JP2895401B2 - 補強土体の構築方法及びその構造物 - Google Patents

補強土体の構築方法及びその構造物

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JP2895401B2
JP2895401B2 JP18921694A JP18921694A JP2895401B2 JP 2895401 B2 JP2895401 B2 JP 2895401B2 JP 18921694 A JP18921694 A JP 18921694A JP 18921694 A JP18921694 A JP 18921694A JP 2895401 B2 JP2895401 B2 JP 2895401B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋台の背面盛土、建物
を直接支持する盛土、列車等交通荷重を受ける盛土や道
床バラスト等、構築後における沈下が厳しく制限される
盛土やバラストによる補強土体の構築方法及びその構造
物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、盛土は、鉄やコンクリートと
比較すると圧縮剛性が著しく小さく、また、土の自重や
交通荷重、載荷量などによって、大きな圧縮沈下が生じ
る。そこで、一般的な盛土の施工は、土を撒出し、敷均
し、転圧の各作業を繰り返し、積層して構築する。しか
し、この方法では、盛土構築後の圧縮沈下量が大きいた
め、建物や橋脚などの構造物を盛土で直接支持すること
は難しかった。
【0003】そこで、このような場合の対処方法として
は、(1)盛土に荷重を伝えない方法、(2)盛土を改
良する方法、(3)盛土の沈下を事前に促進する方法の
3つの方法で対処することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た盛土の対処方法では、以下のような問題があった。 (1)盛土に荷重を伝えない方法としては、盛土下方の
良質な地盤まで杭を打設する方法があるが、杭の打設に
伴う費用が増大することになる。 (2)盛土を改良する方法としては、盛土にセメントや
石灰等を添加し、化学的に固化させる方法があるが、こ
の場合には、費用の増大に加え、施工管理や品質管理が
複雑になる。また、盛土の施工に合わせてジオテキスタ
イル等の引張補強材を配置する方法もあるが、沈下量が
極端に改善されることはなかった。
【0005】(3)盛土の沈下を事前に促進する方法と
しては、プレロード工法が一般的である。この方法は、
所定の盛土を構築した後で、構造物や列車荷重に相当す
る重量の土を余分に盛り立て、所定の沈下が終了した後
で除去する方法であるが、多くの労力と工期が必要であ
った。また、プレロードが解放されたことにより、プレ
ロードが加えられている時の良好な沈下性状が保持され
ない。更に、盛土だけでなく、地盤にも荷重を余分に作
用させることになるため、軟弱地盤では地盤崩壊を招く
こともあった。
【0006】一方、盛土は圧縮剛性もさほど大きくない
ため、列車などの交通荷重が動的に作用した場合には、
乗り心地や走行安定上問題となる場合もある。特に、ス
ラブ軌道では、道床バラストもなく、盛土に直接列車荷
重が作用することになるため、沈下や圧縮剛性に対する
制限が一段と厳しくなる。したがって、このような場合
には、スラブ軌道と盛土の間に、剛性が高く幅が広い路
盤コンクリートを施工し、盛土に作用する応力の低減を
図っているが、この路盤の構築が費用の増大を招いてい
る。
【0007】また、一般のバラスト軌道の場合は、枕木
を介し、バラストで列車荷重を直接支持することになる
が、締固めが不十分であるため、軌道構築初期において
は、沈下が生じ、構築後においてもバラストの側方流動
により経時的に残留変形が累積する。したがって、現状
ではバラストが沈下した分については、補充することに
より軌道を一定の状態で管理している。この場合には、
保守費の増大を招いている。
【0008】本発明は、上記問題点を除去し、地盤改良
や杭の打ち込み、従来のプレロード工法を用いることな
く、簡便に盛土の圧縮剛性や沈下性状を向上させること
ができるとともに、地盤への余分な荷重を作用させるこ
とがない補強土体の構築方法及びその構造物を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 ()補強土体の構築方法において、地盤に下部水平載
荷板を配置し、この下部水平載荷板上に所定の高さまで
盛土を積み上げ、この積み上げられる盛土の上面に上部
水平載荷板を配置し、前記下部水平載荷板と上部水平載
荷板を鉛直緊張材で連結して前記盛土にプレロードを作
用させた後、このプレロードを若干解放した状態で前記
上部水平載荷板に前記鉛直緊張材を固定するようにした
ものである。
【0010】(2)上記(1)記載の補強土体の構築方
法において、前記積み上げられる盛土が粘性土である。 (3)上記(1)又は(2)記載の補強土体の構築方法
において、前記積み上げられる盛土の圧縮強度が不十分
な場合には、盛土の転圧に合わせて水平方向に引張補強
材を配置するようにしたものである。
【0011】()補強土体構造物において、地盤に配
置される下部水平載荷板と、この下部水平載荷板に一端
が固定される鉛直緊張材と、前記下部水平載荷板上に積
み上げられる盛土と、この積み上げられる盛土の上面に
配置される上部水平載荷板と、前記下部水平載荷板と上
部水平載荷板を前記鉛直緊張材で連結して前記盛土にプ
レロードを作用させた後、このプレロードを若干解放し
た状態で前記上部水平載荷板に前記鉛直緊張材を固定す
る手段とを具備するようにしたものである。
【0012】()補強土体構造物において、地盤に配
置される下部水平載荷板と、この下部水平載荷板に一端
が固定される鉛直緊張材と、前記下部水平載荷板上に盛
土の転圧に合わせて水平方向に配置される引張補強材を
有する盛土と、この積み上げられる盛土の上面に配置さ
れる上部水平載荷板と、前記下部水平載荷板と上部水平
載荷板を前記鉛直緊張材で連結して前記盛土にプレロー
ドを作用させた後、このプレロードを若干解放した状態
で前記上部水平載荷板に前記鉛直緊張材を固定する手段
とを具備するようにしたものである。
【0013】(6)上記(4)又は(5)記載の補強土
体構造物において、前記積み上げられる盛土として粘性
土を用いるようにしたものである。 (7)上記(4),(5)又は(6)記載の補強土体構
造物において、前記下部水平載荷板が底面鉄筋コンクリ
ート板、前記上部水平載荷板が小橋台である補強土橋台
に用いるようにしたものである。
【0014】(8)上記(4),(5)又は(6)記載
の補強土体構造物において、前記下部水平載荷板が底面
鉄筋コンクリート板、前記上部水平載荷板が上面底面鉄
筋コンクリート板及び前記鉛直緊張材がPC鋼棒である
建物基礎部に用いるようにしたものである。 (9)上記(4),(5)又は(6)記載の補強土体構
造物において、前記下部水平載荷板が路盤コンクリート
又は受圧板、前記上部水平載荷板がコンクリート枕木及
び前記鉛直緊張材が鉄筋である道床バラストの鉄道軌道
基礎部に用いるようにしたものである。
【0015】(10)上記(4),(5)又は(6)記
載の補強土体構造物において、前記下部水平載荷板が底
面鉄筋コンクリート板、前記上部水平載荷板がスラブ板
及び前記鉛直緊張材が鉄筋であるスラブ鉄道軌道基礎部
に用いるようにしたものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、上記のように、盛土にプレロ
ードを加えて、その状態を保持する補強土体構造物を得
る。または、盛土にプレロードを加えて、その後、プレ
ロード荷重を所定量だけ部分的に開放し、その状態を保
持することを特徴とする。そのために、本発明は、盛土
上下面に水平載荷板を設置し、上下の載荷板の間の盛土
を締め付けるための鉛直緊張材を設置する。また、緊張
に伴い、盛土が圧縮破壊しないように上下の水平載荷板
の間の盛土内には必要に応じて水平引張補強材を配置す
る。その後、鉛直緊張材を緊張したプレロードを加えた
後で、所定の量だけ、緊張を部分的に解放する。
【0017】これらの施工によって、変形性能が極めて
高く、圧縮沈下が非常に少ない高品質な盛土の構築が可
能となる。すなわち、(1)プレロードによる土の剛性
改善作用、(2)鉛直緊張材の圧縮補強作用、(3)水
平引張補強材による土の引張補強作用、(4)プレロー
ドの部分的な応力解放による土の剛性改善作用の4つの
作用により、盛土の圧縮剛性や沈下性状が著しく改善さ
れる。
【0018】また、従来のプレロード工法のように、地
盤への余分な荷重を作用させることがない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す補
強土体構造物の断面図である。この図に示すように、盛
土を支える地盤1上に盛土2が積み上げられる。その盛
土2の底部には下部水平載荷板3が配置されるととも
に、これに対向するように盛土2の上面には上部水平載
荷板4が配置される。更に、下部水平載荷板3には鉛直
緊張材5の先端が固定され、その鉛直緊張材5の他端は
上部水平載荷板4を貫通して、上部水平載荷板4の上面
で固定治具6により固定できるように構成されている。
ここで、盛土の圧縮強度が不十分な場合には、盛土の転
圧に合わせて水平方向に水平引張補強材7を配置するよ
うにしている。
【0020】次に、本発明の補強土体の構築方法につい
て順次説明する。本発明の補強土体は、盛土2にプレロ
ードを加え、その後、プレロード荷重を所定量だけ部分
的に解放し、その状態を保持することを特徴とする。こ
のため、本発明は、地盤1の上面に下部水平載荷板3
と、これに対向する上部水平載荷板4を設置し、下部水
平載荷板3と上部水平載荷板4の間の盛土を締め付ける
ための鉛直緊張材5を設置する。また、緊張に伴い、盛
土2が圧縮破壊しないように下部水平載荷板3と上部水
平載荷板4の間の盛土2内には、必要に応じて水平引張
補強材7を配置する。その後、鉛直緊張材5を緊張した
プレロードを加えた後で、所定の量だけ、緊張を部分的
に解放する。これらの作業によって、変形性能が非常に
高く、圧縮沈下が非常に少ない高品質な盛土の構築が可
能となり、補強土体構造物を得ることができる。
【0021】以下、本発明の補強土体の構築方法とその
作用について説明する。 (1)プレロードによる土の剛性改善作用 図2に土の応力状態の説明図を示す。この図において、
Pは載荷重、Aは載荷板の面積、SN はP荷重載荷に伴
う土の変形量、σv は土中要素に作用する鉛直応力、σ
h は土中要素に作用する水平応力、Lは下部水平載荷板
3と上部水平載荷板4の間の鉛直距離であり、土の変形
係数EN は、〔(P/A)・L/SN 〕で示すことがで
きる。
【0022】そこで、土中要素の応力状態は、プレロー
ドのない初期状態では、σvoの鉛直応力と、σhoの水平
応力が作用し、その後の載荷重により、Δσv 、Δσh
の応力が増加するものとする。この場合の載荷重Pに対
する沈下量は、土の変形係数E(=Δσv /Δεv )に
左右され、土の変形係数Eは鉛直応力Δσv が大きくな
るほど高くなる。
【0023】ここで、プレロードを行わないで載荷を行
った場合の土中の応力・歪みの関係を図3に示す。図3
(a)はその土中の応力の関係を示す図、図3(b)は
その土中の歪みの関係を示す図である。図3(a)にお
いて、横軸は土中要素に作用する水平応力σh 、縦軸は
土中要素に作用する鉛直応力σv 、aは無載荷時の土の
応力状態、bはP荷重を載荷時の土の応力状態、Aはσ
v とσh が1:1の直線、Bは破壊包絡線を示してお
り、図3(b)において、横軸は載荷に伴う土中要素の
鉛直歪み増分Δεv を、縦軸は載荷に伴う土中要素の鉛
直応力増分Δσv をそれぞれ示している。
【0024】そこで、土の変形係数Eは一般にσv の関
数(E=α・σv m )であり、σvが大きくなるほど、
土の変形係数Eも大きくなる。図3におけるプレロード
を加えない状態から載荷した場合の土の変形係数はEN
である。これに対し、図4にプレロードTpを作用させ
た場合の土中の応力・歪み関係の説明図を示し、図4
(a)はプレロードTpを作用させた場合の土中の応力
関係の説明図、図4(b)はプレロードTpを作用させ
た場合の土中の歪み関係の説明図である。
【0025】図4(a)において、横軸は土中要素に作
用する水平応力σh 、縦軸は土中要素に作用する鉛直応
力σv を示しており、aは無載荷時の土の応力状態、c
はプレロードTpを加えた時の土の応力状態、dはcか
らP荷重を載荷した時の土の応力状態、Aはσv とσh
が1:1の直線、Bは破壊包絡線である。図4(b)に
おいて、横軸は載荷に伴う土中要素の鉛直歪み増分Δε
v 、縦軸は載荷に伴う土中要素の鉛直応力増分Δσv
それぞれ示しており、ET はプレロードを加えた時の土
の変形係数、EP は更に荷重を加えた時の土の変形係数
を示している。
【0026】これらの図から明らかなように、プレロー
ドを作用させた状態からの土の変形係数Ep は、プレロ
ードを作用させない状態(Tp=0)からの土の変形剛
性ET と比較すると改善されることになる。この作用が
(1)のプレロードによる土の剛性改善作用である。 (2)鉛直緊張材の圧縮補強作用 一方、プレロードを加えた後の鉛直緊張材には引張力T
pが作用している。その状態で荷重Pを載荷した場合に
は、土による反力Rp(=Ep・A・Δεv )が抵抗す
ることになるが、鉛直緊張材もその圧縮剛性に比例し
て、荷重Pの一部を分担することになる。
【0027】図5に土と鉛直緊張材の抵抗メカニズムの
模式図を示す。ここで、Kは鉛直緊張材のバネ係数、E
p・Aはプレロードを作用させた状態からの土のバネ係
数、Δεv は載荷重によって発生した歪み増分である。
ここで、プレロードを加えた構造では、土の圧縮バネ反
力8(=Ep・A・Δεv )と、鉛直緊張材の圧縮バネ
反力9(=K・Δεv )で、荷重Pを支えることにな
り、鉛直緊張材のバネ係数Kが大きくなるほど土が分担
する荷重が減少し、沈下量(Δεv ・L)が軽減され
る。ここで、鉛直緊張材はそもそもプレロードによる引
張力Tpに抵抗するためのものであり、一般には細長比
が大きく、このため、大きな圧縮荷重が作用した場合に
は座屈が生じる。しかし、この構造体では、鉛直緊張材
に働く圧縮力がプレロードTp以下の場合には、トータ
ルとして鉛直緊張材には圧縮力が働かないため座屈する
ことはない。この作用が(2)の鉛直緊張材の圧縮補強
作用である。 (3)水平引張補強材による引張補強作用 本発明の補強土体構造物では、盛土にプレロードを加
え、土を補強・改善するものであるが、土の改善効果は
プレロードが大きいほど高いことは図4から明らかであ
る。しかし、本構造物の前提条件は、プレロードTpで
土が圧縮破壊しないことであるため、本発明では必要に
応じてジオテキスタイル等の引張補強材を土中に水平に
配置することにより、土の圧縮破壊に対して土を補強す
ることにしている。
【0028】ここで水平方向に配置した水平引張補強材
7は、締固めに伴う盛土材の側方流動を拘束し、締固め
が効率良く行われることを補助する。また、土の圧縮破
壊に対しても、水平引張補強材の引張抵抗力で強化して
いるため、より大きなプレロードを加えることが可能と
なる。また、水平引張補強材自身が、土の剛性向上にも
寄与しているため、載荷に伴う沈下量はますます軽減で
きる。この作用が(3)の水平引張補強材による引張補
強作用である。 (4)部分的なプレロード解放による土の剛性改善作用 本発明では、プレロード荷重の一部を解放し、その後、
鉛直緊張材を固定することにしている。これは、一旦荷
重履歴を加えた後の再載荷時の方が、履歴を与えない場
合の土の剛性よりも高い品質の補強土体構造物を得るこ
とができる点に着目し、これを利用したものである。
【0029】図6にプレロードの一部を解放し、再載荷
を行った場合の土の応力・歪み関係図を示す。図6
(a)はプレロードTpを作用させた後にプレロードの
一部を解放し、再載荷を行った場合の土中の応力関係の
説明図、図6(b)はその場合の土中の歪み関係の説明
図である。図6(a)において、横軸は土中要素に作用
する水平応力σh 、縦軸は土中要素に作用する鉛直応力
σv 、Aはσv とσh が1:1の直線、Bは破壊包絡
線、aは無載荷時の土の応力状態、eはプレロードを加
えた時の土の応力状態、fはプレロードを部分的に解放
した時の土の応力状態、gはfからP荷重を載荷した時
の土の応力状態であり、図6(b)において、横軸は載
荷に伴う土中要素の鉛直歪み増分Δεv 、縦軸は載荷に
伴う土中要素の鉛直応力増分Δσv をそれぞれ示してお
り、Er は再載荷時の土の変形係数、EP は再載荷しな
い時の土の変形係数である。
【0030】これらの図から明らかなように、再載荷時
の変形係数Er は再載荷前の変形係数EP に比べ改善さ
れている。しかし、この場合には、プレロードを解放し
た分だけ、上記(1)のプレロード効果が減少すること
になるため、上記(1)の効果より上記(2)の効果が
卓越する条件、もしくは応力緩和等で上記(1)の効果
を確保しづらい条件の土で行うことが望ましい。
【0031】したがって、特に粘性土では有効になるも
のと考える。この作用が(4)の部分的なプレロード解
放による土の剛性改善作用である。以下、本発明の補強
土体の構築方法によって得られる補強土体構造物の適用
例について説明する。図7は本発明の補強土体の構築方
法を橋台部に適用した例である。
【0032】具体的な施工手順としては、まず、地盤1
0上の盛土14の底面に下部載荷板としての底面鉄筋コ
ンクリート板15を打設する。この底面鉄筋コンクリー
ト板15に鉛直緊張材17を連結し、盛土14を1層ず
つ施工する。その際に、ジオテキスタイル等の水平引張
補強材13を盛土の転圧に合わせて設置し、壁面の仮抑
えとして土嚢12に巻き返す。所定の盛土高さまで盛土
を施工し、その上に上部載荷板としての小橋台16を施
工する。この小橋台16には鉛直緊張材17を貫通でき
るように、予め塩ビパイプ18等で孔抜きする。
【0033】小橋台16を施工した後に、ナットやジャ
ッキ等で鉛直緊張材17に引張力を与え、盛土14にプ
レロードを加える。プレロードの大きさは、盛土14が
圧縮破壊しない程度で、できれば以降に作用する荷重P
の2倍程度とする。プレロードが抜けた場合には、更に
追加緊張する。プレロードが定常状態になった後で、プ
レロード荷重の一部を解放する。その際の解放量は、土
の種類にもよるが、作用荷重P程度とする。解放後、鉛
直緊張材17と小橋台16を固定し、その後、桁19を
設置する。
【0034】最後に、土嚢12の前面の壁面コンクリー
ト11を打設する。なお、ここで示された盛土の施工方
法は、特公平4−53204号として既に本願の発明者
によって提案されている「補強盛土の安定化工法及びそ
の構造物」によった施工例である。このように構成する
ことにより、簡単な工法で変形性能が非常に高く、圧縮
沈下が非常に少ない橋台部を構築することができる。
【0035】図8は本発明の補強土体の構築方法を建物
基礎部に適用した例である。この場合にはまず地盤20
上への盛土22の盛り立て前に、底面に下部水平載荷板
としての底面鉄筋コンクリート板21を打設する。鉛直
緊張材であるPC鋼棒23の連結、ジオテキスタイル2
4などの水平引張補強材の設置、盛土22の施工方法に
関しては図7における実施例と同様である。盛土22の
上面には上部載荷板としての上面鉄筋コンクリート板2
5を施工し、PC鋼棒23を取付け、実施例(1)と同
様な管理でPC鋼棒23にプレロードを加える。その上
面鉄筋コンクリート板25上に建物26などの構造物を
設置する。
【0036】このように構成することにより、簡単な工
法で建物荷重による盛土の圧縮沈下を大幅に軽減するこ
とが可能となる。図9及び図10は本発明の補強土体の
構築方法を鉄道軌道に適用した例である。図9は本発明
の補強土体の構築方法を道床バラストを有する鉄道軌道
基礎部に適用した例である。
【0037】既に、構築された補強盛土や地盤30の上
面に、下部水平載荷板としての路盤コンクリート31を
打設する(又はコンクリート板、鉄板などの受圧板を設
置するようにしてもよい)。路盤コンクリート31には
ネジ状の取付金具32を埋め込み、鉛直緊張材としての
鉄筋33を連結する。道床バラスト34を散布し、上部
水平載荷板としてのコンクリート枕木35を設置する。
コンクリート枕木35は数本毎に鉛直緊張材としての鉄
筋33を貫通し、ナット37やジャッキ等で鉄筋33に
引張力を与え、道床バラスト34にプレロードを加え
る。
【0038】その後、所定の方法でレール36をコンク
リート枕木35に取り付ける。この際に、鉛直緊張材と
しての鉄筋33の配置間隔はレールの剛性の程度から定
まり、剛性が高い程、配置間隔が広がり、鉛直緊張材を
締め付ける荷重は大きくなる。ここで道床バラスト34
は圧縮破壊に対しては十分な強度を有するため、この場
合には、水平引張補強材を特に設置する必要はない。そ
の代わりに受圧板上面としての路盤コンクリート上面3
1Aやコンクリート枕木下面35Aには、道床バラスト
34を拘束するために、バラストの粒径程度の凹凸があ
ると更に効果的に締め付けることが可能となる。
【0039】その後、図7の実施例と同様な管理で列車
荷重相当分のプレロードを鉛直緊張材に加える。これに
より、道床バラストを効率良く締固め、コンクリート枕
木と道床バラストを馴染ませると同時に、道床バラスト
の剛性も改善することができる。このように構成するこ
とにより、簡単な工法で列車走行時に伴うバラストの初
期変形や残留変化量を軽減し、保守に伴うロード及び費
用を軽減することが可能となる。
【0040】図10は本発明の補強土体の構築方法をス
ラブ鉄道軌道基礎部に適用した例である。既に、構築さ
れた補強盛土や地盤40の上面に、下部水平載荷板とし
ての底面鉄筋コンクリート板41を打設する(又は鉄板
などの受圧板を設置するようにしてもよい)。底面鉄筋
コンクリート板41にはネジ状の取付金具43を埋め込
み鉛直緊張材としての鉄筋44を連結する。そこで、盛
土42を盛り上げ、上部水平載荷板としてのスラブ板4
5を設置する。スラブ板45は数本毎に鉛直緊張材とし
ての鉄筋44を貫通し、ナット46やジャッキ等で鉄筋
44に引張力を与え、盛土42にプレロードを加える。
その後、所定の方法でレール47をスラブ板45に取り
付ける。この際に、鉛直緊張材としての鉄筋44の配置
間隔はレールの剛性の程度から定まり、剛性が高い程、
配置間隔が広がり、鉛直緊張材を締め付ける荷重は大き
くなる。
【0041】このように構成することにより、従来のス
ラブ鉄道軌道に用いられていたスラブ板の下方に配置さ
れていた路盤コンクリート、アスファルト舗装、粒調砕
石などを省いて、本発明の補強土体構造物上にスラブ板
だけの単純な構造にすることができる。上記したよう
に、下部水平載荷板、鉛直緊張材、上部水平補強材など
の単純な構成で、土やレキ材などの変形性能を著しく向
上させることが可能であり、沈下制限が厳しい盛土や鉄
道軌道等に幅広く適用することができる。
【0042】また、従来のプレロード工法のように、地
盤への余分な荷重を作用させることがない。なお、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣
旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の
範囲から排除するものではない。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明は
以下のような効果を奏することができる。 ()請求項1記載の発明によれば、一旦荷重履歴を加
えた後、再載荷することにより、履歴を与えない場合の
土の剛性よりも高い品質の補強土体構造物を得ることが
できる。
【0044】(2)請求項2記載の発明によれば、積み
上げられる盛土が粘性土を用いることにより、部分的な
プレロード解放による土の剛性改善を得ることができ
る。 (3)請求項3記載の発明によれば、上記(1)又は
(2)の効果に加えて、水平引張補強材による引張補強
作用を有する高品質な補強土体構造物を得ることができ
る。
【0045】()請求項4記載の発明によれば、一旦
荷重履歴を加えた後、再載荷することにより、履歴を与
えない場合の土の剛性よりも高い品質の補強土体構造物
を提供することができる。 ()請求項5記載の発明によれば、上記()の効果
に加えて、積み上げられる盛土の圧縮強度が不十分な場
合においても、緊張に伴う盛土の圧縮破壊がない高い品
質の補強土体構造物を提供することができる。
【0046】(6)請求項6記載の発明によれば、積み
上げられる盛土が粘性土であることにより、部分的なプ
レロード解放による土の剛性改善を得ることができる。 (7)請求項7記載の発明によれば、簡単な構成で変形
性能が非常に高く、圧縮沈下が非常に少ない橋台部を構
築することができる。 (8)請求項8記載の発明によれば、簡単な構成で建物
荷重による盛土の圧縮沈下を大幅に軽減することができ
る。
【0047】 (9)請求項9記載の発明によれば、簡単な構成で列車
走行時に伴うバラストの初期変形や残留変化量を軽減
し、保守に伴うロード及び費用を軽減することができ
る。 (10)請求項10記載の発明によれば、従来のスラブ
鉄道軌道に用いられていたスラブ板の下方に配置されて
いた路盤コンクリート、アスファルト舗装、粒調砕石な
どを省いて、本発明の補強土体構造物上にスラブ板だけ
を配置する単純な構造にすることができる。
【0048】このように、本発明は、下部水平載荷板、
鉛直緊張材、上部水平補強材などの単純な構成で、土や
レキ材などの変形性能を著しく向上させることが可能で
あり、沈下制限が厳しい盛土や鉄道軌道等に幅広く適用
することができ、それによってもたらされる効果は著大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す補強土体構造物の断面図
である。
【図2】土の応力状態の説明図である。
【図3】プレロードを行わないで載荷を行った場合の土
中の応力・歪みの関係を示す図である。
【図4】プレロードTpを作用させた場合の土中の応力
・歪み関係の説明図である。
【図5】土と鉛直緊張材の抵抗メカニズムの模式図であ
る。
【図6】プレロードの一部を解放し、再載荷を行った場
合の土の応力・歪み関係図である。
【図7】本発明の補強土体の構築方法を橋台部に適用し
た橋台部の断面図である。
【図8】本発明の補強土体の構築方法を建物基礎部に適
用した建物基礎部の断面図である。
【図9】本発明の補強土体の構築方法を道床バラストを
有する鉄道軌道基礎部に適用した鉄道軌道基礎部の断面
図である。
【図10】本発明の補強土体の構築方法をスラブ鉄道軌
道基礎部に適用したスラブ鉄道軌道基礎部の断面斜視図
である。
【符号の説明】
1,10,20,30,40 地盤 2,14,22,42 盛土 3 下部水平載荷板 4 上部水平載荷板 5,17 鉛直緊張材 6 固定治具 7,13 水平引張補強材 8 土の圧縮バネ反力 9 鉛直緊張材の圧縮バネ反力 11 壁面コンクリート 12 土嚢 15,21,41 底面鉄筋コンクリート板(下部水
平載荷板) 16 小橋台(上部水平載荷板) 18 塩ビパイプ 19 桁 23 PC鋼棒(鉛直緊張材) 25 上面鉄筋コンクリート板 26 建物 31 路盤コンクリート 31A 路盤コンクリート上面 32,43 ネジ状の取付金具 33,44 鉄筋(鉛直緊張材) 34 道床バラスト 35 コンクリート枕木 35A コンクリート枕木下面 36,47 レール 37,46 ナット 45 スラブ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/18 E02D 3/00 102 E02D 3/02 103

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)地盤に下部水平載荷板を配置し、 (b)該下部水平載荷板上に所定の高さまで盛土を積み
    上げ、 (c)該積み上げられる盛土の上面に上部水平載荷板を
    配置し、 (d)前記下部水平載荷板と上部水平載荷板を鉛直緊張
    材で連結して前記盛土にプレロードを作用させた後、該
    プレロードを若干解放した状態で前記上部水平載荷板に
    前記鉛直緊張材を固定することを特徴とする補強土体の
    構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の補強土体の構築方法にお
    いて、前記積み上げられる盛土が粘性土である補強土体
    の構築方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の補強土体の構築方
    法において、前記積み上げられる盛土の圧縮強度が不十
    分な場合には、盛土の転圧に合わせて水平方向に引張補
    強材を配置する補強土体の構築方法。
  4. 【請求項4】(a)地盤に配置される下部水平載荷板
    と、 (b)該下部水平載荷板に一端が固定される鉛直緊張材
    と、 (c)前記下部水平載荷板上に積み上げられる盛土と、 (d)該積み上げられる盛土の上面に配置される上部水
    平載荷板と、 (e)前記下部水平載荷板と上部水平載荷板を前記鉛直
    緊張材で連結して前記盛土にプレロードを作用させた
    後、該プレロードを若干解放した状態で前記上部水平載
    荷板に前記鉛直緊張材を固定する手段とを具備する補強
    土体構造物。
  5. 【請求項5】(a)地盤に配置される下部水平載荷板
    と、 (b)該下部水平載荷板に一端が固定される鉛直緊張材
    と、 (c)前記下部水平載荷板上に盛土の転圧に合わせて水
    平方向に配置される引張補強材を有する盛土と、 (d)該積み上げられる盛土の上面に配置される上部水
    平載荷板と、 (e)前記下部水平載荷板と上部水平載荷板を前記鉛直
    緊張材で連結して前記盛土にプレロードを作用させた
    後、該プレロードを若干解放した状態で前記上部水平載
    荷板に前記鉛直緊張材を固定する手段とを具備する補強
    土体構造物。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の補強土体構造物に
    おいて、前記積み上げられる盛土として粘性土を用いる
    補強土体構造物。
  7. 【請求項7】 請求項4,5又は6記載の補強土体構造
    物において、前記下部水平載荷板が底面鉄筋コンクリー
    ト板、前記上部水平載荷板が小橋台である補強土橋台に
    用いる補強土体構造物。
  8. 【請求項8】 請求項4,5又は6記載の補強土体構造
    物において、前記下部水平載荷板が底面鉄筋コンクリー
    ト板、前記上部水平載荷板が上面底面鉄筋コンクリート
    板及び前記鉛直緊張材がPC鋼棒である建物基礎部に用
    いる補強土体構造物。
  9. 【請求項9】 請求項4,5又は6記載の補強土体構造
    物において、前記下部水平載荷板が路盤コンクリート又
    は受圧板、前記上部水平載荷板がコンクリート枕木及び
    前記鉛直緊張材が鉄筋である道床バラストの鉄道軌道基
    礎部に用いる補強土体構造物。
  10. 【請求項10】 請求項4,5又は6記載の補強土体構
    造物において、前記下部水平載荷板が底面鉄筋コンクリ
    ート板、前記上部水平載荷板がスラブ板及び前記鉛直緊
    張材が鉄筋であるスラブ鉄道軌道基礎部に用いる補強土
    体構造物。
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