JP2895054B1 - ピン打ち機 - Google Patents

ピン打ち機

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JP2895054B1 JP12795798A JP12795798A JP2895054B1 JP 2895054 B1 JP2895054 B1 JP 2895054B1 JP 12795798 A JP12795798 A JP 12795798A JP 12795798 A JP12795798 A JP 12795798A JP 2895054 B1 JP2895054 B1 JP 2895054B1
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Abstract

【要約】 【課題】 多仕様のコイル製造に対応する。 【解決手段】 コイル等を構成するボビンに所定長さの
端子ピンを打ち込むピン打ち機において、ボビンを移動
自在に保持するボビン保持手段と、ピン用線条材供給手
段から順次供給されるピン用線条材に所定間隔で潰しを
入れて潰し部を形成させる共に、該潰し部が形成された
ピン用線条材を所定の移送量だけ移送させるグリップ手
段と、グリップ手段によって送り込まれたピン用線条材
を前記ボビンのピン挿入孔に該当する位置に固定すると
共に、グリップ手段によるピン用線条材の潰し部がピン
用線条材の先端近傍となるように該ピン用線条材を順次
切断する線条材カット手段とを備え、ボビン保持手段に
よってボビンを移動させてピン用線条材の先端をボビン
に圧入し、線条材カット手段によってピン用線条材を切
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル等を構成す
るボビンに端子ピンを打ち込む(圧入する)ピン打ち機
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の一種であるコイルは、例えば
樹脂製のコイルボビンの所定位置に端子となる金属製の
ピン(端子ピン)を装着し、コイルボビンに巻き付けら
れた線材の端部を端子ピンに接続することによって製造
される。そして、この種のコイルを製造する場合、端子
ピンのコイルボビンへの装着にピン打ち機が使用され
る。従来のピン打ち機は、スプールに巻回されたピン用
線材を所定長さに切断し、この切断によって形成された
端子ピンの先端部に潰しを入れてコイルボビンに一定の
押圧力で圧入するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ピン打ち機は、特定の1種類のコイル製造専用に開発さ
れたものであり、多仕様のコイル製造に対応したもので
はない。近年では、同一形状のコイルについて、その使
用用途に応じて様々な仕様のものが要求される。例え
ば、コイルボビンの素材である樹脂について、仕様によ
って異なるものが用いられる。また、端子ピンの長さや
太さについても、仕様に応じて様々なものが要求されて
いる。
【0004】しかし、上述した従来のピン打ち機では、
一定の押圧力で端子ピンをコイルボビンに圧入するよう
に構成されているので、コイルボビンの素材樹脂が変わ
ることによりその硬さが変わった場合、端子ピンの適正
な圧入量を確保することができない。また、端子ピンの
長さを調節するようには構成されていないので、端子ピ
ンの長さの仕様変更に対応することができない。さら
に、所定太さの端子ピンに対して一定量の潰しを入れる
ように構成されているので、端子ピンの太さが変更され
た場合に、適正な潰し量を確保することができない。す
なわち、従来のピン打ち機は、昨今要求が著しい多仕様
のコイル製造に対応することができない。
【0005】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、以下の点を目的とするものである。 (1)多仕様のコイル製造に対応する。 (2)コイルボビンの仕様に応じて端子ピンの圧入量を
容易に調節する。 (3)端子ピンの仕様に応じて端子ピンの長さを容易に
調節する。 (4)端子ピンの仕様に応じて端子ピンの潰し量を容易
に調節する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、第1の手段として、コイル等を構成す
るボビンに所定長さの端子ピンを打ち込むピン打ち機に
おいて、ボビンを保持するボビン保持手段と、ピン用線
条材供給手段から順次供給されるピン用線条材に所定間
隔で潰しを入れて潰し部を形成させる共に、該潰し部が
形成されたピン用線条材を所定の移送量だけ移送させる
グリップ手段と、グリップ手段によって送り込まれたピ
ン用線条材を前記ボビンのピン挿入孔に該当する位置に
固定すると共に、前記グリップ手段によるピン用線条材
の潰し部がピン用線条材の先端近傍となるように該ピン
用線条材を順次切断する線条材カット手段とを備え、ボ
ビンとピン用線条材の先端との相対位置を変位させてピ
ン用線条材の先端をボビンに圧入し、線条材カット手段
によってピン用線条材を切断するという手段を採用す
る。また、第2の手段として、上記第1の手段におい
て、サーボモータの回転によってピン用線条材を移送さ
せるようにグリップ手段を構成するという手段を採用す
る。第3の手段として、上記第1または第2の手段にお
いて、グリップ手段にピン用線条材の潰し量を調節する
潰し量調節手段を付加するという手段を採用する。さら
に、第4の手段として、上記第1ないし第3いずれかの
手段において、サーボモータの回転によってボビンを移
動させるようにボビン保持手段を構成するという手段を
採用する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係わるピン打ち機の一実施形態について詳説する。な
お、本実施形態は、6本の端子ピンをボビンに同時に打
ち込むためのものである。
【0008】図1は、本実施形態の要部構成を示す斜視
図である。この図において、符号1はボビン供給支持
板、2は落下シュート、3,4は送シリンダ、5,6は
垂直壁板である。ボビン供給支持板1は、基台7の上面
7a(水平面)に対して並行に基台7上に支持されてい
る。落下シュート2は、パーツフィーダ(図示略)から
送出されたボビンAをボビン供給支持板1上に傾斜落下
させる傾斜部材である。当該落下シュート2によって供
給支持板1上に落下してきたボビンAは、ボビン供給支
持板1上にX軸方向に沿って設けられた垂直壁板5に衝
突して停止するようになっている。
【0009】送シリンダ3は、可動ロッド3aがX軸方
向に移動するようにボビン供給支持板1上に備えられて
おり、可動ロッド3aの先端部にはボビン押圧具3bが
設けられている。このような送シリンダ3は、上記垂直
壁板5に衝突して停止したボビンAを、ボビン供給支持
板1上にY軸方向に沿って設けられた垂直壁板6に当接
する位置まで、垂直壁板5に沿って移送するものであ
る。
【0010】また、送シリンダ4は、可動ロッド4aが
Y軸方向に移動するようにボビン供給支持板1上に備え
られており、可動ロッド4aの先端部にはボビン押圧具
4bが設けられている。このような送シリンダ4は、上
記送シリンダ3よって移送されたボビンAを垂直壁板6
に沿って移送し、ボビン供給支持板1に端部に位置決め
されたボビン保持具8内に収容させるものである。
【0011】ここで、上記ボビンAは、所定の姿勢でパ
ーツフィーダから落下シュート2に送り込まれるように
なっている。すなわち、当該ボビンAは、当該ピン打ち
機によって打ち込まれる端子ピンの挿入孔(ピン挿入
孔)の形成面を上向きにした姿勢で落下シュート2に送
り込まれ、当該姿勢のままボビン保持具8内に収容され
る。なお、上記ボビン供給支持板1、落下シュート2、
送シリンダ3,4、垂直壁板5,6及びパーツフィーダ
は、ボビン供給手段を構成するものである。
【0012】一方、基台7上には、X軸方向に所定間隔
を隔てて1対の支柱部材9A,9Bが垂直に立設されて
いる。この支柱部材9A,9Bには、図示するように、
所定高さ及び頂上位置に支持板10A,10Bが水平に
備えられている。また、基台7上には、上記支柱部材9
A,9B近傍かつY軸方向に所定寸法ずれた位置に、補
助支柱部材11A,11Bが垂直に立設されている。
【0013】この補助支柱部材11A,11Bは、図示
するように、その途中において上記支柱部材9A,9B
と共に支持板10Aを4点支持するとともに、その先端
において支柱部材9A,9Bと共に支持板10Aと支持
板10Bとの間に位置するグリップ手段15を支持する
ように、長さ設定されている。
【0014】このような補助支柱部材11A,11Bに
は、上記支持板10Aと基台7との間で上下動するボビ
ンリフター12が装着されている。ボビンリフター12
は、周知のボールネジ機構を備えており、リフタ用モー
タ13の駆動によって回転軸13aが回動することによ
り補助支柱部材11A,11Bに沿って上下動するよう
になっている。
【0015】また、上述したボビン保持具8は、このよ
うなボビンリフター12上に補助部材14を介して取り
付けられている。リフタ用モータ13は、サーボモータ
であり、ボビンリフター12の高さ位置を精度良く設定
できるものである。ない、上記ボビン保持具8、補助支
柱部材11A,11B、ボビンリフター12、リフタ用
モータ13及び補助部材14は、ボビンAを上下動自在
に保持するボビン保持手段を構成するものである。
【0016】上記支柱部材9A,9Bに対して最も高所
に取り付けられている支持板10B上には、上記ボビン
Aに打ち込む端子ピン用の線条材B(ピン用線条材)を
供給するピン用線条材供給手段16が備えられている。
このピン用線条材供給手段16は、複数のスプール17
とプーリ18及び線条材案内具19等から構成されてお
り、各々のスプール17に巻回されたピン用線条材Bを
巻き解いてプーリ18を介して線条材案内具19に案内
し、線条材案内具19から下方に位置するグリップ手段
15に供給するものである。
【0017】上記スプール17は、上記ボビンAに打ち
込む端子ピンの本数に対応した個数が設けられている。
各スプール17から巻き解かれたピン用線条材Bは、線
条材案内具19にボビンAに打ち込む端子ピンの本数に
対応して複数設けられた孔を介してグリップ手段15に
供給される。この図に示すピン打ち機は、合計6本の端
子ピンをボビンAに打ち込むためのものであり、6個の
スプール17を備え、下方に位置するグリップ手段15
に合計6本のピン用線条材Bを同時供給するように構成
されている。
【0018】グリップ手段15は、上記ピン用線条材供
給手段16から供給されたピン用線条材Bに所定間隔で
「潰し」すなわち部分的な変形を入れるためのものであ
り、グリップシリンダ20A,20B、グリップ量調節
ダイヤル21A,21B(潰し量調節手段)、グリップ
部22及びグリッパ上下モータ23等から構成されてい
る。
【0019】以下、このグリップ手段15について、上
記図1と共に図2〜図4をも参照して詳細に説明する。
なお、図2〜図4は、グリップ手段15の構成を示す正
面図である。
【0020】グリップ手段15において、上記各ピン用
線条材Bは、線条材案内具19BにY軸方向に一列に設
けられた6個の孔に各々挿通されるようになっている。
この線条材案内具19Bの両側には、図2に示すよう
に、上記グリップシリンダ20A,20Bが配置されて
いる。このグリップシリンダ20A,20Bは、各々の
可動ロッド24A,24Bが上下方向(Z軸方向)に移
動するように設けられており、該可動ロッド24A,2
4Bの各先端には逆台形状のグリッパカム25A,25
Bが取り付けられている。
【0021】このグリッパカム25A,25Bは、その
各傾斜面25a1,25b1が互いに内側に向合うように
可動ロッド24A,24Bに固定されている。そして、
上記各傾斜面25a1,25b1には、押圧部材26A,
26Bに取り付けられたカムローラ27A,27Bが当
接状態にそれぞれ配置されている。すなわち、図3に示
すように、グリッパカム25A,25Bの上下動によっ
て、各々の押圧部材26A,26Bは、ピン用線条材B
に対して近接離間移動する。
【0022】このような押圧部材26A,26Bの後方
部位(すなわちピン用線条材B側)には、潰し部材28
A,28Bに各々取り付けられたローラ29A,29B
が当接状態に配置されている。また、潰し部材28A,
28Bの後方部位には、線条材案内具19Bから引き出
されたピン用線条材Bが位置するようになっている。す
なわち、グリッパカム25A,25Bを下降させること
により、各潰し部材28A,28Bの後方部位が左右
(X軸方向)からピン用線条材Bに押圧されて、線条材
案内具19の下部においてピン用線条材Bの一部位に潰
しを入れるようになっている。
【0023】ここで、各ピン用線条材Bは線条材案内具
19BによってY軸方向に一列に整列されているので、
6本全てのピン用線条材Bに同時に同一量の潰しを入れ
ることができる。また、グリップ量調節ダイヤル21
A,21Bを操作することにより、可動ロッド24A,
24Bの垂直移動量つまりグリッパカム25A,25B
の水平移動量が調節され、結果として潰し部材28A,
28Bの内側への移動量が調節される。すなわち、ピン
用線条材Bに加える潰し量が調節される。したがって、
ピン用線条材Bの線径あるいは材質(硬さ)等に応じ
て、適切な潰し量の潰しをピン用線条材Bに加えること
ができる。
【0024】また、このようなグリップ手段15におい
て、上記潰し部材28A,28Bは、グリッパ上下ブロ
ック30に取り付けられている。潰し部材28A,28
Bは、X軸方向に所定スパン内で移動するようにグリッ
パ上下ブロック30に対して取り付けられると共に、図
示しないバネ等によって常に外側(各押圧部材26A,
26B側)に付制されている。したがって、潰し部材2
8A,28Bは、グリッパカム25A,25Bの上昇に
より、ピン用線条材Bから解離するようになっている。
【0025】上記潰し部材28A,28Bを備えたグリ
ッパ上下ブロック30は、周知のボールネジ機構を備
え、図4に示すように、上記グリッパ上下モータ23の
回転軸23aの回転に応じて所定スパン内で上下動する
ようになっている。すなわち、潰し部材28A,28B
は、各ローラ29A,29Bを介して押圧部材26A,
26Bに当接されているので、グリッパ上下モータ23
が駆動されると各ローラ29A,29Bが回転して、各
潰し部材28A,28Bは、押圧部材26A,26Bに
対して上下方向に容易に変位する。グリッパ上下モータ
23は、例えばサーボモータであり、潰し部材28A,
28Bの高さを精度良く設定できるようになっている。
【0026】なお、上記線条材案内具19B、グリッパ
カム25A,25B、押圧部材26A,26B、カムロ
ーラ27A,27B、潰し部材28A,28B及びロー
ラ29A,29Bは、上述したグリップ部22を構成す
るものである。また、グリッパ上下モータ23、潰し部
材28A,28B、ローラ29A,29B及びグリッパ
上下ブロック30は、ピン長調節手段31を構成するも
のである。
【0027】さらに、図1に示すように、このようなグ
リップ手段15とボビン保持具8との間に位置する支持
板10A上には、線条材カット手段32が備えられてい
る。この線条材カット手段32は、カッターシリンダ3
3、ストッパシリンダ34及びせん断部35等から構成
されている。当該線条材カット手段32の詳細構成につ
いては、図5に示す斜視図を参照して説明する。なお、
該図5は、理解を容易とするため、図1に対してY軸の
反対方向から線条材カット手段32を図示したものであ
る。
【0028】カッターシリンダ33は、可動ロッド33
aをX軸方向に往復移動するように支持板10A上に備
えられ、その先端には台形状のカム板36が取り付けら
れている。このカム板36近傍には、せん断下板37と
せん断上板38とが上下に重ねられた状態で配置されて
いる。せん断下板37は支持板10A上に固定され、せ
ん断上板38は、せん断下板37に対して所定のストロ
ークでY軸方向に移動するようにせん断下板37上に重
ねられている。
【0029】また、せん断上板38には、回転軸を垂直
方向(Z軸方向)としたカムローラ39が中継板40を
介して水平方向に突出するように備えられている。この
カムローラ39は、せん断上板38をY軸方向に付制す
るバネ41によって上記カム板36の傾斜面36aに当
接するようになっている。すなわち、せん断上板38
は、カム板36のX軸方向の移動に伴ってせん断下板3
7上をY軸方向に移動するようになっている。
【0030】ストッパシリンダ34は、カム板36の反
対面(可動ロッド33aへの取付面と反対側の面)に可
動ロッド34aを当接状態とし、カム板36の移動量つ
まり上記可動ロッド33aの最大突出位置を規制するも
のである。このストッパシリンダ34は、可動ロッド3
4aのX軸方向への突出量を調節することにより、カム
板36のx軸負方向への最大変位位置を規定し、すなわ
ちせん断上板38のY軸正方向への最大変位量を規定す
る。このようにストッパシリンダ34によってカム板3
6のを調節することにより、移動量せん断上板38の移
動量をピン用線条材Bの線径に応じて最適な量に設定す
ることができる。
【0031】また、上記せん断上板38には、図示する
ように、ピン用線条材Bを挿通させる挿通孔38aが6
個形成されている。この挿通孔38aは、当該せん断上
板38の下方に位置するボビンAのピン挿入孔の位置に
該当する位置に形成されている。さらに、せん断下板3
7にも、このようなせん断上板38と全く同様の位置に
挿通孔37a(図6等参照)が形成されている。
【0032】本実施形態では、ボビンAに6本の端子ピ
ンを装着すべく、6個のピン挿入孔a1が所定間隔で3
本ずつ2列に設けられている。したがって、上記挿通孔
37a,38aは、このようなボビンAのピン挿入孔a
1の位置に該当する位置、すなわち図5に示すように3
本ずつ2列に設けられている。
【0033】上記各挿通孔38aの位置は、せん断上板
38が基準位置にある時に、各々対応する挿通孔37a
と重なるようになっており(図6参照)、したがってこ
のとき、ピン用線条材Bの先端部は、挿通孔38a及び
挿通孔37aを通過して下方に位置するボビン保持具8
の上方つまりボビンA上方に位置することになる。
【0034】当該線条材カット手段32は、せん断上板
38を基準位置としてピン用線条材Bを挿通孔38a,
37aに挿通させ、この状態においてカッターシリンダ
33を作動させることによりせん断上板38をせん断下
板37に対してY軸方向にスライドさせ、該スライドに
よるせん断力によってピン用線条材Bを切断するもので
ある。 なお、上記カム板36、せん断下板37、せん
断上板38、カムローラ39、中継板40及びバネ41
は、上述したせん断部35を構成するものである。
【0035】次に、このように構成された本実施形態の
動作について、上記図1〜図5及び図6〜図11に示す
工程図を参照して説明する。
【0036】まず、落下シュート2からボビン供給支持
板1上に落下してきたボビンAは、垂直壁板5によって
停止状態とされ、送シリンダ3の作動によって垂直壁板
6に当接する位置までX軸負方向に移動され、さらに送
シリンダ4の作動によってY軸負方向に移動されて、ボ
ビン保持具8内に収容される。すなわち、このときボビ
ン保持具8の高さは、リフタ用モータ13が予め作動さ
れることによりボビン供給支持板1の高さと同一に設定
される。
【0037】したがって、送シリンダ4の作動によって
ボビン押圧具4bによりY軸負方向に押圧されたボビン
Aは、その底面がボビン供給支持板1の上面と面一状態
にあるボビン保持具8内に収容される。
【0038】一方、このようにしてボビン保持具8内に
ボビンAが収納保持された状態において、グリップ手段
15は、供給手段16から供給されたピン用線条材Bに
対して、グリップシリンダ20A,20Bが同時に作動
されることにより所定量の潰しを入れる。すなわち、グ
リップシリンダ20A,20Bの作動によって潰し部材
28A,28Bが内側に移動し、ピン用線条材Bを両側
から押圧して変形させる。例えば、ピン用線条材Bの断
面が円形の場合、潰し部材28A,28BによってX軸
両方向から押圧された潰し部b1(図6参照)は、変形
してY軸方向の径が大きくなる。
【0039】そして、潰し部材28A,28Bによって
押圧された状態で、ピン用線条材Bは、グリッパ上下モ
ータ23が正転駆動されることにより一定量だけ下方に
移送される。このピン用線条材Bの下方への移送量は、
グリッパ上下モータ23の回転量によって規定される。
【0040】このようにしてピン用線条材Bが一定量だ
け下方に移送されると、グリップシリンダ20A,20
Bが作動されて潰し部材28A,28Bはピン用線条材
Bから解離され、引き続きグリッパ上下モータ23が逆
転駆動されることにより潰し部材28A,28Bは元の
位置に復帰する。グリップ手段15は、図6に示すよう
に、上記動作を繰り返すことにより、ピン用線条材Bに
対して所定間隔で潰しを入れると共に、下方に順次移送
する。この場合、潰し量は、グリップ量調節ダイヤル2
1A,21Bによって容易に調節されると共に、ピン用
線条材Bの下方への移送量はグリッパ上下モータ23に
よって容易かつ精度良く設定される。
【0041】ピン用線条材Bは、図7に示すように、こ
のように下方に移送されることによりその先端部は、上
記せん断下板37とせん断上板38の各挿通孔37a,
38aを通過してボビンAのピン挿入孔a1に対向する
位置とされる。このとき、上記潰し部b1に対するせん
断下板37とせん断上板38との重ね面pの位置は、ピ
ン用線条材Bの先端から2つ目の潰し部b1の若干下方
となる。すなわち、グリッパ上下モータ23によるピン
用線条材Bの下方移送量によって、重ね面pの位置に対
する潰し部b1の相対位置(すなわち、ピン用線条材B
のせん断位置)が潰し部b1がピン用線条材Bの先頭近
傍となるように設定される。
【0042】このようなピン用線条材Bと重ね面pの位
置状態において、カッターシリンダが作動されてせん断
上板38がせん断下板37に対してY軸正方向にスライ
ドされる。図8に示すように、このときのせん断上板3
8のスライド量は、ピン用線条材Bを完全に切断するま
でのスライド量とはされず、ピン用線条材Bをせん断上
板38とせん断下板37とによって所定のせん断力で噛
み込む程度に設定される。したがって、この状態におい
て、先端から2つ目の潰し部b1の若干下方の部位は、
せん断上板38とせん断下板37とによって固定された
状態となる。
【0043】そして、このようにピン用線条材Bが固定
された状態において、図9に示すように、リフタ用モー
タ13が正転駆動されてボビンAが上方に押し上げら
れ、ピン用線条材Bの先端部がピン挿入孔a1に圧入さ
れる。このとき、潰し部b1がピン挿入孔a1に完全に挿
入されるまでボビンAは上方に押し上げられる。潰し部
b1は上述したように変形しているので、ピン挿入孔a1
に挿入されることにより、ボビンAに対してピン用線条
材Bを確実に固定させる。また、サーボモータであるリ
フタ用モータ13によってボビンAの高さ位置が設定さ
れるので、ピン挿入孔a1へのピン用線条材Bの圧入量
が正確かつ容易に調節される。
【0044】このようにしてピン用線条材Bの先端部が
ピン挿入孔a1に圧入されると、図10に示すように、
カッターシリンダが作動されてせん断上板38がさらに
スライドされ、上記重ね面pにおいてせん断される。こ
の結果、ボビンAに圧入状態とされた端子ピンQが形成
される。この場合、上記グリッパ上下モータ23による
ピン用線条材Bの下方移送量によって端子ピンQの長さ
が設定される。グリッパ上下モータ23はサーボモータ
によって構成されているので、端子ピンQの長さを容易
かつ精度良く設定することができる。このようにして端
子ピンQのボビンAへの圧入が完了すると、図11に示
すように、リフタ用モータ13が逆転駆動されてボビン
保持具8は元の高さに戻される。
【0045】なお、上記図6〜図11に示した工程図で
は、説明の都合上1本の端子ピンQがボビンAに打ち込
まれる状態を示しているが、図1あるいは図5等にも示
しているように、6本の端子ピンQが同時に打ち込まれ
る。すなわち、1回の打込動作よってボビンAに打ち込
むべき全ての端子ピンQが打ち込まれる。
【0046】そして、このようにして所定数の端子ピン
Qが打ち込まれてボビン保持具8がボビン供給支持板1
と面一の高さに戻されると、送シリンダが作動されるこ
とにより次のボビンAがボビン保持具8内に収納される
と同時に、該ボビン保持具8内のボビンA’(端子ピン
Qが打ち込まれたボビンA)は、Y軸負方向に押し出さ
れて回収シュート39に回収される。
【0047】さらに、上記実施形態では、リフタ用モー
タ13を駆動させてボビンAを上方に押し上げることに
より、ボビンAとピン用線条材Bの先端部との相対位置
を変位(接近)させてピン用線条材Bの先端部をピン挿
入孔a1に圧入するように構成したが、本願発明はこれ
に限定されるものではない。ボビンAを固定状態とし、
グリップ手段と線条材カット手段とを降下させることに
よりボビンAとピン用線条材Bの先端部との相対位置を
接近させてピン挿入孔a1にピン用線条材Bの先端部を
圧入するという手段を採用することも考えられる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるピ
ン打ち機によれば、以下のような効果を奏する。 (1)コイル等を構成するボビンに所定長さの端子ピン
を打ち込むピン打ち機において、ボビンを保持するボビ
ン保持手段と、ピン用線条材供給手段から順次供給され
るピン用線条材に所定間隔で潰しを入れて潰し部を形成
させる共に、該潰し部が形成されたピン用線条材を所定
の移送量だけ移送させるグリップ手段と、グリップ手段
によって送り込まれたピン用線条材を前記ボビンのピン
挿入孔に該当する位置に固定すると共に、前記グリップ
手段によるピン用線条材の潰し部がピン用線条材の先端
近傍となるように該ピン用線条材を順次切断する線条材
カット手段とを備え、ボビンとピン用線条材の先端との
相対位置を変位させてピン用線条材の先端をボビンに圧
入し、線条材カット手段によってピン用線条材を切断す
るので、ボビンの移動量によってピン挿入孔へのピン用
線条材の圧入量が調節される。したがって、コイル仕様
の変更によって端子ピンの圧入量が変更されても、ピン
用線条材すなわち端子ピンを仕様に合った量だけ的確に
圧入することができる。 (2)サーボモータの回転によってピン用線条材を移送
させるようにグリップ手段を構成するので、端子ピンの
長さを容易かつ精度良く設定することができると共に、
端子ピンの長さの変更が容易である。 (3)グリップ手段にピン用線条材の潰し量を調節する
潰し量調節手段を付加するので、ピン用線条材の太さに
応じて適切な潰し量を確保することができる。 (4)サーボモータの回転によってボビンを移動させる
ようにボビン保持手段を構成するので、端子ピンの圧入
量を容易かつ精度良く設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の全体構成を示す斜視図
である。
【図2】 本発明の一実施形態におけるグリップ手段の
詳細構成を示す第1の正面図である。
【図3】 本発明の一実施形態におけるグリップ手段の
詳細構成を示す第2の正面図である。
【図4】 本発明の一実施形態におけるグリップ手段の
詳細構成を示す第3の正面図である。
【図5】 本発明の一実施形態におけるカッタの構成を
示す斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態におけるピン打ち工程を
示す第1の工程図である。
【図7】 本発明の一実施形態におけるピン打ち工程を
示す第2の工程図である。
【図8】 本発明の一実施形態におけるピン打ち工程を
示す第3の工程図である。
【図9】 本発明の一実施形態におけるピン打ち工程を
示す第4の工程図である。
【図10】 本発明の一実施形態におけるピン打ち工程
を示す第5の工程図である。
【図11】 本発明の一実施形態におけるピン打ち工程
を示す第6の工程図である。
【符号の説明】
1……ボビン供給支持板 2……落下シュート 3,4……送シリンダ 5,6……垂直壁板 7……基台 7a……基台の上面 8……ボビン保持具 9A,9B……支柱部材 10A,10B……支持板 11A,11B……補助支柱部材 12……ボビンリフター 13……リフタ用モータ 14……補助部材 15……グリップ手段 16……ピン用線条材供給手段 17……スプール 18……プーリ 19,19B……線条材案内具 20A,20B……グリップシリンダ 21A,21B……グリップ量調節ダイヤル(潰し量調
節手段) 22……グリップ部 23……グリッパ上下モータ 24A,24B……可動ロッド 25A,25B……グリッパカム 26A,26B……押圧部材 27A,27B……カムローラ 28A,28B……潰し部材 29A,29B……ローラ 30……グリッパ上下ブロック 31……ピン長調節手段 32……線条材カット手段 33……カッターシリンダ 34……ストッパシリンダ 35……せん断部 36……カム板 37……せん断下板 38……せん断上板 37a,38a……挿通孔 39……回収シュート A……ボビン a1……ピン挿入孔 B……ピン用線条材 b1……潰し部 Q……端子ピン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル等を構成するボビンに所定長さの
    端子ピンを打ち込むピン打ち機であって、 ボビンを保持するボビン保持手段と、 ピン用線条材供給手段から順次供給されるピン用線条材
    に所定間隔で潰しを入れて潰し部を形成させる共に、該
    潰し部が形成されたピン用線条材を所定の移送量だけ移
    送させるグリップ手段と、 グリップ手段によって送り込まれたピン用線条材を前記
    ボビンのピン挿入孔に該当する位置に固定すると共に、
    前記グリップ手段によるピン用線条材の潰し部がピン用
    線条材の先端近傍となるように該ピン用線条材を順次切
    断する線条材カット手段とを備え、 ボビンとピン用線条材の先端との相対位置を変位させて
    ピン用線条材の先端をボビンに圧入し、線条材カット手
    段によってピン用線条材を切断することを特徴とするピ
    ン打ち機。
  2. 【請求項2】 グリップ手段は、サーボモータの回転に
    よってピン用線条材を移送させることを特徴とする請求
    項1記載のピン打ち機。
  3. 【請求項3】 グリップ手段は、ピン用線条材の潰し量
    を調節する潰し量調節手段を備えることを特徴とする請
    求項1又は2記載のピン打ち機。
  4. 【請求項4】 ボビン保持手段は、サーボモータの回転
    によってボビンを移動させることを特徴とする請求項1
    〜3いずれかに記載のピン打ち機。
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