JP2893749B2 - プラスチック外面被覆鋼管の製造方法 - Google Patents
プラスチック外面被覆鋼管の製造方法Info
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Description
関する。
覆鋼管としては、特公昭56-43031号記載のものがある。
これは第3図のように鋼管21の外面に熱硬化性樹脂を塗
布してプライマー層22を形成し、このプライマー層22の
表面を変性ポリオレフィン樹脂の融点以下の温度に加熱
した後、このプライマー層22の外面に変性ポリオレフィ
ン樹脂層23を被覆融着し、次いでその外面にポリオレフ
ィン樹脂外被24を重ねて被覆するという方法で製造され
るものである。
方法で製造されるので、もっぱら鋼管の外面の耐食性の
みを重視し、内面の耐食性はあまり重視しないような用
途、例えば管内に水を通さない用途、に使用されてい
た。しかしながら、消火管等管内に水を通す用途の場合
には、管内面の耐食性も必要となり、このような用途の
場合には鋼管の内面を亜鉛メッキする必要がある。
いわれる亜鉛メッキ槽に鋼管全体を浸漬する方法が採用
されているので、鋼管は内外面とも亜鉛メッキされてし
まう。そして外面の亜鉛メッキ槽の上に上記したように
ポリオレフィンを被覆して、プラスチック外面被覆鋼管
を製造しようとしても、亜鉛メッキ層とポリオレフィン
被覆との間の接着性が悪く、第1表に示すように短時日
で接着性が低下するという問題がある。すなわち、第1
表はJIS G 3469(ポリエチレン被覆鋼管)に規定する被
覆の接着強度を測定するピール強度試験の結果である
が、ポリオレフィン被覆の1cm幅当たりの引き剥がし強
度が、鋼管にポリオレフィン被覆したものは、被覆当初
23kg/cmから、15日後も22kg/cmとほとんど変化していな
いのに対し、亜鉛メッキ鋼管にポリオレフィン被覆した
ものは、被覆当初15kg/cmから、15日後には0〜3kg/c
m)と極端に低下するという問題があり、鋼管外面の耐
食性を高めることができなかった。
し、内面亜鉛メッキのプラスチック外面被覆鋼管を提供
することを目的としている。
は、鋼管の内外面を亜鉛メッキした後、外面の亜鉛メッ
キ層をショットブラストして剥離し、表面粗さをRzで20
〜100μmにした後、この上にクロム酸を塗布し、さら
にこの上にプライマーを塗布してプライマー層を形成
し、その表面を変性ポリオレフィン樹脂の融点以上の温
度に加熱した後、このプライマー層の外面に変性ポリオ
レフィン樹脂層を被覆融着し、次いでその外面にポリオ
レフィン樹脂外被を重ねて被覆するプラスチック外面被
覆鋼管の製造方法である。
は、鋼管の内外面を亜鉛メッキした後、外面の亜鉛メッ
キ層をショットブラストして剥離し、表面粗さをRzで20
〜100μmにした後、この上にクロム酸を塗布し、さら
にこの上にプライマーを塗布してプライマー層を形成
し、その表面を変性ポリオレフィン樹脂の融点以上の温
度に加熱した後、このプライマー層の外面に変性ポリオ
レフィン樹脂層を被覆融着し、次いでその外面にポリオ
レフィン樹脂外被を重ねて被覆するようにしている。鋼
管を亜鉛メッキしたのは、プラスチック外面被覆鋼管内
面の耐食性を向上させようとするものであるが、鋼管の
亜鉛メッキ方法としては鋼管全体を亜鉛メッキ槽に浸漬
するいわゆるどぶ漬けによる方法しかないので、必然的
に鋼管の内外面に亜鉛メッキ層が生成される。鋼管内面
の亜鉛メッキ層は鋼管内面の耐食性を向上させるのに有
効であるが、鋼管外面の亜鉛メッキ層はその上に被覆す
るプライマー層との密着性が悪く耐食性低下の原因とな
る。以上のような理由で鋼管外面の亜鉛メッキ層を剥離
してやるのであるが、表面粗さをRzで100μm以下にし
なければプライマー層との密着性がよくならず、Rzで20
μmにするには経済的な面で不利益である。したがっ
て、剥離する程度をRzで20〜100μmとしたのである。
このようにして、鋼管外面にプライマー層、変性ポリオ
レフィン層およびポリオレフィン層をこの順に形成する
のであるが、これらの方法については従来のプラスチッ
ク外面被覆鋼管の製造方法とは変わっていない。したが
って、内面の耐食性が良好であるとともに、外面の被覆
の接着性が良好なプラスチック外面被覆鋼管を得ること
ができる。
方法を第1図および第2図により説明する。本発明の1
実施例のプラスチック外面被覆鋼管の製造方法は、第1
図のように鋼管1を亜鉛メッキ槽に浸漬して鋼管1の内
外面に亜鉛メッキ層2aおよび2bを生成させた後、ショッ
トブラスト装置により、第2図のように外面の亜鉛メッ
キ層2bを表面粗さがRzで20〜100μmになるまで剥離し
てやる。そして、この表面にクロム酸を塗布してクロメ
ート層3を形成し密着性を向上させた後、プライマー層
4を設ける。このプライマー層4は、例えばエポキシ樹
脂等の熱硬化性樹脂の塗布により形成され、好ましくは
性エポキシ樹脂などの比較的低温で速硬化型の熱硬化樹
脂を塗布する。そしてその塗布方法は次のとおりであ
る。すなわち、表面を清浄に処理された鋼管が熱硬化樹
脂の貯められた槽の中を通る。そして、槽の出口におい
てリング状のゴム、ブラシ等で鋼管1の外表面に付着し
た樹脂がしごき落とされる。こうして鋼管1の外表面に
10〜60μmの厚さの皮膜が形成される。
を被膜する。変性ポリオレフィン樹脂とは、不飽和カル
ボン酸またはその無水物で変性したポリオレフィン樹脂
をいうのであるが、ポリオレフィン樹脂にに不飽和カル
ボン酸またはその無水物をグラウトしたものと未変性ポ
リオレフィン樹脂をブレンドしたもの等が含まれる。そ
してベースとなるポリオレフィン樹脂としては具体的に
は低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ
−4−メチル−1−ペンテン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−
1−ブテン共重合体、およびこれらの混合物等があげら
れる。
ポリオレフィン樹脂外被を重ねて押出被覆し、ポリオレ
フィン樹脂層6を形成する。
プラスチック樹脂の接着性について、ピール強度試験を
実施下結果を第2表に示す。この試験に使用した試験材
は150A×5.5mの鋼管を亜鉛メッキした後、外面の亜鉛メ
ッキを表面粗さがRzで20〜100μmになるまでショット
ブラストで除去し、その上にクロム酸をクロム量で0.1g
/m2塗布し、その上にプライマー、変性ポリオレフィン
樹脂およびポリオレフィン樹脂の各層をこの順に形成し
たものである。
力の低下は認められない。
法においては、プラスチック外面被覆鋼管が上記したよ
うにして製造されるので、鋼管内面の耐食性が良好で、
鋼管外面のプラスチック樹脂の接着性もよいプラスチッ
ク外面被覆鋼管を得ることができる。
ック外面被覆鋼管を得ることができる。
を製造する過程で製造した亜鉛メッキ鋼管の断面図、第
2図は本発明の1実施例の製造方法で製造したプラスチ
ック外面被覆鋼管の断面図、第3図は従来のプラスチッ
ク外面被覆鋼管の断面図である。 1……鋼管、2a,2b……亜鉛メッキ層、3……クロメー
ト層、4……プライマー層、5……変性ポリオレフィン
層、6……ポリオレフィン層。
Claims (1)
- 【請求項1】鋼管の内外面を亜鉛メッキした後、外面の
亜鉛メッキ層をショットブラストして剥離し、表面粗さ
をRzで20〜100μmにした後、この上にクロム酸を塗布
し、さらにこの上にプライマーを塗布してプライマー層
を形成し、その表面を変性ポリオレフィン樹脂の融点以
上の温度に加熱した後、このプライマー層の外面に変性
ポリオレフィン樹脂層を被覆融着し、次いでその外面に
ポリオレフィン樹脂外被を重ねて被覆することを特徴と
するプラスチック外面被覆鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1242594A JP2893749B2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | プラスチック外面被覆鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1242594A JP2893749B2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | プラスチック外面被覆鋼管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03104634A JPH03104634A (ja) | 1991-05-01 |
JP2893749B2 true JP2893749B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=17091372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1242594A Expired - Lifetime JP2893749B2 (ja) | 1989-09-19 | 1989-09-19 | プラスチック外面被覆鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2893749B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2827816B2 (ja) * | 1993-06-01 | 1998-11-25 | 住友金属工業株式会社 | ポリオレフィン樹脂被覆鋼管 |
JPH10211671A (ja) * | 1997-01-31 | 1998-08-11 | Nippon Steel Corp | 地下河川トンネル用シールドセグメントの防食方法 |
KR100587569B1 (ko) * | 2005-11-15 | 2006-06-08 | (주)유성티엔에스 | 강관의 도장처리 시스템 |
JP4691141B2 (ja) * | 2008-07-16 | 2011-06-01 | 新日本製鐵株式会社 | 内面ポリオレフィン被覆鋼管の製造方法 |
JP6079717B2 (ja) * | 2014-07-31 | 2017-02-15 | Jfeスチール株式会社 | ポリエチレン被覆鋼管及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-09-19 JP JP1242594A patent/JP2893749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03104634A (ja) | 1991-05-01 |
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