JP2893490B2 - 水路の補修方法 - Google Patents

水路の補修方法

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久 竹中
義則 菅沼
健治 小石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば老朽化あるい
は損傷した水路の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、老朽化あるいは損傷した
水路の壁面を補修する場合、従来一般には、既存コンク
リート壁面に対するコンクリート吹き付け、モルタル塗
布、レジンモルタル吹き付け、ポリマーコンクリートや
スチールファイバーコンクリートの継ぎ足し打設、強化
プラスチック複合管や鋳鉄管等によるパイプインパイ
プ、特殊布材に樹脂を含浸させて熱硬化させるインシュ
チフォーム、鋼鈑を必要形状に加工して現場で溶接しな
がら内周にパイプ形状に作り上げる鋼鈑内張り法、等が
採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の補修方法では、いずれも、工事費がかさんで経済的
でない、水路内面の粗度係数が増大して通水抵抗が増大
してしまう、水路の断面が大幅に減少してしまって通水
量が大きく低下してしまう、といった不具合があり、よ
り有効な手段の提供が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、本発明
は、補修対象の水路の既存壁面をプレキャストレジンコ
ンクリート製のパネルにより覆うとともに、それらパネ
ルと前記既存壁面との間にグラウトを充填してそれらを
一体化する水路の補修方法であって、まず、前記パネル
を据え付けるための定規コンクリートを所定位置に設け
ていき、次いで、既存側面に対する側パネルの取り付け
を行なった後、既存底面に対する底パネルの取り付けを
行ない、その後、底パネルと既存底面との間に対するグ
ラウトの注入および側パネルと既存側面との間に対する
グラウトの注入を順次行なうことを特徴としている。
【0005】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して説明する。図1は本発明方法により補修された
水路の一例を示すもので、図中符号1はコンクリート造
の既存底面1Aと既存側面1Bから構成されている既存
壁面、2は既存壁面1に取り付けられたプレキャストレ
ジンコンクリート製のパネル、3はそれらの間に注入充
填されたグラウトである。
【0006】上記のパネル2は、補修するべき水路の形
状や大きさに対応して予め所定の形状、寸法に製作され
たものである。本実施例においては水路が矩形断面であ
ることから、それぞれ平板状とされた底パネル2Aと側
パネル2Bとの組み合わせにより既存底面1Aと既存側
面1Bとが覆われるようになっている。なお、レジンコ
ンクリートは周知のように高強度かつ高耐久性を有する
コンクリート材料であって、そのレジンコンクリートに
より形成されたパネル2は厚みが30〜50mm程度で
あっても優れた強度と耐久性を有するものであり、しか
も、その表面の祖度係数nが0.005程度(一般のコ
ンクリートではn=0.012程度、劣化している場合
はn=0.015〜0.018程度である)と十分に滑ら
かなものである。
【0007】上記の各パネル2を取り付けるためには、
まず、既存壁面1の表面を洗浄し、必要に応じてはつり
を行なう等により目荒らしをする。そして、既存底面1
A上にパネル2を搬送するための軌道(図1に鎖線で示
す)4を水路の長さ方向に敷設し、それと同時にあるい
は前後して、パネル据付用の定規コンクリート5を底面
1Aの所定位置に設けていく。なお、その定規コンクリ
ート5は現場でコンクリートを打設して形成しても良い
し、予め製作されたプレキャスト製品を用いても良い。
【0008】そして、まず、側パネル2Bを建て込み、
次いで、底パネル2Aを敷設する。この際の手順として
は、側パネル2Bを上記軌道4によって水路の前方へ移
送していくことにより水路の手前側から前方側(奥側)
に順次建て込んでいき、そのようにして側パネル2Bを
水路の最前方まで建て込んだ後、軌道4を水路の前方側
(奥側)から順次撤去するとともに底パネル2Aを手前
側に向かって順次敷設すると良い。このような手順を採
用することにより、軌道4を最終段階まで有効に利用す
ることができるので作業効率が良い。
【0009】また、各パネル2の既存壁面1に対する位
置決めと固定は、図2に示すように、既存壁面1に予め
アンカーボルト6を取り付けておき、それらアンカーボ
ルト6に取り付けた位置決めナット10によりパネル2
の位置決めを行ない、かつ、そのアンカーボルト6に対
してワッシャ11を介してボルト7を締結することによ
ってパネル2を固定すると良い。この場合、アンカーボ
ルト6を通すためにパネル2に形成しておくボルト孔1
2にはテーパを形成しておくと良い。あるいは、必要に
応じて、上記のアンカーボルト6に予めL型鋼等の金具
8を溶接して取り付けておき、その金具8によりパネル
2の位置決めを行なうようにしても良い。さらに、各パ
ネル2どうしを水路の長さ方向に連結するが、その接合
部には図3に示すように適宜のシール材9を介装すると
良い。
【0010】以上のようにして側パネル2Bと底パネル
2Aとを取り付けた後、底パネル2Aと既存底面1Aと
の間にグラウト3を注入し、次いで、側パネル2Bと既
存側面1Bとの間にグラウト3を注入して硬化を待つ。
この場合、底パネル2Aと既存底面1Aとの間に注入し
たグラウト3が硬化する前に側パネル2Bと既存側面1
Bとの間にグラウト3を一気に注入すると、そのグラウ
ト3が既存底面1A側に流下するのでその圧力により底
パネル2Aが浮き上がってしまう恐れがあり、好ましく
ない。なお、グラウト3としては、既存壁面1の残存耐
久力を勘案してたとえば無筋コンクリート、鉄筋コンク
リート、各種のファイバー(スチールファイバー、ナイ
ロンファイバー、グラスファイバー等)コンクリート、
モルタル(プレーンもしくはエアー)、レジン等を適宜
選択して用いれば良い。そのグラウト3が硬化すれば各
パネル2と既存壁面1とは強固に一体化し、以上により
補修作業が完了する。
【0011】以上の手順によれば、老朽化あるいは損傷
した既存壁面1の内側に各パネル2を強固に一体化させ
ることができる。そして、上記実施例の手順によれば、
特に、既存底面1Aにパネル搬送用の軌道4を敷設する
とともに、側パネル2Bを底パネル2Aに先行して取り
付け、その後、軌道4を撤去するとともに既存底面1A
に対する底パネル2Aの取り付けを行なうようにしたこ
とから、上述したように軌道4を最終段階まで有効に利
用できて補修作業を効率良く行なうことができ、その結
果、工費削減と工期短縮を図ることができるという利点
がある。
【0012】そして、上記のようにして補修された底面
や壁面は、上述したようにプレキャストレジンコンクリ
ート製のパネル2が薄いものであっても十分な強度を有
していることから、耐久性、耐摩耗性に優れ、かつ、補
修に伴う水路の断面減少を最少限に抑えることができる
ものである。また、プレキャストレジンコンクリート製
のパネル2の表面は十分に滑らかなものであるので、補
修により通水抵抗を低減させることができ、したがっ
て、水路の断面減少による通水量の低下を防止できるば
かりか、通水量を増大させることも可能である。
【0013】なお、上記実施例では、既存底面1A上に
軌道4を設けるようにしたが、たとえばタイヤにより自
走可能な搬送装置を採用する場合には軌道4を設ける必
要はない。その場合、軌道4の撤去作業が不要であるの
で、側パネル2Bを底パネル2Aより先に取り付ける限
りにおいては、それらの取り付け手順は適宜で良く、手
前側から奥側に向かって行なっても良いし、逆に、奥側
から手前側に向かって行なっても良い。
【0014】また、本発明は上記のような矩形断面の水
路の壁面に適用されるのみならず、たとえば図4に示す
ような矩形断面の開渠や、図5に示すような逆台形断面
の開渠等の水路に対しても全く同様に適用することがで
きることは勿論であり、また、湾曲したパネルを用いる
ことにより円形断面や馬蹄形断面の水路に対しても適用
することができる。
【0015】
【発明の効果】以上で詳細に説明したように、本発明方
法によれば、補修対象の水路の既存壁面をプレキャスト
レジンコンクリート製のパネルにより覆うとともに、そ
れらパネルと前記既存壁面との間にグラウトを充填して
それらを一体化するようにし、特に、それらパネルを据
え付けるための定規コンクリートを所定位置に設け、次
いで、既存側面に対する側パネルの取り付けを行なった
後、既存底面に対する底パネルの取り付けを行ない、そ
の後、底パネルと既存底面との間に対するグラウトの注
入および側パネルと既存側面との間に対するグラウトの
注入を順次行なうようにしたので、老朽化あるいは損傷
した水路の既存壁面の補修を効率的に行なうことが可能
であり、したがって、工費削減と工期短縮を図ることが
できる。また、プレキャストレジンコンクリート製のパ
ネルは薄いものであっても十分な強度を有しているの
で、耐久性、耐摩耗性に優れるとともに、補修に伴う水
路の断面減少を最少限に抑えることができ、かつ、それ
らパネルの表面は十分に滑らかなものであるので通水抵
抗を低減させることができ、したがって、補修による通
水量の低下を防止できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により補修された水路の一例を示す
断面図である。
【図2】同水路におけるパネルの固定手段を示す拡大図
である。
【図3】同水路におけるパネルどうしの接合部を示す拡
大図である。
【図4】本発明方法により補修された水路の他の例を示
す断面図である。
【図5】本発明方法により補修された水路のさらに他の
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 既存壁面 1A 既存底面 1B 既存側面 2 プレキャストレジンコンクリート製のパネル 2A 底パネル 2B 側パネル 3 グラウト 4 軌道 5 定規コンクリート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小石原 健治 福岡県飯塚市芳雄町7番18号 麻生セメ ント株式会社内 (72)発明者 里 一男 福岡県飯塚市芳雄町7番18号 麻生セメ ント株式会社内 (56)参考文献 特公 昭51−29338(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補修対象の水路の既存壁面をプレキャス
    トレジンコンクリート製のパネルにより覆うとともに、
    それらパネルと前記既存壁面との間にグラウトを充填し
    てそれらを一体化する水路の補修方法であって、まず、
    前記パネルを据え付けるための定規コンクリートを所定
    位置に設けていき、次いで、既存側面に対する側パネル
    の取り付けを行なった後、既存底面に対する底パネルの
    取り付けを行ない、その後、底パネルと既存底面との間
    に対するグラウトの注入および側パネルと既存側面との
    間に対するグラウトの注入を順次行なうことを特徴とす
    る水路の補修方法。
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JP4861742B2 (ja) * 2006-05-12 2012-01-25 ショーボンド建設株式会社 コンクリート躯体の底版への板材の取り付け方法。
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CN105421304A (zh) * 2016-01-08 2016-03-23 上海核工程研究设计院 一种核电厂换料水池水闸门门槽改造方案
JP6883814B2 (ja) * 2016-09-29 2021-06-09 株式会社ヒヨリジャパン 排水設備改修工法、排水設備構築方法、および排水設備

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