JP2892879B2 - 高分子量分析物の測定法 - Google Patents

高分子量分析物の測定法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は、酵素イムノアッセイ及び特に、酵素ラベルと
してβ−ガラクトシダーゼを用いてのイムノアッセイに
関する。
【0002】背影 酵素は、多くの種々のイムノアッセイにおいて検出可能
なラベルとして好都合良く使用されて来た。多くのその
ようなアッセイは、お互い補足し、そして活性酵素を形
成するβ−ガラクトシダーゼのフラグメントの能力に基
づかれて来た。特に、酵素分子の一端からのフラグメン
トであるβ−ガラクトシダーゼ酵素ドナー(ED)は、
活性β−ガラクトシダーゼ酵素を形成するために、β−
ガラクトシダーゼ酵素受容体(EA)、すなわち酵素分
子の他端からのフラグメントと結合する。一定の部位で
のEDへの小さな分析物又は分析物類似体の場合は、E
DとEAの相補性又はβ−ガラクトシダーゼ接触された
活性の速度に高い影響を及ぼさない。しかしながら、E
D−分析物接合体が抗−分析物抗体により結合される場
合、反応の初期相の間、相補性及び酵素触媒された反応
速度は減じられる。
【0003】酵素触媒された反応速度のこの低下は、ア
ッセイ媒体に存在するED−分析物接合体及びサンプル
に存在する分析物の両者が、EAの添加の前、抗−分析
物抗体と競争する情況において分析物を定量化するため
に使用されて来た。β−ガラクトシダーゼ触媒された反
応速度は、サンプル中に存在する分析物の量が上昇する
につれて上昇する。なぜならばサンプル中の分析物が、
ED−分析物接合体及び抗−分析物抗体の相互反応を減
じ、活性β−ガラクトシダーゼ酵素を形成するために多
くのED−分析物接合体のEAとの反応を可能にするか
らである。
【0004】この技術は、本来、低分子量分析物のため
に開発されて来た。β−ガラクトシダーゼ相補性アッセ
イにおける最近の開発は、その技法の新規アッセイタイ
プへの適用の他に、本来開発されたように、新規EA及
びED分子を包含し、ここでβ−ガラクトシダーゼ鎖の
連続性の断絶が、アミノ末端でのα領域における代わり
にその鎖のカルボキシル末端でのオメガ領域に存在す
る。
【0005】問題は、大きな分子量分析物のためのアッ
セイに存在する。そのようなアッセイにおいては、結合
パートナーが大きな分析物又はED分子に結合される分
析物類似体に結合する場合、相補性速度に対して比較的
小さな効果のみが存在する。これは、そのようなED−
分析物接合体における小さな分析物への大きな結合タン
パク質(通常、分析物に対して特異的な抗体)の結合が
相補性活性の有意な上昇を引き起こすように(すなわち
この速度で、活性β−ガラクトシダーゼが不活性ED及
びEAフラグメントから形成される)、小さな分析物に
関する問題ではない。しかしながら、大きな分析物がE
Dフラグメントにすでに結合されている場合、大きな分
子への抗体分子又は他の結合パートナーの結合が、相補
性の速度の少々の変化を引き起こす。
【0006】従って、β−ガラクトシダーゼのED及び
EAフラグメントの相補性を用いて高分子量分析物を測
定できる従来の方法よりも高められた感度を有する新規
方法のための必要性が存在する。
【0007】関連文献 変性されたβ−ガラクトシダーゼ酵素ドナー及び酵素受
容体は、化学的合成及び組換えDNA技法により調製さ
れて来た。その変性されたフラグメントは、相補性に基
づいてβ−ガラクトシダーゼ活性を保持する。たとえ
ば、アメリカ特許第4,708,929号及びそれに引
用される文献を参照のこと。β−ガラクトシダーゼに由
来する変異体ポリペプチドは、Langley and Labin, Bi
o.Chem.(1976)15:4866に開示されており、ここでその
ポリペプチドは、適切なβ−ガラクトシダーゼ陰性変異
体の抽出物に添加される場合、酵素活性を補足し、又は
自発的に再生することができる。また、Lin など., Bi
o.Chem.Biophys.Res.Comm. (1970)40:249 も参照のこ
と。
【0008】発明の要約 均質イムノアッセイシステムを用いて、高められた感度
を有しそしてこれまでの技法以上に簡単な、高分子量分
析物の検出及び定量分析のための方法及び試薬を提供す
ることが本発明の目的である。
【0009】本発明は、β−ガラクトシダーゼドナー及
び受容体フラグメントを新規アッセイ型に使用すること
によって、そのような方法及び試薬を提供する。特に、
サンプルにおける高分子量分析物の存在又は量は、β−
ガラクトシダーゼの相補性フラグメントを用いることに
よって決定され、ここで前記フラグメントは、酵素ドナ
ー(ED)及び酵素受容体(EA)として定義され、そ
して結合され、すなわち一緒にされる場合、活性β−ガ
ラクトシダーゼを形成し、ここで前記EDフラグメント
は、結合分子、特に抗体(Ab)が分析物に対して特異
的であるED/特異的結合分子接合体の形で存在する。
十分な相補性活性がED−Ab接合体のために存続する
ことが見出された(前記接合体の略語は、種々のタイプ
の結合分子を含む本発明のすべての可能性ある複合体を
示すために使用される)。このED−Ab相補性活性
は、測定されるべき大きな分析物により結合される場
合、有意に影響される。一般的に、Ab−ED接合体の
Ab−ED接合体の相補性活性は、分析物により結合さ
れるED−Ab接合体の量に比例して低下する。従っ
て、高分子量分析物の存在及び量を決定することが可能
である。これは、相補性活性性を減じるために小さな分
析物−ED接合体に結合する競争抗体による従来のアッ
セイと対照をなす。
【0010】得られた酵素活性は、種々の広く知られた
方法で、たとえばβ−ガラクトシダーゼとの反応に基づ
いて測定可能な生成物を供給する酵素基質を用いること
によって検出され又は測定され得る。それによって、サ
ンプル中に存在する分析物の量は、既知量の分析物を含
む一連のサンプルを用いる場合に形成される量と測定可
能な生成物の量とを比較することによって決定され得
る。
【0011】特定の態様の記載 本発明は、サンプル中の高分子量分析物の量を検出し、
そして定量化するための方法及び試薬を含んで成る。そ
の方法は、β−ガラクトシダーゼを包含する標準の相補
性アッセイに基づく変法であり、ここでβ−ガラクトシ
ダーゼの不活性フラグメントが活性β−ガラクトシダー
ゼを形成するために溶液で結合される。フラグメント
は、それぞれβ−ガラクトシダーゼ分子の小さな及び大
きなフラグメントを示すために、本明細書においては、
酵素−ドナー(ED)及び酵素受容体(EA)フラグメ
ントとして言及される。
【0012】特に、本発明は、相補性活性が(1)抗体
又はβ−ガラクトシダーゼの酵素ドナーフラグメントに
結合される他の結合成分と(2)分析物との間の結合の
存在及び不在において異なるように、高分子量(好まし
くは多価の抗原決定基を有する)を有する分析物の存在
を検出するための方法を提供する。酵素相補性の割合
は、多価分析物の場合、占領されていない結合部位に結
合することによって親分析物の大きさを効果的に高める
過剰のラベルされていない結合成分の付加によりさらに
減じられる。
【0013】一般的に、本発明の方法は、 (a)分析物特異的結合成分に結合されるEDを含んで
成るED複合体を供給し、ここで前記ED複合体は、活
性β−ガラクトシダーゼがEAの存在下で形成されるよ
うに測定可能な相補性活性を保持し; (b)前記分析物特異的結合成分と特異的に反応する高
分子量分析物を含むと思われるサンプルの存在下で前記
ED複合体及びEA(並びに多価分析物を用いる好まし
い態様においては、過剰のラベルされていない結合成
分)を接触せしめ;そして (c)前記サンプルにおける分析物の存在を活性β−ガ
ラクトシダーゼ酵素の形成に関連づけることを含んで成
る。
【0014】本発明は、ED/結合成分複合体及びEA
が、ED/結合成分/高分子量分析物の三重複合体とE
Aとの組合せよりも種々の割合で活性酵素を形成する原
理に基づくことが少なくとも一部予測される。少量の分
析物が存在する場合、たった一部のED−Ab接合体が
分析物に結合でき、そして従って、多くのED−Ab接
合体がEAとの相補性のために利用できる。それと反対
に、多量の分析物が存在する場合、少ないED−Ab接
合体がEAとの相補性のために利用でき、そして従っ
て、低い酵素活性が観察される。両者の場合、多価の抗
原決定基が、ED−結合成分接合体およひ複数部位で結
合するラベルされていない抗−分析物抗体の同時複合体
化を可能にするた。ラベルされていない抗体は、未結合
部位を占領し、そして酵素相補性阻害をより効果的にす
る。ED−Ab接合体、分析物及びラベルされていない
抗体から成る三重複合体の大きさは、ED分子当たりひ
じょうに大きくなり、そして従って、低い相補性が観察
される。従って、分析物の量は、酵素基質の使用を通し
てのようにいづれか適切な態様で測定され得る酵素活性
に反比例する。
【0015】従って、本発明の方法は、サンプル中の分
析物の量が既知量の分析物の存在下で形成される量に測
定可能な生成物の量を比較することによって決定され得
るように、補足されたβ−ガラクトシダーゼとの反応に
基づいて測定可能な生成物を供給する酵素基質と接触せ
しめられる、ED−Ab複合体、EA、ラベルされてい
ない抗体及びサンプルをさらに企画する。本発明はま
た、本発明の方法を実施するために使用されるキット並
びに本発明の方法に使用される個々の試薬も企画する。
【0016】分析物の不在下でEAにより相補化するた
めの本発明のED−Ab複合体の能力は、ED及びEA
接合体を用いる多くのこれまで記載されたアッセイに観
察されるβ−ガラクトシダーゼ相補性現象と著しく異な
る。たとえば、アメリカ特許第4,708,929号に
記載されるアッセイにおいては、小さな分析物に接合さ
れるEDは、抗−分析物抗体の不在下でEAに相補的で
ある。抗−分析物抗体がアッセイ混合物に存在する場
合、相補性活性は、抗体の不在下で初期活性に比べて、
有意に低下する。未知のサンプルに存在する分析物の存
在において、競争が、制限された量の結合部位のため
に、ED−ラベルされた分析物とサンプルに存在する分
析物との間で生じる。従って、多くの分析物の存在は、
多くの抗体を拘束し、そして従って、多くのED−分析
物のEAによる相補を可能にする。従って、相補性化さ
れた酵素活性は、サンプルにおける分析物の量に直接的
に比例する。この競争アッセイ方法は、小さな分子と共
にのみ十分に作用する。対照的に、本発明は非競争性イ
ムノアッセイである。ED−結合成分接合体は、前記方
法におけるED−ハプテン接合体に比較して使用され
る。さらに、本発明の方法は、直接的なアッセイを可能
にし、ここで測定されるべき分析物は、酵素相補性の割
合を阻害するために使用される。さらに、本発明のアッ
セイ原理は、好ましくは多価抗原決定基を有する高分子
量分析物により十分に作用する。
【0017】従来の教授の結果と本発明の結果との差異
は、結合成分に対して、分析物/ED−Ab/ラベルさ
れていないAb複合体の大きなサイズに起因すると思わ
れる。本発明のアッセイを用いることによれば、分析物
がひじょうに大きい場合にのみ、相補性割合の差異を維
持することがまた可能であろう。そのような差異は、小
さな分析物がED分子に結合され、そして相補性割合を
減じるために抗体との反応を可能にされる従来のアッセ
イについてこれまで知られている相補性割合の規模に基
づいては検出不可能であった。
【0018】本発明のED及びEA成分は、β−ガラク
トシダーゼの一部の配列である。本発明の目的のために
は、β−ガラクトシダーゼ分子の短い部分が酵素ドナー
(ED)として言及され、そして長い部分が酵素受容体
(EA)として言及される。それらの酵素受容体及び酵
素ドナーは、一緒にされる場合、活性酵素複合体を形成
することによって特徴づけられる。β−ガラクトシダー
ゼ酵素ドナー及び受容体の調製は、アメリカ特許第4,
708,929号(引用により本発明に導入される)に
記載される。
【0019】他の分子にタンパク質を結合するためのい
づれかのこれまで記載された方法が、結合成分にED成
分を結合するために使用され得る。それ自体タンパク質
性である、EDフラグメントにタンパク質性結合成分を
結合するためには、二官能価有機結合基の使用が特に好
ましい。タンパク質化学において良く知られているその
うよな結合基の例は、特定の文献(たとえば、J.Immuno
ussay, 1983, 4:209)に記載されているように、ジアル
デヒド、たとえばグルタルアルデヒド、及びジアミン、
たとえば1,6−ジアミノヘキサンを包含する。
【0020】結合成分は、対象の特定分析物に結合する
ことができる成分である。結合成分と分析物との間の結
合は、好ましくは非共有性である。適切な結合分子は好
ましくは、分析されるサンプルにおいて、他の成分に対
してよりも分析物に対して高い親和性及び特異性を有す
る。適切な結合成分は、種々の分子カテゴリーのもの、
たとえば分析物の一部に対して特異的な抗体(好ましく
はモノクローナル抗体);分析物に天然において結合す
る結合タンパク質、たとえば炭水化物部分を含んで成る
分析物に対するレクチン;及び分析物が相補的リガンド
を含んで成る場合のリガンド受容体、たとえばタンパク
質性ホルモンに対して特異的な細胞表面受容体を包含す
る。
【0021】分析物が核酸である場合、結合成分は、s
sDNA,RNA又はいづれか他の天然の又は合成され
た一本鎖核酸であり得る。他方、結合成分は、特定のヌ
クレオチド配列を認識する非核酸分子、たとえば抗体又
は特定のDNA結合タンパク質であり得る。
【0022】本発明に使用される抗体又はモノクローナ
ル抗体の生成方法は文献において知られている。たとえ
ばアメリカ特許第4,574,116号及びそれに引用
される引例(これらは引用により本明細書に組込まれ
る)を参照のこと。他方、モノクローナル抗体又は結合
フラグメントは市販されている。
【0023】結合成分が核酸分子である場合、その成分
は、通常少なくとも12個のヌクレオチド、より通常に
は少なくとも14個のヌクレオチド及び好ましくは少な
くとも約18個のヌクレオチドを含んで成る。結合成分
の大きさは、分析物の性質、サンプル中の分析物の量及
び検出方法に使用される条件により変化するであろう。
結合成分に使用するための核酸配列は、天然源、合成か
ら又は当業界において知られている他の手段による単離
により供給され得る。
【0024】特異的結合相互反応は、サンプル中の他の
成分から分析物を区別することができるように分析物と
結合成分との間で生じるべきである。特異的結合相互反
応とは、アッセイが、サンプル中に通常存在する他の成
分の存在下で分析物の存在を検出できることを意味す
る。典型的には、分析物のための結合成分は、サンプル
中の他の成分にではなく、分析物にのみ結合する。
【0025】本発明のアッセイ方法は、ED−Ab複合
体に結合される場合、相補性の測定できる差異(分析物
の不在下で相補性活性に対して)を引き起こすように十
分に大きく、又は多価の抗原部位を有するいづれかの分
析物を検出するために使用され得る。一般的に、分析物
は、ポリペプチド、タンパク質、ウィルス粒子、多糖、
核酸、脂質又はそれらの組合せ、たとえば糖タンパク質
又はリポタンパク質であろう。
【0026】分析物の分子量は、通常少なくとも約1
0,000、より通常とは少なくとも約20,000で
あろう。対照のポリペプチドは、一般的に約10,00
0〜約3×106 の分子量、より通常には約20,00
0〜2×106 の分子量のものであろう。分析物が核酸
分子である場合、その分子は一般的に約12個のヌクレ
オチド〜約2×106 個のヌクレオチドの範囲であろ
う。核酸サンプルは、染色体又は染色体外DNA、たと
えばプラスミド、ウィルス、合成構造体又は同様のも
の;又はRNA、たとえばmRNA、トランスファーR
NA、リボソームRNA、ウィルス又は同様のものを包
含する。核酸配列は、翻訳された領域、調節領域、イン
トロン、エキソン及び同様のもの上に構造遺伝子を包含
する。
【0027】アッセイのための手段は、使用されるシス
テム、アッセイの感度、アッセイが行なわれる速度、分
析物の性質及び同様のものに依存して広く異なる。E
A,ED複合体、ラベルされていない抗体(多価分析物
が詳細される場合)、及びサンプルが、結合を可能にす
る厳重な条件下で一緒に組合される。試薬は、付随的に
組合され、又は連続的に添加され得る。順序が連続的で
ある場合、サンプル、ED複合体及び緩衝液の反応混合
物が好ましくは、約5〜25分、通常約10分間インキ
ュベートされ、その後、EA、ラベルされていない抗体
及び酵素基質が添加される。
【0028】サンプルは、従来の処理にゆだねられ得、
又は従来の処理を伴わないで使用され得る。サンプル中
の分析物が結合成分と結合することができる情況下にお
いては、従来のサンプル調製は一般的に必要でない。サ
ンプル中の分析物が結合成分とすぐに結合できない情況
下においては、従来のサンプル調製が必要であろう。た
とえば、分析物が二本鎖核酸であり、として結合成分が
相補的な核酸鎖である場合、ED複合体と混合する前、
二本鎖分子を変性するためにサンプルを処理する必要が
あろう。変性は、サンプルを高温、一般的に約90℃〜
約100℃の温度に約3〜約15分間ゆだねることによ
って最っとも容易に達成され得る。変性のための他の手
段、たとえばアルカリ溶液又はホルムアミドの濃溶液に
より又は当業界において知られている他の方法の使用に
よりサンプルを処理する手段が利用され得る。
【0029】アッセイ媒体は、タンパク質性結合成分を
用いる場合、便利な緩衝液、たとえばホスフェート、ト
リス又は同様のものを用いて、約6〜9の範囲のpHで緩
衝化される。適切な緩衝液を選択することにおける有意
な要因は、緩衝液がβ−ガラクトシダーゼ酵素反応、活
性β−ガラクトシダーゼを形成するためのEA及びED
の相補性及び分析物への結合成分の結合を阻害しないこ
とである。診断アッセイ、たとえば本発明のアッセイに
使用するための緩衝液の選択は従来通りである。相補性
アッセイにこれまで使用されて来た緩衝液が、本発明の
方法に使用され得る。
【0030】アッセイは、所望する反応を阻害しないい
づれか適切な温度、一般的に室温(典型的には少なくと
も約20℃である)から好ましくは約40℃以下の高温
で行なわれ得る。そのアッセイは一般的に及び好ましく
は、大気圧下で行なわれる。
【0031】所望する反応の完結のために必要とされる
時間は、アッセイの特徴に依存して異なる。たとえば結
合成分が核酸である情況においては、ハイブリダイゼー
ション又は結合のために必要とされる時間は、核酸プロ
ーブの濃度及び配列複雑性並びにアッセイ温度、溶媒及
び塩濃度に依存する。一般的に、ハイブリダイゼーショ
ンは、約0.15Mの塩化ナトリウム及び0.015M
のクエン酸ナトリウム中において約20℃〜約50℃の
温度で約30分間行なわれる。
【0032】DNAのハイブリダイゼーションのための
技法は、多くの文献、たとえばWalker and Gaastra(出
版者)Techniques in Molecular Biology (1983)MacMil
lanPublishing Company, New York, 113 〜135 及び273
〜283 ページ;Maniatisなど.,(出版者)Molecular C
lonny(1982) Cold Spring Harbor Laboratory, 309ペー
ジ;E.Southern, J.Mol.Biol.(1975) 98:503; Botchan
など., Cell (1976)9 :269 ;Jeftreysなど., Cell (1
977)12:429 に開示される。これらの開示は、引用によ
り本明細書に組込まれる。
【0033】本発明に使用されるサンプルの量は、多く
の中から、分析物の濃度、サンプルの性質及びアッセイ
の感度に依存する。
【0034】本発明においては、いづれか適切な手段
が、活性酵素の量を検出し、そして定量化し、そしてサ
ンプル中に存在する分析物の量の検出及び決定にその情
報を関連づけるために使用され得る。酵素基質は、一般
的に及び好ましくは、活性β−ガラクトシダーゼ酵素と
の反応に基づいて測定可能な生成物を供給することによ
ってそのような目的のために使用される。次に、サンプ
ル中の分析物の量が、既知量の分析物の存在下で形成さ
れる量と測定可能な生成物の量とを比較することによっ
て決定され得る。
【0035】典型的に及び好ましくは使用される酵素基
質は、活性酵素により切断される場合、アッセイ媒体の
吸光度(光学濃度)又は発光の量の変化をもたらす。す
なわち、基質の分解は、着色された又は蛍光生成物の出
現又は消出をもたらす、好ましい酵素基質は、−ニト
ロフェニルガラクトシド(ONPG)及びクロロフェノ
ールレッド−β−ガラクトシド(CPRG)を包含す
る。ONPG,CPRG及び他の相当の酵素基質は市販
されている。ONPGは一般的に、約0.5〜約2.0
mg/mlの濃度で使用される。他の基質は、ONPGに比
較できるシグナルを供給するような濃度で使用される。
【0036】ED−Ab複合体及びEAが酵素基質と共
に適切なアッセイ媒体において組合され、続いてサンプ
ルの添加が行なわれる場合、第1回目の読み取りは、酵
素活性のバックグラウンド測定を供給するために行なわ
れ得る。このバックグラウンド活性の不可欠な必要条件
は、それが分析物の検出可能限界の存在下で活性から区
別され得ることである。
【0037】サンプルの添加の後、1又は複数の追加の
読み取りが、インキュベーションの後に取られ、その間
隔はその読み取りの間、約1分〜約1時間、通常約5分
〜約15分である。一回の読み取りが行なわれ得るが、
通常の誤差を回避するために複数回の読み取りが所望さ
れる。好ましくは、対照溶液は、サンプルとの比較のた
めに対照として作用するように分析物の既知濃度から調
製される。この場合、正確な定量決定が得られる。
【0038】本発明はまた、本発明の方法を実施するた
めの試薬を含むキットにも向けられる。キットは、少な
くとも1つの容器、通常別々の容器に、本発明のβ−ガ
ラクトシダーゼ酵素ドナー複合体、酵素受容体及び(好
ましい態様においては)ラベルされていない抗−分析物
抗体を含んで成る。酵素ドナー複合体及び酵素受容体の
容器はさらに、酵素基質を含むことができ、又は酵素基
質は別々に供給され得る。他方、キットは、それらが結
合成分を伴わないで結合基又は結合基の前駆体に結合さ
れるEDを含むように構成され得る。キットのED結合
要素への特定の結合成分の結合に基づいて、対象の所望
する分析物がアッセイされ得る。そのような場合、結合
要素は、末端使用者により供給される結合成分に容易に
結合するように反応性官能基により末端化され得る。次
の2つの例は、例示的であって、本発明を制限するもの
ではない。
【0039】
【実施例】例1 アッセイ原理 このアッセイにおいて、480,000の分子量を有す
るフェリチン分子は、フェリチンに対して特異的な抗体
が酵素受容体(EA)分子と相補性をなすために結合さ
れている酵素ドナー(ED)分子の活性β−ガラクトシ
ダーゼを形成する能力を阻害した。阻害の量は、フェリ
チンの濃度に比例した。換言すれば、β−ガラクトシダ
ーゼと基質との反応に起因する色の形成により測定され
るように、フェリンの濃度が高くなるほど、アッセイ媒
体中のβ−ガラクトシダーゼの活性は低くなる。
【0040】フェリチンの測定のための均質アッセイに
おいては、フェリチンを含むサンプルを、ED−Ab接
合体と共に37℃で5〜10分間インキュベートした。
ED−Ab接合体は、架橋剤を用いて、EDと抗体との
間で共有結合された複合体であった。インキュベーショ
ンの後、フェリチンに対する抗体及び第2抗体の抗体複
合体を含む第1試薬(R1として命名される)を添加
し、そして5〜10分間インキュベートした。R1試薬
はまた、β−ガラクトシダーゼのための基質も含んだ。
次に、EAを含む第2試薬(R2として命名される)を
アッセイ混合物に添加し、そして加水分解された基質の
色のシグナルを、4〜10分後、分光的に測定した。サ
ンプル中のフェリチン量を、既知濃度のフェリチンを含
む一連のサンプルのアッセイ結果から構成された検量曲
線を用いて決定した。
【0041】材料 アフィニティーカラムクロマトグラフィーにより精製さ
れたヤギ抗−フェリチン抗体を、Bios Pacific, Inc.か
ら購入した。ヘテロ−二官能価架橋剤、すなわちsul
fo−SMCCを、Pierce Chemical Company から得
た。クロロフェノールレッドβ−ガラクトシド(CPR
G)を、Boehringer Mannheim から購入した。酵素ドナ
ー及び酵素受容体(市販の相補性アッセイで使用される
ように)を、Microgenics, Inc. から得た。他の化学薬
品は、Sigma Chemical Co.から得た。
【0042】接合体の調製 緩衝液A(50mMのリン酸ナトリウム、pH7.4,0.
15MのNaClを含む)0.5ml中、ヤギ抗−フェリ
チン抗体1mgを、緩衝液A中、20mMのsulfo−S
MCC溶液50μlと共に、室温で15分間インキュベ
ートした。インキュベーションの後、その混合物を、ゲ
ル濾過カラム(PD10,Pharmacia−LK
B)上に負荷し、そして緩衝液Aにより溶出した。画分
を280nmで吸光度によりモニターし、そして抗体を含
むボイド画分をプールした。次に、緩衝液A0.5ml
中、ED(ED4)1mgを前記プールされた画分に添加
し、そして室温で1時間インキュベートした。接合体を
含む混合物を、Amicon濃縮器を用いて200μl
に濃縮した。その濃縮物をFPLC SUPERUSE
12ゲル濾過カラム上に負荷し、そして緩衝液B〔50
mMのリン酸ナトリウム、pH7.4,500mMのNaC
l,0.05%のTween20及び0.05mMのDT
T(ジチオチ−レイトール)〕により溶出した。画分
を、280nmでの吸光度により及び相補性活性によりモ
ニターした。抗体及び相補性活性を含む画分をプール
し、そして接合体として使用した。
【0043】アッセイ工程 工程1.アッセイを、COBAS BIO遠心分離分析
器上で行なった。サンプル又は検量物75μlのアリコ
ートを、Cobas Bioサンプルカップにおいて、
緩衝液C中、接合体75μlと共に37℃で10分間イ
ンキュベートした。緩衝液Cは、0.1MのMOPS,
pH7.0,0.4MのNaCl,50mMのEGTA,3
mMの酢酸マグネシウム、0.05%のTween20,
0.05mMのDTT,3%のエチレングリコール及び2
0mMのアジ化ナトリウムを含む。インキュベーションの
後、サンプルカップを、Cobas Bio上に置き、
そしてその混合物25μlをピペットで取り、そして緩
衝液Cに抗−フェリチン抗体、第2抗体及び基質(CP
RG)を含むR1試薬155μlと共にインキュベート
し、次に37℃で5分間インキュベートした。次に、緩
衝液CにEAを含む試薬R2 30μlを添加し、そし
て37℃でさらに5〜10分間インキュベートした。反
応速度を、個々のサンプル及び対照溶液について570
nmでの吸光度を測定することによって測定した。
【0044】工程2.アッセイ工程2を、Cobas
MIRA分析器上で行なった。サンプルカップからのサ
ンプル又は検量物30μl及びR1 試薬100μlを分
析用ピペットでキュベットに移し、そして37℃で14
分間インキュベートした。R 1 試薬は、緩衝液Cにおい
てAb−ED接合体及び基質(CPRG)を含んだ。イ
ンキュベーションの後、R2 試薬75μlをピペットで
取り、そして37℃で3〜7分間インキュベートした。
2 試薬は、緩衝液CにおいてEA、抗−フェリチン抗
体及び第2抗体を含んだ。反応速度を、個々のサンプル
及び対照溶液について550nmでの吸光度を測定するこ
とによって決定した。
【0045】結果 検量曲線を、0〜500ng/mlの一連の既知フェリチン
濃度を用いて構成した。検量曲線は図1(工程1)又は
図4(工程2)に示される。検量曲線は、ゼロのフェリ
チン濃度のための早い速度から500ng/mlのフェリチ
ン濃度での遅い速度まで線状である。低い最終濃度のフ
ェリチンの検出のための高い感度の検量曲線が図2に示
される。図2又は図4の検量曲線を用いて、6ng/mlの
フェリチンの検出感度を、この均質アッセイ方法により
達成する。72人のヒト血清におけるフェリチン濃度
を、FDA−承認された対照方法への比較により示され
るように、本発明のアッセイにより正しく測定した。そ
の相関曲線は、図3に示される。図5に示されるよう
に、工程2はまた、45人のヒト血清におけるフェリチ
ンを正しく測定した。この方法は、複数の段階を必要と
し、そして複雑な装置を必要とする他の方法とは異なっ
て、フェリチンについての十分に自動化され、早く且つ
正確な均質イムノアッセイを提供する。
【0046】例2 アッセイ原理 このアッセイにおいて、125,000の分子量を有す
るC−反応性タンパク質分子は、C−反応性タンパク質
に対して特異的な抗体が酵素受容体(EA)分子と相補
性をなすために結合されている酵素ドナー(ED)分子
の活性β−ガラクトシダーゼを形成する能力を阻害し
た。阻害の量は、C−反応性タンパク質の濃度に比例し
た。換言すれば、β−ガラクトシダーゼと基質との反応
に起因する色の形成により測定されるように、C−反応
性タンパク質の濃度が高くなるほど、アッセイ媒体中の
β−ガラクトシダーゼの活性は低くなる。
【0047】C−反応性タンパク質の測定のための均質
アッセイにおいては、C−反応性タンパク質を含むサン
プルを、ED−Ab(モノクローナル)接合体及びもう
1つの接合されていないAb(モノクローナル)と共に
37℃で5〜10分間インキュベートした。ED−Ab
接合体は、架橋剤を用いて、EDとAbとの間で共有結
合された複合体であった。インキュベーションの後、マ
ウスIgGに対する第2抗体及びβ−ガラクトシダーゼ
のための基質を含む第1試薬(R1として命名される)
を添加し、そして5〜10分間インキュベートした。次
に、EAを含む第2試薬(R2として命名される)をア
ッセイ混合物に添加し、そして加水分解された基質の色
シグナルを、4〜10分後、分光的に測定した。サンプ
ル中のC−反応性タンパク質量を、既知濃度のC−反応
性タンパク質を含む一連のサンプルのアッセイ結果から
構成された検量曲線を用いて決定した。
【0048】材料 モノクローナル抗−C−反応性タンパク質抗体を、Me
dix Biochemicaから購入した。ヘテロ−
二官能価架橋剤、すなわちsulfo−SMCCを、Pi
erce Chemical Company から得た。クロロフェノールレ
ッドβ−ガラクトシド(CPRG)を、Boehringer Man
nheim から購入した。酵素ドナー及び酵素受容体(市販
の相補性アッセイで使用されるように)を、Microgenic
s, Inc.から得た。他の化学薬品は、Sigma Chemical C
o.から得た。
【0049】接合体の調製 緩衝液A(50mMのリン酸ナトリウム、pH7.4,0.
15MのNaClを含む)0.5ml中、モノクローナル
抗−C−反応性タンパク質抗体1mgを、緩衝液A中、2
0mMのsulfo−SMCC溶液50μlと共に、室温
で15分間インキュベートした。インキュベーションの
後、その混合物を、ゲル濾過カラム(PD10,Pha
rmacia−LKB)上に負荷し、そして緩衝液Aに
より溶出した。画分を280nmで吸光度によりモニター
し、そして抗体を含むボイド画分をプールした。次に、
緩衝液A0.5ml中、ED(ED4)1mgを前記プール
された画分に添加し、そして室温で1時間インキュベー
トした。接合体を含む混合物を、Amicon濃縮器を
用いて200μlに濃縮した。その濃縮物をFPLC
SUPERUSE 12ゲル濾過カラム上に負荷し、そ
して緩衝液B〔50mMのリン酸ナトリウム、pH7.4,
500mMのNaCl,0.05%のTween20及び
0.05mMのDTT(ジチオチ−レイトール)〕により
溶出した。画分を、280nmでの吸光度により及び相補
性活性によりモニターした。抗体及び相補性活性を含む
画分をプールし、そして接合体として使用した。
【0050】アッセイ工程 アッセイを、Cobas Bio遠心分離分析器上で行
なった。サンプルのアリコートを、EGTA緩衝液によ
り10倍に希釈した。希釈されたサンプル10.5μl
のアリコートを、EGTA緩衝液中、接合された及び接
合されていない抗−C−反応性タンパク質抗体129.
5μlと共に37℃で10分間インキュベートした。イ
ンキュベーションの後、サンプルカップをCobas
Bio上に置き、そしてその混合物10μlをピペット
で取り、そしてEGTA緩衝液に第2抗体及び基質(C
PRG)を含むR1試薬175μlと共にインキュベー
トした。この段階でのインキュベーションは10分間で
あった。次に緩衝液CにEAを含む試薬R2(30ml)
を添加し、そして37℃でさらに5〜10分間インキュ
ベートした。反応速度を、個々のサンプル及び対照溶液
について574nmでの吸光度を測定することによって測
定した。
【0051】EGTA緩衝液は、150mMのリン酸カリ
ウム、100mMのリン酸ナトリウム、3mMの酢酸マグネ
シウム、0.05%のTween20,0.05mMのD
TT,1.2%のエチレングリコール及び20mMのアジ
化ナトリウムを7.0の最終pHで含む。
【0052】結果 検量曲線を、0〜120μg/mlの一連の既知C−反応
性タンパク質濃度を用いて構成した。その検量曲線は図
6に示される。検量曲線は、ゼロのC−反応性タンパク
質での早い速度(mAu /分で測定される)から120μ
g/mlのC−反応性タンパク質での遅い速度まで非線状
曲線である。非線状曲線の使用は、広いアッセイ範囲を
維持しながら、低い最終感度を可能にする。図6の検量
曲線を用いて、1μg/mlのC−反応性タンパク質の検
出感度を達成することができる。11人のヒト血清にお
けるC−反応性タンパク質を、FDA−承認された対照
方法への比較により示されるように、本発明のアッセイ
により正しく測定した。その相関曲線は、図7に示され
る。
【0053】この方法は、特に複合体混合物における高
分子量分析物のレベルを検出するために正確で、高い感
度の且つ急速な技法を提供することが、上記結果から明
らかである。観察された酵素活性は、サンプル中の分析
物の量に反比例する。
【0054】本明細書に引用されたすべての出版物及び
特許出願は、引用により本明細書に組込まれる。前述の
発明は、明確に理解するために例示的且つ例的にいくら
か詳細に記載されているけれども、特許請求の範囲内で
修飾及び変更を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】これは、本明細書に記載されるような例1のア
ッセイ工程1による高分子量分析物(フェリチン)の存
在下での相補性に従っての酵素活性を示すグラフであ
る。
【図2】これは、低濃度の高分子量分析物(フェリチ
ン)の存在下での相補性に従っての酵素活性を示すグラ
フであり、それによってアッセイ工程1によるアッセイ
感度を示す。
【図3】これは、アッセイ工程1によるフェリチンにつ
いての本発明のアッセイとFDA−承認されたアッセイ
との間の相互関係を示すグラフである。
【図4】これは、本明細書に記載されるような例1のア
ッセイ工程2による高分子量分析物(フェリチン)の存
在下での相補性に従っての酵素活性を示すグラフであ
る。
【図5】これは、アッセイ工程2によるフェリチンにつ
いての本発明のアッセイとFDA−承認されたアッセイ
との間の相互関係を示すグラフである。
【図6】これは、本明細書に記載されるような例2の方
法に記載されるようにC−反応性タンパク質の存在下で
の相補性に従っての酵素活性を示すグラフである。
【図7】これは、例2の方法に記載されるようにC−反
応性タンパク質についての本発明のアッセイとFDA−
承認されたアッセイとの間の相互関係を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフ シンデルマン アメリカ合衆国,カリフォルニア 94520,コンコード,マーシュ エルダ ー コート 4420 (72)発明者 パイアー エル. カンナ アメリカ合衆国,カリフォルニア 94539,フレモント,グレゴリー コー ト 864 (56)参考文献 特表 平2−501859(JP,A) 特表 昭62−500633(JP,A) Eur.J.Clin.Chem.B iochem.,29(10),1991,p. 697−704

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β−ガラクトシダーゼ相補性アッセイを
    用いて少なくとも10,000ダルトンの分子量を有す
    る分析物(アナライト)の存在を検出するための方法で
    あって、 (a)上記分析物と特異的に反応する結合成分に結合さ
    れた酵素ドナー(ED)を含んで成るED複合体を供給
    し、ここでこのED複合体が、酵素受容体(EA)の存
    在下で活性β−ガラクトシダーゼが形成されるように測
    定可能な相補性活性を保持し; (b)上記分析物を含むと思われるサンプルの存在下で
    上記ED複合体とEAとを接触せしめ;そして(c)活
    性β−ガラクトシダーゼ酵素の形成の阻害に上記サンプ
    ル中の分析物の存在を関連づける、 ことを含み、かつ、 上記分析物と上記結合成分のいずれも固体支持体に結合
    されない、前記検出方法。
  2. 【請求項2】 前記ED複合体、前記EA及び前記サン
    プルを、β−ガラクトシダーゼとの反応に基づいて測定
    可能な生成物を供給する酵素基質と接触せしめ、その酵
    素基質と活性酵素との反応により供給される測定可能な
    生成物を測定し、そしてそのサンプル中の分析物の量
    を、既知量の分析物から形成される量に対して測定可能
    な生成物の量を比較することにより決定する、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記酵素基質がクロロフェノール・レッ
    ドβ−ガラクトシドである、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記分析物がポリペプチド、DNA
    NA又はウィルス粒子である、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記分析物が少なくとも20,000ダ
    ルトンの分子量を有する、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記結合成分が抗体、天然の受容体、D
    NA又はRNAである、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記抗体がモノクローナル抗体、組換え
    抗体、又は抗体と等価な組換えペプチド断片である
    求項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記EDが二官能性有機結合基により分
    析物に特異的な抗体に結合されている、請求項1に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 前記ED複合体が組換え融合タンパク質
    である、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも10,000ダルトン、そ
    して2,000,000ダルトン未満の分子量を有する
    分析物に特異的な結合成分に共有結合された酵素ドナー
    (ED)断片を含んで成る試薬複合体であって、ここ
    で、サンプル中の分析物の存在が活性β−ガラクトシダ
    ーゼの形成の阻害に関連づけられ、かつ、上記分析物と
    上記結合成分のいずれも固体支持体に結合されない相補
    性アッセイにおいて、上記EDが、その相補性酵素受容
    体断片との接触に基づいて、活性β−ガラクトシダーゼ
    を形成することを特徴とする試薬複合体。
  11. 【請求項11】 前記結合成分が抗体又は核酸である、
    請求項10に記載の試薬複合体。
  12. 【請求項12】 前記結合成分が、二官能性有機結合化
    合物によりEDに共有結合されたモノクローナル抗体で
    ある、請求項10に記載の試薬複合体。
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