JP2892063B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2892063B2
JP2892063B2 JP1312628A JP31262889A JP2892063B2 JP 2892063 B2 JP2892063 B2 JP 2892063B2 JP 1312628 A JP1312628 A JP 1312628A JP 31262889 A JP31262889 A JP 31262889A JP 2892063 B2 JP2892063 B2 JP 2892063B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像形成時にトナー像を形成される潜像担
持体と、該担持体に対置され、かつ磁力によって剤を担
持し、剤より成る磁気ブラシを形成しつつ剤を搬送する
ための剤担持体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域
に搬送される剤の量を規制する規制手段とを有する画像
形成装置に関する。
〔従来の技術〕
潜像担持体に静電潜像を形成し、これをトナーによっ
て可視像化すると共に、そのトナー像を転写材に転写し
て潜像担持体を繰返し使用する形式の画像形成装置は従
来より周知である。かかる画像形成装置は例えば電子複
写機、プリンタ或いはファクシミリ等として構成され
る。
ところで、この種の画像形成装置においては、トナー
や紙粉、又は紙に含まれた添加物等が潜像担持体表面に
薄い膜状に固着する所謂フィルミング現象が発生する恐
れがある。かかる現象が発生するとトナー像の部分的な
濃度上昇や、地汚れを生ぜしめ、トナー像の画質を著し
く低下させる。
そこで従来より潜像担持体上のフィルミングを除去す
る各種の方法が提案されており、研磨材や研磨ブラシで
潜像担持体表面を研磨しながらフィルミングを除去し、
或いはブレードを潜像担持体に圧接させてフィルミング
を掻き取る如き方法がその代表例である(例えば特開昭
62−119567号公報、特開昭60−107076号公報、特開昭60
−119589号公報等を参照)。
ところが上述の構成によると、研磨ブラシ等のフィル
ミング除去用の特別な部材を必要とするため、そのコス
トが上昇する不具合があるほか、ブラシやブレードが潜
像担持体を早期に摩耗させ、すじ状の異常画像を発生さ
せたり、潜像担持体の寿命を縮める恐れがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上述の不具合を伴うことなく、潜像
担持体のフィルミングを効果的に除去できる冒頭に記載
した形式の画像形成装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した
形式の画像形成装置において、潜像担持体にトナー像を
形成する画像形成時以外のフィルミング除去動作時に、
潜像担持体を作動させたまま、剤の搬送の停止と、剤の
搬送動作をそれぞれ1回以上繰返すように、剤の搬送と
停止を制御する制御手段を具備することを特徴とする画
像形成装置を提案する(請求項1)。
また、本発明は、同じ目的を達成するため、冒頭に記
載した形式の画像形成装置において、潜像担持体にトナ
ー像を形成する画像形成時以外のフィルミング除去動作
時に、潜像担持体上のフィルミングを掻き取ることがで
きるだけの量の剤を、潜像担持体と剤担持体との間の領
域に搬送した状態で、剤担持体と潜像担持体の少なくと
も一方の回転数を検知する検知手段と、同じく前記フィ
ルミング除去動作時に、前記剤担持体と潜像担持体の少
なくとも一方の回転数がゼロ又は所定値以下となったこ
とが前記検知手段により検知されたとき、前記領域に搬
送される剤の量が減少するように剤の搬送量を制御する
制御手段を具備することを特徴とする画像形成装置を提
案する(請求項2)。
また、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置にお
いて、前記フィルミング除去動作の実行時間を、当該動
作を実行する前の画像形成動作時間が長い程、長くなる
ように設定する制御手段を具備すると有利である(請求
項3)。
さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像
形成装置において、画像形成動作終了後、予め決められ
た時間、フィルミング除去動作を実行している際、画像
形成指令が入力されたとき、フィルミング除去動作を中
断し、画像形成を優先して実行し、当該画像形成の終了
後、前記フィルミング除去動作の不足時間を加算してフ
ィルミング除去動作を実行する制御手段を具備すると有
利である(請求項4)。
また、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形
成装置において、剤担持体を回転駆動することにより該
担持体上の剤を搬送し、その際剤担持体の線速をvs潜像
担持体の線速をvpとしたとき、フィルミング除去動作時
にフィルミングを掻き取ることができる量の剤を搬送す
るときは0<|vs/vp|<0.5を満足するようにvsとvpを設
定する制御手段を具備すると有利である(請求項5)。
さらに、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の画像
形成装置において、フィルミング除去動作時に、潜像担
持体の線速を、画像形成動作時よりも速くする制御手段
を具備すると有利である(請求項6)。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。第1図は画像形成
装置の一例であるカラー複写機を示すものであり、本発
明の理解のため先ずその全体構成を明らかにする。
この複写機において、先ず、コンタクトガラス10上に
載置された原稿(不図示)に対し、照明装置11が第1ミ
ラー12と共に図において右方へ移動することにより、照
明走査が行われる。このときの走査光像は、同じ方向に
移動する第2ミラー13,第3ミラー14を介してレンズ15
へと入射し、このあと第4ミラー16,フィルタ装置17を
通って、潜像担持体の一構成例であるドラム状の感光体
18に結像投影される。フィルタ装置17は複数の色分解フ
ィルタを有し、これらのフィルタは、これを自由に選択
して使用できるように90゜ずつ回転できるようになって
いる。そしてこれらのフィルタのうちの1つのフィルタ
で、例えばブルー成分の光像が始めに取り出され、この
光像が、帯電器19によって既に一様に帯電されている感
光体18上に結像投影され、これにより感光体上に静電潜
像が形成される。
感光体18の下部にはイエロー現像装置21Y,マゼンタ現
像装置21M,シアン現像装置21Cがそれぞれ設けられ、上
記静電潜像は先ずイエロー現像装置21Yのイエロー色ト
ナーによりトナー像化される。
転写ドラム22には給紙部23から送られた転写材の一例
である転写紙が巻き付けられて保持され、この巻き付け
られた転写紙に上記トナー像が転写チャージャ20により
転写される。
同様にして他の各フィルタを用いることにより、感光
体上に形成されるマゼンタ色のマゼンタトナー像,シア
ン色のシアントナー像がそれぞれ転写紙に転写されて重
ねられる。ブラックトナー像を得るときは、ブラック現
像装置21Bのブラックトナーによって静電潜像が顕像化
される。なお、ブラック露光の場合はフィルタとしてND
フィルタが用いられ、或いはかようなフィルタが用いら
れない場合もある。
第1図における50Y,50M,50C,50Bは、各現像装置の現
像スリーブであって、それぞれ矢印方向に回転駆動さ
れ、その周面に現像剤を担持してこれを搬送し、感光体
18上の各静電潜像を順次トナー像化する。
トナー像の転写後、分離チャージャ24及び分離爪25に
より転写紙が転写ドラム22から分離され、この分離され
た転写紙は定着装置26を通ってコピー紙として機外に排
出される。一方、各色のトナー像の転写後に感光体18上
に残留するトナーは、その都度磁気ブラシクリーニング
装置27によって除去される。
第2図は、磁気ブラシクリーニング装置27の詳細を示
す。
感光体18は矢印方向に回転し、この回転方向に対し、
感光体18と転写ドラム22との接触部である転写部の下流
側にはプレクリーニングチャージャ28が感光体18と対向
するように設けられている。また、プレクリーニングチ
ャージャ28の下流側には内部に複数の磁石31を設けた、
例えばアルミニウム等の導電性の非磁性体より成るクリ
ーニングスリーブ32が配設されている。個々の磁石には
P1乃至P6の符号を付してあり、各磁石のクリーニングス
リーブ32を向いた側の磁極は交互に異極性となってい
る。クリーニングスリーブ32は剤担持体の一構成例をな
すものであって、本例ではこのスリーブ32が、固定され
た磁石31に対し、第2図には示していない駆動モータに
よって矢印方向(時計方向)に回転駆動されるようにな
っている。符号40で示すものはクリーニング装置27のク
リーニングケースであり、このケース40の感光体18を向
いた側は開口し、クリーニングスリーブ32の一部がこの
開口にて露出し、この露出部分が感光体18と対向してい
る。
トナー像の転写後において、感光体18上に残されたト
ナーがプレクリーニングチャージャ28の部位にくると、
このプレクリーニングチャージャ28によるコロナ放電に
より、トナー粒子には、クリーニングし易いように、あ
る極性(図の例では正)の電荷が付与される。
一方、クリーニングスリーブ32の周面には、クリーニ
ング用の磁性キャリアとトナーより成るクリーニング剤
Cが前述の磁石31の磁力によって担持され、キャリアに
よる磁気ブラシが形成されている。より詳しく言えば、
クリーニング剤Cは互いに異極性に摩擦帯電したキャリ
アとトナーとの粉体から成り、磁性体よりなるキャリア
の粒子が磁力によってスリーブ32上に担持され、該粒子
にトナーが静電的に付着している。トナーは、トナー粒
子のみから成るものと、これに添加剤を加えたものがあ
ることは周知の通りである。このようなクリーニング剤
Cが、クリーニングスリーブ32の回転によって該スリー
ブ32の回転方向に搬送され、クリーニングスリーブ32に
対向して位置する感光体18の表面に、クリーニング領域
Xにて摺擦する。
プレクリーニングチャージャ28により電荷を付与され
た残留トナーが、クリーニングスリーブ32と対向するク
リーニング領域Xに来ると、ここで、残留トナーが、電
源41によりバイアス電圧(図の例では負)を印加された
クリーニングスリーブ32上の、負の電荷をもったクリー
ニング用キャリアへ、静電的吸着力と機械的スキャベン
ジング力をもって付着する。このように感光体18上のト
ナーが除去されてクリーニングが行われる。
次いで、トナーが付着したキャリアは、磁力によりク
リーニングスリーブ32上に担持されて磁気ブラシを形成
しつつ搬送され、例えば、金属製のものより成り所定極
性(図の例では負)のバイアス電圧が電源42により印加
されたトナー回収ローラ33と対向する部位で、このロー
ラ33に接触し、このときトナーが回収ローラ33の方に静
電的に付着する。その際、或る量のトナーはクリーニン
グスリーブ32側に残され、これがクリーニング剤C中の
トナーとなる。トナー回収ローラ33は時計方向に回転
し、該ローラ33には弾性ゴム又は弾性金属板等より成る
回収ブレード34が当接するようになっていて、これによ
り、回収ローラ33上の付着トナーが下へ掻き落される。
この掻き落されたトナーは排出用のスクリューコンベア
35によりクリーニング装置外に排出される。
一方、クリーニングスリーブ32上のクリーニング剤C
はさらに搬送され、ドクターブレード部36のところで、
クリーニング剤Cの厚みが例えば0.5乃至2.0mm程度とな
るように規制され、再びクリーニング領域Xに入り、か
かる動作が繰返される。
上述のドクターブレード部36は、適正なクリーニング
が行われるように、感光体18とクリーニングスリーブ32
との間のクリーニング領域Xに搬送されるクリーニング
剤の量を規制する規制手段の一構成例をなすものであ
る。
以上の如く、第1図及び第2図に示す複写機として構
成された画像形成装置は、画像形成動作時にトナー像を
形成される感光体18より成る潜像担持体と、この担持体
に対置され、かつ磁力によって剤Cを担持し、剤Cより
成る磁気ブラシを形成しつつ、剤Cを搬送するためのク
リーニングスリーブ32より成る剤担持体と、潜像担持体
と剤担持体との間の領域Xに搬送される剤Cの量を規制
する規制手段の一例であるドクターブレード部36とを有
している。かかる構成は、後述する全ての構成例に共通
するものである。
第1図及び第2図に示した複写機、特にそのクリーニ
ング装置27の各要素の具体例を示すと次の通りである。
(1)第2図に符号P1で示した磁石31の磁極における磁
束密度:1000〜1100ガウス (2)同じく符号P2で示した磁石31の磁極における磁束
密度:1200〜1300ガウス (3)主極を構成する上記磁石P1の位置: クリーニングスリーブ32と感光体18の中心を結ぶ線L
を基準とし、この基準線と、クリーニングスリーブ32の
中心を通る線lの成す角度を第2図のように正(+),
負(−)と決めたとき、磁石P1を−2゜乃至+8゜の範
囲に配置した。
(4)電源41によりクリーニングスリーブ32へ印加する
バイアス電圧:直流−150V (5)電源42によりトナー回収ローラ33へ印加するバイ
アス電圧:直流−500V (6)通常のクリーニング動作時におけるクリーニング
スリーブ32の線速(周速)(vs):300mm/sec (7)感光体18の線速(周速)(vp):200mm/sec (8)クリーニングスリーブ32とドクターブレード部36
とのギャップ:0.8mm (9)クリーニングスリーブ32と感光体18とのギャッ
プ:1.0mm (10)クリーニング剤Cのキャリアに対するトナーの濃
度:0.5〜2重量% (11)クリーニング剤C中のトナーの帯電量:10〜80μc
/g (12)クリーニング剤Cのキャリア形状:不定型 以上、複写機とそのクリーニング装置27の一般構成を
説明したが、このようなクリーニング装置27において、
感光体18からクリーニングスリーブ32側に移行したトナ
ーのうち、帯電量の低いトナーや、プレクリーニングチ
ャージャ28の帯電作用にもかかわらず、正に帯電しきれ
なかったトナーがクリーニングスリーブ32から離れて浮
遊し、これが再び感光体に付着することがある。またク
リーニング装置27に限らず、現像装置21Y,21M,21C,21B
等から浮遊したトナーや、転写紙の紙粉又はこれに含ま
れた添加物等が感光体18の表面に付着する。このように
付着したトナーや紙粉等は、経時的に感光体表面に、薄
い膜状に固着する恐れがある。これが先にも説明したフ
ィルミング現象であり、これが発生すると感光体18に感
度むらができ、その表面に形成されるトナー像の濃度む
ら、或いは地汚れが発生する。従って感光体に形成され
たフィルミングは早期に除去し、或いはフィルミングの
発生を未然に防止する必要がある。
図示した複写機においては、クリーニング装置27を利
用してフィルミングを除去するように構成されている。
すなわち、感光体18上に前述の如くトナー像を形成する
画像形成時以外の時期に、通常のクリーニング動作時よ
りも多量のクリーニング剤Cを感光体18とクリーニング
スリーブ32との間の領域Xに送り込み、クリーニング動
作時よりもこの領域Xに多量のクリーニング剤Cを詰め
込んだ状態にして感光体18を作動させる。このようにす
れば、クリーニング領域Xにて剤溜りができ、クリーニ
ング剤C中のキャリアの粒子が、回転する感光体18の表
面に強く擦り付けられ、感光体表面に形成された前述の
フィルミングを掻き取ることができる。すなわちクリー
ニング剤Cより成る磁気ブラシと感光体表面との接触圧
と摩擦係数を高め、フィルミングの除去効果を高めるこ
とができるのである。このように画像形成動作時以外の
適時に、フィルミング除去動作を所定時間実行し、感光
体18上のフィルミングを取り去り、ないしはフィルミン
グの発生を未然に防止することができる。またドラム状
の感光体18に多少の偏心があったとしても、クリーニン
グ領域Xにクリーニング剤の溜りができ、これがフィル
ミングを除去するので、フィルミング除去むらを生じる
こともない。
上述の構成を便宜上、第1の構成例と称することにす
る。
図示したクリーニング装置27のように磁石31を固定
し、クリーニングスリーブ32を回転駆動することにより
該スリーブ32上のクリーニング剤Cを搬送するクリーニ
ング装置において、前述の如くクリーニング領域Xへの
クリーニング剤Cの送り込み量を増大させるには、クリ
ーニングスリーブ32の回転速さを通常のクリーニング動
作時よりも遅くすればよい。クリーニングスリーブ32の
線速が遅くなれば、これに担持されたクリーニング剤C
に作用する遠心力が弱まり、クリーニング剤Cがクリー
ニングスリーブ32の表面側に強く引き付けられる。その
結果、ドクターブレード部36を通過するクリーニング剤
Cの量が増え、クリーニング領域Xに搬送されるクリー
ニング剤Cの量が増大する。
実験によると、クリーニングスリーブ32の線速をvs
感光体18の線速をvpとしたとき、フィルミングを掻き取
ることができる多量のクリーニング剤Cをクリーニング
領域Xに搬送するとき、すなわちクリーニングスリーブ
の線速を遅くするときは、0<|vs/vp|<0.5(クリーニ
ングスリーブ32の回転数は例えば10rpm程度)を満足す
るようにvs,vpを設定すると効率良くフィルミングを掻
き取ることができた。すなわち、剤担持体を回転駆動す
ることにより該担持体上の剤を搬送し、その際剤担持体
の線速をvs潜像担持体の線速をvpとしたとき、フィルミ
ング除去動作時にフィルミングを掻き取ることができる
量の剤を搬送するときは0<|vs/vp|<0.5を満足するよ
うにvsとvpを設定する制御手段を設けるのである。
上記構成を便宜上、第8の構成例とするが、この第8
の構成例は、第1の構成例だけでなく、後述する各構成
例にも適用できるものである。
なお、通常のクリーニング動作時には、例えば|vs/vp
|>0.5を満たすように各線速が設定される。
次に第3図を参照しながら、先に説明した第1の構成
のより具体的な動作例を示す。
第3図において、複写機のメインスイッチをオンする
と、感光体クリーニング動作に入る。すなわち、感光体
駆動モータが作動し、感光体18が回転を開始すると共
に、クリーニングスリーブ駆動モータが作動してクリー
ニングスリーブ32が第2図における時計方向に回転す
る。これにより、先に説明したように感光体18上に残留
するトナーがクリーニングスリーブ32上のクリーニング
剤C、正確にはそのキャリアに付着し、感光体18が清掃
される。
上述のクリーニング動作を所定時間行った後、フィル
ミング除去動作に入る。このとき、クリーニングスリー
ブ32の回転速度を、第8の構成例に従って低速(0<|v
s/vp|<0.5)に設定し、クリーニング領域Xへのクリー
ニング剤の搬送量を増やし、感光体18上のフィルミング
を掻き取る。
クリーニングスリーブ32の低速回転時のvs/vpの一例
を示すと、vs/vp=17mm/sec/300mm/sec=0.06である。
また第4図はクリーニングスリーブ32の線速vsとクリー
ニング領域X(第2図)に搬送されるクリーニング剤の
量との関係の一例を示しており、これから判るようにク
リーニングスリーブ32が低速となるとクリーニング剤の
搬送量が増大し、フィルミングの除去効果が高められ
る。
また第3図に示したTは前述の感光体クリーニング動
作の終了から、複写機の各要素、例えば定着装置が所定
温度に立上るまでの立上り時間であり、第3図の例では
この時間Tのうちのtで示した時間だけフィルミング除
去動作を行っているが、立上り時間Tの所望する範囲、
ないしはその全体に亘ってフィルミング除去動作を行う
ようにしてもよい。これが、第3図中に示した「フィル
ミング除去動作延長可能範囲」の意味するところであ
る。
立上り時間Tが経過すると、複写機はコピー可能状態
となり、ここでコピースイッチをオンすることにより、
画像形成動作(コピー動作)に入る。
一連の画像形成動作中及び第3図に示す如くその最後
に、感光体クリーニング動作が行われ、次いでフィルミ
ング除去動作が実行される。すなわち、クリーニングス
リーブ32を低速回転させ、クリーニング領域Xへのクリ
ーニング剤の搬送量を増大させるのである。
上述の例から判るようにフィルミング除去動作は、画
像形成時以外の適宜な時期に実行することができる。
以上のように、第1の構成例によれば感光体18にトナ
ー像を形成する画像形成動作時以外の時期に、感光体18
上のフィルミングを掻き取ることができるだけの量のク
リーニング剤を、感光体18とクリーニングスリーブ32と
の間の領域Xに搬送することによって、フィルミングを
効果的に除去することができる。その際、フィルミング
除去のための特別な部材は全く不要であり、装置のコス
トを低減できる。しかも従来のように研磨ブラシやブレ
ードを感光体に圧接させてフィルミングを除去する場合
のように過度な外力を感光体に与えることはないため、
感光体18を早期に摩耗させたり、これに傷を付けてその
寿命を縮めるような恐れもない。
以上説明した第1の構成例はフィルミング除去動作時
に、クリーニング領域Xに多量のクリーニング剤を搬送
するものであるが、この構成に代え、感光体18より成る
潜像担持体にトナー像を形成する画像形成時以外のフィ
ルミング除去動作時に、感光体18を回転させたまま、ク
リーニングスリーブ32の回転を停止させてクリーニング
剤Cの搬送を停止させ、感光体18とクリーニングスリー
ブ32との間に存するクリーニング剤を磁石31の磁力で捕
捉し、その磁気ブラシによって、感光体18のフィルミン
グ除去動作を実行しても、効果的にフィルミングを除去
し、ないしはその発生を未然に防止することができる。
感光体18を回転させ、かつクリーニング剤を停止させる
ことにより、磁気ブラシと感光体表面との接触圧と両者
間の摩擦係数が高まり、感光体18上のフィルミング除去
効果が得られる。またクリーニング剤が停止すると、そ
の直後に感光体18に接するクリーニング剤中のキャリア
上のトナーが感光体18に取られ、或いは感光体18に接す
るクリーニング剤部分のトナーが感光体18に接する部分
から横に逃げ、キャリアが直に感光体表面に接触するよ
うになり、これによってキャリアが感光体表面に強く接
触し、フィルミング除去効果が高められる。この構成を
第2の構成例とする。
第5図は上述の第2の構成例のタイミングチャートを
示す。フィルミング除去動作時に、感光体駆動モータが
作動して感光体18が回転し、かつクリーニングスリーブ
駆動モータが作動せず、クリーニングスリーブ32が回転
を停止しているところだけが第3図の場合と異なってい
る。他の構成と作用は、先の例と変りはない。
上述の第2の構成例のようにフィルミング除去動作時
にクリーニング剤を停止させることにより、フィルミン
グを除去できるが、この構成だけであると、感光体18が
偏心している場合、或る時点において感光体18と磁気ブ
ラシが接触せず、或いは接触してもその接触圧が極端に
弱まって、フィルミング除去効果が低下することもあ
る。このようになるとフィルミング除去むらが発生す
る。
そこで第3の構成例においては、感光体18にトナー像
を形成する画像形成時以外のフィルミング除去動作時
に、感光体18を回転させたまま、クリーニングスリーブ
32の回転を停止させてクリーニング剤の搬送を停止させ
る工程と、クリーニングスリーブ32を回転させてクリー
ニング剤を搬送させる工程をそれぞれ1回以上繰返すよ
うに構成されている。これによると、クリーニング剤C
の搬送停止時には、先に説明した第2の構成例と同じ
く、磁気ブラシにより感光体18上のフィルミングを除去
する動作を行う。次いでクリーニング剤はクリーニング
スリーブ32に担持されつつ搬送されるので、たとえ感光
体18が偏心していても、磁気ブラシは、これに追従しな
がらその形態を変化させて感光体18に接触する。このよ
うな動作が繰返されるので、磁気ブラシと感光体18は積
極的に接触し、感光体18上のフィルング除去むらが発生
することを阻止できる。
またフィルミング除去動作時にクリーニング剤が移動
することによって、感光体18に接するキャリアが変るの
で、フィルミング除去効果を一層高めることができる。
このように、第3の構成例においては、潜像担持体に
トナー像を形成する画像形成時以外のフィルミング除去
動作時に、潜像担持体を作動させたまま、剤の搬送の停
止と、剤の搬送動作をそれぞれ1回以上繰返すように、
剤の搬送と停止を制御する制御手段が設けられている。
第6図は上述の第3の構成例のタイミングチャートの
一例を示す。フィルミング除去動作時に、感光体駆動モ
ータが作動して感光体18が回転し、かつクリーニングス
リーブ駆動モータが作動と停止を繰返し、クリーニング
スリーブ32が停止、回転を繰返すことによって、クリー
ニング剤の搬送、停止を実行し、感光体18上のフィルミ
ングを除去する。クリーニングスリーブ32の停止、作動
の時間は適宜設定できる。他の構成と作用は第1の構成
例と変りはない。
ところで、前述の第1の構成例において、クリーニン
グスリーブ32の回転数は、通常のクリーニング動作時
と、フィルミング除去動作時とで相違するが、この制御
は例えば第7図に概略のみを示す制御手段により行うこ
とができる。すなわち、クリーニングスリーブ32を駆動
するクリーニングスリーブ駆動モータM1はパルスモータ
よりなり、CPU65からの出力がドライバ66を介してクリ
ーニングスリーブ駆動モータM1に入力され、該モータM1
が駆動される。その際、通常のクリーニング動作時と、
フィルミング除去動作時において、CPU65からの各出力
により、クリーニングスリーブ駆動モータM1はクリーニ
ング動作とフィルミング除去動作のそれぞれに適した速
さで駆動制御され、クリーニングスリーブ32をこれらの
各動作に適した速さで回転駆動する。
上述のように、第7図に示した例では、クリーニング
スリーブ駆動モータM1と、ドライバ66と、CPU65が、潜
像担持体(感光体18)にトナー像を形成する画像形成時
以外の適時に、潜像担持体上のフィルミングを掻き取る
ことができるだけの量の剤を、潜像担持体と剤担持体
(クリーニングスリーブ32)との間の領域に搬送すべ
く、剤の搬送量を制御する制御手段を構成している。
なお、第7図におけるM2は、CPU65の指令により、ド
ライバ69を介して駆動される感光体駆動モータである。
ところで、上述の如くフィルミング除去動作時にクリ
ーニング領域Xにクリーニング剤Cを多量に送り込む
と、この領域のクリーニング剤の溜り量が順次増大し、
ここに剤Cが詰まった状態となり、これがフィルミング
除去作用を効果的に為すのであるが、詰まったクリーニ
ング剤がスリーブ32と感光体18に対して、摩擦力による
大きな負荷を及ぼし、この負荷が順次増大して遂には感
光体18やスリーブ32を停止させてしまうこともある。こ
のような状態をブロッキング状態と称することにする
が、この状態になると、クリーニングスリーブ駆動モー
タM1や感光体駆動モータM2が停止するだけでなく、フィ
ルミングの除去も行われなくなり、ブロッキング状態が
長く続けば、領域Xに多量のクリーニング剤Cを送り込
んだ意味が失われることになる。
クリーニングスリーブ32や感光体18に過大な負荷(摩
擦力)が生じないように、領域Xへのクリーニング剤C
の供給量を少なくし、或いは感光体18とクリーニングス
リーブ32との間のギャップを広くすることも考えられる
が、このようにすれば、フィルミング除去効果が低下す
る。
そこで第4の構成例では、フィルミング除去動作時
に、クリーニングスリーブ32と感光体18の少なくとも一
方の回転数を検知し、その回転数がゼロ又は所定値以下
となったとき、領域Xに搬送されるクリーニング剤の量
を減少させ、クリーニングスリーブ32と感光体18に作用
する負荷を軽減し、これらが停止したままになることを
防止する。
潜像担持体にトナー像を形成する画像形成時以外のフ
ィルミング除去動作時に、潜像担持体上のフィルミング
を掻き取ることができるだけの量の剤を、潜像担持体と
剤担持体との間の領域に搬送した状態で、剤担持体と潜
像担持体の少なくとも一方の回転数を検知する検知手段
と、同じくフィルミング除去動作時に、前記剤担持体と
潜像担持体の少なくとも一方の回転数がゼロ又は所定値
以下となったことが前記検知手段により検知されたと
き、前記領域に搬送される剤の量が減少するように剤の
搬送量を制御する制御手段を設けるのである。
第7図に示す例では、クリーニングスリーブ駆動モー
タM1の回転数を、例えばエンコーダ又はフォトインタラ
プタ等から成る回転数検知回路67によって検知し、その
出力をCPU65に入力する。ここで、クリーニングスリー
ブ32が停止してしまう、前述のブロッキング状態に至る
直前の状態まで、クリーニングスリーブ32の回転数が低
下し、これを駆動するクリーニングスリーブ駆動モータ
M1の回転数が、例えば10乃至20rpm(クリーニングスリ
ーブの回転数1乃至2rpm)以下にまで低下したことが検
知されたとき、即座にCPU65からの指令により、ドライ
バ66を介してクリーニングスリーブ駆動モータM1の回転
数を、例えば通常のクリーニング動作時の1800rpm(ク
リーニングスリーブ32の回転数180rpm)程度までに高め
る。このようにクリーニングスリーブ駆動モータM1の回
転数を検知することにより、クリーニングスリーブ32の
回転数を検出し、その回転数が所定値以下となったと
き、クリーニングスリーブ32の回転数を高めると、スリ
ーブ32に担持されたクリーニング剤Cに作用する遠心力
が大きくなり、クリーニング剤Cはクリーニングスリー
ブ32の表面をスリップしやすい状態になるため、ドクタ
ーブレード36を通過して領域Xに搬送されるクリーニン
グ剤Cの量が、例えば通常のクリーニング動作時と同じ
程度に減少する。これにより、感光体18とクリーニング
スリーブ32が停止してしまう程、これらに大きな負荷が
及ぼされる前に、その負荷を軽減させることができ、感
光体18とクリーニングスリーブ32、従って感光体駆動モ
ータM2とクリーニングスリーブ駆動モータM1の停止を阻
止することができる。
クリーニングスリーブ32が1回転又はそれ以上回転す
る間、このスリーブ32を高速回転すれば、ブロックング
の発生を防止できる。しかる後、クリーニングスリーブ
32の回転数を再び下げ、領域Xに搬送されるクリーニン
グ剤Cの量を徐々に増大させ、フィルミング除去動作を
行う。このように短時間でブロッキング状態の発生に対
処することができる。
再びブロッキング状態に近い状態となれば、上述した
動作を再度実行する。このような動作を所定時間行い、
フィルミング除去動作を終了する。なおクリーニングス
リーブ32を高速回転させ、グリーニング剤Cの領域Xへ
の搬送量を減少させると、この間はフィルミング除去を
行うことができないため、できるだけ短時間で、クリー
ニングスリーブ32を低速に戻すことが望ましい。
また上述のようにブロッキング状態の発生による弊害
を除去できるため、クリーニングスリーブ32と感光体18
の間のギャップを、ブロッキングについて何ら考慮を払
うことなく、クリーニングとフィルミング除去に最適な
大きさに設定できるため、クリーニング効果とフィルミ
ング除去効果を一段と高めることができる。
クリーニングスリーブ32がブロッキング状態、すなわ
ち完全に停止して、回転数がゼロとなったことを検知
し、その検知後、即座にクリーニングスリーブ駆動モー
タM1の回転数を高めるようにこれを制御してもよい。
また第7図に示すように、フィルミング除去動作時に
感光体駆動モータM2の回転数を回転数検知回路68によっ
て検知し、感光体18がブロッキング状態又はその直前の
状態になるまで、その回転数が低下したとき(例えば感
光体18の正常な回転数に対して10%程度その回転数が低
下したとき)、上述したところと全く同様にしてクリー
ニングスリーブ駆動モータM1の回転数を高め、クリーニ
ングスリーブ32を高速回転させて、領域Xへのクリーニ
ング剤の搬送量を減少させるようにしてもよい。
両方の回転数検知回路67,68を設け、クリーニングス
リーブ駆動モータM1と感光体駆動モータM2の回転数をそ
れぞれ検知してもよいし、いずれか一方の回転数検知回
路67又は68だけを設けるようにしてもよい。本例ではか
かる回転数検知回路が、剤担持体(クリーニングスリー
ブ32)と潜像担持体(感光体18)の少なくとも一方の回
転数を検知する検知手段を構成している。かかる検知手
段に代え、クリーニングスリーブ駆動モータM1と感光体
駆動モータM2の少なくとも一方の入力電流を検知する検
知装置によって、検知手段を構成することもできる。す
なわち、モータM1,M2にクリーニング剤Cによる過負荷
が及ぼされると、これらのモータに過電流が流れるの
で、これを検知してブロッキング状態ないしはこれに近
い状態を知ることができる。
同様に本例ではドクターブレード部36とCPU65と回転
数制御回路66が、回転数がゼロ又は所定値以下となった
とき、領域Xに搬送される剤の量が減少するように、剤
の搬送量を制御する制御手段の一例を構成している。
なお、フィルミング除去動作時に、クリーニングスリ
ーブ32を、画一的に低速と高速を繰返しながら駆動し、
例えば低速時には0<|vs/vp|<0.5を満たし、高速時に
は|vs/vp|>0.5を満たすようにクリーニングスリーブ32
と感光体18の線速を設定しても第4の構成例と同様な効
果が得られるが、この構成によると、クリーニングスリ
ーブを高速にさせて領域Xへのクリーニング剤Cの搬送
量を少なくする必要のないときにも、クリーニングスリ
ーブ32が或る時点で画一的に高速に駆動されてしまうた
め、フィリング除去効果を低下させてしまう恐れがあ
る。
次に、第8図及び第9図は、第5の構成例を示す。第
8図に示したクリーニング装置27及びこれが付設される
複写機の一般構成とその作用は先に第1図及び第2図を
参照して説明したところと変りはない。
第5の構成例においては、感光体18の内部に対向磁極
の一例である対向磁石70がクリーニングスリーブ32内の
磁石P1に対し、感光体18を挟んで対向して位置してい
る。対向磁石70はS極を磁石P1のN極に向けて配置さ
れ、クリーニングスリーブ32の回転中心と感光体18の回
転中心とを結ぶ線Lより図面左側、すなわちクリーニン
グ領域Xの左側領域にわずかにずれて配置されている。
対向磁石70はアーム71に固定されており、このアーム
71の基端は支持板72に取付けられている。支持板72は支
軸73を中心として、揺動できるようになっており、この
支持板72の先端はソレノイド74のプランジャ75に取付け
られている。
アーム71、支持板72、および支軸73によって対向磁石
70を支持する支持手段が構成され、またソレノイド74に
よって対向磁石70を移動させる移動手段が構成されてい
る。
感光体にトナー像を形成する画像形成時以外の時期、
例えば複写機のメインスイッチを入れた直後の数秒から
数分間、或いは所定の画像形成終了後のフィルミング除
去動作時に、対向磁石70は第9図において実線で示す態
位、すなわちクリーニングスリーブ32に接近する第1の
位置を占める。これにより、磁石P1と対向磁石70との
間、すなわちクリーニングスリーブ32と感光体18との間
の対向領域Xに磁界が形成される。
かかる磁界の作用によってクリーニング剤Cより成る
磁気ブラシBがこの対向領域Xに保持され、この磁気ブ
ラシBが比較的大きな力で感光体18に圧接した状態で、
回転する感光体18のフィルミングを除去する。
フィルミング除去動作時以外の時期には、ソレノイド
74の励磁により、プランジャ75が吸引され、支持板72が
支軸73を中心として、点線で示すように揺動し、アーム
71が回動して、対向磁石70はクリーニングスリーブ32か
ら離間する。対向磁石70がクリーニングスリーブ32から
離間して、点線で示した第2の位置に退避すると、対向
磁石70と磁石P1との間には実質的に磁界がなくなり、そ
れまで感光体18に圧接していた磁気ブラシBの拘束が解
除され、この磁気ブラシBを構成しているクリーニング
剤は、クリーニングスリーブ32の回転動作によってケー
ス40内に搬送される。
上述のようにフィルミング除去動作中、対向磁石70を
第1の位置に保持しておいてもよいが、1回のフィルミ
ング除去動作中に、対向磁石70を第1の位置と第2の位
置に往復動させるようにし、対向磁石70が第1の位置に
至るごとに、新たなクリーニング剤Cの磁気ブラシBが
形成されるようにしてもよい。
また第8図及び第9図に示した例では、対向磁石70を
対向領域Xの図面左側に配置しているので、対向磁石70
がクリーニングスリーブ32から離間した際、磁気ブラシ
Bを構成しているクリーニング剤が離散しても、このク
リーニング剤は、必ずクリーニング領域Xを通ることな
るので、このクリーニング剤は磁石P1の磁力によって保
持され、従ってこの剤が感光体18に付着して搬送されク
リーニング装置27外へこぼれるようなことはない。
上記実施例においては、対向磁極として永久磁石70を
使用しているが、これに代えて電磁石を用いたり、強磁
性体や軟磁性体などの磁性材料を用いることも可能であ
る。対向磁石70をクリーニングスリーブ32に接近させる
動作に連動して、クリーニングスリーブ32の回転速度を
低くする第1の構成例を併用し、フィルミング除去効果
を高めるようにしてもよい。またフィルミング除去動作
時にクリーニングスリーブ32を停止させておいても、或
いはこれを駆動してもよい。
上述の各構成例におけるフィルミング除去動作は、前
述のように一連の画像形成動作の間の時間や待ち時間を
利用して行われ、例えば或る原稿に対して所定枚数のコ
ピー紙を得るべく一連のコピー動作を行った後の時間
や、一連のコピー動作を行う前の時間に、フィルミング
除去動作を実行し、常に高品質なトナー像が得られるよ
うにするのであるが、フィルミング除去動作の実行時間
が短かすぎると、フィルミングを完全に除去することが
できない。逆にこの実行時間が長すぎると、クリーニン
グ剤C中のキャリアに不要なストレスを与え、キャリア
の寿命を縮めてしまう不具合がある。フィルミングを充
分に除去できる最少の時間だけフィルミング除去動作を
行うことが理想的である。
一方、感光体18の表面に形成されるフィルミングの発
生量は画像形成動作(コピー動作)の時間、特に現像装
置の稼動時間にほぼ比例している。このため、フィルミ
ング除去動作時間を予め決められた一定の時間に定めて
しまうと、この動作を行う前の画像形成動作の長短によ
って、フィルミング除去動作時間が短かすぎたり、流す
ぎたりする不具合が発生する。
連続して長い時間コピー動作を継続したときは、クリ
ーニングスリーブ32は長い時間回転し続けてクリーニン
グ動作を行い、現像スリーブを長い時間回転し、感光体
18上にフィルミング物質が蓄積しやすい。このような場
合にはフィルミング除去動作時間を長くし、逆にコピー
時間が短かいときはフィルミング除去動作時間も短かく
して、クリーニング剤C中のキャリアの劣化を抑えるよ
うにすることが望ましいのである。
そこで第6の構成例においては、前述の各種のフィル
ミング除去動作を実行する時間を、この動作実行前の画
像形成動作の時間が長い程、長くなるように設定する制
御手段が設けられている。これによりフィルミング除去
動作を前述の理想的な時間に設定することが可能とな
る。
第10図は第1図に示したブラック現像装置21Bの現像
スリーブ50Bが連続して回転して現像動作を行う現像動
作時間と、この動作終了後にフィルミング除去動作を行
う時間の長さとの理想的な関係の一例を示している。例
えば、100秒間現像動作を行ったときは、t1で示す時間
だけフィルミング除去動作を行うのがよい。これよりも
長い時間フィルミング除去動作を行うと、クリーニング
剤中のキャリアに不要なストレスを与える。逆にフィル
ミング除去動作時間がt1よりも短かいと、フィルミング
の除去が不充分となる。
他の現像装置21Y,21M,21Cによりフルカラーのトナー
像を得る場合は、その各現像装置の現像ローラ50Y,50M,
50Cが一連の画像形成動作を終了するまでに回転した時
間の合計値に応じて、フィルミング除去動作時間を設定
する。
現像装置の作動時間を検出してフィルミング除去動作
時間を設定する代りに、一連の画像形成動作によって得
るコピー紙の数を検出し、或いはこの一連の画像形成動
作の開始から終了までの時間をタイマ等により計測し、
これらに応じた時間だけフィルミング除去動作を実行す
るように構成してもよい。
上述の構成によれば、一連の画像形成時間が短かいと
き、例えば1枚の原稿から1枚のコピー紙だけを得るよ
うな場合には、フィルミング除去動作時間も短かくなる
ため、クリーニングスリーブ32を回転するのに要する消
費電力を減少させることもでき、ランニングコストを低
減できる。
なお、第6の構成例は、前述のようにフィルミング除
去動作時に、クリーニングスリーブ32を低速と高速を繰
返しながら駆動する場合にも適用できる。この場合に
は、実際のフィルミング除去動作は断続的に複数回行わ
れることになるが、これらの時間の総計が、第10図に示
し、かつ先に説明したフィルミング除去動作時間である
ことは当然である。
ところで、先の各構成例に示したフィルミング除去動
作は一連の画像形成動作終了後に行われるのであるが、
このフィルミング除去動作中にオペレータが複写機のコ
ピースイッチをオンにして画像形成を実行しようとした
ときも、フィルミング除去動作を優先し、画像形成動作
の実行を禁止するように構成することができる。
第11図(a)はこの構成に基づくタイミングチャート
であり、T1で示した時間に亘る画像形成動作(コピー動
作)の終了後、予め決められたt1で示した時間だけフィ
ルミング除去動作を実行するが、この動作中には画像形
成を不可とし、画像形成動作の開始からフィルミング除
去動作終了までの間、コピー可表示のための表示部の表
示ランプに、画像形成が不可であることを示す、例えば
赤色を点灯させる。そしてフィルミング除去動作終了に
伴ってランプを緑色に変え、画像形成可能(コピー可)
を表示するのである。このようにすれば、確実に所定時
間フィルミング除去動作を行うことができ、フィルミン
グの発生を防止できる。ところが、この構成によるとフ
ィルミング除去動作が終了するまで、コピーをとること
ができないため、オペレータに不便をかけることもあ
る。
そこで、第7の構成例においては、第11図(b)に示
すように、T1の時間に亘る画像形成動作を終了した時点
で、画像形成を可能とし、表示ランプを赤色から緑色に
切換えてこれを表示する。そしてこの場合も画像形成終
了後に予め決められた時間t1だけフィルミング除去動作
が行われるが、第11図(c)に示すようにこの除去動作
中に、オペレータによってコピースイッチがオンされ、
画像形成指令が入力されたとき、このフィルミング除去
動作を中断し、画像形成を優先して実行する。このよう
にすればオペレータに何ら不便をかけることはない。と
ころがこの構成だけであると、フィルミング除去動作を
中断するので、この動作時間が不足し、フィルミングを
充分に除去できなくなる恐れがある。そこで、上述のよ
うにフィルミング除去動作を中断して或る時間T2だけ実
行された画像形成動作の終了後に、先に不足していたフ
ィルミング除去動作時間を加算した時間t3だけ、フィル
ミング除去動作を実行し、フィルミング除去不足の発生
を阻止する。
上述のように、第7の構成例においては、画像形成動
作終了後、予め決められた時間、フィルミング除去動作
を実行している際、画像形成指令が入力されたとき、フ
ィルミング除去動作を中断し、画像形成を優先して実行
し、当該画像形成の終了後、前記フィルミング除去動作
の不足時間を加算してフィルミング除去動作を実行する
制御手段を有している。
次に、上述の第7の構成例と、前述の第6の構成例を
組合せた、より具体的な構成例を説明する。
第12図はこの具体例を示すブロック図、第13図はその
フローチャートである。第12図における符号65は複写機
のCPU、符号M3は第1図に示したブラック現像装置21Bの
現像スリーブ50Bを回転駆動するパルスモータより成る
現像モータ、そしてM1は第7図の例でも示したクリーニ
ングスリーブ32を駆動するクリーニングスリーブ駆動モ
ータである。
先ず入力部58のコピースイッチがオンされ、画像形成
指令がCPU65に入力されるが、ここでは、これによって
白黒コピーの画像形成動作が行われるものとする(第13
図(a))。このときCPU65からの指令により現像モー
タM3がドライバ56を介して駆動され、これにより現像ス
リーブ50B(第1図)が駆動されて現像動作が行われ
る。このときこの画像形成動作時間、より正確には現像
モータM3の作動時間がCPU65のカウンタ(ないしはタイ
マ)によってカウントされ(第13図(b))、その値が
RAM80(第12図)に記憶される。
ここでは、この画像形成動作の時間を第11図(b),
(c)にも示したようにT1であるとする。またROM81
(第12図)には、第10図に示した曲線又はこれに近似さ
れた関数f(T0)が予め記憶されている。
画像形成動作終了後(第13図(c))、RAM80に記憶
された画像形成時間T1と、ROM81に記憶された関数f(T
0)に基づいて、最適なフィルミング除去動作時間f(T
1)がCPU65にて設定される(第13図(d))。すなわ
ち、第10図を参照して先に例示したように、現像動作時
間T1が100秒であるとすると、フィルミング除去動作時
間がt1に設定されるのである。そして、CPU65からの指
令によりクリーニングスリーブ駆動モータM1がドライバ
57を介して、上述のように設定された時間t1だけ低速で
駆動され、該スリーブ32を低速で回転させることによ
り、前述の如くフィルミング除去動作を実行する(第13
図(e))。このフィルミング除去動作は第1の構成例
によるものであるが、他の構成例によりフィルミング除
去動作を行ってもよい。
上述のようにして第6の構成例に従う動作を実行する
ことができる。
一方、上述のフィルミング除去動作の実行時に、CPU6
5のカウンタによりその時間がカウントされ、これがRAM
80に記憶される(第13図(f))。そしてフィルミング
除去動作設定時間t1に達したか否かがチェックされ(第
13図(g))、達していればフィルミング除去動作を停
止して待期する(第13図(h),(i))。
設定時間t1に達していない場合には、コピースイッチ
がオンされた否かがチェックされる(第13図(j))。
ここでコピースイッチがオンされたとき、すなわち第11
図(c)のようにフィルミング除去動作の開始後t2(<
t1)を経過した時点でコピースイッチがオンされると、
それぞれRAM80に記憶されたこれらの時間t1,t2に基づい
て、CPU65にてフィルミング除去動作不足時間t1−t2
演算され、これがRAM80に記憶される(第13図
(k))。
次いで、上記コピースイッチオンに基づく画像形成動
作が実行され(第13図(l))、このときの動作時間T2
(第11図(c))がカウントされ(第13図(m))、こ
れがRAM80に記憶される。次いで画像形成動作が終了す
ると(第13図(n))、ここで再びフィルミング除去動
作時間が設定される(第13図(o))。ここでは、ROM8
1に記憶された関数f(T0)に基づきf(T2)が設定さ
れ、この値と、先にRAM80に記憶されたt1−t2の和t
3(第11図(c))がフィルミング除去動作時間として
設定され、この時間だけフィルミング除去動作が実行さ
れる(第13図(e))。f(T2)の値はT2の時間に亘る
画像形成動作により必要とされる理想的なフィルミング
除去動作時間であり、これに、先のフィルミング除去動
作の不足時間t1−t2を加えた時間だけ、フィルミング除
去動作を実行するのである。これにより、除去時間の不
足は発生せず、しかもフィルミング過多となることもな
い。
以上説明した各構成例においてフィルミング除去動作
を実行するとき、感光体18は通常の画像形成動作時と同
じ速さで回転させたが、この除去動作時に感光体18を通
常の画像形成動作時よりも高速で回転させると、フィル
ミング除去効率を高めることができる。フィルミング除
去動作時に、潜像担持体の線速を、画像形成動作時より
も速くする制御手段を設けるのである。これを第9の構
成例とする。
第9の構成例は、前述の各構成例に全て適用できるも
のであるが、第1の構成例のようにフィルミング除去動
作時にクリーニングスリーブ32を低速で駆動して、領域
Xへのクリーニング剤の搬送量を増大させる構成と、前
述の第8の構成例を組合せたものに第9の構成例を適用
すると、特にその利点を生かすことができる。すなわ
ち、フィルミング除去動作に0<|vs/vp|<0.5とするの
が第8の構成例であるが、これを実施するとき、クリー
ニングスリーブ32のみを低速として、上記式を満たすこ
とも可能である。ところがクリーニングスリーブ32をあ
まり低速で回転させると、これを駆動するモータ、並び
にスリーブ32の回転が不安定となる恐れがある。
そこで、フィルミング除去動作時に、感光体18を高速
回転させれば、クリーニングスリーブ32をそれほど低速
回転させることなく、上記式を満足させることができ
る。
第14図は第9の構成例を第1の構成例に適用したとき
の、第3図と同様なタイミングチャートを示す。第14図
の場合には、感光体18を駆動する感光体駆動モータM2
(第7図)が可変速モータ、例えばパルスモータより成
り、これがCPUからの指令によって回転速度を制御され
るようになっていて、通常の画像形成動作時には、先に
も例示したように感光体18が例えば200mm/sec、クリー
ニングスリーブ32が300mm/secで回転され、フィルミン
グ除去動作時には、クリーニングスリーブ32が低速駆動
され、かつ感光体18が高速駆動される。フィルミング除
去動作時に感光体18が高速回転されるところだけ第3図
と異なっている。
以上の説明では、剤担持体の一例としてクリーニング
装置27のクリーニングスリーブ32を挙げ、これにクリー
ニング剤Cを担持し、これを利用してフィルミングを除
去する構成例を示したが、第1図に例示した現像装置21
Y,21M,21C,21Bのように、トナーとキャリアの混合粉体
より成る現像剤を磁力によって担持、搬送する現像スリ
ーブ50Y,50M,50C,50Bを有し、現像剤の搬送量を規制す
るドクターブレード部51を有しているときは、これを利
用して、先に説明した各構成例と同様に感光体のフィル
ミングを除去することができる。
すなわち、上述の現像剤がフィルミングを掻き取る剤
をなし、現像スリーブが剤を担持する剤担持体を構成
し、ドクターブレード部が潜像担持体と剤担持体との間
の領域に搬送される剤の量を規制する規制手段を構成し
ており、これらを、先に説明した各構成例のクリーニン
グ剤C、クリーニングスリーブ32、ドクターブレード部
36にそれぞれ対応させれば、そのまま先の各構成例を、
現像装置に適用することができる。
例えば、第1の構成例を現像装置に適用するには、画
像形成動作時以外のフィルミング除去動作時に、剤担持
体を構成する現像スリーブ50Y,50M,50C,50Bの少なくと
も1つを低速で回転させ、感光体18と現像スリーブとの
間の対向領域に多量の剤(この例では現像剤)を搬送し
て感光体18のフィルミングを除去するのである。その他
の構成例に対しても全く同様である。
現像装置を1つだけ有する単色複写機にも、クリーニ
ング装置又は現像装置を利用した上述の各構成例を採用
できることは当然である。
その際、クリーニングスリーブ32上に担持された剤C
の方が、現像スリーブ上の現像剤よりも、一般にトナー
濃度が低いため、クリーニング装置27の剤Cを感光体18
に擦り付けてフィルミングを除去する構成の方が、剤中
のキャリアの粒子が感光体に当る確率が高まり、フィル
ミング除去効果をより高めることができる。
またクリーニング剤Cのキャリアとしては、先にも示
したように不定型キャリア、すなわち角張ったキャリア
粒子を用いることが感光体のクリーニング効果を高める
上でも有利であるが、かかるキャリアを用いると感光体
からフィルミングを掻き取る効果も高まる。現像スリー
ブ上の現像剤中のキャリア粒子は通常球形のものが用い
られるので、感光体上のフィルミングを掻き取る効果が
やや低くなる。
このように本発明はクリーニング装置にも現像装置に
も適用できるが、前者に適用した方がより効果的であ
る。
また現像装置とクリーニング装置の両者によってフィ
ルミング除去を行うようにすれば、より短時間で効果的
にフィルミングを掻き取ることができる。
以上説明した構成例では、クリーニングスリーブ32又
は現像スリーブが回転駆動され、これに内設された磁石
が固定されている例を示したが、それ自体周知のように
クリーニングスリーブ又は現像スリーブを固定し、その
内部の磁石を回動駆動し、或いは磁石とスリーブの両者
を回転駆動してもクリーニング剤C又は現像剤を搬送で
き、このような場合にも本発明を適用可能である。かか
る構成においても、磁石ないしはスリーブの回転数を制
御して、スリーブと感光体18の間の領域に搬送されるク
リーニング剤C又は現像剤の量を制御することができ
る。
また先の各構成例において、クリーニングスリーブ32
の回転を低速にして多量のクリーニング剤Cを領域Xに
送り込む例を示したが、かかる手段によって多量のクリ
ーニング剤を領域Xに搬送する代りに、第15図に示す如
く、第2図に示したドクターブレード部36に相当するド
クターブレード136をクリーニングスリーブ32に対して
接近又は離隔可能に支持し、通常のクリーニング動作時
には、ブレード136を実線で示す位置に固定し、フィル
ミング除去動作時にはこのブレード136を鎖線で示す如
くクリーニングスリーブ32から離し、両者間のギャップ
を拡げて多量のクリーニング剤を領域Xに送り込むよう
にしてもよい。ブレード136を上述のように作動させる
駆動装置としては、例えばソレノイド又はモータ等を挙
げることができる。このように、可動ブレード136と、
これを駆動する装置によって、フィルミング除去動作時
に、領域Xに多量のクリーニング剤を搬送する手段や剤
担持体又は潜像担持体の回転数がゼロ又は所定値以下と
なったとき、領域Xに搬送される剤の量が減少するよう
に剤の搬送量を制御する制御手段を構成することも可能
である。これは、現像装置によってフィルミングの除去
を行うように構成したときも同様であり、第1図に示し
たブレード51を可動に支持し、これを駆動装置によって
作動させればよい。
本発明は複写機以外に限らず、プリンタやファクシミ
リ等の各種画像形成装置にも適用でき、また潜像担持体
がベルト状のもの、あるいは剤担持体がベルト状のもの
である場合にも適用可能である。
なお、ブロッキング状態の弊害を除去すべく、剤の搬
送量を減少させる第4の構成例に示した思想は、通常の
クリーニング動作時にも採用できる。すなわち、クリー
ニングスリーブ32がクリーニング動作を行っていると
き、このスリーブ32と感光体18との間に、何らの理由に
よってクリーニング剤が詰まり、クリーニングスリーブ
32又は感光体18の回転数が低下したとき、これを検知
し、例えば、クリーニングスリーブ32の回転数を高める
ことによって、領域Xのクリーニング剤の量を減らし、
スリーブ32と感光体18に加わった過負荷を除去するので
ある。
〔発明の効果〕
請求項1に記載の構成によれば、潜像担持体の寿命を
著しく縮めることなく、また低コストで、フィルミング
を効果的に除去できる。
請求項2に記載の構成によれば、上述の効果の他、潜
像担持体と剤担持体の間の剤溜りによって、過大な負荷
が潜像担持体や剤担持体に及ぼされることを阻止できる
利点が得られる。
請求項3に記載の構成によっても、請求項1と同じ効
果が得られる他、フィルミング除去動作時間が過多とな
ってキャリアの劣化を早めたり、又は短かくなりすぎて
フィルミング除去が不充分となる不具合を阻止できる。
請求項4に記載の構成によれば、請求項1の効果の
他、オペレータに不便を感じさせる不具合を除去でき、
かつフィルミング除去動作時間の不足を生じることもな
い。
請求項5に記載の構成によれば、より効果的にフィル
ミングを除去できる。
請求項6に記載の構成によれば、フィルミング除去動
作の時間的な効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した複写機の一例を示す構成図、
第2図はクリーニング装置の拡大図、第3図は第1の構
成例におけるフィルミング除去動作を含めた一連の動作
の一例を示すタイミングチャート、第4図はクリーニン
グスリーブの線速とクリーニング剤の搬送量との関係を
示すグラフ、第5図及び第6図は第2及び第3の構成例
における、第3図と同様な図、第7図は第4の構成例の
制御系統の一例を示す概略ブロック図、第8図は第5の
構成例を示す、第2図と同様な断面図、第9図は第5の
構成例の主要部材を示す説明図、第10図は第6の構成例
を説明する、現像装置の動作時間とフィルミング除去動
作時間の関連を示した図、第11図(a)乃至(c)は第
7の構成例を説明するタイミングチャート、第12図は第
6と第7の構成例の制御手段を示すブロック図、第13図
はそのフローチャート、第14図は第9の構成例を説明す
る、第3図と同様なタイミングチャート、第15図は剤の
搬送量を規制する手段の他の例を示す説明図である。 C……剤、X……領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平1−73475 (32)優先日 平1(1989)3月24日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平1−203459 (32)優先日 平1(1989)8月5日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 杉原 和之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 澤井 雄次 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭59−55468(JP,A) 特開 昭54−147044(JP,A) 実開 昭59−126257(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/08 507

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成時にトナー像を形成される潜像担
    持体と、該担持体に対置され、かつ磁力によって剤を担
    持し、剤より成る磁気ブラシを形成しつつ剤を搬送する
    ための剤担持体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域
    に搬送される剤の量を規制する規制手段とを有する画像
    形成装置において、 潜像担持体にトナー像を形成する画像形成時以外のフィ
    ルミング除去動作時に、潜像担持体を作動させたまま、
    剤の搬送の停止と、剤の搬送動作をそれぞれ1回以上繰
    返すように、剤の搬送と停止を制御する制御手段を具備
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】画像形成時にトナー像を形成される潜像担
    持体と、該担持体に対置され、かつ磁力によって剤を担
    持し、剤より成る磁気ブラシを形成しつつ剤を搬送する
    ための剤担持体と、潜像担持体と剤担持体との間の領域
    に搬送される剤の量を規制する規制手段とを有する画像
    形成装置において、 潜像担持体にトナー像を形成する画像形成時以外のフィ
    ルミング除去動作時に、潜像担持体上のフィルミングを
    掻き取ることができるだけの量の剤を、潜像担持体と剤
    担持体との間の領域に搬送した状態で、剤担持体と潜像
    担持体の少なくとも一方の回転数を検知する検知手段
    と、同じく前記フィルミング除去動作時に、前記剤担持
    体と潜像担持体の少なくとも一方の回転数がゼロ又は所
    定値以下となったことが前記検知手段により検知された
    とき、前記領域に搬送される剤の量が減少するように剤
    の搬送量を制御する制御手段を具備することを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記フィルミング除去動作の実行時間を、
    当該動作を実行する前の画像形成動作時間が長い程、長
    くなるように設定する制御手段を具備する請求項1又は
    2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】画像形成動作終了後、予め決められた時
    間、フィルミング除去動作を実行している際、画像形成
    指令が入力されたとき、フィルミング除去動作を中断
    し、画像形成を優先して実行し、当該画像形成の終了
    後、前記フィルミング除去動作の不足時間を加算してフ
    ィルミング除去動作を実行する制御手段を具備する請求
    項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】剤担持体を回転駆動することにより該担持
    体上の剤を搬送し、その際剤担持体の線速をvs潜像担持
    体の線速をvpとしたとき、フィルミング除去動作時にフ
    ィルミングを掻き取ることができる量の剤を搬送すると
    きは0<|vs/vp|<0.5を満足するようにvsとvpを設定す
    る制御手段を具備する請求項1乃至4のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】フィルミング除去動作時に、潜像担持体の
    線速を、画像形成動作時よりも速くする制御手段を具備
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
JP1312628A 1989-01-09 1989-12-01 画像形成装置 Expired - Lifetime JP2892063B2 (ja)

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US07/459,315 US4975748A (en) 1989-01-09 1989-12-29 Method of removing a film from an image carrier
DE4000338A DE4000338A1 (de) 1989-01-09 1990-01-08 Verfahren zum entfernen einer duennen schicht von einem bildtraeger
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JP218789 1989-01-09
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JP7347589 1989-03-24
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JP1-2188 1989-08-05
JP1-2187 1989-08-05
JP1-73475 1989-08-05
JP1-203459 1989-08-05
JP20345989 1989-08-05

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