JP2890079B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2890079B2
JP2890079B2 JP3308279A JP30827991A JP2890079B2 JP 2890079 B2 JP2890079 B2 JP 2890079B2 JP 3308279 A JP3308279 A JP 3308279A JP 30827991 A JP30827991 A JP 30827991A JP 2890079 B2 JP2890079 B2 JP 2890079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム合金な
どの軽合金ダイカスト法に係り、射出シリンダに供給す
る溶湯の供給量を精度よく行い、かつ、生きた溶湯を短
時間にダイカストすることにより健全なダイカスト製品
を製造する給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイカスト機における定量供給方
式を図面を参照して説明する。図7は一般的に最も多く
の大小のダイカストマシンに使用されているレードルタ
イプの概略図で、ダイカスト機の固定ダイプレート1に
固定された金型装置2のキャビティ3に供給される溶湯
6は、キャビティ3に接続した射出スリーブ4にレード
ル7により供給され、供給された溶湯6を射出ピストン
5を図示しない射出シリンダにより前進させることによ
りキャビティ3に供給するものである。このレードルタ
イプのものは、射出シリンダへの溶湯注入時に溶湯が飛
散しその飛沫を巻き込んでしまうことや、空気の巻き込
みも大きく、製品の品質に影響を与える不具合がある。
【0003】図8は電磁ポンプ8による給湯方式で、溶
湯保温炉9から電磁ポンプ8により射出スリーブ4に溶
湯を充填させる。これはモータの原理を利用し、電流の
大きさにより溶湯6の供給量を制御するので、多量の溶
湯を供給するのに用いられている。
【0004】図9は溶湯保温炉9を密閉し、この中のガ
ス圧を制御して溶湯6を供給する方式である。このガス
圧による制御は非常に難しく、定量供給するのには問題
点を有している。上記図8および図9に示す電磁ポンプ
方式およびガス圧方式とも下注ぎのため、レードルタイ
プのものに比べ湯の飛散,空気の巻き込みが少なく、製
品の品質が良い利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図7に
示すレードル方式は、「溶湯の供給量の大小はレード
ルにより行うため、製品毎の各種のレードルを用意しな
ければならない。溶湯保温炉中にレードルが一定の軌
跡を描いて入り込むため、レードルの一部の塗膜が剥離
してその部分が侵食され、湯漏れの危険がある。射出
スリーブに注湯時、溶融アルミニウムが飛散し空気を巻
き込むため、ダイカストに鉢巣欠陥が多くなる。射出
スリーブに注湯時、溶融アルミニウムが飛散し、その一
部の飛散物が固体となり溶融アルミニウム中に巻き込ま
れ、その部分が部材の破壊起点となるおそれがある。」
等の問題点がある。
【0006】上記図8に示す電磁ポンプ方式のでは、
「電磁ポンプに電流を流すことにより溶融アルミニウ
ムを浮上させ射出スリーブに溶湯を充填する方式である
ため、溶湯の温度,通路の抵抗により定量供給精度が上
記レードル方式に比べて悪い。電磁ポンプが高価であ
るため、小型ダイカストマシンの給湯機として使用する
場合、機械本体価格に近くなってしまうので、現状では
殆ど普及していない。」等の問題点がある。
【0007】また、上記図9に示すガス圧方式の問題点
は、「ガス圧の制御が困難なため現在殆ど使用されて
いない。」ことである。
【0008】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たもので、定量供給精度が良く、鋳造品の欠陥の少ない
改良されたストローク制御によるダイカストマシンの給
湯装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、アルミニウ
ム溶湯を所定温度に保持する溶湯保温炉からダイカスト
マシンの射出スリーブへプランジャスリーブに嵌合した
プランジャチップを進退させる給湯システムによって前
記溶湯を供給する給湯装置において、前記溶湯保温炉内
の底部に配設する、あるいは、溶湯保温炉と導通し溶湯
保温炉外に並設する、前記給湯システムに設けられ前記
溶湯を導入する側面開口部を備えたプランジャスリーブ
と、このプランジャスリーブに嵌合され進退動作により
プランジャスリーブから前記溶湯を押出すプランジャチ
ップと、前記給湯システムの前記プランジャスリーブを
設置した底部から前記ダイカストマシンの射出スリーブ
へ連通される導管と、前記プランジャスリーブに嵌合し
たプランジャチップと連結され、このプランジャチップ
を指令される所定のストローク位置に位置決めして給湯
するようにサーボモータで駆動される油圧サーボシリン
ダと、前記導管内の射出スリーブ下側の湯面と同一レベ
ルである前記溶湯保温炉内の湯面を検知する湯面検知器
と、この湯面検知出力信号により前記給湯システムが射
出スリーブへ所定の溶湯量を供給するため前記プランジ
ャチップの所定ストロークを演算する演算装置と、この
演算値から前記サーボモータへパルス指令を出力するサ
ーボモータコントローラと、から構成され、前記プラン
ジャチップをストローク制御することによって所定の給
湯量をダイカストマシンの射出スリーブに供給すること
を特徴とする給湯装置である。さらに、前記給湯システ
ムのプランジャスリーブに嵌合し上下方向に進退するプ
ランジャチップを駆動するためサーボモータで駆動され
る油圧サーボシリンダを、そのロッド進退動作の向きが
減速歯車連結機構を介してプランジャチップ進退方向と
直角に横向きになるように配設する給湯装置としても良
い。
【0010】
【作用】レードル方式とは異なり、溶融アルミニウム合
金中に浸漬されたプランジャスリーブとプランジャチッ
プにより射出スリーブの下部よりアルミニウム溶湯が短
時間で注入するので、湯の飛散,空気の巻き込み,飛沫
物の巻き込み等によりダイカスト品に鋳造欠陥が発生し
ない。また、シリンダのストロークを制御するだけでア
ルミニウム溶湯の定量精度が極めて高く、材料の歩留が
格段に向上する。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は一実施例の給湯装置に適用される装置の
概略構成を示す断面図である。即ち、金型装置2のキャ
ビティ3に供給される溶湯6は、溶湯保温炉9の底部か
ら導管10を介して射出スリーブ4に定量供給され、射
出油圧シリンダ11により駆動される射出ピストン5に
より押出されて供給されるようになっている。上記溶湯
保温炉9内にはプランジャスリーブ12が設けられ、こ
れに嵌合するプランジャチップ13がカップリング14
を介して油圧サーボシリンダ15に接続されていて、サ
ーボモータ16により駆動される油圧サーボシリンダ1
5の制御で上記プランジャチップ13が上下動すること
により溶湯保温炉9内の溶湯6を導管10を介して射出
スリーブ4に定量供給するように構成されている。
【0012】このとき、アルミニウム溶湯6の射出スリ
ーブ4への給湯量は、先ず溶湯保温炉9上に設けられた
液面検知器18により検知し、この値を演算装置19に
出力し、溶湯保温炉9内の湯面と同一レベルにある導管
10内の射出スリーブ4側の湯面から射出スリーブ4へ
到達するまでの空間の導管10内容積を演算し、射出ス
リーブ4内へ供給する製品キャビティ3に必要な溶湯量
に加算した合計容量をプランジャスリーブ12の径で除
して演算し、求められたプランジャチップ13のストロ
ークに相当するパルス指令をサーボモータコントローラ
20がサーボモータ16に出力し、このサーボモータ1
6により駆動される油圧サーボシリンダ15のシリンダ
ロッドによりカップリング14を介してプランジャチッ
プ13を指令位置まで移動するようにストローク制御し
て、常に精度良く所定量の溶湯を射出スリーブ4内に供
給するように構成されている。
【0013】射出スリーブ4内に供給されたアルミニウ
ム溶湯は、金型装置2のキャビティ3に射出油圧シリン
ダ11の作動により射出ピストン5を前進駆動させるこ
とによりキャビティ3内に押込まれる。この状態で冷却
された後、ピストン5は射出油圧シリンダ11の後退駆
動で後退し、金型装置2は開かれ製品が取り出される。
そして、再び金型装置2は閉じられ次工程へと移る。こ
の工程は横型の高圧射出アルミニウムダイカストと同一
である。この間に射出スリーブ4内には再びアルミニウ
ム溶湯の供給が行われ、上記サイクルを繰り返して製品
が製造されるようになっている。
【0014】この発明では、射出スリーブ4内へのアル
ミニウム溶湯の定量給湯方式に関するものである。溶湯
保温炉9内のアルミニウム溶湯6中にプランジャスリー
ブ12とプランジャチップ13が埋設されている。この
プランジャチップ13が上端にあるときは、アルミニウ
ム溶湯6はプランジャスリーブ12に充満するとともに
導管10内を充満し、射出スリーブ4の下部まで満たさ
れる。この充満位置は、溶湯保温炉9の湯面の高さで決
まる。今、プランジャチップ13を下方にストローク移
動させると、そのストローク相当分のアルミニウム溶湯
6が導管10経由で射出スリーブ4内に注入することが
できる。そして、射出ピストン5の前進工程が続いて行
われる。次に、プランジャチップ13を上方へ後退スト
ロークさせると、プランジャスリーブ12内の給湯穴部
12aを介してプランジャスリーブ12内経由でアルミ
ニウム溶湯6が再び充満することになる。油圧サーボシ
リンダ15のロッド27(図2参照)とプランジャチッ
プ13とはカップリング14により連結されている。
【0015】次に、油圧サーボシリンダ15の構成の詳
細を図2の断面図に基づいて説明する。上から順に、主
にACサーボモータ16,カップリング24,パイロッ
トスプール25を内装した円筒状のカバー21,ロッド
27を嵌合した円筒状のシリンダ本体23から構成され
ている。そして、油圧サーボシリンダ本体23内にロッ
ド27が嵌合し、このロッド27は下に垂直に伸びてカ
ップリング14に連結する軸部27aが形成され、上部
にパイロットスプール25が嵌合挿入されている。この
パイロットスプール25はボールネジ28とACサーボ
モータ16との一体回転運動がカップリング7経由で上
下ストロークを行うようになっており、そして、ロッド
27はパイロットスプール25の上下ストロークに追随
する。シリンダ本体23の底部の当て板29と上部のプ
レート22の間にロッド27の大径部が嵌合してポンプ
装置のピストンを形成している。ロッド27の大径部の
底部の軸部27aの周りにはコイル状のスプリング26
が挿入され小径の下油圧室31が形成されている。一
方、シリンダ本体23の上方は、プレート22との間に
大径の上油圧室30が形成され、これらの油圧を制御し
てロッド27を上下動させるアクチュータ装置となって
いる。
【0016】これらの上油圧室30および下油圧室31
には、油圧を制御するための管路が接続している。油圧
装置のポンプ32に接続する導管路41がシリンダ本体
23の中央部に水平に設けられ、この導管路41から垂
直下方に分岐して導管路42となり水平に油圧室31に
連結する導管路43に連通している。一方、ロッド27
の大径部には、上記導管路41に連通した下切欠き部5
1が形成され、この切欠き部51の上端から中央部に嵌
合したパイロットスプール25の表面に水平に導管路4
4が形成されている。この導管路44の上部に水平に導
管路45が平行して設けられ、この導管路45は中央で
分岐して垂直上方にロッド27内に導管路46が設けら
れ、上端はプレート22との間の油圧室30に開口して
いる。
【0017】上記導管路45の内側のパイロットスプー
ル25の表面にも下切欠き部51と同じ長さの切欠き部
52が形成されていて、上端は油タンク33に連通する
水平の導管路47に望むように設けられている。また、
ロッド27の上部外周には下切欠き部51と同じ長さの
上切欠き部53が設けられ、下端が上記油タンク33に
連通する水平の導管路47に望むように形成され、ロッ
ド27およびパイロットスプール25の上下動によりそ
れぞれ切替弁を形成している。
【0018】即ち、油圧サーボシリンダ15の中立状態
を示す図2の位置では、ポンプ32からの圧油が導管路
41−導管路42−導管路43を通してロッド27の底
部の油圧室31に連通しているが、導管路41−切欠き
部51−導管路44はパイロットスプール25の外周に
より閉ざされている。また、上油圧室30は導管路46
−導管路45−切欠き部52と連通するが、切欠き部5
2の上端が導管路47とは連通しないので上油圧室30
の圧力は変化しない。
【0019】次に、下げ位置状態を示す図3に基づい
て、パイロットスプール25によりロッド27を下げ状
態に移動する場合を説明する。この状態でポンプ32か
ら圧油を供給すると、導管路41−切欠き部51−導管
路44−切欠き部52−導管路45−導管路46経路で
上方の上油圧室30の圧力が大となる。従って、ロッド
27は矢印に示すように下降に転じるようになる。
【0020】次に、上げ位置状態を示す図4に基づい
て、パイロットスプール25によりロッド27を上げ状
態に移動する場合を説明する。この場合は、上油圧室3
0は導管路46−導管路48−切欠き部52−導管路4
8−切欠き部53−導管路47と連通し、圧油がタンク
33に流出する。一方、下油圧室31にはポンプ32か
らの圧油が導管路41−導管路42−導管路43経由で
供給されるので、下油圧室31の圧力が上昇しロッド2
7は矢印で示すように上昇する。
【0021】次に、パイロットスプール25にロッド2
7が追随する要領について説明する。パイロットスプー
ル25が停止位置にあるときには図2の中立状態であ
る。パイロットスプール25の上部屋50と下油圧室3
1とはスプール中央錐穴で繋がっており、さらに低圧タ
ンク34に繋がっている。このような構成でロッド27
を上下させる力は、ロッド27を上げる方向の作用力f
1=プランジャチップ13に働く力f2+下油圧室31
の作用力f3であり、また、ロッド27を下げる方向の
作用力f4=上油圧室30の作用力f5である。今、両
者の力が等しい状態、即ち、f1=f4のとき、ロッド
27は動かない状態となる。
【0022】パイロットスプール25には切欠き部52
が形成されており、この切欠き部52の一方の肩が高圧
ポンプ41に通じている切欠き部51に、他方の肩がタ
ンク圧力に通じている切欠き部53にそれぞれ接した状
態になる。そして、切欠き部52はこの状態ではロッド
27の上油圧室30に通じている。
【0023】下油圧室31の圧力は、常に高圧(回路リ
リーフ圧力)であり、上油圧室30は最高時がポンプ3
2の圧力で高圧であり、その他のときはそれより低い2
次圧が作用するようになっている。従って、ロッド27
を下げる必要があるので、下油圧室31のロッド軸27
aの直径をパイロットスプール25の直径より大きい寸
法に形成している。
【0024】図3に示す状態では、パイロットスプール
25が下げ位置にACサーボモータ16の駆動で移動さ
れた瞬間の状態を示している。切欠き部52はポンプ3
2と連通した切欠き部51と通じ、タンクポート33に
連通している切欠き部53とは遮断され、上油圧室30
に高圧油が切欠き部51−切欠き部52−導管路45−
導管路46経由で供給される。従って、ロッド27を下
げ、ロッド27を上げる方向の作用力f1をロッド27
を下げる方向の作用力f4と等しくなる位置まで下げて
止まる。
【0025】図4に示す状態では、パイロットスプール
25が上げ位置にACサーボモータ16の駆動で移動さ
れた瞬間の状態を示している。上油圧室30の作動油は
導管路46−導管路48−切欠き部52−切欠き部53
−導管路47経由でタンク33に作動油が排出され、ロ
ッド27は上り、ロッド27を上げる方向の作用力f1
をロッド27を下げる方向の作用力f4と等しくなる位
置まで上げてロッド27は停止することになる。
【0026】ACサーボモータ16はエンコーダ17を
内蔵しており、サーボモータコントローラ20から回転
角パルス(回転量)とパルス速度(回転数)を与えてA
Cサーボモータ16をエンコーダ17で回転検知させな
がら回転と停止を行って回転位置を制御している。(図
1参照)
【0027】使用エンコーダ17は1000パルス/1
回転であり、使用ボールネジ28のリードは10mmで
ある。このACサーボモータ16によるパイロットスプ
ール22の制御ストローク精度は10mm/1000パ
ルス=0.010mm/パルスとなる。
【0028】プランジャチップ13の径を70mmφ,
ストローク最大200mmとすると、ロッド27の前進
によって射出スリーブ4へのアルミニウム溶湯の注入量
はV200=770cc,V100=385cc等であ
るとき、上記ロッド27のストローク精度0.010m
m/パルスは、溶湯量で0.0385cc/パルスとな
る。ストローク100mmのときで、0.0385/3
85=1×10−4=0.01%の制御量となり、高精
度で制御することが可能である。
【0029】以上の説明はACサーボモータ16のエン
コーダ17の分解能を1000パルス/1回転で行った
が、200パルス/1回転のエンコーダの場合には、上
記溶湯制御量は0.05%となり、その値は0.038
5cc×5≒0.2cc/パルスとなる。
【0030】図1に戻って、導管10は10kgf/c
程度の低圧のアルミニウム溶湯に対して耐食性の材
質で形成されている。そして、スリーブ4はコールド用
ダイカストに使われているスリーブ材質で、高圧射出可
能な材質で形成される。導管10の湯面は溶湯保温炉9
の湯面と等しいとして、スリーブ4までの必要な導管内
溶湯注入量を算出する。製品の大きさにより必要溶湯量
が算出することができる。この両者の合計容量の溶湯量
をスリーブ4に送るために必要パルス数とパルス速度を
短い時間で演算装置19で演算させ、ACサーボモータ
コントローラ20に出力し、このACサーボモータコン
トローラ20からの指令でACサーボモータ16を駆動
して油圧サーボシリンダ15を制御させる。そして、一
体となっているプランジャチップ13をストローク制御
して、アルミニウム溶湯をスリーブ4に送り込んでい
る。例えば、プランジャチップ13のストロークを20
0mmとしたとき、注入所要時間はボールネジ28のリ
ードを10mm/1回転,エンコーダ17を1000パ
ルス/1回転,回転角指令パルス数20000パルスと
してサーボモータ16の回転速度を600r.p.m.
としたとき、加速1秒,減速1秒と仮定した場合、定常
回転時間は1秒になり、3秒でチップストローク200
mm分が注入することができる。ACサーボモータ16
の制御上は余裕があるので、もっと短い時間に注入を終
わらさせることも可能である。そして、空気の巻き込み
もなく、短時間でスムーズなアルミニウム溶湯の注入が
実現することができる。
【0031】スリーブ4へのアルミニウム溶湯の注入完
了時に、ストローク終了信号をACサーボモータコント
ローラ20から射出油圧シリンダ11に伝えることによ
り射出油圧ピストン11が直ちに駆動して金型装置2の
キャビテイ3への射出工程が行われる。即ち、生きたア
ルミニウム溶湯を短時間でダイカストとすることができ
るようになった。
【0032】上記の例では、ACサーボモータを使用す
るものについて説明したが、変形例としてステッピング
モータを使用しても良い。この場合にはエンコーダが組
み込まれないので、オープンタイプで使用することにな
る。
【0033】次に、図5に基づいて、他の実施例を説明
する。上記実施例と同一機能を有する部材には同一符号
を付して、その詳しい説明は省略する。この例では、給
湯システムを溶湯保温炉9外に切り離し別置きタイプと
した点で上記実施例と相違している。即ち、架台60,
60´間にはプランジャチップ13を嵌合したプランジ
ャスリーブ12が内蔵され黒鉛で鋳ぐるみした給湯シス
テム本体61と溶湯保温炉9がそれぞれ断熱材63,6
3´を介して並列に設置されており、これらの間に導管
62が連通して溶湯保温炉9内のアルミニウム溶湯6を
供給されるようになっている。さらに、給湯システム本
体61のプランジャスリーブ12が配設された底部から
ダイカストマシンの射出スリーブへ導管10を介して連
通されており溶湯6を定量供給するように構成されてい
る。
【0034】上記プランジャスリーブ12上には耐溶湯
性部材のセラミックスで形成されたガイド64が設けら
れ、この中をプランジャチップ13の軸が上方に伸び出
し、カップリング14を介して油圧サーボシリンダ15
の出力軸に連結される。
【0035】この給湯システムは低圧であるので、合わ
せ部のシール部はそれぞれ図に示すようにスプリングを
介在させた固定装置で十分であり、これは各部材の熱膨
張係数を考慮した構成となっている。
【0036】従って、この例では、射出装置が溶湯保温
炉9外に外付けされて構成されているので、先の例に比
べてプランジャスリーブおよびプランジャチップの耐溶
湯性の点において格段に向上したものとなる。
【0037】次に、図6に基づいて、この発明のさらに
他の実施例を説明する。この実施例は、図5の実施例と
同じく給湯システムを溶湯保温炉9外に別置きタイプと
するとともに、油圧サーボシリンダを横向きに配設して
全体の高さを低くするように構成されている点が相違し
ている。即ち、溶湯保温炉9外に別置きにされた給湯シ
ステムについては図5の実施例と同様であり、説明の繰
り返しを省略する。
【0038】上記プランジャスリーブ12に嵌合された
プランジャチップ13の軸は耐溶湯材で形成されたガイ
ド64中を上方に貫通し、カップリング14を介して棒
状のラック部材65に係合している。このラック部材6
5には大径の歯車66が噛合い、さらに同軸の小径の歯
車67に水平にラック部材68が噛合って係合される。
そして、カップリング69を介して油圧サーボシリンダ
15の出力軸に連結している。
【0039】従って、プランジャチップ13の必要スト
ローク長が長くなる程それだけ油圧サーボシリンダ15
の全長を長くしなければならなかったので全高が高くな
ってしまっていたが、この例では油圧サーボシリンダ1
5を横形に配置することで高さを低く抑えることが可能
となる。また、ラック部材と歯車で噛合うように構成さ
れているので、ラック部材68のストローク量はラック
部材65の歯車比分少なくて済むように構成されてい
る。この歯車比分の減速比を適当に選ぶことにより、ラ
ック部材68のストローク量即ち、油圧サーボシリンダ
15のストローク量を小さくすることが可能になる。
【0040】今、注入時のアルミニウム溶湯のプランジ
ャスリーブ12内の溶湯圧は低圧であるので、ラック部
材65に作用する力は小さい。油圧サーボシリンダ15
の出力軸に連結されたラック部材68の出力を考慮して
減速比を選定することができる。この減速機構を採用す
ることにで、油圧サーボシリンダ15を小型化すること
ができる。
【0041】次に、この発明のストローク制御給湯にお
ける給湯装置を適用して製造したリング試験片と従来の
レードル方式および電磁ポンプ方式により製造されたリ
ング試験片とを用いて比較した評価結果を第1表に示
す。この表からも明らかなように、引張破断試験におい
ても圧縮破断試験においても本発明によるリング試験片
は優れた評価結果が得られている。
【0042】
【表1】 成形条件 材質ADC12 射出圧100kgf/cm
最高射出速度1.5m/sec
【0043】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のストロ
ーク制御給湯による給湯装置によれば、従来の電磁ポン
プ方式のものに比べ、ストローク制御のためアルミニウ
ム溶湯の定量供給精度が極めて良好に行うことが可能に
なる。また、従来のレードル方式のものに比べ、下注ぎ
であるため空気の巻き込みや溶湯の飛散等が少なく、し
かも短時間に金型装置のキャビテイに給湯することがで
きるので、健全なダイカスト製品を製造することができ
る。さらに、電磁ポンプ方式に比較して約半分のコスト
で製作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の給湯装置の全体図である。
【図2】油圧サーボシリンダの構成を示す中立状態での
断面図である。
【図3】下げ状態での油圧サーボシリンダの要部の構成
を示す断面図である。
【図4】上げ状態での油圧サーボシリンダの要部の構成
を示す断面図である。
【図5】この発明の他の実施例の給湯装置の全体図であ
る。
【図6】(A)、(B)は、この発明のさらに他の実施
例の給湯装置の全体図および歯車部分の上面図である。
【図7】従来のレードル方式の概略構成を示す断面図で
ある。
【図8】従来の電磁ポンプ方式の概略構成を示す断面図
である。
【図9】従来のガス圧方式の概略構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 金型装置 3 キャビティ 4 射出スリーブ 5 射出ピストン 9 溶湯保温炉 10 導管 12 プランジャスリーブ 13 プランジャチップ 15 油圧サーボシリンダ 16 ACサーボモータ 18 湯面検知器 19 演算装置 61 給湯システム本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/30 - 17/32 B22D 35/00 B22D 39/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム溶湯を所定温度に保持する
    溶湯保温炉からダイカストマシンの射出スリーブへプラ
    ンジャスリーブに嵌合したプランジャチップを進退させ
    る給湯システムによって前記溶湯を供給する給湯装置に
    おいて、前記溶湯保温炉内の底部に配設する、あるいは、溶湯保
    温炉と導通し溶湯保温炉外に並設する、前記給湯システ
    ムに設けられ前記溶湯を導入する側面開口部を備えたプ
    ランジャスリーブと、 このプランジャスリーブに嵌合され進退動作によりプラ
    ンジャスリーブから前記溶湯を押出すプランジャチップ
    と、 前記給湯システムの前記プランジャスリーブを設置した
    底部から前記ダイカストマシンの射出スリーブへ連通さ
    れる導管と、 前記プランジャスリーブに嵌合したプランジャチップと
    連結され、このプランジャチップを指令される所定のス
    トローク 位置に位置決めして給湯するようにサーボモー
    タで駆動される油圧サーボシリンダと、前記導管内の射出スリーブ下側の湯面と同一レベルであ
    る前記溶湯保温炉内の湯面を検知する湯面検知器と、 この湯面検知出力信号により前記給湯システムが射出ス
    リーブへ所定の溶湯量を供給するため前記プランジャチ
    ップの所定ストロークを演算する演算装置と、 この演算値から前記サーボモータへパルス指令を出力す
    るサーボモータコントローラと、から構成され、 前記プランジャチップをストローク制御することによっ
    所定の給湯量をダイカストマシンの射出スリーブに供
    給することを特徴とする給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記給湯システムのプランジャスリーブ
    に嵌合し上下方向に進退するプランジャチップを駆動す
    るためサーボモータで駆動される油圧サーボシリンダ
    を、そのロッド進退動作の向きが減速歯車連結機構を介
    してプランジャチップ進退方向と直角に横向きになるよ
    うに配設することを特徴とする請求項1記載の給湯装
    置。
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JPS61249731A (ja) * 1985-04-30 1986-11-06 Fanuc Ltd サ−ボモ−タで駆動される射出成形機の制御方式

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