JP2888018B2 - ダンパーステー - Google Patents

ダンパーステー

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JP2888018B2 JP3472592A JP3472592A JP2888018B2 JP 2888018 B2 JP2888018 B2 JP 2888018B2 JP 3472592 A JP3472592 A JP 3472592A JP 3472592 A JP3472592 A JP 3472592A JP 2888018 B2 JP2888018 B2 JP 2888018B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダンパーステーに係り、
特に車両のバックドア開閉装置等に使用されるダンパー
ステーに関する。
【0002】
【従来技術】従来、自動車のバックドアには、ダンパー
ステーが設けられており、バックドアはダンパーステー
の反発力によって開放させるようになっている。
【0003】図9に示される如く、ダンパーステー17
0のシリンダー172内には、高圧ガス174が封入さ
れており、ピストン176の受圧面積の差S1−S2に
よって、図9の左方向(図9の矢印K方向)へ反発力を
発生するようになっている。即ち、高圧ガス174の圧
力によって、ピストン176が図9の矢印K方向へ移動
し、これと一体的に、ピストンロッド180がシリンダ
ー172内から押し出され、ピストンロッド180に連
結されたバックドア(図示省略)が開放されるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このダ
ンパーステー170では、シリンダー172内がピスト
ン176によって、高圧ガス室177と高圧ガス室17
8とに分割されており、高圧ガス174は一定容積Vと
されたこれらの高圧ガス室177と高圧ガス室178に
封じ込められている。従って、高圧ガス174の温度が
上昇すると、ボイルの法則より、高圧ガス174のガス
圧が高くなり、ダンパーステー170の反発力が強くな
る。このため、夏期等の高温時においては、ピストンロ
ッド180を押し込みダンパーステー170を収縮させ
るのに大きな力が必要となりバックドアが閉め難くな
る。
【0005】一方、冬期等の低温時においては、高圧ガ
ス174の温度が下がり、高圧ガス室178のガス圧が
低くなるため、ダンパーステー170の反発力が弱くな
る。従って、ダンパーステー170の反発力が弱くなり
すぎると、バックドアを開いた状態で保持することが困
難となる。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、温度変化によ
るピストンロッドを押し出す反発力の変化が小さいダン
パーステーを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、高圧ガスを封入したシリンダと、このシリンダ内を
2つの高圧ガス室に分割するとともにシリンダ内を摺動
するピストンと、このピストンに連結されたピストンロ
ッドと、を有するダンパーステーであって、前記ピスト
ンに設けられ前記2つの高圧ガス室を連通するオリフィ
スと、前記ピストンに前記オリフィスを開閉する方向へ
移動可能に設けられた弁体と、前記ピストンに設けられ
前記弁体が前記オリフィスを開方する方向へ移動する場
合に容積が増加し、前記弁体が前記オリフィスを閉塞す
る方向へ移動する場合に容積が縮小される圧力室と、こ
の圧力室内に封入され外気温度により膨張及び収縮し、
膨張時に前記弁体を前記オリフィス開方向へ移動させる
とともに収縮時に前記弁体を前記オリフィス閉方向へ移
動させるガス体と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の本発明のダンパーステーでは、
ピストンロッドを引き出す場合には、シリンダ内の2つ
の高圧ガス室の圧力差によって弁体が移動してオリフィ
スを開放する。このため、高圧ガスが2つの高圧ガス室
間を移動可能となる。一方、ピストンロッドを押し込む
場合には、2つの高圧ガス室の圧力差によって弁体が移
動してオリフィスを閉塞する方向へ移動しようとする。
【0009】この場合、温度が上昇して、圧力室に封入
されたガス体が膨張し、ガス圧が所定値以上になると、
ピストンロッドを押し込む場合にも、ガス圧によって、
弁体がオリフィス開方向へ移動しオリフィスが開放状態
となる。これによって、2つの高圧ガス室間で高圧ガス
が移動可能となり、ピストンロッドを押し込むのに大き
な力を必要としない。例えば、このダンパーステーをバ
ックドアに使用した場合には、夏期等の高温時において
もダンパーステーを収縮させるのに大きな力が必要なく
なり、バックドアが閉め易くなる。
【0010】一方、温度が下がって、圧力室内に封入さ
れたガス体が収縮した場合には、弁体がオリフィス閉方
向へ移動し、オリフィスが閉止状態となる。これによっ
て、2つの高圧ガス室間で、高圧ガスが移動不可能とな
り、高圧ガスの移動によってピストンロッドを押し出す
反発力が低下することがない。
【0011】このため、例えば、このダンパーステーを
バックドアに使用した場合には、冬期等の低温時におい
ても、バックドアを開いた状態で確実に保持することが
出来る。
【0012】
【実施例】本発明のダンパーステーの一実施例について
図1〜図7に従って説明する。
【0013】図4に示される如く、車両のバックドア5
6は一対のヒンジ57によってボデー54のルーフ部5
4Aの後端部に開閉可能に取付けられており、このバッ
クドア56の車幅方向両端部近傍には、ダンパーステー
10の一端に設けられた取付部10Aが取付けられてい
る。また、ダンパーステー10の他端に設けられた取付
部10Bはボデー54の開口縁部に取付けられている。
【0014】図3に示される如く、ダンパーステー10
のシリンダ12は筒状であり、内部には、高圧ガス14
が封入されている。このシリンダ12の内部には、ピス
トンロッド20が挿入されており、ピストンロッド20
の端部には設けられたピストン18がシリンダ12に慴
動自在に嵌合されている。
【0015】ピストンロッド20は、高圧ガス14によ
ってシリンダ12の一端12Aから図3の左方向(図3
の矢印A方向)に突出するように付勢されている。シリ
ンダ12とピストンロッド20の間には高圧ガス14を
外部へ漏らさないためにシール部30、32、34、3
6が設けられている。シリンダ12の他端部12Bに
は、ピストンロッド20がシリンダ12内に押し込まれ
るときの衝撃を緩和させるためのバネ38が設けられて
いる。
【0016】ワイヤ42がシリンダ12の他端部12B
の断面中心からダンパーステー10内に挿通されてお
り、ワイヤ42の端部がピストン18とピストンロッド
20の断面中心に設けられた空洞部44の最奥部46に
固定されている。
【0017】なお、シリンダ12内に封入されている高
圧ガス14が漏れないようにシールする必要があるた
め、ワイヤ42は筒状のワイヤガイド48を介してダン
パーステー内に挿通されている。このワイヤガイド48
の内側は大気と通じているとともに、外側は空洞部44
に備えられるシール部50と慴動自在となっている。
【0018】即ち、ワイヤガイド48はシリンダ12の
他端部12Bの内側にシール部52でシールされた状態
で固定され、空洞部44に余裕をもって嵌合され、空洞
部44との間はシール部50でシールされている。従っ
て、ワイヤガイド48の内側から空洞部44のシール部
50に至る空間は大気空間となり、ワイヤ42は大気空
間のみに存在することになる。
【0019】シリンダ12の内部はピストン18によっ
て、端部12A側の高圧ガス室22と、他端部12B側
の高圧ガス室24とに分割されている。
【0020】図1に示される如く、ピストン18の内部
には、ピストン18の軸線方向(図1の左右方向)へ延
びるリング状の空洞21が形成されており、この空洞2
1はピストン18の壁部18Aの中央部に穿設された貫
通孔19によって高圧ガス室24と連通されている。ま
た、シリンダ12には、この空洞21と高圧ガス室22
とを互いに連通するオリフィス26が形成されている。
【0021】空洞21内には、弁体としての小ピストン
27がオリフィス26方向(図1の矢印A方向)と壁部
18A方向(図1の矢印B方向)とへ移動可能に設けら
れている。また、小ピストン27の外周部と空洞21と
の間には、高圧ガス14が移動可能な隙間28が形成さ
れており、小ピストン27のオリフィス26と対向する
部位には、シールゴム29が接着されている。従って、
シールゴム29がオリフィス26と当接している状態
(図1の状態)では、オリフィス26は閉じられてお
り、高圧ガス室22と高圧ガス室24とが遮断されてい
る。一方、シールゴム29がオリフィス26と離間して
いる状態(図2の状態)では、オリフィス26は開放さ
れており、高圧ガス室22と高圧ガス室24とが連通さ
れている。
【0022】空洞21の高圧ガス室22側には、リング
状の小径部21Aが形成されており、この小径部21A
には、小ピストン27に突出されたリング状の小径部2
7Aが挿入されている。小ピストン27の小径部27A
の外周部は、空洞21の小径部21Aの内周部と気密状
態となっており、空洞21の小径部21Aの高圧ガス室
22側端部は、小ピストン27の移動によって容積が変
化する圧力室31とされている。
【0023】この圧力室31には、ガス体33が封入さ
れており、膨張時には小ピストン27をオリフィス26
開方向(矢印B方向)へ移動させるとともに、収縮時に
は小ピストン27をオリフィス26閉方向(矢印A方
向)へ移動させるようになっている。また、ピストン1
8の壁部18Aと小ピストン27との間には、コイルば
ね35が挿入されており、このコイルばね35の力F
は、所定温度T(例えば0°C)で圧力室31のガス圧
Pとつりあうように設定されている。
【0024】図5に示される如く、一端をピストンロッ
ド20に固定されたワイヤ42は、ルーフサイドインナ
58、サスタワー60、フロア62に沿ってロアバック
64まで延ばされたワイヤガイドチューブ43内を貫通
し、ロアバック64に設けられたワイヤ駆動装置66に
接続されている。
【0025】図6に示される如く、ワイヤ駆動装置66
は、ロアバック64にビス67によって固定されたブラ
ケット69に固定されたモータ68と、このモータ68
の駆動軸68Aに連結されたギア群70から構成されて
おり、このギア群70の最終減速出力部であるドライブ
ギア72の駆動軸72Aにはプーリ74が固定されてい
る。このプーリ74の外周部には、ワイヤ42の他の一
方の端部が固定されており、ボデー54の左右に設けら
れるダンパーステー10(図4参照)から延びてくる左
右のワイヤ42を同時に巻き取ることと、送り出すこと
ができるようになっている。また、ワイヤガイドチュー
ブ43の端部43Aは、ブラケット69に溶着されたワ
イヤガイドチューブ支持ブラケット73、75に固定さ
れている。
【0026】従って、プーリ74を図6の反時計回転方
向(図6の矢印C方向)へ回転させると、左右のワイヤ
42を同時に送り出すことができ、これによって、ピス
トンロッド20はシリンダ12から押し出され、バック
ドア56を開放させるようになっている。逆に、プーリ
74を図6の時計回転方向(図6の矢印D方向)へ回転
させると、左右のワイヤ42を同時に巻き取ることがで
き、これによって、ピストンロッド20はシリンダ12
内に押し込まれ、バックドア56を閉塞させるようにな
っている。
【0027】次に本実施例の作用について説明する。本
実施例では、バックドア56を開放する場合には、乗員
が、例えば、車室内に設けられたバックドア開放スイッ
チを押圧操作する。これによって、モータ68が作動し
プーリ74が図6の矢印C方向へ回転して、ワイヤ42
を送り出す。ワイヤ42が送り出されると、バックドア
56は、ダンパーステー10の反発力によって開放作動
を開始し開放状態となる。
【0028】また、本実施例のダンパーステー10で
は、ピストン18の壁部18Aと小ピストン27との間
に挿入されたコイルばね35の力Fが、設定温度T(例
えば0°C)で圧力室31のガス圧Pとつりあうように
設定されている。このため、温度Tが0°Cより低い場
合には、ボイルの法則によって、圧力室31のガス圧P
がコイルばね35の力Fよりも小さくなるため、ピスト
ン18は図1の矢印A方向へ移動する。この移動によ
り、圧力室31のガス圧Pは上昇するため、ピストン1
8は、圧力室31のガス圧P+ΔPとコイルばね35の
力Fとがつりあったところで静止する。ここで、この移
動により、ピストン18に接着されたシールゴム29が
オリフィス26を閉塞すると、高圧ガス室22と高圧ガ
ス室24とが遮断された状態となる。
【0029】このオリフィス26の閉塞がダンパーステ
ー10の最伸時に生じた場合には、ダンパーステー10
を収縮させると、ボイルの法則により高圧ガス室24の
圧力は上昇し、高圧ガス室22の圧力は低下する。この
ため、少ピストン27は、さらに図1の矢印A方向へ移
動しようとするため、シールゴム29によるオリフィス
26の閉塞は継続され、この閉塞により、ダンパーステ
ーの反発力が上がり、ダンパーステー10の収縮は閉塞
のない時よりも収縮しずらくなる。
【0030】従って、冬期等の低温時においても、バッ
クドア56を開いた状態で確実に保持することが出来
る。
【0031】次に、オリフィス26の閉塞がダンパース
テー10の最縮時に生じた場合には、ダンパーステー1
0の最縮状態から、ダンパーステー10を伸ばすと、即
ち、ピストン18を図3の矢印A方向へ移動すると、高
圧ガス室22の圧力が上昇し、高圧ガス室24の圧力が
低下する。これによって、小ピストン27を図1の矢印
B方向へ移動させようとする力Wが発生し、この力W
は、圧力室31のガス圧Pと、高圧ガス室22と高圧ガ
ス室24との圧力差ΔPとの和(P+ΔP)によって発
生する。この力Wがコイルばね35の力Fに打ち勝つ
と、小ピストン27は図1の矢印B方向へ移動し、オリ
フィス26が開放される。
【0032】オリフィス26が開放されと、高圧ガス室
22と高圧ガス室24とは同圧力となり、また、小ピス
トン27が図1の矢印A方向へ移動し、オリフィス26
が閉塞される。さらに、ダンパーステー10を伸ばす
と、また、高圧ガス室22の圧力が高圧ガス室24の圧
力より高くなり、小ピストン27は図1の矢印B方向へ
移動し、オリフィス26が開放される。
【0033】このように、オリフィス26の閉塞と開放
が繰り返されて、ダンパーステー10が伸びきった状態
となり、この時の高圧ガス室22の圧力と高圧ガス室2
4の圧力は略等しい状態となっている。
【0034】また、ダンパーステー10が最伸状態と最
縮状態との間にある場合に、ダンパーステー10が収縮
されると、ボイルの法則により高圧ガス室24の圧力は
上昇し、高圧ガス室22の圧力は低下する。従って、少
ピストン27は、図1の矢印A方向へ移動しようとする
ため、シールゴム29によるオリフィス26の閉塞は継
続され、この閉塞により、ダンパーステーの反発力が上
がり、ダンパーステー10の収縮は閉塞のない時よりも
収縮しずらくなる。さらに、その後、ダンパーステー1
0を伸ばすと、オリフィス26の閉塞と開放が繰り返さ
れて、ダンパーステー10が伸びた状態となる。
【0035】このように、本実施例のダンパーステー1
0では、設定温度Tよりも温度が下がると、ダンパース
テー10の反発力が高くなり、冬期等の低温時において
も、ダンパーステー10の反発力が低下することを防止
することができる。
【0036】この結果、図7に示される如く、従来構造
のダンパーステーでは、夏期等の高温時の反発力特性H
1と冬期等の低温時の反発力特性H2の差が大きくなる
のに対して、本実施例のダンパーステー10では、圧力
室31のガス圧Pとコイルばね35の力Fとの設定の仕
方により、冬期等の低温時の反発力特性が図7のH3あ
るいはH4のように、従来構造のダンパーステーの反発
特性H2より高くなる。この結果、夏期等の高温時の反
発力特性H1との差が縮まる。
【0037】従って、冬期等の低温時の反発力の低下を
考慮して夏期等の高温時の反発力を必要以上に高く設定
する必要がなくなり、夏期等の高温時の反発力を従来構
造のダンパーステーの反発力H1よりも低く設定できる
様になる。その結果、夏期と冬期のバックドア開閉力の
差を小さくすることができる。
【0038】また、夏期等の高温時には、圧力室31の
ガス体33の温度が上がり、ガス圧Pが上昇する。この
ガス圧Pによる力Sがコイルばね35の力Fに打ち勝つ
と、小ピストン27は図1の矢印B方向へ移動し、オリ
フィス26が開放されてダンパーステー収縮時の反発力
が小さくなる。この結果、温度差によるダンパーステー
10を収縮させるのに必要な力の差が少なくなることか
ら、ワイヤ42を引っ張る力を小さくすることができ、
モータ68を小さく、小型化できコストダウンが可能と
なる。
【0039】なお、圧力室31の中にR11CCl3
(沸点が絶対温度で297.0K)あるいはR12CCl
2 2 (沸点が絶対温度で243.5K)等の冷媒用蒸
気を入れておくと、温度上昇に伴う圧力室31の圧力上
昇が、高圧ガス室24の圧力の圧力上昇よりも上まわ
り、上記作用がより円滑に行われる。
【0040】なお、上記実施例では、ワイヤ42が内部
に挿通されたダンパーステー10について説明したが、
ダンパーステーはこれに限定されず、図8に示される如
く、ワイヤが内部に挿通されていないダンパーステー6
0においても同様の構成とすることができる。
【0041】また、上記実施例では、オリフィス26の
開閉を小ピストン27を用いた機構で行っているが、オ
リフィス26の開閉機構は、これに限定されず、形状記
憶合金で弁体を形成し、冬期等の低温時にはオリフィス
26を閉塞する形状とされた弁体が、夏期等の高温時に
はオリフィス26を開放する形状となるようにしても良
い。
【0042】
【発明の効果】本発明のダンパーステーは、ピストンに
よって区画された2つの高圧ガス室を連通するようにピ
ストンに形成されたオリフィスと、ピストンにオリフィ
スを開閉する方向へ移動可能に設けられた弁体と、弁体
がオリフィスを開方する方向へ移動する場合に容積が増
加し、弁体がオリフィスを閉塞する方向へ移動する場合
に容積が縮小されるようにピストンに設けられた圧力室
と、この圧力室内に封入され外気温度により膨張及び収
縮し、膨張時に弁体をオリフィス開方向へ移動させると
ともに収縮時に弁体をオリフィス閉方向へ移動させるガ
ス体と、を備えた構成としたので、温度変化によるピス
トンロッドを押し出す反発力の変化が小さいという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のダンパーステーのピストン
部の半分を示すオリフィス閉塞状態での拡大断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例のダンパーステーのピストン
部の半分を示すオリフィス開放状態での拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例のダンパーステーを示す断面
図である。
【図4】本発明の一実施例のダンパーステーが適用され
た車両のバックドアを示す車体後方から見た斜視図であ
る。
【図5】本発明の一実施例ダンパーステーが適用された
車両の後部を示す車体前方内側から見た斜視図である。
【図6】本発明の一実施例ダンパーステーが適用された
車両のバックドアの開閉装置を示す概略説明図である。
【図7】ダンパーストロークとダンパーステー反発力と
の関係を示すグラフである。
【図8】本発明の他の実施例のダンパーステーのピスト
ン部を示す拡大断面図である。
【図9】従来例のダンパーステーを示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ダンパーステー 12 シリンダ 14 高圧ガス 18 ピストン 20 ピストンロッド 22 高圧ガス室 24 高圧ガス室 26 オリフィス 27 小ピストン(弁体) 29 シールゴム 31 圧力室 33 ガス体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 保志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−75327(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/12 B60J 5/10 F16F 9/00 F16F 9/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ガスを封入したシリンダと、このシ
    リンダ内を2つの高圧ガス室に分割するとともにシリン
    ダ内を摺動するピストンと、このピストンに連結された
    ピストンロッドと、を有するダンパーステーであって、 前記ピストンに設けられ前記2つの高圧ガス室を連通す
    るオリフィスと、 前記ピストンに前記オリフィスを開閉する方向へ移動可
    能に設けられた弁体と、 前記ピストンに設けられ前記弁体が前記オリフィスを開
    方する方向へ移動する場合に容積が増加し、前記弁体が
    前記オリフィスを閉塞する方向へ移動する場合に容積が
    縮小される圧力室と、 この圧力室内に封入され外気温度により膨張及び収縮
    し、膨張時に前記弁体を前記オリフィス開方向へ移動さ
    せるとともに収縮時に前記弁体を前記オリフィス閉方向
    へ移動させるガス体と、 を備えたことを特徴とするダンパーステー。
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