JP2887727B2 - エアハンマ用スナップおよびエアハンマ装置 - Google Patents

エアハンマ用スナップおよびエアハンマ装置

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JP2887727B2
JP2887727B2 JP6316594A JP6316594A JP2887727B2 JP 2887727 B2 JP2887727 B2 JP 2887727B2 JP 6316594 A JP6316594 A JP 6316594A JP 6316594 A JP6316594 A JP 6316594A JP 2887727 B2 JP2887727 B2 JP 2887727B2
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Yokota Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば各種機械等の組
立工程などにおいて、ピンなどのワークを相手側部品の
圧入孔に打込む作業に適したエアハンマ用スナップおよ
びエアハンマ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジンやトランスミッションあ
るいはギヤボックスなどの機器の組立工程において、互
いに別々に製作された複数の部品同志を所定の位置関係
を保ちつつ相互に連結するための手段として、一方の部
品にピンを突設するとともに、他方の部品の所定位置に
上記ピンが嵌合可能な位置決め孔を設け、この位置決め
孔にピンを嵌合させることによって、部品同志の位置を
規制することが行われている。
【0003】上記ピンを一方の部品に取付けるには、通
常、ピンの外径よりも僅かに小さな内径のピン圧入孔を
一方の部品にドリル等によって穿孔しておき、この孔に
ハンマ等を用いてピンを打込むようにしている。この圧
入作業は、例えばハンドハンマやエアハンマあるいは油
圧プレスによるが、作業能率や設備の簡略化やコスト低
減化を図る上ではエアハンマによる作業が適していると
思われる。
【0004】従来のエアハンマは、内部にエアシリンダ
室を有しかつ先端部にスナップ取付孔を有するハンマ本
体と、上記スナップ取付孔に挿着されるスナップと、上
記エアシリンダ室に前後方向に移動自在に収容されかつ
前進した状態において上記スナップを叩打するピストン
と、圧搾空気供給源から送られる圧搾空気を上記エアシ
リンダ室に送り込むことによって上記ピストンを前後方
向に交互に駆動するエア供給手段などを備えている。
【0005】上記エアハンマは、ピストンの後側に圧搾
空気を送ることによってピストンをスナップ後端に衝突
させ、その際に生じる打撃のエネルギーによってワーク
(ピン)を圧入孔に押込み、次の瞬間にピストンを後退
させて再びピストンを前進させるといった動作を繰返す
ことにより、ワークを圧入孔の所定深さまで打込むよう
にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアハンマは打
撃音がきわめて大きく、本発明者らが測定したところに
よると、騒音レベルが104デシベル以上に達している
ことがある。このため、エアハンマを用いる工場内など
で作業環境が悪化する一因となっている。従って本発明
の目的は、打撃に伴う騒音が低減するようなエアハンマ
用スナップとエアハンマ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を果たすため
に開発された本発明の請求項1に係るエアハンマ用スナ
ップは、ハンマ本体のスナップ取付孔に挿着される基部
を有するスナップ本体と、上記スナップ本体の先端部に
軸線方向に変位可能に嵌合させられかつ先端にワークを
保持する手段を有する先端打撃部と、上記スナップ本体
と先端打撃部との嵌合部の内側において両者の間に形成
されたチャンバと、上記チャンバに充填されたオイルま
たは粘弾性樹脂とを具備したことを特徴とする。
【0008】また本発明の請求項2に係るエアハンマ装
置は、内部にエアシリンダ室を有しかつ先端部にスナッ
プ取付孔を有するハンマ本体と、上記スナップ取付孔に
挿着される基部を有しかつこの基部の後端が上記エアシ
リンダ室側に突き出るスナップと、上記エアシリンダ室
に前後方向に移動自在に収容されかつ前進した状態にお
いて上記スナップの基部を叩打するピストンと、圧搾空
気供給源から送られる圧搾空気を上記エアシリンダ室に
送り込むことによって上記ピストンを前後方向に交互に
駆動するエア供給手段とを備えたエアハンマ装置であっ
て、上記スナップは、上記ハンマ本体のスナップ取付孔
に挿着される基部を有するスナップ本体と、上記スナッ
プ本体の先端部に軸線方向に変位可能に嵌合させられか
つ先端にワークを保持する手段を有する先端打撃部と、
上記スナップ本体と先端打撃部との嵌合部の内側におい
て両者の間に形成されたチャンバと、上記チャンバに充
填されたオイルまたは粘弾性樹脂とを具備している。
【0009】また本発明の請求項3に係るエアハンマ装
置は、内部にエアシリンダ室を有しかつ先端部にスナッ
プ取付孔を有するハンマ本体と、上記スナップ取付孔に
挿着される基部を有しかつこの基部の後端が上記エアシ
リンダ室側に突き出るスナップと、上記エアシリンダ室
に前後方向に移動自在に収容されかつ前進した状態にお
いて上記スナップの基部を叩打するピストンと、圧搾空
気供給源から送られる圧搾空気を上記エアシリンダ室に
送り込むことによって上記ピストンを前後方向に交互に
駆動するエア供給手段とを備えたエアハンマ装置であっ
て、上記スナップは、上記ハンマ本体のスナップ取付孔
に挿着される基部を有するスナップ本体と、上記スナッ
プ本体の先端部に軸線方向に変位可能に嵌合させられか
つ先端にワークを保持する手段を有する先端打撃部と、
上記スナップ本体と先端打撃部との嵌合部の内側におい
て両者の間に形成された第1チャンバと、上記第1チャ
ンバに充填されたオイルまたは粘弾性樹脂とを具備し、
また上記ピストンは、上記エアシリンダ室の内面に対し
て前後方向に摺動自在に接する外周面をもつピストンボ
ディと、上記ピストンボディの先端部に軸線方向に変位
可能に嵌合させられかつ先端が上記スナップ側に突出す
るピストンヘッドと、上記ピストンボディの内部におい
て上記ピストンヘッドとピストンボディの内面との間に
形成された第2チャンバと、上記第2チャンバに充填さ
れたオイルまたは粘弾性樹脂とを具備している。
【0010】
【作用】上記エアハンマ装置を用いてピン等のワークを
相手側部品の孔に打込む作業を行う場合、スナップの先
端にワークを保持した状態で、ワークの先端面を相手側
部品の孔に対向させる。そしてエア供給手段を作動さ
せ、ピストンの後側に圧搾空気を送ることによってピス
トンを勢いよく前進させてスナップの後端に衝突させ、
その際に生じる打撃エネルギーによってスナップを押出
すとともにワークを相手側部品の孔に圧入する。その直
後にピストンを後退させ、再びピストンを前進させると
いった動作を短時間のうちに多数回繰返すことにより、
ワークが相手側部品の孔の所定深さに打込まれる。
【0011】請求項1および2に記載された本発明のス
ナップおよびエアハンマ装置を用いた場合、ピストンが
スナップを叩打する時の打撃エネルギーはスナップ内部
のチャンバに封入されたオイルまたは粘弾性樹脂を介し
てスナップの先端打撃部に伝わる。
【0012】請求項3に記載された本発明のエアハンマ
装置の場合には、ピストンがスナップを叩打する時の打
撃エネルギーはスナップ内部の第1チャンバに封入され
たオイルまたは粘弾性樹脂と、ピストン内部の第2チャ
ンバに封入されたオイルまたは粘弾性樹脂を介してスナ
ップの先端打撃部に伝わる。
【0013】請求項4に記載されたエアハンマ装置にお
いては、打撃に伴って排出される圧搾空気がサイレンサ
カバー内の消音部材を通って外部に排出されることによ
り、打撃時の騒音が更に低減する。
【0014】
【実施例】以下に本発明の第1実施例について、図1〜
図3を参照して説明する。図1に示したエアハンマ装置
10は、アルミニウム合金製のハンマ本体11を備えて
いる。このハンマ本体11は、内部にエアシリンダ室1
2を有する中空円筒状のハンマ胴13と、作業員が片手
で把持可能な形状に作られたグリップ部14とを備えて
いる。エアシリンダ室12の内面は径方向の断面が円形
であり、このエアシリンダ室12はハンマ胴13の軸線
方向(前後方向)に延びている。
【0015】ハンマ胴13の先端部17にスナップ取付
孔18が設けられている。スナップ取付孔18はハンマ
胴13の先端部17を軸線方向に貫通している。スナッ
プ取付孔18の後端はエアシリンダ室12に連通してい
る。
【0016】スナップ取付孔18にスナップ20が挿着
されている。このスナップ20は、図2,3等に示すよ
うに、円柱状の基部21を有する金属製のスナップ本体
22と、スナップ本体22の先端部23に軸線方向に変
位可能に嵌合させられた金属製の先端打撃部24とを有
している。基部21の外径はスナップ取付孔18に丁度
挿入できる寸法であり、この基部21がスナップ取付孔
18の軸線方向に移動できるようになっている。基部2
1の後端25はエアシリンダ室12側に突き出ている。
【0017】スナップ本体22と先端打撃部24は、ス
プリングピン等のピン28によって互いの位置がある程
度規制されている。ピン28は、先端打撃部24に設け
られた軸線方向に沿う長孔29を通り、スナップ本体2
2に設けられた径方向の貫通孔30に圧入されている。
従って先端打撃部24は、スナップ本体22に対して長
孔29の範囲内で変位可能である。ピン28は必要に応
じて止め輪バンド31によって固定される。
【0018】先端打撃部24の先端に、ワークWを保持
する手段の一例として、ワーク取付穴35が設けられて
いる。ワーク取付穴35の内径は、ピンなどのワークW
が嵌合できる寸法としているが、ワークWが脱落しない
ようにマグネットを内蔵するとか、ワークWをくわえる
弾性体などを取付穴35の内面に設けてもよい。先端打
撃部24とハンマ胴13の間にリターンばね37が設け
られている。このリターンばね37は、スナップ20を
ハンマ胴13の方向に付勢している。
【0019】スナップ本体22と先端打撃部24との嵌
合部の内側に、チャンバ40が形成されている。このチ
ャンバ40は、スナップ本体22と先端打撃部24の内
面によって囲まれており、Oリング等のシール材41に
よって密閉された空間となっている。
【0020】上記チャンバ40にオイル45が隙間なく
充填されている。使用されるオイル45の一例は、各種
動力媒体装置などに使われるパラフィン系潤滑油であ
り、本実施例ではアポロイルデキシロン(出光興産株式
会社)を採用した。このオイル45は、スナップ本体2
2に対して先端打撃部24が軸線方向に動きうる位置の
もとで、注入口46を通じてチャンバ40に供給され
る。注入口46はオイル供給後にプラグ47によって塞
がれる。
【0021】なお、オイル45の代りに粘弾性樹脂を用
いてもよい。この明細書でいう粘弾性樹脂とは、エアハ
ンマ装置10を使用する温度域において粘性と弾性の双
方を発揮する性質を有し、その遷移域において振動エネ
ルギーを熱エネルギーに変換する効率が大きな物質であ
る。一例として、新日本製鉄株式会社「制振鋼板バイブ
レス」あるいは日本鋼管株式会社「CALMA」などに
使われている粘弾性樹脂が採用される。
【0022】エアシリンダ室12に金属製のピストン5
0が収容されている。このピストン50は、従来と同様
の中実の円柱体であり、エアシリンダ室12の軸線方向
(前後方向)に移動自在である。このピストン50が前
進した状態において、ピストン50の前端面51がスナ
ップ20の後端25を叩打するようになっている。
【0023】エアシリンダ室12に圧搾空気を送るため
のエア供給手段55は、圧搾空気供給源56に連なるエ
アホース57が接続されるコネクタ58と、コネクタ5
8の内側に設けられた開閉弁60と、開閉弁60を操作
するためのトリガ61と、開閉弁60の流出側に形成さ
れた連通路62と、ピストン50の後側に開口する第1
エア通路65と、ピストン50の前方に開口する第2エ
ア通路66と、これらエア通路65,66に交互に圧搾
空気を供給するバルブ機構67などを備えて構成されて
いる。
【0024】第1エア通路65はエアシリンダ室12の
後部に連通し、第2エア通路66はエアシリンダ室12
の前部に連通している。エアシリンダ室12の軸線方向
中間部にエア放出孔68が開口している。圧搾空気供給
源56から送られてくる空気の圧力は、例えば6kg/
cm2 程度である。
【0025】次に、上記エアハンマ装置10の作用につ
いて説明する。スナップ20のワーク取付穴35にワー
クW(例えばピン)を挿入して保持させ、ワークWの先
端面を相手側部品70の圧入孔71に対向させる。そし
てトリガ61を引いて開閉弁60を開弁させると、開閉
弁60を通過した圧搾空気が連通路62とバルブ機構6
7を通って第1エア通路65に入ることにより、ピスト
ン50が勢いよく前進する。
【0026】ピストン50がスナップ20の後端25に
衝突すると、慣性力によって先端打撃部24がワークW
を前進させるため、ワークWが圧入孔71に押込まれ
る。そして直ちにバルブ機構67が切替わることによ
り、第2エア通路66を通じてピストン50の前側から
作用する空気圧によってピストン50が後退する。以上
の動作を1秒間に45〜60回程度繰返すことによっ
て、ワークWが圧入孔71の所定深さまで打込まれる。
【0027】上記実施例のエアハンマ装置10は、ピス
トン50がスナップ20を叩打する時の打撃エネルギー
がスナップ20の内部のオイル45を介して先端打撃部
24に伝わる。実際に騒音レベルを測定したところ、従
来装置では打撃対象物が鋼材の場合で104デシベル、
木材の場合で111デシベルであったのに対し、本実施
例のエアハンマ装置10では、打撃対象物が鋼材の場合
で102デシベル、木材の場合で107デシベルに減少
することが確認された。いずれの場合も、測定距離は1
m、暗騒音は48デシベルである。
【0028】また、グリップ部14に生じる振動レベル
に関する測定も行った。すなわち、チャンバ40にオイ
ル45を封入した場合と、チャンバ40に前述の粘弾性
樹脂を収容した場合について、振動測定用の3方向加速
度ピックアップをグリップ部14に取付けて振動レベル
(VL)を測定し、従来のエアハンマと比較した。この
場合の粘弾性樹脂は、2枚のステンレス鋼板の間に挟ん
だものを2組重ねて用いた。
【0029】上述の振動測定において、X方向(グリッ
プ部14の厚み方向)の振動レベルは、従来装置が11
7dBであったのに対し、チャンバ40にオイル45を
充填した場合は110dB、粘弾性樹脂を収容した場合
は114dBという結果であった。Y方向(グリップ部
14の長さ方向)については、従来装置が126dBで
あったのに対し、チャンバ40にオイル45を充填した
場合は116dB、粘弾性樹脂を収容した場合は117
dBという結果が得られた。Z方向(グリップ部14の
前後方向)については、従来装置が127dBであった
のに対し、チャンバ40にオイル45を充填した場合は
122dB、粘弾性樹脂を収容した場合は123dBと
いう結果であった。これにより、本実施例のエアハンマ
装置10がグリップ部14の振動レベルを下げる効果も
あることがわかった。
【0030】図4に示した本発明の第2実施例のエアハ
ンマ装置80においては、第1実施例で説明したスナッ
プ20と、以下に述べるピストン81が採用されてい
る。それ以外の構成は第1実施例のエアハンマ装置10
と同様であるから、互いに共通する部位に同一の符号を
付して説明は省略する。
【0031】このエアハンマ装置80のピストン81
は、中空円筒状のピストンボディ85と、ピストンボデ
ィ85の先端部に軸線方向に変位可能に嵌合させられた
ピストンヘッド86を備えている。ピストンボディ85
は、エアシリンダ室12の内面に対して前後方向に摺動
自在に接する外周面87を有している。このピストンヘ
ッド86の先端部は、ピストンボディ85の先端から前
方すなわちスナップ20の方向に突出している。
【0032】ピストンボディ85の内部に、チャンバ9
0が設けられている。このチャンバ90は、ピストンボ
ディ85の内面とピストンヘッド86によって囲まれ、
端蓋92によって密閉された空間となっている。そして
このチャンバ90に、オイル95が隙間なく充填されて
いる。使用されるオイル95は、第1実施例で述べたも
のと同様である。このオイル95は、ピストンボディ8
5に対してピストンヘッド86が軸線方向に動きうる位
置関係のもとでチャンバ90に供給される。なお、オイ
ル95の代りに前述の粘弾性樹脂を用いてもよい。
【0033】この第2実施例のエアハンマ装置80の場
合、ピストン81がスナップ20を叩打する時の打撃エ
ネルギーが、スナップ20に設けられた第1チャンバ4
0内のオイル45と、ピストン81の内部に設けられた
第2チャンバ90内のオイル95を介して先端打撃部2
4に伝わるため打撃音がさらに低減する。このエアハン
マ装置80の騒音レベルを測定したところ、打撃対象物
が鋼材の場合に100デシベルに減少することが確認さ
れた。また、グリップ部14の振動レベルに関して、前
記第1実施例と同等以上の効果が得られた。
【0034】図5に示した本発明の第3実施例のエアハ
ンマ装置100においては、ハンマ本体11にサイレン
サ110が設けられている。それ以外の構成は第2実施
例のエアハンマ装置80と同様であるから、互いに共通
する部位に同一の符号を付して説明は省略する。
【0035】サイレンサ110は、多数の小排気口11
1を有するサイレンサカバー112と、サイレンサカバ
ー112の内部に収容された消音部材113などを備え
ている。サイレンサカバー112はハンマ本体11の中
間部分を包囲するようにして設けられており、その内部
空間が前述のエア放出孔68の空気排出側に連通してい
る。サイレンサカバー112の両端部は、Oリング11
5,116,117によってシールされている。排気口
111は、例えば内径2.5mm程度の貫通孔を5mm
ピッチで例えば15個ほど設けたものである。
【0036】消音部材113は、適当な通気抵抗を有す
る材料からなるサイレンサシートであり、打撃時にエア
シリンダ室12から排出される圧搾空気を消音部材11
3に通すことにより、排気音を減衰させるようにしてい
る。従ってこのエアハンマ装置100によれば打撃音が
さらに低減する。このエアハンマ装置100の騒音レベ
ルを測定したところ、打撃対象物が鋼材の場合で96デ
シベル、木材の場合で106デシベルであり、更に効果
的に騒音低下が図れた。このサイレンサ110は、前述
の第1実施例(図1)のエアハンマ装置10に装着して
もよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1および2に記載した本発明のエ
アハンマ用スナップおよびエアハンマ装置によれば、従
来のスナップを用いたエアハンマと比較して騒音が減少
するため、作業環境の改善に効果がある。請求項3に記
載した本発明のエアハンマ装置によれば、騒音が更に減
少し、作業環境の改善に一層効果がある。また請求項4
に記載したエアハンマ装置によれば、騒音が更に減少す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すエアハンマ装置の断
面図。
【図2】図1に示されたエアハンマ装置に使われるスナ
ップの拡大断面図。
【図3】図2に示されたスナップの一部を分解して示す
斜視図。
【図4】本発明の第2実施例を示すエアハンマ装置の断
面図。
【図5】本発明の第3実施例を示すエアハンマ装置の断
面図。
【符号の説明】
10…エアハンマ装置 11…ハンマ本
体 12…エアシリンダ室 18…スナップ
取付孔 20…スナップ 22…スナップ
本体 24…先端打撃部 35…ワーク取
付穴 40…チャンバ(第1チャンバ) 45…オイル 50…ピストン 55…エア供給
手段 56…圧搾空気供給源 71…ワーク圧
入孔 80…エアハンマ装置 85…ピストン
ボディ 86…ピストンヘッド 90…チャンバ
(第2チャンバ) 95…オイル 100…エアハ
ンマ装置 110…サイレンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25D 17/11 B25D 17/02 B25D 17/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンマ本体のスナップ取付孔に挿着される
    基部を有するスナップ本体と、 上記スナップ本体の先端部に軸線方向に変位可能に嵌合
    させられかつ先端にワークを保持する手段を有する先端
    打撃部と、 上記スナップ本体と先端打撃部との嵌合部の内側におい
    て両者の間に形成されたチャンバと、 上記チャンバに充填されたオイルまたは粘弾性樹脂とを
    具備したことを特徴とするエアハンマ用スナップ。
  2. 【請求項2】内部にエアシリンダ室を有しかつ先端部に
    スナップ取付孔を有するハンマ本体と、 上記スナップ取付孔に挿着される基部を有しかつこの基
    部の後端が上記エアシリンダ室側に突き出るスナップ
    と、 上記エアシリンダ室に前後方向に移動自在に収容されか
    つ前進した状態において上記スナップの基部を叩打する
    ピストンと、 圧搾空気供給源から送られる圧搾空気を上記エアシリン
    ダ室に送り込むことによって上記ピストンを前後方向に
    交互に駆動するエア供給手段と、 を備えたエアハンマ装置であって、 上記スナップは、 上記ハンマ本体のスナップ取付孔に挿着される基部を有
    するスナップ本体と、 上記スナップ本体の先端部に軸線方向に変位可能に嵌合
    させられかつ先端にワークを保持する手段を有する先端
    打撃部と、 上記スナップ本体と先端打撃部との嵌合部の内側におい
    て両者の間に形成されたチャンバと、 上記チャンバに充填されたオイルまたは粘弾性樹脂とを
    具備したことを特徴とするエアハンマ装置。
  3. 【請求項3】内部にエアシリンダ室を有しかつ先端部に
    スナップ取付孔を有するハンマ本体と、 上記スナップ取付孔に挿着される基部を有しかつこの基
    部の後端が上記エアシリンダ室側に突き出るスナップ
    と、 上記エアシリンダ室に前後方向に移動自在に収容されか
    つ前進した状態において上記スナップの基部を叩打する
    ピストンと、 圧搾空気供給源から送られる圧搾空気を上記エアシリン
    ダ室に送り込むことによって上記ピストンを前後方向に
    交互に駆動するエア供給手段と、 を備えたエアハンマ装置であって、 上記スナップは、 上記ハンマ本体のスナップ取付孔に挿着される基部を有
    するスナップ本体と、 上記スナップ本体の先端部に軸線方向に変位可能に嵌合
    させられかつ先端にワークを保持する手段を有する先端
    打撃部と、 上記スナップ本体と先端打撃部との嵌合部の内側におい
    て両者の間に形成された第1チャンバと、 上記第1チャンバに充填されたオイルまたは粘弾性樹脂
    とを具備し、 また上記ピストンは、 上記エアシリンダ室の内面に対して前後方向に摺動自在
    に接する外周面をもつピストンボディと、 上記ピストンボディの先端部に軸線方向に変位可能に嵌
    合させられかつ先端が上記スナップ側に突出するピスト
    ンヘッドと、 上記ピストンボディの内部において上記ピストンヘッド
    とピストンボディの内面との間に形成された第2チャン
    バと、 上記第2チャンバに充填されたオイルまたは粘弾性樹脂
    とを具備したことを特徴とするエアハンマ装置。
  4. 【請求項4】上記ハンマ本体には圧搾空気の排出側に、
    排気口を有するサイレンサカバーおよびこのサイレンサ
    カバーの内部に収容された消音部材を有するサイレンサ
    が設けられている請求項3記載のエアハンマ装置。
JP6316594A 1994-03-31 1994-03-31 エアハンマ用スナップおよびエアハンマ装置 Expired - Fee Related JP2887727B2 (ja)

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