JP2884887B2 - 薄肉二色成形品およびその成形用金型装置 - Google Patents

薄肉二色成形品およびその成形用金型装置

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JP2884887B2 JP4044979A JP4497992A JP2884887B2 JP 2884887 B2 JP2884887 B2 JP 2884887B2 JP 4044979 A JP4044979 A JP 4044979A JP 4497992 A JP4497992 A JP 4497992A JP 2884887 B2 JP2884887 B2 JP 2884887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープカセットハーフ
などとして用いられる薄肉二色成形品およびその成形用
金型装置に係わり、特に、一部が厚さ方向に重なった第
1の樹脂と第2の樹脂とからなる薄肉二色成形品および
その成形用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、オーディオカセットテープにお
いては、一対の回転自在のハブに巻装された磁気テープ
をカセット内に収納している。このカセットは、一般的
に、一対のケース状のカセットハーフを結合して構成さ
れているが、このカセットハーフは、樹脂成形品であ
る。そして、このようなテープカセットハーフとして、
中央部をテープ巻径の透視のための窓部とし、他の部分
を不透明とした薄肉二色成形品が用いられることが多
い。また、このような薄肉二色成形品からなるカセット
ハーフにおいて、外観性を高めるために、不透明な樹脂
の表側に透明な樹脂を一部重ねたものもある。
【0003】従来、このようなカセットハーフの二色成
形においては、例えば特開昭63−293023号公報に記載さ
れているような金型装置が用いられている。この金型装
置は、カセットハーフの裏面(内面)を形成する可動型
板と、カセットハーフの表面(外面)を形成する固定型
板、第一可動型体および第二可動型体とを備えている。
固定型板は、カセットハーフの表面のうち、厚さ方向全
体が不透明な樹脂のみからなる不透明一層部の表面を形
成するものである。第一可動型体は、固定型板に対して
摺動自在になっており、不透明な樹脂の表側に透明な樹
脂が重ってなる二層部の表面を形成するものである。第
二可動型体は、第一可動型体に対して摺動自在になって
おり、厚さ方向全体が透明な樹脂のみからなる透明一層
部すなわち窓部の表面を形成するものである。また、不
透明な樹脂用の一次ゲートおよび透明な樹脂用の二次ゲ
ートは、いずれもカセットハーフの外側面となる位置へ
開口するサイドゲートになっている。そして、成形に際
しては、固定型板および可動型板を型締した状態で、ま
ず、第二可動型体を可動型板に突き当てるとともに、第
一可動型体を可動型板に近接させて、一次キャビティを
形成し、この一次キャビティ内に一次ゲートから不透明
な樹脂を充填する。このとき、二次ゲートは、第一可動
型体の側面により閉塞されている。ついで、第二可動型
体を可動型板から離反させるとともに、第一可動型体を
可動型板から若干離反させて、二次ゲートを開放すると
ともに、二次キャビティを形成し、この二次キャビティ
内に二次ゲートから透明な樹脂を充填する。しかし、こ
の従来の金型装置では、一次ゲートおよび二次ゲート
が、いずれもカセットハーフの外側面となる位置へ開口
しているため、このカセットハーフの外側面にできるゲ
ート跡により、外観性を損なう。
【0004】これに対して、特開平1-241078号公報に記
載されているようなカセットハーフの二色成形用の金型
装置も知られている。この金型装置は、カセットハーフ
の表面を形成する固定側金型およびこれに対して摺動自
在の固定側スライドコアと、カセットハーフの裏面を形
成する可動側金型およびこれに対して摺動自在の可動側
スライドコアとを備えている。固定側金型は、一層部の
表面を形成するものである。固定側スライドコアは、二
層部の表面を形成するものである。可動側金型は、不透
明一層部および二層部の裏面を形成するものである。可
動側スライドコアは、透明一層部の裏面を形成するもの
である。そして、透明な樹脂用の二次ゲートは、可動側
金型にあり、不透明一層部と透明一層部すなわち窓部と
の境界面に開口するものである。また、厚さがほぼ均一
な両一層部の境界部に二次ゲートを開口させるために、
可動側金型から固定側金型の方へ突出した凸部の側面に
二次ゲートを開口させている。そして、成形に際して
は、固定側金型および可動側金型を型締した状態で、ま
ず、可動側スライドコアを固定側金型に突き当てるとと
もに、固定側スライドコアを可動側金型に近接させて、
一次キャビティを形成し、この一次キャビティ内に不透
明な樹脂を充填する。このとき、二次ゲートは、可動側
スライドコアの側面により閉塞されている。ついで、固
定側スライドコアを可動側金型から離反させるととも
に、可動側スライドコアを固定側金型から離反させて、
二次ゲートを開放するとともに、二次キャビティを形成
し、この二次キャビティ内に二次ゲートから透明な樹脂
を充填する。この金型装置によれば、二次ゲートのゲー
ト跡は、カセットハーフの裏側であって不透明一層部と
透明一層部との境界面にできるので、目立たず、外観性
が向上する。なお、前述のように可動側金型に設けた凸
部に二次ゲートを設けているため、カセットハーフの裏
側において不透明一層部には、前記凸部により透明一層
部に隣接して凹部ができることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、特開平
1-241078号公報に記載の従来の金型装置では、薄肉二色
成形品であるカセットハーフの裏側であって、不透明一
層部と透明一層部との境界部にゲートを設けるために、
可動側金型に設けた凸部に二次ゲートを設けおり、成形
されたカセットハーフの裏側に凹部ができるが、カセッ
トハーフの厚さなどの事情から、カセットハーフの裏側
に凹部ができることが好ましくないことがある。例え
ば、図7および図8に示すように、不透明一層部と透明
一層部1との境界部ではなく、二層部2と透明一層部1
との境界部付近において、可動側型板3に形成した凸部
4に透明な樹脂用の二次ゲート5を設けようとする場
合、凸部4の高さが二層部2における不透明な樹脂部分
2aの厚さに制約され、実際上、十分な大きさの二次ゲー
ト5を設けられないおそれがある。また、鎖線で示すよ
うに、凸部4の高さが前記不透明な樹脂部分2aの厚さよ
りも低ければ問題はないが、実線で示すように、凸部4
の高さを前記不透明な樹脂部分2aの厚さと同じで、一次
キャビティ6の形成時に、凸部4が固定側可動金型部材
7に当接すると、成形されたカセットハーフの二層部2
において、外観上、不透明な樹脂部分2aの欠落部が透明
な樹脂部分2bを通して見えてしまう。なお、図7および
図8において、8は可動側可動金型部材、9は二次キャ
ビティである。
【0006】そこで、二層部における不透明な樹脂部分
の裏側に、透明一層部に一体に連続した回り込み部を形
成し、この回り込み部へ二次ゲートを開口させることが
考えられる。しかしながら、この場合、二次ゲートから
二次キャビティに透明な樹脂を射出するとき、溶融した
この透明な樹脂が、既に固化していた二層部の不透明な
樹脂部分の端縁部を巻き込み、不透明な樹脂を溶かして
流れ出させるおそれがある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、テープカセットハーフなどの薄肉二色成
形品の成形において、第一の樹脂の表側に第二の樹脂が
ある二層部と第二の樹脂からなる一層部との間で、か
つ、二層部の第一の樹脂の裏側に位置する第一の樹脂か
らなる回り込み部へ二次ゲートを開口する場合に、この
二次ゲートから流出する第二の樹脂に巻き込まれて既に
固化した第一の樹脂が流れ出るのを防止することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の薄肉二色成形品
は、前記目的を達成するために、第一の樹脂および第二
の樹脂が厚さ方向に重なった二層部と、厚さ方向の全体
が第二の樹脂のみからなる一層部とを有し、この一層部
の第二の樹脂が前記二層部の表側にある第二の樹脂に一
体に連続している薄肉二色成形品において、前記一層部
の裏面における二層部に隣接する位置にこの二層部の裏
面よりも突出した凸部を有するとともに、この凸部に一
体に連続して前記二層部の第一の樹脂の裏側に位置する
第二の樹脂からなる回り込み部を有するものである。
【0009】また、本発明の薄肉二色成形品の成形用金
型装置は、前記薄肉二色成形品の一層部および二層部の
表面を形成する第一の金型部材と、この第一の金型部材
に対して接離する方向へ移動可能で前記二層部の裏面を
形成する第二の金型部材と、この第二の金型部材と平行
にかつ独立に移動可能で前記一層部の裏面を形成する第
三の金型部材と、これら第二の金型部材および第三の金
型部材と平行にかつ独立に移動可能で前記凸部および回
り込み部の裏面を形成する第四の金型部材とを備え、前
記第二の金型部材における第四の金型部材により開閉さ
れる位置に第二の樹脂用のゲートを設けたものである。
【0010】
【作用】本発明の薄肉二色成形品では、その成形に際し
て、まず第一の樹脂部分を成形し、この第一の樹脂が固
化した後、第二の樹脂部分を成形するとき、金型内の二
次キャビティにおける回り込み部となる位置へ第二の樹
脂を流し入れると、この第二の樹脂は、回り込み部に一
体に連続する凸部となる位置へ流れ込み、ここから一層
部となる位置および二層部の第一の樹脂部分の表側へ流
れ込む。その際、凸部が一層部の裏面における二層部に
隣接する位置であってこの二層部の裏面よりも突出した
ものとなるので、回り込み部となる位置からの第二の樹
脂の流れは、凸部となる位置を経由することにより、回
り込み部と重なる二層部の第一の樹脂部分を巻き込まな
い。これにより、この第一の樹脂部分が溶けて流れ出る
ことが防止される。
【0011】すなわち、本発明の成形用金型装置を用い
て前記薄肉二色成形品を成形する場合、まず第一の金型
部材から第二の金型部材を若干離間させて位置させると
ともに、第一の金型部材に第三の金型部材および第四の
金型部材を突き当てて、これら金型部材間に一次キャビ
ティを形成し、この一次キャビティに第一の樹脂を流し
入れる。このとき、第二の金型部材にある第二の樹脂用
のゲートは、第四の金型部材により閉塞されている。つ
いで、一次キャビティに充填された第一の樹脂が固化し
た後、二層部の第一の樹脂部分から第一の金型部材を離
反させ、この第一の金型部材から第三の金型部材をさら
に離反させるとともに第四の金型部材をより大きく離反
させて、これら金型部材および固化した第一の樹脂間に
二次キャビティを形成するとともに、第二の樹脂用のゲ
ートすなわち二次ゲートを開放する。そして、この二次
ゲートから二次キャビティに第二の樹脂を流し入れる。
こうして、第一の金型部材により一層部および二層部の
表面が形成され、第二の金型部材により二層部の裏面が
形成され、第三の金型部材により一層部の裏面が形成さ
れ、第四の金型部材により凸部および回り込み部の裏面
が形成されることになるが、二次ゲートからの第二の樹
脂の射出時、この第二の樹脂は、二次キャビティにおけ
る回り込み部となる位置から凸部となる位置を経由する
ことにより、回り込み部と重なる二層部の第一の樹脂部
分を巻き込まない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1から
図6を参照しながら説明する。図3は、カセットテープ
を示しているが、このカセットテープは、一対の回転自
在のハブ11に巻装された磁気テープ12をテープカセット
13内に収納してなるものである。このカセット13は、薄
肉二色成形品である一対のケース状のカセットハーフ1
4,15を結合して構成されている。各カセットハーフ1
4,15は、図1および図2にも示すように、周辺部が不
透明一層部16になっているとともに、中央部が透明一層
部17すなわち窓部になっており、かつ、この透明一層部
17の一辺に沿って二層部18がある。前記不透明一層部16
は、厚さ方向の全体が例えば黒色の不透明な樹脂(第一
の樹脂)からなっており、前記透明一層部17は、厚さ方
向の全体が透明な樹脂(第二の樹脂)からなっている。
一方、前記二層部18は、不透明な樹脂と透明な樹脂とが
厚さ方向に重なったものであり、不透明な樹脂の表側に
透明な樹脂がある。この二層部18の不透明な樹脂は、前
記不透明一層部16の不透明な樹脂に一体に連続してお
り、二層部18の透明な樹脂は、前記透明一層部17の透明
な樹脂に一体に連続している。なお、前記不透明一層部
16の表面は、しぼ面になっており、前記透明一層部17お
よび二層部18の表面は、光沢面になっている。そして、
図6にも示してあるように、前記透明一層部17の裏面に
おける二層部18に隣接する位置には、この二層部18の裏
面よりも突出した凸部19が形成されているとともに、こ
の凸部19に一体に連続して、前記二層部18の不透明な樹
脂部分18aの裏側に位置する透明な樹脂からなる回り込
み部20が形成されている。この回り込み部20は、凸部19
よりもさらに突出している。なお、回り込み部20の表側
に位置する二層部18の不透明な樹脂部分18a の端縁部21
も裏側へ若干突出している。
【0013】つぎに、前記テープカセットハーフ14,15
の成形用金型装置の構成を図4から図6に基づいて説明
する。31は固定型、32は可動型で、これら固定型31およ
び可動型32は、図示上下方向に移動して開閉するもので
ある。前記固定型31は、カセットハーフ14,15の不透明
一層部16の表面を形成する固定側型板33と、透明一層部
17および二層部18の表面を形成する固定側可動金型部材
(第一の金型部材)34を備えている。この固定側可動金
型部材34は、油圧シリンダー装置などの駆動により、固
定側型板33に対して図示上下方向へ移動するものであ
る。すなわち、固定側可動金型部材34は、固定側型板33
に対して、面一になる位置とカセットハーフ14,15の厚
さの半分程度突出した位置との間でストロークaだけ移
動するものである。また、前記可動型32は、不透明一層
部16および二層部18の裏面を形成する可動側型板(第二
の金型部材)35と、透明一層部17の裏面を形成する第一
の可動側可動金型部材(第三の金型部材)36と、凸部19
および回り込み部20の裏面を形成する第二の可動側可動
金型部材(第四の金型部材)37とを備えている。前記可
動側型板35は、固定型31に対して図示上下方向すなわち
接離する方向へ移動するものである。また、前記第一の
可動側可動金型部材36は、油圧シリンダー装置などの駆
動により、可動側型板35に対して図示上下方向へ移動す
るものである。すなわち、第一の可動側可動金型部材36
は、可動側型板35に対して、面一になる位置とカセット
ハーフ14,15の厚さの半分程度突出した位置との間でス
トロークbだけ移動するものである。このbは、前記a
とほぼ等しい。さらに、前記第二の可動側可動金型部材
37は、油圧シリンダー装置などの駆動により、第一の可
動側可動金型部材36とは独立に可動側型板35に対して図
示上下方向へ移動するものである。すなわち、第二の可
動側可動金型部材37は、可動側型板35に対して、若干没
入した位置とカセットハーフ14,15の厚さの半分程度突
出した位置との間でストロークcだけ移動するものであ
る。このcは、前記a,bよりも大きい。そして、図示
していないが、不透明な樹脂用の一次ゲートは、前記固
定側型板33におけるカセットハーフ14,15の外側面に対
応する位置にサイドゲートなどとして開口している。一
方、透明な樹脂用の二次ゲート38は、前記可動側型板35
における第二の可動側可動金型部材37により開閉される
側面位置に開口している。なお、前記二次ゲート38は、
固定型31側に接続される射出成形機のノズルに、型締時
固定型31側から可動型32側へ通じるランナー39を介して
連通するものである。
【0014】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。テープカセットハーフ14,15の成形に際して
は、図示のように、固定側型板33と可動側型板35とを突
き合わせて、固定型31と可動型32とを型締する。そし
て、図4に実線で、また、図5に示すように、まず固定
側型板33に対して固定側可動金型部材34を図示下降させ
るとともに、可動側型板35に対して両可動側可動金型部
材36,37を図示上昇させて、固定側可動金型部材34と両
可動側可動金型部材36,37とを互いに突き当てる。な
お、この状態で、固定側可動金型部材34は、可動側型板
35から若干離間して位置している。また、二次ゲート38
は、第二の可動側可動金型部材37の側面により閉塞され
ている。こうして、型板33,35および可動金型部材34,
36,37間に一次キャビティ41を形成する。そして、この
一次キャビティ41内に一次ゲートから溶融した不透明な
樹脂を流し入れる。こうして、まずカセットハーフ14,
15における不透明一層部16および二層部18の不透明な樹
脂部分18a が成形される(一次成形)。ついで、一次キ
ャビティ41内に充填された不透明な樹脂が固化した後、
図4に鎖線で、また、図6に示すように、固定側型板33
に対して固定側可動金型部材34を図示上昇させるととも
に、可動側型板35に対して両可動側可動金型部材36,37
を図示下降させる。なお、第二の可動側可動金型部材37
は、第一の可動側可動金型部材36よりも大きく図示下降
させる。このように、固定側可動金型部材34を二層部18
の不透明な樹脂部分18a から離反させ、固定側可動金型
部材34と両可動側可動金型部材36,37とを互いに離反さ
せるとともに、第二の可動側可動金型部材37を第一の可
動側可動金型部材36よりも低く位置させることにより、
二次ゲート38を開放するとともに、可動側型板35、可動
金型部材34,36,37および一次キャビティ41内で固化し
た不透明な樹脂間に二次キャビティ42を形成する。そし
て、この二次キャビティ42内に二次ゲート38から溶融し
た透明な樹脂を流し入れる。こうして、カセットハーフ
14,15における透明一層部17および二層部18の透明な樹
脂部分18b が成形される(二次成形)。さらに、二次キ
ャビティ42内に充填された透明な樹脂が固化した後、固
定型31と可動型32とを型開して、成形されたカセットハ
ーフ14,15を取り出す。
【0015】ところで、前記二次成形において、二次ゲ
ート38から溶融した透明な樹脂が射出されるとき、この
透明な樹脂は、まず二次キャビティ42における回り込み
部20となる位置へ流入し、ついで、凸部19となる位置を
経由して、透明一層部17となる位置、そして二層部18の
透明な樹脂部分18b となる位置へ流れ込む。その際、回
り込み部20となる位置からの透明な樹脂の流れは、透明
一層部17の裏面における二層部18に隣接する位置であっ
てこの二層部18の裏面よりも突出した凸部19となる位置
を経由することにより、回り込み部20と重なる二層部18
の不透明な樹脂部分18a の端縁部21を大きく迂回し、こ
の端縁部21を巻き込まない。これにより、この端縁部21
において、既に固化していた不透明な樹脂が溶けて透明
な樹脂とともに流れ出ることが防止される。こうして、
成形不良のない高品質のカセットハーフ14,15が得られ
る。以上のことは、金型構成上は、透明一層部17の裏面
を形成する第一の可動側可動金型部材36とは別に、二次
ゲート38に臨む位置に、凸部19を形成するための第二の
可動側可動金型部材37を設けたことにより可能になるも
のである。
【0016】そして、前記実施例の構成によれば、二次
ゲート38のゲート跡が二層部18の不透明な樹脂部分18a
の裏側にできるので、きわめて目立たず、テープカセッ
ト13の外観性が向上する。また、二層部18の裏側の不透
明な樹脂部分18a の裏側に透明な樹脂からなる回り込み
部20があることにより、カセットハーフ14,15における
不透明な樹脂と透明な樹脂との接合状態がより強固なも
のとなる。さらに、凸部19および回り込み部20は、カセ
ットハーフ14,15自体の補強にもなる。
【0017】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
薄肉二色成形品であるテープカセットハーフにおける不
透明一層部、透明一層部および二層部の配置は、前記実
施例のものに限らない。また、第一の樹脂と第二の樹脂
との組合わせも、不透明な黒色の樹脂と透明な樹脂とに
限らない。さらに、本発明は、オーディオ用のテープカ
セットハーフ以外の薄肉二色成形品にも適用できる。
【0018】
【発明の効果】本発明の薄肉二色成形品によれば、一層
部の第二の樹脂が二層部の表側にある第二の樹脂に一体
に連続しているものにおいて、一層部の裏面における二
層部に隣接する位置にこの二層部の裏面よりも突出した
凸部を有するとともに、この凸部に一体に連続して二層
部の第一の樹脂の裏側に位置する第二の樹脂からなる回
り込み部を有することにより、第一の樹脂部分に続いて
第二の樹脂部分を成形するとき、金型内の二次キャビテ
ィにおける回り込み部となる位置へ第二の樹脂を流し入
れると、第二の樹脂の流れは、凸部となる位置を経由す
ることにより、回り込み部と重なる二層部の第一の樹脂
部分を巻き込まず、したがって、この第一の樹脂部分が
溶けて流れ出ることを防止でき、成形不良を防止でき
る。
【0019】すなわち、本発明の薄肉二色成形品の成形
用金型装置のように、前記一層部および二層部の表面を
形成する第一の金型部材と、二層部の裏面を形成する第
二の金型部材と、この第二の金型部材に対して移動可能
で一層部の裏面を形成する第三の金型部材とに加えて、
これら第二の金型部材および第三の金型部材に対して移
動可能で前記凸部および回り込み部の裏面を形成する第
四の金型部材を備え、第二の金型部材における第四の金
型部材により開閉される位置に第二の樹脂用のゲートを
設けることにより、二次成形時すなわち第二の樹脂部分
の成形時、第二の樹脂の流れが回り込み部と重なる二層
部の第一の樹脂部分を巻き込まず、したがって、この第
一の樹脂部分が溶けて流れ出ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄肉二色成形品の一実施例を示すテー
プカセットハーフの断面図である。
【図2】同上テープカセットハーフの斜視図である。
【図3】同上カセットテープの斜視図である。
【図4】本発明の薄肉二色成形品の成形用金型装置の一
実施例を示す断面図である。
【図5】同上一次成形時における二次ゲート付近の断面
図である。
【図6】同上二次成形時における二次ゲート付近の断面
図である。
【図7】薄肉二色成形品からなるテープカセットハーフ
の成形用金型装置として考えられる一例を示すもので、
一次成形時における二次ゲート付近の断面図である。
【図8】同上二次成形時における二次ゲート付近の断面
図である。
【符号の説明】
14,15 テープカセットハーフ(薄肉二色成形品) 17 透明一層部(一層部) 18 二層部 19 凸部 20 回り込み部 34 固定側可動金型部材(第一の金型部材) 35 可動側型板(第二の金型部材) 36 第一の可動側可動金型部材(第三の金型部材) 37 第二の可動側可動金型部材(第四の金型部材) 38 二次ゲート(第二の樹脂用のゲート)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の樹脂および第二の樹脂が厚さ方向
    に重なった二層部と、厚さ方向の全体が第二の樹脂のみ
    からなる一層部とを有し、この一層部の第二の樹脂が前
    記二層部の表側にある第二の樹脂に一体に連続している
    薄肉二色成形品において、前記一層部の裏面における二
    層部に隣接する位置にこの二層部の裏面よりも突出した
    凸部を有するとともに、この凸部に一体に連続して前記
    二層部の第一の樹脂の裏側に位置する第二の樹脂からな
    る回り込み部を有することを特徴とする薄肉二色成形
    品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄肉二色成形品の成形用
    金型装置であって、前記一層部および二層部の表面を形
    成する第一の金型部材と、この第一の金型部材に対して
    接離する方向へ移動可能で前記二層部の裏面を形成する
    第二の金型部材と、この第二の金型部材と平行にかつ独
    立に移動可能で前記一層部の裏面を形成する第三の金型
    部材と、これら第二の金型部材および第三の金型部材と
    平行にかつ独立に移動可能で前記凸部および回り込み部
    の裏面を形成する第四の金型部材とを備え、前記第二の
    金型部材における第四の金型部材により開閉される位置
    に第二の樹脂用のゲートを設けたことを特徴とする薄肉
    二色成形品の成形用金型装置。
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