JP2884399B2 - 多連形カーテンレールの取付け構造 - Google Patents

多連形カーテンレールの取付け構造

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JP2884399B2
JP2884399B2 JP8069441A JP6944196A JP2884399B2 JP 2884399 B2 JP2884399 B2 JP 2884399B2 JP 8069441 A JP8069441 A JP 8069441A JP 6944196 A JP6944196 A JP 6944196A JP 2884399 B2 JP2884399 B2 JP 2884399B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多連形カーテンレ
ール即ちレール部を前後に2列以上並べて形成されたカ
ーテンレールを、壁面や天井面等に横設するための取り
付け構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】例えばかーテンを2重に吊るして使用す
る場合の如く、カーテンレール(以下単にレールとい
う)を前後2列に並べて取り付けるのに、大別して従来
2つのものがあった。 1)その第1は、独立した2本のレールを、下面に各レ
ール毎に挟持可能な2箇所の係止爪をもつレールブラケ
ットを用いて取り付けるものであり、該ブラケットを壁
面や天井等(以下壁面等という)にネジ釘その他で固着
しておき、該ブラケットの係止爪にレールを下方から嵌
め入れて保持させるようにしたものである(例えば、実
公昭51−39692号公報,実公昭57−27354
号公報参照)。
【0003】2)その第2は、レール部を前後2列に並
べて一体成形したレール本体を、逆L形のブラケットで
壁面等へ取り付けるようにしたものがあり、2本のレー
ルを取り付ける場合の作業性の向上と、レールに高級感
をもたせている。
【0004】この第2のものには、ブラケットにレール
本体を仮止めした後、ブラケット上方から締付けボルト
を螺装して、ブラケットとレール本体部を固定するもの
(実開昭60−56390号公報参照)や、同じくブラ
ケットにレール本体を仮止めした後、レール本体部の下
方から締付けボルトを螺装してブラケットとレール本体
を固定するもの(実開平5−7982号公報参照)があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記1)の
独立した2本のレールを、各レール毎に挟持可能な2箇
所の係止爪をもつレールブラケットを用いて取り付ける
ものは、壁面等にブラケットを取り付けておき、下方か
ら各レールの片側部をブラケットに仮止めしておき、他
側部もブラケットに嵌め入れて後に固定するのが一般的
な取付け作業である。
【0006】しかしこれは、長尺の各レール毎に片側部
をブラケットの係止爪に仮止めするのに手間がかかる
し、その後に各レールの他側部も嵌め入れて固定する必
要があり、一人の作業者が長尺の二本のレールを取り付
けるのは容易でなく、時間がかかった。
【0007】他方、上記2)の内の前者(上記実開昭6
0−56390号公報参照)は、壁面等に逆L形のブラ
ケットを取り付けておき、まず2列のレール部をもつレ
ール本体を、その前上部の折返し部をブラケットの先端
部の掛止用部に嵌め入れて仮止めする。その後、ブラケ
ットとレール本体の後部寄り上面とを、二又状で雌ネジ
部をもつ掛止具で挟んで、ブラケット上部から締付けボ
ルトを掛止具へ螺装して、締付け固定している。
【0008】しかしこれは、レール本体の前上部を仮止
めした後、ブラケット上部から締付けボルトを掛止具へ
螺装する必要があるため、例えばブラケットを天井面に
取り付ける場合や天井面に近い位置で壁面に取り付ける
場合の如く、ブラケットと天井面との間に締付けボルト
やドライバーを入れて締付け作業をする空間が無い場合
には、レールの取り付けができなかった。
【0009】さらに、上記2)の後者(上記実開平5−
7982号公報参照)は、壁面等にブラケットを取り付
けておき、2列のレール部をもつレール本体を、その前
上部の折返し部をブラケットの先端部の掛止用部に嵌め
入れて仮止めするのは上記第1のものと同じである。そ
の後、レール本体の後部寄りに形成してある掛止用溝
に、その側端から掛止具を係合して摺動させ、レール本
体の下方から掛止具を間にしてブラケットの雌ネジ部に
締付けボルトを螺装し、締付け固定している。
【0010】これは、下方からボルトを螺装するので、
ブラケットと天井面との間に空間が無くてもレールは取
り付け可能である。しかしながら、ブラケットとレール
本体とは別に、レール本体の掛止用溝に係合して摺動可
能な特殊形状の掛止具を別個に製造し用意しておく必要
があるし、またレール本体の前上部を仮止め後に、該掛
止具をレール本体後部寄りの掛止用溝の側端から挿入さ
せ、締付けボルトを該掛止具を介してブラケットに螺装
して締め付ける手間を必要とする、等の問題点があっ
た。
【0011】本発明は、多連形カーテンレールの取付け
構造に関し、上記従来のものが有する問題点を解決しよ
うとするものである。即ち本発明の目的の第1は、壁面
等に取り付けたブラケットに、レール本体を仮止めした
後は単にワンプッシュで本止めが行えて、レール取付作
業が容易・迅速になる、多連形カーテンレールの取付け
構造を提供すること。第2は、ブラケットにレール本体
を一旦本止めした場合は、レールの横ズレが防止されて
取付けが確実になる、多連形カーテンレールの取付け構
造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】A 本発明に係る多連形
カーテンレールの取付け構造の第1は、横板部4の下部
にレール部5が前後に複数列形成されたレール本体1
と、壁面3等へ取り付ける逆L形のブラケット2とから
なり、レール本体1には、その前上部にブラケット2の
先端片11へ掛止可能な前部掛止用部6と、中央部にブ
ラケット2の中央掛止用片12へ掛止可能な中央部掛止
用部7と、後部にブラケット2後部の抜止め用片13で
係止可能な後部掛止用部8を有し、他方ブラケット2に
は、その水平部9先端にレール本体1の前部掛止部6を
掛止可能な先端片11と、中央部寄りに下方から前方へ
突出してレール本体1の中央部掛止用部7を掛止可能な
中央部掛止用片12とを形成するとともに、その垂直部
10に前方から下方または上方へ突出して、本止め時の
レール本体部1の後部掛止用部8を掛止可能な抜止め用
片13を形成し、かつ、上記後部掛止用部8を後端部に
持つレール本体1の横板部4を、上方または下方へ湾曲
可能に弾性を持たせて形成し、該横板部4の後部寄りを
押し上げまたは引き下げた際に、掛止関係にあった後部
掛止用部8が抜止め用片13から離脱可能としたもので
ある。
【0013】B 本発明に係る多連形カーテンレールの
取付け構造の第2は、横板部4の下部にレール部5が前
後に複数列形成されたレール本体1と、壁面3等へ取り
付ける逆L形のブラケット2とからなり、レール本体1
には、その前上部にブラケット2の先端片11へ掛止可
能な前部掛止用部6と、中央部にブラケット2の中央掛
止用片12へ掛止可能な中央部掛止用部7と、後部にブ
ラケット2後部の抜止め用片13で係止可能な後部掛止
用部8を有し、上記前部掛止用部6の縦板部14と中央
部掛止用部7の縦板部15の少なくとも一方に、後方へ
突出したレール本体横滑り防止用の突起部16を長手方
向にわたって形成し、他方、ブラケット2の先端片11
と中央部掛止用片12の少なくとも一方の前端を、上記
レール本体1の突起部16へ食い込み可能に形成したも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】上記構成の本発明に係る多連形カ
ーテンレールの取付け構造において、レール本体1は横
板部4の下部にレール部5が複数列形成されたもので、
その材質はブラケット2の材質よりも軟質材で、かつあ
る程度の弾性を有するもので、例えば塩化ビニルその他
の合成樹脂製とすることが望ましい。
【0015】該レール本体1のその前上部には、ブラケ
ット2の先端片11へ掛止可能な前部掛止用部6を形成
してある。この前部掛止用部6は、レール本体1の前部
寄りに形成した後方へ開口する断面コの字状をしたもの
で、その上下間隔はブラケット2の先端片11が差し入
れ可能な程度である。
【0016】また該レール本体1の中央部寄りには、ブ
ラケット2の中央部掛止用片12へ掛止可能な中央部掛
止用部7を形成してある。この中央部掛止用部7は、ブ
ラケット2の中央部掛止用片12で支承可能に、レール
本体1の中央部寄りに後方へ突出形成したものである。
該中央部掛止用部7と上記前部掛止用部6との前後の間
隔は、ブラケット2の先端片11と中央部掛止用片12
との間隔にほぼ等しくしてある。
【0017】さらに該レール本体1の後部には、ブラケ
ット2後部の抜止め用片13で係止可能な後部掛止用部
8を形成してある。この後部掛止用部8は、レール本体
1の横板部4の後部に上方または下方へ向けた突起状
で、上記レール本体1の前部掛止用部6および中央部掛
止用部7が、ブラケット2の先端片11および中央部掛
止用片12へ各々充分に深く掛止された際に、後記ブラ
ケット2の後部の抜止め用片13がその直前位置を掛止
可能としたものである。
【0018】他方、ブラケット2は、前方へ長く突出し
た水平部9と、壁面3へ取り付けるための垂直部10と
からなる逆L形で、材質は例えばステンレス鋼その他の
鉄製で、例えばプレス加工により一体成形したものであ
る。
【0019】該ブラケット2の水平部9には、先端にレ
ール本体1の前部掛止用部6を掛止可能な先端片11
と、その中央部寄りに下方から前方へ突出してレール本
体1の中央部掛止用部7を掛止可能な中央部掛止用片1
2とを形成してある。該先端片11と中央部掛止用片1
2との前後の間隔は、上記の如くレール本体1の前部掛
止用部6と中央部掛止用部6との前後の間隔とほぼ等し
くしてある。
【0020】また該ブラケット2の垂直部10には、前
方から下方(図1ないし図4参照)または上方へ向けて
突出した抜止め用片13を形成してあり、上記の如く、
ブラケット2の先端片11および中央部掛止用片12
が、レール本体1の前部掛止用部6および中央部掛止用
部7を各々充分に深く掛止した際に、上方または下方か
らレール本体1後部の後部掛止用部8をその直前位置で
掛止して、レール本体1の前方への移動を掛止可能とし
てある(図1参照)
【0021】そして、上記レール本体1の前部掛止用部
6と中央部掛止用部7の各縦板部14,15の少なくと
も一方には、後方へ向けた突起部16をレール本体1の
長手方向にわたり形成してある。他方、ブラケット2の
先端片11と中央部掛止用片12の少なくとも一方の前
端を、レール本体1の突起部15に食い込み可能に形成
してある。これは、上記の如くレール本体1の前部掛止
用部6および中央部掛止用部7が、ブラケット2の先端
片11および中央部掛止用片12が各々充分に深く掛止
した際に、レール本体1の突起部15に食い込み状とな
るもので、例えば上記前端に尖端部21を形成しておけ
ばよい(図4・図5参照)
【0022】上記構成の本発明に係る多連形カーテンレ
ールの取付け構造の使用状態は、次の如くである。ま
ず、少なくとも2本の逆L字型ブラケット2を、レール
本体1の長手方向の長さに応じた適当な間隔で、水平部
9が前方へ突出した状態て垂直部10を壁面3等に当接
させ、該垂直部10に形成の取付け用孔18に取付けネ
ジ17を通して螺装し締付け固着しておく。
【0023】次にレール本体1を持って、該レール本体
1前上部の前部掛止用部6を、上記各ブラケット2の水
平部9の先端片11に合わせ、前部掛止用部6に先端片
11を差し込んで掛止させる。また該レール本体1中央
部の中央部掛止用部7を、該各ブラケット2中央部の中
央部掛止用片12に合わせ、該中央部掛止用片12を中
央部掛止用部7の下に差し込んで掛止させる。
【0024】上記場合に、レール本体1の前部掛止用部
6と中央部掛止用部7との間隔を、ブラケット2の先端
片11と中央部掛止用片12との間隔とほぼ等しくして
あるので、レール本体1の前部掛止用部6にブラケット
2の先端片11が差し込み始めると、同時にレール本体
2の中央部掛止用部7をブラケット1の中央部掛止用片
12が支承し始める。これで、レール本体1が各ブラケ
ット2で各々掛止された仮止め状態になる(図2参
照)。
【0025】この状態で、レール本体1を後方の壁面3
側、即ちブラケット2の垂直部10側へ押圧すると、該
レール本体1の前部掛止用部6に各ブラケット2の先端
片11が充分に深く入って掛止されるとともに、レール
本体1の中央部掛止用部7を各ブラケット2の中央部掛
止用片12が充分に深く掛止して、該レール本体1は各
ブラケット2に本止めされた状態になる(図1参照)。
【0026】この本止め状態では、レール本体1後部の
後部掛止用部8の直前位置に、ブラケット2の垂直部1
0の抜止め用片13が、上方または下方から嵌まり込ん
で掛止することになるので、レール本体1が前方へ移動
することは阻止され、レール本体1は前方へ抜止めされ
て、本止め状態が保持されている(上記図1参照)。
【0027】さらに、本発明に係る多連形カーテンレー
ルの取付け構造では、レール本体1の前部掛止用部6の
縦板部14と、中央部掛止用部7の縦板部15の少なく
とも一方に、レール本体1の長手方向の全長にわたり突
起部16を形成してある。またブラケット2の先端片1
1と中央部掛止用片12の少なくとも一方の前端を、例
えば尖端部21のように本止め状態時のレール本体1の
上記突起部16へ食い込み可能としてある(上記図1・
図4・図5参照)
【0028】そのため、上記の如くレール本体1の前部
掛止用部6を各ブラケット2の先端片11が、かつ中央
部掛止用部7を中央掛止用片12が各々充分に深く掛止
した本止め状態では、ブラケット2の先端片11と中央
部掛止用片12の少なくとも一方の前端、例えば尖端部
21が、上記レール本体1の前部掛止用部6と中央部掛
止用部7の少なくとも一方の突起部16に食い込み状と
なるので、レール本体1がブラケット2に本止めされた
状態では、レール本体1の長手方向への横滑りも防止さ
れている(上記図1参照)。
【0029】なお、このレール本体1をブラケット2か
ら取り外す必要が生じた場合は、レール本体2の後端部
寄りをその弾力に抗して下方または上方へ反らせればよ
。これで、その後部掛止用部8がブラケット2の抜止
め用片13から外れて掛止状態が解かれ(上記図3参
照)、レール本体1を前方へ引き出すことが可能で、ブ
ラケット2からレール本体1を取り外せる。
【0030】また、レール本体1の後部掛止用部8は、
下段の横板部4aに上方へ向けて突出させ、ブラケット
2の抜止め用片13は下方へ向けて形成しておき、抜止
め用片13が後部掛止用部8を上方から掛止可能とすれ
ばよい(上記図1ないし図4参照)。しかし、後部掛止
用部8を下段の横板部4aに下方へ向けて突出させると
ともに、抜止め用片13を上方へ向けて形成して、抜止
め用片13で下方から後部掛止用部8を掛止可能として
もよい。この場合にレール本体1を取り外す際には、横
板部4aを上方へ押して後部掛止用部8が抜止め用片1
3から掛止を解けることになる。
【0031】該ブラケット2は壁面3への取り付けに限
らず、天井面へは水平部9に形成の取付け用孔18で取
付けネジを螺装して取り付ければよい。
【0032】
【実施例】図1ないし図は、本発明に係る多連形カー
テンレールの取付け構造の実施例を示し、上記請求項3
に関するものであり、横板部4の下部にレール部5が前
後に複数列形成されたレール本体1と、壁面3等へ取り
付ける逆L形のブラケット2とからなる。
【0033】上記レール本体1は、下段の横板部4aの
下部にレール部5が前・後2列に形成されたもので、そ
の材質は上記の如くある程度は弾性の有するものとし
て、ここでは塩化ビニル製としてある。該レール本体1
のその前上部には、ブラケット2の先端片11へ掛止可
能な前部掛止用部6を形成してある。
【0034】上記前部掛止用部6は、レール本体1に形
成した上段の横板部1bの前部寄りに、縦板部13を経
て後方へ掛止用片6aを形成して、後方で開口する縦断
面コの字状としてあり、上記上段の横板部4bと掛止用
片6aとの上下間隔は、ブラケット2の先端片11が差
し入れ可能な程度にしてある。また上記掛止用片6aの
後端面は、ブラケット2の先端片11を差し入れ易いよ
うに下方への傾斜面に形成してある。
【0035】また該レール本体1の中央部寄りには、ブ
ラケット2の中央部掛止用片12で掛止可能な中央部掛
止用部7を形成してある。この中央部掛止用部7は、中
央部寄りの縦板部15を経た上段の横板部4bを、後方
へ向けて掛止用片を形成したものであり、上記前部掛止
用部6より下方位置にある。また該中央部掛止用部7の
上方にはガイド縦片19を形成してあり、レール本体1
の中央部掛止用部7がブラケット2の中央部掛止用片1
2で支承され掛止された状態でのガタツキを無くしてい
る。
【0036】該中央部掛止用部7と上記前部掛止用部6
との前後の間隔は、ブラケット2の先端片11が前部掛
止用部6を掛止し始めた際に、ブラケット2の中央部掛
止用片12が中央部掛止用部7を掛止し始めるように、
ブラケット2の先端片11と中央部掛止用片12との間
隔とほぼ等しくしてある。また該中央部掛止用部7の後
端面にも、ブラケット2の先端片11を差し入れ易いよ
うに下方への傾斜面を形成してある。
【0037】さらに該レール本体1の後部には、ブラケ
ット2の抜止め用片13で係止可能な後部掛止用部8を
形成してある。この後部掛止用部8は、レール本体1の
下段の横板部4aの後部にここでは上方へ向けて突出し
ており、その高さは下段の横板部4aの上面から例えば
2mm程度突出したもので、その上端後側をブラケット
2の抜止め用片13が通過し易いように下方への傾斜面
としてある。
【0038】仮止め状態からレール本体1を後方へ押圧
して本止め状態にする際に、ここではブラケット2の抜
止め用片13の下端が抜止め用片13上端を経て該抜
止め用片13の直前位置へ嵌まり込み(図2参照)、レ
ール本体1の前部掛止用部6および中央部掛止用部7
が、ブラケット2の先端片11および中央掛止用片12
との間で各々充分に深く掛止された状態で、レール本体
1の前方への移動を掛止するようにしてある。
【0039】なお、レール本体1の下段の横板部4a
端には下方への縦板部20を形成して、その下端後部に
本止め時に壁面3へ当接する当接部20aを形成すると
ともに、下端前部にはレール本体1の後部寄りを下方へ
折り曲げる際の引掛け用部20bを突設してある。
【0040】他方、ブラケット2は、前方へ長めに突出
した水平部9と、その後端から下方へ屈曲して壁面3へ
取り付け可能な垂直部10とからなる逆L形で、材質は
例えばステンレス製その他の鉄製で、プレス加工による
一体成形物である。
【0041】該ブラケット2の水平部9には、上記の如
くレール本体1の縦断面コの字の前部掛止用部6へ差し
入れ可能な先端片11を形成してあり、該先端片11の
先端上部は丸みを持たせてある。また該先端片11は、
水平部9よりもレール本体1の厚み分ほど下方位置にな
るように折り曲げてある。これは、該ブラケット2を天
井面へ取り付けた際にも、レール本体1の前部掛止用部
6の掛止用片6aが、該先端片11と天井面との間に嵌
まり込めるようにしてある。先端片11の先端上部は、
レール本体1の前部掛止用部6へ係合し易いように面取
りをしてある。
【0042】また水平部9の中央部寄り両側には、下方
から前方へL字形状の中央部掛止用片12を形成してあ
り、該中央部掛止用片12は、レール本体1の中央部掛
止用部7の掛止用片の下面へ差し入れ可能としてある。
該ブラケット2の先端片11と該各中央部掛止用片12
との前後の間隔は、上記の如くレール本体1の前部掛止
用部6と中央部掛止用部7との間隔とほぼ同じにしてあ
る。
【0043】該ブラケット2の垂直部10には、前方か
らここでは下方へ屈曲した抜止め用片13を形成してあ
る。該抜止め用片13は、レール本体1がブラケット2
で充分に掛止された本止め状態時に、その下端部がレー
ル本体1の下段の横板部4a後端に上方へ突出した後部
掛止用部8を直前位置で掛止可能に、前方かつ下方へ突
出している。該抜止め用片13の前下面は、レー本体1
の後部掛止用部13の下端が通過し易いように面取りを
してあり、後下面は後部掛止用部8の掛止を確実とする
ため角部を持たせてある。
【0044】そして、上記レール1の前部掛止用部6の
縦板部14と中央部掛止用部7の縦板部15の少なくと
も一方、ここでは中央部掛止用部7の縦板部15には、
後方へ向けて突出したレール本体横滑り防止用の突起部
16を、レール本体1の長手方向の全長にわたり形成し
てある。他方、ブラケット2の先端片11と水平部9の
中央部掛止用片12の少なくとも一方の前端、ここでは
中央部掛止用片12の前端には、レール本体1の上記
突起部16へ食い込み可能な尖端部21を形成してある
(図4・図5参照)。これで、本止め状態時即ちブラケ
ット2の先端片11および中央部掛止用片12がレール
本体1の前部掛止用部6および中央部掛止用部7へ各々
充分に深く掛止した際に、上記ブラケット2の尖端部2
1が、レール本体1の上記突起部16の一部へ食い込み
状となり(図1参照)、レール本体1の横滑りが防止さ
れる
【0045】なお上記実施例では、レール本体1の後部
掛止用部8は、下段の横板部4aに上方へ向けて突出さ
せ、ブラケット2の抜止め用片13は下方へ向けて形成
してあり、抜止め用片13は後部掛止用部8を上方から
掛止可能としてある。この場合でレール本体1をブラケ
ット2から取り外す必要が生じたなら、図3で示す如
く、下段の横板部4aの後部寄り部分を、下端の引掛け
用部20aにより、弾性に抗して下方へ反らせれば(湾
曲させれば)、後部掛止用部8が抜止め用片13から離
脱して掛止が解かれるので、レール本体1を前方へ押せ
ば取り外せる。しかしそれに限らず、後部掛止用部8を
下段の横板部4aに下方へ向けて突出させ、抜止め用片
13を上方へ向けて形成して、抜止め用片13で下方
から掛止可能としておき、レール本体1を取り外す際に
下段の横板部4aを上方へ押して掛止を解くようにし
てもよいことは上記の通りである。
【0046】
【発明の効果】以上で明かな如く、本発明に係る多連形
カーテンレールの取付け構造は、壁面等に取り付けたブ
ラケットに、レール本体を簡単に仮止めでき、その後は
単にワンプッシュで本止めすることができて、取り付け
作業を容易・迅速に行える。またブラケットにレール本
体を一旦本止めすると、確実に本止め状態を維持できる
とともに、レール本体の横ズレを防止することができ
る。
【0047】即ち、従来のこの種のものでは、長尺の2
本のレールをブラケットに仮止めするのに手間がかか
り、その後に各レールの他側部も嵌め入れて固定する必
要があり、一人の作業者で取り付けるのは容易でなかっ
た。またレール本体を仮止めした後、ブラケット上部か
ら締付けボルトを掛止具へ螺装する必要があり、ブラケ
ットを天井面に近い壁面に取り付けた場合等では作業空
間が無く、レールを取り付けられなかった。更に、ブラ
ケットとレール本体とは別に、特殊な形状の掛止具を別
個に製造し用意する必要があり、かつレール本体を仮止
め後に該掛止具をレール本体部の後部寄り側端から挿入
し、掛止具を介してボルトをブラケットに螺装して締め
付ける作業等が必要となる、等の問題点があった。
【0048】しかし本発明では、上記の如く壁面等へ取
り付けたブラケットの先端片に、レール本体の前部掛止
用部を掛止させると同時に、中央部の掛止用片に中央部
掛止用部が掛止されて仮止めできるので、仮止め作業を
容易・迅速に行うことができるようになる。
【0049】また、上記仮止め状態からレール本体を後
方即ちブラケットの垂直部の方へ押圧するだけで、レー
ル本体の前部掛止用部および中央部掛止用部が各々充分
に深くブラケットに掛止されて、容易・迅速に本止め状
態にすることができる。
【0050】上記本止め状態では同時に、レール本体後
部の後部掛止用部がブラケットの抜止め用片に掛止され
るので、レール本体は前方への移動・抜け出しが防止さ
れることになり、本止め状態を確実に維持することがで
きる。
【0051】さらに、レール本体の前部掛止用部と中央
部掛止用部の少なくとも一方に、後方への突起部を形成
してあるものでは、上記本止め状態ではブラケットの先
端部と中央部掛止用片の少なくとも一方が食い込み状と
なるから、レール本体の長手方向への横滑りを防止する
ことができる。
【0052】しかも本発明では、後部掛止用部を後端部
に持つレール本体の横板部を、上方または下方へ湾曲可
能に弾性を持たせて形成し、該横板部の後部寄りを押し
上げまたは引き下げた際に、掛止関係にあった後部掛止
用部が抜止め用片から離脱可能としてある。そのため、
レール本体をブラケットから取り外す必要が生じた場合
には、レール本体の後端部寄りを下方または上方へ反ら
すことで、後部掛止用部とブラケットの抜止め用片との
掛止状態を解くことができ、レール本体を前方へ引き出
せばブラケットから容易・迅速に取り外すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多連形カーテンレールの取付け構
造の実施例を示すもので、レール本体をブラケットに取
り付けた状態を示す縦断側面図である。
【図2】図1で示したもので、仮止め状態を示す縦断側
面図である。
【図3】図1で示したもので、レール本体をブラケット
から取り外す状態を示す縦断側面図である。
【図4】図1の実施例で用いたブラケットを示す斜視図
である。
【図5】 図2で示した状態で、レール本体の突起部とブ
ラケットの尖頭部との関係を示す要部拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1−レール本体 11−先端片 2−ブラケット 12−中央部掛止用片 3−壁面 13−抜止め用片 4−横板部 14−縦板部 4a−下段の横板部 15−縦板部 4b−上段の横板部 16−突起部 5−レール部 17−取付ネジ 6−前部掛止用部 18−取付け用孔 6a−掛止用片 19−ガイド縦片 7−中央部掛止用部 20−縦板部 8−後部掛止用部 20a−当接部 9−水平部 20b−引掛け用部 10−垂直部 21−尖端部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横板部4の下部にレール部5が前後に複数
    列形成されたレール本体1と、壁面3等へ取り付ける逆
    L形のブラケット2とからなり、 レール本体1には、その前上部にブラケット2の先端片
    11へ掛止可能な前部掛止用部6と、中央部にブラケッ
    ト2の中央掛止用片12へ掛止可能な中央部掛止用部7
    と、後部にブラケット2後部の抜止め用片13で係止可
    能な後部掛止用部8を有し、 他方ブラケット2には、その水平部9先端にレール本体
    1の前部掛止部6を掛止可能な先端片11と、中央部寄
    りに下方から前方へ突出してレール本体1の中央部掛止
    用部7を掛止可能な中央部掛止用片12とを形成すると
    ともに、その垂直部10に前方から下方または上方へ突
    出して、本止め時のレール本体部1の後部掛止用部8を
    掛止可能な抜止め用片13を形成し、かつ、上記後部掛止用部8を後端部に持つレール本体1
    の横板部4を、上方または下方へ湾曲可能に弾性を持た
    せて形成し、該横板部4の後部寄りを押し上げまたは引
    き下げた際に、掛止関係にあった後部掛止用部8が抜止
    め用片13から離脱可能と してなる、多連形カーテンレ
    ールの取付け構造。
  2. 【請求項2】横板部4の下部にレール部5が前後に複数
    列形成されたレール本体1と、壁面3等へ取り付ける逆
    L形のブラケット2とからなり、 レール本体1には、その前上部にブラケット2の先端片
    11へ掛止可能な前部掛止用部6と、中央部にブラケッ
    ト2の中央掛止用片12へ掛止可能な中央部掛止用部7
    と、後部にブラケット2後部の抜止め用片13で係止可
    能な後部掛止用部8を有し、 上記前部掛止用部6の縦板部14と中央部掛止用部7の
    縦板部15の少なくとも一方に、後方へ突出したレール
    本体横滑り防止用の突起部16を長手方向にわたって形
    成するとともに、 他方、ブラケット2の先端片11と中央部掛止用片12
    の少なくとも一方の前端を、上記レール本体1の突起部
    16へ食い込み可能に形成してなる、多連形カーテンレ
    ールの取付け構造。
  3. 【請求項3】横板部4の下部にレール部5が前後に複数
    列形成されたレール本体1と、壁面3等へ取り付ける逆
    L形のブラケット2とからなり、 レール本体1には、その前上部にブラケット2の先端片
    11へ掛止可能な前部掛止用部6と、中央部にブラケッ
    ト2の中央掛止用片12へ掛止可能な中央部掛止用部7
    と、後部にブラケット2後部の抜止め用片13で係止可
    能な後部掛止用部8を有し、 他方ブラケット2には、その水平部9先端にレール本体
    1の前部掛止部6を掛止可能な先端片11と、中央部寄
    りに下方から前方へ突出してレール本体1の中央部掛止
    用部7を掛止可能な中央部掛止用片12とを形成すると
    ともに、その垂直部10に前方から下方または上方へ突
    出して、本止め時のレール本体部1の後部掛止用部8を
    掛止可能な抜止め用片13を形成し、 上記レール本体1の前部掛止用部6の縦板部14と中央
    部掛止用部7の縦板部15の少なくとも一方に、後方へ
    突出したレール本体横滑り防止用の突起部16を長手方
    向にわたって形成するとともに、上記ブラケット2の先
    端片11と中央部掛止用片12の少なくとも一方の前端
    を、上記レール本体1の突起部16へ食い込み可能に形
    成し、 かつ、上記後部掛止用部8を後端部に持つレール本体1
    の横板部4を、上方または下方へ湾曲可能に弾性を持た
    せて形成し、該横板部4の後部寄りを押し上げまたは引
    き下げた際に、掛止関係にあった後部掛止用部8が抜止
    め用片13から離脱可能として なる、多連形カーテンレ
    ールの取付け構造。
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