JP2883034B2 - 相関度演算装置及び相関度演算方法 - Google Patents

相関度演算装置及び相関度演算方法

Info

Publication number
JP2883034B2
JP2883034B2 JP8057607A JP5760796A JP2883034B2 JP 2883034 B2 JP2883034 B2 JP 2883034B2 JP 8057607 A JP8057607 A JP 8057607A JP 5760796 A JP5760796 A JP 5760796A JP 2883034 B2 JP2883034 B2 JP 2883034B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel data
correlation
pixel
calculation
reference image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8057607A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH099269A (ja
Inventor
昭彦 大谷
義史 松本
東虎 左右田
勝司 青木
久人 吉田
雅弘 祇園
篤 生形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8057607A priority Critical patent/JP2883034B2/ja
Priority to TW085104071A priority patent/TW336366B/zh
Publication of JPH099269A publication Critical patent/JPH099269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2883034B2 publication Critical patent/JP2883034B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの動き
ベクトル検出に有効である、2種類の画像データの相関
度を演算する相関度演算装置、並列相関度演算装置及び
相関度演算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像の画像圧縮を実現する方法とし
て、1つ前の画面中のある部分が現在の画面ではどの場
所に移動したのかを示す情報(動きベクトル)を用い
て、時間的冗長性を削減するという方法がある。
【0003】この動きベクトルを抽出するための1つの
方法として、現フレーム画像(参照画像フレーム)と前
フレーム画像(候補フレーム)とを比較し、現フレーム
画像のあるブロック(参照画像ブロック)と似かよった
(すなわち相関が高い)ブロックを前フレーム画像から
抽出して動きベクトルを検出するという、いわゆるブロ
ックマッチング法がある。このブロックマッチング法
は、画像圧縮符号化の動き補償予測に広く用いられてい
る。
【0004】ブロックマッチング法では、1つの参照画
像ブロックに対し前フレーム画像内の複数個の候補ブロ
ックとの相関度をそれぞれ演算し、相関度が最も高い候
補ブロックを選択して動きベクトルを検出する。ここ
で、2つの画像ブロック間の相関を求めるためには、各
画像ブロックの画素データを各々演算しなければならな
い。また、最近の画像圧縮技術では、相関度の高いブロ
ックを選出する可能性を高めるために、探索領域を広げ
て候補ブロックの数を増やす傾向にある。このため、2
つの画像ブロックの相関度を高速に演算することができ
る相関度演算装置のニーズが高まっている。
【0005】従来の相関度演算装置として、相関度を演
算する複数個の演算器を備え、これらを並列動作させる
ことにより、高速化を図ったものがある。
【0006】例えば、特開平6−141304に開示さ
れた相関度演算装置は、次のような構成からなる。参照
画像ブロックのサイズが(M×N)画素であり、候補ブ
ロック数もまた(M×N)個である場合に、画素値格納
用レジスタとマルチプレクサと差分絶対値演算器とから
なる(M×N)個の演算ユニットをM×Nの行列状に配
置し、各演算ユニットの出力データ線を加算器を介して
パイプライン接続して、参照画像ブロック及び候補ブロ
ックの画素データを一定の順序で差分絶対値演算器に供
給する。これにより、相関度の評価指標である差分絶対
値和をクロックサイクル毎に順次出力することが可能に
なり、相関度演算の高速化が実現されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
相関度演算装置には、以下のような問題がある。
【0008】前記の相関度演算装置によると、(M×
N)画素の参照画像ブロックに対して(M×N)個の候
補ブロックの相関度しか演算することができない。この
ため、相関度の高い候補ブロックを選出する可能性を高
めるために、探索領域を広げて候補ブロックの数を増や
すことは極めて困難であった。
【0009】画像圧縮の国際規格であるMPEGに従っ
て画像を圧縮する場合、少ない符号量によって高い画質
を実現するために、例えば、16×16画素の参照画像
ブロックに対して候補ブロックの数を32×32個又は
48×48個として探索領域を広げることが一般的に行
われている。したがって、探索領域を広げた場合にも高
速な処理が実行でき、しかも回路面積が小さい相関度演
算装置が不可欠である。
【0010】前記の問題に鑑み、本発明は、探索領域の
拡張が容易であり、探索領域を広げた場合にも高速な処
理が実行でき、しかも簡易な構成で実現できる相関度演
算装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、請求項1の発明が講じた解決手段は、(M×N)画
素の参照画像ブロックに対し、ブロックマッチング法に
よって((m×M)×L)個の候補ブロックとの相関度
を演算する相関度演算装置として(ただし、M,N,
L,mは自然数,L≧N,m≧2)、相関度の演算を
(M×L)個の候補ブロックからなる候補ブロック群毎
にパイプライン処理によって行い、一の候補ブロック群
に対する演算に必要な画素データと前記一の候補ブロッ
ク群に対する演算に続いて処理される他の候補ブロック
群に対する演算に必要な画素データとを同一クロックサ
イクルにおいてパイプライン処理に用いるようにしたも
のであり、これにより各候補ブロック群毎のパイプライ
ン処理を連続して行うことができ、(M×N)画素の参
照画像ブロックに対する((m×M)×L)個の候補ブ
ロックの相関度が1クロックサイクル毎に順次出力可能
になる。したがって、探索領域の拡張が容易であり、探
索領域を広げた場合にも高速な処理が実行できる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明を具体
的に実現したものであり、(M×N)画素の参照画像ブ
ロックに対し、ブロックマッチング法によって((m×
M)×L)個の候補ブロックとの相関度を演算する相関
度演算装置として(ただし、M,N,L,mは自然数,
L≧N,m≧2)、((m×M)×L)個の候補ブロッ
クを含む探索領域の画素データを格納する探索領域メモ
リと、(M×N)画素の参照画像ブロックの画素データ
を保持し、参照画像ブロックと候補ブロックとの相関度
の演算を、保持した参照画像ブロックの画素データ及び
前記探索領域メモリから出力された各候補ブロックの画
素データを用いて、(M×L)個の候補ブロックからな
る候補ブロック群毎にパイプライン処理によって行う相
関度演算部とを備え、前記探索領域メモリは、一の候補
ブロック群に対する演算に必要な画素データと前記一の
候補ブロック群に対する演算に続いて処理される他の候
補ブロック群に対する演算に必要な画素データとを前記
相関度演算部に同一クロックサイクルにおいて出力する
機能を有しているものである。これにより、前記相関度
演算部は各候補ブロック群に対する演算を連続して実行
可能となり、(M×N)画素の参照画像ブロックに対す
る((m×M)×L)個の候補ブロックの相関度が1ク
ロックサイクル毎に順次出力可能になる。
【0013】請求項3の発明は、前記請求項2の発明に
係る相関度演算装置において、前記探索領域メモリは、
((m×M)×L)個の候補ブロックからなる((m+
1)×M−1)列(L+N−1)行の探索領域の画素デ
ータの中から、前記一の候補ブロック群に対する演算に
必要な画素データである,第1の画素データ及び該第1
の画素データより1行上で且つM列右にある第2の画素
データと、前記他の候補ブロック群に対する演算に必要
な画素データである,第3の画素データ及び該第3の画
素データより1行上で且つM列右にある第4の画素デー
タとを前記相関度演算部に同一クロックサイクルにおい
て出力する機能を有するものである。
【0014】請求項4の発明は、前記請求項3の発明に
係る相関度演算装置において、前記第3の画素データ
は、前記第1の画素データよりL行上で且つM列右にあ
るものとする。
【0015】請求項5の発明は、請求項1の発明を具体
的に実現したものであり、(M×N)画素の参照画像ブ
ロックに対し、ブロックマッチング法によって((m×
M)×L)個の候補ブロックとの相関度を演算する相関
度演算装置として(ただし、M,N,L,mは自然数、
L≧N,m≧2)、与えられたクロックを基にしてメモ
リ制御信号及び演算制御信号を生成して出力するメイン
制御部と、((m×M)×L)個の候補ブロックを含む
探索領域の画素データを格納しており、前記メイン制御
部から出力されたメモリ制御信号の指示に従って格納し
た画素データを出力する探索領域メモリと、(M×N)
画素の参照画像ブロックの画素データを保持し、参照画
像ブロックと候補ブロックとの相関度の演算を、保持し
た参照画像ブロックの画素データ及び前記探索領域メモ
リから出力された画素データを用いて(M×L)個の候
補ブロックからなる候補ブロック群ごとにパイプライン
処理によって行う相関度演算部と、前記メイン制御部か
ら出力された演算制御信号の指示に従って前記相関度演
算部を制御する演算制御部とを備え、前記探索領域メモ
リは、一の候補ブロック群に対する演算に必要な画素デ
ータと前記一の候補ブロック群に対する演算に続いて処
理される他の候補ブロック群に対する演算に必要な画素
データとを前記相関度演算部に同一クロックサイクルに
おいて同時に供給する機能を有しているものである。こ
れにより、前記相関度演算部は、各候補ブロック群に対
する演算を連続して実行可能となり、(M×N)画素の
参照画像ブロックに対する((m×M)×L)個の候補
ブロックの相関度が1クロックサイクル毎に順次出力可
能になる。
【0016】請求項6の発明は、前記請求項5の発明に
係る相関度演算装置において、前記探索領域メモリは、
((m×M)×L)個の候補ブロックからなる((m+
1)×M−1)列(L+N−1)行の探索領域の画素デ
ータの中から、前記一の候補ブロック群に対する演算に
必要な画素データである,第1の画素データ及び該第1
の画素データより1行上で且つM列右にある第2の画素
データと、前記他の候補ブロック群に対する演算に必要
な画素データである,第3の画素データ及び該第3の画
素データより1行上で且つM列右にある第4の画素デー
タとを前記相関度演算部に同一クロックサイクルにおい
て同時に出力する機能を有するものとする。
【0017】請求項7の発明は、前記請求項6の発明に
係る相関度演算装置において、前記第3の画素データは
前記第1の画素データよりL行上で且つM列右にあるも
のとする。
【0018】請求項8の発明は、請求項5の発明に係る
相関度演算装置において、前記探索領域メモリは1クロ
ックサイクルにつき4個の画素データを出力する機能を
有するものとする。
【0019】請求項9の発明は、前記請求項8の相関度
演算装置において、前記探索領域メモリは、((m×
M)×L)個の候補ブロックからなる((m+1)×M
−1)列(L+N−1)行の探索領域を(M×(L+N
−1))画素毎に分割して得られた(m+1)個の部分
探索領域の画素データを各々記憶しており、前記メイン
制御部から出力されたメモリ制御信号によるアクセスの
指示に従って画素データを読み出す(m+1)個の記憶
素子部と、前記(m+1)個の記憶素子部から読み出さ
れた画素データを、タイミングを調整した上で前記相関
度演算部に出力するタイミング調整手段とを備え、前記
メイン制御部は、1クロックサイクルにおいて2回のア
クセスを行うよう前記メモリ制御信号によって前記探索
領域メモリに指示するものとし、前記タイミング調整手
段は、前記(m+1)個の記憶素子部から1回のアクセ
スで読み出された画素データのうち2個を選択し、タイ
ミングを調整した上で1クロックサイクルにつき4個の
画素データを出力するものとする。
【0020】請求項9の発明により、(m+1)個の記
憶素子部においてアドレスを共通化することができ、前
記相関度演算部が要求する画素データを容易に出力する
ことができる。また、(m+1)個の記憶素子部を1つ
のメモリによって構成することも可能になる。
【0021】請求項10の発明は、前記請求項9の相関
度演算装置におけるタイミング調整手段は、前記(m+
1)個の記憶素子部の中の第1〜第mの記憶素子部から
読み出された画素データのうち1つを選択して出力する
第1のメモリ選択器と、前記(m+1)個の記憶素子部
の中の第2〜第(m+1)の記憶素子部から読み出され
た画素データのうち1つを選択して出力する第2のメモ
リ選択器と、前記第1のメモリ選択器によって選択出力
された画素データに対し、前記第2のメモリ選択器によ
って選択出力された画素データをMクロックサイクル遅
延させる遅延手段とを備えたものとする。
【0022】請求項10の発明により、タイミング調整
手段は2つのメモリ選択器と遅延手段とによって簡易に
構成されるので、探索領域メモリを面積の小さな回路に
よって実現できる。
【0023】請求項11の発明は、前記請求項8の相関
度演算装置における相関度演算部は、前記探索領域メモ
リから出力された4個の画素データのうち異なる1つの
画素データを各々選択出力する2個の第1の選択器と、
参照画像ブロックの画素データを各々保持し、前記2個
の第1の選択器によって選択出力された2個の画素デー
タのうち1つを選択して、保持した画素データとの評価
値を演算するM個の画素演算部とをそれぞれ有している
N個のライン演算部を備え、各画素演算部によって演算
された評価値を累積することによって(M×N)画素の
参照画像ブロックと各候補ブロックとの相関度を求める
ように構成したものとする。
【0024】請求項11の発明により、探索領域を拡張
した場合にも画素演算部に1クロックサイクル毎に画素
データが供給されるので、処理の高速化が実現される。
また、同じ構成からなるライン演算部を配置するだけで
相関度演算部が構成されるので、相関度演算装置の構成
の簡略化が実現される。
【0025】請求項12の発明は、前記請求項11の相
関度演算装置における画素演算部はそれぞれ、入力され
た参照画像ブロックの画素データを保持する参照画像格
納部と、前記2個の第1の選択器によって選択出力され
た2つの画素データのうち1つを選択する第2の選択器
と、前記参照画像格納部に保持された画素データと前記
第2の選択器によって選択された画素データとの評価値
を演算する演算器と、前記演算器によって演算された評
価値と前段の画素演算部から出力された累積された評価
値とを加算する加算器と、前記加算器の出力データを一
旦格納し、次段の画素演算部に出力するレジスタとを備
えたものとする。
【0026】請求項13の発明は、前記請求項11の相
関度演算装置における各ライン演算部において、M個の
画素演算部が、第1の選択器によって選択出力された画
素データを転送するバスの両側に対称的に2列に配置さ
れているものとする。
【0027】請求項14の発明は、前記請求項13の相
関度演算装置において、評価値が、一の列の画素演算部
において,前記第1の選択器が配置されている方の端に
位置する画素演算部から前記第1の選択器が配置されて
いない方の端に位置する画素演算部へ、続いて他の列の
前記第1の選択器が配置されていない方の端に位置する
画素演算部へ、続いて、前記他の列の画素演算部におい
て,前記第1の選択器が配置されていない方の端に位置
する画素演算部から前記第1の選択器が配置されている
方の端に位置する画素演算部へ、順次転送されて累積さ
れるものとする。
【0028】請求項13及び14の発明により、各ライ
ン演算部内のM個の画素演算部を接続する配線及び各ラ
イン演算部間の配線の長さが短縮され、相関度演算部の
構成が簡略化される。
【0029】請求項15の発明は、前記請求項8の相関
度演算装置における相関度演算部は、参照画像ブロック
の画素データを各々保持し、前記探索領域メモリから出
力された4個の画素データのうち1つを選択して、保持
している画素データとの評価値を演算する(M×N)個
の画素演算部を備え、各画素演算部によって演算された
評価値を累積することによって、(M×N)画素の参照
画像ブロックと各候補ブロックとの相関度を求めるよう
に構成したものとする。
【0030】請求項15の発明により、探索領域を拡張
した場合にも画素演算部に1クロックサイクル毎に画素
データが供給されるので、処理の高速化が実現される。
また、同じ構成からなるライン演算部を配置するだけで
相関度演算部が構成されるので、相関度演算装置の構成
の簡略化が実現される。
【0031】請求項16の発明は、前記請求項15の相
関度演算装置における画素演算部は、入力された参照画
像ブロックの画素データを保持する参照画像格納部と、
前記探索領域メモリから出力された4個の画素データの
うち1つを選択する選択器と、前記参照画像格納部に保
持された画素データと前記選択器によって選択された画
素データとの評価値を演算する演算器と、前記演算器に
よって演算された評価値と前段の画素演算部から出力さ
れた累積された評価値とを加算する加算器と、前記加算
器の出力データを一旦格納し、次段の画素演算部に出力
するレジスタとを備えたものとする。
【0032】請求項17の発明は、前記請求項8の相関
度演算装置において、前記相関度演算部は、参照画像ブ
ロックの各行のM個の画素データを保持し、前記探索領
域メモリから出力された画素データと保持した画素デー
タとの評価値を演算するN個のライン演算部を備え、前
記演算制御部は、前記N個のライン演算部を各々制御す
るN個のライン制御部を備えたものとする。
【0033】請求項17の発明により、ライン演算部と
ライン制御部とを組み合わせて配置するだけで相関度演
算部及び演算制御部が構成されるので、相関度演算装置
の構成の簡略化が実現される。
【0034】請求項18の発明は、前記請求項17の相
関度演算装置において、前記N個のライン制御部はカス
ケード接続されており、前記演算制御部に入力された演
算制御信号が前記N個のライン制御部を順次転送される
ように構成したものとする。
【0035】請求項19の発明は、前記請求項18の相
関度演算装置において、前記ライン演算部はそれぞれ、
前記探索領域メモリから出力された4個の画素データの
うち異なる1つの画素データを各々選択出力する2個の
第1の選択器と、参照画像ブロックの画素データを各々
保持しており,前記2個の第1の選択器によって選択出
力された2つの画素データのうち1つを選択し,保持し
ている画素データとの評価値を演算するM個の画素演算
部とを備え、前記ライン制御部はそれぞれ、前記2個の
第1の選択器を制御する第1の制御部と、前記M個の画
素演算部を各々制御するM個の第2の制御部とを備えた
ものとする。
【0036】請求項20の発明は、前記請求項19の相
関度演算装置において、各ライン制御部において前記M
個の第2の制御部はカスケード接続されており、当該ラ
イン制御部に入力された演算制御信号が前記M個の第2
の制御部を順次転送され、入力されてからMクロックサ
イクル後に出力されるように構成したものとする。
【0037】請求項21の発明は、(M×N)画素の参
照画像ブロックに対し、ブロックマッチング法によって
複数の候補ブロックとの相関度を演算する相関度演算装
置として(ただし、M,N,Lは自然数)、演算対象の
各候補ブロックを含む探索領域の画素データを格納して
いる探索領域メモリと、(M×N)画素の参照画像ブロ
ックの画素データを保持し、該参照画像ブロックと各候
補ブロックとの相関度の演算を、保持した参照画像ブロ
ックの画素データ及び前記探索領域メモリから出力され
た各候補ブロックの画素データを用いてパイプライン処
理によって行う相関度演算部と、入力された演算制御信
号に従って前記相関度演算部を制御する演算制御部とを
備え、前記相関度演算部は、前記参照画像ブロックの画
素データを各々保持し、保持した画素データと前記探索
領域メモリから出力された画素データとの評価値を演算
するM個の画素演算部をそれぞれ有するN個のライン演
算部からなり、これら(M×N)個の画素演算部はカス
ケード接続されており、各画素演算部の演算結果の評価
値が順次加算されながら転送されるように構成してお
り、前記演算制御部は、前記N個のライン演算部を各々
制御するN個のライン制御部からなる構成とするもので
ある。
【0038】請求項22の発明は、前記請求項21の相
関度演算装置において、前記N個のライン制御部はカス
ケード接続されており、前記演算制御部に入力された演
算制御信号が前記N個のライン制御部を順次転送される
ように構成したものとする。
【0039】請求項23の発明は、前記請求項22の相
関度演算装置において、前記ライン制御部はそれぞれ、
前記M個の画素演算部を各々制御するM個の制御部を備
えたものとする。
【0040】請求項24の発明は、前記請求項23の相
関度演算装置における各ライン制御部において前記M個
の制御部はカスケード接続されており、当該ライン制御
部に入力された演算制御信号が前記M個の制御部を順次
転送され、入力されてからMクロックサイクル後に出力
されるように構成したものとする。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】また、請求項25の発明が講じた解決手段
は、(M×N)画素の参照画像ブロックに対し、ブロッ
クマッチング法によって((m×M)×L)個の候補ブ
ロックとの相関度を演算する相関度演算方法として(た
だし、M,N,L,mは自然数,L≧N,m≧2)、
((m×M)×L)個の候補ブロックを(M×L)個の
候補ブロックから成るm個の候補ブロック群に分け、各
候補ブロック群に対し、水平方向に連続して折り重なっ
て並ぶM個の候補ブロックについて参照画像ブロックと
のブロックマッチングをとる第1のステップと、前記第
1のステップを垂直方向に移動しながらL回繰り返す第
2のステップとを行うものとする。
【0045】請求項26の発明は、前記請求項25の相
関度演算方法において、一の候補ブロック群に対する演
算に必要な画素データと前記一の候補ブロック群に対す
る演算に続いて処理される他の候補ブロック群に対する
演算に必要な画素データとを同時に用いるものとする。
【0046】また、請求項27の発明が講じた解決手段
は、(M×N)画素の参照画像ブロックに対し、ブロッ
クマッチング法によって((m×M)×L)個の候補ブ
ロックとの相関度を演算する相関度演算装置として(た
だし、M,N,L,mは自然数,L≧N,m≧2)、相
関度の演算を、それぞれ(M×L)個の候補ブロックか
らなり、かつ、水平方向および垂直方向のうちいずれか
一方の方向に連なるm個の候補ブロック群毎にパイプラ
イン処理によって行い、各候補ブロック群における相関
度の演算は、前記一方の方向に連続して折り重なって並
ぶM個の候補ブロックについて参照画像ブロックとのブ
ロックマッチングをとるステップを、他方の方向に移動
しながらL回繰り返すものであり、一の候補ブロック群
に対する演算に必要な画素データと前記一の候補ブロッ
ク群に対する演算に続いて処理される他の候補ブロック
群に対する演算に必要な画素データとを同一クロックサ
イクルにおいてパイプライン処理に用いるように構成し
たものである。
【0047】また、請求項28の発明が講じた解決手段
は、(M×N)画素の参照画像ブロックに対し、ブロッ
クマッチング法によって((m×M)×L)個の候補ブ
ロックとの相関度を演算する相関度演算方法として(た
だし、M,N,L,mは自然数、L≧N,m≧2)、
((m×M)×L)個の候補ブロックを、それぞれ(M
×L)個の候補ブロックからなり、かつ、水平方向およ
び垂直方向のうちいずれか一方の方向に連なるm個の候
補ブロック群に分け、各候補ブロック群に対し、前記一
方の方向に連続して折り重なって並ぶM個の候補ブロッ
クについて参照画像ブロックとのブロックマッチングを
とる第1のステップと、前記第1のステップを、他方の
方向に移動しながらL回繰り返す第2のステップとを行
うものであり、一の候補ブロック群に対する演算に必要
な画素データと前記一の候補ブロック群に対する演算に
続いて処理される他の候補ブロック群に対する演算に必
要な画素データとを同時に用いるものとする。
【0048】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態) 本発明の第1の実施形態に係る相関度演算装置につい
て、図面を参照して説明する。
【0049】本実施形態は、ブロックマッチング法によ
って全探索で動きベクトルを求めるとき、(M×N)画
素の参照画像ブロックに対して((m×M)×L)個の
候補ブロック各々の相関度を求めるものである。この場
合、探索領域の大きさは((m+1)×M−1)×(L
+N−1)画素である。ここで、M,N,L,mは、そ
れぞれ任意の自然数(ただしL≧N,m≧2)である。
【0050】以下、説明のため、M=4,N=3,L=
3,m=2,すなわち参照画像ブロックのブロックサイ
ズを4×3画素、候補ブロックの数を(2×4)×3個
とする。また、相関度の評価指標として、参照画像ブロ
ックと候補ブロックとの画素データの差分絶対値の和を
求めるものとする。
【0051】図1は、ブロックマッチング法及び動きベ
クトルを説明するための図である。図1において、Fp
は参照画像フレーム(現在の画面)、Bpは参照画像ブ
ロック、Fbは候補フレーム(1つ前の画面)、Bbは
候補ブロック、Eは探索領域、MVは動きベクトルであ
る。また、rは参照画像ブロックBpの各画素、Cは探
索領域Eの各画素を表す。
【0052】動きベクトルとは、1つ前の画面中のある
部分が現在の画面ではどこに移動したのかを示す情報で
ある。ブロックマッチング法では、参照画像ブロックB
pと最も相関度の高い候補ブロックBbを探索領域Eの
中から検出し、その位置のずれを示すベクトルを動きベ
クトルとする。本実施形態では、相関度の評価指標であ
る差分絶対値の和が最小となる候補ブロックBbを求
め、動きベクトルMVを検出する。
【0053】本実施形態に係る相関度演算装置の演算動
作及び構成の概略は、以下のとおりである。
【0054】相関度の評価指標を計算する各演算部は、
まず、参照画像ブロックの各画素のデータを保持し、次
に各候補ブロックの画素データをクロックサイクル毎に
受け、保持している参照画像ブロックの画素データと入
力された候補ブロックの画素データとの差分絶対値を演
算した後、前段の演算部から出力された差分絶対値との
加算を行い、加算結果を次段の演算部に出力する。すな
わち、各演算部はいわゆるカスケード接続の構成をとっ
ている。
【0055】また、本実施形態に係る相関度演算装置
は、候補ブロックの探索順序、並びにこの探索順序を実
現するための各演算部へのデータ供給手段、このデータ
供給手段を制御する手段、及び各手段の配置構成に特徴
がある。
【0056】図2(a)は、探索領域E内の各候補ブロ
ックBbの範囲を示す図である。例えば、候補ブロック
Bb0,0 は探索領域Eの左上隅に当たり、画素C0,0 〜
C3,0 ,C0,1 〜C3,1 及びC0,2 〜C3,2 からなる。
また、候補ブロックBb7,2は探索領域Eの右下隅に当
たり、画素C7,2 〜Ca,2 ,C7,3 〜Ca,3 及びC7,4
〜Ca,4 からなる。8×3個の候補ブロックBbによっ
て11×5画素の探索領域Eが構成されている。
【0057】図2(b)及び(c)は、本実施形態にお
ける候補ブロックBbの探索順序を示す図である。図2
(b)及び(c)において、各候補ブロックBbの左上
隅の画素をその候補ブロックBbの代表点とし、代表点
の動きを示す矢印によって候補ブロックBbの探索順序
を表している。
【0058】図2(b)に示すように、まず、探索領域
E内の左上の候補ブロックBb0,0から始めて、水平方
向に4(=M)個の候補ブロックBb0,0 ,Bb1,0 ,
Bb2,0 ,Bb3,0 を順に処理する(ステップ1)。次
に、垂直方向に1段下がって候補ブロックBb0,1 から
水平方向に4個の候補ブロックを処理する。同様の処理
を3(=L)回繰り返す(ステップ2)ことによって、
12(=M×L)個の候補ブロックBb0,0 〜Bb3,2
を処理する。
【0059】次に、図2(c)に示すように、候補ブロ
ックBb4,0 から始めて、水平方向に4(=M)個の候
補ブロックBb4,0 ,Bb5,0 ,Bb6,0 ,Bb7,0 を
順に処理し、次に、垂直方向に1段下がって候補ブロッ
クBb4,1 から水平方向に4個の候補ブロックを処理す
る、といった動作を3(=L)回繰り返す。これによ
り、12(=M×L)個の候補ブロックBb4,0 〜Bb
7,2 を処理する。
【0060】従来の相関度演算装置を用いてパイプライ
ン処理を行った場合、図2(b)に示す処理と図2
(c)に示す処理とを連続して処理することができず、
このため、数サイクル(図2に示した候補ブロックでは
12サイクル)の相関度が算出されない期間が存在して
しまう。
【0061】ところが本実施形態に係る相関度演算装置
によると、(m×M)×L(=(4×2)×3)個の候
補ブロックを連続して処理することができる。なお、本
実施形態では、N=L=3として説明の簡略化を図った
が、LはN以上の自然数であれば、なんら問題ない。
【0062】図3は、本実施形態に係る相関度演算装置
の構成を示すブロック図である。図3において、10は
探索領域メモリ、20はメイン制御部、30は相関度演
算部、40は演算制御部である。
【0063】探索領域メモリ10は、記憶素子部11a
〜11c、第1のメモリ選択器12a,第2のメモリ選
択器12b及び遅延手段13によって構成されている。
記憶素子部11a〜11cには探索領域の画素データが
格納されており、探索領域メモリ10は、メイン制御部
20から出力されたメモリ制御信号24に従って探索領
域内の4個の画素データをバスA1 ,A2 ,B1 ,B2
を介して相関度演算部30に出力する。遅延手段13
は、遅延回路13a〜13d及びM画素遅延回路13
e,13fによって構成されている。また、第1のメモ
リ選択器12a,第2のメモリ選択器12b及び遅延手
段13によってタイミング調整手段が構成されている。
【0064】メイン制御部20は、クロック生成回路2
5、カウンタ26、及びアドレス解析器27によって構
成されており、探索領域メモリ10にメモリ制御信号2
4を出力し、演算制御部40に演算制御信号23を出力
する。
【0065】クロック生成回路25は、入力されたクロ
ック21を基にしてクロック21と同位相のクロック
(奇数クロック)24a、クロック21と逆位相のクロ
ック(偶数クロック)24b及びクロック21の2倍の
周波数を持つ2倍クロック24cを生成し、探索領域メ
モリ10に出力する。カウンタ26は開始信号22の指
示に従って2倍クロック24cに同期して計数を開始
し、計数データをアドレス解析器27に出力する。アド
レス解析器27はカウンタ26の計数データを基にして
アドレス24d及び演算制御信号23を生成するデコー
ダであり、演算制御部40に演算制御信号23を出力
し、探索領域メモリ10にアドレス24dを出力する。
メモリ制御信号24は、奇数クロック24a,偶数クロ
ック24b,2倍クロック24c及びアドレス24dか
らなる。
【0066】記憶素子部11a〜11cには、メイン制
御部20から出力された2倍クロック24c及びアドレ
ス24dが与えられる。与えられたアドレス24dに従
って、各記憶素子部11a〜11cから2倍クロック2
4cのサイクル毎に画素データが読み出される。また、
第1及び第2のメモリ選択器12a,12bは奇数クロ
ック24aによって切り替えが行われる。2倍クロック
24cが奇数サイクルのとき、第1のメモリ選択器12
aは記憶素子部11aから読み出された画素データを選
択して遅延回路13aに出力し、第2のメモリ選択器1
2bは記憶素子部11bから読み出された画素データを
選択して遅延回路13cに出力する。一方、2倍クロッ
ク24cが偶数サイクルのとき、第1のメモリ選択器1
2aは記憶素子部11bから読み出された画素データを
選択して遅延回路13bに出力し、第2のメモリ選択器
12bは記憶素子部11cから読み出された画素データ
を選択して遅延回路13dに出力する。このような動作
により、クロック21の1サイクル毎に記憶素子部11
a〜11cから4個の画素データを読み出すことができ
る。
【0067】遅延回路13a,13cは奇数クロック2
4aによって画素データが入力され、遅延回路13b,
13dは偶数クロック24bによって画素データが入力
される。遅延回路13a,13bは入力された画素デー
タをそれぞれバスA1 ,A2に出力する。また、遅延回
路13c,13dは入力された画素データをそれぞれM
画素遅延回路13e,13fに出力する。M画素遅延回
路13e,13fは、入力された画素データをM(=
4)クロック分遅延した後、それぞれバスB1 ,B2 に
出力する。
【0068】相関度演算部30は、与えられた(M×
N)画素の参照画像ブロック51に対し、各候補ブロッ
クとの相関度をバスA1 ,A2 ,B1 ,B2 を介して入
力された画素データを用いてパイプライン処理によって
演算し、相関度データ31mを出力する。
【0069】演算制御部40は、メイン制御部20から
出力された演算制御信号23の指示に従って、格納制御
信号41a〜41l、第1の切り替え信号42a〜42
f及び第2の切り替え信号43a〜43lを相関度演算
部30に出力する。
【0070】相関度演算部30及び演算制御部40につ
いて、図4〜図7を用いてさらに詳細に説明する。
【0071】図4は、相関度演算部30の内部構成を示
すブロック図である。図4に示すように、相関度演算部
30は4(=M)個の画素演算部と2個の第1の選択器
とをそれぞれ有する3(=N)個のライン演算部によっ
て構成されている。ライン演算部32〜34の内部構成
は同一であり、また、画素演算部32a〜32d,33
a〜33d,34a〜34dの内部構成は同一である。
【0072】ライン演算部32は、画素演算部32a〜
32d及び第1の選択器32e,32fによって構成さ
れている。第1の選択器32eはバスA1 ,A2 を転送
された2つの画素データのうち1つを選択してバス32
Aに出力し、第1の選択器32fはバスB1 ,B2 を転
送された2つの画素データのうち1つを選択してバス3
2Bに出力する。画素演算部32a〜32dは参照画像
ブロック51の画素データをそれぞれ蓄積しており、バ
ス32A又は32Bを転送される候補ブロックの画素デ
ータを読み込んで参照画像ブロックの画素データとの差
分絶対値を演算する。
【0073】画素演算部32aは、相関度データの初期
値31a(図4では“0”)に演算結果を加算し、加算
結果データ31bを次段の画素演算器32bに出力す
る。画素演算部32bはデータ31bに演算結果を加算
して加算結果データ31cを出力し、同様に、画素演算
部32cはデータ31cに演算結果を加算して加算結果
データ31dを出力し、画素演算部32dはデータ31
dに演算結果を加算して加算結果データ31eを出力す
る。データ31eは、ライン演算部33の画素演算部3
3aに与えられる。
【0074】ライン演算部33の画素演算部33a〜3
3d、ライン演算部34の画素演算部34a〜34dも
同様の動作を行い、画素演算部34dから相関度データ
31mが出力される。
【0075】図5は、演算制御部40の内部構成を示す
回路図である。図5に示すように、演算制御部40は1
個の第1の制御部と4(=M)個の第2の制御部とをそ
れぞれ有する3(=N)個のライン制御部によって構成
されている。ライン制御部44〜46は同一の構成から
なるので、図5ではライン制御部45,46の構成を省
略している。
【0076】ライン制御部44は第1の制御部44e及
び第2の制御部44a〜44dによって構成されてお
り、第2の制御部44a〜44dはそれぞれ、図4に示
すライン演算部32内の画素演算部32a〜32dの制
御を行う。メイン制御部20から演算制御信号23が入
力されると、第1の制御部44eは第2の制御部44a
〜44dを動作させ、第2の制御部44a〜44dはそ
れぞれ、格納制御信号41a〜41d及び第2の切り替
え信号43a〜43dを画素演算部32a〜32dに出
力する。また、第1の制御部44eは、ライン演算部3
2内の第1の選択器32e,32fを切り替える第1の
切り替え信号42a,42bを出力する。
【0077】さらに、第1の制御部44eは、M(=
4)クロック後に次段のライン制御部45に演算制御信
号44jを出力する。ライン制御部45の第1の制御部
も同様の制御を行い、M(=4)クロック後に次段のラ
イン制御部46に演算制御信号45jを出力する。
【0078】ここで、演算制御部40による相関度演算
部30の制御についてさらに詳細に説明する。
【0079】まず、第1の制御部による第1の選択器の
制御について説明する。ここでは、第1の制御部44e
による第1の選択器32e,32fの制御を例にとって
説明する。
【0080】図5に示すように、ライン制御部44に演
算制御信号23が入力されると、第1のレジスタ44f
は格納許可信号44iを第1の切り替え信号42aとし
て出力する。第1の切り替え信号42aは、図4に示す
ように第1の選択器32eに与えられ、第1の選択器3
2eはバスA1 及びバスA2 のいずれか一方を選択し、
選択したバスのデータをバス32Aに出力する。
【0081】また、図5に示すように、第1の切り替え
信号42aが出力されてから4(=M)クロック後に、
第2のレジスタ44gは第2の制御部44dの出力信号
44oによって同期された第1の切り替え信号42bを
出力する。第1の切り替え信号42bは、図4に示すよ
うに第1の選択器32fに与えられ、第1の選択器32
fはバスB1 及びバスB2 のいずれか一方を選択し、選
択したバスのデータをバス32Bに出力する。
【0082】また、図5に示すように、第2の制御部4
4dから出力信号44oが出力されるとORゲート44
hから初期化信号44kが再び出力され、以降、同様の
動作が繰り返される。
【0083】次に、第2の制御部による画素演算部の制
御について説明する。ここでは、第2の制御部44bに
よる画素演算部32bの制御を例にとって説明する。
【0084】演算制御信号23が演算制御部40に入力
されると、参照画像ブロックの画素データの格納及び候
補ブロックの画素データの分配の制御に起動がかかる。
図5において、ライン制御部44に演算制御信号23が
入力されると、第1のレジスタ44fは第2の制御部4
4a〜44dに格納許可信号44iを出力する。また、
演算制御信号23はORゲート44hにも入力され、O
Rゲート44hは第2の制御部44a〜44dに初期化
信号44kを出力する。この初期化信号44kによっ
て、第2の制御部44a〜44dはそれぞれ初期化され
る。
【0085】図6は、第2の制御部44bの内部構成を
示す回路図である。図6に示すように、第2の制御部4
4bはANDゲート44p、切替回路44q及び伝播回
路44rによって構成されている。また図7は、第2の
画素演算部32bの内部構成を示す回路図である。図7
に示すように、画像演算部32bは参照画像格納部8
1、第2の選択器82、差分絶対値演算器83、差分絶
対値加算器84及びパイプラインレジスタ85によって
構成されている。
【0086】図6に示すように、第2の制御部44bは
初期化信号44kが入力された1サイクル後に、前段の
第2の制御部44aの出力信号44lを伝搬回路44r
によって奇数クロック24aのタイミングで受ける。A
NDゲート44pは、伝搬回路44rの出力信号及び格
納許可信号44iを入力とし、格納制御信号41bを出
力する。
【0087】格納制御信号41bは、図7に示すよう
に、画素演算部32b内の参照画像格納部81に与えら
れる。
【0088】また、第2の制御部44bは、初期化信号
44kが入力された1サイクル後に、前段の第2の制御
部44aの出力信号44lによって切替回路44qの同
期をとり、切替回路44qは第2の切り替え信号43b
を出力する。
【0089】第2の切り替え信号43bは、図7に示す
ように、画素演算部32b内の第2の選択器82に与え
られ、第2の選択器82は、第2の切り替え信号43b
に従って選択するバスを切り替える。
【0090】伝搬回路44rの出力信号44mは、次段
の第2の制御部44cに出力される。第2の制御部44
cもまた同様に動作した後、信号44nを次段の第2の
制御部44dに出力する。このように、第2の制御部4
4a〜44dの動作は1サイクル毎に伝搬していく。ま
た、ライン制御部45,46内の第2の制御部も同様の
動作を行う。
【0091】画素演算器32bは次のように動作する。
図7に示すように、差分絶対値演算器83は、第2の選
択器82によって選択された候補ブロックの画素データ
と参照画像格納部81に格納された参照画像ブロックの
画素データとの差分絶対値(AE)を演算する。差分絶
対値加算器84は、差分絶対値演算器83から出力され
た差分絶対値86と、前段の画素演算部32aから与え
られた差分絶対値和(SAE)31bとを加算する。加
算の結果得られた差分絶対値和31cは、次のクロック
サイクルにおいて、パイプラインレジスタ85を介して
次段の画素演算器32cに出力される。この動作を12
クロックサイクル繰り返すことにより、参照画像ブロッ
クと各候補ブロックとの相関度データ31mを得ること
ができる。
【0092】以下、本実施形態に係る相関度演算装置の
動作を具体的に説明する。ここでは図1及び図2に示す
ような参照画像ブロックBpと候補ブロックBbとの相
関度を演算するものとする。
【0093】まず、探索領域メモリ10内の記憶素子部
11a〜11cには探索領域Eの画素データが格納され
る。図8は、記憶素子部11a〜11cに各々格納され
た画素データを示す図である。図8において、部分探索
領域E1 の画素データは記憶素子部11aに格納され、
部分探索領域E2 の画素データは記憶素子部11bに格
納され、部分探索領域E3 の画素データは記憶素子部1
1cに格納される。このとき、記憶素子部11a〜11
cに対するアドレスを共通化するために、記憶素子部1
1aには部分探索領域E1 の画素データがC0,0 ,C1,
0 ,C2,0 ,C3,0 ,C0,1 ,・・・,C2,4 ,C3,4
の順に格納されており、記憶素子部11bには部分探索
領域E2 の画素データがC4,0 ,C5,0 ,C6,0 ,C7,
0 ,C4,1 ,・・・,C6,4 ,C7,4 の順に格納されて
おり、さらに、記憶素子部11cには部分探索領域E3
の画素データがC8,0 ,C9,0 ,Ca,0 ,Cb,0 (ダミ
ーデータ),C8,1 ,・・・,Ca,4 ,Cb,4 (ダミー
データ)の順に格納されている。
【0094】図9は、本実施形態に係る相関度演算装置
によって実現されるパイプライン処理を表す図であり、
各サイクルにおいて各画素演算部(PE)32a〜34
dが要求する探索領域E内の画素データCを示してい
る。画素データCの添字は、図1及び図8に示す探索領
域E内の画素データCの添字に対応する。図9におい
て、階段状の太線より左側の処理は図2(b)に示す処
理に相当し、階段状の太線より右側の処理は図2(c)
に示す処理に相当する。
【0095】ここで例えば、時間18のときに各画素演
算部が要求する画素データ(図9において太破線で囲ん
でいる箇所)はC4,1 ,C8,0 ,C4,3 ,C0,4 の4個
であり、図8において丸で囲んで示している。従来の相
関度演算装置では、時間18のときのように4個の画素
データを各画素演算部に同時に供給することができなか
ったので、階段状の太線より右側の処理と左側の処理と
を連続してパイプライン処理することが出来ず、相関度
が演算されない数サイクルの期間が存在した。
【0096】本実施形態に係る相関度演算装置は、パイ
プライン処理が途絶えることなく行えるよう各画素演算
部にデータを供給する手段を実現している。
【0097】図10は、本実施形態に係る相関度演算装
置の動作を説明するための図である。同図中、(a)は
メイン制御部20の動作を説明するための図、(b)は
各記憶素子部11a〜11cから読み出される画素デー
タを示す図、(c)は探索領域メモリ10の各バスから
出力される画素データを示す図、(d)は相関度演算部
30内の第1の選択器が選択するバスを示す図である。
【0098】開始信号22が入力されると、カウンタ2
6はクロック生成回路25から出力された2倍クロック
24cの計数を開始し、計数データをアドレス解析器2
7に出力する。図10(a)では、外部から与えられる
クロック21のサイクル毎に時間を表しているので、カ
ウンタ26はサイクル毎に奇数クロック24a及び偶数
クロック24bのタイミングによって2つの計数データ
を出力する。カウンタ26の計数が開始されると、アド
レス解析器27は探索領域メモリ10にアドレス24d
を出力する。奇数クロック24aのタイミングで出力さ
れるアドレス24dは「1」から始まる一方、偶数クロ
ック24bのタイミングで出力されるアドレス24dは
「9」から始まり、各々順次インクリメントされる。ま
た、各々のアドレス24dは、「20」までインクリメ
ントされると次のサイクルでは「1」になり、再びイン
クリメントされる。
【0099】各記憶素子部11a〜11cからアドレス
24dによって読み出される画素データは、図10
(b)のようになる。例えば、奇数クロック24aのタ
イミングでアドレス「1」が出力されると、記憶素子部
11aから画素データC0,0 が、記憶素子部11bから
画素データC4,0 が、記憶素子部11cから画素データ
C8,0 が読み出され、第1のメモリ選択器12aによっ
て画素データC0,0 が遅延回路13aに出力され、第2
のメモリ選択器12bによって画素データC4,0 が遅延
回路13cに出力される。
【0100】次に、偶数クロック24bのタイミングで
アドレス「9」が出力されると、記憶素子部11aから
画素データC0,2 が、記憶素子部11bから画素データ
C4,2 が、記憶素子部11cから画素データC8,2 が読
み出され、第1のメモリ選択器12aによって画素デー
タC4,2 が遅延回路13bに出力され、第2のメモリ選
択器12bによって画素データC8,2 が遅延回路13d
に出力される。
【0101】ただし、時間1〜12のときに遅延回路1
3b,13dに出力された画素データは相関度演算には
不要である。また、時間21〜32のときに遅延回路1
3a,13cに出力された画素データも相関度演算には
不要である。図10(b)では、実際に相関度演算に用
いられる画素データを太線の枠で囲っている。また、遅
延回路に出力されるが相関度演算には用いられない画素
データを破線の枠で囲っている。
【0102】ここで、アドレス24dの最大値「20」
は、各記憶素子部11a〜11cに格納された画素デー
タの数、すなわち各部分探索領域E1 〜E3 の画素数に
当たる。一般的には、次のような式で表される。 また、図10(a)において太線で囲んである時間13
〜20の8サイクルの期間(奇数クロック24aのタイ
ミングでアドレス「13」から「20」まで出力され、
偶数クロック24bのタイミングでアドレス「1」から
「8」まで出力される期間)は、探索領域メモリ10が
4個の画素データを出力する期間である。また、奇数ク
ロック24aのタイミングで出力されるアドレスと偶数
クロック24bのタイミングで出力されるアドレスとの
差は12である。一般的には、次のような式で表され
る。
【0103】 さらに、カウンタ26の値が「25」及び「26」のと
き、アドレス24dは奇数クロック24aのタイミング
で「13」、偶数クロック24bのタイミングで「1」
になる。
【0104】一般的にいうと、カウンタ26の値が「2
×(M×L)+1」及び「2×(M×L)+2」のと
き、アドレス24dは奇数クロック24aのタイミング
で「M×L+1」、偶数クロック24bのタイミングで
「1」になり、以降、奇数クロック24aのタイミング
で「M×(N+L−1)」、偶数クロック24bのタイ
ミングで「M×(N−1)」となるまでのM×(N−
1)サイクルの期間が、探索領域メモリ10が4個の画
素データを出力する期間である。
【0105】すなわち、図10(b)から分かるよう
に、最初のM×L(=12)サイクルの間に奇数クロッ
ク24aのタイミングで記憶素子部11a,11bから
読み出された画素データと、続いてM×(N−1)(=
8)サイクルの間に奇数クロック24aのタイミングで
記憶素子部11a,11bから読み出された画素データ
及び偶数クロック24bのタイミングで記憶素子部11
b,11cから読み出された画素データと、続いてM×
L(=12)サイクルの間に偶数クロック24bのタイ
ミングで記憶素子部11b,11cから読み出された画
素データとが、相関度の演算に用いられる。
【0106】遅延回路13aに入力された画素データは
1サイクル後にバスA1 に出力され、遅延回路13bに
入力された画素データは1サイクル後にバスA2 に出力
される。また、遅延回路13cに入力された画素データ
は1サイクル後にM画素遅延回路13eに出力され、M
画素遅延回路13eによってM(=4)クロック分遅延
された後、バスB1 に出力される。遅延回路13dに入
力された画素データは1サイクル後にM画素遅延回路1
3fに出力され、M画素遅延回路13fによってM(=
4)クロック分遅延された後、バスB2 に出力される。
【0107】図10(c)は、バスA1 ,A2 ,B1 ,
B2 に出力された画素データを示している。バスB1 ,
B2 に出力された画素データはM画素遅延回路13e,
13fによってMクロック分遅延されているので、記憶
素子部11a〜11cから同時に読み出された画素デー
タよりもMサイクル遅れて出力されている。なお、図1
0(c)は、図10(b)の実線太枠内の画素データに
ついてのみ示している。
【0108】ここで、時間18における画素データ(図
10(c)の太線で囲まれた箇所)をみると、バスA1
に画素データC0,4 が、バスB1 に画素データC4,3
が、バスA2 に画素データC4,1 が、バスB2 に画素デ
ータC8,0 が出力されているのがわかる。これらの画素
データは、図8において丸で囲まれた画素データに相当
し、図9において太破線で囲まれた画素データに相当す
る。また、図10(b)において丸で囲まれた画素デー
タに相当する。
【0109】画素データC4,3 は、同じサイクル(時間
13)に記憶素子部11aから読み出された画素データ
C0,3 よりも4サイクル遅延され、バスA1 に出力され
た画素データC0,4 と同一サイクルにバスB1 に出力さ
れる。また、画素データC8,0 は、同じサイクル(時間
13)に記憶素子部11bから読み出された画素データ
C4,0 よりも4サイクル遅延され、バスA2 に出力され
た画素データC4,1 と同一サイクルにバスB2 に出力さ
れる。
【0110】このように画素データを相関度演算部に供
給することにより、図2に示す候補ブロックの処理順序
における水平方向の折り返しのとき、パイプライン処理
が途切れることがない。例えば、候補ブロックBb3,0
から候補ブロックBb0,1 への折り返しのとき、画素デ
ータC4,0 と画素データC0,1 とを同時に相関度演算部
に供給できるので、パイプライン処理は途切れない。
【0111】また、画素データC0,4 及びC4,3 と画素
データC4,1 及びC8,0 とが同時に相関度演算部30に
出力されることにより、候補ブロックの処理順序におけ
る垂直方向の折り返しのとき、パイプライン処理が途切
れることがない。例えば、候補ブロックBb3,2 から候
補ブロックBb4,0 への折り返しのとき、パイプライン
処理が途切れることがない。したがって、相関度演算部
30は相関度を連続して演算することができる。
【0112】相関度演算部30は、1サイクル当たり最
大4個の画素データをバスA1 ,A2 ,B1 ,B2 から
同一サイクルに入力する。第1の選択器32e〜34f
は、図10(d)に示すように、演算制御部40から出
力された第1の切り替え信号42a〜42fに従って4
種類のバスA1 、A2 、B1 、B2 のいずれかを選択す
る。選択されたバスの信号は、第1の選択器32e〜3
4fがそれぞれ接続されたバス32A〜34Bに出力さ
れる。この動作によって、各画素演算部32a〜34d
が必要とする画素データが各ライン演算部32〜34内
のバスに各々供給されることになる。
【0113】画素演算部32a〜34d内の第2の選択
器は、ライン演算部内の画素データが転送されている2
本のバスの内の一方を選択し、相関度の演算に必要とす
る画素データを入力する。例えば、ライン演算部32の
場合、画素演算部32a〜32d内の第2の選択器は、
バス32A及びバス32Bのいずれか一方を選択し、画
素データを入力する。
【0114】以上のような動作の結果、各画素演算部に
入力される画素データは図9のようになり、連続してパ
イプライン処理を行うことが可能になる。
【0115】また、開始信号22が入力されると、参照
画像ブロック用バスは参照画像ブロックBpの12(=
4×3=M×N)個の画素データr0,0 〜r3,2 を12
サイクルかけて順に転送し、画素演算部32a〜34d
に1個ずつ格納させる。この動作は格納制御信号41a
〜41lによって制御される。各画素演算部は、格納し
た参照画像ブロックBpの画素データを少なくとも候補
ブロックBbの数(ここでは8×3個)のサイクルの間
保持し、入力される候補ブロックBbの画素データとの
演算を行う。この結果、図9に示すような順序で1サイ
クル毎に各候補ブロックBbに対する差分絶対値和を求
めることができる。求めた差分絶対値和を大小比較する
ことによって最も相関度の高い候補ブロックを求めるこ
とができ、これにより動きベクトルを求めることができ
る。
【0116】なお、8×3サイクル経過した後は、同様
に、次の参照画像ブロックBpの各画素データを順に画
素演算部に入力し、相関度を演算することも可能であ
る。
【0117】以上説明したように、本実施形態に係る相
関度演算装置によると、(M×N)画素の参照画像ブロ
ックに対し、(M×m)×L個の候補ブロックとの相関
度の演算をパイプライン処理によって連続して行うこと
ができる。
【0118】次に、相関度演算部30及び演算制御部4
0の配置構成について、図4及び図5を用いて説明す
る。
【0119】本実施形態に係る相関度演算装置には、同
じ構成の画素演算器を数多く配置する必要がある。画素
演算器の配置構成は回路面積に大きく関わってくるの
で、相関度演算装置を設計製造するとき充分に考慮する
必要がある。
【0120】図4に示すように、ライン演算部32〜3
4は同じ構成のため並列に配置しており、ライン演算部
相互の配線は相関度データを転送する線のみである。ま
た、各ライン演算部の内部は、参照画像ブロックの画素
データを転送するバス及び候補ブロックの画素データを
転送するバスに対して画素演算部を線対称に配置してい
る。このような配置によりバスの長さを短縮できる上、
相関度データを転送する線を折り返して接続することに
よって配線の長さを最小限に抑えることができる。
【0121】また、図5に示すように、演算制御部40
は各ライン演算部の制御を行うライン制御部44〜46
から構成されているので、ライン演算部とライン制御部
とを1対にしてブロックを構成すると、このブロックを
並列に配置するだけで相関度演算部30及び演算制御部
40が構成される。しかも、ライン数を増加させた場合
にも外部に制御回路を付加する必要がなく、簡易な構成
により相関度演算装置を実現することができる。
【0122】ここで、本実施形態で採用した図2に示す
ような候補ブロックBbの処理順序による効果につい
て、探索領域Eを水平方向に端まで順次走査する方法と
比較して説明する。
【0123】図11は、図1に示す参照画像ブロックB
pと探索領域Eとにおいて、探索領域Eを水平方向に端
まで順次走査する方法によって参照画像ブロックBpと
の各候補ブロックBbとの相関度を演算するために用い
る相関度演算部の内部構成を示すブロック図である。ま
た、図12は、図11に示す相関度演算部によるパイプ
ライン処理の流れを示す図である。
【0124】本実施形態に係る処理を示した図9と図1
2とを比較すると、各画素演算部の使用効率が格段に悪
くなっているのがわかる。また、24個の候補ブロック
に対する相関度を求めるために56サイクルを要してお
り、本実施形態の場合の36サイクルに比べて1.5倍
以上も処理が遅くなる。また、図12からわかるよう
に、演算途中で7(=m×M−1)サイクルの遅延が2
回必要になるので、図11に示すように7段のレジスタ
71,72を備える必要がある。このため、装置全体の
面積が増大する。
【0125】したがって、図2に示すような候補ブロッ
クBbの処理順序を採用することによって、処理速度を
速めることができると共に相関度演算装置の装置面積を
小さく抑えることができる。
【0126】 (第2の実施形態) 本発明の第2の実施形態に係る相関度演算装置について
説明する。
【0127】図13は、本実施形態に係る相関度演算装
置における相関度演算部35の内部構成を示すブロック
図である。本実施形態に係る相関度演算装置は、図3に
示す相関度演算装置において相関度演算部30が図13
に示すような相関度演算部35に代わるのみであり、こ
れ以外の構成要素は同一である。
【0128】相関度演算部35は、4(=M)個の画素
演算部をそれぞれ有する3(=N)個のライン演算部に
よって構成されている。ライン演算部36〜38の内部
構成は同一であり、また、画素演算部36a〜36d,
37a〜37d,38a〜38dの内部構成は同一であ
る。
【0129】図13に示す相関度演算部35が図4に示
す相関度演算部30と異なるのは、バスA1 ,A2 ,B
1 ,B2 を選択する手段を各画素演算部36a〜38d
の内部に備えている点である。ライン演算部36を例に
とると、第1の選択器がなく、バスA1 ,A2 ,B1 ,
B2 は画素演算部36a〜36dに直接接続されてい
る。また、第1の切り替え信号42a,42bも画素演
算部36a〜36dに入力されている。
【0130】図14は、画素演算部36bの内部構成を
示すブロック図である。図14において、第3の選択器
87は、第1の切り替え信号42a,42b及び第2の
切り替え信号43bに従って、バスA1 ,A2 ,B1 ,
B2 のうち1つを選択し、選択したバスの画素データを
差分絶対値演算器83に出力する。
【0131】このような構成により、本実施形態に係る
相関度演算装置は第1の実施形態に係る相関度演算装置
と同様の動作を行うことができる。
【0132】 (第3の実施形態) 図15は、本発明の第3の実施形態に係る並列相関度演
算装置の構成を示すブロック図である。図15におい
て、61は第1の相関度演算装置,62は第2の相関度
演算装置、63は相関度加算器であり、第1の相関度演
算装置61及び第2の相関度演算装置は、図3に示す第
1の実施形態に係る相関度演算装置である。第1の相関
度演算装置61は参照画像ブロック51aに対して相関
度1を演算し、第2の相関度演算装置62は参照画像ブ
ロック51bに対して相関度2を演算する。相関度加算
器63は相関度1及び相関度2を加算して相関度3を出
力する。これにより、探索領域を2分割した際の各々の
相関度と探索領域全域の相関度とを同時に算出する場合
の、処理の高速化が実現できる。
【0133】MPEG2の動きベクトル検出では、1フ
レームを構成する2種類のフィールドを基に求められる
2つの動きベクトルと、フレームを単位として求められ
る動きベクトルとの3種類の動きベクトルを求めること
が期待されている。
【0134】図15に示す並列相関度演算装置では、2
個の相関度演算装置によってそれぞれのフィールドの評
価値が演算でき、各評価値を加算するだけでフレームの
評価値を演算することができる。このような簡易な構成
によって3種類の評価値を演算することができるのは、
本発明の相関度演算装置が1サイクル毎に評価値を演算
できるからである。
【0135】なお、第1〜第3の実施形態では、M=
4,N=3,m=2,L=3の場合、すなわち参照画像
ブロックBpのブロックサイズが4×3画素、候補ブロ
ックBbの数が(2×4)×3個の場合について説明し
たが、本発明はこれに限るものではなく、(M×N)画
素の参照画像ブロックBpに対して((m×M)×L)
個の候補ブロックBbについてパイプライン処理を連続
して行うことができる。また、任意の個数の参照画像ブ
ロックについても同様の処理を切れ目なく連続して実現
する事ができる。ただし、M、N、L、mは自然数、L
はN以上、mは2以上である。
【0136】また、第1〜第3の実施形態では、相関度
の評価データとして差分絶対値和を用いる場合を例にと
って説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例
えば、差分自乗和を用いたり大小比較器を用いたりする
など相関度の評価計算を行う装置であるなら、どのよう
なものでも適用できる。
【0137】また、第1〜第3の実施形態では、探索領
域メモリの面積を削減するために記憶素子部の数を最小
にし、記憶素子部から出力されたデータをタイミング調
整手段によって制御することにより各画素演算部に画素
データを供給しているが、記憶素子部を多数備え、各画
素演算部が必要とする順番に画素データを記憶素子部に
格納しておいてもなんら問題ない。
【0138】また、第1〜第3の実施形態では、各画素
演算部は演算効率を上げるためパイプライン処理を連続
して行っているが、図9に示す階段状の太線の左右の処
理は、必ずしも連続していなくてもなんら問題ない。
【0139】なお、相関度演算部の高速化のために、複
数段のパイプラインレジスタを挿入してもなんら問題な
い。
【0140】
【発明の効果】以上のように本発明によると、(M×
N)画素の参照画像ブロックに対し、((m×M)×
L)個の候補ブロックとの相関度の演算をパイプライン
処理によって連続して実行可能になる。また、探索領域
を広げた場合でも、相関度演算装置を構成する探索領域
メモリ、相関度演算部、演算制御部は簡易な構成によっ
て実現することができる。したがって、探索領域の拡張
が容易であり、探索領域を広げても高速な処理が可能で
あり、しかも構成の簡易な相関度演算装置が実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロックマッチング法及び動きベクトルを説明
するための図であり、参照画像ブロック、候補ブロック
及び探索領域を示す図である。
【図2】(a)は探索領域E内の各候補ブロックBbを
示す図、(b)及び(c)は本発明の実施形態における
候補ブロックBbの探索順序を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る相関度演算装置の構成
を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る相関度演算装置
における相関度演算部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る相関度演算装置
における演算制御部の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す演算制御部における第2の制御部の
構成を示す回路図である。
【図7】図4に示す相関度演算部における画素演算部の
構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施形態に係る相関度演算装置におけ
る、探索領域メモリの各記憶素子部に格納される画素デ
ータを示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る相関度演算装置によっ
て実現されるパイプライン処理を示す図であり、各クロ
ックサイクルにおいて画素演算部が要求する画素データ
を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る相関度演算装
置の動作を説明するための図であり、(a)はメイン制
御部の動作を示す図、(b)は各記憶素子部から読み出
される画素データを示す図、(c)は探索領域から出力
される画素データを示す図、(d)は相関度演算部内の
第1の選択器が選択するバスを示す図である。
【図11】探索領域を水平方向に端まで順次走査する方
法によって、参照画像ブロックと各候補ブロックとの相
関度を演算するために用いる相関度演算部の内部構成を
示すブロック図である。
【図12】図11に示す相関度演算部によるパイプライ
ン処理の流れを示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る相関度演算装
置における、相関度演算部の構成を示すブロック図であ
る。
【図14】本発明の第2の実施形態に係る相関度演算装
置における相関度演算部内の、画素演算部の構成を示す
ブロック図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る並列相関度演
算装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
Fp 参照画像フレーム Bp 参照画像ブロック Fb 候補フレーム Bb 候補ブロック E 探索領域 10 探索領域メモリ 11a〜11c 記憶素子部 12a 第1のメモリ選択器 12b 第2のメモリ選択器 13 遅延手段 20 メイン制御部 23 演算制御信号 24 メモリ制御信号 30 相関度演算部 32〜34 ライン演算部 32a〜32d,33a〜33d,34a〜34d 画
素演算部 32e,32f,33e,33f,34e,34f 第
1の選択器 40 演算制御部 41a〜41l 格納制御信号 42a〜42f 第1の切り替え信号 43a〜43l 第2の切り替え信号 44〜46 ライン制御部 44a〜44d 第2の制御部 44e 第1の制御部 61 第1の相関度演算装置 62 第2の相関度演算装置 63 相関度加算器 82 第2の選択器
フロントページの続き (72)発明者 青木 勝司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 吉田 久人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 祇園 雅弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 生形 篤 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−328332(JP,A) 特開 平6−339135(JP,A) 1991年電子情報通信学会春季全国大会 講演論文集分冊7、p.64 IEEE Transactions on circuits and s ystems,Vol.36,No.10, p.1309−1316 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (M×N)画素の参照画像ブロックに対
    し、ブロックマッチング法によって((m×M)×L)
    個の候補ブロックとの相関度を演算する相関度演算装置
    であって(ただし、M,N,L,mは自然数,L≧N,
    m≧2)、 相関度の演算を(M×L)個の候補ブロックからなる候
    補ブロック群毎にパイプライン処理によって行い、一の
    候補ブロック群に対する演算に必要な画素データと前記
    一の候補ブロック群に対する演算に続いて処理される他
    の候補ブロック群に対する演算に必要な画素データとを
    同一クロックサイクルにおいてパイプライン処理に用い
    るように構成したことを特徴とする相関度演算装置。
  2. 【請求項2】 (M×N)画素の参照画像ブロックに対
    し、ブロックマッチング法によって((m×M)×L)
    個の候補ブロックとの相関度を演算する相関度演算装置
    であって(ただし、M,N,L,mは自然数,L≧N,
    m≧2)、 ((m×M)×L)個の候補ブロックを含む探索領域の
    画素データを格納する探索領域メモリと、 (M×N)画素の参照画像ブロックの画素データを保持
    し、参照画像ブロックと候補ブロックとの相関度の演算
    を、保持した参照画像ブロックの画素データ及び前記探
    索領域メモリから出力された各候補ブロックの画素デー
    タを用いて、(M×L)個の候補ブロックからなる候補
    ブロック群毎にパイプライン処理によって行う相関度演
    算部とを備え、 前記探索領域メモリは、一の候補ブロック群に対する演
    算に必要な画素データと前記一の候補ブロック群に対す
    る演算に続いて処理される他の候補ブロック群に対する
    演算に必要な画素データとを同一クロックサイクルにお
    いて前記相関度演算部に出力する機能を有し、 前記相関度演算部は、各候補ブロック群に対する演算を
    連続して実行可能に構成されていることを特徴とする相
    関度演算装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の相関度演算装置におい
    て、前記探索領域メモリは、 ((m×M)×L)個の候補ブロックからなる((m+
    1)×M−1)列(L+N−1)行の探索領域の画素デ
    ータの中から、前記一の候補ブロック群に対する演算に
    必要な画素データである,第1の画素データ及び該第1
    の画素データより1行上で且つM列右にある第2の画素
    データと、前記他の候補ブロック群に対する演算に必要
    な画素データである,第3の画素データ及び該第3の画
    素データより1行上で且つM列右にある第4の画素デー
    タとを前記相関度演算部に同一クロックサイクルにおい
    て出力する機能を有することを特徴とする相関度演算装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の相関度演算装置におい
    て、 前記第3の画素データは、前記第1の画素データよりL
    行上で且つM列右にあることを特徴とする相関度演算装
    置。
  5. 【請求項5】 (M×N)画素の参照画像ブロックに対
    し、ブロックマッチング法によって((m×M)×L)
    個の候補ブロックとの相関度を演算する相関度演算装置
    であって(ただし、M,N,L,mは自然数、L≧N,
    m≧2)、 与えられたクロックを基にしてメモリ制御信号及び演算
    制御信号を生成して出力するメイン制御部と、 ((m×M)×L)個の候補ブロックを含む探索領域の
    画素データを格納しており、前記メイン制御部から出力
    されたメモリ制御信号の指示に従って格納した画素デー
    タを出力する探索領域メモリと、 (M×N)画素の参照画像ブロックの画素データを保持
    し、参照画像ブロックと候補ブロックとの相関度の演算
    を、保持した参照画像ブロックの画素データ及び前記探
    索領域メモリから出力された画素データを用いて(M×
    L)個の候補ブロックからなる候補ブロック群ごとにパ
    イプライン処理によって行う相関度演算部と、 前記メイン制御部から出力された演算制御信号の指示に
    従って前記相関度演算部を制御する演算制御部とを備
    え、 前記探索領域メモリは、一の候補ブロック群に対する演
    算に必要な画素データと前記一の候補ブロック群に対す
    る演算に続いて処理される他の候補ブロック群に対する
    演算に必要な画素データとを前記相関度演算部に同一ク
    ロックサイクルにおいて出力する機能を有し、 前記相関度演算部は、各候補ブロック群に対する演算を
    連続して実行可能に構成されていることを特徴とする相
    関度演算装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の相関度演算装置におい
    て、前記探索領域メモリは、 ((m×M)×L)個の候補ブロックからなる((m+
    1)×M−1)列(L+N−1)行の探索領域の画素デ
    ータの中から、前記一の候補ブロック群に対する演算に
    必要な画素データである,第1の画素データ及び該第1
    の画素データより1行上で且つM列右にある第2の画素
    データと、前記他の候補ブロック群に対する演算に必要
    な画素データである,第3の画素データ及び該第3の画
    素データより1行上で且つM列右にある第4の画素デー
    タとを前記相関度演算部に同一クロックサイクルにおい
    て出力する機能を有することを特徴とする相関度演算装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の相関度演算装置におい
    て、 前記第3の画素データは、前記第1の画素データよりL
    行上で且つM列右にあることを特徴とする相関度演算装
    置。
  8. 【請求項8】 探索領域メモリは、1クロックサイクル
    につき4個の画素データを出力する機能を有することを
    特徴とする請求項5に記載の相関度演算装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の相関度演算装置におい
    て、 前記探索領域メモリは、 ((m×M)×L)個の候補ブロックからなる((m+
    1)×M−1)列(L+N−1)行の探索領域を(M×
    (L+N−1))画素毎に分割して得られた(m+1)
    個の部分探索領域の画素データを各々記憶しており、前
    記メイン制御部から出力されたメモリ制御信号によるア
    クセスの指示に従って画素データを読み出す(m+1)
    個の記憶素子部と、 前記(m+1)個の記憶素子部から読み出された画素デ
    ータを、タイミングを調整した上で前記相関度演算部に
    出力するタイミング調整手段とを備え、 前記メイン制御部は、1クロックサイクルにおいて2回
    のアクセスを行うよう前記メモリ制御信号によって前記
    探索領域メモリに指示するものであり、 前記タイミング調整手段は、前記(m+1)個の記憶素
    子部から1回のアクセスで読み出された画素データのう
    ち2個を選択し、タイミングを調整した上で1クロック
    サイクルにつき4個の画素データを出力するものである
    ことを特徴とする相関度演算装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の相関度演算装置にお
    いて、 前記タイミング調整手段は、 前記(m+1)個の記憶素子部の中の第1〜第mの記憶
    素子部から読み出された画素データのうち1つを選択し
    て出力する第1のメモリ選択器と、 前記(m+1)個の記憶素子部の中の第2〜第(m+
    1)の記憶素子部から読み出された画素データのうち1
    つを選択して出力する第2のメモリ選択器と、 前記第1のメモリ選択器によって選択出力された画素デ
    ータに対し、前記第2のメモリ選択器によって選択出力
    された画素データをMクロックサイクル遅延させる遅延
    手段とを備えたことを特徴とする相関度演算装置。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の相関度演算装置にお
    いて、 前記相関度演算部は、 前記探索領域メモリから出力された4個の画素データの
    うち異なる1つの画素データを各々選択出力する2個の
    第1の選択器と、 参照画像ブロックの画素データを各々保持し、前記2個
    の第1の選択器によって選択出力された2個の画素デー
    タのうち1つを選択して、保持している画素データとの
    評価値を演算するM個の画素演算部とをそれぞれ有して
    いるN個のライン演算部を備え、 各画素演算部によって演算された評価値を累積すること
    によって、(M×N)画素の参照画像ブロックと各候補
    ブロックとの相関度を求めるように構成されていること
    を特徴とする相関度演算装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の相関度演算装置に
    おいて、 前記画素演算部は、それぞれ、 入力された参照画像ブロックの画素データを保持する参
    照画像格納部と、 前記2個の第1の選択器によって選択出力された2つの
    画素データのうち1つを選択する第2の選択器と、 前記参照画像格納部に保持された画素データと前記第2
    の選択器によって選択された画素データとの評価値を演
    算する演算器と、 前記演算器によって演算された評価値と前段の画素演算
    部から出力された累積された評価値とを加算する加算器
    と、 前記加算器の出力データを一旦格納し、次段の画素演算
    部に出力するレジスタとを備えたことを特徴とする相関
    度演算装置。
  13. 【請求項13】 各ライン演算部において、 M個の画素演算部が、第1の選択器によって選択出力さ
    れた画素データを転送するバスの両側に対称的に2列に
    配置されていることを特徴とする請求項11に記載の相
    関度演算装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の相関度演算装置に
    おいて、 評価値が、一の列の画素演算部において,前記第1の選
    択器が配置されている方の端に位置する画素演算部から
    前記第1の選択器が配置されていない方の端に位置する
    画素演算部へ、続いて他の列の前記第1の選択器が配置
    されていない方の端に位置する画素演算部へ、続いて、
    前記他の列の画素演算部において,前記第1の選択器が
    配置されていない方の端に位置する画素演算部から前記
    第1の選択器が配置されている方の端に位置する画素演
    算部へ、順次転送されて累積されることを特徴とする相
    関度演算装置。
  15. 【請求項15】 請求項8に記載の相関度演算装置にお
    いて、 前記相関度演算部は、 参照画像ブロックの画素データを各々保持し、前記探索
    領域メモリから出力された4個の画素データのうち1つ
    を選択して、保持している画素データとの評価値を演算
    する(M×N)個の画素演算部を備え、 各画素演算部によって演算された評価値を累積すること
    によって、(M×N)画素の参照画像ブロックと各候補
    ブロックとの相関度を求めるように構成されていること
    を特徴とする相関度演算装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の相関度演算装置に
    おいて、 前記画素演算部は、 入力された参照画像ブロックの画素データを保持する参
    照画像格納部と、 前記探索領域メモリから出力された4個の画素データの
    うち1つを選択する選択器と、 前記参照画像格納部に保持された画素データと前記選択
    器によって選択された画素データとの評価値を演算する
    演算器と、 前記演算器によって演算された評価値と前段の画素演算
    部から出力された累積された評価値とを加算する加算器
    と、 前記加算器の出力データを一旦格納し、次段の画素演算
    部に出力するレジスタとを備えていることを特徴とする
    相関度演算装置。
  17. 【請求項17】 請求項8に記載の相関度演算装置にお
    いて、 前記相関度演算部は、 参照画像ブロックの各行のM個の画素データを保持し、
    前記探索領域メモリから出力された画素データと保持し
    た画素データとの評価値を演算するN個のライン演算部
    を備え、 前記演算制御部は、 前記N個のライン演算部を各々制御するN個のライン制
    御部を備えたことを特徴とする相関度演算装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の相関度演算装置に
    おいて、 前記N個のライン制御部はカスケード接続されており、
    前記演算制御部に入力された演算制御信号が前記N個の
    ライン制御部を順次転送されるように構成したことを特
    徴とする相関度演算装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の相関度演算装置に
    おいて、 前記ライン演算部は、それぞれ、 前記探索領域メモリから出力された4個の画素データの
    うち異なる1つの画素データを各々選択出力する2個の
    第1の選択器と、 参照画像ブロックの画素データを各々保持しており,前
    記2個の第1の選択器によって選択出力された2つの画
    素データのうち1つを選択し,保持している画素データ
    との評価値を演算するM個の画素演算部とを備え、 前記ライン制御部は、それぞれ、 前記2個の第1の選択器を制御する第1の制御部と、 前記M個の画素演算部を各々制御するM個の第2の制御
    部とを備えたことを特徴とする相関度演算装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の相関度演算装置に
    おいて、 各ライン制御部において前記M個の第2の制御部はカス
    ケード接続されており、当該ライン制御部に入力された
    演算制御信号が前記M個の第2の制御部を順次転送さ
    れ、入力されてからMクロックサイクル後に出力される
    ように構成したことを特徴とする相関度演算装置。
  21. 【請求項21】 (M×N)画素の参照画像ブロックに
    対し、ブロックマッチング法によって複数の候補ブロッ
    クとの相関度を演算する相関度演算装置であって(ただ
    し、M,Nは自然数)、 演算対象の各候補ブロックを含む探索領域の画素データ
    を格納している探索領域メモリと、 (M×N)画素の参照画像ブロックの画素データを保持
    し、該参照画像ブロックと各候補ブロックとの相関度の
    演算を、保持した参照画像ブロックの画素データ及び前
    記探索領域メモリから出力された各候補ブロックの画素
    データを用いてパイプライン処理によって行う相関度演
    算部と、 入力された演算制御信号に従って前記相関度演算部を制
    御する演算制御部とを備え、 前記相関度演算部は、前記参照画像ブロックの画素デー
    タを各々保持し、保持した画素データと前記探索領域メ
    モリから出力された画素データとの評価値を演算するM
    個の画素演算部をそれぞれ有するN個のライン演算部か
    らなり、これら(M×N)個の画素演算部はカスケード
    接続されており、各画素演算部の演算結果の評価値が順
    次加算されながら転送されるように構成しており、 前記演算制御部は、前記N個のライン演算部を各々制御
    するN個のライン制御部からなることを特徴とする相関
    度演算装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の相関度演算装置に
    おいて、 前記N個のライン制御部はカスケード接続されており、
    前記演算制御部に入力された演算制御信号が前記N個の
    ライン制御部を順次転送されるように構成したことを特
    徴とする相関度演算装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の相関度演算装置に
    おいて、 前記ライン制御部は、それぞれ、 前記M個の画素演算部を各々制御するM個の制御部を備
    えたことを特徴とする相関度演算装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の相関度演算装置に
    おいて、 各ライン制御部において前記M個の制御部はカスケード
    接続されており、当該ライン制御部に入力された演算制
    御信号が前記M個の制御部を順次転送され、入力されて
    からMクロックサイクル後に出力されるように構成した
    ことを特徴とする相関度演算装置。
  25. 【請求項25】 (M×N)画素の参照画像ブロックに
    対し、ブロックマッチング法によって((m×M)×
    L)個の候補ブロックとの相関度を演算する相関度演算
    方法であって(ただし、M,N,L,mは自然数、L≧
    N,m≧2)、 ((m×M)×L)個の候補ブロックを(M×L)個の
    候補ブロックから成るm個の候補ブロック群に分け、各
    候補ブロック群に対し、 水平方向に連続して折り重なって並ぶM個の候補ブロッ
    クについて参照画像ブロックとのブロックマッチングを
    とる第1のステップと、 前記第1のステップを、垂直方向に移動しながらL回繰
    り返す第2のステップとを行うことを特徴とする相関度
    演算方法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の相関度演算方法に
    おいて、 一の候補ブロック群に対する演算に必要な画素データと
    前記一の候補ブロック群に対する演算に続いて処理され
    る他の候補ブロック群に対する演算に必要な画素データ
    とを同時に用いることを特徴とする相関度演算方法。
  27. 【請求項27】 (M×N)画素の参照画像ブロックに
    対し、ブロックマッチング法によって((m×M)×
    L)個の候補ブロックとの相関度を演算する相関度演算
    装置であって(ただし、M,N,L,mは自然数,L≧
    N,m≧2)、 相関度の演算を、それぞれ(M×L)個の候補ブロック
    からなり、かつ、水平方向および垂直方向のうちいずれ
    か一方の方向に連なるm個の候補ブロック群毎にパイプ
    ライン処理によって行い、 各候補ブロック群における相関度の演算は、前記一方の
    方向に連続して折り重なって並ぶM個の候補ブロックに
    ついて参照画像ブロックとのブロックマッチングをとる
    ステップを、他方の方向に移動しながらL回繰り返すも
    のであり、 一の候補ブロック群に対する演算に必要な画素データと
    前記一の候補ブロック群に対する演算に続いて処理され
    る他の候補ブロック群に対する演算に必要な画素データ
    とを同一クロックサイクルにおいてパイプライン処理に
    用いるように構成したことを特徴とする相関度演算装
    置。
  28. 【請求項28】 (M×N)画素の参照画像ブロックに
    対し、ブロックマッチング法によって((m×M)×
    L)個の候補ブロックとの相関度を演算する相関度演算
    方法であって(ただし、M,N,L,mは自然数、L≧
    N,m≧2)、 ((m×M)×L)個の候補ブロックを、それぞれ(M
    ×L)個の候補ブロックからなり、かつ、水平方向およ
    び垂直方向のうちいずれか一方の方向に連なるm個の候
    補ブロック群に分け、各候補ブロック群に対し、 前記一方の方向に連続して折り重なって並ぶM個の候補
    ブロックについて参照画像ブロックとのブロックマッチ
    ングをとる第1のステップと、 前記第1のステップを、他方の方向に移動しながらL回
    繰り返す第2のステップとを行うものであり、 一の候補ブロック群に対する演算に必要な画素データと
    前記一の候補ブロック群に対する演算に続いて処理され
    る他の候補ブロック群に対する演算に必要な画素データ
    とを同時に用いることを特徴とする相関度演算方法。
JP8057607A 1995-04-18 1996-03-14 相関度演算装置及び相関度演算方法 Expired - Fee Related JP2883034B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8057607A JP2883034B2 (ja) 1995-04-18 1996-03-14 相関度演算装置及び相関度演算方法
TW085104071A TW336366B (en) 1996-03-14 1996-04-08 Relevant arithmetic device, parallel relevant arithmetic device and relevant method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9209695 1995-04-18
JP7-92096 1995-04-18
JP8057607A JP2883034B2 (ja) 1995-04-18 1996-03-14 相関度演算装置及び相関度演算方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH099269A JPH099269A (ja) 1997-01-10
JP2883034B2 true JP2883034B2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=26398677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8057607A Expired - Fee Related JP2883034B2 (ja) 1995-04-18 1996-03-14 相関度演算装置及び相関度演算方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2883034B2 (ja)

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
1991年電子情報通信学会春季全国大会講演論文集分冊7、p.64
IEEE Transactions on circuits and systems,Vol.36,No.10,p.1309−1316

Also Published As

Publication number Publication date
JPH099269A (ja) 1997-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5586202A (en) Motion detecting apparatus
US5181183A (en) Discrete cosine transform circuit suitable for integrated circuit implementation
EP0208870B1 (en) Vector data processor
US5719642A (en) Full-search block matching motion estimation processor
JP2750462B2 (ja) ビデオ信号プロセッサ、圧縮されたビデオデータを処理するための装置、および復元されたビデオ信号を生成する集積回路
US5659780A (en) Pipelined SIMD-systolic array processor and methods thereof
US5235536A (en) Absolute difference processor element processing unit, and processor
EP0398881A1 (en) MEMORY CONTROL UNIT AS A VIDEO SIGNAL PROCESSOR.
Chan et al. Motion estimation architecture for video compression
WO2008030544A2 (en) Near full motion search algorithm
JP3401823B2 (ja) 画像コーデック用プロセッサ
US5652625A (en) Multi-stage pipeline architecture for motion estimation block matching
JP2883034B2 (ja) 相関度演算装置及び相関度演算方法
KR100225690B1 (ko) 상관도 연산장치, 병렬상관도 연산장치 및 상관도연산방법
KR100413770B1 (ko) 완전 탐색블록 정합회로 및 완전 탐색블록 정합방법
US5946405A (en) Block-matching motion estimation apparatus under use of linear systolic array architecture
Baek et al. A fast array architecture for block matching algorithm
JP3545004B2 (ja) 演算回路
US5745605A (en) Device for estimation of movement
US6732131B1 (en) Discrete cosine transformation apparatus, inverse discrete cosine transformation apparatus, and orthogonal transformation apparatus
EP0831404A2 (en) Two-dimensional inverse discrete cosine transform circuit
JP2960328B2 (ja) シストリックアーキテクチャ内に配置される「n+1」個の演算子にオペランドを供給するための装置
JPH06141304A (ja) 演算回路
JPS61131122A (ja) 並列パイプライン処理装置
JP3352558B2 (ja) 信号処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090205

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100205

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100205

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110205

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120205

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees