JP2879790B2 - 蓄熱壁板 - Google Patents
蓄熱壁板Info
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- JP2879790B2 JP2879790B2 JP5346253A JP34625393A JP2879790B2 JP 2879790 B2 JP2879790 B2 JP 2879790B2 JP 5346253 A JP5346253 A JP 5346253A JP 34625393 A JP34625393 A JP 34625393A JP 2879790 B2 JP2879790 B2 JP 2879790B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は蓄熱壁板に関し、詳し
くは内部に加熱装置と潜熱蓄熱カプセルを内蔵してなる
蓄熱壁板の改良に関する。
くは内部に加熱装置と潜熱蓄熱カプセルを内蔵してなる
蓄熱壁板の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築物の外壁板として、繊維補強
セメント板などが非常に広く使用されている。ところ
で、これら繊維補強セメント板は木質板などに比べて断
熱性が比較的低く、従って冬季寒冷時あるいは夏期熱射
時などは外気温の影響を受け、室内温度環境が不快とな
る問題がある。このような問題を解消するため、本願出
願人は外装壁板の内面に、ステンレス薄板よりなる真空
断熱板と、内部に熱源と潜熱蓄熱カプセルを挿入してな
る蓄熱板と、内装化粧材とを一体に積層接着してなる省
熱エネルギ壁板を提案した。この省熱エネルギ壁板は、
内部に真空断熱板を有するので断熱性に優れる他、それ
自身蓄熱も可能なので冷房、暖房時の熱源に利用できる
といった優れた利点を有する。
セメント板などが非常に広く使用されている。ところ
で、これら繊維補強セメント板は木質板などに比べて断
熱性が比較的低く、従って冬季寒冷時あるいは夏期熱射
時などは外気温の影響を受け、室内温度環境が不快とな
る問題がある。このような問題を解消するため、本願出
願人は外装壁板の内面に、ステンレス薄板よりなる真空
断熱板と、内部に熱源と潜熱蓄熱カプセルを挿入してな
る蓄熱板と、内装化粧材とを一体に積層接着してなる省
熱エネルギ壁板を提案した。この省熱エネルギ壁板は、
内部に真空断熱板を有するので断熱性に優れる他、それ
自身蓄熱も可能なので冷房、暖房時の熱源に利用できる
といった優れた利点を有する。
【０００３】
【従来技術の問題点】ところで、上記省熱エネルギ壁板
における蓄熱板は、内部に潜熱蓄熱カプセルを含ませる
必要上、繊維補強セメントなどからなる押出中空板材が
利用されていたが、この中空板材の中空孔に細長い潜熱
蓄熱カプセルを挿入するのは、共に挿入される加熱部材
が曲がりやすい材質であることと相まって非常に面倒な
作業となり、蓄熱板そのものの成形は容易であっても後
の組立て作業の効率が悪いといった欠点があった。さら
に、細長い潜熱蓄熱カプセルを挿入できたとしても、カ
プセル内には液状物質が封入されているので、潜熱蓄熱
カプセル下端へ近づく程荷重が加わり、このため僅かな
衝撃や振動で潜熱蓄熱カプセルが破裂する恐れがあると
いった問題があった。また、上記蓄熱板には室内側に放
熱のための空気流出流入口を設ける必要があり、この開
口を裏面側のみに設けるのも面倒な作業となり、これら
組立て作業の効率向上を妨げている問題があった。
における蓄熱板は、内部に潜熱蓄熱カプセルを含ませる
必要上、繊維補強セメントなどからなる押出中空板材が
利用されていたが、この中空板材の中空孔に細長い潜熱
蓄熱カプセルを挿入するのは、共に挿入される加熱部材
が曲がりやすい材質であることと相まって非常に面倒な
作業となり、蓄熱板そのものの成形は容易であっても後
の組立て作業の効率が悪いといった欠点があった。さら
に、細長い潜熱蓄熱カプセルを挿入できたとしても、カ
プセル内には液状物質が封入されているので、潜熱蓄熱
カプセル下端へ近づく程荷重が加わり、このため僅かな
衝撃や振動で潜熱蓄熱カプセルが破裂する恐れがあると
いった問題があった。また、上記蓄熱板には室内側に放
熱のための空気流出流入口を設ける必要があり、この開
口を裏面側のみに設けるのも面倒な作業となり、これら
組立て作業の効率向上を妨げている問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、組立てが容易にできかつ内部に封入される潜
熱蓄熱カプセルの保持も安全に行え、さらに熱交換効率
の良い蓄熱壁板を提供することを目的としてなされたも
のである。
点に鑑み、組立てが容易にできかつ内部に封入される潜
熱蓄熱カプセルの保持も安全に行え、さらに熱交換効率
の良い蓄熱壁板を提供することを目的としてなされたも
のである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の蓄熱壁
板は、外面１Ａが平滑面、内面１Ｂに一定間隔で長さ方
向に突条２…２が設けられ、該突条２…２間の溝底面に
突起３…３を設けてなる繊維補強セメント製板材１の前
記突条２…２間に、突起３…３と係合する貫通孔４Ａ…
４Ａを有する潜熱蓄熱カプセル４を配設し、前記繊維補
強セメント製板材１の内面１Ｂ同志を対面させて一体に
接合してなることを特徴とするものである。
板は、外面１Ａが平滑面、内面１Ｂに一定間隔で長さ方
向に突条２…２が設けられ、該突条２…２間の溝底面に
突起３…３を設けてなる繊維補強セメント製板材１の前
記突条２…２間に、突起３…３と係合する貫通孔４Ａ…
４Ａを有する潜熱蓄熱カプセル４を配設し、前記繊維補
強セメント製板材１の内面１Ｂ同志を対面させて一体に
接合してなることを特徴とするものである。
【０００６】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図１はこ
の発明の実施例の要部拡大横断面図、図２は実施例の縦
断面図、図３は使用状態を示す拡大断面図である。
の発明の実施例の要部拡大横断面図、図２は実施例の縦
断面図、図３は使用状態を示す拡大断面図である。
【０００７】この発明の蓄熱壁板は外面１Ａが平滑面、
内面１Ｂに一定間隔で長さ方向に突条２…２が設けら
れ、該突条２…２間の溝底面に突起３…３を設けてなる
繊維補強セメント製板材１の突条２…２間に、突起３…
３と係合する貫通孔４Ａ…４Ａを有する潜熱蓄熱カプセ
ル４を配設し、前記繊維補強セメント製板材１の内面１
Ｂ同志を対面させて一体に接合して構成されている。
内面１Ｂに一定間隔で長さ方向に突条２…２が設けら
れ、該突条２…２間の溝底面に突起３…３を設けてなる
繊維補強セメント製板材１の突条２…２間に、突起３…
３と係合する貫通孔４Ａ…４Ａを有する潜熱蓄熱カプセ
ル４を配設し、前記繊維補強セメント製板材１の内面１
Ｂ同志を対面させて一体に接合して構成されている。
【０００８】上記実施例において、突起３の高さは、突
条２と略同じとされるが、潜熱蓄熱カプセル４を支持で
きる限りこれより低いものとしても良く、また突起３は
接合される両板材１に設けるほか、一方の板材１に設け
る構成としても良い。また、潜熱蓄熱カプセル４には、
突起３と係合する貫通孔４Ａ…４Ａの他、空気流通用の
貫通孔４Ｂ…４Ｂを設ける構成とすることが望ましい。
そして、二枚の繊維補強セメント製板材１の内一方に
は、図２に示すように室内側に位置する繊維補強セメン
ト製板材１の適所に空気流通用の開口１Ｃ、１Ｄを開設
したものが使用され、この発明の蓄熱壁板はその全体の
厚さが 6〜10cm程度とされる。なお、図中５は加熱装置
を示し、潜熱蓄熱カプセル４と一体又は積重されて配設
される。
条２と略同じとされるが、潜熱蓄熱カプセル４を支持で
きる限りこれより低いものとしても良く、また突起３は
接合される両板材１に設けるほか、一方の板材１に設け
る構成としても良い。また、潜熱蓄熱カプセル４には、
突起３と係合する貫通孔４Ａ…４Ａの他、空気流通用の
貫通孔４Ｂ…４Ｂを設ける構成とすることが望ましい。
そして、二枚の繊維補強セメント製板材１の内一方に
は、図２に示すように室内側に位置する繊維補強セメン
ト製板材１の適所に空気流通用の開口１Ｃ、１Ｄを開設
したものが使用され、この発明の蓄熱壁板はその全体の
厚さが 6〜10cm程度とされる。なお、図中５は加熱装置
を示し、潜熱蓄熱カプセル４と一体又は積重されて配設
される。
【０００９】二枚の繊維補強セメント製板材１を一体に
接合する手段としては、接着剤による接着の他、図示の
ようにボルトナット７により接合する手段、あるいは接
着剤とこのボルトナット７の併用などにより接合され
る。なお、ボルトナット７により接合する場合は、これ
らの貫通する貫通孔７Ａ及びボルト頭部あるいはナット
が収納される凹部７Ｂが予め繊維補強セメント製板材１
の必要箇所に設けられる。そして、一体に接合後は図３
に示すようにその外面にステンレス薄板８Ａよりなる中
空板８Ｂ内に無機質断熱材８Ｃを封入して真空化してな
る真空断熱板８と外装壁板９が、また内面に内装化粧材
10を一体に積層接着して省熱エネルギ壁板を成形する。
接合する手段としては、接着剤による接着の他、図示の
ようにボルトナット７により接合する手段、あるいは接
着剤とこのボルトナット７の併用などにより接合され
る。なお、ボルトナット７により接合する場合は、これ
らの貫通する貫通孔７Ａ及びボルト頭部あるいはナット
が収納される凹部７Ｂが予め繊維補強セメント製板材１
の必要箇所に設けられる。そして、一体に接合後は図３
に示すようにその外面にステンレス薄板８Ａよりなる中
空板８Ｂ内に無機質断熱材８Ｃを封入して真空化してな
る真空断熱板８と外装壁板９が、また内面に内装化粧材
10を一体に積層接着して省熱エネルギ壁板を成形する。
【００１０】
【作用】この発明の蓄熱壁板は、厚さ方向に二分割され
た構造をなすので、内部の空洞部に潜熱蓄熱カプセルを
内蔵して組み立てるのが非常に容易となる。また空洞内
部に収納される潜熱蓄熱カプセル４は、貫通孔４Ａ内に
突出する突起３…３で分散支持されるので、カプセル４
の下端のみの荷重集中が防げ、安全に使用できる。ま
た、この貫通孔４Ａあるいは４Ｂは熱媒との屈曲した接
触通路ともなり、熱媒の流通状態に乱流を起こすことと
なるのでその分熱交換効率の向上も図れる。そして、組
立て後は従来の押出中空壁板と同様な形状をなすので、
省エネルギ壁板の組立ても容易に行える。
た構造をなすので、内部の空洞部に潜熱蓄熱カプセルを
内蔵して組み立てるのが非常に容易となる。また空洞内
部に収納される潜熱蓄熱カプセル４は、貫通孔４Ａ内に
突出する突起３…３で分散支持されるので、カプセル４
の下端のみの荷重集中が防げ、安全に使用できる。ま
た、この貫通孔４Ａあるいは４Ｂは熱媒との屈曲した接
触通路ともなり、熱媒の流通状態に乱流を起こすことと
なるのでその分熱交換効率の向上も図れる。そして、組
立て後は従来の押出中空壁板と同様な形状をなすので、
省エネルギ壁板の組立ても容易に行える。
【００１１】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、蓄熱壁
板を同形の成形体を二枚重ねた構造とすると共に、潜熱
蓄熱カプセルを接合板材１、１の内面に設けた突起３…
３で分散支持する構成としたので、内部に液状の潜熱蓄
熱剤を封入したカプセルであっも応力集中を起こすこと
なく安全に支持することができ、信頼性が増す。また潜
熱蓄熱カプセルの挿入組立ても容易となり、安価に製造
することが可能となるなどの効果を有する。
板を同形の成形体を二枚重ねた構造とすると共に、潜熱
蓄熱カプセルを接合板材１、１の内面に設けた突起３…
３で分散支持する構成としたので、内部に液状の潜熱蓄
熱剤を封入したカプセルであっも応力集中を起こすこと
なく安全に支持することができ、信頼性が増す。また潜
熱蓄熱カプセルの挿入組立ても容易となり、安価に製造
することが可能となるなどの効果を有する。
【図１】この発明の実施例の要部拡大横断面図である。
【図２】この発明の実施例の縦断面図である。
【図３】この発明の使用状態を示す断面図である。
１…繊維補強セメント製板材 １Ａ…外面 １Ｂ…内面 ２…突条 ３…突起 ４…潜熱蓄熱カプセル ４Ａ…貫通孔 ５…加熱装置
Claims (1)
- 【請求項１】 外面１Ａが平滑面、内面１Ｂに一定間隔
で長さ方向に突条２…２が設けられ、該突条２…２間の
溝底面に突起３…３を設けてなる繊維補強セメント製板
材１の前記突条２…２間に、突起３…３と係合する貫通
孔４Ａ…４Ａを有する潜熱蓄熱カプセル４を配設し、前
記繊維補強セメント製板材１の内面１Ｂ同志を対面させ
て一体に接合してなることを特徴とする蓄熱壁板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5346253A JP2879790B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 蓄熱壁板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5346253A JP2879790B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 蓄熱壁板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07180267A JPH07180267A (ja) | 1995-07-18 |
| JP2879790B2 true JP2879790B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=18382154
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5346253A Expired - Fee Related JP2879790B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 蓄熱壁板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2879790B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019112886A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 構造体及び複合構造体 |
| JP6995614B2 (ja) * | 2017-12-26 | 2022-02-04 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 回転建具 |
| JP6766097B2 (ja) | 2018-06-21 | 2020-10-07 | 矢崎エナジーシステム株式会社 | 構造体 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP5346253A patent/JP2879790B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07180267A (ja) | 1995-07-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |