JPH0549576B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はウエブ巻取り、更に詳細にいえば、連
続式ターレツト型巻取機に係るものである。

ターレツト型巻取機は一般にターレツトアーム
に支持された１対のコア支持スピンドルのそれぞ
れに順次にコアを装荷するロール交換装置または
アキユムレータと併用されて来た。適当なウエブ
移送または巻付装置によりウエブの切断した縁部
をコアに巻き付けさせる。巻取ロールにある量の
ウエブが巻き取られた時点で巻取作業を続けなが
ら巻取ロールを約180°割り出して巻取ロールをア
ンロード部所に送りターレツトアームの巻取ロー
ルを取り除いたばかりのスピンドルに新たなコア
を装架してこのコアをウエブ巻換部所に送る。

ある種のウエブ材料特にプラスチツク・フイル
ムの如き無孔の材料用のターレツト型巻取機は均
一に巻いたロールを生産する際に特に注意が必要
である。１つの重要な注意点はウエブの個々の層
すなわち巻部分間に空気が封入されて順次の巻部
分が横すべりしたり不体裁に巻いたロールを生じ
ないようにすることである。従つて、巻取パツケ
ージの硬さを制御するため巻取ロールの付近に加
圧ロールが位置決めされているロール交換装置を
使用することが通例となつている。加圧ロールは
到来するウエブにおける空気層を排除し、この空
気が順次の層間に封じ込まれることにより完成し
た巻取パツケージが軟かすぎないすなわち不安定
にならないようにする機能を果たす。しかしなが
ら、ターレツト形巻取機では巻取ロールの割出し
中とその後とに巻取ロールがロール交換装置上で
加圧ロールから遠ざかるよう必然的に運動すると
いう特殊な問題を生じる。

米国特許第3478975号に記載したターレツト型
巻取機は特にプラスチツクフイルムの如き不通気
性すなわち無孔性材料用に設計した改良されたも
のである。この場合、補助的ライダロールが回転
するターレツト構造体、更に詳細にいえば、ター
レツト構造体の一体の部材を形成する片寄りアー
ムに枢着された。ターレツト構造体に支持された
加圧ロールは巻取ロールがまだ巻換部所にあつて
もそれに圧接せしめることができる。この補助的
加圧ロールはターレツトの割出し中とその後とに
巻取ロールが最大直径になるまでロール交換装置
上の加圧ロールの機能を引き継ぎそれにより巻取
ロールがターレツトにより移送部所から出され袋
荷部所に入るよう移動せしめられる時作業の連続
性が減殺されるのを防ぐ。しかしながら、ターレ
ツトに支持された加圧ロールがロール交換装置上
の加圧ロールと併用するようになされているとい
う事実により、ウエブ導入側とロール交換装置に
関係した加圧ロールとはコアのほぼ反対側で補助
的なライダロールを位置決めする必要があつた。
従つて、補助的なライダロールは接近して来るウ
エブと巻取ロールとが形成する接線からいくぶん
間隔をおいた位置で巻取ロールに接触し、巻部分
間への空気を排除するためのターレツトに支持さ
れたライダロールの効果は、ウエブ形成されてい
るウエブロールと挟持部を形成する直前にロール
交換装置上の加圧ロールがウエブに接触する効果
に比較して可成り低いものであつた。従つて、こ
の空気排除効果の減少により、外側の巻部分が補
助的ライダロールのみの作用で形成される個所で
はパツケージの硬さにむらが生じた。

前記米国特許のターレツト型巻取機は先に巻か
れたロールを取り出した後にアンロード部所で新
たなコアをスピンドルに装荷する点は従来技術で
あつた。ウエブを他のスピンドルに巻いている間
にこの新たに装荷したコアをターレツトによりウ
エブ巻換部所に割り出しできる。アームの組には
案内ロールがウエブ巻換中それに係合するように
した１次スピンドルアームとある角度をなして設
けウエブをターレツトの下を通り巻取ロールに案
内した。ロール交換装置からターレツトまでのウ
エブ通路は新たに装荷したコアをウエブ巻換部所
に割り出す際にウエブがターレツトの回転通路外
にとどまるようにしてあつた。従つて、従来技術
の巻付装置により切断し巻換えた後、ウエブは新
たに装荷したコアにその外面すなわちターレツト
の軸線から最も遠い表面に係合した。

前記米国特許に記載した一般型式のターレツト
型巻取機の運転方法は、コアをロール交換部所す
なわちアンロード部所で装荷する必要があつてこ
れがため一般にターレツト型巻取機の装荷および
アンロード作業の自動化の障害となつた。一方、
最近になつて巻取機へのコアの装荷と完全に巻い
たロールのアンロードとの自動化が要望されて来
たが、これら機能のそれぞれ実質的に同じ部所で
行う必要があるため機構が複雑化する結果となり
更にまた同じ部所に可成り異なる２種類の処理装
置を同時に存在させる必要が生じる結果となつ
た。ウエブがアームの回転軌跡外の通路に沿いロ
ール交換装置から巻取ロールに向けて追従してし
まい、コア等のマガジンからウエブ巻換部所で巻
取ロールをアンロードしたスピンドル上にコアを
持ち上げる際の邪魔になつたという事実から、ウ
エブ巻換部所においてターレツトアームにコアを
装荷することは一般に不可能であつた。

こうした問題は実開昭53−154608号公報記載の
巻取装置についても同様に解決されるべき課題で
あつた。

従つて、加圧ロールが巻取りおよびロール交換
中に巻取ロールに絶えず接触し、ウエブが巻取挟
持部の手前で好ましくは巻取作業中ウエブを加圧
ロールのまわりに部分的に巻いて加圧ロールに常
に接触したかたちでウエブ材料を処理する巻取機
の実現が要請されていた。

本発明は、ターレツト型巻取機が１対のトール
アームを支持し、これらロールアームの端部に加
圧ロールが装着され、加圧ロールは巻取ロールと
ウエブとが形成する挟持部かその手前でウエブに
係合圧接するように配置されている。加圧ロール
とウエブとはコアとそのまわりに巻かれたロール
とを装荷部所からロールアンドロード部所にまで
運ぶ割出し運動中と巻取り作業の残り期間中にロ
ール面上の加圧ロールの位置をあまり変えずに圧
接関係を保持して、空気を挟持部で有効に排除し
これによりロールは均一な硬さで形成される。

すなわち、本発明は、巻取台と巻取台に装着さ
れた加圧ロールを支持する１対のターレツトアー
ムとを具備しウエブ材料をウエブロールとして巻
き取るターレツト型巻取機であつて、１対のター
レツトアームの各々の対向両端部にあつてウエブ
材料をコア上に巻き取つてウエブロールに形成す
る間コアを支持するための１対のスピンドルと、
各々のターレツトアームに設けられた加圧ロール
支持体と、各々の加圧ロール支持体上に設けら
れ、１対で一組をなす加圧ロールおよび加圧ロー
ルの対向端に１対の案内ロールを配置してなる１
対のロールアームと、を具備し、１対のうち一方
の加圧ロールは加圧ロール支持体上の１対のうち
一方のロールアームの枢動により、１対のスピン
ドルのうちの一方のスピンドル上のウエブロール
のコアと接触し得るとともに、１対のうち他方の
ロールアームの枢動によりロールアーム上の１対
のうち他方の加圧ロールは１対のスピンドルのう
ち他方のスピンドル上のロールのコアと接触し得
る如くしてなり、これにより、ウエブ材料巻取完
了時のウエブロールの巻換えに際し、１対のロー
ルアーム上の夫々の加圧ロールが空の新規コアお
よび巻取完了直前のウエブロールに対して、走行
中の切断されたウエブ材料の後端部および前端部
を圧接せしめて、巻付初期から巻取完了に至るウ
エブロール形成期間を通じウエブロールへの空気
の巻込みを防止し得るように構成したターレツト
型巻取機を特色とするものである。

本発明の好ましい構造では、ターレツトアーム
はウエブをまわりに巻くコアを支持するコアチヤ
ツクすなわちスピンドルを端部で支持し、ターレ
ツトには更にまた支持板型式の加圧ロール支持体
が設けてあり、この加圧ロール支持体は巻取機の
それぞれの側に加圧ロールを枢着し、ロールアー
ムは一端部に加圧ロールを支持し好ましくは他端
部に加圧ロールと釣合う形で案内ロールを支持し
ている。アームの位置は加圧ロール支持板に接続
された適当な流体モータにより規制される。

前述のように、従来技術のターレツト型巻取機
においては、ターレツトを割り出す際における巻
取ロールまでのウエブの通路は新たなコアを支持
して戻るアームの通路外にあり、このため、巻付
構造体によりウエブを切断して新たなコアに巻き
付ける際のアームの回転方向と加圧ロールの好適
な配置とを指定し直さなければならなかつた。こ
の欠点は、新たに巻いたロールが取り除かれた空
のアームを新たなコアを差し込む以前にロール交
換装置近くのウエブ切断部所に戻すとともにアー
ムの自由端をウエブの通路を通過させそれにより
アームの端部をウエブの反対側に位置させること
で克服される。このようにすると、ロール交換装
置において適当なコアロールにより新たなコアを
装荷できる。ウエブを切断し新たなコアに巻き付
ける場合、ウエブはコアの表面に取り付けられ
る、すなわち、コアの回転軸線の半径方向外面と
は反対のコアの回転軸線の内向き表面に巻き付け
られる。コアは従来技術の配置の回転方向とは反
対方向に回転する。スピンドル支持アームに支持
されてターレツトが支持している加圧ロールは順
次の巻部分から空気を排除するのに最も有効な位
置である挟持部かその真上に非常に密接な関係に
して走行中のウエブに係合圧接するよう位置決め
される。

従つて、本発明はロール交換装置近傍のウエブ
切断部所で新たなコアを装荷できるようにする。
巻取機におけるウエブ材料の流れを改善するとい
う別の利点を有する。すなわち、新たなコアは、
ロール交換装置に組み付けもしくはその近傍のマ
ガジン内に収容し、アンロード部所で十分に巻い
たすなわち完成したロールを受領して取り出す処
理装置の妨げにならないように貯蔵できることに
なる。本発明はまた、スピンドルにコアを装荷す
る作業の自動化を高める。

個々の加圧ロールとターレツトに装着された補
助または案内ロールとは、巻取ロールと接触して
いる２つの加圧ロールのいづれによつてもそれぞ
れ同一方向に駆動されるようベルト系統を介して
互いに接続されている。このため、ウエブ切断後
の移送中、加圧ロールは既にほぼ新たなコアの表
面速度になつていて走行中のウエブを途切らせる
ことなくウエブとコアとに十分圧接できる。加圧
ロールと補助的な案内ロールを互いに接続するベ
ルトまた駆動装置の系統は新たなコアの表面速度
と正確に同じでない場合にトルク制限クラツチを
含む。コアとウエブとの速度の相違は、たとえ
ば、互いに0.030″ないし0.060″（0.076〜0.152cm）
の範囲であり得るコア直径の変動によつて生じる
ことがある。

本発明の改良されたターレツト型巻取機は特に
米国特許第4422586号明細書に記載された接着ウ
エブ巻換および切断装置を利用する。この米国特
許では、運動中のウエブを新たなコアに巻換えし
比較的に静止しているナイフで折りたたまずまた
補助的巻付ロール、押し棒等を使用せずに切断で
きる方法と装置とが記載されている。この米国特
許に詳細に記載されているように、接着剤ストリ
ツプ等がコアの表面に沿い形成されすなわち巻か
れ、また走行するウエブが圧接している加圧ロー
ルはほぼウエブの速度で回転している新たなコア
に近接しているが、それに接触しないで位置決め
される。切断および巻換が所望の場合には、加圧
ロールとコアとの間の残りの距離を閉じる。静止
ののこ歯状ナイフは先にウエブに近接せしめられ
る。コアが回転するに従い、コアに接着ストリツ
プが係合することにより運動中のウエブを一時的
にたわませてナイフののこ歯に圧接させ、それと
共に巻取ロールの慣性により巻取ロールにおける
ウエブとそれに係合したナイフとの間の緊張が増
大してウエブをナイフに侵入させ、折りたたむこ
となくほぼ接着ウエブの線においてコアに転動せ
しめられた刃先でウエブが自動的に切断されるよ
うにする。従つて、新たなコア上へのウエブの巻
換は複雑なタイミング機構や補助的巻付ロール、
押し棒またはその他のウエブ係合装置を使用せず
に行われ、ウエブの切断縁部を新たなコアに固着
する接着剤は運動中のウエブをナイフ上に一時的
に偏向させた接着剤と同じである。切断後、好ま
しくはロール交換装置と組み合わせたナイフが切
断位置から後退せしめられて収蔵位置に移動され
る。このようにして、ターレツト機構は連続的巻
取用の従来技術のロール交換装置およびターレツ
ト機構と比較して可成り簡略化し相対的に設備費
用は低減される。

本発明は、ターレツト型巻取機で比較的に不通
気性材料を巻き取る際、未装荷のアームをウエブ
の通路を通り新たなコアを支持してターレツトア
ームの端部がウエブの先端をアーム間に入れてウ
エブの反対面にまで延びるように案内することを
含んでいる。その後、新たなコアをウエブ切断部
所の近傍に装荷し、ウエブが切断されるとターレ
ツトのスピンドル軸線に最も近いコアの側でター
レツトに支持された加圧ロールが同じ側に係合す
る。加圧ロールはウエブがコアと挟持部を形成す
る直前に、ウエブに係合することが好ましく、巻
取り中のロールをアンロード部所に位置させるた
めターレツト型巻取機の位置を保持しまたロール
をその最大直径に巻く間にこの相対的位置を保持
し続ける。

従つて、本発明の１つの目的は、ウエブはより
巻部分間に巻き込まれる空気をほぼ全部排除する
ために巻取ロールに係合圧接するよう位置決めさ
れるとともにターレツトの割出し運動中この係合
圧接状態を保持するよう配置された加圧ロールを
備えた、ターレツト型巻取機を提供することであ
る。

本発明は、複数のターレツトアームを支持する
ターレツトを含み、このターレツトアーム端のス
ピンドルがターレツト上の巻取ロールにまで延び
ているウエブ通路を通りコア装荷位置にまで運動
するよう配置され、コア装荷部所がターレツトと
は反対側のウエブの側部にある巻取機を提供す
る。更にまた、本発明はウエブの反対側で巻取ス
ピンドルに新規コアを配置するために、アンロー
ド部所とは反対側のコアローダと共働させること
を含んでいる。

本発明は、ターレツトアームと一定の関係にあ
る個所にロールアームが枢着され、ロールアーム
の一端部で各巻取スピンドル用の１つの加圧ロー
ルを支持し、更にまたロールアームの両端部にお
ける補助的な案内ロールを平衡的に支持し、この
案内ロールが新たな巻取ロールを装荷部所からア
ンロード部所に運ぶターレツトアームの割出し中
とそれに引き続くウエブを隣接した加圧ロールに
案内するターレツト型巻取機を提供する。

本発明は更に、加圧ロールがベルト型駆動装置
により均一に低摩擦駆動されるよう互いに接続さ
れて、各ロールが巻取ロールと接触している１つ
の加圧ロールにより同一方向に駆動されるターレ
ツトを提供することである。

本発明は、前記米国特許第4326679号明細書記
載の接着ウエブ切断および巻換装置を利用する。

本発明の前記した目的および利点は以下の添付
図面に基く詳述によりさらに明かなことと思う。

第１図を参照すると、本発明に係るターレツト
型巻取機が総体的に符号１０で示してあり、これ
は水平の巻取台１１に装着され、この巻取台１１
は横方向に配向したレール１４に支持されている
ローラ１２を下側に支持している。巻取台１１は
また総体的に符号１５で示したロール交換装置も
支持している。ロール交換装置１５は側部フレー
ム部材１６を含み、側部フレーム部材は未端部に
のこ歯ナイフ２０を有する関節式切断ナイフアー
ム１８を支持している。ナイフ２０は前記した米
国特許第4326679号明細書に詳記されている。

ナイフアーム１８は符号２２で示した個所で１
次の支持アーム２４に枢着され、この支持アーム
２４は第１の流体モータ２６により操作アーム２
５を介して作動せしめられる。ナイフアーム１８
とそれに支持されたナイフ２０とは、詳細に後記
するように、ウエブ切断および巻換用のアーム３
２と中間の歯車３２ａとを介して作用する第２の
流体モータ３１によりウエブ３０付近の位置に持
ち上げられる。

ロール交換装置１５はウエブをローラ交換装置
の外部に導く案内ロール３３と、ウエブに所望の
張力をかけるため従来方法で作動せしめられる緊
張ロール３４と導入ロール３５とを含んでいる。
ロール交換装置１５は更にまた枢着されたコア装
荷アーム４０の型式のコア装荷装置を含み、この
アームは第１図にはコアのマガジン（図示せず）
からコア４２を受領するため後退位置で示してあ
る。

第１図に総体的に符号１０で示した本発明のタ
ーレツト型巻取機は１対の横方向に間隔をあけた
軸受台すなわち端部台４４を含み、これら軸受台
４４はターレツトの回転軸を形成する主シヤフト
４６のまわりに１対の横方向に間隔をあけたター
レツトアーム４５を回転可能に支持している。軸
受台４４、ロール支持用のターレツトアーム４５
および主シヤフト４６を含むターレツトの前記部
分は前記米国特許第3478975における対応する部
分とほぼ同じ構造である。ターレツト型巻取機１
０はターレツトアームを回転させるすなわち割り
出してターレツトアームの端部を文字Ａで総体的
に示したコア装荷部所と文字Ｂで総体的に示した
反対側のロールアンロード部所との間を移動させ
る駆動装置を含んでいることを理解する必要があ
る。ターレツト型巻取機はまたターレツトアーム
４５の１つに端部スピンドルとコアとを周知の方
法で駆動するコアシヤフト駆動モータも支持して
いる。

ターレツトアーム４５の両端部にはそれぞれコ
ア受領スピンドルすなわちコアチヤツク５０が設
けてあり、これらチヤツク５０はコア４２を支持
する。当業界に良く知られているように桿状チヤ
ツクか非桿状チヤツクかいづれかを使用できる。
好ましい型式のコアチヤツクまたはスピンドル５
０は米国特許第3841577号に詳細に示された如き
もので良く、その第４図には符号６０で第５図に
は符号８０で示され、スピンドル駆動装置はこの
米国特許に図示した如き駆動機構で良い。従つ
て、アーム４５の端部のスピンドルはコア４２に
係合し支持するよう内方に可動であり、またアン
ロードの目的で後退できる。コア４２が装荷され
ていない場合には、平行なアーム４５間には空間
すなわち自由スペースが存在しこのベースはウエ
ブ３０の幅より可成り広い。

ターレツト型巻取機はまた１対の横方向に間隔
をあけた加圧ロール支持板５５も含んでいる。支
持板５５は、主シヤフト４６上の横方向に間隔を
あけたターレツトアーム４５のすぐ内方に位置決
めされ主シヤフト４６に水平なターレツトアーム
４５に対して約70°の角度で固定され、従つて、
主シヤフト４６およびターレツトアーム４５と共
に回転する。加圧ロール支持板５５には主シヤフ
ト４６の両側にまで延び側方に間隔をあけたロー
ルアーム５８，５９が枢着されている。ロールア
ーム５８，５９のそれぞれ１つしか示してないが
ターレツトの側方反対側にも加圧ロール支持板に
ロールアームが組み合わされていることを理解す
る必要がある。

ロールアーム５８は加圧ロール６０を回転可能
に支持し、ロールアーム５９は同様に自由に回転
する加圧ロール６１を支持している。１対のロー
ルアーム５８，５９の反対側端部にはそれぞれ自
由に回転する案内ロール６２，６３を支持してい
る。ロールアーム５８の位置とそれに関係した加
圧ロール６０が印加する力の大きさとは、一端部
がレバーアーム６６を介してロールアーム５８の
ピボツトシヤフトに接続されている液体モータ６
５により制御される。同様に、１対のロールアー
ム５９とそれに支持された加圧ロール６１とは流
体モータ７０により制御され、この流体モータ７
０は加圧ロール支持板５５とレバーアーム７２と
に接続され、レバーアーム７２はアームピボツト
シヤフト７４により隣接したアーム５９に接続さ
れている。

加圧ロール６０，６１と補助または案内ロール
６２，６３とがウエブとほぼ同一方向に回転して
これらロールいづれかがウエブに接触する時、特
にウエブが新たなコアに巻き換えされる際に加圧
ロールがウエブに接触してウエブを不意に途切ら
せないようにすることが重要である。典型的な駆
動装置が第９図に線図で示してあり、この図では
加圧ロール６０が巻取ロール８０に面接触し、表
面速度で回転せしめられる。加圧ロール６０から
延びているベルト８４が支持板５５のピボツトシ
ヤフト６７に設けた遊びローラ８５を駆動し、案
内ローラ６２は対応するベルト８６により駆動さ
れる。遊びローラ８５は加圧ロール支持板の他端
部にある対応する遊びローラ８５ａを中間のトル
ク制限クラツチとベルト８９，９０とを介して駆
動する。遊びローラ８５ａは遊びローラ８５と同
様に作用して加圧ロール６１と案内ロール６３と
を同一方向に表面速度で駆動する。トルク制限ク
ラツチ８８の目的はコアの直径が僅かに変異すな
わち相違してもウエブを途切らせたりウエブの張
力を一時的にサージすなわち変化させないように
することである。たとえば、新たなコアが互いに
直径が僅かに変つていることは知られ、またスピ
ンドル駆動モータにより駆動される際にコアの回
転速度は隣接した加圧ロール６０または６１がコ
アに接触する瞬間この加圧ロールの自由な回転速
度と正確に一致しないことがある。

本発明の改良されたターレツト型巻取機を運転
する際に、プラスチツクの如き不通気性材料から
成るウエブ３０をターレツト型巻取機１０で処理
するため導入ロール３５の下で緊張ロール３４と
案内ロール３３との上でロール交換装置１５に掛
ける。第１図には、巻取ロール８０はロールアン
ロード部所Ｂにありその最大直径に近づいている
状態で示してある。新たなコア４２がアーム４５
の反対のスピンドル５０に既に装荷されウエブ巻
き換えを持つている。

第２図ないし第８図の順次の図は本発明装置の
作動順序とを追うのに役立つ。前にも述べたよう
に、第１図には１つの新たなコアが部所Ａにおい
てスピンドルアームに装荷され、ウエブ３０が部
所Ｂにおいて巻取ロール８０に巻かれて示してあ
る。このウエブ３０はほぼ下向きの引出し部分を
有していて、第１図に示した位置では、ウエブは
既にアーム５９上の加圧ロール６１に係合してい
て新たなコア４２から非常に短かい距離時間をあ
けている。アーム１８に支持されたナイフ２０は
ロール６１から離れたウエブの引出し部分とコア
の隣接した表面との間の比較的に静止した切断位
置に持ち上げられている。

前述のように、本発明のウエブ切断および巻換
え装置は米国特許第4326679号明細書に記載した
ものが好ましい。この米国特許では、横方向に配
向した接着剤のストリツプすなわち槽がコア４２
の外面に付着せしめられ、従つて、コアと共に回
転している。信号を受けると、加圧ロール６０は
ウエブをコア４２に圧接させ、従つて、ウエブ３
０をコア面に圧接させる。コアが回転し続けるに
従い、コア上の接着剤がウエブを取り上げて僅か
に下方に引きナイフ２０ののこ歯に係合させる。
ウエブの張力が増すとウエブはナイフで切断され
ウエブの切断した前縁部は折たたまらずに接着剤
によりコア４２に付着したままである。ウエブの
切断した後縁部は第２図に符号３０ａで示してあ
りロール８０の回転によりロール上に運ばれる。
この時点で、ナイフ２０は流体シリンダ３１によ
り第２図に破線で示した位置に敏速に引き下げら
れるすなわち後退せしめられて新たなスピンドル
コア４２に今巻き取られているウエブの邪魔にな
らないように動作する。

アーム５９上の加圧ロール６１がウエブとコア
４２とが形成するほぼ挟持部で好ましいのはその
すぐ手前の個所でウエブ３０に係合しそれにより
ウエブ３０が挟持部を形成する以前に加圧ロール
６１に部分的に巻き付くということに注目する必
要がある。このようにして、さもないとウエブの
巻部分間に封入されることになる空気は封入以前
に有効に排除される。コアと巻取ロールとに加圧
ロール６１がかける力は支持板５５に支持された
関係している流体ピストンモータ７０により制御
される。

ウエブは第２図に示した部所Ａでいくぶん集積
せしめられる。ナイフ２０は第３図に示した如
く、流体モータ２６により十分後退せしめられて
いて、十分に巻き取つたロール８０は今では適当
な処理装置によりターレツトアーム４５から取り
除かれている。従来の慣習とは異なり、新たなコ
アは部所Ｂではコアを装荷されていないスピンド
ル５０に装荷されない。

第４図を参照すると、ターレツト型巻取機１０
はその割出しモータにより第４図から見て時計方
向に回転せしめられ、それに付随して巻取ロール
が下方に運動しウエブ３０の次の引出し部分を案
内ロール３３から引き出すことにより割り出しで
きる。当初の60°の割出し運動が第４図に示され
ている。

第５図にはターレツト巻取機が120°回転した後
の状態が示してある。ロールアーム５８に支持さ
れた案内ロール６２が今では案内ローラ３３から
のウエブ３０の比較的長い引出し部分に係合しタ
ーレツトに支持されたモータのすべてから離れる
ようウエブのこの引出し部分をいくぶん下方に偏
向させていることを注目されたい。また第４図と
第５図とにおいて、アーム５９に支持された加圧
ロール６１が新たな巻取ロール８０ａへの空気巻
込みを排除して接触する位置があまり変わつてい
ないことを注目されたい。

第６図にはターレツト型巻取機が約180°にわた
り割り出した状態が示してある。今は空のターレ
ツトアーム４５は案内ロール３３から導かれるウ
エブの通路を今では通り過ぎていて、ウエブ３０
はスピンドル軸線の内方でターレツトアーム４５
の自由端間とスピンドル軸線とターレツト軸線と
の間を運動している。ロールアーム５９上の加圧
ロール６１は新たに形成中のロール８０ａに挟持
部形成以前より係合し続けて、従つてこのロール
の巻取り形状をほぼ保持する。

新たな巻取ロール８０ａが第７図に示した如く
形成中にこの位置でターレツトの割出しが終了す
る。適当な時点で、新たに準備されたコア４２ａ
を第７図に示した如くコア装荷アーム４０により
部所Ａにおいてチヤツクまたはスピンドルに装荷
でき、次いで、ロールアーム５８の位置を制御す
る流体モータ６５を作動させ関係した加圧ロール
６０を第８図に示した如き「巻換準備」位置に動
かすことができそれに付随してロールアームの反
対側端部に支持された案内ロール６２を僅かに変
位させる。新たに形成された巻取ロール８０ａ上
に加圧ロール６１の好ましい形状寸法が保持され
る。

ウエブを切断しそれを新たなコア４２ａに巻き
換えるに先立つ第８図に示した部材の状態は第１
図に示したものにほぼ以ているが第８図では部材
が第１図に示した位置から180°にわたり回転せし
められている時点が相違していて、この位置は新
たに形成されたロール８０ａが所望の直径に達す
るまで保持でき、ロール８０ａが所望の直径にな
ると、加圧ロール６０は運動中のウエブ３０を新
たに装荷されたコア４２ａに接触させ、ウエブ切
断および巻き換えが前記した如く再現される。第
８図において案内ロール３３から導かれたウエブ
はコア支持スプリングの軸線とターレツト自体の
軸線との間の新たに装荷されたコア４２ａの片側
にある。コア４２ａは矢印４２ｂの方向に回転し
ウエブは第１図と第８図とから見て半時計方向に
先づ下向き外方に巻かれ次いで上方に巻かれるこ
とを注目されたい。

従つて、本発明の装置はロール交換装置に機構
的に大型で複雑な加圧ロールの必要をなくして、
機械の製造費を節減し構造を簡略にできることが
判る。

本発明はまた新たに装荷されるコア４２ａは従
来のロールアンロード部所Ｂには装荷されず部所
Ａで装荷されるので、十分に巻いたロールの部所
Ｂより離れた位置にロール交換装置等に組み合わ
せたマガジンを配して新規コアを提供し待機させ
ることができる。

巻取作業中、加圧ロール６０または６１は常に
ロールと加圧ロール間の挟持部の形成時かそれ以
前であれば形成中のロールの導入されたウエブ好
ましくはウエブの少くとも始めの巻部分を加圧ロ
ールのまわりに巻いてから巻き換え得る。これに
より空気が巻部分間に封入されるのを有効に防止
し、ロールの硬さを完成したパツケージ全体にわ
たり均一に保持できる。

本発明の好ましい具体例では、案内ロール６
２，６３はそれぞれロールアーム５８，５９の端
部に装着して示してあり、このようにすると案内
ロールが加圧ロールと釣合がとれる点で有利であ
る。

上述した本発明の構成によれば、ターレツトア
ームに設けられた一方のロールアーム５８は加圧
ロールと案内ロールを対にして端設し、他方のロ
ールアーム５９は加圧ロール６１と案内ロール６
３を対にして端設しており、これら１対のロール
アーム５８，５９がウエブロール８０の巻取と巻
換に効率的に関与する。すなわち、ロールアーム
５８の加圧ロール６０が巻取中のウエブロール８
０面を圧接しているとき、加圧ロール６０の反対
側の案内ロール６２はウエブ３０と接触していな
いが、他方のロールアーム５９の加圧ロール６１
は空または新規のロール４２へのウエブ３０の巻
付ないし巻取のため待機しこの間加圧ロール６１
の反対端の案内ロール６３はウエブ切断直前まで
巻取走行中のウエブをロール８０へ案内し続け
る。巻取完了時にウエブ３０は切断され（第２図
参照）、このウエブ切断直後から第３図ないし第
７図に示すように、ターレツトアーム４５の旋回
につれてウエブ巻取開始直後のロールが巻取中に
空の新規コア４２ａの装架が行われる。この時、
空のコア４２ａがターレツトアーム４５のスピン
ドル５０に装架されるまでロールアーム５９の加
圧ロール６１は走行中のウエブ３０を新規ロール
面８０に圧接し続け、一方ロールアーム５８の案
内ロール６２は加圧ロール６１へ走行ウエブを案
内し続ける。このように、本発明の構成によれ
ば、ターレツトアーム４５に設けた１対のロール
アーム５８，５９上の各加圧ロールが巻取完了時
のウエブロール８０の巻換と走行ウエブの切断前
後を通じて、切断された走行ウエブの後端部と前
端部とをそれぞれ巻取完了直前のロール８０と新
規コアとに対し確実に圧接させる。この結果、巻
付と巻取の順次行われるウエブロールにつき巻付
初期から巻取完了に至るウエブ形成の全期間を通
じてウエブロール内への空気の巻込みが防止され
ることになる。かくして、高品位かつ均質のウエ
ブロールが一貫して生産され効率的なウエブロー
ルの巻換が実現されることが了解される筈であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はロール交換装置と組み合わせた本発明
に係るターレツト型巻取機の側面図、第２図はウ
エブを切断し新たなコアに巻き換える状況を示す
第１図のターレツト型巻取機の縮少側面図、第３
図はコアに新たなロールを形成し、ターレツトア
ームの他端部から完成したロールを取り除いた状
態を示す第２図に似た図、第４図はターレツトの
割出しの開始を示す本発明のターレツト型巻取機
の側面図、第５図はウエブに案内ロールの１つが
係合するターレツト割出し段階を示す第４図に似
た図、第６図は180°割り出した後他端部が空のス
ピンドルアームがウエブ導入通路に移動した状態
のターレツト型巻取機を示し、第７図は空のスピ
ンドルアームに新たなコアを差し込む状況を示す
ターレツト型巻取機の側面図、第８図はウエブを
切断し新たに装荷されたコアに巻き付ける直前の
ほぼ巻取りが完了したロールを示す側面図、第９
図は加圧ロールと案内ロールとを互いに接続する
動力列の側面図である。 １０……巻取機、３０……ウエブ材料、４２，
４２ａ……コア、４４……巻取台、４５……ター
レツトアーム、８０……ウエブロール、５０……
スピンドル、５５……加圧ロール支持体、６０，
６１……加圧ロール、６２，６３……案内ロー
ル、５８，５９……ロールアーム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 巻取台１１と該巻取台に装着された加圧ロー
   ルを支持する１対のターレツトアーム４５とを具
   備しウエブ材料３０をウエブロール８０として巻
   き取るターレツト型巻取機１０において、前記１
   対のターレツトアーム４５の各々の対向両端部に
   あつて前記ウエブ材料３０をコア４２上に巻き取
   つてウエブロール８０に形成する間前記コアを支
   持するための１対のスピンドル５０と、前記各々
   のターレツトアーム４５に設けられた加圧ロール
   支持体５５と、該各々の加圧ロール支持体５５上
   に設けられ、１対で一組をなす加圧ロール６０，
   ６１および該加圧ロールの対向端に１対の案内ロ
   ール６２，６３を配置してなる１対のロールアー
   ム５８，５９と、を具備し、前記ウエブ材料の巻
   取中、前記１対のうち一方の加圧ロール６０は前
   記加圧ロール支持体５５上の前記１対のうち一方
   のロールアーム５８の枢動により、前記１対のス
   ピンドル５０のうちの一方のスピンドル上のウエ
   ブロール８０のコア４２と接触し得るとともに、
   前記１対のうち他方のロールアーム５９の枢動に
   より該ロールアーム上の前記１対のうち他方の加
   圧ロール６１は前記１対のスピンドル５０のうち
   他方のスピンドル上のロールのコア４２と接触し
   得る如くしてなり、ウエブ材料巻取完了時のウエ
   ブロールの巻換えに際し、前記１対のロールアー
   ム５８，５９上の夫々の加圧ロール６０，６１が
   空の新規コアおよび巻取完了直前のウエブロール
   に対して、走行中の切断されたウエブ材料の後端
   部および前端部を圧接せしめて、巻付初期から巻
   取完了に至るウエブロール形成期間を通じ該ウエ
   ブロールへの空気の巻込みを防止し得るように構
   成したこと、を特徴とするターレツト型巻取機。