JP2876884B2 - ミシンの逆送り縫い制御装置 - Google Patents

ミシンの逆送り縫い制御装置

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JP2876884B2
JP2876884B2 JP8944392A JP8944392A JP2876884B2 JP 2876884 B2 JP2876884 B2 JP 2876884B2 JP 8944392 A JP8944392 A JP 8944392A JP 8944392 A JP8944392 A JP 8944392A JP 2876884 B2 JP2876884 B2 JP 2876884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの逆送り縫い制
御装置に関し、特に1針単位の補正縫いに関して、通常
の前進送り縫いに加えて逆送り縫いを可能にしたものに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、実施例に係る図1に示す
ように、工業用の本縫いミシンなどにおいては、身頃生
地などを作業用テーブル10上に載置し、足踏みペダル
13を操作して身頃生地にポケット布片を縫い付けるな
どの縫製作業が行なわれる。ところで、ポケット布片の
縫い付け作業中に、ポケット布片のコーナー部を縫うと
きには、コーナー部の手前でペダル13の踏み込みを止
めて縫製を中断し、アーム部の頭部に設けられた補正縫
いスイッチ6を操作してコーナー部まで1針単位で前進
縫いし、その後身頃生地の方向を変更する一方、足踏み
ペダル13を操作して縫製を続行するようにしている。
【0003】しかし、ポケット布片の縫い付け作業中
に、コーナー部を通過して直線状に縫い過ぎたときに
は、ペダル13の踏み込みを止めて縫製を中断する一
方、ミシンMの脚柱部に設けられた返し縫いレバー9を
右手で操作しながら足踏みペダル13を僅かに踏み込ん
で、コーナー部の手前まで逆送り縫い(補正縫い)し、
その後前記と同様にコーナー部まで1針単位で前進縫い
するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、ポケット布片のコーナー部を通過して縫い過
ぎたときには、返し縫いレバー9を右手で操作しながら
足踏みペダル13を僅かに踏み込む一方、左手だけで加
工布を保持した状態で、縫い過ぎの縫目上を逆送りで補
正縫いすることになり、しかも足踏みペダル13の踏み
込み操作は大雑把なので、踏み込み加減によっては逆送
り縫いの針数が3〜4針或いは4〜5針にも増大し、逆
送りの補正縫い作業が非常に煩雑になるという問題があ
る。
【0005】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、逆送りによる補正縫いを
1針単位で行なえ、しかもその補正縫いの操作性を向上
し得るようなミシンの逆送り縫い制御装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のミシンの逆送り縫い制御装置は、加工布を
送る布送り機構と、この布送り機構の布送り方向を逆転
させる為の逆送り機構と、この逆送り機構を駆動する電
動アクチュエータとを備えたミシンにおいて、逆送り機
構を電動アクチュエータを介して作動させる逆送りモー
ドを設定する為の逆送り設定手段と、ミシンによる1針
分の補正縫いを指示する為の補正縫い指示手段と、逆送
りモードにおいて補正縫い指示手段により補正縫いが指
示されたときに、1針分逆送り縫いするようにミシンモ
ータを制御する逆送り縫い制御手段とを備えたものであ
る。
【0007】尚、前記布送り機構は、角駒を介して送り
量を変える送り量可変機構を有し、逆送り機構は電動ア
クチュエータの駆動力で角駒の傾斜方向を反転させるよ
うに構成してもよい。
【0008】また、前記逆送り縫い制御手段は、1針分
の逆送り縫いの後、針棒の位置を検出する検出スイッチ
からの検出信号に基いて、針位置設定スイッチで設定さ
れた位置に針棒を停止させるように構成してもよい。
【0009】
【作用】本発明のミシンの逆送り縫い制御装置において
は、逆送り設定手段により電動アクチュエータを介して
逆送り機構を作動させる逆送りモードが設定された状態
で、1針分の補正縫いを指示する為の補正縫い指示手段
により補正縫いが指示されたときには、ミシンモータは
逆送り縫い制御手段により1針分逆送り縫いするように
制御され、逆送りによる補正縫いが行なわれる。一方、
逆送りモードが設定されない状態で、補正縫い指示手段
により補正縫いが指示されたときには、逆送り機構が作
動されないで、ミシンモータが1針分正送り縫いするよ
うに制御され、正送りつまり通常の前進送りによる補正
縫いが行なわれる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、工業用本縫いミシンに本発明を
適用した場合のものである。この本縫いミシンMについ
て説明するが、このミシンMは一般的な工業用ミシンと
同様なので簡単に説明するものとする。
【0011】この本縫いミシンMは、図1に示すよう
に、作業用テーブル10に装着され、ミシンベッド部1
と、そのベッド部1の右端部から立設された脚柱部2
と、その脚柱部2からベッド部1に対向するように左方
へ延びるアーム部3とから構成されている。ベッド部1
には、送り歯42を上下動させる送り歯上下動機構(図
示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)
と、送り歯42の前進運動を後退運動に切換える逆送り
機構50と糸輪捕捉器(図示略)などが設けられてい
る。また、アーム部3には、縫針5を下端に装着可能な
針棒4を上下動させる針棒駆動機構と、天秤を針棒4の
上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)
などが設けられている。これら送り歯42の上下動機構
及び前後動機構と針棒駆動機構と天秤駆動機構とはミシ
ンモータ12で駆動される。
【0012】前記アーム部3の頭部には、針棒4を上下
に1往復駆動させて1針単位で補正縫いを実行する為の
補正縫いスイッチ6(補正縫い指示手段)が設けられ、
この補正縫いスイッチ6を操作している間、1針単位の
補正縫いが繰り返して行なえるようになっている。尚、
針棒4の後側の機枠Fには、押え棒7が上下動可能に支
持されており、その押え棒7の下端には押え足8が取付
けられ、脚柱部2の前面には返し縫いを行なう為の返し
縫いレバー9が設けられている。
【0013】前記作業用テーブル10の直ぐ下側にはミ
シンモータ12が配設され、作業用テーブル10を支持
する作業台11に取付けられている。また、作業台11
の下端部には、ミシン操作の為の足踏みペダル13が揺
動可能に支持され、この足踏みペダル13に連結された
連結棒14の上端部は、作業台11に取付けられた制御
ボックス15の操作スイッチ(図5参照)70に連結さ
れている。
【0014】この制御ボックス15の前面には、補正縫
いを実行するか否かを設定する補正縫い設定スイッチ1
6、この補正縫い時の布送り方向を前進或いは後退に設
定する補正縫い方向設定スイッチ17、針棒4の停止位
置を針上或いは針下に切換える針停止位置切換えスイッ
チ18、補正縫い時の送りピッチを所定の縮小ピッチに
変更する送りピッチ変更スイッチ19が設けられてい
る。
【0015】次に、送り歯42を前後方向及び上下方向
に駆動する送り歯駆動機構20について、図2・図3に
基いて説明する。前記アーム部3内に配設されたミシン
主軸21には、図2に示すように偏心カム22が固着さ
れ、この偏心カム22には、上下方向に延びるクランク
ロッド23の上端部が回転可能に外嵌されている。一
方、ベッド部1内には水平送り軸24が機枠Fに回転可
能に支持され、その水平送り軸24には揺動腕25が固
着され、図3に示すように、揺動腕25に固着された支
軸26とクランクロッド23の下端部に固着された支軸
27との間には、一対の第1リンク28が夫々連結され
ている。この支軸27には、図2に示すように、一対の
第2リンク29の前端部が夫々回動可能に支持され、第
2リンク29の後端部は支軸30により切換器31に連
結されている。尚、ミシン主軸21の一端には手動操作
用プーリ32が設けられている。
【0016】前記主軸21の下側に設けられた送り量設
定部材33は、主軸21と平行な枢支軸34を挿通して
回動可能に支持され、この送り量設定部材33の前端部
分には側面視略く字状の二股部が形成され、この二股部
には上下一対の送り量調節面35が夫々形成されてい
る。この送り量設定部材33の後端部と機枠Fとには上
下方向向きの引っ張りバネ36が張架され、送り量設定
部材33は常に図3にて反時計回転方向に弾性付勢され
ている。送り量設定部材33の後端部は上下方向に延び
る連結ロッド37の上端部に連結され、この連結ロッド
37の下端部は支軸30と略同一軸線上のピン38を介
して連結腕39に連結され、この連結腕39は切換器3
1の左端部に固着されている。
【0017】前記アーム部3の機枠Fには、送り量を任
意に調節する為の送り調節ツマミ40がその螺子部40
aを介して螺合され、送り調節ツマミ40の後端部に形
成された略半球状の係合片40bが送り量設定部材33
の下側の送り量調節面35に係合されており、送り調節
ツマミ40の回動操作に伴う係合片40bの前進又は後
退により、送り量設定部材33の傾斜角度つまり送り歯
42による前進布送り動作における布送り量が変更され
る。この送り歯42は、水平送り軸24の左端近傍部に
回動可能に支持された送り台41に固着されている。図
2に示すように、前記水平送り軸24と平行に配設さ
れ、主軸21の回転により図示外の偏心カム及び連結ロ
ッドを介して揺動運動する上下送り軸43の左端部に
は、二股腕44が固着され、この二股腕44に送り台4
1の前端部が係合され、上下送り軸43揺動により送り
歯42が上下方向に往復運動する。
【0018】従って、主軸21の回転により偏心カム2
2を介してクランクロッド23が上下方向に往復運動す
るので、第1リンク28が支軸26を回動中心として揺
動運動するとともに、第2リンク29及び切換器31が
支軸30を回動中心として揺動運動する。このとき、支
軸30が支軸26と支軸27とを結ぶ線上に位置してい
ないときには、両リンク28・29の回動中心位置が1
直線上にないことから、揺動腕25に揺動運動が生じ
て、水平送り軸24と送り台41とを介して送り歯42
が前後方向に移動する。しかも、送り歯42は、前後方
向に移動されるとともに、上下送り軸43の揺動により
上下方向に往復運動する。その結果、加工布を前進送り
方向に布送り可能である。更に、前記送り調節ツマミ4
0の回動操作により、この前進送り動作の送り量を変更
することができる。
【0019】次に、送り歯42の布送り方向を前進送り
から逆送りに切換える逆送り機構50ついて、図2・図
3に基いて説明する。前記主軸21の下側には、主軸2
1と平行な送り調節軸51が機枠Fに回動可能に支持さ
れ、この送り調節軸51の一端部に連結レバー52の前
端部が固着され、その連結レバー52の後端部に固着し
たピン53は連結ロッド37に形成した前後方向向きの
長孔37aに嵌合されている。尚、前記返し縫いレバー
9は、その基端部においてこの送り調節軸51の右端部
に固着されている。
【0020】前記連結ロッド37の右側には、ソレノイ
ド(以下、第1ソレノイドという)54が機枠Fに取付
けられ、第1ソレノイド54のプランジャー55の前端
部は、送り調節軸51に固着された連結腕56に回動可
能に連結されている。この第1ソレノイド54が駆動さ
れないときには、そのプランジャー55は引っ張りバネ
36のバネ力により第1ソレノイド54内に退入してい
る。従って、送り調節軸51は所定の前進送りの回動位
置であり、連結ロッド37は送り量設定部材33の傾斜
に応じて上下動される。しかし、第1ソレノイド54が
駆動されたときには、そのプランジャー55が前方に突
出するので、連結腕56を介して送り調節軸51が図3
に2点鎖線で示す逆送りの回動位置に回動され、同時に
連結レバー52の上方への揺動で連結ロッド37が上方
に移動される。このとき、連結ロッド37は、係合片4
0bが送り量設定部材33の上側の送り量調節面35に
係合するまで上方に移動する。
【0021】その結果、第2リンク29及び切換器31
の傾斜角が変更される。即ち、切換器31は図3に示す
ように送り量を反転させる角度まで傾斜するので、支軸
30が支軸26と支軸27とを結ぶ直線の上側に移動
し、揺動腕25に逆送りの為の揺動運動が生じて、送り
歯42が逆送り運動する。
【0022】次に、前進送り量を減少させる送りピッチ
変更機構60について、図2・図4に基いて説明する。
前記送り量設定部材33の右側には、板状のピッチ調節
板61が枢支軸34に回動可能に支持され、このピッチ
調節板61の後端部の下端部には、送り量設定部材33
の後端部に下方から当接可能な突起部61aが形成され
ている。一方、ピッチ調節板61の下側には、ロータリ
ソレノイド(以下、第2ソレノイドという)62が支持
板64を介して機枠Fに取付けられ、この第2ソレノイ
ド62のプランジャー63には、図4に示すように駆動
レバー65の基端部が固着され、その駆動レバー65の
先端部とピッチ調節板61とに第3リンク66が連結さ
れている。
【0023】従って、第2ソレノイド62が駆動され、
駆動レバー65が図4にて反時計回転方向に所定角度だ
け回動したとき、第3リンク66を介してピッチ調節板
61が枢支軸34を回動中心として時計回転方向に回動
される。このとき、突起部61aが送り量設定部材33
の後端部に下方から当接されるとともに、その後端部を
所定量だけ上方に回動させるので、送り量設定部材33
は図4に2点鎖線で示すように、送り歯42による布送
り量を減少(例えば、約0.5mm〜1.0mm)させる縮
小送り位置に回動して、送り調節ツマミ40で所定の縮
小ピッチを設定したのと同様となる。その結果、送り調
節ツマミ40の回動操作による送り量の設定によらず、
所定の縮小ピッチに強制的に変更される。
【0024】次に、本縫いミシンMの制御系は、図5の
ブロック図に示すように構成されている。足踏みペダル
13に連結された操作スイッチ70と、補正縫いスイッ
チ6と、針上位置や針下位置などの各種のタイミング信
号を発生するタイミング信号発生器71と、補正縫い設
定スイッチ16と、補正縫い方向設定スイッチ17と、
針停止位置切換スイッチ18と、送りピッチ変更スイッ
チ19とは制御装置Cの入出力インターフェース75に
夫々接続されている。ここで、操作スイッチ70から
は、足踏みペダル13の中立位置に対してミシンモータ
12の駆動停止信号が出力され、足踏みペダル13の前
踏み込みに対応してミシンモータ12の駆動信号が出力
される。尚、本実施例の逆送り設定手段は補正縫い設定
スイッチ16及び補正縫い方向設定スイッチ17から構
成されている。また、この入出力インターフェース75
には、ミシンモータ12の為の駆動回路72、第1ソレ
ノイド54の為の駆動回路73、第2ソレノイド62の
為の駆動回路74が夫々接続されている。
【0025】制御装置Cは、CPU76と、このCPU
76にデータバスなどのバス80を介して接続された入
出力インターフェース75と、ROM77及びRAM7
8とから構成されている。前記ROM77には、操作ス
イッチ70からの駆動信号や駆動停止信号に基いてミシ
ンモータ12を駆動する駆動制御プログラム、後述する
本願特有の補正縫い制御の制御プログラムなどが格納さ
れている。
【0026】RAM78には、補正縫い設定スイッチ1
6を「実行」側に切換えたときにセット(「1」のデー
タ)され、「不実行」側に切換えたときにリセット
(「0」のデータ)される補正縫いフラグHFのフラグ
データと、補正縫い方向設定スイッチ17を「逆送り」
側に切換えたときにセットされ、「前進」側に切換えた
ときにリセットされる補正縫い方向フラグDFのフラグ
データと、針停止位置切換スイッチ18を「針上」側に
切換えたときにセットされ、「針下」側に切換えたとき
にリセットされる針停止位置フラグPFのフラグデータ
と、送りピッチ変更スイッチ19を「変更」側に切換え
たときにセットされ、「変更なし」側に切換えたときに
リセットされる送りピッチ変更フラグCFのフラグデー
タを格納するフラグメモリ、CPU76で演算した演算
結果などを格納するワークメモリやカンウタやポインタ
などの各種メモリが設けられている。
【0027】次に、本縫いミシンMの制御装置Cで行な
われる補正縫い制御のルーチンについて、図6のフロー
チャートに基いて説明する。尚、図中符号Si(i=3
0、31、32・・・・)は各ステップである。ここ
で、この制御を開始する前段階として、図示外のフラグ
データ設定制御プログラムにより、各スイッチ16〜1
9が切換えられる毎に、その切換え位置に基いて、各フ
ラグHF、DF、PF、CFのフラグデータがその都度
更新して設定されるものとする。
【0028】前記足踏みペダル13が中立位置に切換え
られ、ミシンモータ12の駆動が停止している間に補正
縫いスイッチ6が操作されるとこの制御が開始され、先
ずフラグメモリのフラグデータに基いて、補正縫いフラ
グHFがセットされており(S30:Yes)、更に補
正縫い方向フラグDFがセットされているときには(S
31:Yes)、第1ソレノイド54が駆動される(S
32)。その結果、前述したように、逆送り機構50を
介して切換器31が図3に2点鎖線で示す逆送り位置ま
で傾斜する。次に、ミシンモータ12が低速で駆動され
(S35)、送り歯42の逆送り動作により補正縫いが
開始される。
【0029】次に、針停止位置フラグPFがセットされ
ている場合つまりこの補正縫いが針上位置から開始され
た場合には(S36:Yes)、タイミング信号発生器
71から出力されるタイミング信号に基いて、その信号
が次の針上タイミングのときには(S37:Yes)、
1針分の逆送りによる補正縫いが終了したことになるの
で、ミシンモータ12の駆動が停止され(S38)、第
1ソレノイド54と第2ソレノイド62の駆動が停止さ
れる(S39)。このときに、補正縫いスイッチ6が操
作されていないときには(S40:No)、この制御を
終了する。従って、補正縫いスイッチ6が操作される毎
に、1針分の逆送りによる補正縫いが行なわれる。とこ
ろで、補正縫いスイッチ6が継続して操作されていると
きには(S40:Yes)、S30以降が繰り返され
る。そして、補正縫いスイッチ6が操作されなくなった
とき(S40:No)、この制御を終了する。
【0030】ところで、ミシンモータ12が低速で駆動
された際に、針停止位置フラグPFがリセットされてい
る場合つまりこの補正縫いが針下位置から開始された場
合には(S36:No)、出力されるタイミング信号に
基いて、その信号が次の針下タイミングのときには(S
41:Yes)、1針分の補正縫いが終了したことにな
るので、ミシンモータ12の駆動が停止され(S3
8)、両ソレノイド54・62の駆動が停止され(S3
9)、この制御を終了する。
【0031】一方、補正縫いフラグHFがセットされて
いるが(S30:Yes)、補正縫い方向フラグDFが
リセットされている場合つまり前進送りの補正縫いの場
合に(S31:No)、送りピッチ変更フラグCFがリ
セットされているときつまり送りピッチを変更しないと
きには(S33:No)、S35以降が実行され、1針
分の前進送りによる補正縫いが行なわれる。
【0032】しかし、前進送りの補正縫いの場合に(S
31:No)、送りピッチ変更フラグCFがセットされ
ているときつまり送りピッチを変更するときには(S3
3::Yes)、第2ソレノイド62が駆動される(S
34)。その結果、前述したように、送りピッチ変更機
構60を介して送り量設定部材33が縮小送り位置に回
動され、S35以降によりミシンモータ12の低速駆動
に伴って、所定の縮小ピッチによる前進送りでの1針分
の補正縫いが実行される。尚、この制御が開始されたと
きに、補正縫いフラグHFがリセットされているときに
は(S30:No)、この制御を直ちに終了する。
【0033】以上説明したように、アーム部3の頭部に
設けられた補正縫いスイッチ6を操作したときに、補正
縫い方向フラグDFがセットされているときには、逆送
りにより1針分の補正縫いが実行される。また、補正縫
い方向フラグDFがリセットされているときには、前進
送りにより1針分の補正縫いが実行される。従って、前
進送りや逆送りの補正縫い時に加工布を両手で確実に保
持しながら1針単位で補正縫いが行なえ、しかもその補
正縫いの操作性を大幅に向上することができる。
【0034】尚、逆送り機構50や送りピッチ変更機構
60は一例に過ぎず、種々の構造構成されたものであっ
ても良い。尚、送り歯駆動機構20においては、角駒の
回動角度により送り歯の前後往復運動を発生させるよう
に構成し、逆送り機構50の電動アクチュエータにより
この角駒の傾斜方向を反転させるように構成してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のミシンの
逆送り縫い制御装置によれば、逆送り設定手段と、補正
縫い指示手段と、逆送り縫い制御手段とを設け、補正縫
い指示手段により補正縫いを指示した際に、逆送りモー
ドが設定されているときには、逆送りにより1針分の補
正縫いが実行され、また逆送りモードが設定されていな
いときには、正送りにより1針分の補正縫いが実行され
るので、補正縫い時に加工布を両手で確実に保持しなが
ら1針単位で補正縫いが行なえ、しかもその補正縫いの
操作性を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工業用本縫いミシンの斜視図である。
【図2】本縫いミシンの内部機構を示す概略斜視図であ
る。
【図3】本縫いミシンの内部機構における逆送り機構を
示す要部縦断側面図である。
【図4】本縫いミシンの内部機構における送りピッチ変
更機構を示す要部縦断側面図である。
【図5】本縫いミシンの制御系のブロック図である。
【図6】補正縫い制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【符号の説明】
M 本縫いミシン 6 補正縫いスイッチ 12 ミシンモータ 16 補正縫い設定スイッチ 17 補正縫い方向設定スイッチ 20 送り歯駆動機構 23 クラックロッド 24 水平送り軸 31 切換器 37 連結ロッド 42 送り歯 43 上下送り軸 50 逆送り機構 51 送り調節軸 52 連結レバー 54 第1ソレノイド 76 CPU 77 ROM 78 RAM C 制御装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布を送る布送り機構と、この布送り
    機構の布送り方向を逆転させる為の逆送り機構と、この
    逆送り機構を駆動する電動アクチュエータとを備えたミ
    シンにおいて、 前記逆送り機構を電動アクチュエータを介して作動させ
    る逆送りモードを設定する為の逆送り設定手段と、 前記ミシンによる1針分の補正縫いを指示する為の補正
    縫い指示手段と、 前記逆送りモードにおいて補正縫い指示手段により補正
    縫いが指示されたときに、1針分逆送り縫いするように
    ミシンモータを制御する逆送り縫い制御手段と、 を備えたことを特徴とするミシンの逆送り縫い制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記布送り機構は、角駒を介して送り量
    を変える送り量可変機構を有し、前記逆送り機構は電動
    アクチュエータの駆動力で角駒の傾斜方向を反転させる
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のミシンの逆送り縫い制御装置。
  3. 【請求項3】 前記逆送り縫い制御手段は、1針分の逆
    送り縫いの後、針棒の位置を検出する検出スイッチから
    の検出信号に基いて、針位置設定スイッチで設定された
    位置に針棒を停止させるように構成されたことを特徴と
    する請求項1に記載のミシンの逆送り縫い制御装置。
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