JP2873802B2 - 漬物の製造方法 - Google Patents

漬物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苦瓜やセロリ、パパイ
アなどを用いて漬物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来か
ら、苦瓜やセロリ、キュウリなどを材料とした漬物は知
られているが、塩味が強過ぎて血圧の高い人には適しな
い。また、薄味を好む現代の食生活にはなじまない、な
どの問題があった。
【0003】また、パパイアを材料とした漬物も沖縄地
方では知られているが、硬過ぎるために、一般の人には
好まれない、といった問題がある。
【0004】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、塩味を弱くでき、それでいて保存性が高く、ま
たパパイアの場合は肉質に歯ごたえのある漬物を実現す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、図1に
フローチャートで示すように、食塩ないし食塩水を用い
て荒漬けする工程と、荒漬け後に、遠心力で脱水する工
程と、脱水後に、砂糖で仮漬けする工程と、仮漬け後
に、遠心力で脱水する工程と、本漬け用の材料を用い
て、本漬けする工程と、を含むことを特徴とする漬物の
製造方法である。
【0006】この方法によると、荒漬け後に遠心力で脱
水した後、砂糖で仮漬けするので、塩が効きすぎるとい
う問題が解消される。また、また仮漬け後も遠心力で脱
水した後に、本漬けするので、本漬けの成分が苦瓜やセ
ロリ、人参、キュウリなど漬物に十分にしみ込む。その
結果、漬物本来の保存性が損なわれるような恐れもな
い。
【0007】請求項2は、図2にフローチャートで示す
ように、切り開いて種を除去したパパイアを湯通しする
工程と、前記のパパイアを、食塩水を用いて荒漬けする
工程と、荒漬け後に、遠心力で脱水する工程と、脱水後
に、砂糖で仮漬けする工程と、仮漬け後に、遠心力で脱
水する工程と、本漬け用の材料を用いて、仮漬け後のパ
パイアを本漬けする工程と、パパイアが十分に液が浸透
した後に、蒸し器で蒸す工程と、を含むことを特徴とす
る漬物の製造方法である。
【0008】請求項1の方法によると、苦瓜やセロリ、
人参、キュウリなどを漬ける場合は、特に問題ないが、
パパイアを漬けた場合は、硬過ぎて一般の人には食べづ
らい、という問題がある。ところが、請求項2のよう
に、本漬けが十分に行なわれた後に、蒸し器で蒸すこと
により、肉質が歯ごたえのある適度な硬さになるので、
一般の人でもおいしく食べることができる。また、湯通
しすることによって、十分に殺菌され、保存性が向上す
る。
【0009】請求項1、2とも、遠心力で十分に脱水す
るので、腐敗菌の繁殖が抑制され、漬物としての保存性
が確保される。
【0010】請求項3は、図2にフローチャートで示す
ように、請求項2に記載の湯通しをする前に、切り開い
たパパイアを水に漬けて、あく抜きすることを特徴とす
る。このように、パパイアを切り開いて水に漬けること
で、あく抜きすると、パパイア独特の臭い苦みが消える
ので、くせの無いパパイア漬けが得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明による漬物の製造方法
が実際上どのように具体化されるかを説明する。まず、
苦瓜とセロリの漬物の製造方法について説明した後、パ
パイアの漬物の製造方法を説明する。
【0012】一.苦瓜の漬物の製造方法 〔材料と分量〕 苦瓜 5kg(処理したもの) 食塩 5カップ 水 25カップ 仮漬け用砂糖 500g 〔本漬け用〕 塩漬け梅干し 35個 砂糖 1300g 酢 350cc
【0013】〔製造方法〕 1.苦瓜は新鮮なものを選んで、へた付のままタワシで
洗って約5時間、陰干しして、充分に水切りしておく。 2.次に苦瓜のヘタを切除し、縦に二つ割りにして、種
を取り除き、5〜6cm程度の大きさに切る。 3.前記分量の水に食塩を入れて沸騰させた後に、放置
して冷ましてから、苦瓜を漬け込み、苦瓜が塩水から浮
き上がらないように、軽い重石を載せた状態で、3日間
荒漬けする。 4.荒漬けした苦瓜を木綿袋に2.5〜3kg程度に分け
て入れ、洗濯機で約2分間脱水する。 5.脱水した苦瓜に砂糖をまぶして、3kg程度の重石
を載せ、1日間、仮漬けすることによって、塩抜きを
し、塩分を抑える。
【0014】6.仮漬けした苦瓜を木綿袋に2.5〜3k
g程度に分けて入れ、洗濯機で約2分間脱水し、食べや
すい大きさに切っておく。 7.本漬用の分量の砂糖、梅干し、酢を混ぜ合わせ、苦
瓜を入れて、さらに混ぜる。保存用のビンや桶に入れて
保存する。なお、本漬け用の梅干しは、塩10%で漬け
たものを使用する。また、本漬け工程において、時々よ
くかき混ぜることが肝要である。
【0015】二.セロリの漬物の製造方法 〔材料と分量〕 セロリ 7kg(処理したもの) 食塩 490g 仮漬け用砂糖 700g 〔本漬け用〕 ミツカン酢(4.2度) 1700cc 砂糖 1800g
【0016】〔製造方法〕 1.セロリは新鮮なものを選び、株を1本ずつ切り離
し、葉っぱを落とし、よく洗って、5時間位、陰干しし
て、十分に水切りする。水分が残ると保存性が妨げられ
るので、この水切りは肝要である。 2.次に、食べやすい大きさに切って、分量の塩をまぶ
し、8〜9kgの重石を載せて、3日間、荒漬けする。
その間に液が出てきたら、一度かき混ぜて、塩を均等に
し、また重石を半分に減らす。 3.荒漬けしたセロリを3kg位に分け、木綿袋に入れ
て、洗濯機にかけて3分間位脱水し、50%程度の水分
にする。 4.脱水したセロリに、分量の砂糖をまぶし、3kg位
の重石を載せて、1日間仮漬けすることによって、塩抜
きをする。
【0017】5.分量の酢と砂糖をかき混ぜながら沸騰
させてから、冷やしておくことで、本漬け液を作る。 6.仮漬けしたセロリを、洗濯機でさらに脱水した後、
保存用のビンに入れ、上から前記の冷ました液を注ぎ入
れて、本漬けする。なお、本漬け工程において、時々か
き混ぜて、液をセロリに十分浸透させることが肝要であ
る。
【0018】以上のように、苦瓜とセロリの漬物につい
て説明したが、これらに限らず、例えば人参やキュウ
リ、オクラなどの漬物の製造にも適用できる。
【0019】荒漬けの際に、セロリの場合は食塩をふり
かけるのに対し、苦瓜の場合は、食塩水に漬け込む方法
を採っている。つまり、キュウリやセロリ、大根などの
ように水分が多くて、間もなく水分が出る材料の場合
は、食塩をまぶすだけでよいが、人参、苦瓜、オクラ、
パパイアなどのように水分の少ない材料の場合は、食塩
水を用いるのがよい。
【0020】三.パパイアの醤油漬けの製造方法 〔材料と分量〕 パパイア 5kg(処理したもの) 食塩 5カップ 水 25カップ 仮漬け用砂糖 500g 〔本漬け用〕 醤油 700cc 砂糖 550g 酢 720cc 酒 280cc トウガラシ 3本
【0021】〔製造方法〕 1.パパイアは洗って両端を切り、縦四つまたは六つに
切り、種を除き、よく洗って、50分間位、水に漬け、
あく抜きする。このとき、一度水を取り替えて、漬け替
える。 2.なべに、たっぷり水を入れて沸騰させ、あく抜きさ
れたパパイアを入れて5〜6分間、湯通しして殺菌す
る。その後、水切りに移し、十分に冷ましておく。 3.分量の水に食塩を入れ、沸騰させ、冷ましておく。
次いで、このパパイアを桶に入れて、上から塩水を満遍
なくかける。そして、パパイアが塩水から浮き上がらな
いように、軽い重石を載せて、3日間、荒漬けする。2
日目ぐらいに、一度はかき混ぜる。 4.荒漬けしたパパイアを木綿袋に3kg位に分け、洗
濯機にかけて3〜4分間脱水する。こうして脱水したパ
パイアに、分量の砂糖をまぶし、3kg位の重石を載せ
て、1日間仮漬けすることで、塩抜きする。
【0022】5.分量の醤油、酢、砂糖、酒を入れ、沸
騰させてから、冷ましておく。 6.仮漬けしたパパイアを洗濯機で脱水した後、前記の
液に漬け込む。トウガラシは酒で洗って消毒し、ヘタを
取り除いて、いっしょに漬ける。 7.漬け込みの後、材料に液が均一にしみ込むように、
時々かき混ぜる。3ケ月位して、パパイアに液がしみ込
んだら、蒸し器で25〜30分間、蒸す。 8.次いで、完全に冷ました後、空気に触れないよう
に、密閉した容器で保存する。
【0023】なお、パパイアの醤油漬けを例示したが、
本漬け液として、酢や砂糖、生姜を用いて本漬けする
と、パパイアの蒸し菓子にもできる。
【0024】
【発明の効果】請求項1のように、食塩で荒漬けした後
に遠心力で十分に脱水してから、砂糖で仮漬けするの
で、塩抜きされ、塩が効きすぎるという問題が解消され
る。また、仮漬け後も遠心力で脱水した後に、本漬けす
るので、本漬け液の成分が苦瓜やセロリ、人参、キュウ
リなどの漬物に十分にしみ込み、漬物本来の保存性が損
なわれるような恐れがない。
【0025】請求項2のように、パパイアの本漬けが十
分に行なわれた後に、蒸し器で蒸すことにより、肉質が
硬過ぎず、歯ごたえのある適度の硬さになるので、一般
の人でもパパイアの漬物をおいしく食することができ
る。
【0026】また、請求項3のように、切り開いたパパ
イアを水に漬けて、あく抜きしてから、湯通しや荒漬け
をすると、パパイア独特の臭い苦みが消え、くせの無い
パパイア漬けが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の漬物製造方法を示すフローチャー
トである。
【図2】 請求項2、請求項3の漬物製造方法を示すフ
ローチャートである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食塩ないし食塩水を用いて荒漬けする工
    程と、荒漬け後に、遠心力で脱水する工程と、脱水後
    に、砂糖で仮漬けする工程と、仮漬け後に、遠心力で脱
    水する工程と、本漬け用の材料を用いて、本漬けする工
    程と、を含むことを特徴とする漬物の製造方法。
  2. 【請求項2】 切り開いて種を除去したパパイアを湯通
    しする工程と、前記のパパイアを、食塩水を用いて荒漬
    けする工程と、荒漬け後に、遠心力で脱水する工程と、
    脱水後に、砂糖で仮漬けする工程と、仮漬け後に、遠心
    力で脱水する工程と、本漬け用の材料を用いて、仮漬け
    後のパパイアを本漬けする工程と、パパイアが十分に液
    が浸透した後に、蒸し器で蒸す工程と、を含むことを特
    徴とする漬物の製造方法。
  3. 【請求項3】 湯通しする前に、切り開いたパパイアを
    水に漬けて、あく抜きすることを特徴とする請求項2記
    載の漬物の製造方法。
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