JP2872559B2 - 印刷機シリンダ等洗浄用の圧着パッドおよびその製造 方法 - Google Patents

印刷機シリンダ等洗浄用の圧着パッドおよびその製造 方法

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    • B41P2235/24Wiping devices using rolls of cleaning cloth
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機シリンダ等の洗
浄装置に係り、詳しくは、印刷機のブランケットシリン
ダなどに付着したインク,紙屑等を洗浄布により払拭除
去する際に、洗浄布材をシリンダに押圧するための圧着
パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷機のブランケットシリンダの
洗浄装置としては、例えば、特公平2−6629号公報
に記載のものが知られている。
【0003】この洗浄装置は、印刷機のブランケットシ
リンダの軸心と平行する長さ方向に沿って設備されるも
ので、供給ロールと巻取ロールとの間に供給張設される
洗浄布帛が膨張部材でブランケットシリンダの表面に押
圧され、洗浄布帛によってブランケットシリンダに付着
したインク,紙屑等が払拭除去されるようになってい
る。膨張部材は、ゴム材等で断面形状が半円形に形成さ
れてパッドベースに固定されている。このために膨張部
材の背部側にはパッドベースとの間に空室が形成されて
おり、空室にエア供給路を連通させ、エアの供給,排出
により膨張部材を膨張,収縮させて洗浄布帛のブランケ
ットシリンダへの接触と接触解除を行うようになってい
る。
【0004】なお、この従来の印刷機のブランケットシ
リンダ洗浄装置では、膨張部材の近くに、インクを溶解
する溶剤や水等からなる洗浄液を洗浄布帛に噴射するノ
ズルが設けられている。また、洗浄の際には、ブランケ
ットシリンダの回転の逆方向へ洗浄布帛が連続的または
間欠的に供給されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の印刷機の
ブランケットシリンダ洗浄装置では、弾性を備えた膨張
部材がエアの圧力によって膨張保形されるため、保形力
が低くなってしまう。このため、図5に示すように、膨
張部材Pが理想的な押圧線Lに対して長さ方向の中央部
が両端部よりも突出してしまい、膨張部材Pの洗浄布帛
に対する押圧力が不均等になってブランケットシリンダ
の払拭洗浄にムラが生じてしまうため、洗浄性能が低い
という問題点がある。
【0006】特に、長年使用によって洗浄液が膨張部材
Pに付着することが繰り返しされると、膨張部材Pが膨
張し易くなるものであった。その結果、ニップ幅(シン
リダ面と洗浄布との接触面積)とニップ圧(右接触面で
の接触圧力)とが相違しだしてくるので、その都度調整
が必要となるものであった。
【0007】また、洗浄布が膨張部材で圧着された状態
でシリンダが回転しているが、シリンダにはブランケッ
トを嵌め込んだり用紙を咬えるためのギャップ部がある
ので、このギャップ部を圧着パッドが通過するときに衝
撃による脈動音が発生する。この脈動音は膨張部材の内
部エアー空間で増幅ないし共鳴されるので、不快な騒音
となることが避けられないものであり、作業中に不快な
各種騒音を甘受しなければならないものであった。ま
た、叙述の衝撃による振動によって、シリンダ上の溶剤
が用紙に飛散して印刷品質の不良を引き起こすこともあ
った。
【0008】さらに、シリンダ回転による摩擦によって
洗浄布と膨張部材とが回転方向へ引っ張られるが、膨張
部材は内部エアー空間を介しているのみであるために、
膨張部材の表面摩擦部分での回転方向への引っ張り変形
が避けられず、払拭むらが発生していた。
【0009】他の膨張部材としては、弾性を備えた管形
に形成されエアの圧力が供給されないようにしたもの
(実公平4−44370号公報参照)があるが、この膨
張部材では洗浄中の押圧の反力によって理想的な押圧線
Lに対して長さ方向へ波打ってしまい、前述と同様の問
題点が生じてしまうものであった。
【0010】さらにまた、叙述の膨張部材の内部にエア
ーに代えて水や油などの液体を密封して製造する方法で
実験してみた。この場合には膨張部材の表面と内部の液
体とが密着一体化しないために叙述の諸問題を完全に解
消できないばかりか、とくに液体を封止した圧着パッド
ではギャップ部における振動によって飛びはねてしまう
ためにシリンダに密着せずに離れてしまうことが新たに
判った。そのうえに、膨張部材の表側が破損すると、液
体が漏れてしまい、シリンダ周囲を汚損する事故を招来
する危険があった。
【0011】本発明は、このような諸般の実情を考慮し
てなされたもので、粘性による吸振性や吸音性を高め、
復元性や保形性を有して安定した押圧面を形成し、払拭
洗浄にムラが生じることのない洗浄性能の高い印刷機シ
リンダ等の洗浄用の圧着パッドとその製造方法とを提供
することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る印刷機シリンダ等洗浄用の圧着パッド
は、圧着パッドの外被部材の内部には粘弾性を有する粘
着ゲルが設けられて構成される。
【0013】好ましい実施態様としては、外被部材が印
刷機シリンダの軸心方向に平行に配置された台座の表面
に円弧断面を形成するように固定され、この外被部材の
内部空間に粘着ゲルが密封されて構成でき、この場合に
外被部材をゴムシートから形成できる。また、それぞれ
の硬度を印刷機シリンダ>外被部材>粘着ゲルの関係に
設定することが望ましい。
【0014】前記構成の印刷機シリンダ等洗浄用の圧着
パッドの製造に際しては、予じめ粘着ゲルをゾル化し、
このゾルを外被部材の注入口から内部に注入して注入口
を封止した後、上記ゾルを外被部材で保形しつつ粘着ゲ
ルを成形し、外被部材の内部に粘着ゲルを密封する方法
を採用することができる。
【0015】
【作用】本発明に係る製造方法によれば、加熱によりゾ
ルを製造し、このゾルを外被部材の注入口から内部へと
ゾル状態で注入する。既存の外被部材を部分的に封止せ
ずに、未封止部分を注入口としてゾルを注入してもよ
い。ゾルは外被部材の内部形状に応じて付形され、もっ
て粘着ゲルが内部形状に即応して付形されて圧着パッド
が製造される。
【0016】本発明の圧着パッドによれば、外被部材が
粘着ゲルの粘弾性によってその内面に対して密着性が高
まり、内部から一体的に弾性支持されている状態とな
る。したがって、圧着パッドはシリンダに洗浄布を押圧
すると、それ自身の内部からの密着性と粘性とによっ
て、圧着接触時やシリンダのギャップ部への当接時の衝
撃、振動あるいは騒音を減衰しつつ吸収する。また、内
部からの粘弾性支持によってシリンダ回転方向へ引き込
み変形が阻止され、保形力が強い状態で圧着パッドの洗
浄布に対する押圧力を均等にして密着させるうえ、外被
部材の破損によっても粘着ゲルが外部へと飛散漏出する
ことがなく、所定時間は洗浄を継続される。
【0017】本発明の実施態様によれば、台座の表面に
固定する外被部材を部分的に開放すれば、注入口として
ゾルを注入した後に外被部材を台座に完全に密封し、既
存形態を利用したままで構成される。とくに、外被部材
がゴムシートであるので、内部の粘着ゲルとが密着一体
化される。また、それぞれの硬度が印刷機シリンダ>外
被部材>粘着ゲルの関係に設定されると、シリンダのギ
ャップ部による騒音や振動などが外被部材から内部へと
順次減衰されつつ吸収されることとなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る印刷機シリンダ等洗浄用
の圧着パッドとその製造方法との一実施例を図1〜図4
に基いて説明する。
【0019】印刷機のブランケットシリンダ洗浄装置2
は、ブランケットシリンダ1の長さ方向に沿って設備さ
れるもので、供給ロール3と巻取ロール4との間に供給
張設される洗浄布材としての洗浄布6が圧着パッド5で
ブランケットシリンダ1に押圧される。上記圧着パッド
5は、ゴム材などで断面形状が半円弧状に形成された外
被部材10を備え、この外被部材10が台座12にパッ
ドホルダ13,ボルト14で固定され、後述する粘着ゲ
ル11が封止されている。また、外被部材10の長さ方
向の端部は、ほぼ同様なホルダプレート15,ボルト1
6で台座12に固定され、台座12の端面には注入口1
7が設けられている。
【0020】供給ロール3,巻取ロール4は、側板18
に回動可能に軸支され、図示しない駆動部によって回転
駆動されるようになっている。
【0021】洗浄布6は、不織布等からなるもので、圧
着パッド5に押圧され供給ロール3,巻取ロール4に張
設されても破断しないような充分な強度と、ブランケッ
トシリンダ1に摺擦して損傷しないような耐摩耗性と、
溶剤,水等の洗浄液をムラなく吸収することのできる均
等な吸収性とを備える。また、この洗浄布6は、側板1
8に架設されメインステイ19に固定されたガイド板2
0に案内されて張設されるようになっている。
【0022】前記外被部材10は、弾性ゴム材を素材と
して所望の強度を有する厚みで湾曲するシート状に成形
され、幅方向両端には外側へ突出したフランジ21とリ
ブ22とを設けることができる。また、外被部材10の
長さ方向両端では湾曲形状が徐々に減少してフラット状
態でホルダプレート15に固定される。外被部材10と
しては、JISゴム硬度が約50°以下、好ましくは約
40°以下の範囲で成形される。また、台座12は、圧
着パッド5が嵌合して気密に空室24を形成することが
できるような長尺台形に形成され、メインステイ19に
固定されている。
【0023】パッドホルダ13は、外被部材10のフラ
ンジ21が係合する溝25が設けられ、外被部材10を
介してボルト14で台座12に締付け固定されるように
なっている。また、このパッドホルダ13は、外被部材
10の外側へ被せられる保形シート23をも固定してい
る。この保形シート23は、ガラスウールの織物の表面
にテフロンコーティングを施した非伸縮性の硬質の薄性
シートから構成することができ、膨張した外被部材10
を包んで保形することができるようになっている。な
お、この保形シート23については、省略しても差し支
えない。
【0024】次に、外被部材10の背部側の台座12と
の間に形成された空室24には、粘弾性を有する粘着ゲ
ル11が充填され、外被部材10が粘着ゲル11によっ
て膨張保形されている。
【0025】この粘着ゲル11としては、ポリエチレン
ゲルあるいはシリコンゲル等を基材として硬化剤、粘着
付与剤を加えて混合してゲル化させたものが挙げられ
る。また、粘着ゲル11としては、硬度C=8° (日本
ゴム協会 SRIS0 0101)以下、好ましくは硬度C=4°以
下が望ましい。具体例としては、引張り強度7.9Kgf/cm2
(JIS K 6301,引張り速度500mm/min)、伸び率1300% 以上
(JIS K 6301,引張り速度500mm/min)、引張り応力0.1 〜
0.2Kgf/cm2(JIS K 6301,引張り速度500mm/min 引張り応
力50〜400%) 、反発弾性率25%Kgf/cm2(JIS K 6301,鉄棒
を指針100mの位置から自由落下) の性質を有するものが
用いられる。この一実施例においては、商品名「コスモ
ゲル」(株式会社コスモ計器社製)などが好適に用いら
れる。
【0026】なお、この一実施例では溶剤や水等からな
る洗浄液を噴射するノズル11が設けられており、圧着
パッド5は外被部材10を粘着ゲル11によって常時膨
張保形されているため、図示しないシリンダ,モータア
ンドギア等の駆動部によって側板18(即ち、圧着パッ
ド5)をブランケットシリンダ1に対して近接(図1の
状態),離間(図3の状態)させ、洗浄布6のブランケ
ットシリンダ1への押圧,押圧解除を行うことになる。
【0027】次に、この一実施例に係る圧着パッド5の
製造方法を説明する。
【0028】予じめポリエチレンゲルを約110°C〜
160°C前後、好ましくは120°C〜150°Cで
加熱してゾル化したものを、台座12と外被部材10と
の内部空間24にゾル状態のままで注入する。注入は、
既存の注入口17を利用してプランジャのごとき注入装
置により0.4Kg/cm2〜0.5Kg/cm2程度の圧力で圧入
され、外被部材10が凹んだ状態から半円形に膨らむ状
態まで継続される。すなわち、ゾルは台座12で仕切ら
れた外被部材10の膨らんだ内部空間に付形された状態
で充満されることとなる。ゾルは冷却により収縮するの
で、収縮分を予め補償できる容積が注入される。なお、
注入口17と図示しない空気孔は逆流をしないように封
止されることが望ましい。
【0029】注入後冷却すると、ゾルからゲル化へ移行
して粘着ゲル11が上記内部空間24で付形されつつ成
形される。粘着ゲル11は外被部材10の内面と緊密に
一体化して密着封止される。
【0030】この製造方法によれば、既存の注入口17
をゾル注入口にできるほかに、既存の外被部材のホルダ
プレート15を部分的に封止せずに、未封止部分を注入
口としてゾルを注入してもよく、外被部材10の内部空
間24が金型成形空間として粘着ゲルを内部形状に即応
させることができる。この際に、予め図示しない空気孔
を設けておき、注入と同時に内部空気をリークさせて空
気を追い出しながら注入することが望ましく、注入後に
は空気孔も封止される。
【0031】この一実施例の圧着パッド5を用いると、
振動や騒音が低レベルとなることが実感される。これ
は、三者の硬度が、ブランケットシリンダ1の表面硬度
約60°>外被部材10の硬度40°>粘着ゲル11の
硬度4°の関係にあるので、ブランケットシリンダ1の
騒音や振動あるいはくわえ当接時の衝撃などが外被部材
10から内部へと順次減衰されつつ吸収されることとな
る。殊に、外被部材10の内側で一体密着した粘着ゲル
11が低い粘弾性を有しているので、強力な減衰力を発
揮することができる。
【0032】叙述の振動と騒音低下を実証するために、
上記製造方法により製造したこの一実施例の圧着パッド
と従来例の空気膨張ゴムパッドとの振動比較試験を行っ
た。試験方法は、オフセット輪転印刷機のブランケット
シリンダに各パッドを有する各シリンダ洗浄装置を取付
し、各洗浄装置の中央部に振動計ピックアップを載せ、
パッド接離のX方向とパッド長さのY方向とパッド上下
のZ方向との三方向について、パッドをブランケットシ
リンダに圧着した洗浄時(L1 )とパッドを離した非洗
浄時(L2 )とをそれぞれ計測してその差を求めた。
【0033】その結果、X方向では幾分の差異が認めら
れるものの、Y方向ではほどんと変わらず、Z方向では
差異が認められた。Z方向での振動加速度レベルにおい
ては、空気膨張ゴムパッドでは、L1 −L2 =96−7
5=21dBであった。これに対し、この一実施例の圧
着パッドでは93.6−75.8=17.8dBであ
り、約3.2dBの差異が認められた。ことに、粘弾性
ゲル11は振動における粘性減衰係数が大きいために粘
性減衰力が大きくなるものであって、とくに高周波領域
での減衰が著しいことが判明した。また、叙述のオフセ
ット輪転印刷機のブランケットシリンダはギャップ幅が
小さいが、枚葉機の場合には極めて大きいので、パッド
に与える衝撃力が大きくなって両者の振動レベルの差異
が一層増幅されるものと推測される。なお、振動レベル
計はリオン株式会社製,VMー51型を用いた。
【0034】さらに、この一実施例の圧着パッドと従来
例の空気膨張ゴムパッドとの騒音比較試験を同様な要領
で行った。試験方法は、各洗浄装置の中央部にシリンダ
より10cm離した位置に騒音マイクロフォンをセット
し、それぞれ騒音レベル(周波数補正特性レベルAに
て)を、パッドをブランケットシリンダから離した非洗
浄時(L2 )から圧着した洗浄時(L1 )とについてそ
れぞれ計測した。
【0035】その結果、空気膨張ゴムパッドでは、L2
→L1 =70→91.6dB(max)であった。これ
に対し、圧着パッドでは、L2 →L1 =70→80.8
dB(max)であり、約10dBの差異が認められ
た。叙述のように、高周波領域での差異も大きくなるも
のと推測される。なお、騒音レベル計はリオン株式会社
製,NLー14精密型を用いた。
【0036】この一実施例では、半円弧状の圧着パッド
5を図示説明したが、この形状に限定する趣旨ではな
い。異なる形状や材質の外被部材にも内部に粘着ゲル1
1を設けることによって実施することを妨げないもので
ある。また、印刷機のブランケットシリンダのほかに、
同様な構成で例えば抄紙機シリンダ等の付着物にも応用
することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明に係る印刷機シリン
ダ等は、圧着パッドが保形力の高い粘弾性を有する粘着
ゲルで膨張保形されることから、粘着パッドの洗浄布に
対する押圧力が均等化され、シリンダの払拭洗浄にムラ
が生じることがなくなるため、洗浄性能が高くなる効果
がある。
【0038】また、粘着ゲルが圧着パッドの内部空間に
一体密着していて外被部材の膨張肥大を阻止することが
できるうえ、粘着ゲルの復元力によって洗浄時に起こる
圧着パッドの変形を阻止することができ、圧着パッドを
適正な形状に常時保持して洗浄液が付着しても洗浄性能
を低下させない効果がある。
【0039】また、粘着ゲルの衝撃吸収力が高く減衰力
が働くために、各種の衝撃が吸収され装置が保護される
うえ、洗浄時の振動や騒音が低減される効果がある。
【0040】さらに、圧着パッドの押圧側が破損して
も、粘着ゲルが液体のように飛散することがないため、
予想される外被部材のリークよるシリンダ周りの汚損や
圧着部材の収縮が防止される効果がある。
【0041】さらにまた、本発明の製造方法によれば、
圧着パッドを成形金型として内部空間に粘着ゲルを注入
して成形することができ、外被部材と粘着ゲルとを同一
形状として一体密着させて製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る印刷機シリンダ等洗浄
用の圧着パッドを組付けたブランケットシリンダの洗浄
装置の洗浄状態を示す要部断面図である。
【図2】印刷機シリンダ等洗浄用の圧着パッドの要部斜
視図である。
【図3】図1の非洗浄時の要部断面図である。
【図4】図1の圧着パッドの膨張保形状態を示す側面図
である。
【図5】従来例の空気膨張ゴムパッドの膨張保形状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 ブランケットシリンダ 2 ブランケットシリンダ洗浄装置 3 供給ロール 4 巻取ロール 5 圧着パッド 6 洗浄布 10 外被部材 11 粘着ゲル 17 注入口 23 保形シート 24 内部空間

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄布材を印刷機シリンダ等の表面に押
    圧して洗浄するためのものであって、その外被部材の内
    部には粘弾性を有する粘着ゲルが設けられている印刷機
    シリンダ等洗浄用の圧着パッド。
  2. 【請求項2】 外被部材はシリンダの軸心方向に平行に
    配置された台座の表面に円弧断面を形成するように固定
    され、この外被部材の内部空間に粘着ゲルが密封されて
    いる請求項1記載の印刷機シリンダ等洗浄用の圧着パッ
    ド。
  3. 【請求項3】 外被部材がゴムシートから形成されてい
    る請求項1記載の印刷機シリンダ等洗浄用の圧着パッ
    ド。
  4. 【請求項4】 硬度がシリンダ>外被部材>粘着ゲルの
    関係にある請求項1記載の印刷機シリンダ等洗浄用の圧
    着パッド。
  5. 【請求項5】 予じめ粘着ゲルをゾル化し、このゾルを
    外被部材の注入口から内部に注入した後に注入口を封止
    し、上記ゾルを外被部材で保形しつつ粘着ゲルを成形
    し、外被部材の内部に粘着ゲルを密封してなる印刷機シ
    リンダ等洗浄用の圧着パッドの製造方法。
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