JPH11300942A - 印刷シリンダ洗浄装置 - Google Patents
印刷シリンダ洗浄装置Info
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- JPH11300942A JPH11300942A JP10676498A JP10676498A JPH11300942A JP H11300942 A JPH11300942 A JP H11300942A JP 10676498 A JP10676498 A JP 10676498A JP 10676498 A JP10676498 A JP 10676498A JP H11300942 A JPH11300942 A JP H11300942A
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- pressing
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷シリンダ洗浄装置に係わり、特に、相対
速度を増してもシートの押圧部の先端部の波うち現象が
減少するとともに、空気圧を増したときにシートの先端
部が膨張して、適正にシリンダ表面への押圧部の押圧力
を増し洗浄能力の向上が得られる印刷シリンダ洗浄装置
を提供する。 【解決手段】 シートの凸断面先端部で洗浄シートを印
刷機シリンダに押圧して払拭洗浄するとともに、かまぼ
こ形の凸断面状のシートの基部をステーに支持されるシ
ートの印刷シリンダ洗浄装置において、かまぼこ形の基
部の剛さを凸断面先端部の剛さよりも大きくしている。
また、シートは、かまぼこ形の凸断面状の内側に空間を
設けるとともに、かまぼこ形の凸断面状の基部の剛さを
増すため、基部にシートより硬い板材を挿入するか、あ
るいは、基部の肉厚を凸断面先端部よりも増すか、ある
いは、基部に凸断面先端部よりも硬いシートを張り付け
るか、のいずれかである。
速度を増してもシートの押圧部の先端部の波うち現象が
減少するとともに、空気圧を増したときにシートの先端
部が膨張して、適正にシリンダ表面への押圧部の押圧力
を増し洗浄能力の向上が得られる印刷シリンダ洗浄装置
を提供する。 【解決手段】 シートの凸断面先端部で洗浄シートを印
刷機シリンダに押圧して払拭洗浄するとともに、かまぼ
こ形の凸断面状のシートの基部をステーに支持されるシ
ートの印刷シリンダ洗浄装置において、かまぼこ形の基
部の剛さを凸断面先端部の剛さよりも大きくしている。
また、シートは、かまぼこ形の凸断面状の内側に空間を
設けるとともに、かまぼこ形の凸断面状の基部の剛さを
増すため、基部にシートより硬い板材を挿入するか、あ
るいは、基部の肉厚を凸断面先端部よりも増すか、ある
いは、基部に凸断面先端部よりも硬いシートを張り付け
るか、のいずれかである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷シリンダ洗浄装
置に係り、特に、ブランケット胴等の印刷シリンダの表
面を払拭洗浄するための装置であって、払拭布をシリン
ダ表面に押し付ける押圧部の改良に関する。
置に係り、特に、ブランケット胴等の印刷シリンダの表
面を払拭洗浄するための装置であって、払拭布をシリン
ダ表面に押し付ける押圧部の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ブランケット胴や圧胴等を洗浄す
る印刷シリンダ洗浄装置として、シリンダ表面に接離可
能とした押圧部に洗浄液を含浸させた不織布からなる洗
浄布を走行できるようにしておき、洗浄作業時に押圧部
をシリンダ表面に接触移動させることにより押圧部のニ
ップ圧と印刷シリンダの回転を利用して表面汚れを払拭
除去する装置が知られている。
る印刷シリンダ洗浄装置として、シリンダ表面に接離可
能とした押圧部に洗浄液を含浸させた不織布からなる洗
浄布を走行できるようにしておき、洗浄作業時に押圧部
をシリンダ表面に接触移動させることにより押圧部のニ
ップ圧と印刷シリンダの回転を利用して表面汚れを払拭
除去する装置が知られている。
【０００３】この種の印刷シリンダ洗浄装置において
は、前記洗浄布を対象となっているシリンダの胴長方向
に沿って均一に押圧するために、ゴムシートを利用した
ものがある。これは胴長方向に沿うベースにゴムシート
を取り付け、この内部にスポンジや空気を入れてゴムシ
ートをかまぼこ形の凸断面状に膨らませ、その弾性力に
よって洗浄布をシリンダ表面に押圧する構造となってい
る。このように膨らませたゴムシートの外表面に洗浄布
を印刷方向と反対方向に送り出し、シリンダ表面を洗浄
布により払拭するものである。この洗浄布は洗浄液によ
り湿潤状態にして洗浄作用を行わせている。
は、前記洗浄布を対象となっているシリンダの胴長方向
に沿って均一に押圧するために、ゴムシートを利用した
ものがある。これは胴長方向に沿うベースにゴムシート
を取り付け、この内部にスポンジや空気を入れてゴムシ
ートをかまぼこ形の凸断面状に膨らませ、その弾性力に
よって洗浄布をシリンダ表面に押圧する構造となってい
る。このように膨らませたゴムシートの外表面に洗浄布
を印刷方向と反対方向に送り出し、シリンダ表面を洗浄
布により払拭するものである。この洗浄布は洗浄液によ
り湿潤状態にして洗浄作用を行わせている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の内部
に空気を入れてゴムシートをかまぼこ形の凸断面状に膨
らませ、その弾性力によって洗浄布をシリンダ表面に押
圧する押圧部の構成においては、ゴムシートが回転中の
シリンダのギャップを通過するときや、洗浄液が不足ぎ
みのとき等に、洗浄布をシリンダ表面に押圧する押圧部
の先端部に波うち現象が生じて、同一場所で均一に洗浄
布をシリンダ表面に押圧することができないという問題
が生ずる。このため、押圧部の先端部の波うち現象を減
少するため、ニップ圧を小さくするなどの処理により対
策していたが、洗浄力を低下してしまっていた。逆に内
部への空気を上昇させて押圧力を増加させる対策も考え
られるが、この場合にはシリンダ表面への押圧部の押圧
力および接触する面積は増すが、図７の点線Ｗに示すご
とく、ゴムシート全体が膨張してブランケットシリンダ
の表面を傷つけたり、ゴムシートの先端部の弾性が失わ
れてパンクするおそれもあった。
に空気を入れてゴムシートをかまぼこ形の凸断面状に膨
らませ、その弾性力によって洗浄布をシリンダ表面に押
圧する押圧部の構成においては、ゴムシートが回転中の
シリンダのギャップを通過するときや、洗浄液が不足ぎ
みのとき等に、洗浄布をシリンダ表面に押圧する押圧部
の先端部に波うち現象が生じて、同一場所で均一に洗浄
布をシリンダ表面に押圧することができないという問題
が生ずる。このため、押圧部の先端部の波うち現象を減
少するため、ニップ圧を小さくするなどの処理により対
策していたが、洗浄力を低下してしまっていた。逆に内
部への空気を上昇させて押圧力を増加させる対策も考え
られるが、この場合にはシリンダ表面への押圧部の押圧
力および接触する面積は増すが、図７の点線Ｗに示すご
とく、ゴムシート全体が膨張してブランケットシリンダ
の表面を傷つけたり、ゴムシートの先端部の弾性が失わ
れてパンクするおそれもあった。
【０００５】本発明は上記従来の問題点に着目し、ゴム
シートの押圧部の先端部の波うち現象を防止するととも
に、空気圧を増したときにゴムシートの先端部が膨張し
て、適正にシリンダ表面への押圧部の押圧力を増し洗浄
能力の向上が得られる印刷シリンダ洗浄装置を提供する
ことを目的としている。
シートの押圧部の先端部の波うち現象を防止するととも
に、空気圧を増したときにゴムシートの先端部が膨張し
て、適正にシリンダ表面への押圧部の押圧力を増し洗浄
能力の向上が得られる印刷シリンダ洗浄装置を提供する
ことを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため
に、本発明に係る印刷シリンダ洗浄装置は、印刷シリン
ダの表面に洗浄シートを押し付けて払拭洗浄する洗浄装
置において、前記洗浄シートを印刷シリンダに押し付け
る押圧手段を弾性シートにより形成して半円筒状とな
し、この弾性シートの基部の剛さを押圧先端部の剛さよ
りも大きくしたものである。
に、本発明に係る印刷シリンダ洗浄装置は、印刷シリン
ダの表面に洗浄シートを押し付けて払拭洗浄する洗浄装
置において、前記洗浄シートを印刷シリンダに押し付け
る押圧手段を弾性シートにより形成して半円筒状とな
し、この弾性シートの基部の剛さを押圧先端部の剛さよ
りも大きくしたものである。
【０００７】また、弾性シートの半円筒状となした基部
の剛さを増すため、基部にシートより硬い板材を挿入す
るか、あるいは、基部の肉厚を凸断面先端部よりも増
し、また、基部に凸断面先端部よりも硬いシートを張り
付ける構成とすることができる。
の剛さを増すため、基部にシートより硬い板材を挿入す
るか、あるいは、基部の肉厚を凸断面先端部よりも増
し、また、基部に凸断面先端部よりも硬いシートを張り
付ける構成とすることができる。
【０００８】
【作用】上記構成によれば、かまぼこ形の基部の剛さを
凸断面先端部の剛さよりも大きくさせたため、剛性の高
い基部の変形が少なくなるとともに、全体の変形も少な
くなり、洗浄布とシリンダとの相対速度が変化しても、
洗浄布をシリンダ表面に押圧する押圧部の先端部に波う
ち現象が生じなくなり、同一場所で均一に洗浄布をシリ
ンダ表面に押圧することができる。
凸断面先端部の剛さよりも大きくさせたため、剛性の高
い基部の変形が少なくなるとともに、全体の変形も少な
くなり、洗浄布とシリンダとの相対速度が変化しても、
洗浄布をシリンダ表面に押圧する押圧部の先端部に波う
ち現象が生じなくなり、同一場所で均一に洗浄布をシリ
ンダ表面に押圧することができる。
【０００９】また、弾性シートは半円筒形状とされて内
部に空間を設け、かつ、凸断面状の基部の剛さを増した
ため、シート内部への空気圧を上昇させシリンダ表面へ
の押圧力を増すときに、基部の剛性が高いため全体の膨
張がなくなるとともに、凸断面先端部の剛さが小さいた
めに凸断面先端部のみが膨張する。また、基部の剛さを
増すことは、基部に、板材の挿入、肉厚の増加、あるい
は、硬いシートの張り付ける簡単な構成により得られ
る。
部に空間を設け、かつ、凸断面状の基部の剛さを増した
ため、シート内部への空気圧を上昇させシリンダ表面へ
の押圧力を増すときに、基部の剛性が高いため全体の膨
張がなくなるとともに、凸断面先端部の剛さが小さいた
めに凸断面先端部のみが膨張する。また、基部の剛さを
増すことは、基部に、板材の挿入、肉厚の増加、あるい
は、硬いシートの張り付ける簡単な構成により得られ
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る印刷シリン
ダ洗浄装置の具体的な実施形態を図面を参照して詳細に
説明する。まず、印刷シリンダ洗浄装置の全体構成を図
７を参照して説明する。洗浄装置１０は洗浄対象のブラ
ンケット胴１２に対向して配置されており、これは一対
の側板１４と、この側板間に渡しかけられた断面Ｈ形の
ステー１６とからなるフレームを有している。ステー１
６はブランケット胴１２に対向し押圧部１８が取り付け
られるメインステー２０と、上下一対の洗浄布ガイドス
テー２２とからなっている。ステー１６の後方には洗浄
布２４の供給ロール２６と巻取ロール２８とが配置さ
れ、洗浄布２４は供給ロール２６から繰り出され、図中
上部ガイドステー２２Ｕから押圧部１８を経由して、下
部ガイドステー２２Ｄを経て後方の巻取ロール２８にて
巻取られるようになっている。洗浄布２４の巻取は、供
給ロール２６に制動を掛けながら、巻取ロール２８を間
欠回転駆動することにより行われ、そのための機構が設
備されている（図示せず）。また、前記押圧部１８の側
方（図中上部）には洗浄液供給ノズル３０が配置され、
洗浄布２４に対して洗浄液を適宜噴射供給するようにし
ている。これにより、間欠的に送り出される洗浄布２４
は洗浄液で湿潤状態にされながら押圧部１８の先端部に
達し、ブランケット胴１２の表面に押圧部１８を接触さ
せることにより、洗浄作用をなすのである。
ダ洗浄装置の具体的な実施形態を図面を参照して詳細に
説明する。まず、印刷シリンダ洗浄装置の全体構成を図
７を参照して説明する。洗浄装置１０は洗浄対象のブラ
ンケット胴１２に対向して配置されており、これは一対
の側板１４と、この側板間に渡しかけられた断面Ｈ形の
ステー１６とからなるフレームを有している。ステー１
６はブランケット胴１２に対向し押圧部１８が取り付け
られるメインステー２０と、上下一対の洗浄布ガイドス
テー２２とからなっている。ステー１６の後方には洗浄
布２４の供給ロール２６と巻取ロール２８とが配置さ
れ、洗浄布２４は供給ロール２６から繰り出され、図中
上部ガイドステー２２Ｕから押圧部１８を経由して、下
部ガイドステー２２Ｄを経て後方の巻取ロール２８にて
巻取られるようになっている。洗浄布２４の巻取は、供
給ロール２６に制動を掛けながら、巻取ロール２８を間
欠回転駆動することにより行われ、そのための機構が設
備されている（図示せず）。また、前記押圧部１８の側
方（図中上部）には洗浄液供給ノズル３０が配置され、
洗浄布２４に対して洗浄液を適宜噴射供給するようにし
ている。これにより、間欠的に送り出される洗浄布２４
は洗浄液で湿潤状態にされながら押圧部１８の先端部に
達し、ブランケット胴１２の表面に押圧部１８を接触さ
せることにより、洗浄作用をなすのである。
【００１１】このような印刷シリンダ洗浄装置１０にお
いて、本発明の特徴的構成となっている押圧部を図１に
示す。押圧部１８は、半円筒状に成形されたゴムシート
１８ａの開口面部を平板プレートからなるベース３１で
覆い、シート側縁のフランジ部１８ｂをパット押さえ３
２によって保持するとともに、端部開口を押さえ板３３
によってベース３１に固定してシート内部を密閉するよ
うにしている。そして、これを洗浄装置のフレームを構
成しているメインステー２０にボルト締めすることで固
定する。
いて、本発明の特徴的構成となっている押圧部を図１に
示す。押圧部１８は、半円筒状に成形されたゴムシート
１８ａの開口面部を平板プレートからなるベース３１で
覆い、シート側縁のフランジ部１８ｂをパット押さえ３
２によって保持するとともに、端部開口を押さえ板３３
によってベース３１に固定してシート内部を密閉するよ
うにしている。そして、これを洗浄装置のフレームを構
成しているメインステー２０にボルト締めすることで固
定する。
【００１２】次に、第１実施例の押圧部１８Ａについ
て、図２の側面図で説明する。押圧部１８Ａは、側面の
断面形状がかまぼこ形の凸断面状で形成され、その内側
には中空空間Ｓが設けられている。すなわち、内部に中
空空間Ｓを有する半円筒形状のいわゆるかまぼこ形の凸
断面状空間を形成している。この押圧部１８Ａは、材料
がゴムシートで、ほぼ均一の厚さで構成されるゴムシー
ト部４１と、押圧部１８Ａの基部Ｍのゴムシートに挿入
された板材４２とから構成されている。このとき、ゴム
シート部４１は、ゴム、合成樹脂等の弾性体であれば良
く、また、板材４２は、金属あるいは合成樹脂でも良
い。この押圧部１８Ａの凸断面先端部Ｔは洗浄布２４に
接触するとともに押圧し、洗浄布２４をブランケット胴
１２の表面に接触させ押圧し、ブランケット胴１２を払
拭洗浄している。この押圧部１８Ａは、基部Ｍのゴムシ
ートに板材４２が挿入されているため、基部の剛さは凸
断面先端部の剛さよりも大きくなっている。
て、図２の側面図で説明する。押圧部１８Ａは、側面の
断面形状がかまぼこ形の凸断面状で形成され、その内側
には中空空間Ｓが設けられている。すなわち、内部に中
空空間Ｓを有する半円筒形状のいわゆるかまぼこ形の凸
断面状空間を形成している。この押圧部１８Ａは、材料
がゴムシートで、ほぼ均一の厚さで構成されるゴムシー
ト部４１と、押圧部１８Ａの基部Ｍのゴムシートに挿入
された板材４２とから構成されている。このとき、ゴム
シート部４１は、ゴム、合成樹脂等の弾性体であれば良
く、また、板材４２は、金属あるいは合成樹脂でも良
い。この押圧部１８Ａの凸断面先端部Ｔは洗浄布２４に
接触するとともに押圧し、洗浄布２４をブランケット胴
１２の表面に接触させ押圧し、ブランケット胴１２を払
拭洗浄している。この押圧部１８Ａは、基部Ｍのゴムシ
ートに板材４２が挿入されているため、基部の剛さは凸
断面先端部の剛さよりも大きくなっている。
【００１３】上記構成により、次に作用について説明す
る。押圧部１８Ａはブランケット胴１２に向けて所定量
前進移動させられ、押圧部１８Ａを介して洗浄布２４を
ブランケット胴１２に所定の押圧力で接触させて払拭洗
浄を行う。また、払拭洗浄後は、押圧部１８Ａが後退さ
せられ、一定量の洗浄布２４の巻取動作が行われ、これ
を繰り返すことにより払拭洗浄が行われる。このように
構成された押圧部１８Ａは、基部の剛さが従来の剛さよ
りも大きくなっているため、凸断面先端部Ｔの変形量が
少なくなる。また、本案の押圧部１８Ａは、凸断面先端
部Ｔの変形量が少ないため、ブランケット胴１２の凹凸
により変動する摩擦力Ｒｆを受けても、凸断面先端部Ｔ
が波動することがなく、また、洗浄布２４に接触する凸
断面先端部Ｔの位置が安定し、洗浄布２４によるブラン
ケット胴１２の払拭洗浄能力が向上する。
る。押圧部１８Ａはブランケット胴１２に向けて所定量
前進移動させられ、押圧部１８Ａを介して洗浄布２４を
ブランケット胴１２に所定の押圧力で接触させて払拭洗
浄を行う。また、払拭洗浄後は、押圧部１８Ａが後退さ
せられ、一定量の洗浄布２４の巻取動作が行われ、これ
を繰り返すことにより払拭洗浄が行われる。このように
構成された押圧部１８Ａは、基部の剛さが従来の剛さよ
りも大きくなっているため、凸断面先端部Ｔの変形量が
少なくなる。また、本案の押圧部１８Ａは、凸断面先端
部Ｔの変形量が少ないため、ブランケット胴１２の凹凸
により変動する摩擦力Ｒｆを受けても、凸断面先端部Ｔ
が波動することがなく、また、洗浄布２４に接触する凸
断面先端部Ｔの位置が安定し、洗浄布２４によるブラン
ケット胴１２の払拭洗浄能力が向上する。
【００１４】また、ゴムシート内部への空気圧を上昇さ
せブランケット胴１２への押圧力を増すときに、中空空
間Ｓに加圧空気を入れても、凸断面状の基部の剛さを増
したため、基部の剛性が高いため全体の膨張がなくなる
とともに、凸断面先端部の剛さが小さいために凸断面先
端部Ｔのみが膨張する。したがって、洗浄布２４とブラ
ンケット胴１２との相対速度を大きくしても、ブランケ
ット胴１２の凹凸に追従することができて洗浄能力は従
来と同様に維持できる。
せブランケット胴１２への押圧力を増すときに、中空空
間Ｓに加圧空気を入れても、凸断面状の基部の剛さを増
したため、基部の剛性が高いため全体の膨張がなくなる
とともに、凸断面先端部の剛さが小さいために凸断面先
端部Ｔのみが膨張する。したがって、洗浄布２４とブラ
ンケット胴１２との相対速度を大きくしても、ブランケ
ット胴１２の凹凸に追従することができて洗浄能力は従
来と同様に維持できる。
【００１５】次に、第２実施例の押圧部１８Ｂについ
て、図３の側面図で説明する。押圧部１８Ｂの外形形状
は第１実施例と同じ形状で構成されている。第１実施例
の押圧部１８Ａでは、基部Ｍに配設された板材４２はゴ
ムシートの内部４１に挿入されていたが、第２実施例の
押圧部１８Ｂでは、基部Ｍに配設された板材４５はゴム
シート部４４の表面に配設され、ゴムシート部４４と接
着されている。しかも、板材４５はブランケット胴１２
の回転方向Ｒに合わせて、一対の板材４５Ａ、４５Ｂが
それぞれ基部Ｍに配設され、図示下側の板材４５Ａはブ
ランケット胴１２の表面が接近する方、即ち入り込む方
向では中空空間Ｓ側に、また、図示上側の板材４５Ｂは
ブランケット胴１２の表面が離反する方、即ち出る方向
では外観方向のブランケット胴１２側に配設されてい
る。
て、図３の側面図で説明する。押圧部１８Ｂの外形形状
は第１実施例と同じ形状で構成されている。第１実施例
の押圧部１８Ａでは、基部Ｍに配設された板材４２はゴ
ムシートの内部４１に挿入されていたが、第２実施例の
押圧部１８Ｂでは、基部Ｍに配設された板材４５はゴム
シート部４４の表面に配設され、ゴムシート部４４と接
着されている。しかも、板材４５はブランケット胴１２
の回転方向Ｒに合わせて、一対の板材４５Ａ、４５Ｂが
それぞれ基部Ｍに配設され、図示下側の板材４５Ａはブ
ランケット胴１２の表面が接近する方、即ち入り込む方
向では中空空間Ｓ側に、また、図示上側の板材４５Ｂは
ブランケット胴１２の表面が離反する方、即ち出る方向
では外観方向のブランケット胴１２側に配設されてい
る。
【００１６】次に、第３実施例の押圧部１８Ｃについ
て、図４の側面図で説明する。押圧部１８Ｃの外形形状
は第１実施例と同じ形状で構成されている。第１実施例
の押圧部１８Ａでは、基部Ｍのゴムシート部４１の内部
に板材４２が配設されていたが、第３実施例の押圧部１
８Ｃでは、ゴムシート部４６は基部Ｍのゴムシートの肉
厚Ｌｍを凸断面先端部の肉厚Ｌｔよりも厚くし、しかも
板材４２を無くしている。これにより、押圧部１８Ｃ
は、基部Ｍの肉厚Ｌｍが厚くなっているため、基部の剛
さは凸断面先端部の剛さよりも大きくなっている。した
がって、第１実施例と同様な、作用、効果が得られる。
て、図４の側面図で説明する。押圧部１８Ｃの外形形状
は第１実施例と同じ形状で構成されている。第１実施例
の押圧部１８Ａでは、基部Ｍのゴムシート部４１の内部
に板材４２が配設されていたが、第３実施例の押圧部１
８Ｃでは、ゴムシート部４６は基部Ｍのゴムシートの肉
厚Ｌｍを凸断面先端部の肉厚Ｌｔよりも厚くし、しかも
板材４２を無くしている。これにより、押圧部１８Ｃ
は、基部Ｍの肉厚Ｌｍが厚くなっているため、基部の剛
さは凸断面先端部の剛さよりも大きくなっている。した
がって、第１実施例と同様な、作用、効果が得られる。
【００１７】次に、第４実施例の押圧部１８Ｄについ
て、図５の側面図で説明する。押圧部１８Ｄの外形形状
は第１実施例と同じ形状で構成されている。第３実施例
の押圧部１８Ｃでは、基部Ｍのゴムシートの肉厚Ｌｍを
凸断面先端部の肉厚Ｌｔよりも厚くしているが、第４実
施例でも同様に形成し、かつ、互いに硬度の異なるゴム
を接着させている。例えば、全体を硬度の異なるゴム４
７で形成し、外側には硬度が低い同じ肉厚の軟質ゴム４
８を配設し、内側には外側の軟質ゴム４８よりも硬度が
高い基部Ｍに向けて暫時肉厚が増加する硬質ゴム４９を
配設している。これにより、押圧部１８Ｄは、基部Ｍに
行くほど肉厚Ｌｍが厚くなるとともに、硬質ゴム４９の
厚さが増しているため、基部の剛さは凸断面先端部の剛
さよりも大きくなっている。したがって、第１実施例と
同様な、作用、効果が得られる。
て、図５の側面図で説明する。押圧部１８Ｄの外形形状
は第１実施例と同じ形状で構成されている。第３実施例
の押圧部１８Ｃでは、基部Ｍのゴムシートの肉厚Ｌｍを
凸断面先端部の肉厚Ｌｔよりも厚くしているが、第４実
施例でも同様に形成し、かつ、互いに硬度の異なるゴム
を接着させている。例えば、全体を硬度の異なるゴム４
７で形成し、外側には硬度が低い同じ肉厚の軟質ゴム４
８を配設し、内側には外側の軟質ゴム４８よりも硬度が
高い基部Ｍに向けて暫時肉厚が増加する硬質ゴム４９を
配設している。これにより、押圧部１８Ｄは、基部Ｍに
行くほど肉厚Ｌｍが厚くなるとともに、硬質ゴム４９の
厚さが増しているため、基部の剛さは凸断面先端部の剛
さよりも大きくなっている。したがって、第１実施例と
同様な、作用、効果が得られる。
【００１８】次に、第５実施例の押圧部１８Ｅについ
て、図６の側面図で説明する。押圧部１８Ｅの外形形状
は第１実施例と同じ形状で構成されている。第３実施例
の押圧部１８Ｃでは、基部Ｍのゴムシートの肉厚Ｌｍを
凸断面先端部の肉厚Ｌｔよりも厚くしているが、第５実
施例では中空空間Ｓを設けず、全体をゴム５０で形成
し、外側には硬度が低く基部Ｍに向かって暫時肉厚が減
少する軟質ゴム５１を配設し、内側には外側の軟質ゴム
５１よりも硬度が高い硬質ゴム５２を配設している。こ
れにより、押圧部１８Ｅは、基部Ｍに行くほど軟質ゴム
５１の肉厚Ｌｍが薄くなり、基部の剛さは凸断面先端部
の剛さよりも大きくなっている。したがって、第１実施
例と同様な、作用、効果が得られる。
て、図６の側面図で説明する。押圧部１８Ｅの外形形状
は第１実施例と同じ形状で構成されている。第３実施例
の押圧部１８Ｃでは、基部Ｍのゴムシートの肉厚Ｌｍを
凸断面先端部の肉厚Ｌｔよりも厚くしているが、第５実
施例では中空空間Ｓを設けず、全体をゴム５０で形成
し、外側には硬度が低く基部Ｍに向かって暫時肉厚が減
少する軟質ゴム５１を配設し、内側には外側の軟質ゴム
５１よりも硬度が高い硬質ゴム５２を配設している。こ
れにより、押圧部１８Ｅは、基部Ｍに行くほど軟質ゴム
５１の肉厚Ｌｍが薄くなり、基部の剛さは凸断面先端部
の剛さよりも大きくなっている。したがって、第１実施
例と同様な、作用、効果が得られる。
【００１９】上記において、各実施例を組み合わせても
良い。例えば、第１実施例と第４実施例とを組合せ、第
１実施例の板材４２を硬質ゴム４９に置換しても良く、
また、第４実施例の硬質ゴム４９を板材４２に置換して
も良い。
良い。例えば、第１実施例と第４実施例とを組合せ、第
１実施例の板材４２を硬質ゴム４９に置換しても良く、
また、第４実施例の硬質ゴム４９を板材４２に置換して
も良い。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
かまぼこ形の基部の剛さを凸断面先端部の剛さよりも大
きくしたため、剛性の高い基部の変形が少なくなるとと
もに、全体の変形も少なくなり、波うち現象が生じなく
なり、同一場所で均一に洗浄布をシリンダ表面に押圧す
る洗浄能力が向上する効果が得られる。
かまぼこ形の基部の剛さを凸断面先端部の剛さよりも大
きくしたため、剛性の高い基部の変形が少なくなるとと
もに、全体の変形も少なくなり、波うち現象が生じなく
なり、同一場所で均一に洗浄布をシリンダ表面に押圧す
る洗浄能力が向上する効果が得られる。
【００２１】また、シートは、かまぼこ形の凸断面状の
内側に空間を設け、かつ、凸断面状の基部の剛さを増し
たため、シート内部への空気圧を上昇させたとき凸断面
先端部の剛さが小さく、シートの先端部の弾性が低下す
ることがなくなり、洗浄布とシリンダとの相対速度を大
きくしても、シリンダ表面の凹凸に追従することができ
て洗浄能力は従来と同様に維持できる。また、基部の剛
さを増すことは、基部に、板材の挿入、肉厚の増加、あ
るいは、硬いシートの張り付け等簡単な構成により得ら
れ、安価にできるという効果が得られる。
内側に空間を設け、かつ、凸断面状の基部の剛さを増し
たため、シート内部への空気圧を上昇させたとき凸断面
先端部の剛さが小さく、シートの先端部の弾性が低下す
ることがなくなり、洗浄布とシリンダとの相対速度を大
きくしても、シリンダ表面の凹凸に追従することができ
て洗浄能力は従来と同様に維持できる。また、基部の剛
さを増すことは、基部に、板材の挿入、肉厚の増加、あ
るいは、硬いシートの張り付け等簡単な構成により得ら
れ、安価にできるという効果が得られる。
【図１】本発明の押圧部の分解斜視図である。
【図２】本発明の押圧部の第１実施例の側面図である。
【図３】本発明の押圧部の第２実施例の側面図である。
【図４】本発明の押圧部の第３実施例の側面図である。
【図５】本発明の押圧部の第４実施例の側面図である。
【図６】本発明の押圧部の第５実施例の側面図である。
【図７】実施例の洗浄装置の全体概要構成を示す側面断
面図である。
面図である。
１０ 洗浄装置 １２ ブランケット胴（シリンダ） １４ 側板 １６ ステー １８、１８Ａ、１８Ｂ、１８Ｃ、１８Ｄ、１８Ｅ 押圧
部 ２０ メインステー ２４ 洗浄布 ２６ 供給ロール ２８ 巻取ロール ３０ 洗浄液供給ノズル ４１、４４、４６ ゴムシート部 ４２、４５ 板材 ４７、５０ ゴム ４８、５１ 軟質ゴム ４９、５２ 硬質ゴム
部 ２０ メインステー ２４ 洗浄布 ２６ 供給ロール ２８ 巻取ロール ３０ 洗浄液供給ノズル ４１、４４、４６ ゴムシート部 ４２、４５ 板材 ４７、５０ ゴム ４８、５１ 軟質ゴム ４９、５２ 硬質ゴム
Claims (6)
- 【請求項１】 印刷シリンダの表面に洗浄シートを押し
付けて払拭洗浄する洗浄装置において、前記洗浄シート
を印刷シリンダに押し付ける押圧手段を弾性シートによ
り形成して半円筒状となし、この弾性シートの基部の剛
さを押圧先端部の剛さよりも大きくしたことを特徴とす
る印刷シリンダ洗浄装置。 - 【請求項２】 印刷シリンダの表面に洗浄シートを押し
付けて払拭洗浄する洗浄装置において、前記洗浄シート
を印刷シリンダに押し付ける押圧手段を弾性シートによ
り形成して半円筒状となし、前記弾性シートの基部に当
該シート材料より硬い板材を挿入することにより凸断面
状の基部の剛さを押圧先端部より増し、弾性シートの基
部の剛さを押圧先端部の剛さよりも大きくしたことを特
徴とする印刷シリンダ洗浄装置。 - 【請求項３】 印刷シリンダの表面に洗浄シートを押し
付けて払拭洗浄する洗浄装置において、前記洗浄シート
を印刷シリンダに押し付ける押圧手段を弾性シートによ
り形成して半円筒状となし、前記弾性シートの基部の肉
厚を押圧先端部よりも増し弾性シートの基部の剛さを押
圧先端部の剛さよりも大きくしたことを特徴とする印刷
シリンダ洗浄装置。 - 【請求項４】 印刷シリンダの表面に洗浄シートを押し
付けて払拭洗浄する洗浄装置において、前記洗浄シート
を印刷シリンダに押し付ける押圧手段を弾性シートによ
り形成して半円筒状となし、前記弾性シートの基部に押
圧先端部よりも硬いシートを張り付け弾性シートの基部
の剛さを押圧先端部の剛さよりも大きくしたことを特徴
とする印刷シリンダ洗浄装置。 - 【請求項５】 印刷シリンダの表面に洗浄シートを押し
付けて払拭洗浄する洗浄装置において、前記洗浄シート
を印刷シリンダに押し付ける押圧手段を弾性シートによ
り形成して半円筒状となし、前記弾性シートの基部に当
該弾性シートの材質と硬度の異なるゴムを接着させて弾
性シートの基部の剛さを押圧先端部の剛さよりも大きく
したことを特徴とする印刷シリンダ洗浄装置。 - 【請求項６】 印刷シリンダの表面に洗浄シートを押し
付けて払拭洗浄する洗浄装置において、前記洗浄シート
を印刷シリンダに押し付ける押圧手段を弾性材により半
円柱状となるように形成し、外側には硬度が低く基部に
向かって暫時肉厚が減少する軟質ゴムを配設し、内側に
は外側の軟質ゴムよりも硬度が高い硬質ゴムを配設する
ことにより押圧手段の基部の剛さを押圧先端部の剛さよ
りも大きくしたことを特徴とする印刷シリンダ洗浄装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10676498A JPH11300942A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 印刷シリンダ洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10676498A JPH11300942A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 印刷シリンダ洗浄装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11300942A true JPH11300942A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14441981
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10676498A Pending JPH11300942A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 印刷シリンダ洗浄装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11300942A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5093933B2 (ja) * | 2008-04-21 | 2012-12-12 | 日本ボールドウィン株式会社 | シリンダ洗浄装置 |
| CN111417547A (zh) * | 2017-11-30 | 2020-07-14 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于清洁壳体表面的部分区域的设备和方法 |
| JP2020182935A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-12 | 株式会社伸興 | 清掃装置 |
-
1998
- 1998-04-16 JP JP10676498A patent/JPH11300942A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5093933B2 (ja) * | 2008-04-21 | 2012-12-12 | 日本ボールドウィン株式会社 | シリンダ洗浄装置 |
| CN111417547A (zh) * | 2017-11-30 | 2020-07-14 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于清洁壳体表面的部分区域的设备和方法 |
| US11697401B2 (en) | 2017-11-30 | 2023-07-11 | Robert Bosch Gmbh | Device and method for cleaning a partial region of a housing surface |
| CN111417547B (zh) * | 2017-11-30 | 2023-08-25 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于清洁壳体表面的部分区域的设备和方法 |
| JP2020182935A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-12 | 株式会社伸興 | 清掃装置 |
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