JP2870405B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

Info

Publication number
JP2870405B2
JP2870405B2 JP6069790A JP6979094A JP2870405B2 JP 2870405 B2 JP2870405 B2 JP 2870405B2 JP 6069790 A JP6069790 A JP 6069790A JP 6979094 A JP6979094 A JP 6979094A JP 2870405 B2 JP2870405 B2 JP 2870405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instruction
interrupt
address
area
software
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6069790A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0749777A (ja
Inventor
精一 平岡
誠司 関
壽明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6069790A priority Critical patent/JP2870405B2/ja
Publication of JPH0749777A publication Critical patent/JPH0749777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2870405B2 publication Critical patent/JP2870405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Executing Machine-Instructions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、制御記憶に格納され
たマイクロプログラム又は主記憶上のハードウエア領域
に格納された命令列により処理を行なう情報処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、制御記憶に格納されているマイク
ロプログラムによる処理の他に、主記憶上のハードウエ
ア領域に格納された命令列による処理で特定命令又は特
定事象を処理する情報処理装置としては例えば特公昭5
9−9937号公報に示されたようなものがあり、図1
7に従来の情報処理装置の主記憶の分割を示す構成説明
図を示す。図17において、70は通常のソフトウエア
が格納されるソフトウエア領域、71はこのソフトウエ
ア領域70に設けられた固定領域(以下SAPとい
う)、72は上記ソフトウエア領域に格納されている特
定の複合命令を処理するための命令実行手順の列や特定
の事象が生起したときに行うべき処理のための命令実行
手順の列が格納されるハードウエア領域、73はこのハ
ードウエア領域72に設けられた固定領域(以下HAP
という)であり、新プログラム状態語(以下新PSWと
いう)と旧プログラム状態語(以下旧PSWという)が
格納される。なお、上記ハードウエア領域72と上記ソ
フトウエア領域70を区分するアドレスを境界アドレス
という。図18はプログラム割り込み時のアドレスを生
成する手段を示す構成図であり、図18において74な
いし76はゲート、77はベース・レジスタ、78はイ
ンデックス・レジスタ、79は3入力加算器、80はフ
リップフロップである。
【0003】次に図18に従って動作について説明す
る。ソフトウエア領域70のプログラムを実行している
ときに特定の複合命令が検出されると、オペレーショナ
ル・ステータス・レジスタの対応するビットがオンであ
ることを条件としてゲート75またはゲート76が
「1」を出力し、フリップフロップ80がセットされ、
ハードウエア・モード信号が「1」となる。プログラム
割り込みが生ずると、先ず定数”28”がインデックス
・レジスタ78に入力される。また、ハードウエア・モ
ード信号が「1」となるので、境界アドレスの内容がベ
ース・レジスタ77にセットされる。そして、ベース・
レジスタ77およびインデックス・レジスタ78の内容
は3入力加算器79で加算され、その加算結果がSユニ
ット(記憶制御ユニット)に送られる。3入力加算器7
9から出力される加算結果は、固定領域HAP73の中
におけるプログラム割り込みに対する旧PSWのアドレ
スを示しており、Sユニットの制御によって現PSWが
旧PSWにセットされる。ついで、定数”68”がイン
デックス・レジスタ78に入力され、同様にしてベース
・レジスタ77の内容とインデックス・レジスタ78の
内容が3入力加算器79で加算される。この加算結果
は、固定領域HAP73の中におけるプログラム割り込
みに対する新PSWのアドレスを示しており、これによ
って現PSWに新PSWがセットされる。以上のように
してプログラム割り込みの処理が開始し、特定の複合命
令に対応する命令実行手段の列の実行が開始される。
【0004】対応する命令実行手段の列の実行が終了し
て割り込み処理が終了するとき、通常のソフトウエアも
使用するLOAD PSW命令によって固定領域HAP
の旧PSWが現PSWにセットされるが、このLOAD
PSW命令が実行されるとリターン信号が「1」とな
り、フリップフロップ80がリセットされ、これによっ
てハードウエア・モードが「0」となる。以上は特定の
複合命令を検出するとプログラム割り込みが発生し、プ
ログラム割り込みを処理する割り込み機構でハードウエ
ア領域の対応する命令実行手順の列を実行する例を説明
するものであるが、特定の事象が検出された場合におい
てもハードウエア領域の対応する命令実行手順の列が実
行される。
【0005】図19はレジスタへのアクセスを示す説明
図であり、図19(a)において81はレジスタ・スタ
ックを示している。レジスタを選択するレジスタ・アド
レスは5ビット構成であり、第1番目のビットはハード
ウエア・モードとなったときもしくは浮動小数点レジス
タを選択するときに論理「1」とされる。図19(b)
に示すように第1番目のビットが「0」であると、16
個の汎用レジスタの中のいずれか1個を選択することが
可能となる。第1番目のビットが「1」でかつ第2番目
のビットが「0」であると、8個の浮動小数点レジスタ
の中のいずれか1個を選択することが可能となる。ま
た、第1番目のビットが「1」でかつ第2番目のビット
が「1」であると、8個の内部レジスタのいずれか1つ
を選択することが可能となる。
【0006】通常のソフトウエアの実行時は、ハードウ
エア・モードでないため内部レジスタをアクセスするこ
とができない。一方、ハードウエア領域72の命令実行
手順の列では、内部レジスタをアクセスすることがで
き、また、第1番目のビットをオフすることによって汎
用レジスタもアクセスすることができる。従って、ソフ
トウエアの命令をハードウエア領域72の命令実行手順
の列で実行することにより、ソフトウエアが使用できな
い内部レジスタを使用可能とすることができる。
【0007】図20はメモリ・アクセス制御手段の構成
図であり、図20において82はアドレス・レジスタ、
83は境界アドレス・レジスタ、84は比較器、85は
フリップ・フロップ、86はNOTゲート、87ないし
89はANDゲートをそれぞれ示している。ハードウエ
ア・モードでない場合には、アドレス・レジスタ82の
内容が境界アドレス・レジスタ83の内容を越えると、
アドレス例外条件の発生がオペレーティング・システム
へ通知される。このことはソフトウエア領域70の命令
がハードウエア領域72をアクセスすることが禁止され
ていることを意味している。ハードウエア・モードの場
合には、アクセス・アドレスが主記憶の最大記憶容量を
越えたときに、アドレス例外条件の発生がオペレーティ
ング・システムへ通知される。このことはハードウエア
領域72の命令実行手段の列が主記憶の全領域をアクセ
スできることを意味している。
【0008】ベース・レジスタ77は32ビット構成で
あり、ベース・レジスタ77のビット0が論理「1」で
あると、そのアドレス情報が実アドレスであることを示
しており、ビット0が論理「0」であると、アドレス情
報が実アドレスであるか又は論理アドレスであるかは現
PSWに従うことを意味している。ハードウエア・モー
ドである場合にベース・レジスタ77のビット0が論理
「1」であると、フリップ・フロップ85がセットされ
てANDゲート89が論理「1」を出力する。ANDゲ
ート89の出力が論理「1」となると、主記憶のアクセ
スは実アドレスで実行され、かつ記憶保護は禁止され
る。また、ベース・レジスタ77のビット0が論理
「0」であると、現PSWの内容に従って主記憶のアク
セスが行なわれる。命令実行手段の列がハードウエア領
域72をアクセスする場合には、ベース・レジスタ77
のビット0を論理「1」にすることによって、実アドレ
スが使用されかつ記憶保護は禁止される。また、命令実
行手段の列がソフトウエア領域70をアクセスする場合
には、ベース・レジスタ77のビット0を論理「0」に
することによって、現PSWの内容に従ってアクセスが
実行される。
【0009】ハードウエア領域72内の一連の命令実行
手段の列はソフトウエア領域70の1個の特定の複合命
令に対応するものである。この一連の命令実行手段の列
を1個の複合命令と同一の取り扱いをするために、この
一連の命令実行手段の列の実行中は、ハード・マシン・
チェック割り込み及びプログラム割り込み以外の割り込
みを禁止する。特定の事象に対応する命令実行手段の列
を実行している場合においても同様にハード・マシン・
チェック割り込み及びプログラム割り込み以外の割り込
みは禁止される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の情
報処理装置は、特定の複合命令又は特定事象をハードウ
エア領域に格納された命令実行手段の列で処理するか、
又は制御記憶に格納されたマイクロプログラムで処理す
るかを図18に示されたような固定論理回路で振り分け
ているので、マイクロプログラムで処理すると定義され
ている命令や事象をハードウエア領域に格納された命令
実行手段の列で処理するように変更すること、またはそ
の逆の変更が容易でない。また、ハードウエア領域に格
納された命令実行手段の列で処理する命令の追加も困難
であるという問題点があった。また、通常のソフトウエ
アが直接参照、更新することのできないハードウエア資
源をハードウエア領域に格納された命令実行手段の列で
参照や更新する処理の実現が困難であった。
【0011】さらに、上記命令実行手段の列を実行中に
ソフトウエア領域をアクセスするとき、現PSWの内容
に従ってアクセスが実行されるため、通常のアドレス変
換機構又は変換緩衝機構(TLB)を使用する場合、通
常のソフトウエアを高速に処理するためにTLBに蓄積
してきた情報が失われ、ソフトウエアの実行速度の低下
を招く。また、ハードウエア領域に格納された命令実行
手段の列の処理から通常のソフトウエア処理への復帰
は、通常のソフトウエアが使用するLOAD PSW命
令に機能を付加し、固定領域HAPの旧PSWを現PS
Wにセットしていた。この付加した処理は通常のソフト
ウエアの実行で不要にもかかわらず動作するので、通常
のソフトウエアの実行速度を低下させるといった問題点
があった。
【0012】また、主記憶のハードウエア領域に格納さ
れた命令列による命令又は割り込みの処理を実行してい
るときは、ハード・マシン・チェック割り込み及びプロ
グラム割り込み以外の割り込みを禁止しているので、上
記命令列の実行途中に、情報処理装置を停止させる割り
込み処理やレジスタ及びメモリの内容を表示させる割り
込み処理を行なうことができないため、主記憶のハード
ウエア領域の命令列のデバッグを行なうことが困難であ
るという問題点があった。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、上記命令列で処理する特
定の命令又は事象の定義が容易に変更でき、上記命令列
による特定命令又は特定事象の処理を容易にし、また、
処理できる機能が容易に拡張でき、さらに、通常のソフ
トウエアの実行速度を低下させない情報処理装置を得る
ことを目的としている。
【0014】また、主記憶のハードウエア領域の命令列
で命令又は割り込みを処理中に、制御記憶に格納された
割り込み処理、又はハードウエア領域の命令列で処理を
実行する割り込み処理を行なうこにより、ハードウエア
領域の命令列の実行状況を容易に把握でき、ハードウエ
ア領域の命令列のデバックを行なうことができる情報処
理装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる情報処理装置は、主記憶と、マイクロプログラムが
格納された制御記憶とを具備し、上記主記憶は通常のソ
フトウエアが格納されたソフトウエア領域とあらかじめ
決められた種類の命令又は割り込みの処理を実現するた
めの命令列が格納され、ソフトウエアがアクセスできな
いハードウエア領域とに分割されたものであって、上記
マイクロプログラムはそのマイクロプログラム自身によ
って命令又は割り込みを処理するか、上記ハードウエア
領域に格納された命令列によって命令又は割り込みを処
理するかを振り分ける構成としたものである。
【0016】この発明の請求項2に係わる情報処理装置
は、通常のソフトウエアが格納されたソフトウエア領域
とあらかじめ決められた種類の命令又は割り込みの処理
を実現するための命令列が格納され、ソフトウエアがア
クセスできないハードウエア領域とに分割された主記憶
と、マイクロプログラムが格納された制御記憶と、ソフ
トウエア実行時に利用するレジスタとを具備し、上記主
記憶中のソフトウエア領域とハードウエア領域の境界情
報を境界アドレスとし、上記各命令列の先頭命令アドレ
スを上記境界アドレスからの変位情報として上記ハード
ウエア領域に格納したものであって、上記マイクロプロ
グラムは、上記命令列を実行することであらかじめ決め
られた種類の命令又は割り込みの処理を開始するとき
に、上記レジスタの内容及び現実行中のプログラム状態
語(以下PSWという)を上記ハードウエア領域に退避
し、各命令又は割り込み種類毎に定められた情報を各命
令又は割り込み種類毎に上記レジスタに設定し、上記変
位情報を用いて上記命令列の先頭命令アドレスを作成
し、この先頭命令アドレスを用いて新PSWを作成する
構成としたものである。
【0017】この発明の請求項3に係わる情報処理装置
は、通常のソフトウエアが格納されたソフトウエア領域
とあらかじめ決められた種類の命令又は割り込みの処理
を実現するための命令列が格納され、ソフトウエアがア
クセスできないハードウエア領域とに分割された主記憶
と、マイクロプログラムが格納された制御記憶と、ソフ
トウエア実行時に利用するレジスタとを具備し、上記命
令列を実行するときに上記レジスタの内容及び現実行中
のPSWを上記ハードウエア領域に退避するものであっ
て、上記ハードウエア領域中の命令列の実行が終了しソ
フトウエア処理に戻るとき、上記ハードウエア領域に退
避されたレジスタの内容及びPSWを取り出し、各々上
記レジスタ及びPSWに回復する命令を上記命令列中に
設けたものである。
【0018】この発明の請求項4に係わる情報処理装置
は、上記主記憶をアクセスするメモリアクセス手段と、
メモリアクセス手段に仮想アドレスを実アドレスに変換
するアドレス変換機構、及び記憶保護のための記憶保護
機構を備えるとともに、上記PSWにアドレス変換を行
なうか否かを制御するアドレス変換モード情報と上記主
記憶に対するアクセス権を制御するアクセス権情報とを
具備し、上記命令列の実行開始に先だって、マイクロプ
ログラムが、上記アドレス変換モード情報をアドレス変
換を行なわないモードに、及び上記アクセス権情報を上
記記憶保護機構に対しどの様な場合でもアクセス権を許
可する値とに設定し、上記命令列の実行中は上記PSW
を変更する命令の実行を禁止する構成としたものであ
る。
【0019】この発明の請求項5に係わる情報処理装置
は、上記仮想アドレスと上記実アドレスを格納する変換
緩衝機構を備え、上記命令列の開始から終了まで上記変
換緩衝機構に対するアクセスを禁止するものである。
【0020】この発明の請求項6に係わる情報処理装置
は、ソフトウエアがアクセスできないハードウエア資源
と、ソフトウエア実行時に利用するレジスタとを備え、
上記ハードウエア資源に対し所定のアドレスをつけたも
のであり、上記ハードウエア資源と上記レジスタとの間
で読み出し又は書込みを行なう命令を上記命令列中に設
けたものである。
【0021】この発明の請求項7に係わる情報処理装置
は、アドレス変換とアクセス権チェックでアクセス例外
の有無を検出し、無の場合はアドレス変換によって得ら
れた実アドレスを出力し、有の場合は変換対象となるア
ドレスとともに例外コードを出力する命令を上記命令列
中に設けたものである。
【0022】この発明の請求項8に係わる情報処理装置
は、主記憶の命令を解読する命令デコーダと、上記ハー
ドウエア領域に格納された命令列を実行中か否かを上記
マイクロプログラムにより設定されるモードフラグとを
備え、このモードフラグの表示を上記命令デコーダが参
照し、上記命令デコーダは、上記ハードウエア領域に格
納された命令列で使用するために特別に設けた命令を、
上記命令列以外の実行時は不正命令とする構成としたも
のである。
【0023】この発明の請求項9に係わる情報処理装置
は、あらかじめ決まった種類の命令コードを設定する命
令コードレジスタと、上記主記憶の命令を解読する命令
デコーダと、上記命令コードレジスタの値と上記命令デ
コーダに供給された命令コードとが一致するかどうかを
検出する比較器とを設け、この比較器が一致を検出した
とき、上記命令デコーダーは、割り込み処理を実行する
マイクロプログラム起動用の制御信号を出力し、このマ
イクロプログラムは、上記命令デコーダーに供給された
命令を上記ハードウエア領域に格納された命令列によっ
て処理を実行する構成としたものである。
【0024】この発明の請求項10に係わる情報処理装
置は、割り込み処理を起動するための割り込み要求信号
を上記制御記憶に出力する割り込み制御装置と、上記割
り込み要求信号を出力するか抑止するかが設定される切
替えフラグと、上記主記憶に格納された命令列をデバッ
グするデバッグ割り込み処理手段とを有し、上記割り込
み制御装置が上記切替えフラグを入力し上記割り込み要
求信号を出力する場合、上記制御記憶は、上記割り込み
要求信号を入力し、上記ハードウエア領域に格納された
命令列の実行中に上記デバッグ割り込み処理手段を実行
するものである。
【0025】この発明の請求項11に係わる情報処理装
置は、上記デバッグ割り込み処理手段を上記ハードウエ
ア領域に格納された命令列で構成したものである。
【0026】この発明の請求項12に係わる情報処理装
置の上記デバッグ割り込み処理手段は、このデバッグ割
り込み処理手段を起動したときに起動前の状態を上記ハ
ードウエア領域に退避する手段と、上記デバッグ割り込
み処理手段が終了したときに上記ハードウエア領域に退
避された起動前の状態を復元する手段とを設けたもので
ある。
【0027】この発明の請求項13に係わる情報処理装
置は、上記デバッグ割り込み処理手段を上記制御記憶に
格納されたデバッグ割り込み処理手段で構成したもので
ある。
【0028】この発明の請求項14に係わる情報処理装
置の上記制御記憶に格納されたデバッグ割り込み処理手
段は、このデバッグ割り込み処理手段を起動したときに
起動前の状態を上記ハードウエア領域に退避する手段
と、上記デバッグ割り込み処理手段が終了したときに上
記ハードウエア領域に退避された起動前の状態を復元す
る手段とを設けたものである。
【0029】
【作用】この発明の請求項1に係わる情報処理装置にお
いては、命令又は割り込み処理をマイクロプログラムで
処理するか、上記命令列で処理するかがマイクロプログ
ラム自身で振り分けられ、マイクロプログラム又は上記
命令列に制御が渡される。
【0030】この発明の請求項2に係わる情報処理装置
においては、上記命令列を実行することであらかじめ決
められた種類の命令又は割り込みの処理を開始すると
き、上記マイクロプログラムにより、上記レジスタの内
容及び現実行中のPSWが上記ハードウエア領域に退避
され、各命令又は割り込み種類毎に定められた情報が各
命令又は割り込み種類毎に上記汎用レジスタに設定さ
れ、上記主記憶中のソフトウエア領域とハードウエア領
域の境界アドレスからの変位情報として上記ハードウエ
ア領域に格納された情報を用いて上記命令列の先頭命令
アドレスが作成され、この先頭命令アドレスを用いて新
PSWが作成される。
【0031】この発明の請求項3に係わる情報処理装置
においては、上記命令列の実行が終了してソフトウエア
処理に戻るときに上記命令列中に設けた命令が実行され
ると、上記ハードウエア領域に退避されたレジスタの内
容及びPSWが取り出され、各々上記レジスタ及びPS
Wに回復される。
【0032】この発明の請求項4に係わる情報処理装置
においては、上記命令列の実行開始に先だって上記マイ
クロプログラムにより、上記アドレス変換モード情報が
アドレス変換を行なわないモードに、及び上記アクセス
権情報が記憶保護機構に対しどの様な場合でもアクセス
権を許可する値とに設定され、上記命令列の実行中は上
記PSWを変更する命令の実行が禁止される。
【0033】この発明の請求項5に係わる情報処理装置
においては、上記命令列の開始から終了まで上記変換緩
衝機構に対するアクセスが禁止される。
【0034】この発明の請求項6に係わる情報処理装置
においては、上記命令列中に設けた命令が実行される
と、ソフトウエアがアクセスできないハードウエア資源
と上記レジスタとの間で読み出し又は書込みが行なわれ
る。
【0035】この発明の請求項7に係わる情報処理装置
においては、アドレス変換とアクセス権チェックを行な
うために設けた命令が実行されると、アクセス例外が無
の場合はアドレス変換によって得られた実アドレスが出
力され、アクセス例外が有の場合は変換対象となるアド
レスとともに例外コードも出力される。
【0036】この発明の請求項8に係わる情報処理装置
においては、上記モードフラグが上記命令デコーダに入
力され、上記命令デコーダにより、上記モードフラグの
表示が参照されるとともに、上記命令列で使用するため
に特別に設けた命令は、上記命令列以外の実行時は不正
命令となり、上記命令列の実行時は実行可能となる。
【0037】この発明の請求項9に係わる情報処理装置
は、特定の命令コードと上記主記憶から取り出された命
令の命令コードとが上記命令デコーダー中の比較器で比
較され、一致した場合は割り込み処理を行うマイクロプ
ログラムが起動され、このマイクロプログラムによって
上記命令列が起動される。
【0038】この発明の請求項10に係わる情報処理装
置においては、割り込み処理を起動するための割り込み
要求信号を上記制御記憶に出力する割り込み制御装置
と、上記割り込み要求信号を出力するか抑止するかが設
定される切替えフラグと、上記主記憶に格納された命令
列をデバッグするデバッグ割り込み処理手段とを有し、
上記割り込み制御装置が上記切替えフラグを入力し上記
割り込み要求信号を出力する場合、上記制御記憶は、上
記割り込み要求信号を入力し、上記ハードウエア領域に
格納された命令列の実行中に上記デバッグ割り込み処理
手段を実行することにより、上記ハードウエア領域に格
納された命令列の実行中にこの命令列のデバッグを行な
う又は抑止するという切替が行なわれる。
【0039】この発明の請求項11に係わる情報処理装
置においては、上記デバッグ割り込み処理手段を上記ハ
ードウエア領域に格納された命令列で構成したことによ
り、上記ハードウエア領域に格納された命令列の実行中
に上記デバッグ割り込み処理手段が起動される。
【0040】この発明の請求項12に係わる情報処理装
置においては、上記デバッグ割り込み処理手段は、この
デバッグ割り込み処理手段を起動したときに起動前の状
態を上記ハードウエア領域に退避する手段と、上記デバ
ッグ割り込み処理手段が終了したときに上記ハードウエ
ア領域に退避された起動前の状態を復元する手段とを設
けたことにより、上記デバッグ割り込み処理手段は上記
ハードウエア領域に格納された命令列の実行中に起動さ
れ、上記デバッグ割り込み処理手段が終了したときに上
記ハードウエア領域に格納された命令列の処理に戻る。
【0041】この発明の請求項13に係わる情報処理装
置においては、上記デバッグ割り込み処理手段を上記制
御記憶に格納されたデバッグ割り込み処理手段で構成し
たことにより、上記ハードウエア領域に格納された命令
列の実行中に上記デバッグ割り込み処理手段が起動され
る。
【0042】この発明の請求項14に係わる情報処理装
置においては、上記制御記憶に格納されたデバッグ割り
込み処理手段は、このデバッグ割り込み処理手段を起動
したときに起動前の状態を上記ハードウエア領域に退避
する手段と、上記デバッグ割り込み処理手段が終了した
ときに上記ハードウエア領域に退避された起動前の状態
を復元する手段とを設けたことにより、上記デバッグ割
り込み処理手段は上記ハードウエア領域に格納された命
令列の実行中に起動され、上記デバッグ割り込み処理手
段が終了したときに上記ハードウエア領域に格納された
命令列の処理に戻る。
【0043】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す情報処理装
置の構成図であり、図1において1は主記憶、2はメモ
リアクセス手段、3は命令デコーダ、4は割り込み機
構、5はソフトウエアが使用するレジスタ、6はソフト
ウエアが命令により直接読み出し又は書込みすることの
できないハードウエア資源、7はマイクロプログラムを
格納する制御記憶、8は通常のソフトウエア領域の命令
を実行しているか、あらかじめ決められた命令又は割り
込み処理を実現するためのハードウエア領域に格納され
た命令列を実行しているかを示すモードフラグ、9は算
術論理演算器である。
【0044】図2は、この発明の主記憶の分割を示す構
成説明図であり、図2において10は通常のソフトウエ
アが格納されているソフトウエア領域、11は、あらか
じめ決められた種類の命令又は割り込みの処理を実現す
るための命令列が格納され、かつソフトウエアがアクセ
スできないハードウエア領域、12はハードウエア領域
11に設けられた固定領域である。
【0045】図3は、この発明の主記憶のハードウエア
領域の割りつけを示す構成説明図であり、図3において
13はプログラム格納領域、14はレジスタ退避領域、
15はプログラム状態語退避領域(以下RPSWとい
う)、16は各命令、割り込み処理に対応した上記命令
列の先頭アドレス(エントリーアドレス)の主記憶のソ
フトウエア領域とハードウエア領域の境界アドレスから
の変移を格納したエントリーテーブルである。
【0046】図4は、上記命令列のための新プログラム
状態語(以下新PSWという)を求める方法を示す説明
図であり、図4において17は主記憶のソフトウエア領
域とハードウエア領域の境界アドレス、18は命令に対
応した上記命令列のエントリーアドレスの主記憶のソフ
トウエア領域とハードウエア領域の境界アドレスからの
変移、19は上記命令列のエントリーアドレス、20は
新PSWの命令アドレス以外の部分になる固定値であ
る、21は新PSW、22は新PSW21の割り込みマ
スクや変換モード、アクセスキーなど命令アドレス以外
の部分、23は新PSW21の命令アドレス部分であ
る。
【0047】次に、主記憶のソフトウエア領域10の命
令を実行する手順について図5のフローチャートを用い
て説明する。まず、マイクロプログラムで命令を処理す
る場合について説明する。 ステップ1:命令取り出し メモリアクセス手段2が主記憶1のソフトウエア領域1
0の命令を取り出し、命令デコーダ3へ命令コードを送
る。 ステップ2:命令デコード 命令デコーダ3は送られてきたデータを解析し、制御信
号を制御記憶7に送る。 ステップ3:マイクロプログラム読み出し 命令デコーダ3から送られてきた制御信号にしたがって
マイクロプログラムを読み出す。 ステップ4:命令処理実行 マイクロプログラムの制御により、命令処理を実行す
る。
【0048】なお、マイクロプログラムが1ステップで
終了しないような命令では、ステップ3およびステップ
4を繰り返し実行することにより、処理を実現する。こ
のとき、ステップ3のマイクロプログラムの読み出し制
御信号は制御記憶7の内部で生成するか、マイクロプロ
グラムの制御により作られる。
【0049】次に、上記命令列でソフトウエア領域10
の命令を処理する場合について説明する。ステップ1か
らステップ3については上記マイクロプログラムで処理
を実現する命令処理手順と同じである。 ステップ5:上記命令列呼びだし マイクロプログラムは命令処理を行なうのではなく、上
記命令列による処理を開始するための以下のような処理
を実行する。 (1)現実行中のPSWをRPSW15に退避し、レジ
スタ5の内容をレジスタ退避領域14に退避する。 (2)モードフラグ8を上記命令列を実行しているモー
ド(ハードウエア・モード)に設定する。 (3)命令コードから命令に対応したエントリーアドレ
スの変移18の格納されているアドレスを求め、エント
リーテーブル16からエントリーアドレスの変移18を
とり出し、ソフトウエア領域10とハードウエア領域1
1の境界アドレス17との和をとり、エントリーアドレ
ス19を求める。このようにして上記命令列のエントリ
ーアドレスを求めれば、ソフトウエア領域10を拡張し
ても上記エントリーテーブル16の変更は不要で、境界
アドレス17を変更するだけでよくなる。
【0050】(4)固定値20を新PSW21の命令ア
ドレス以外の部分22に、計算で求められたエントリー
アドレス19を新PSW21の命令アドレス部分23に
設定する。このとき、固定値20のアドレス変換モード
はアドレス変換を行なわない、また、アクセスキーは記
憶保護キーに対しアクセス権を許可される値である。 (5)レジスタ5に下記のような命令実行に必要なパラ
メータを設定する。 アドレス変換モード エントリーアドレス オペランドアドレス 境界アドレス (6)新PSW21を現PSWに設定する。 ステップ6:命令処理実行 ステップ5で呼び出された上記命令列により、命令処理
を行なう。
【0051】上記ハードウエア・モード中は、PSWの
アドレス変換モードはアドレス変換をしないモードであ
るので、アドレスは常に実アドレスとして扱われる。ま
た、PSWのアクセスキーについては、すべての記憶保
護キーに対しアクセス権を許可される値を設定してあ
る。従って、上記ハードウエア・モード中は、すべての
主記憶領域に対する参照、格納は記憶保護の対象になら
ない。
【0052】次に、上記命令列を終了し、通常のソフト
ウエア処理を再開するための処理は、専用の命令で行な
う。この命令は、まず、レジスタ退避領域14の内容を
レジスタ5に取り込み、RPSW15の内容を現PSW
として設定する。次に、モードフラグ8にソフトウエア
・モードを設定する。これにより、通常のソフトウエア
処理を再開する。
【0053】従って、上記命令列により実現される命令
で通常のソフトウエアが使用するレジスタ5を変更する
必要がある場合は、レジスタ退避領域14の対応する部
分を変更し、終了時にPSWの変更が必要な場合はRP
SW15の対応する部分を変更すると、上記専用の命令
の実行により、それぞれレジスタあるいは現PSWを更
新することができる。
【0054】実施例2.図6はこの発明のメモリアクセ
ス手段内部に設けたTLBの一実施例の構成図であり、
図6において、30はアドレスをチェックしTLBに登
録されているかどうかをチェックするTLB制御部、3
1はTLBに登録されていることを示すTLBヒット信
号、32はTLBに登録されていないことを示すTLB
ミス信号、33はTLBデータ部、34はアドレス変換
器、35はインバーター、36、37、38、39はA
NDゲートである。
【0055】ソフトウエアモードの場合、仮想アドレス
はTLB制御部30で検査され、TLBに登録されてい
ればTLBヒット信号31がTLBデータ部33を参照
しそこから得られる実アドレスがゲート38を通して出
力される。TLBに登録されていない場合はTLBミス
信号32がアドレス変換器34に送られ、アドレス変換
が実行され、その結果がTLB制御部30およびTLB
データ部33に登録され、TLBヒット状態になり、上
記登録されていた場合と同じ手順で実アドレスが出力さ
れる。
【0056】ハードウエアモードの場合はインバーター
35の出力が論理「0」になり、TLB制御部30での
検査結果の如何によらずANDゲート36および37の
出力は論理「0」になる。つまり、TLBヒットでない
ためTLBデータ部33は参照されず、またTLBミス
でもないのでアドレス変換器34は動作せず、新規にT
LBに登録されることはない。また、実アドレスにはA
NDゲート39を通して仮想アドレスが送られるので、
アドレスは常に実アドレスとして扱われる。
【0057】アドレス変換を行なわないモードの場合も
記憶保護を高速に行なうために、TLBを実アドレスに
対する記憶キーを格納するキーバッファとして使用する
が、アドレス変換モードによりTLBの内容が異なるた
め、アドレス変換モードを変更するときはTLBの全エ
ントリーの消去(TLBパージ)が必要になる。ハード
ウエアモード中はTLBの参照および登録は行なわない
のでTLBパージを行なう必要はない。このため、ハー
ドウエアモードの場合はパージ信号生成部に入力する旧
アドレス変換モードと新アドレス変換モードを同じ値に
することによりパージ信号は有意にならない。(図7参
照)従って、TLBの全エントリーは消去されずに保存
される。
【0058】実施例3.図8は、この発明による命令デ
コーダの一実施例の構成図であり、図8において50は
命令バス、51は組合せ回路、52はマイクロプログラ
ムを格納した制御記憶、アドレス計算部、又は割り込み
機構を制御するための制御信号、53はあらかじめ命令
コードを設定しておくためのレジスタ、54は比較器、
55は比較器の一致信号、56は固定値、57は比較を
行なうかどうかを制御する制御ビット、58ないし60
はゲートである。
【0059】命令バス50を通して供給された命令コー
ドを組合せ回路51に入力し、命令に対応した制御信号
を得る。同時に、比較器54に入力し、レジスタ53に
あらかじめ設定された命令コード53と比較し、一致し
た場合比較一致信号55を論理「1」にする。比較を行
なうかどうかを制御する制御ビット57が論理「0」の
場合、ゲート58は常に論理「0」を出力する。通常、
制御ビット57には論理「0」が設定されており、ゲー
ト58は常に論理「0」を出力する。従って、マイクロ
プログラムを格納した制御記憶、アドレス計算部、又は
割り込み機構を制御するための制御信号52にはゲート
59からの値が出力され、命令コードに応じたマイクロ
プログラムが実行される。
【0060】制御ビット57に論理「1」を設定する
と、まず、ソフトウエアモードの場合、比較一致信号5
5によって、ゲート58の出力が決定する。すなわち、
あらかじめレジスタ53に設定しておいた命令コードと
命令バス50を通して送られてきた命令コードが一致し
た場合、比較一致信号55が論理「1」となり、ゲート
58は論理「1」を出力し、制御信号52にはゲート6
0からの値が出力される。ゲート60からは、決まった
種類の割り込み処理を行なうマイクロプログラムを実行
するための制御信号を出力する固定値56からの制御信
号が出力されるので、決まった種類の割り込み処理が実
行される。上記決まった種類の割り込みは、上記命令列
を起動するものであり、このようにして、本来マイクロ
プログラムにより実現する命令を上記命令列によって実
現することが容易に可能となる。
【0061】なお、あらかじめレジスタ53に設定して
おいた命令コードと命令バス50を通して送られてきた
命令コードが不一致した場合、比較一致信号55が論理
「0」となり、ゲート58は論理「0」を出力し、制御
信号52にはゲート59からの値が出力され、命令コー
ドに応じたマイクロプログラムが実行される。また、ハ
ードウエアモードの場合、ゲート58は常に論理「0」
を出力するので、マイクロプログラムを格納した制御記
憶、アドレス計算部、又は割り込み機構を制御するため
の制御信号52にはゲート59からの値が出力され、命
令コードに応じたマイクロプログラムが実行される。
【0062】ハードウエアモードは命令デコードを行な
う組合せ回路51に入力され、ハードウエア領域で命令
又は割り込み処理を実現するために設けた命令をソフト
ウエアモードで実行しようとすると不正命令とする。
【0063】実施例4.図9はこの発明の一実施例を示
すフローチャートであり、主記憶上のデータを時刻機構
に設定する命令を上記命令列で実現した場合のものであ
る。図9において、61はアドレス変換及びアクセス権
チェックのための命令(以下TLRA命令という)、6
2はソフトウエアが直接参照、更新することのできない
ハードウエア資源に対し主記憶アドレスとは別のアドレ
スをつけ、レジスタ5の値を主記憶とは別のアドレス空
間に割り付けられたハードウエア資源に書込むための命
令(以下STCS命令という)である。
【0064】この命令の仕様は、主記憶の8バイト境界
におかれた8バイトデータをソフトウエアが直接読み出
し又は書込みすることのできないハードウエア資源であ
る時刻機構に設定するというものであり、オペランドア
ドレスが8バイト境界にない場合は、命令の実行を抑止
し、オペランドアドレスの指定が不正であることによる
プログラム割り込みを発生させる。
【0065】次に、この命令を上記命令列で実現した場
合の動作を図9を参照しながら説明する。 (1) 上記命令列実行開始時には以下の情報がパラメ
ータとしてレジスタ5に設定されている。 アドレス変換モード エントリーアドレス オペランドアドレス 境界アドレス (2) オペランドアドレスが8バイト境界にであるか
否かをチェックする。 (3) オペランドアドレスが8バイト境界にない場合
は、レジスタ5にプログラム割り込みコードを設定し、
(9)へ進む。
【0066】(4) オペランドアドレスが8バイト境
界にある場合、TLRA命令61を用い、アドレス変換
およびアクセス権チェックを行う。このTLRA命令6
1はまず、アドレス変換を行ない、アドレス変換に成功
した場合、その結果得られた実アドレスに対しアクセス
権チェックを行ない、アクセス権チェックの結果アクセ
ス権が得られた場合、実アドレスを出力する。アドレス
変換が失敗した場合は例外コードと変換対象となるアド
レスを、アクセス権チェックの結果アクセス権が得られ
なかった場合は例外コードを結果として出力する命令で
ある。 (5) TLRA命令61により例外が検出された場
合、(9)へ進む。 (6) TLRA命令61が例外を検出せず、実アドレ
スが得られた場合は、主記憶から8バイトのデータをと
りだし、レジスタ5に値を入れる。この実施例では、レ
ジスタ5は4バイトであり、この処理は通常のソフトウ
エアが使用するメモリからレジスタ5へ取り込む命令を
2回行なうことにより実現される。 (7) レジスタ5に取り込んだデータをSTCS命令
62を使い、ソフトウエアが直接参照、更新することの
できないハードウエア資源である時刻機構に書込む。 (8) 終了処理命令を実行し、通常のソフトウエア処
理を再開する。
【0067】(9) レジスタ5にセットされた例外コ
ードをソフトウエア領域10中のプログラム割り込みコ
ード格納領域に書込む。 (10)RPSW15から例外に応じたPSWを作成
し、ソフトウエア領域10中のプログラム割り込み旧P
SW格納領域に書込む。 (11)ソフトウエア領域10中のプログラム割り込み
新PSW領域のアドレスを指定し、終了処理命令を実行
する。これにより、通常のソフトウエアのプログラム割
り込み処理ルーチンが起動される。 ここであげた終了処理命令はこの発明の請求項3に示さ
れた命令であり、オペランドアドレスで指定された主記
憶上のデータを現PSWに設定する命令である。
【0068】実施例5.時刻機構のデータを取り出し主
記憶に格納する命令も、上記実施例4のSTCS命令6
2の代わりに、ソフトウエアが直接参照、更新すること
のできないハードウエア資源のデータをレジスタに取り
込む命令を用いることにより、上記命令列で実現でき
る。
【0069】実施例6.実施例1では特定の命令を上記
命令列で実現する方法を説明したが、割り込み機構4に
より読み出されたマイクロプログラムの制御により、実
施例1と同様の手順を用いて特定の割り込み処理を上記
命令列で実現できる。
【0070】実施例7.この発明の実施例7における情
報処理装置の構成図は、図1及び図2に示した実施例1
の情報処理装置の構成図と同様のものである。ただし、
この実施例7における割り込み機構4の内部の構成は実
施例1と異なり、ハードウエア領域11に格納された命
令列で命令又は割り込みを処理しているハードウエアモ
ードのときに、制御記憶7又はハードウエア領域11に
格納された割り込み処理を起動するための割り込み要求
を出力するか又は抑止するかが設定される切替えフラグ
が設けられている。
【0071】図10は実施例7における割り込み機構4
の内部の構成図である。図10において、8は図1に示
したモードフラグで、実施例1と同様にソフトウエアモ
ードとハードウエアモードの何れかがセットされる。6
5は制御記憶7又はハードウエア領域11に格納された
割り込み処理を起動するための割り込み要求信号、67
は割り込み要求が出されたことを伝える割り込み要求
部、68はハードウエアモードで割り込み機構4から割
り込み要求を出力するか、割り込み要求を抑止するかが
設定される切替えフラグ、69aは割り込み要求部67
からの割り込み要求を割り込み要求信号65に出すかど
うかを制御するためのANDゲート、69bはハードウ
エアモード中に割り込み要求を出す又は抑止するかを制
御するためのNANDゲート、69cは切替えフラグ6
8の値を反転するためのインバーターである。
【0072】次に、ハードウエアモードのときに割り込
み機構4から割り込み要求を出力する又は割り込み要求
を抑止する切替え方法を図10に基づいて説明する。ま
ず、切替えフラグ68は通常論理「0」に設定してあ
り、そのときインバーター69cの出力は論理「1」と
なり、NANDゲート69bの出力はモードフラグ8の
値により決定される。モードフラグ8はハードウエアモ
ードのとき論理「1」に、ソフトウエアモードのとき論
理「0」に設定されている。モードフラグ8がハードウ
エアモードの論理「1」に設定されている場合は、NA
NDゲート69bの入力に論理「1」が入り、NAND
ゲート69bの出力は論理「0」となり、ANDゲート
69aの出力は論理「0」となる。従って、割り込み要
求部67からの割り込み要求にかかわらず、割り込み要
求信号65は論理「0」となるため割り込み要求は抑止
される。モードフラグ8がソフトウエアモードの論理
「0」に設定されている場合は、NANDゲート69b
の入力に論理「0」が入り、NANDゲート69bの出
力は論理「1」となる。従って、割り込み要求部67か
ら割り込み要求が出た場合にANDゲート69aの出力
は論理「1」となり、割り込み要求信号65は論理
「1」となるので、割り込み機構4から割り込みが出力
される。
【0073】次に、例えば情報処理装置の構成を制御す
るシステム制御装置から切替えフラグ68を論理「1」
に設定したとき、インバーター69cの出力は論理
「0」となり、モードフラグ8がソフトウエアモードの
論理「0」、ハードウエアモードの論理「1」のいずれ
に設定されていても、NANDゲート69bの出力は論
理「1」となる。従って、割り込み要求部67の出力に
より割り込み要求信号65は制御され、割り込み要求部
67から割り込み要求が出た場合には割り込み機構4か
ら割り込みが出力される。
【0074】以上のように、割り込み機構4の内部に切
替えフラグ68を設けたことにより、ハードウエアモー
ドのときに割り込み機構4から割り込み要求を出力する
又は割り込み要求を抑止するという切替えが可能になっ
たので、割り込み機構4が割り込み要求を出力する場合
は、ハードウエア領域11に格納された命令列のデバッ
グを制御記憶7又はハードウエア領域11に格納した割
り込み処理で行なうことができる。また、割り込み要求
を抑止した場合はハードウエア領域11に格納された命
令列をソフトウエア領域10内の1個の命令と同一の取
り扱いとした処理ができる。なお、本実施例では切替え
フラグ68を割り込み機構4の内部に設けたが、切替え
フラグ68による切替え結果の出力先が割り込み機構4
であれば良く、例えば切替えフラグ68をハードウエア
資源6に設けることもできる。
【0075】実施例8.この発明の実施例8における情
報処理装置の構成図は、図1、図2及び図10に示した
実施例7の情報処理装置の構成図と同様のものであり、
この実施例8では、ハードウエア領域11の命令列の実
行中に起動されるデバッグ割り込み処理手段をハードウ
エア領域11に格納された命令列で構成したものについ
て示す。
【0076】図11は、実施例8における主記憶1のハ
ードウエア領域11の割りつけの一例を示す図である。
図11において、14はソフトウエアモードのときにレ
ジスタ5の内容を退避するためのレジスタ退避領域、1
5はソフトウエアモードのときに現実行中のPSWを退
避するためのPSW退避領域(以下R1PSWという)
であり、レジスタ退避領域14及びR1PSW15は、
図3に示した実施例1のレジスタ退避領域14及びRP
SW15と同じものである。14aはハードウエアモー
ドのときにレジスタ5の内容を退避するための第2のレ
ジスタ退避領域、15aはハードウエアモードのときに
現実行中のPSWを退避するための第2のプログラム状
態語退避領域(以下R2PSWという)である。16は
図3に示した実施例1のエントリーテーブルと同様のも
ので、ハードウエア領域11の各命令列の先頭アドレス
を格納したエントリーテーブルである。
【0077】図12は、実施例8におけるエントリーテ
ーブル16を示す図であり、16aは通常の命令又は割
り込み処理に対応し、ハードウエア領域11に格納され
た命令列の先頭アドレス(以下第1エントリーアドレス
という)、16bはハードウエア領域11に格納された
命令列で命令又は割り込みを処理中にハードウエア領域
11の命令列による割り込み処理を行なうための先頭ア
ドレス(以下第2エントリーアドレスという)である。
【0078】図13は、実施例8を示すフローチャート
であり、ハードウエア領域11の命令列で命令を処理す
る手順、及びハードウエア領域11の命令列の実行中に
ハードウエア領域11に格納された命令列による割り込
み処理を実行する手順を示したものである。ハードウエ
ア領域11に格納された命令列による命令(以下第1の
処理という)を実行する手順は実施例1で説明したが、
処理の概略を図13のフローチャートに基づき再度説明
する。 ステップ131:第1の処理に対するハードウエア領域
11の命令列を起動する。 ステップ132:現実行中のPSWをR1PSW15に
退避する。 ステップ133:レジスタ5の内容をレジスタ退避領域
14に退避する。 ステップ134:モードフラグ8をハードウエアモード
に設定する。 ステップ135:新PSWに第1エントリーアドレス1
6aを設定し、新PSWを現PSWに設定する。 ステップ136:第1の処理実行 ステップ135で現PSWに設定された第1エントリー
アドレス16aにより呼び出された命令列による処理を
行なう。
【0079】ステップ136の処理終了後、第1の処理
に対するハードウエア領域11の命令列を終了するため
に、専用命令により以下のステップ137〜ステップ1
40の処理を行なう。 ステップ137:レジスタ退避領域14の内容をレジス
タ5に取り込む。 ステップ138:R1PSW15の内容を現PSWとし
て設定する。 ステップ139:モードフラグ8にソフトウエアモード
を設定する。 ステップ140:第1の処理に対するハードウエア領域
11の命令列による処理を終了しソフトウエア領域10
の命令の処理(通常のソフトウエア処理)を再開する。
【0080】次に、ステップ136で実行されている命
令列のデバッグを行なうために、割り込み機構4からハ
ードウエア領域11の命令列による割り込み処理(以下
第2の処理という)の要求が出された場合について説明
する。 ステップ141:ステップ136の命令列の実行中に、
切替えフラグ68が論理「1」に設定されている場合、
割り込み機構4からハードウエア領域11の命令列によ
る割り込み処理の要求が出され、第2の処理に対するハ
ードウエア領域11の命令列を起動する。 ステップ142:現実行中のPSWをR2PSW15a
に退避する。 ステップ143:レジスタ5の内容を第2のレジスタ退
避領域14aに退避する。 このようにハードウエア領域11内の第2のレジスタ退
避領域14a及びR2PSW15aにレジスタ5の内容
と現在実行中のPSWを退避できるように構成したの
で、上記命令列の実行処理中の状態を保存することがで
きる。 ステップ144:新PSWに第2エントリーアドレス1
6bを設定し、新PSWを現PSWに設定する。 このように第1エントリーアドレス16aにより呼び出
された命令列の実行中に第2エントリーアドレス16b
をPSWに設定するように構成したので、ハードウエア
領域11に格納された命令列で命令又は割り込みを処理
中にハードウエア領域11の命令列による割り込み処理
を行なうことができる。 ステップ145:第2の処理実行 ステップ144で設定された第2エントリーアドレス1
6bにより呼び出された命令列による割り込み処理を行
なう。
【0081】ステップ145の処理終了後、第2の処理
に対するハードウエア領域11の命令列を終了するため
に、専用命令により以下のステップ146〜ステップ1
48の処理を行なう。 ステップ146:第2のレジスタ退避領域14aの内容
をレジスタ5に取り込む。 ステップ147:R2PSW15aの内容を現PSWと
して設定する。 このようにハードウエア領域11に退避されたレジスタ
5の内容及びPSWを復元し、ステップ136での命令
列による命令の処理に戻ることができるようにしたの
で、ステップ136における命令列の実行処理中の状態
に復帰することができる。 ステップ148:ステップ136で処理中のハードウエ
ア領域11の命令列による命令の処理を再開する。
【0082】なお、ハードウエアモードで切替えフラグ
68が論理「0」に設定されているときは、実施例7に
示したように、割り込み機構4は割り込み処理の要求を
出力しないので、ステップ141〜ステップ148の処
理は実行されない。そのため、第2の処理として追加し
たレジスタ5やメモリの内容を表示させたりするなどの
割り込み処理は実行されない。従って、ハードウエアモ
ードであっても切替えフラグ68を論理「0」に設定す
ればデバッグのために追加した第2の処理の実行を抑止
することができる。
【0083】以上のように、第1の処理であるハードウ
エア領域11に格納された命令列の実行中に第2の処理
であるハードウエア領域11の命令列による割り込み処
理を実行できるようにしたので、第1の処理実行中に使
用していたレジスタ5や主記憶1の内容を表示させたり
するなどの割り込み処理を第2の処理としてハードウエ
ア領域11の命令列で行なうことにより、第1の処理の
デバッグを行なうことができる。
【0084】また、第2の処理を起動したときに第1の
処理実行中に使用していたレジスタ5や現在実行中のP
SWなどの起動前の状態をハードウエア領域11に退避
し、第2の処理を終了するときはハードウエア領域11
に退避した起動前の状態を復元するので、第2の処理で
デバッグを行なった後、再び元の第1の処理実行中の状
態に復帰し第1の処理を継続できる。
【0085】さらに、第1の処理実行中に使用していた
レジスタ5や主記憶1に応じて第1の処理のデバッグを
行なう第2の処理を作成する必要があるが、第2の処理
は、処理の追加や機能の拡張が容易に行なえるハードウ
エア領域11に格納するので、第2の処理を容易に作成
できる効果がある。
【0086】実施例9.この発明の実施例9における情
報処理装置の構成図は、図1、図2及び図10に示した
実施例7の情報処理装置の構成図と同様のものであり、
この実施例9では、ハードウエア領域11の命令列の実
行中に、情報処理装置を停止状態にする、または停止状
態を解除し動作状態にするデバッグ割り込み処理手段に
ついて示す。
【0087】情報処理装置を停止状態にする割り込み処
理には、ソフトウエアモードのときに起動する第1のS
TOP割り込みと、ハードウエアモードのときに起動す
る第2のSTOP割り込みとがある。第1及び第2のS
TOP割り込みは制御記憶7に格納され、以下の(1)
及び(2)の処理を行なう割り込みである。ただし、第
1及び第2のSTOP割り込みでは現在実行中のPSW
をハードウエア領域11に退避する箇所が異なる。 (1)現在実行中のPSWをハードウエア領域11に退
避する。 (2)情報処理装置の状態を停止状態にする。(後続の
命令の処理は行なわない。) なお、第2のSTOP割り込みはハードウエア領域11
の命令列をデバッグするための割り込み処理の一例であ
る。
【0088】また、情報処理装置の停止状態を解除し動
作状態にする割り込み処理には、ソフトウエアモードの
ときに起動する第1のSTART割り込みと、ハードウ
エアモードのときに起動する第2のSTART割り込み
とがある。第1及び第2のSTART割り込みは制御記
憶7に格納され、以下の(1)及び(2)の処理を行な
う割り込みである。ただし、第1及び第2のSTART
割り込みでは主記憶のハードウエア領域11に退避され
ているPSWを取り出す箇所が異なる。 (1)ハードウエア領域11に退避されているPSWを
現PSWに設定する。 (2)情報処理装置の状態を動作状態にする。 なお、第2のSTART割り込みはハードウエア領域1
1の命令列をデバッグするための割り込み処理の一例で
ある。
【0089】図14は、実施例9におけるハードウエア
領域11の割りつけの一例を示す図であり、図において
15bはソフトウエアモードのときに第1のSTOP割
り込みが現在実行中のPSWを退避する第1の停止プロ
グラム状態語退避領域(以下S1PSWという)、15
cはハードウエアモードのときに第2のSTOP割り込
みが現在実行中のPSWを退避する第2の停止プログラ
ム状態語退避領域(以下S2PSWという)である。
【0090】図15は、主記憶1の命令又は割り込みの
処理を実行中に、割り込み機構4からSTOP割り込み
による割り込み要求が出た場合、ソフトウエアモードの
ときに起動する第1のSTOP割り込みと、ハードウエ
アモードのときに起動する第2のSTOP割り込みとを
実現する手順を示したフローチャートである。次に動作
を図15のフローチャートに基づいて説明する。 ステップ151:割り込み機構4からSTOP割り込み
による割り込み要求が出される。 ステップ152:ハードウエア領域11の命令列で命令
又は割り込みを処理中であるかを、モードフラグ8がハ
ードウエアモードであるか否かでチェックし、ソフトウ
エアモードであればステップ153に進み、ハードウエ
アモードであればステップ156に進む。 [ソフトウエアモードのときの処理] ステップ153:第1のSTOP割り込みを起動する。 ステップ154:現在実行中のPSWをS1PSW15
bに退避する。 ステップ155:情報処理装置の状態を停止状態にし、
ステップ159に進む。 [ハードウエアモードのときの処理] ステップ156:第2のSTOP割り込みを起動する。 ステップ157:現在実行中のPSWをS2PSW15
cに退避する。 ステップ158:情報処理装置の状態を停止状態にす
る。 [終了処理] ステップ159:STOP割り込みの処理を終了する。
【0091】なお、ソフトウエアモードのときに実行さ
れるステップ153〜ステップ155の処理は、実施例
7に示したように、切替えフラグ68が論理「1」でも
「0」でも実行される。また、ハードウエアモードのと
きに実行されるステップ156〜ステップ158の処理
は切替えフラグ68が論理「1」のときに実行され、論
理「0」のときは実行されない。
【0092】図16は、割り込み機構4からSTART
割り込みによる割り込み要求が出た場合、ソフトウエア
モードのときに起動する第1のSTART割り込みと、
ハードウエアモードのときに起動する第2のSTART
割り込みを実現する手順を示したフローチャートであ
る。次に動作を図16のフローチャートに基づいて説明
する。 ステップ161:割り込み機構4からSTART割り込
みによる割り込み要求が出される。 ステップ162:モードフラグ8がハードウエアモード
であるか否かをチェックし、ソフトウエアモードであれ
ばステップ163に進み、ハードウエアモードであれば
ステップ166に進む。 [ソフトウエアモードのときの処理] ステップ163:第1のSTART割り込みを起動す
る。 ステップ164:S1PSW15bの内容を現PSWと
して設定する。 ステップ165:情報処理装置の状態を動作状態にし、
ステップ169に進む。 [ハードウエアモードのときの処理] ステップ166:第2のSTART割り込みを起動す
る。 ステップ167:S2PSW15cの内容を現PSWと
して設定する。 ステップ168:情報処理装置の状態を動作状態にす
る。 [終了処理] ステップ169:START割り込みの処理を終了す
る。
【0093】なお、ソフトウエアモードのときに実行さ
れるステップ163〜ステップ165の処理は、実施例
7に示したように、切替えフラグ68が論理「1」でも
「0」でも実行される。また、ハードウエアモードのと
きに実行されるステップ166〜ステップ168の処理
は切替えフラグ68が論理「1」のときに実行され、論
理「0」のときは実行されない。
【0094】以上のように、ハードウエア領域11に格
納された命令列の実行中(ハードウエアモード)の状況
を確認するときは、切替えフラグ68を論理「1」に設
定すれば、第2のSTOP割り込みにより情報処理装置
の状態が停止状態になるので、上記命令列の実行中に使
用していたレジスタ5や主記憶1の内容を表示させたり
するなどの操作を行なうことにより、ハードウエア領域
11の命令列のデバッグが可能となる。
【0095】また、第2のSTOP割り込みは、現在実
行中のPSWをハードウエア領域11に退避し、情報処
理装置を停止状態にする。さらに、第2のSTART割
り込みは、ハードウエア領域11に退避された現在実行
中のPSWを復元し、情報処理装置を動作状態にする。
従って、ハードウエア領域11の命令列の実行中に第2
のSTOP割り込みにより情報処理装置の状態を停止状
態にしデバッグを行なった後、再び元のハードウエア領
域11の命令列による処理実行中の状態に復帰し処理を
継続できる。
【0096】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、命令又は割り込み処理をマイクロプログラムで処理
するか、主記憶中のハードウエア領域に格納された命令
列で処理するかをマイクロプログラム自身が振り分ける
ので、命令又は割り込み処理をマイクロプログラムで処
理するか上記命令列で処理するかの変更が容易に行なえ
る。
【0097】また、請求項2の発明によれば、あらかじ
め決められた種類の命令又は割り込みの処理を開始する
ときに、マイクロプログラムが、ソフトウエア処理に戻
るために必要な情報を退避し、各命令又は割り込み種類
毎に定められた情報を各命令又は割り込み種類毎にソフ
トウエア実行時に利用するレジスタに設定するので、上
記命令列の起動処理が高速に行なえる。また、ハードウ
エア領域の先頭からの変位が格納された情報を用いて上
記命令列の先頭命令アドレスを作成するようにしたの
で、主記憶中のソフトウエア領域を拡張してもハードウ
エア領域の先頭アドレスを変更するだけでよく、命令又
は割り込み処理の追加や機能の拡張が容易に行なえる。
【0098】また、請求項3の発明によれば、上記命令
列の実行が終了してソフトウエア処理に戻るとき、上記
命令列中に設けた命令を実行するようにし、通常のソフ
トウエアが使用する命令に不要な機能を付加してないの
で、ソフトウエアの実行速度が低下しない。
【0099】また、請求項4の発明によれば、マイクロ
プログラムがプログラム状態語の値を、アドレス変換を
行なわないモードとあらゆる記憶保護キーに対しアクセ
ス権を許可する値とに設定するので、ハードウエアに余
分な回路を付加することなく、命令アドレス又はオペラ
ンドアドレスを実アドレスとして扱い、記憶保護も働か
せないことができる。
【0100】また、請求項5の発明によれば、上記命令
列の開始から終了までの間は変換緩衝機構に対するアク
セスが禁止されるので、ソフトウエアを高速に実行する
ために蓄積してきた上記変換緩衝機構の情報が保存さ
れ、ソフトウエアの実行速度が低下しない。
【0101】また、請求項6の発明によれば、ソフトウ
エアがアクセスできないハードウエア資源に対し所定の
アドレスをつけ、このハードウエア資源とソフトウエア
実行時に利用するレジスタとの間で読み出し又は書込み
を行なう命令を設けたので、通常のソフトウエアでは直
接参照、更新することのできないハードウエア資源をア
クセスできる。
【0102】また、請求項7の発明によれば、上記命令
列中にアドレス変換とアクセス権チェックを行う命令を
設けたので、ハードウエアのアドレス変換器又は変換緩
衝機構を使うことなく高速に、しかもアクセス例外を起
こすことなくアドレス変換を行なうことができる。
【0103】そして、請求項8の発明によれば、上記命
令列で使用するために特別に設けた命令をソフトウエア
の実行時は不正命令とし、上記命令列の実行時は実行可
能とするので、ソフトウエアが誤ってこの命令を使用し
ても検出が容易であり、ソフトウエアの信頼性を高める
ことができる。
【0104】また、請求項9の発明によれば、特定の命
令コードと主記憶から取り出した命令の命令コードとを
命令デコーダーで比較し、一致した場合は主記憶から取
り出した命令コードに対するマイクロプログラムではな
く、上記命令列に制御を渡すマイクロプログラムを起動
するようにしたので、マイクロプログラムでの処理を上
記命令列での処理に変更することが容易に可能となる。
【0105】また、請求項10の発明によれば、割り込
み処理を起動するための割り込み要求信号を上記制御記
憶に出力する割り込み制御装置と、上記割り込み要求信
号を出力するか抑止するかが設定される切替えフラグ
と、上記主記憶に格納された命令列をデバッグするデバ
ッグ割り込み処理手段とを有し、上記割り込み制御装置
が上記切替えフラグを入力し上記割り込み要求信号を出
力する場合、上記制御記憶は、上記割り込み要求信号を
入力し、上記ハードウエア領域に格納された命令列の実
行中に上記デバッグ割り込み処理手段を実行することに
より、上記ハードウエア領域に格納された命令列の実行
中にこの命令列のデバッグを行なうことができ、デバッ
グを行なう又は抑止するという切替も可能となる。
【0106】また、請求項11の発明によれば、上記デ
バッグ割り込み処理手段を上記ハードウエア領域に格納
された命令列で構成したことにより、上記ハードウエア
領域に格納された命令列の実行中に上記デバッグ割り込
み処理手段を起動できるので、上記ハードウエア領域に
格納された命令列の実行中にデバッグが行なえる。ま
た、上記デバッグ割り込み処理手段を上記ハードウエア
領域に格納するので、デバッグ用の処理の追加や機能の
拡張が容易に行なえる。
【0107】また、請求項12の発明によれば、上記デ
バッグ割り込み処理手段は、このデバッグ割り込み処理
手段を起動したときに起動前の状態を上記ハードウエア
領域に退避する手段と、上記デバッグ割り込み処理手段
が終了したときに上記ハードウエア領域に退避された起
動前の状態を復元する手段とを設けたことにより、上記
デバッグ割り込み処理手段で上記ハードウエア領域に格
納された命令列のデバッグが行え、かつ、上記デバッグ
割り込み処理手段が終了したときは上記ハードウエア領
域に格納された命令列の実行中の状態を復元するので、
元の上記ハードウエア領域に格納された命令列の処理を
継続できる。
【0108】また、請求項13の発明によれば、上記デ
バッグ割り込み処理手段を上記制御記憶に格納されたデ
バッグ割り込み処理手段で構成したことにより、情報処
理装置の状態を制御するための割り込みなどの割り込み
処理を起動できるので、上記ハードウエア領域に格納さ
れた命令列の実行中にデバッグが行なえる。
【0109】また、請求項14の発明によれば、上記制
御記憶に格納されたデバッグ割り込み処理手段は、この
デバッグ割り込み処理手段を起動したときに起動前の状
態を上記ハードウエア領域に退避する手段と、上記デバ
ッグ割り込み処理手段が終了したときに上記ハードウエ
ア領域に退避された起動前の状態を復元する手段とを設
けたことにより、上記デバッグ割り込み処理手段で上記
ハードウエア領域に格納された命令列のデバッグが行
え、かつ、上記デバッグ割り込み処理手段が終了したと
きは上記ハードウエア領域に格納された命令列の実行中
の状態を復元するので、元の上記ハードウエア領域に格
納された命令列の処理を継続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における情報処理装置の構
成図である。
【図2】この発明の実施例1における情報処理装置の主
記憶の分割を示す構成説明図である。
【図3】この発明の実施例1における情報処理装置の主
記憶のハードウエア領域の割りつけを示す構成説明図で
ある。
【図4】この発明の実施例1における情報処理装置のハ
ードウエア領域の命令列のための新プログラム状態語を
求める方法を示す説明図である。
【図5】この発明の実施例1における情報処理装置の命
令実行手順を示すフロ−チャ−トである。
【図6】この発明の実施例2における情報処理装置のT
LBの構成図である。
【図7】この発明の実施例2における情報処理装置のT
LBパージ信号生成部を示す構成図である。
【図8】この発明の実施例3における情報処理装置の命
令デコーダの構成図である。
【図9】この発明の実施例4における主記憶上のデータ
を時刻機構に設定するための命令を主記憶のハードウエ
ア領域の命令列で実現した場合のフローチャ−トであ
る。
【図10】この発明の実施例7における情報処理装置の
割り込み機構の構成図である。
【図11】この発明の実施例8における情報処理装置の
主記憶のハードウェア領域の割付を示す図である。
【図12】この発明の実施例8における情報処理装置の
エントリーテーブル内部を示す図である。
【図13】この発明の実施例8におけるハードウエア領
域の命令列で割り込み処理を実現する手順を示すフロー
チャーとである。
【図14】この発明の実施例9における情報処理装置の
主記憶のハードウエア領域の割り付けを示す図である。
【図15】この発明の実施例9における情報処理装置を
停止状態にする割り込み処理を実現する手順を示すフロ
ーチャートである。
【図16】この発明の実施例9における情報処理装置を
動作状態にする割り込み処理を実現する手順を示すフロ
ーチャートである。
【図17】従来の情報処理装置の主記憶の分割を説明す
る構成説明図である。
【図18】従来の情報処理装置のプログラム割り込み時
のアドレス生成手段を示す構成図である。
【図19】従来の情報処理装置のレジスタへのアクセス
を説明する説明図である。
【図20】従来の情報処理装置のメモリ・アクセス制御
手段の構成図である。
【符号の説明】
1 主記憶 2 メモリアクセス手段 3 命令デコーダ 4 割り込み機構 5 レジスタ 6 ハードウエア資源 7 制御記憶 8 モードフラグ 9 算術論理演算器 10 ソフトウエア領域 11 ハードウエア領域 12 ハードウエア領域の固定領域 13 プログラム格納領域 14 レジスタ退避領域 14a 第2レジスタ退避領域 15 PSW退避領域 15a R2PSW 15b S1PSW 15c S2PSW 16 エントリーテーブル 16a 第1エントリーアドレス 16b 第2エントリーアドレス 17 境界アドレス 18 エントリーアドレスの境界アドレスからの変移 19 エントリーアドレス 20 固定値 21 新PSW 22 新PSWの命令アドレス以外の部分 23 新PSWの命令アドレス部分 30 TLB制御部 31 TLBヒット信号 32 TLBミス信号 33 TLBデータ部 34 アドレス変換器 35 インバーター 36 ANDゲート 37 ANDゲート 38 ANDゲート 39 ANDゲート 50 命令バス 51 組合せ回路 52 制御信号 53 レジスタ 54 比較器 55 比較一致信号 56 固定値 57 制御ビット 58 ゲート 59 ゲート 60 ゲート 61 TLRA命令 62 STCS命令 65 割り込み要求信号 67 割り込み要求部 68 切替えフラグ 69a ANDゲート 69b NANDゲート 69c インバーター 70 ソフトウエア領域 71 SAP 72 ハードウエア領域 73 HAP 74 ゲート 75 ゲート 76 ゲート 77 ベース・レジスタ 78 インデックス・レジスタ 79 3入力加算器 80 フリップフロップ 81 レジスタ・スタック 82 アドレス・レジスタ 83 境界アドレス・レジスタ 84 比較器 85 フリップ・フロップ 86 NOTゲート 87 ANDゲート 88 ANDゲート 89 ANDゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−191934(JP,A) 特開 昭60−105043(JP,A) 特開 昭59−71550(JP,A) 特開 平5−181670(JP,A) 特開 昭60−65336(JP,A) 特開 平2−83739(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 9/30 - 9/355 G06F 9/40 - 9/42 390 G06F 9/22 - 9/28 320

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶と、マイクロプログラムが格納さ
    れた制御記憶とを具備し、 上記主記憶は通常のソフトウエアが格納されたソフトウ
    エア領域とあらかじめ決められた種類の命令又は割り込
    みの処理を実現するための命令列が格納され、ソフトウ
    エアがアクセスできないハードウエア領域とに分割さ
    れ、 上記マイクロプログラムはそのマイクロプログラム自身
    によって命令又は割り込みを処理するか、上記ハードウ
    エア領域に格納された命令列によって命令又は割り込み
    を処理するかを振り分ける構成としたことを特徴とする
    情報処理装置。
  2. 【請求項2】 通常のソフトウエアが格納されたソフト
    ウエア領域とあらかじめ決められた種類の命令又は割り
    込みの処理を実現するための命令列が格納され、ソフト
    ウエアがアクセスできないハードウエア領域とに分割さ
    れた主記憶と、マイクロプログラムが格納された制御記
    憶と、ソフトウエア実行時に利用するレジスタとを具備
    し、上記主記憶中のソフトウエア領域とハードウエア領
    域の境界情報を境界アドレスとし、上記各命令列の先頭
    命令アドレスを上記境界アドレスからの変位情報として
    上記ハードウエア領域に格納した情報処理装置であっ
    て、 上記マイクロプログラムは上記各命令列を実行すること
    であらかじめ決められた種類の命令又は割り込みの処理
    を開始するときに、 上記レジスタの内容及び現実行中のプログラム状態語を
    上記ハードウエア領域に退避し、 各命令又は割り込み種類毎に定められた情報を各命令又
    は割り込み種類毎に上記レジスタに設定し、 上記変位情報を用いて上記命令列の先頭命令アドレスを
    作成し、この先頭命令アドレスを用いて新プログラム状
    態語を作成する構成としたことを特徴とする情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 通常のソフトウエアが格納されたソフト
    ウエア領域とあらかじめ決められた種類の命令又は割り
    込みの処理を実現するための命令列が格納され、ソフト
    ウエアがアクセスできないハードウエア領域とに分割さ
    れた主記憶と、マイクロプログラムが格納された制御記
    憶と、ソフトウエア実行時に利用するレジスタとを具備
    し、上記命令列を実行するときに上記レジスタの内容及
    び現実行中のプログラム状態語を上記ハードウエア領域
    に退避する情報処理装置であって、 上記命令列の実行が終了してソフトウエア処理に戻ると
    きに、 上記ハードウエア領域に退避されたレジスタの内容及び
    プログラム状態語を取り出して各々上記レジスタ及びプ
    ログラム状態語に回復する命令を上記命令列中に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 上記主記憶をアクセスするメモリアクセ
    ス手段を設け、このメモリアクセス手段に仮想アドレス
    を実アドレスに変換するアドレス変換機構、及び記憶保
    護のための記憶保護機構を備えるとともに、上記プログ
    ラム状態語にアドレス変換を行なうか否かを制御するア
    ドレス変換モード情報と上記主記憶に対するアクセス権
    を制御するアクセス権情報とを具備し、 上記命令列の実行開始に先だって、マイクロプログラム
    が、上記アドレス変換モード情報をアドレス変換を行な
    わないモードに、及び上記アクセス権情報を上記記憶保
    護機構に対しどの様な場合でもアクセス権を許可する値
    とに設定し、さらに上記マイクロプログラムは、上記命
    令列の実行中は上記プログラム状態語を変更する命令の
    実行を禁止する構成としたことを特徴とする請求項1記
    載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記仮想アドレスと上記実アドレスを格
    納する変換緩衝機構を備え、 上記命令列の開始から終了まで上記変換緩衝機構に対す
    るアクセスを禁止する手段を備えたことを特徴とする請
    求項4記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 ソフトウエアがアクセスできないハード
    ウエア資源と、ソフトウエア実行時に利用するレジスタ
    とを備え、上記ハードウエア資源に対し所定のアドレス
    をつけた情報処理装置であって、 上記ハードウエア資源と上記レジスタとの間で読み出し
    又は書込みを行なう命令を上記命令列中に設けたことを
    特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 アドレス変換とアクセス権チェックでア
    クセス例外の有無を検出し、無の場合はアドレス変換に
    よって得られた実アドレスを出力し、有の場合は変換対
    象となるアドレスとともに例外コードを出力する命令を
    上記命令列中に設けたことを特徴とする請求項1又は請
    求項4記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 主記憶の命令を解読する命令デコーダ
    と、上記ハードウエア領域に格納された命令列を実行中
    か否かを上記マイクロプログラムにより設定されるモー
    ドフラグとを備え、このモードフラグの表示を上記命令
    デコーダが参照し、上記命令デコーダは、上記ハードウ
    エア領域に格納された命令列で使用するために特別に設
    けた命令を、上記命令列以外の実行時は不正命令とする
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】 あらかじめ決まった種類の命令コードを
    設定する命令コードレジスタと、上記主記憶の命令を解
    読する命令デコーダと、上記命令コードレジスタの値と
    上記命令デコーダに供給された命令コードとが一致する
    かどうかを検出する比較器とを設け、 この比較器が一致を検出したとき、上記命令デコーダー
    は、割り込み処理を実行するマイクロプログラム起動用
    の制御信号を出力し、このマイクロプログラムは、上記
    命令デコーダーに供給された命令を上記ハードウエア領
    域に格納された命令列によって処理を実行する構成とし
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処
    理装置。
  10. 【請求項10】 割り込み処理を起動するための割り込
    み要求信号を上記制御記憶に出力する割り込み制御装置
    と、上記割り込み要求信号を出力するか抑止するかが設
    定される切替えフラグと、上記主記憶に格納された命令
    列をデバッグするデバッグ割り込み処理手段とを有し、
    上記割り込み制御装置が上記切替えフラグを入力し上記
    割り込み要求信号を出力する場合、上記制御記憶は、上
    記割り込み要求信号を入力し、上記ハードウエア領域に
    格納された命令列の実行中に上記デバッグ割り込み処理
    手段を実行することを特徴とする請求項1〜3の何れか
    に記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 上記デバッグ割り込み処理手段を上記
    ハードウエア領域に格納された命令列で構成したことを
    特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 上記デバッグ割り込み処理手段は、こ
    のデバッグ割り込み処理手段を起動したときに起動前の
    状態を上記ハードウエア領域に退避する手段と、上記デ
    バッグ割り込み処理手段が終了したときに上記ハードウ
    エア領域に退避された起動前の状態を復元する手段とを
    設けたことを特徴とする請求項11記載の情報処理装
    置。
  13. 【請求項13】 上記デバッグ割り込み処理手段を上記
    制御記憶に格納されたデバッグ割り込み処理手段で構成
    したことを特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 上記制御記憶に格納されたデバッグ割
    り込み処理手段は、このデバッグ割り込み処理手段を起
    動したときに起動前の状態を上記ハードウエア領域に退
    避する手段と、上記デバッグ割り込み処理手段が終了し
    たときに上記ハードウエア領域に退避された起動前の状
    態を復元する手段とを設けたことを特徴とする請求項1
    3記載の情報処理装置。
JP6069790A 1993-06-01 1994-04-07 情報処理装置 Expired - Fee Related JP2870405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6069790A JP2870405B2 (ja) 1993-06-01 1994-04-07 情報処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-130722 1993-06-01
JP13072293 1993-06-01
JP6069790A JP2870405B2 (ja) 1993-06-01 1994-04-07 情報処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0749777A JPH0749777A (ja) 1995-02-21
JP2870405B2 true JP2870405B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=26410958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6069790A Expired - Fee Related JP2870405B2 (ja) 1993-06-01 1994-04-07 情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2870405B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7424563B2 (en) * 2006-02-24 2008-09-09 Qualcomm Incorporated Two-level interrupt service routine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0749777A (ja) 1995-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5386565A (en) Method and system for controlling/monitoring computer system having plural operating systems to run thereon
JPH05197548A (ja) Pswを変更するシステム
US3825903A (en) Automatic switching of storage protect keys
US4961161A (en) Arithmetic processor performing mask and trap operations for exceptions
JPH0193837A (ja) デバッグ用マイクロプロセッサ
US5680599A (en) Program counter save on reset system and method
CN111133418A (zh) 在例外屏蔽更新指令之后允许未中止的事务处理
US6697959B2 (en) Fault handling in a data processing system utilizing a fault vector pointer table
JP2870405B2 (ja) 情報処理装置
JP2009230479A (ja) マイクロプロセッサ
US6687845B2 (en) Fault vector pointer table
JPH1049373A (ja) パイプライン・デジタル・プロセッサにおいて多重で高精度の事象を操作する方法と装置
US5813039A (en) Guest execution control system, method and computer process for a virtual machine system
JP2008140124A (ja) データ処理装置
JP2504191B2 (ja) マイクロプロセッサ
JP2562838B2 (ja) プロセッサ及びストアバッファ制御方法
JP3105110B2 (ja) 演算装置
JP3097602B2 (ja) データ処理装置
JPH0133856B2 (ja)
JPH03269628A (ja) 例外処理方式
JP2000259410A (ja) マイクロプロセッサ
JP2020525957A (ja) コンテキスト・データ管理
JPH0713865A (ja) キャッシュメモリ制御システム
JPH0795288B2 (ja) マイクロコンピュータ
JPH06139084A (ja) 情報処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080108

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100108

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100108

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110108

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120108

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees