JP2866976B2 - 包装機の物品噛込み検出方法および装置 - Google Patents

包装機の物品噛込み検出方法および装置

Info

Publication number
JP2866976B2
JP2866976B2 JP2146875A JP14687590A JP2866976B2 JP 2866976 B2 JP2866976 B2 JP 2866976B2 JP 2146875 A JP2146875 A JP 2146875A JP 14687590 A JP14687590 A JP 14687590A JP 2866976 B2 JP2866976 B2 JP 2866976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
seal body
meshing
packaging machine
reference value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2146875A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0444913A (ja
Inventor
清 世古
泉 秋田
重基 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2146875A priority Critical patent/JP2866976B2/ja
Publication of JPH0444913A publication Critical patent/JPH0444913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2866976B2 publication Critical patent/JP2866976B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Package Closures (AREA)
  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、例えば筒状に繰出し成形されるフィルム
に物品(被包装物)を挿入供給し、該フィルムにセンタ
ーシールおよびエンドシールを施して包装体を製造する
製袋充填包装機において、前記物品を筒状フィルム中に
受け渡した際に、該物品が所定位置に対しズレを生じた
り、また包装機の稼動中に発生する振動により、同じく
物品が所定位置に対しズレを生じたりした場合に、該物
品とエンドシール機構のシール体との噛込みを早期に検
出して、エンドシール機構の損傷を防止し得るようにし
た包装機の物品噛込み検出方法および装置に関するもの
である。
従来技術 例えば、製袋器により筒状に成形された水平に給送さ
れるフィルム中に、被包装物を順次供給すると共に、該
被包装物を封入した筒状フィルムにおける長手方向端縁
部の重合面に縦シールを施し、更に筒状フィルムの被包
装物を挟む前後に夫々横シール・切断を施すことによ
り、包装体を連続製造する横型製袋充填包装機が広く知
られている。なお、前記縦シールを一般に「センターシ
ール」と称し、前記横シールを「エンドシール」と称す
るので、本明細書では以下この用語に従う。
前述した横型製袋充填包装機において、被包装物は、
エンドシール機構のシールタイミングに対して、各対応
する位置に整列していることが必要である。このため上
流側のコンベヤにより搬送されて到来する被包装物は、
エンドシール機構でのシールタイミングと同期した所要
の送込みタイミングで下流側の筒状フィルム中に1単位
ずつ供給される。
しかるに横型製袋充填包装機では、当該包装機の稼動
中に発生する振動、被包装物の形態条件、被包装物と筒
状フィルムとの摩擦係数の差、その送込みタイミングの
誤差等の諸要因により、筒状フィルム中の被包装物が前
記シールタイミングに対応した正規の位置からズレてし
まう事態を往々にして生ずる。このように、被包装物が
筒状フィルム中の正規位置にないと、エンドシール機構
を通過してエンドシール・切断が施される際に、該機構
に設けたシール体が被包装物と接触干渉して所謂「噛込
み」を生じ、得られた包装体に製品不良を発生すること
になる。
そこで、このような物品噛込みを検出する手段とし
て、例えば実公昭61−34248号や実開昭60−10706号公報
に記載の考案が提案されている。これらの考案は、エン
ドシール機構のシール体が噛み合ってシールを施す時点
で発生する振動等を検出し、その検出信号のレベルが所
定基準値を超えている場合に、噛込み異常の発生を判断
することを基本的な内容としている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記従来技術に係る考案では、シール
体の噛み合い時点における振動等の測定値より大きな測
定値を基準値として設定する必要があるため、その基準
値以上の測定結果が得られた時だけしか噛込み発生の判
断をなし得ない。すなわちエンドシール機構での物品噛
込みを検出した時点では、既に大きな負荷がシール体に
加わってしまっており、従って場合によってはシール体
等が大きく損傷してしまう等の問題を有していた。
発明の目的 前記課題に鑑み本発明は、シール体の噛み合い時点で
発生する測定値とは別に、噛み合い時点以外でもエンド
シール位置に対する基準値を別途設定可能とし、これに
よりシール体の噛み合い時に生ずる負荷より小さな負荷
での物品噛込みを検出可能とし、もって物品の噛込みに
起因してシール体等が損傷するのを未然に防止し得る包
装機の物品噛込み検出方法および装置を提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 前記課題を克服し、所期の目的を好適に解決するため
本発明は、供給源から引き出されたシート状フィルムを
筒状に成形し、この成形された筒状フィルム中に被包装
物を所定間隔で供給すると共に、エンドシール機構のシ
ール体を位置指令手段で指令される目標位置に向けて移
動するよう駆動用モータを制御して、前記筒状フィルム
に被包装物を挟む前後でエンドシールを施して包装体を
製造する包装機において、 前記エンドシール機構におけるシール体の噛合い領域
と非噛合い領域との夫々の領域におけるシール体の目標
位置からの遅れが許容される値であって、噛込み検出の
基準となる基準値を設定し、 前記噛合い領域または非噛合い領域において、前記シ
ール体の前記位置指令手段で指令される目標位置と位置
検出手段からの位置信号により得られる現在位置との差
が、夫々の領域で設定された前記基準値を越えていると
判定された場合は噛込み検出信号を出力するようにした
ことを特徴とする。
更に本願に係る別の発明は、被包装物が所定間隔で供
給された筒状フィルムにエンドシールを施して包装体を
連続的に製造する包装機において、 エンドシール機構を駆動するモータによって、位置指
令手段で指令される目標位置に向けて移動するよう回転
位置を制御可能に回転されるシール体と、 前記シール体の現在位置を監視して、前記駆動用モー
タの制御系に位置信号を帰還させる位置検出手段と、 前記シール体の噛合い開始位置と、噛合い終了位置と
についての角度に関するデータが記憶される第1記憶ブ
ロックと、 噛合い領域と非噛合い領域との各領域におけるシール
体の目標位置からの遅れが許容される値であって、過負
荷検出の基準値となるシール体の許容ズレ角度に関する
データが記憶される第2記憶ブロックと、 前記位置検出手段から入力される位置信号に基づき、
シール体の現在位置が、前記第1記憶ブロックのデータ
から求められる噛合い領域と非噛合い領域の何れである
かを判断すると共に、位置検出手段からの位置信号に対
応したシール体の現在位置と前記位置指令手段で指令さ
れる目標位置とのズレ角度と、シール体の現在位置に応
じて第2記憶ブロックで記憶されたシール体の許容ズレ
角度に関する基準値とを比較し、その基準値に対するズ
レ角度の大小によって物品噛込みの有無を判断する比較
判断手段とを備えたことを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係る包装機の物品噛込み検出方法およ
び装置につき、好適な実施例を挙げて、以下説明する。
(包装機の駆動系について) 第2図は、本発明に係る物品噛込み検出装置が適用さ
れる横型製袋充填包装機の実施例を示す。この包装機
は、被包装物10を供給するコンベヤ12の駆動を担当する
モータAと、フィルム16を繰出すロール18,18の駆動を
担当するサーボモータBと、エンドシール機構20の駆動
を担当するサーボモータCとを基本的に備えている。コ
ンベヤ12は、無端チェン24と、これに所定間隔で取付け
た多数のアタッチメント14とからなり、各アタッチメン
ト14により押送される被包装物10を、下流側の製袋器26
で筒状に成形したフィルム16に受渡し供給するようにな
っている。このコンベヤ12は、図示の駆動軸28に設けた
ベルト・プーリー伝動系を介してモータAにより駆動さ
れる。当該モータAは、例えば交流誘導電動機であっ
て、インバータ等による可変速制御がなされる。
前記駆動軸28には、ロータリエンコーダに代表される
基準タイミング発生手段S1が設けられている。この基準
タイミング発生手段S1は、前記供給コンベヤ12から被包
装物10を所定間隔で1単位づつ、下流側の筒状フィルム
16に送込むタイミングをパルスとして発生する。この場
合、各被包装物10が筒状フィルム16に順次送込まれる間
隔が1サイクルであって、前記ロータリーエンコーダで
は1回転の360゜に相当する。従って、このロータリー
エンコーダより発生するパルスを角度換算することによ
り、コンベヤ12を搬送される被包装物10の供給現在位置
を知ることができる。
ロール体(図示せず)を供給源とするシート状のフィ
ルム16は、前記一対の繰出しロール18,18により挟まれ
て、コンベヤ12の下流側に配設した製袋器26に向け繰出
される。この製袋器26を経て筒状の袋体16aに成形され
たフィルム16は、その長手方向における端縁部の重合面
を一対の送りロール34,34により挟圧されて下流側に給
送される。また、一対の熱融着用ロール36,36が配設さ
れ、該ロール36,36によりフィルム16の両端縁重合部を
挟圧することによって、センターシールが施される。
前述した対をなす繰出しロール18,18は、図示のベル
ト・プーリー伝動系を介して、サーボモータBにより駆
動される。このサーボモータBの動力は駆動軸32を介し
て更に分岐され、前記各一対の送りロール34,34および
シール用ロール36,36を同期的に駆動する。サーボモー
タBの位置および速度は、ロータリーエンコーダRE1
より常時検出され、その値は制御回路にフィードバック
される。
また下流側に配設したエンドシール機構20には、上下
の関係で対向的に一対の回転シール体40,40が設けられ
ている。このシール体40,40は、ベルト・プーリー伝動
系を介してサーボモータCにより位置および速度を制御
可能に駆動されて、所要の不等速運動を行なう。当該サ
ーボモータCも、ロータリーエンコーダRE2によりその
回転が常時検出され、該モータCに対するサーボ制御が
なされる。
また、図示しないキーボード等からなる入力手段によ
り、各物品の品種毎に、被包装物10の高さ寸法、包装フ
ィルム16の1袋分の包装切断長等が入力設定されると共
に制御部に記憶され、そのデータに基づいて包装機の各
駆動系が同期制御される。
(噛込み検出方式について) 本発明は、エンドシール機構20のシール体40,40が被
包装物10を噛込んだ際に、該機構20を駆動するサーボモ
ータCに及ぼされる瞬間的な負荷変動を、位置検出手段
としてのロータリーエンコーダRE2からの位置信号によ
り検出し、その検出信号から該エンドシール機構20にお
けるシール体40,40の回転角度に換算した負荷変動を演
算する方式を採用するものである(このサーボモータC
は、後述のサーボ制御部54から指令される所定のモータ
制御信号に基づいて、その回転制御がなされる)。すな
わち、サーボモータCに負荷が及ぼされた場合には、該
モータCの回転量についての目標位置と現在位置とに差
が生ずるので、その差をズレ量として検出する。そし
て、このズレ量をシール体40,40の回転角度に換算する
演算を行ない、その演算値(ズレ角度)が、予め入力記
憶された噛込み検出の基準となる基準値を越える場合
に、噛込み発生としてこれを検出するものである。
(制御回路について) 第1図は、本発明の実施例に係る物品噛込み検出装置
に使用される制御回路の一例を示している。この制御回
路22は、前述したインバータ等による可変速制御がなさ
れてコンベヤ12を駆動するモータAや、フィルム16の繰
出しロール18,18等を駆動するサーボモータBの制御も
行なうが、本実施例では、エンドシール機構20の物品噛
込み検出を主内容とするので、これらモータAやサーボ
モータBの制御系については説明を省略する。エンドシ
ール機構20を駆動するサーボモータCは、ロータリーエ
ンコーダRE2よりその回転が検出され、サーボ制御部54
およびサーボアンプ46からなる位置指令手段により所要
のサーボ制御が与えられる。すなわち、サーボモータC
は、位置指令手段で指令される目標位置に向けて前記シ
ール体40,40を移動するよう制御される。なお前記ロー
タリーエンコーダRE2からの情報を基礎として、シール
体40,40の現在位置が、後述する比較判断手段52におい
て演算される。
制御回路22に内蔵した制御部45は、第1記憶ブロック
42を有している。この第1記憶ブロック42には、第1イ
ンターフェース48を介して、図示しないキーボード等の
入力手段から、前記シール体40,40の噛合い開始位置
と、噛合い終了位置とについての角度に関するデータが
入力記憶されるようになっている。すなわち第3図に示
すように、エンドシール機構20のシール体40,40におい
て、両シール体の先端が最も離間し合う位置を夫々A点
とし、また両シール体が噛合い始める位置をB点、噛合
いが終わる位置をC点とする。この場合に、両シール体
が噛合っている領域(噛合い領域)はB〜Cで表わさ
れ、また噛合っていない領域(非噛合い領域)はC〜A
〜Bで表わされる。また前記A点を、便宜上各シール体
40が回転を開始する起点0゜とする。
このとき、シール体40,40の噛合い開始位置Bを、角
度換算で例えば170゜と設定し、また両シール体の噛合
い終了位置Cを、角度換算で例えば190゜と設定する。
そして、これらの角度換算されたシール体の噛合い開始
位置Bおよび噛合い終了位置Cが、前記第1記憶ブロッ
ク42に第1インターフェース48を介して入力記憶される
ものである。
また前記制御部45は、第2記憶ブロック44を有してい
る。この第2記憶ブロック44には、第2インターフェー
ス50を介してキーボード等の入力手段により、前記シー
ル体40,40の噛合い領域B〜C間と非噛合い領域C〜A
〜B間との夫々に関する該シール体40,40の目標位置か
らの遅れが許容される値であって、噛込み検出の基準と
なる基準値が入力記憶される。すなわち、被包装物10に
シール体40,40が接触した際の過負荷により該シール体4
0,40の目標位置と現在位置との間に生ずるズレ角度に関
するデータが記憶されるものである。噛合い領域B〜C
間については、シール体40,40の噛合い時に所要のシー
ル圧力が与えられることから、被包装物10の噛込みを生
じない場合であっても瞬間的に大きな負荷変動を伴なう
ので、その基準値を角度換算で例えば120゜と設定す
る。すたわち、噛合い領域B〜C間においては、シール
体40,40の回転における目標位置と現在位置との差が、
前記基準値である120゜以上であれば、該シール体40,40
に被包装物10の噛込みを生じたと判断し、120゜未満で
あれば噛込みを生じていないと判断する。例えば、前記
ロータリーエンコーダRE2からの情報を基礎として演算
されるシール体40,40の現在位置が前記A点から170゜の
位置であるのに対し、前記位置指令手段で指令されるシ
ール体40,40の正常運転時の目標位置がA点から290゜の
位置である場合は、目標位置と現在位置との差が(290
゜−170゜=)120゜となり、このときに被包装物10の噛
込みを生じたと判断する。また、非噛合い領域C〜A〜
B間においては、モータの変速制御に伴なう負荷変動以
外、大きな負荷変動は与えられないから、その基準値を
角度換算で例えば20゜と設定する。すなわち、非噛合い
領域C〜A〜B間においては、シール体40,40の回転に
おける目標位置と現在位置との差が、前記基準値である
20゜以上であれば、該シール体40,40に被包装物10の噛
込みを生じたと判断し、20゜未満であれば噛込みを生じ
ていないと判断するようにしてある。例えば、前記ロー
タリーエンコーダRE2からの情報を基礎として演算され
るシール体40,40の現在位置が前記A点から130゜の位置
であるのに対し、前記位置指令手段で指令されるシール
体40,40の正常運転時の目標位置がA点から150゜の位置
である場合は、目標位置と現在位置との差が(150゜−1
30゜=)20゜となり、このときに被包装物10の噛込みを
生じたと判断する。
更に前記制御部45は、演算部からなる比較判断手段52
を有している。この比較判断手段52は、前記サーボモー
タC(サーボ制御部54からの回転指令により制御され
る)の回転を検出するロータリーエンコーダRE2のパル
ス信号から得られる情報を基に、前記サーボ制御部54を
介してサーボモータCの現在位置並びに負荷状況(目標
位置と現在位置の差)の各データが常時入力されると共
に、前記第1記憶ブロック42および第2記憶ブロック44
からのデータも別途入力される。そして該比較判断手段
52は、入力されたロータリーエンコーダRE2からの位置
信号に基づき、シール体40,40の現在位置が、第1記憶
ブロック42の記憶値から求められる噛合い領域と非噛合
い領域の何れであるかを判断する。また、ロータリーエ
ンコーダRE2からの位置信号に対応したシール体40,40の
現在位置(角度)と前記位置指令手段で指令される目標
位置(角度)とのズレ角度と、シール体40,40の現在位
置に応じて第2記憶ブロック44で記憶されたシール体4
0,40の許容ズレ角度に関する基準値とを比較し、その基
準値に対するズレ角度の大小によって物品噛込みの有無
を判断するべく機能する。
これにより、得られた結果が物品噛込み有りと判断さ
れた場合は、サーボ制御部54にその指令を送り、該サー
ボ制御部54はサーボアンプ46を介してシール体駆動用サ
ーボモータCに所要位置まで逆転して停止させる制御指
令を与える。また第1図に示すリジェクト制御部47か
ら、リジェクト装置49に対し不良包装品の排出指令を与
える。
実施例の作用 次に、本実施例に係る包装機の物品噛込み検出装置の
一連の動作を、これにより好適に達成される物品噛込み
検出方法との関係において以下説明する。先ず第2記憶
ブロック44に、シール体40,40の噛合い領域での過負荷
時の許容ズレ角度(目標位置からの遅れが許容される
値)および非噛合い領域における過負荷時の許容ズレ角
度に関する夫々の基準値を入力して記憶させる。また第
1記憶ブロック42には、シール体40,40の噛合い開始位
置と噛合い終了位置とを夫々入力して記憶させる。
この設定操作が終了した後に、包装機を稼動させるこ
とになるが、その稼動中に前記の比較判断手段25におい
て、先ず、前記ロータリーエンコーダRE2からの位置信
号を受けて、第1記憶ブロック42の記憶値からシール体
40,40の現在位置が噛合い領域でないと判定されると、
シール体40,40の非噛合い領域A〜Bでの目標位置と現
在位置との差を演算する。そして差としての演算値が、
第2記憶ブロック44に記憶された非噛合い領域の基準値
未満であるかどうかを判断する。比較判断手段52が、前
記の目標位置と現在位置との差が基準値(20゜)以上に
なっていると判断された場合は、第4図(a)に示す如
く、前記シール体40,40に被包装物10の噛込みを生じた
と判断し、噛込み検出信号をサーボ制御部54およびサー
ボアンプ46に出力する。この噛込み検出信号により、シ
ール体40,40は瞬時に正常回転を中止し、その正回転方
向と逆の方向への回転を開始し、正規の噛合い位置に対
し180゜回転した位置でシール体40,40は停止する(第4
図(b)参照)。
また噛込みを生じた被包装物10と、これを収納してい
る筒状フィルム16とは、先に包装された被包装物10と共
にそのまま2連包の状態となって、不良包装品として引
続き下流側に送出れる。そして次のシール体噛合いタイ
ミングに同期するタイミングで、正規の噛合い位置に対
し180゜回転した位置で停止していたシール体40,40の回
転が再開され、供給コンベヤ12およびモータBにより駆
動されるフィルム繰出し手段とは同期運転状態に復帰す
る。
なお、前記シール体40,40の非噛合い領域で、演算値
が基準値(20゜)未満の位置誤差に止まる場合には、引
続きシール体40,40は回転を継続する。前記ロータリー
エンコーダRE2からの位置信号を受けて、シール体40,40
の現在位置が第1記憶ブロック42の記憶値から得られる
噛合い領域B〜Cに入ったものと判定されると、前記比
較判断手段52が、前記第2記憶ブロック44に記憶された
噛合い領域での基準値(120゜)に対する位置誤差の大
小を比較判断する。この比較判断結果により、基準値
(120゜)以上の位置誤差が検出された場合は、先と同
様に、シール体40,40は瞬時にその回転を中止して逆転
を開始し、正規の噛合い位置から180゜回転した位置で
停止する。噛込みを生じた被包装物10およびこれを収納
している筒状フィルム16は、先に包装された被包装物と
共にそのまま2連包の状態となって不良包装品として下
流側に送出される。そして次のシール体噛合いタイミン
グに同期するタイミングで、停止していたシール体40,4
0の回転が再開され、供給コンベヤ12およびモータBに
より駆動されるフィルム繰出し手段との同期運転状態に
復帰する。なお噛込みを生じて前記2連包となった包装
体は、第1図に示すリジェクト装置49により不良包装品
としてライン外へ排出される。
なお本実施例では、被包装物10の噛込み検出後にシー
ル体40,40は、正規の噛合い位置に対し180゜回転した位
置まで、正回転方向と逆の方向へ回転して停止すること
としたが、これに限定されるものではなく、該シール体
40,40を、フィルム16または被包装物10と接触干渉しな
い位置まで回転させた後、停止するように制御するもの
であってもよい。
(変更例について) 本実施例に係る物品噛込み検出装置では、先に説明し
た基本構成を基礎として、次の如き各種の変更を加える
ことができる。
シール体40,40の幅と回転半径とを入力して、該シー
ル体40,40の噛合い領域を自動的に設定し得るようにす
ること。ここに「シール体の幅」は第3図に示す如く、
シール体20の先端における円周方向の円弧幅を指称す
る。
シール体40,40の噛合い領域の角度を記憶し、包装機
の正常運転時における前記位置検出手段からの位置信号
を入力することで、該シール体40,40の噛合い領域およ
び非噛合い領域における該シール体40,40の目標位置と
現在位置との差から噛合い領域と非噛合い領域との基準
値を自動設定し得るようにすること。
包装機の稼動中における噛合い位置での負荷状況を数
回記憶し、その内のシール***置に関する誤差の最大値
プラスαの値を、噛込み検出信号の基準値とする。これ
により、噛合い位置での基準値の自動設定がなされる。
シール体40,40は、エンドシールを施している間はフ
ィルム16の移送速度と同一の速度となるよう制御される
と共に、その後のシールタイミングと同期する不等速回
転制御がなされるようになっている。従って通常は、噛
合い領域B〜C間で低速回転を行なっていたシール体4
0,40は、C以降の領域で高速回転されることとなる。こ
のため該領域Cでも、低速から高速への移行時の負荷変
動により、シール体40,40は目標位置に対する現在位置
に瞬間的ズレを生ずる。そこでC〜A間の領域において
は、その入力信号は無視する制御を行なうのが好まし
い。
入力された被包装物10の高さに基づき、シール体40,4
0との接触位置に関する角度を自動的に演算記憶し、記
憶された領域のみでシール体噛合い領域と非噛合い領域
とを分割して、各領域において基準値との判断を行なう
ようにしてもよい。
噛合い検知の基準値を、機械の経年変化に伴なう駆動
部の負荷状況の変化に応じて、自動的に補正する学習機
能を備えるようにする。
噛合い検知の基準値は、被包装物10の硬軟等の性状に
応じて、物品毎に設定し得るようにする。
発明の効果 以上説明した如く、本発明に係る包装機の物品噛込み
検出方法および装置は、シール体の非噛合い領域におい
ても負荷変動が検出可能なものであって、これによりシ
ール体の噛合い時に発生する負荷よりも小さい値の負荷
検出が可能となる。従って、比較的柔かい材質の被包装
物に対するシール体の噛込みを検出し得る。またその検
出領域は、シール体の噛合い時以前の領域にも及んでい
るので、被包装物とシール体との先端との接触による過
負荷を早期に検出できる大きな利点がある。
更に、噛込みが発生した場合には、シール体の駆動を
停止すると共に、これを逆転させて所要位置に待機さ
せ、その後に物品供給タイミングに応じて再び同期運転
が再開されるので、前工程でのラインを停止させる必要
がなく、生産効率が大きく向上する。また噛込みを生じ
た被包装物を、不良包装品としてリジェクト装置により
ライン外へ排出すれば、包装機の次工程への不良包装品
の搬入を防止できて完全な自動化生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係るエンドシール機構の物
品噛込み検出装置における制御回路のブロック図、第2
図は、実施例に係る包装機の駆動系制御装置の概略斜視
図、第3図は、エンドシール機構におけるシール体の回
転角度に関する説明図、第4図(a)〜(c)は、物品
噛込み検出の工程を経時的に示す説明図である。 10……被包装物、16……フィルム 16a……筒状フィルム、20……エンドシール機構 40……シール体、42……第1記憶ブロック 44……第2記憶ブロック、46……サーボアンプ(位置指
令手段) 52……比較判断手段、54……サーボ制御部(位置指令手
段) RE2……ロータリーエンコーダ(位置検出手段) A……コンベヤ駆動用モータ、B……繰出しロール駆動
用モータ C……シール体駆動用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 重基 愛知県名古屋市西区中小田井4丁目380 番地 株式会社フジキカイ名古屋工場内 (56)参考文献 特開 昭60−149436(JP,A) 実開 昭60−10706(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 9/06 B65B 57/00 H B65B 51/10 C

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給源から引き出されたシート状フィルム
    (16)を筒状に成形し、この成形された筒状フィルム
    (16a)中に被包装物(10)を所定間隔で供給すると共
    に、エンドシール機構(20)のシール体(40,40)を位
    置指令手段(46,54)で指令される目標位置に向けて移
    動するよう駆動用モータ(C)を制御して、前記筒状フ
    ィルム(16a)に被包装物(10)を挟む前後でエンドシ
    ールを施して包装体を製造する包装機において、 前記エンドシール機構(20)におけるシール体(40,4
    0)の噛合い領域と非噛合い領域との夫々の領域におけ
    るシール体(40,40)の目標位置からの遅れが許容され
    る値であって、噛込み検出の基準となる基準値を設定
    し、 前記噛合い領域または非噛合い領域において、前記シー
    ル体(40,40)の前記位置指令手段(46,54)で指令され
    る目標位置と位置検出手段(RE2)からの位置信号によ
    り得られる現在位置との差が、夫々の領域で設定された
    前記基準値を越えていると判定された場合は噛込み検出
    信号を出力するようにした ことを特徴とする包装機の物品噛込み検出方法。
  2. 【請求項2】被包装物(10)が所定間隔で供給された筒
    状フィルム(16a)にエンドシールを施して包装体を連
    続的に製造する包装機において、 エンドシール機構(20)を駆動するモータ(C)によっ
    て、位置指令手段(46,54)で指令される目標位置に向
    けて移動するよう回転位置を制御可能に回転されるシー
    ル体(40,40)と、 前記シール体(40,40)の現在位置を監視して、前記駆
    動用モータ(C)の制御系に位置信号を帰還させる位置
    検出手段(RE2)と、 前記シール体(40,40)の噛合い開始位置と、噛合い終
    了位置とについての角度に関するデータが記憶される第
    1記憶ブロック(42)と、 噛合い領域と非噛合い領域との各領域におけるシール体
    (40,40)の目標位置からの遅れが許容される値であっ
    て、過負荷検出の基準値となるシール体(40,40)の許
    容ズレ角度に関するデータが記憶される第2記憶ブロッ
    ク(44)と、 前記位置検出手段(RE2)から入力される位置信号に基
    づき、シール体(40,40)の現在位置が、前記第1記憶
    ブロック(42)のデータから求められる噛合い領域と非
    噛合い領域の何れであるかを判断すると共に、位置検出
    手段(RE2)からの位置信号に対応したシール体(40,4
    0)の現在位置と前記位置指令手段(46,54)で指令され
    る目標位置とのズレ角度と、シール体(40,40)の現在
    位置に応じて第2記憶ブロック(44)で記憶されたシー
    ル体(40,40)の許容ズレ角度に関する基準値とを比較
    し、その基準値に対するズレ角度の大小によって物品噛
    込みの有無を判断する比較判断手段(52)とを備えた ことを特徴とする包装機の物品噛込み検出装置。
  3. 【請求項3】前記比較判断手段(52)により、シール体
    (40,40)のズレ角度が基準値を越えていると判断され
    た場合には、噛込み検出信号を前記駆動用モータ(C)
    の制御系に出力し、 前記シール体(40,40)をフィルム(16)または被包装
    物(10)に接触干渉しない位置まで逆転させた後に停止
    し、 前記シール体(40,40)を次の回転サイクルまで停止さ
    せた後に、前記フィルム(16)の給送と同期したタイミ
    ングでその駆動を再開する制御手段を備えていることを
    特徴とする請求項2記載の包装機の物品噛込み検出装
    置。
  4. 【請求項4】前記第1記憶ブロック(42)には、更にシ
    ール体(40,40)の幅と回転半径とに関するデータが入
    力記憶され、該データからシール体(40,40)の噛合い
    開始位置と噛合い終了位置とを演算することで、該シー
    ル体(40,40)の噛合い領域を自動的に設定し得るよう
    になっている請求項2記載の包装機の物品噛込み検出装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1記憶ブロック(42)には、更にシ
    ール体(40,40)の噛合い領域の角度が記憶され、包装
    機の正常運転時における前記位置検出手段(RE2)から
    の位置信号を入力し、該シール体(40,40)の噛合い領
    域と非噛合い領域との夫々のシール体(40,40)の目標
    位置と現在位置との差から噛合い領域と非噛合い領域と
    の基準値の自動設定をなし得るようになっている請求項
    2記載の包装機の物品噛込み検出装置。
JP2146875A 1990-06-04 1990-06-04 包装機の物品噛込み検出方法および装置 Expired - Lifetime JP2866976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2146875A JP2866976B2 (ja) 1990-06-04 1990-06-04 包装機の物品噛込み検出方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2146875A JP2866976B2 (ja) 1990-06-04 1990-06-04 包装機の物品噛込み検出方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0444913A JPH0444913A (ja) 1992-02-14
JP2866976B2 true JP2866976B2 (ja) 1999-03-08

Family

ID=15417544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2146875A Expired - Lifetime JP2866976B2 (ja) 1990-06-04 1990-06-04 包装機の物品噛込み検出方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2866976B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3611429B2 (ja) * 1997-09-17 2005-01-19 ユニ・チャーム株式会社 男性用尿取りパッド
JP3877451B2 (ja) 1998-10-30 2007-02-07 ユニ・チャーム株式会社 尿取りパッド
JP2006193176A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Ishida Co Ltd 製袋包装機
JP4589899B2 (ja) * 2006-08-03 2010-12-01 株式会社フジキカイ 包装機の物品噛込み検出装置
JP4724681B2 (ja) * 2007-03-15 2011-07-13 株式会社フジキカイ 横型製袋充填機のエンドシール装置
JP5102586B2 (ja) * 2007-11-21 2012-12-19 株式会社川島製作所 自動包装機
ITMI20080392A1 (it) * 2008-03-10 2009-09-11 Sitma Spa Gruppo confezionatore ad alta velocita' e macchina confezionatrice dotata di tale gruppo
JP6084034B2 (ja) * 2012-12-28 2017-02-22 株式会社川島製作所 製袋充填包装機
AU2014227559B2 (en) * 2013-11-19 2018-02-08 Tna Australia Pty Limited A film drive assembly for a packaging machine
US10287046B2 (en) * 2014-10-28 2019-05-14 Omron Corporation Control apparatus, system, and program library
JP6459686B2 (ja) * 2014-10-28 2019-01-30 オムロン株式会社 制御装置、システム、およびライブラリプログラム
JP6462382B2 (ja) 2015-01-29 2019-01-30 株式会社シマノ 係合ピン及び係合ピンを有する釣り用リールの往復移動機構
JP6930753B2 (ja) * 2019-06-26 2021-09-01 トキワ工業株式会社 包装方法、および、包装装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6010706U (ja) * 1983-06-30 1985-01-24 明星食品株式会社 食品用包装機におけるシ−ル部異物かみ込み検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0444913A (ja) 1992-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2866976B2 (ja) 包装機の物品噛込み検出方法および装置
EP0336012B1 (en) Packaging machine with a vacant package-proofing control device
JPH0629049B2 (ja) 横型製袋充填包装機のシール体駆動制御装置
JPH0520651Y2 (ja)
JP2801530B2 (ja) 横型製袋充填包装機及びその制御方法
JP2673407B2 (ja) 縦型製袋充填包装機のフィルム送り制御方法および装置
EP0640526A1 (en) Method and device for manipulating a stream of products
JPH0457708A (ja) 横型製袋充填包装機
JPH07110645B2 (ja) 包装機の運転制御装置
JP3592589B2 (ja) 製袋充填機における横シール装置
JPH07237796A (ja) 製袋充填包装機における原反送出し方法及び装置
JP4133087B2 (ja) 包装システム
JP3323941B2 (ja) 横型製袋充填機における制御方法および装置
JP2529037B2 (ja) 横型製袋充填包装機における停止位置制御方法及び装置
JP3676842B2 (ja) 製袋充填包装機における原反フィルム送出し装置及び送出し方法並びに製袋充填包装機及び包装方法
JPH04113831A (ja) 帯状ゴムシート材料の継目自動修正方法及びその装置
JP3575843B2 (ja) 製袋充填包装機における原反送出し方法及び装置
JP3676844B2 (ja) 製袋充填包装機における原反フィルム送出し装置及び送出し方法並びに製袋充填包装機及び包装方法
KR0171681B1 (ko) 포장기의 피 포장물 공급장치
JPH07106734B2 (ja) 包装方法
JP3688310B2 (ja) 製袋充填包装機における原反送出し方法及び装置
JPS627051B2 (ja)
JPH03226436A (ja) 包装機のd型カムによるエンドシール装置の速度制御装置
JPH057243B2 (ja)
JPH0676082B2 (ja) 包装機の横シーラ等の回転動作体の位相合わせ装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101225

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101225

Year of fee payment: 12