JP2866368B1 - 潤滑補助体 - Google Patents

潤滑補助体

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JP2866368B1
JP2866368B1 JP10035445A JP3544598A JP2866368B1 JP 2866368 B1 JP2866368 B1 JP 2866368B1 JP 10035445 A JP10035445 A JP 10035445A JP 3544598 A JP3544598 A JP 3544598A JP 2866368 B1 JP2866368 B1 JP 2866368B1
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章一 江森
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Abstract

【要約】 【課題】膣等の体孔内に差し込んで体孔内の粘膜に潤い
を与え、また外部からの挿入物に対して粘膜を保護し、
柔らかくて使用感も良好な、潤滑補助体を提供する。 【解決手段】本発明の潤滑補助体は、ステアリン酸エチ
ルを主体として形成されると共に、軟化剤として5ー2
0重量%のラード(豚脂)を含む。好適には、ステアリ
ン酸エチルの純度は90〜99重量%の範囲内にあり、
この潤滑補助体の融点は30〜35°Cの範囲内にあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、肛門、膣等の体
孔内に差し込んで用いる潤滑補助体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、人間は年とともに膣等の体孔
内の粘膜に潤いがなくなり、特に高齢になるほど、粘膜
に潤いが少なくなり、生理用品の挿入やその他の物体を
挿入、抜き出しに際して、膣壁等の粘膜をこすって痛み
などを与え、また、便秘等の場合にも、便が腸壁に対し
て滑りずらく、排便しずらくなることがあり、この場合
各種のオイルやゼリーを膣、肛門等の体孔開口部に塗布
して潤滑性を高めていた。さらに老人、病人等の排便能
力の低下した人の堅い便のかき出しの場合は、指等でか
きだすために、腸壁等の粘膜に傷をつけたりする恐れが
十分にあった。
【0003】しかしながら、これらの開口部位は、目で
見えない下部でもあるために、体孔開口部に市販のゲル
状のオイルやゼリーを塗ることになるので、衣服を汚さ
ないように体孔開口部のみに塗るのが難しく不便であ
る。さらに、この種の市販のオイルやゼリーは粘度が高
いのでべとつきやすく、また臭いがして使いづらく、さ
らにチューブ等に入っているので形状が大きくなり、目
に付きやすく、人目に触れないように保管するのが難し
かった。
【0004】このような問題を解決するものとして、潤
滑剤を座薬形状に成形し、これを必要に応じて体孔開口
部より挿入することも提案されている。この種のものと
して例えば、特願昭61−176522号公報に開示の
ものがある。このものは、75度C以下で液化する分子
量200〜20,000のポリオキシエチレングリコー
ル成分と非イオン界面活性剤と潤滑剤とからなり、人の
体内では水分を含んで均一な液体となるが外気下では1
0〜60度Cまで固体を保持する潤滑用座薬である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この潤
滑用座薬はすべての成分に水溶性化合物を使用してお
り、また使用している化合物の粘度は例えば300セン
チストークス以上と高い。それゆえ、人間の膣壁の粘膜
からでる粘液(体液とも言い、その粘度は20〜60セ
ンチストークスである)とは大きく異なりべとついたり
して使用感が悪いと感じられる。また、この従来の潤滑
用座薬は体温で溶融するものではなく、粘膜からの水分
の吸湿により溶融するものである為、膣壁の粘膜の体液
が不足している場合には溶解に時間がかかるという問題
点があった。
【0006】そこで、この発明は、成人した人間等の体
孔内の温度は個人差、年齢差に大きく左右されない点に
着目したもので、膣等の体孔内に差し込んで体孔内粘膜
全体に潤いを与え、また、外部からの挿入物に対して粘
膜を保護して、使用感の良好な潤滑剤補助体を得ること
を目的としている。本発明の他の目的は、人体内への挿
入に適した低硬度の潤滑補助体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の潤滑補助体は、ステアリン酸エチルを主体として形
成され、かつ、5〜20重量%のラードを軟化剤として
含んでいる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態によれ
ば、前記ステアリン酸エチルの純度が90〜99重量%
の範囲内にあり、ステアリン酸エチルの36度Cにおけ
る粘度が約30センチストークスであり、この潤滑補助
体の形状が球状、棒状、楕円形状、半球状、円錐形状、
紡錘形状、円形、卵型、座薬形状又はカプセル形状であ
り、これら各種形状の潤滑補助体は角部がなく、これら
潤滑補助体は略1〜5gの重さである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図面に基づいて
説明するが、これに限定されるものでないことは勿論で
ある。
【0010】図1及び図2は、この発明の実施の一形態
を示すものである。図中、1は後述する製法により座薬
形状に成形された本発明による潤滑補助体であり 、膣
内への差し込み抵抗を少なく、かつ粘膜を傷つけないよ
うにするために例えば、角部のない丸びを帯びた形状を
なしている。
【0011】この潤滑補助体1は、比較的純粋なステア
リン酸エチルと、これに、軟化剤として5〜20重量%
混合された豚脂(ラード)を主成分としている。また、
ステアリン酸エチルはアルコールやエテールに可溶で、
水に不溶の無臭(多少臭いのあるものも実用上問題ない
場合があるので、多少臭いのあるものもここでは無臭と
して扱う)、白色の結晶性固体であり、精製度100%
の純品の融点は33.7〜35度Cである。これは、例
えば日本の汎用化粧品原料集I−79に記載され、化粧
品製造の原料として認められ、現在、クリーム、整髪料
等に使用され、市販されている。
【0012】また、ステアリン酸エチルの融点は純度に
関係し、純度が高いと融点も高くなり、純度が低くなる
と融点も低くなる。この発明で好適に利用されてるステ
アリン酸エチルは、90重量%〜99.9重量%の純品
の場合、30〜35度Cで溶解する。
【0013】この発明に用いられる高純度ステアリン酸
エチルは市販の高純度のステアリン酸(例えば98%)
を常法によりエチルアルコール及び硫酸を用いエステル
化することにより得られるもので、その製法は次のよう
である。
【0014】すなわち、例えば、1リットルの丸底フラ
スコに無水エチルアルコール400gを入れ、これを攪
拌しながら比重1.84の濃硫酸45gを加え、この液
に高純度ステアリン酸(例えばACIDCHEM社製P
ALMAC98−18)300gを溶解し、環流冷却器
を装着して1時間湯浴にて煮沸する。その後、砕氷を浮
かべた水中に注ぎ、析出した粉状のステアリン酸エチル
を濾過して、硫酸のなくなるまで水洗いする。その後4
0〜50度Cに加湿して水分を分離して除き、油分を1
0mmHgの真空下で蒸留して195〜205度Cの溜
分を採取する。このようにして得られたステアリン酸エ
チルは融点が33.7度Cで、36度Cにおける粘度は
35センチストークスである。
【0015】なお、上記の如き減圧蒸留は、本発明によ
るステアリン酸エチルに低級脂肪酸エステルが僅かに残
っている場合に発生する臭いを除去するために必要なも
ので、多少の臭いが許される品質の商品の場合のには、
必ずしも必要なものではない。また、この低級脂肪酸エ
ステルを除去するための有効手段として水蒸気蒸留が用
いられている。
【0016】市販のステアリン酸エチルの多くは不純物
を含みその凝固点が低い。この発明の潤滑補助体に使用
するステアリン酸エチルは、体内温度で液状体となるよ
うな凝固点の高い比較的精製度の高いものが良い。ま
た、この種の比較的純粋なステアリン酸エチルは、常温
よりも低い温度に冷却すれば固化するので、容易に任意
の形状として成形できる。また、一度溶けたものを、再
度急冷しても、物性や融点の変化はないので、溶けてい
ても使用直前に使用数量のみ取り出して、急冷すれば固
化してすぐに使用できる。
【0017】また膣内に挿入した場合、20〜30分程
度で溶けるものが望ましいが、それより短かったり、長
かったりしても良いことはいうまでもないことである。
このため、融点が凡そ30〜35度Cのものが望まし
く、かつ1〜5g、特に略3gのかたまりのものが望ま
しい。融点が30度C以上のステアリン酸エチルは純度
として不純物の種類により差異はあるものの、凡そ93
重量%以上が必要であり、通常90〜99重量%の範囲
にあるもの、望ましくは98〜99重量%の範囲のもの
が好適に用いられる。なお、99重量%以上の純度のも
のは、高価となり、コストパフォーマンスの点から実用
的ではない。この点、融点で表現すると特に33度C以
上35度C未満のものが好ましい。
【0018】この実施の形態では、図2に示される弾丸
形状の凹部2を有するプラスチック又は軟質ゼラチン等
によって形成された割り型3,3を用い、この割り型
3,3に液状のステアリン酸エチルを注入する。この液
状のステアリン酸エチルは、融点が33〜35度Cにあ
るステアリン酸エチルの粉末(又は塊)をガラス、ステ
ンレス等の容器に入れ、例えば60度Cの湯浴により溶
融させてあり、この溶融物を割り型3,3に流し込み、
冷蔵庫等に入れて5〜10度Cで冷却して液状のステア
リン酸エチルを固化させる。その後、割り型3,3を取
り外し、弾丸状の形状の潤滑補助体1を成形する(融解
法という)。この潤滑補助体1の1個当たりの重量は標
準的には約3gであるが、使用する人(又は人種)の体
格によって異なる。
【0019】この潤滑補助体1の形状はこの形状に限ら
ず、例えば球状、楕円球状、半球状、円錐形状、紡錘形
状、円形、卵型、カプセル状、棒状などの任意の形状に
成形されてもよい。また、膣用として利用されるように
錠剤であってもよい。
【0020】カプセル状にするには、例えば少量のメチ
ルセルロース等の高分子化合物をステアリン酸エチルに
添加してステアリン酸エチルの被膜性能を強化すること
により容易に製造される。このカプセル状の内部には、
任意の薬剤などを充填することができる。
【0021】この潤滑補助体1は、コストパフォーマン
スの点から実用的な通常98〜99重量%のステアリン
酸エチルより形成されてなるもので、常温での保管状態
や手のひらで軽く握った程度の状態では、体温が固形の
ステアリン酸エチルの表面全体から伝わらないので容易
に溶けず、初期の形状を保っている。また、膣内などの
体孔内に挿入後は、膣内の粘膜によって固形のステアリ
ン酸エチルの表面全体に体温が伝わり潤滑補助体1の温
度がその融点よりも高温に保持されるので、固体のステ
アリン酸エチルは溶融して粘性の小さな液状体となり、
膣などの体孔内で広範部に広がり、その内壁や、粘膜に
全体的に潤いを与えると共に、外部に流れ出るステアリ
ン酸エチルにより、開口周辺部も潤いが与えられる。た
とえば、体温の高い人では、約10分で大略が溶けて、
普通の人で約20分で大略が溶ける。
【0022】なお、この発明に係る純度の高いステアリ
ン酸エチルが体孔内で液化された場合、体孔内の不純物
が混入されることにより、ステアリン酸エチルの融点が
低下してしまい、体温よりも低い温度の外気に触れても
固化しずらくなる。これによっって、体孔開口部周辺の
肌はクリームが塗られた状態になり、肌に潤いを与える
ことになる。
【0023】一方、通常の座薬基剤は、カカオ脂や脂肪
酸のトリグリセライドが一般的であり、これは溶けた場
合の粘度が200〜1600センチストークスと高く、
使用中にべとつき感が生じる。また、カカオ脂は多種の
油脂の混合物でありその溶融温度範囲が広いので、手の
平で握ったりした場合など、その表面を形成する一部の
油脂が溶け出し、或は変形したりして、取扱い性が悪
い。そのために、一般家庭においては冷蔵庫に入れて保
管するのが一般的である。
【0024】この発明で使用されるステアリン酸エチル
は、水には不溶、かつ、分子量が312.5と大きいの
で、膣等の体孔内では粘膜を介して蒸発されず、体孔内
での保持性がよい。従って、この発明による潤滑補助体
1を用いれば、比較的長時間に亘って、体孔内の壁面で
ある粘膜が潤った状態に保たれる。また、この液状体
は、べとつき感のないスベスベした感覚(膣等の体孔内
から分泌される体液と類似した感覚)で使用感もよい。
さらに、このものは、皮膚も刺激せず、また人体に及ぼ
す影響もないために、上記の如く一般に使用され、長期
にわたって安全性が確認されている。
【0025】従って、膣などの体孔内に物体を挿入する
際に、体孔壁を形成すると粘膜と挿入物体間の摩擦で痛
みや激痛を感じる恐れがある場合に、この潤滑補助体1
を事前に挿入していれば、体温によりこの潤滑補助体1
が除々に溶けて、これらの体孔内の粘膜全体に潤いが与
えられ、物体の挿入および抜き出しがスムーズとなり、
粘膜をキズ付けることがない。なお、この挿入時の痛み
を和らげるには、この潤滑補助体の硬度を下げる、すな
わち、軟化させることが有効である。本発明の潤滑補助
体では、これを軟化させるために、前述したように、5
〜20重量%のラードが軟化剤として主成分のステアリ
ン酸エチルに混合される。この軟化剤については後に詳
述する。さらに、体外に流れ出た場合、このステアリン
酸エチルには、すでに膣などの体孔内で不純物が混り込
んでしまうことにより物性が変わり凝固点が降下するた
め再固化することが防止される。そのために、対外に流
れ出たステアリン酸エチルは柔らかいティッシュ等の紙
で拭き取れるので、取扱いが容易である。
【0026】なお、潤滑補助体1が体温で溶けるために
は、ステアリン酸エチルの融点が体温よりも低い、例え
ば36度C以下でなくてはならない。また、その融点が
低すぎると、溶けるのが早くなり使用に不適となるた
め、その融点は30〜35度Cの範囲に有ることがよ
い。
【0027】融点が30〜35度Cの範囲にある化合物
は多数有る。また、高い融点を持つ化合物同士を混合
し、融点降下現象を利用することによってその混合物の
融点を30〜35度Cの範囲に調節することは可能であ
る。
【0028】例えば、ステアリン酸エチルの他に、30
〜35度Cの範囲内に融点を有する化合物として、例え
ば、ラウリン酸ヘプタコシル、ベンジルナフタレン、ジ
ベンジルケトン、エイコ酸、メチルナフタレン、テトラ
デシルアルコール等の単体が挙げられる。これらの単体
は体温で融解するのでこの発明の目的にも利用される可
能性がある。しかしながら、これらは安全性、皮膚刺激
性、皮膚呼吸、匂い、吸湿性、溶けた場合の粘性、潤滑
性等種々の要因を考慮した場合、何らかの加工を施さな
くては使用可能な状態にはならない。例えば、ラウリン
酸ヘプタコシルは匂いがある。ベンジルナフタレン、ジ
ベンジルケトン、メチルナフタレンは芳香族化合物で発
ガン性のおそれがある。エイコ酸は粘度が高い。
【0029】カカオ脂、サワリ脂、その他座薬に使用さ
れるウイテプゾールなどの脂肪酸トリグリセライド、マ
クロゴール、グリセロゼラチン等が種々知られている
が、これらは粘度が高く、取扱い性、溶けた場合の粘
性、潤滑性、使用感などの条件のいずれかが不十分であ
る。
【0030】この発明の潤滑補助体1には、製剤の安定
性や付加価値を高めるために、ホルモン剤、抗生物質、
化学療法剤、漢方製剤など種々の薬剤を添加したり、酸
化防止剤(抗酸化剤)、殺菌剤、防黴剤、安定剤、殺菌
防黴剤などをこの発明の目的を損なわない範囲で混ぜて
もよい。好ましい酸化防止剤としては、ジブチルヒドロ
キシトルエン、ビタミンEが挙げられる。また、殺菌防
黴剤としては、p−クロルーmーキシレノールが挙げら
れる。また殺菌防腐剤としてはpーヒドロキシ安息香酸
エチル,pーヒドロキシ安息香酸メチル,pーヒドロキ
シ安息香酸ブチル,pーヒドロキシ安息香酸イソプロピ
ル,ジョードメチルーpートリルスルホンが挙げられ
る。また、保温剤としては当帰四逆加呉茱黄生姜湯エキ
ス末が挙げられる。
【0031】また、顔料、香料、充填剤などを添加して
も良い。また、本発明で用いられるステアリン酸エチル
は、ココア脂等に替わる座薬基剤としても有効で、界面
活性剤や他の賦形剤を用いなくても単品で利用できる。
また、ステアリン酸エチルに公知の座薬もしくは座薬形
状体において用いらている界面活性剤、座薬基剤、賦形
剤などを本発明の目的を損なわない範囲で配合すること
によっても従来の座薬に替わるものが得られる。これら
の添加物または配合物は例えば、FDAや日本漢方薬
局、日本薬局方外部医薬品規格、医薬品添加物規格、医
薬部外品原料規格等に収載されているものが考えられる
がこれらに限定されない。またムリカリンを入れても良
い。
【0032】漢方製剤等のステアリン酸エチルに溶解し
ないものは一般に融点(擬固点)を降下させることが少
ないので多量に混ぜて使用することが可能になる。ステ
アリン酸エチルに溶解するビタミンEやγーオリザノー
ル等の薬効成分はそのステアリン酸エチルの融点を低下
させるので、多くを添加することは留意を必要とする
が、これらの薬効成分は通常は0.01〜0.1%程度
の添加であるので、支障はない。
【0033】ある種の卵胞ホルモン剤(例えばエストロ
ゲン、エストラジオール、エストリオール)を添加すれ
ば、骨粗そう症などに対して効果のある潤滑補助体1が
得られる。また各種ウイルス、細菌に対して効果のある
添加物を添加しても良い。
【0034】また、ステアリン酸エチルは上述したよう
に他のものを混ぜることにより融点を下げることができ
る。この性質を用いれば、他の物を混ぜることにより融
点を積極的に低下させて、体温の低い場所や体温の低い
獣などに用いる潤滑補助体としても利用できる。
【0035】前述したように、この潤滑補助体の主成分
となるステアリン酸エチルには、軟化剤として豚油(ラ
ード)が混入される。本発明者は、このラードの他に、
オリーブ油、椿油、大豆油、ゴマ油、菜種油、トウモロ
コシ油、糖油、落花生油、カカオ油、椰子油などの植物
油が軟化剤となり得るかを試みた。結果として、どの植
物油の場合でも、ステアリン酸エチルが植物油から分離
して晶出し、共融(共晶)が生じない。このため、ステ
アリン酸エチルの軟化は起こらず、軟化剤として不適で
あることが確認された。次に、動物油として牛脂(ヘッ
ト)を試みた。この牛油は、ステアリン酸エチルからの
分離を起こさないが、所望の程度の軟化を実現するため
に20重量%以上という多量の混入が必要となり、この
結果、混合物の粘度が高くなり過ぎるため軟化剤として
は不適であることが判明した。
【0036】軟化剤として、日本油脂株式会社から市販
されている「精製ラード」をステアリン酸エチルに対し
て5〜20重量%混合することにより、両者の共融(共
晶)が生じ、混合物は軟化した。この混合物にJISK
ー2220の試験規格による稠(ちょう)度の判定を行
った結果、13程度の稠度が得られる程度に軟化するこ
とが確認された。この稠度は、一定形状の針の被測定物
への進入深さであるため、大きな値になるほど軟化の程
度が大きいことを示している。この潤滑補助体のちょう
度としては、4〜20程度の範囲の値が好ましい。何故
ならば、4未満の小さなちょう度では軟化の程度が不足
しており、また、20よりも大きなちょう度では柔らか
すぎて僅かな力で崩れてしまうからである。なお、上記
JISKー2221の試験規格では、被測定物が直径7
ー8cmの円板状に成形され、25°Cの恒温槽内に2
日間にわたって放置されたのち、所定形状と重量の針が
円板の表面に載置され、この載置から5秒後の針の先端
の進入深さがmm単位で計測され、この計測値を10倍
した値が測定結果のちょう度とされる。
【0037】この潤滑補助体1は、その表面を例えば水
溶性フィルムなどの常温放置の状態では潤滑補助体1の
形状を保持するが、体内では溶けて内部のステアリン酸
エチルを放出するフィルムでカプセル状に被覆して、そ
の形状の安定性を高めることもできる。この場合には、
内部に充填されるステアリン酸エチルは各種の添加物や
配合物を自由に選択できる。例えば、ステアリン酸エチ
ルの融点が融点効果により33度C以下に低下してもも
ちろん用いることができる。
【0038】また、これらの潤滑補助体1は、成型後に
例えばパラフィン紙、アルミホイルなどのフィルム又は
箔により包装することができる。前述の水溶性フィルム
やこれらのフィルム又は箔により包装した場合、例えば
40度Cに保管して内容物が溶融した場合にも、その包
装が潤滑補助体1の形状を保っている場合には、そのま
ま冷所に保管すれば、内容物は固化して使用可能とな
る。
【0039】この発明の応用例として、図3に示すよう
に潤滑補助体1を球状に成形してもよく、この場合、こ
の球状の潤滑補助体1を図4に示すような半球状に形成
した熱融着性の一対のフィルム4、4で上下方向から被
覆手段により包装することもできる。この一対のフィル
ム4、4のそれぞれは、フランジ4aを半球状のフィル
ム4の開口全周に亘って形成され、球状に固化された潤
滑補助体1を上下方向から内包後に周囲のフランジ4
a,4aの付け根部を全周に亘って金型等によって熱融
着する。このように構成すると、使用に際しては熱融着
されたフランジ4a、4aの先端部を指でつまみ、互い
に引き剥がすことにより内容物である固化した潤滑補助
体1を容易に取り出せる。もちろん、このフランジ4
a、4aは、全周に亘って設けなくてもよいことは言う
までもない。
【0040】ここで、この包装剤としてのフィルム4に
は、着色剤、蛍光剤などを配合することにより見栄えを
好適にし、商品価値が高められる。このようにして、包
装剤に蛍光剤を添加すれば、夜間手元が暗くて見えなく
ても包装剤を見ることができる。
【0041】また、上記フィルムを50〜95重量%の
ゼラチンを水溶性の基剤とし、かつ5〜40重量%のグ
リセリンを水溶性の添加物と、1〜15重量%の水との
組成物から形成された均一な厚さを有する被膜(以下、
ソフトカプセルという)で球状、棒状、座薬形状等の任
意の形状に形成されたステアリン酸エチルを被覆し、か
つその表面に、アセトアルビデド、プロピレンオキサイ
ド、エチレンオキサイド、エピクロルヒドリン、グリオ
キザル、グルタルアルビデド等によって架橋処理を施し
てもよい。
【0042】この架橋処理を施した場合には、弾性を有
する被膜(弾性の極めて小さいものを含む)であるソフ
トカプセルの表面に、両手に指で摘みながら外部から捻
れ力を加えることによって容易にこの被膜であるソフト
カプセルにクラックを入れられるので(すなわち、固形
のステアリン酸エチルとソフトカプセルの接触面は単に
接触しているのみで、滑り易いので、捻れ力が作用した
場合、その力は水溶性の表面には働かないため)、被膜
を破り、ステアリン酸エチルを取り出し、使用すること
が容易になる。また、このものは水に溶解する性質を有
するので、使用後の廃棄処理が容易で取扱いが便利であ
る。
【0043】また、ソフトカプセルとステアリン酸エチ
ルとの熱膨張率が略同じであるので、ステアリン酸エチ
ルを隙間なくソフトカプセルで内包後、高温下に置か
れ、ステアリン酸エチルが溶融し、膨張しても、ソフト
カプセルも同様に膨張し、その中にステアリン酸エチル
を隙間なく内包され続けるので、再度冷蔵庫の中で冷却
されても角部なく初期形状に固化される。そのために、
再固化品を使用してもそれには角部がないので粘膜等を
傷つけることがない。
【0044】また、包装材として、比較的高温下でも変
形しない材料を用い、内部に空気が実質的に入らない状
態で包装すれば、内容物が溶融され、再固化されたとき
には、その内容物は、もとの形状に戻ることになる。
【0045】なお、ソフトカプセルを指で包み易いよう
にするには、以下のようにすればよい。例えば、図5に
示すように、球状のソフトカプセル5の表面5aの左右
対象位置に摘み部6を設けたり、また、図6に示すよう
にソフトカプセル5の周囲に4箇所摘み部6を設けても
よい。この摘み部6は、摘み部6の基部側が先端側に比
べて肉厚とされている。この場合、上述の架橋されたソ
フトカプセルの左右一対の摘み部6を逆方向に捻ること
により、表面5aが崩壊して、内容物である固形のステ
アリン酸エチルを取り出すことが容易となる。
【0046】このようなソフトカプセル5は、例えば、
半開きの一対の金型内にソフトカプセルの材料である有
底の筒状のフィルムを位置せしめた後に、その中に内容
物であるステアリン酸エチルを溶融して一定量流し込
み、流し込み終了後、半開きの一対の金型を完全に閉じ
ることにより、型成型して封印し、製造することもでき
る。
【0047】さらに、この種の被膜としては、ゴム膜、
また塩化ビニール、塩酸化ゴム等のシュリンク材が考え
られ、これにより内装してもよい。この場合には、シュ
リンク材が包装中、または内装後に、弾性、熱収縮等に
よりシュリンクされて、内容物が密着されて包装され
る。
【0048】以上の説明では、この発明の潤滑補助体1
は膣内に挿入したが、痔等の場合には医療用座薬を肛門
に差し込む前に予めこの座薬形形状体を差し込むことに
より体孔内の滑りを良くすることができる。またこの潤
滑補助体1を基材するものを差し込むようにしてもよ
い。
【0049】以下に、まず、軟化剤を混入する前の実施
の形態を示すが、各実施の形態において%は断りのない
限り重量に関する。
【0050】(実施の形態1)別途示す表1の配合によ
り、図1に示す潤滑補助体1を融解方法により作成し
た、用いたステアリン酸エチルは本文中に記載の方法で
製造し、精製したものを用いた。
【表1】
【0051】No.1〜No.8の潤滑補助体1の添加物はいず
れもほぼ均一に分散されている。また、その融点は30
〜35度Cの範囲にあり、手のひらの温度では溶けず
に、一方、溶けた場合は、融点が低いためか、手のひら
でその表面の一部が溶けてべとつきを示す。
【0052】実験番号No.1とNo.9の二つを34度Cの水
中にさらすと、No.1のものは表面の性状の変化がなくい
つまでも安定であるが、No.9のものは約1分後に表面が
溶け始め、10分後には手のひらで押すと形状が保持で
きないほど溶ける。
【0053】また、これらのものを37度Cの水中にさ
らすとNo.1のものは約10分で完全に溶けたが、No.9の
ものは約10分後にも完全には溶けなかった。
【0054】次に、軟化剤の混入についての実施例を以
下に示す。 実施例A ステアリン酸エチル 87 % 豚脂(ラード) 13 % 上記2成分を混合し約50°Cで加温し、融解したとこ
ろ均一に溶け合った。その性状は次の様であった。 ちょう(稠)度 15 融 点 30 °C 粘 度(35°C) 28 cst(センチストークス)
【0055】実施例B ステアリン酸エチル 82 % 豚脂 18 % 上記2成分を混合し約50°Cで加温し、融解したとこ
ろ均一に溶け合った。その性状は次の様であった。 ちょう(稠)度 22 融 点 29.3 °C 粘 度(35°C) 29 cst
【0056】実施例C ステアリン酸エチル 91.8% 豚脂 8.0% トコフェロールアセテート 0.1% ジブチルヒドロキシトルエン 0.05 % pヒドロキシ安息香酸エチル 0.05 % 上記各成分を混合し約50°Cで加温し、融解したとこ
ろ均一に溶け合った。その性状は次の様であった。 ちょう(稠)度 9 融 点 31.2°C 粘 度(35°C) 27 cst
【0057】実施例D ステアリン酸エチル 89.76 % 豚脂 10.0 % トコフェロールアセテート 0.05 % ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 % pヒドロキシ安息香酸エチル 0.05 % pヒドロキシ安息香酸プロピル 0.025% 香料 0.015% 上記各成分を混合し約50°Cで加温し、融解したとこ
ろ均一に溶け合った。その性状は次の様であった。 ちょう(稠)度 11 融 点 30.6°C 粘 度(35°C) 28 cst
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潤滑補助
体は、取扱い易く、かつ、安全で、常温での形状保持性
がよく、体孔内では溶けて適度な粘度を有する液状体と
なり、体孔内全体に広がり、体孔内の粘膜を潤す効果が
ある。また、この時潤滑補助体は水には不溶であり、体
孔内で容易に吸収されずに、体孔内での保持性がよい。
従って、この発明による潤滑補助体を用いれば、比較的
長時間、体孔内の粘膜が潤った状態を保つことができ
る。また、この潤滑補助体は、液状態ではスベスベした
感覚で使用感もよい。さらに、このものは、また、現
在、化粧品等で使用されており、安全性が確認されてい
るので、人体に悪影響を及ぼさない。
【0059】特に、豚脂を軟化剤として混入しているた
め、この潤滑補助剤を図1のような座薬型の形状に成形
する際に表面張力によって根元側の端部に先鋭な形状の
周縁部が形成されても、材質自体が柔らかなことから、
柔らかな粘膜などの人体を傷つけるおそれがなくなると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の潤滑補助体の斜視図であ
る。
【図2】この発明の一実施例の潤滑補助体を形成するた
めの割り型の斜視図である。
【図3】この発明の一応用例の潤滑補助体を包装した場
合の断面図である。
【図4】図3に用いる包装部材の斜視図である。
【図5】この発明の別の応用例である、固形のステアリ
ン酸エチルを内包したソフトカプセルを示す図であり、
図5(a)は平面図、図5(b)は正面図である。
【図6】この発明の別の応用例である、固形のステアリ
ン酸エチルを内包したソフトカプセルを示す図であり、
図6(a)は平面図,図6(b)は正面図である。
【符号の説明】
1 潤滑補助体 2 弾丸状凹部 3 割り型 4 包装部材 5 ソフトカプセル 5a 表面 6 摘み部

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリン酸エチルを主体に形成され、
    かつ、5〜20重量%のラード(豚脂)を軟化剤として
    含むことを特徴とする潤滑補助体。
  2. 【請求項2】 前記ステアリン酸エチルの融点が30〜
    35度Cの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記
    載の潤滑補助体。
  3. 【請求項3】 前記ステアリン酸エチルの純度が90〜
    99重量%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に
    記載の潤滑補助体。
  4. 【請求項4】 前記ステアリン酸エチルの36度Cにお
    ける粘度が約30センチストークスであることを特徴と
    する請求項1に記載の潤滑補助体。
  5. 【請求項5】 前記潤滑補助体の形状が球状、棒状、楕
    円形状、半球状、円錐形状、紡錘形状、円形、卵型、座
    薬形状又はカプセル形状であることを特徴とする請求項
    1〜請求項4のいずれか1項に記載の潤滑補助体。
  6. 【請求項6】 前記各種形状の潤滑補助体は、角部がな
    いことを特徴とする請求項5に記載の潤滑補助体。
  7. 【請求項7】 前記潤滑補助体は、略1〜5gの重さで
    あることを特徴とする請求項5に記載の潤滑補助体。
  8. 【請求項8】 前記ステアリン酸エチルには薬剤を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に
    記載の潤滑補助体。
  9. 【請求項9】 前記ステアリン酸エチルには殺菌剤を含
    むことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項
    に記載の潤滑補助体。
  10. 【請求項10】 前記ステアリン酸エチルがフィルムで
    被覆されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載の潤滑補助体。
  11. 【請求項11】 前記フィルムは、熱融着可能なフィル
    ムであり、前記ステアリン酸エチルは熱融着によりフィ
    ルム内に内包され、該熱融着部を引き剥がすことにより
    内部のステアリン酸エチルを取り出し可能であることを
    特徴とする請求項10に記載の潤滑補助体。
  12. 【請求項12】 前記フィルムは、ソフトカプセルであ
    り、前記ステアリン酸エチルは、周縁部が熱融着された
    該ソフトカプセルにより内包され、かつそのソフトカプ
    セルは50〜95重量%のゼラチンを基体とし、かつ5
    〜40重量%のグリセリンと、1〜15重量%の水から
    形成されることを特徴とする請求項10に記載の潤滑補
    助体。
  13. 【請求項13】 前記ソフトカプセルは、架橋処理され
    ていることを特徴とする請求項12記載の潤滑補助体。
  14. 【請求項14】 前記ソフトカプセルの架橋処理は、ア
    セトアルデヒド、プロピレンオキサイド、エチレンオキ
    サイド、エチクロルヒドリン、ドリオキザル、グルタル
    アルデヒドのいずれかによってなされることを特徴とす
    る請求項13に記載の潤滑補助体。
  15. 【請求項15】 前記ステアリン酸エチルは、エチルア
    ルコールとステアリン酸とを濃硫酸を触媒として反応さ
    せ、その後、水中に投下して得られた粉末を、水洗し、
    減圧蒸留により精製したものであることを特徴とする請
    求項1に記載の潤滑補助体。
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