JP2866238B2 - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

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JP2866238B2 JP34136891A JP34136891A JP2866238B2 JP 2866238 B2 JP2866238 B2 JP 2866238B2 JP 34136891 A JP34136891 A JP 34136891A JP 34136891 A JP34136891 A JP 34136891A JP 2866238 B2 JP2866238 B2 JP 2866238B2
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東一 平田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルなどの建
設機械に備えられる油圧駆動装置に係り、アクチュエー
タの複合駆動が可能な建設機械の油圧駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、この種の従来の建設機械の油圧
駆動装置の一例を示す回路図である。この従来技術は、
図示しない原動機によつて駆動する第1の可変容量油圧
ポンプ25a、第2の可変容量油圧ポンプ25bと、こ
れらの油圧ポンプ25a、25bから吐出される圧油に
よって駆動するアクチュエータ19、23と、油圧ポン
プ25a、25bとアクチュエータ19、23との間に
配置され、これらのアクチュエータ19、23の作動を
選択的に制御する切換弁1A、3Aを備えている。切換
弁1Aは、流量制御弁1a、1b、及び方向制御弁1c
を有する制御弁1dと、圧力制御弁4aとを内包し、回
路上、上流から流量制御弁1a、1b、圧力制御弁4
a、方向制御弁1cの順に配置されるように構成されて
いる。同様に、切換弁3Aは、流量制御弁3a、及び方
向制御弁3cを有する制御弁3dと、圧力制御弁4とを
内包し、回路上、上流から流量制御弁3a、圧力制御弁
4、方向制御弁3cの順に配置されるように構成されて
いる。上述の圧力制御弁4a、4の駆動部のそれぞれに
は、アクチュエータ19、23の負荷圧のうちの高い方
の負荷圧が圧力信号伝達ライン6を介して該圧力制御弁
4a、4を閉じ方向に作動させるように与えられる。ま
た、上記圧力信号伝達ライン6を介して、アクチュエー
タ19、23の負荷圧のうちの高い方の負荷圧が油圧ポ
ンプ25a、25bの吐出量を制御する圧力信号として
これらの油圧ポンプ25a、25bの吐出量制御手段、
すなわちレギュレータ5a、5bに与えられる。なお、
油圧ポンプ25aから吐出される圧油と油圧ポンプ25
bから吐出される圧油の合流点は、流量制御弁1a、1
bと圧力制御弁4aとの間の位置に設定されている。
【0003】このように構成される油圧駆動装置では、
負荷圧の異なるアクチュエータの複合駆動が可能であ
る。例えば、アクチュエータ23が高圧で200ba
r、アクチュエータ19が低圧で100barで駆動さ
れるようになっている場合、圧力信号伝達ライン6に
は、高い方の負荷圧200barが導かれる。これに伴
い、レギュレータ5a、5bを介して油圧ポンプ25
a、25bの吐出圧が200barよりも一定値高い圧
力に、例えば220barに保たれる。このとき、圧力
制御弁4a、4の駆動部にも圧力信号伝達ライン6を介
して200barの圧力が導かれて、圧力制御弁4a、
4の上流圧、すなわち流量制御弁1a、1b、3aの下
流圧は200barに保たれる。したがって、流量制御
弁1a、1b、3aの上流圧はポンプ吐出圧で等しく、
下流圧も200barで等しく、これらの流量制御弁1
a、1b、3aの前後差圧は互いに等しくなる。油圧ポ
ンプ25aから供給される流量は、流量制御弁1a、流
量制御弁3aの開度比に分流され、油圧ポンプ25bか
ら供給される流量は流量制御弁1bの開口量に応じて与
えられ、これにより、方向制御弁1cを介して油圧ポン
プ25a、25bの合流された流量がアクチュエータ1
9に供給され、方向制御弁3cを介して油圧ポンプ25
aの上記のように流量制御弁1a、3aの開度比に応じ
て分流された流量が供給され、これらのアクチュエータ
19、23の複合駆動が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来技術にあっては、例えばアクチュエータ19の単独駆
動から上述のように負荷圧の差が大きいアクチュエータ
19、23の複合駆動に移行するようなとき、低圧側の
アクチュエータ19に係る圧力制御弁4aが急激に絞ら
れる。したがって、このときこの圧力制御弁4aにおい
て圧力損失を生じるが、この圧力損失は油圧ポンプ25
aの流量をアクチュエータ19、23の双方に分流する
ために必要な圧力損失である。
【0005】一方、油圧ポンプ25bの流量はアクチュ
エータ19のみに供給される流量制御弁1bを介して圧
力制御弁4aに与えられるが、前述したように圧力制御
弁4aの駆動部には200barの最大負荷圧が作用し
ているので、流量制御弁1bの下流圧は200barに
なっている。したがって、油圧ポンプ25bの吐出圧は
本来は100barよりも若干高い程度の吐出圧でよい
のにもかかわらず、上述のように200barよりも若
干高い、例えば220barに設定せざるを得ず、油圧
ポンプ25bに過大な仕事が要求され、油圧ポンプ25
bの効率が低下し、これに伴って油圧ポンプ25bを駆
動する原動機の燃費が高くなる問題がある。
【0006】また、上述のように圧力制御弁4aが絞ら
れ、この圧力制御弁4a部分で熱を発生することによ
り、回路のヒートバランスが劣化し、回路を流れる作動
油が高温となって劣化する問題もある。
【0007】なお、上述した図7に示すような油圧駆動
装置において、原動機の出力を油圧ポンプ25a、25
bの出力が越えないように圧力が高いときには油圧ポン
プ25a、25bの最大傾転角を減らす機構を設けるこ
とがある。このような場合には、油圧ポンプ25a、2
5bの吐出流量は高い圧力のアクチュエータ23の負荷
圧に応じて制御され、その負荷圧が大きくなると流量は
極度に減少する。すなわち、このようなものにあって
は、アクチュエータ19、23の複合駆動に際し、低圧
側のアクチュエータ19に供給される流量は少なくな
り、この低圧側のアクチュエータ19の作動速度が低下
し、これに伴ってアクチュエータ19の作動を介して行
なわれる作業の能率が低下する問題を生じる。
【0008】なお、上記では説明を簡単にするために、
2つのアクチュエータ19、23の関係で述べたが、3
つ以上のアクチュエータを備えた油圧駆動装置であって
も、負荷圧の異なる2つ以上のアクチュエータの複合駆
動を実施しようとする場合には上記と同様の問題を生じ
る。
【0009】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、複合駆動時に低
圧側のアクチュエータに供給される流量を制御する流量
制御弁の下流圧を制御する圧力制御弁の絞り量を緩和す
ることができ、低圧側のアクチュエータに流量を供給す
る油圧ポンプの吐出圧を低く設定することができる建設
機械の油圧駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のうちの請求項1に記載の発明は、少なくと
も2つの油圧ポンプと、これらの油圧ポンプから供給さ
れる圧油によって駆動する複数のアクチュエータと、上
記油圧ポンプと上記アクチュエータの間に配置され、上
記アクチュエータの作動を選択的に制御する切換弁とを
備え、この切換弁は、流量制御弁、圧力制御弁、方向制
御弁をこの順に配置されるように内包し、上記圧力制御
弁は閉じ方向に付与される圧力信号に応じて上記流量制
御弁の下流圧を制御する建設機械の油圧駆動装置におい
て、第1の油圧ポンプを第1の流量制御弁、第1の圧力
制御弁、方向制御弁を介して第1のアクチュエータに接
続し、第2の油圧ポンプを第2の流量制御弁、第2の圧
力制御弁、上記方向制御弁を介して上記第1のアクチュ
エータに接続するとともに、上記第1の油圧ポンプを、
第3の流量制御弁を介して第2のアクチュエータに、上
記第1のアクチュエータと並列して接続してあり、上記
第2の油圧ポンプを、第4の流量制御弁を介して第3の
アクチュエータに、上記第1のアクチュエータと並列し
て接続してあり、上記第1の圧力制御弁の駆動部に、上
記第1のアクチュエータの負荷圧及び上記第2のアクチ
ュエータの負荷圧のうちの高い方の負荷圧を第1の圧力
信号として導く第1の圧力信号伝達ラインと、上記第2
の圧力制御弁の駆動部に、上記第1のアクチュエータの
負荷圧及び上記第3のアクチュエータの負荷圧のうちの
高い方の負荷圧を第2の圧力信号として導く第2の圧力
信号伝達ラインとを設けた構成にしてある。
【0011】また、本発明のうちの請求項2に記載の発
明は、上記の構成に加えて、第2の油圧ポンプを、第5
の流量制御弁を介して第2のアクチュエータに、第1の
アクチュエータと並列して接続するとともに、第4の流
量制御弁、第5の流量制御弁のそれぞれの下流に圧力制
御弁を設け、これらの圧力制御弁の駆動部に、第2のア
クチュエータの負荷圧及び第3のアクチュエータの負荷
圧のうちの高い方の負荷圧を第3の圧力信号として導く
第3の圧力信号伝達ラインを設けた構成にしてある。
【0012】
【作用】本発明のうちの請求項1に記載の発明にあって
は、例えば負荷圧の低いアクチュエータが第1のアクチ
ュエータであり、この第1のアクチュエータに比べて負
荷圧の高いアクチュエータが第2のアクチュエータ、第
3のアクチュエータであるとする。第1の油圧ポンプ、
第2の油圧ポンプの双方を駆動している状態で、例え
ば、第1のアクチュエータと第2のアクチュエータの複
合駆動を意図して、第1の流量制御弁、第2の流量制御
弁、第3の流量制御弁、及び方向制御弁を操作すると、
第1のアクチュエータの負荷圧、第2のアクチュエータ
の負荷圧のうちの高い方の負荷圧、すなわち第2のアク
チュエータの負荷圧が第1の圧力信号伝達ラインを介し
て第1の圧力制御弁の駆動部に与えられ、第1のアクチ
ュエータの負荷圧、第3のアクチュエータ負荷圧のうち
の高い方の負荷圧、すなわち今は第3のアクチュエータ
は作動停止状態にあることから、第1のアクチュエータ
の負荷圧が第2の圧力信号伝達ラインを介して第2の圧
力制御弁の駆動部に与えられる。これにより、第1の圧
力制御弁、第2の圧力制御弁が駆動し、第1の圧力制御
弁の上流圧、すなわち第1の流量制御弁の下流圧は第2
のアクチュエータの負荷圧に等しくなり、この第1の流
量制御弁の上流圧は第1の油圧ポンプの吐出圧となり、
また、第2の圧力制御弁の上流圧、すなわち第2の流量
制御弁の下流圧は第1のアクチュエータの負荷圧に等し
くなり、この第2の流量制御弁の上流圧は第2の油圧ポ
ンプの吐出圧となる。
【0013】これに伴って、第1の油圧ポンプの流量は
第1の流量制御弁、第3の流量制御弁に分流され第1の
アクチュエータ、第2のアクチュエータのそれぞれに与
えられ、第2の油圧ポンプの流量は第2の流量制御弁を
介して第1のアクチュエータに与えられ、第1のアクチ
ュエータと第2のアクチュエータの複合駆動を確実に実
施することができる。
【0014】このとき、低圧側を形成する第1のアクチ
ュエータに供給される流量を制御する第2の流量制御弁
の下流圧を制御する第2の圧力制御弁は、第2の圧力信
号伝達ラインを介して与えられる比較的低い第1のアク
チュエータの負荷圧に応じて駆動されるので、この第2
の圧力制御弁の絞り量は比較的小さくてすみ、これに伴
って第2の流量制御弁に連絡される第2の油圧ポンプの
吐出圧も第1のアクチュエータの負荷圧よりも若干高い
程度の比較的低い吐出圧で足る。
【0015】また例えば、負荷圧の低い第1のアクチュ
エータと負荷圧の高い第3のアクチュエータの複合駆動
を意図して、第1の流量制御弁、第2の流量制御弁、第
4の流量制御弁、及び方向制御弁を操作すると、第1の
アクチュエータの負荷圧、第2のアクチュエータの負荷
圧のうちの高い方の負荷圧、すなわち今は第2のアクチ
ュエータは作動停止状態にあることから、第1のアクチ
ュエータの負荷圧が第1の圧力信号伝達ラインを介して
第1の圧力制御弁の駆動部に与えられ、第1のアクチュ
エータの負荷圧、第3のアクチュエータの負荷圧のうち
の高い方の負荷圧、すなわち第3のアクチュエータの負
荷圧が第2の圧力信号伝達ラインを介して第2の圧力制
御弁の駆動部に与えられる。これにより、第1の圧力制
御弁、第2の圧力制御弁が駆動し、第1の圧力制御弁の
上流圧、すなわち第1の流量制御弁の下流圧は比較的低
い第1のアクチュエータの負荷圧に等しくなり、この第
1の流量制御弁の上流圧は第1の油圧ポンプの吐出圧と
なり、また、第2の圧力制御弁の上流圧、すなわち第2
の流量制御弁の下流圧は第3のアクチュエータの負荷圧
に等しくなり、この第2の流量制御弁の上流圧は第2の
油圧ポンプの吐出圧となる。
【0016】これに伴って、第1の油圧ポンプの流量は
第1の流量制御弁を介して第1のアクチュエータに与え
られ、第2の油圧ポンプの流量は第2の流量制御弁、第
4の流量制御弁に分流され第1のアクチュエータ、第3
のアクチュエータのそれぞれに与えられ、第1のアクチ
ュエータと第3のアクチュエータの複合駆動を確実に実
施することができる。
【0017】このとき、低圧側を形成する第1のアクチ
ュエータに供給される流量を制御する第1の流量制御弁
の下流圧を制御する第1の圧力制御弁は、第1の圧力信
号伝達ラインを介して与えられる比較的低い第1のアク
チュエータの負荷圧に応じて駆動されるので、この第1
の圧力制御弁の絞り量は比較的小さくてすみ、これに伴
って第1の流量制御弁に連絡される第1の油圧ポンプの
吐出圧も第1のアクチュエータの負荷圧よりも若干高い
程度の比較的低い吐出圧で足る。
【0018】また例えば、第2のアクチュエータと第3
のアクチュエータの複合駆動に際しては、第1のアクチ
ュエータは作動停止状態にあることから、第1の油圧ポ
ンプからの圧油のみで第2のアクチュエータを駆動で
き、第2の油圧ポンプからの圧油のみで第3のアクチュ
エータを駆動でき、これによって第2のアクチュエータ
と第3のアクチュエータの複合駆動を実施でき、例えば
第2のアクチュエータの負荷圧が第2のアクチュエータ
の負荷圧よりも小さいものとすると、第1の油圧ポンプ
の吐出圧は第2のアクチュエータの負荷圧よりも若干高
い程度の吐出圧ですむ。。
【0019】また例えば、第1のアクチュエータの負荷
圧が最も低く、第2のアクチュエータの負荷圧が第1の
アクチュエータよりも高く、第3のアクチュエータの負
荷圧が最も高いものとする。ここで、第1のアクチュエ
ータと第2のアクチュエータと第3のアクチュエータの
複合駆動を意図して、第1の流量制御弁、第2の流量制
御弁、第3の流量制御弁、第4の流量制御弁及び方向制
御弁を操作すると、第1のアクチュエータの負荷圧、第
2のアクチュエータの負荷圧のうちの高い方の負荷圧、
すなわち第2のアクチュエータの負荷圧が第1の圧力信
号伝達ラインを介して第1の圧力制御弁の駆動部に与え
られ、第1のアクチュエータの負荷圧、第3のアクチュ
エータ負荷圧のうちの高い方の負荷圧、すなわち第3の
アクチュエータの負荷圧が第2の圧力信号伝達ラインを
介して第2の圧力制御弁の駆動部に与えられる。これに
より、第1の圧力制御弁、第2の圧力制御弁が駆動し、
第1の圧力制御弁の上流圧、すなわち第1の流量制御弁
の下流圧は第2のアクチュエータの負荷圧に等しくな
り、この第1の流量制御弁の上流圧は第1の油圧ポンプ
の吐出圧となり、また、第2の圧力制御弁の上流圧、す
なわち第2の流量制御弁の下流圧は第3のアクチュエー
タの負荷圧に等しくなり、この第2の流量制御弁の上流
圧は第2の油圧ポンプの吐出圧となる。
【0020】これに伴って、第1の油圧ポンプの流量は
第1の流量制御弁、第3の流量制御弁に分流され第1の
アクチュエータ、第2のアクチュエータのそれぞれに与
えられ、第2の油圧ポンプの流量は第2の流量制御弁、
第4の流量制御弁に分流され第1のアクチュエータ、第
3のアクチュエータのそれぞれに与えられ、第1のアク
チュエータと第2のアクチュエータと第3のアクチュエ
ータの複合駆動を確実に実施することができる。
【0021】このとき、最も低圧である第1のアクチュ
エータに供給される流量を制御する第1の流量制御弁の
下流圧を制御する第1の圧力制御弁は、第1の圧力信号
伝達ラインを介して与えられる第2のアクチュエータの
負荷圧に応じて駆動されるので、この第1の圧力制御弁
の絞り量は、最も高圧である第3のアクチュエータの負
荷圧がその駆動部に与えられる第2の圧力制御弁の絞り
量に比べれば小さくてすみ、これに伴って第1の流量制
御弁に連絡される第1の油圧ポンプの吐出圧も第2のア
クチュエータの負荷圧よりも若干高い程度の吐出圧、す
なわち、第3のアクチュエータの負荷圧よりも低い吐出
圧で足る。
【0022】また、本発明のうちの請求項2に記載の発
明にあっては、例えば負荷圧の最も低いアクチュエータ
が第1のアクチュエータであり、この第1のアクチュエ
ータよりも負荷圧の高いアクチュエータが第2のアクチ
ュエータであり、第3のアクチュエータが最も負荷圧の
高いアクチュエータであるとする。第1油圧ポンプ、第
2の油圧ポンプの双方を駆動している状態で、例えば第
1のアクチュエータと第3のアクチュエータの複合駆動
を実施する場合は、第2のアクチュエータが停止状態に
あり、上述した請求項1に記載の発明と同等の作用が得
られる。
【0023】また、例えば第1のアクチュエータと第2
のアクチュエータと第3のアクチュエータの複合駆動を
実施する場合も、基本的には前述した請求項1に記載の
発明と同様な作用が得られる。
【0024】すなわち、第1の流量制御弁、第2の流量
制御弁、第3の流量制御弁、第4の流量制御弁、第5の
流量制御弁及び方向制御弁を操作すると、第1のアクチ
ュエータの負荷圧、第2のアクチュエータの負荷圧のう
ちの高い方の負荷圧、すなわち第2のアクチュエータの
負荷圧が第1の圧力信号伝達ラインを介して第1の圧力
制御弁の駆動部に与えられ、第1のアクチュエータの負
荷圧、第3のアクチュエータ負荷圧のうちの高い方の負
荷圧、すなわち第3のアクチュエータの負荷圧が第2の
圧力信号伝達ラインを介して第2の圧力制御弁の駆動部
に与えられ、さらに、第2のアクチュエータ、第3のア
クチュエータの負荷圧のうちの高い方の負荷圧、すなわ
ち第3のアクチュエータの負荷圧が第3の圧力信号伝達
ラインを介して第4の流量制御弁、第5の流量制御弁の
下流に設けた圧力制御弁のそれぞれの駆動部に与えられ
る。これにより、第1の圧力制御弁、第2の圧力制御
弁、及び第4の流量制御弁、第5の流量制御弁の下流に
設けた圧力制御弁のそれぞれが駆動し、第1の圧力制御
弁の上流圧、すなわち第1の流量制御弁の下流圧は第2
のアクチュエータの負荷圧に等しくなり、この第1の流
量制御弁の上流圧は第1の油圧ポンプの吐出圧となり、
また、第2の圧力制御弁、及び第4の流量制御弁、第5
の流量制御弁の下流に設けた圧力制御弁の上流圧、すな
わち第2の流量制御弁、第4の流量制御弁、第5の流量
制御弁のそれぞれの下流圧は第3のアクチュエータの負
荷圧に等しくなり、これらの第2の流量制御弁、第4の
流量制御弁、第5の流量制御弁の上流圧は第2の油圧ポ
ンプの吐出圧となる。
【0025】これに伴って、第1の油圧ポンプの流量は
第1の流量制御弁、第3の流量制御弁に分流され第1の
アクチュエータ、第2のアクチュエータのそれぞれに与
えられ、第2の油圧ポンプの流量は第2の流量制御弁、
第4の流量制御弁、第5の流量制御弁に分流され第1の
アクチュエータ、第2のアクチュエータ、第3のアクチ
ュエータのそれぞれに与えられ、第1のアクチュエータ
と第2のアクチュエータと第3のアクチュエータの複合
駆動を確実に実施することができる。
【0026】このとき、前述した請求項1に記載の発明
におけるのと同様に、最も低圧である第1のアクチュエ
ータに供給される流量を制御する第1の流量制御弁の下
流圧を制御する第1の圧力制御弁は、第1の圧力信号伝
達ラインを介して与えられる第2のアクチュエータの負
荷圧に応じて駆動されるので、この第1の圧力制御弁の
絞り量は、最も高圧である第3のアクチュエータの負荷
圧が駆動部に与えられる第2の圧力制御弁の絞り量に比
べれば小さくてすみ、これに伴って第1の流量制御弁に
連絡される第1の油圧ポンプの吐出圧も第2のアクチュ
エータの負荷圧よりも若干高い程度の吐出圧、すなわ
ち、第3のアクチュエータの負荷圧よりも低い吐出圧で
足る。
【0027】そして例えば、第2のアクチュエータと第
3のアクチュエータの複合駆動を意図して第3の流量制
御弁、第5の流量制御弁、及び第4の流量制御弁を操作
すると、第2のアクチュエータの負荷圧、第3のアクチ
ュエータの負荷圧のうちの高い方の負荷圧、すなわち第
3のアクチュエータの負荷圧が第3の圧力信号伝達ライ
ンを介して第5の流量制御弁、第4の流量制御弁のそれ
ぞれの下流に設けた圧力制御弁の駆動部に与えられる。
これにより、第5の流量制御弁、第4の流量制御弁のそ
れぞれの下流に設けた圧力制御弁が駆動し、第5の流量
制御弁、第4の流量制御弁の下流圧は第3のアクチュエ
ータの負荷圧に等しくなり、これらの第5の流量制御
弁、第4の流量制御弁の上流圧は第2の油圧ポンプの吐
出圧になる。
【0028】したがって、第2の油圧ポンプの流量は第
5の流量制御弁、第4の流量制御弁に分流され、第2の
アクチュエータ、第3のアクチュエータのそれぞれに与
えられ、一方、第1油圧ポンプの流量は第3の流量制御
弁を介して第2のアクチュエータにのみ与えられ、これ
によって、第2のアクチュエータと第3のアクチュエー
タの複合駆動を実施でき、このとき、第1の油圧ポンプ
の吐出圧は第3のアクチュエータの負荷圧に何ら影響を
うけることなく、第2のアクチュエータの負荷圧よりも
若干高い程度の比較的低い吐出圧ですむ。
【0029】
【実施例】以下、本発明の建設機械の油圧駆動装置の実
施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実
施例の構成を示す回路図である。
【0030】この図1に示す第1の実施例は、図示しな
い原動機によって駆動する複数の油圧ポンプ、例えば第
1の可変容量油圧ポンプ25a、第2の可変容量油圧ポ
ンプ25bと、これらの油圧ポンプ25a、25bから
供給される圧油によって駆動する複数のアクチュエー
タ、例えば負荷圧の低い第1のアクチュエータ19、比
較的負荷圧の高い第2のアクチュエータ23、第3のア
クチュエータ24と、油圧ポンプ25a、25bとアク
チュエータ19との間に設けられる第1の切換弁50、
油圧ポンプ25aとアクチュエータ23との間に設けら
れる第2の切換弁51と、油圧ポンプ25bとアクチュ
エータ24との間に設けられる第3の切換弁51aと、
油圧ポンプ25a、25bの吐出量をそれぞれ制御する
第1の吐出量制御手段、第2の吐出量制御手段を備えて
いる。
【0031】上述した第1の切換弁50は、第1の連動
手段を構成するロッド54、55を介して連結した第1
の流量制御弁10a、第2の流量制御弁10b、及び第
1の方向制御弁7と、第1の流量制御弁10aの下流圧
を制御する第1の圧力制御弁13a、第2の流量制御弁
10bの下流圧を制御する第2の圧力制御弁13bとを
内包している。上述の第1の流量制御弁11aは第1の
油圧ポンプ25aに連絡され、この第1の流量制御弁1
0aの下流に第1の圧力制御弁13aが連絡され、この
第1の圧力制御弁13aの下流に第1の方向制御弁7が
連絡され、この第1の方向制御弁7は負荷圧の低い第1
のアクチュエータ19に接続してある。上述の第2の流
量制御弁10bは第2の油圧ポンプ25bに連絡され、
この第2の流量制御弁10bの下流に第2の圧力制御弁
13bを連絡させてある。この第2の圧力制御弁13b
の下流、及び前述した第1の圧力制御弁13aの下流、
すなわち、第1の圧力制御弁13a、第2の圧力制御弁
13bと、第1の方向制御弁7との間に油圧ポンプ25
a、25bの圧油の合流点61を設けてある。
【0032】また、上述した第2の切換弁51は、第2
の連動手段を構成するロツド56を介して連結した第3
の流量制御弁11a及び第2の方向制御弁11と、第3
の流量制御弁11aの下流圧を制御する第3の圧力制御
弁17aとを内包している。さらに、上述した第3の切
換弁51aは、第3の連動手段を構成するロッド57を
介して連結した第4の流量制御弁12a及び第3の方向
制御弁12と、第4の流量制御弁12aの下流圧を制御
する第4の圧力制御弁18bとを内包している。
【0033】第1の油圧ポンプ25aは、第3の流量制
御弁11aを介して第2のアクチュエータ23に接続し
てあり、しかも第1のアクチュエータ19と並列に接続
してある。第2の油圧ポンプ25bは、第4の流量制御
弁12bを介して第3のアクチュエータ21に接続して
あり、しかも、第1のアクチュエータ19と並列に接続
してある。
【0034】第1の圧力制御弁13a、第3の圧力制御
弁17aのそれぞれ駆動部は、第1のアクチュエータ1
9の負荷圧、第2のアクチュエータ23の負荷圧のうち
の高い方の負荷圧を第1の圧力信号として導く第1の圧
力信号伝達ライン52に接続してあり、また、第2の圧
力制御弁13b、第4の圧力制御弁18bのそれぞれの
駆動部は、上述の第1のアクチュエータ19の負荷圧、
第3のアクチュエータ24の負荷圧のうちの高い方の負
荷圧を第2の圧力信号として導く第2の圧力信号伝達ラ
イン53に接続してある。
【0035】また、第1の油圧ポンプ25aの傾転角を
制御する上述した第1の吐出量制御手段は、油圧ポンプ
25aの吐出圧とアクチュエータの負荷圧との差圧、す
なわち第1の圧力信号伝達ライン52を介して導かれる
第1のアクチュエータ19の負荷圧及び第2のアクチュ
エータ23の負荷圧のうちの大きい方の負荷圧との差圧
で作動するアンロード弁26aと、このアンロード弁2
6aとタンクとの間に設けた絞り27aと、アンロード
弁26aと絞り27aとの間の管路の圧に応じて駆動
し、油圧ポンプ25aの傾転角を制御する制御用アクチ
ュエータ28aとにより構成してあり、同様に、第2の
油圧ポンプ25bの傾転角を制御する第2の吐出量制御
手段は、油圧ポンプ25bの吐出圧と、第2の圧力信号
伝達ライン53を介して導かれる第1のアクチュエータ
19の負荷圧及び第3のアクチュエータ23の負荷圧の
うちの大きい方の負荷圧との差圧で作動するアンロード
弁26bと、このアンロード弁26bとタンクとの間に
設けた絞り27bと、アンロード弁26bと絞り27b
との間の管路の圧に応じて駆動し、油圧ポンプ25この
傾転角を制御する制御用アクチュエータ28bとにより
構成してある。
【0036】このように構成してある第1の実施例にお
ける動作は以下のとおりである。すなわち、図示しない
原動機を駆動して油圧ポンプ25a、25bを駆動させ
ている状態にあって、低圧側を形成する例えば負荷圧1
00barの第1のアクチュエータ19と、高圧側を形
成する例えば負荷圧200barの第2のアクチュエー
タ23との複合駆動を意図して、第1の連動手段を構成
するロッド54、55、及び第2の連動手段を構成する
ロッド56が操作されたとする。
【0037】ロッド54、55の操作によって第1の流
量制御弁10a、第2の流量制御弁10b、第1の方向
制御弁7が切り換えられ、ロッド56の操作によって第
3の流量制御弁11a及び第2の方向制御弁11が切り
換えられる。これに伴い、第1のアクチュエータ19、
第2のアクチュエータ23の負荷圧のうちの大きい方、
すなわち第2のアクチュエータ23の負荷圧200ba
rが第1の圧力信号伝達ライン52、管路31aを介し
てアンロード弁26aの駆動部に導かれ、第1のアクチ
ュエータ19、第3のアクチュエータ24の負荷圧のう
ちの大きい方、すなわち今は第3のアクチュエータ24
は停止状態であるので第1のアクチュエータ19の負荷
圧100barが第2の圧力信号伝達ライン53、管路
31bを介してアンロード弁26bの駆動部に導かれ
る。これにより、油圧ポンプ25aの吐出圧が200b
arよりも若干高い例えば220barとなるように、
制御用アクチュエータ28aが作動してこの油圧ポンプ
25aの吐出量が制御され、また、油圧ポンプ25bの
吐出圧が100barよりも若干高い例えば120ba
rとなるように、制御用アクチュエータ28bが作動し
てこの油圧ポンプ25bの吐出量が制御される。
【0038】また、上述のようにして第1の圧力信号伝
達ライン52に導かれた200barの負荷圧は、第1
の圧力制御弁13aの駆動部、第3の圧力制御弁17a
の駆動部のそれぞれに与えられ、第2の圧力信号伝達ラ
イン53に導かれた100barの負荷圧は、第2の圧
力制御弁13bの駆動部、第4の圧力制御弁18bの駆
動部のそれぞれに与えられる。これにより、第1の圧力
制御弁13a、第3の圧力制御弁13bが200bar
の負荷圧に応じて駆動し、第2の圧力制御弁13bが1
00barの負荷圧に応じて駆動する。これに伴い第1
の圧力制御弁13a、第3の圧力制御弁17aの上流
圧、すなわち第1の流量制御弁10a、流量制御弁11
aの下流圧は第2のアクチュエータ23の負荷圧200
barに等しくなり、第1の流量制御弁10a、第3の
流量制御弁11aの上流圧は第1の油圧ポンプ25aの
吐出圧となり、また、第2の圧力制御弁13bの上流
圧、すなわち第2の流量制御弁10bの下流圧は第1の
アクチュエータ19の負荷圧100barに等しくな
り、この第2の流量制御弁10bの上流圧は第2の油圧
ポンプ25bの吐出圧となる。
【0039】これに伴って、第1の油圧ポンプ25aの
流量は第1の流量制御弁13a、第3の流量制御弁11
aに分流され第1の圧力制御弁13a、第3の圧力制御
弁17a、及び第1の方向制御弁7、第2の方向制御弁
11を介して第1のアクチュエータ19、第2のアクチ
ュエータ23のそれぞれに与えられ、第2の油圧ポンプ
25bの流量は第3のアクチュエータ24が停止状態に
保たれていることから、第2の流量制御弁10b、第2
の圧力制御弁13b、第1の方向制御弁7を介して第1
のアクチュエータ19にのみ与えられ、このようにして
第1のアクチュエータ19と第2のアクチュエータ23
の複合駆動を確実に実施することができる。
【0040】上述のように、低圧側を形成する第1のア
クチュエータ19に供給される流量を制御する第2の流
量制御弁10bの下流圧を制御する第2の圧力制御弁1
3bは、第2の圧力信号伝達ライン53を介して与えら
れる比較的低い第1のアクチュエータ19の負荷圧10
0barに応じて駆動されるので、この第2の圧力制御
弁13bの絞り量は比較的小さくてすみ、これに伴って
前述したように第2の流量制御弁10bに連絡される第
2の油圧ポンプ25bの吐出圧も第1のアクチュエータ
19の負荷圧よりも若干高い程度の比較的低い吐出圧1
20barで足る。
【0041】また例えば、負荷圧の低い第1のアクチュ
エータ19と負荷圧の高い第3のアクチュエータ24の
複合駆動を意図して、第1の連動手段を構成するロツド
54、55、及び第3の連動手段を構成するロッド57
を操作すると、ロッド54、55の操作によって第1の
流量制御弁10a、第2の流量制御弁10b、第1の方
向制御弁7が切り換えられ、ロッド56の操作によって
第3の流量制御弁11a及び第2の方向制御弁11が切
り換えられる。これに伴い、第1のアクチュエータ1
9、第2のアクチュエータ23の負荷圧のうちの大きい
方、すなわち今は第2のアクチュエータ23が停止状態
にあるので第1のアクチュエータ19の負荷圧が第1の
圧力信号伝達ライン52、管路31aを介してアンロー
ド弁26aの駆動部に導かれ、第1のアクチュエータ1
9、第3のアクチュエータ24の負荷圧のうちの大きい
方、すなわち第3のアクチュエータ24の負荷圧が第2
の圧力信号伝達ライン53、管路31bを介してアンロ
ード弁26bの駆動部に導かれる。これにより、油圧ポ
ンプ25aの吐出圧が第1のアクチュエータの負荷圧よ
りも若干高い程度の比較的低い吐出圧となるように、制
御用アクチュエータ28aが作動してこの油圧ポンプ2
5aの吐出量が制御され、また、油圧ポンプ25bの吐
出圧が第3のアクチュエータ24の負荷圧よりも若干高
い吐出圧となるように、制御用アクチュエータ28bが
作動してこの油圧ポンプ25bの吐出量が制御される。
【0042】また、上述のようにして第1の圧力信号伝
達ライン52に導かれた第1のアクチュエータ19の比
較的低い負荷圧は、第1の圧力制御弁13aの駆動部、
第3の圧力制御弁17aの駆動部のそれぞれに与えら
れ、第2の圧力信号伝達ライン53に導かれた比較的高
い第3のアクチュエータ24の負荷圧は、第2の圧力制
御弁13bの駆動部、第4の圧力制御弁18bの駆動部
のそれぞれに与えられる。これにより、第1の圧力制御
弁13aが駆動し、第2の圧力制御弁13b及び第4の
圧力制御弁18bのそれぞれが駆動する。これに伴い第
1の圧力制御弁13aの上流圧、すなわち第1の流量制
御弁10aの下流圧は第1のアクチュエータ19の比較
的低い負荷圧に等しくなり、第1の流量制御弁10aの
上流圧は第1の油圧ポンプ25aの吐出圧となり、ま
た、第2の圧力制御弁13b、第4の圧力制御弁18b
の上流圧、すなわち第2の流量制御弁10b、第4の流
量制御弁12aの下流圧はそれぞれ第3のアクチュエー
タ24の比較的高い負荷圧に等しくなり、これらの第2
の流量制御弁の10b、第4の流量制御弁18b上流圧
は第2の油圧ポンプ25bの吐出圧となる。
【0043】これに伴って、第1の油圧ポンプ25aの
流量は第2のアクチュエータ23が停止状態に保たれて
いることから、第1の流量制御弁13a、第1の圧力制
御弁13a、第1の方向制御弁7を介して第1のアクチ
ュエータ19にのみ与えられ、第2の油圧ポンプ25b
の流量は第2の流量制御弁10b、第4の流量制御弁1
2aに分流され第1の圧力制御弁13a、第4の圧力制
御弁18b、及び第1の方向制御弁7、第3の方向制御
弁12を介して第1のアクチュエータ19、第2のアク
チュエータ24のそれぞれに与えられ、このようにして
第1のアクチュエータ19と第3のアクチュエータ24
の複合駆動を確実に実施することができる。
【0044】上述のように、低圧側を形成する第1のア
クチュエータ19に供給される流量を制御する第1の流
量制御弁10aの下流圧を制御する第1の圧力制御弁1
3aは、第1の圧力信号伝達ライン52を介して与えら
れる比較的低い第1のアクチュエータ19の負荷圧に応
じて駆動されるので、この第1の圧力制御弁13aの絞
り量は比較的小さくてすみ、これに伴って前述したよう
に第1の流量制御弁10aに連絡される第1の油圧ポン
プ25aの吐出圧も第1のアクチュエータ19の負荷圧
よりも若干高い程度の比較的低い吐出圧で足る。
【0045】また例えば、第2のアクチュエータ23の
負荷圧に比べて第3のアクチュエータ24の負荷圧が高
い場合のこれらの複合駆動が意図されて、ロッド56を
介して第3の流量制御弁11a、第2の方向制御弁11
が操作され、ロッド57を介して第4の流量制御弁12
a、第3の方向制御弁12が操作されたときには、第1
の圧力信号伝達ライン52を介して第1のアクチュエー
タ19、第2のアクチュエータ23の負荷圧のうちの大
きい方の負荷圧が第3の圧力制御弁17aの駆動部に与
えられ、第2の圧力信号伝達ライン53を介して第1の
アクチュエータ19、第3のアクチュエータ24の負荷
圧のうちの大きい方の負荷圧が第4の圧力制御弁18b
の駆動部に与えられるが、今は第1のアクチュエータ1
9は作動停止状態にあることから第3の圧力制御弁17
aは第2のアクチュエータ23の負荷圧で制御され、し
たがって、この第3の圧力制御弁17aの上流圧、すな
わち第3の流量制御弁11aの下流圧は第2のアクチュ
エータ23の負荷圧に等しくなり、また第4の圧力制御
弁18bは第3のアクチュエータ24の負荷圧で制御さ
れ、したがって、この第4の圧力制御弁18bの上流
圧、すなわち第4の流量制御弁12aの下流圧は第3の
アクチュエータ24の負荷圧に等しい。このとき第3の
流量制御弁11aの上流圧は第1の油圧ポンプ25aの
吐出圧となり、第4の流量制御弁12aの上流圧は第2
の油圧ポンプ25bの吐出圧となる。
【0046】すなわち、第1の油圧ポンプ25aの流量
を第3の流量制御弁11a、第3の圧力制御弁17a、
第2の方向制御弁11を介して第2のアクチュエータ2
3に供給し、第1の油圧ポンプ25bの流量を第4の流
量制御弁12a、第4の圧力制御弁18b、第3の方向
制御弁12を介して第3のアクチュエータ24に供給
し、これにより第2のアクチュエータ23と第3のアク
チュエータ24の複合駆動を実施できるとともに、第1
の油圧ポンプ25aの吐出圧は第3のアクチュエータ2
4の負荷圧に何ら影響されることなく、第2のアクチュ
エータ23の負荷圧よりも若干高い程度の比較的低い負
荷圧にすることができる。
【0047】また例えば、第1のアクチュエータ19の
負荷圧が最も低く、第2のアクチュエータ23の負荷圧
が第1のアクチュエータ19の負荷圧よりも高く、第3
のアクチュエータ24の負荷圧が最も高いものとする。
このような場合、第1のアクチュエータ19と第2のア
クチュエータ23と第3のアクチュエータ24の複合駆
動を意図して、ロッド54、55を介して第1の流量制
御弁10a、第2の流量制御弁10b、第1の方向制御
弁7を切り換え、ロッド56を介して第3の流量制御弁
11a、第2の方向制御弁11を切り換え、ロッド57
を介して第4の流量制御弁12a、第3の方向制御弁1
2を切り換えると、第1のアクチュエータ19の負荷
圧、第2のアクチュエータ23の負荷圧のうちの高い方
の負荷圧、すなわち第2のアクチュエータ23の負荷圧
が第1の圧力信号伝達ライン52を介して第1の圧力制
御弁13a、第3の圧力制御弁17aの駆動部のそれぞ
れに与えられ、第1のアクチュエータ19の負荷圧、第
3のアクチュエータ24の負荷圧のうちの高い方の負荷
圧、すなわち第3のアクチュエータ24の負荷圧が第2
の圧力信号伝達ライン53を介して第2の圧力制御弁1
3b、第4の圧力制御弁18bの駆動部のそれぞれに与
えられる。これにより、第1の圧力制御弁13a、第3
の圧力制御弁17a、及び第2の圧力制御弁13b、第
4の圧力制御弁18bがそれぞれ駆動し、第1の圧力制
御弁13a、第3の圧力制御弁17aの上流圧、すなわ
ち第1の流量制御弁10a、第3の流量制御弁11aの
それぞれの下流圧は第2のアクチュエータ23の負荷圧
に等しくなり、これらの第1の流量制御弁10a、第3
の流量制御弁11aの上流圧は第1の油圧ポンプ25a
の吐出圧となり、また、第2の圧力制御弁13b、第4
の圧力制御弁18bの上流圧、すなわち第2の流量制御
弁10b、第4の流量制御弁12aの下流圧は第3のア
クチュエータ24の負荷圧に等しくなり、これらの第2
の流量制御弁10b、第4の流量制御弁12aの上流圧
は第2の油圧ポンプ25bの吐出圧となる。
【0048】これに伴って、第1の油圧ポンプ25aの
流量は第1の流量制御弁10a、第3の流量制御弁11
aに分流され、第1の圧力制御弁13a、第3の圧力制
御弁17a、第1の方向制御弁7、第2の方向制御弁1
1を介して第1のアクチュエータ19、第2のアクチュ
エータ23のそれぞれに与えられ、第2の油圧ポンプ2
5b流量は第2の流量制御弁10b、第4の流量制御弁
12aに分流され、第2の圧力制御弁13b、第4の圧
力制御弁18b、第1の方向制御弁7、第3の方向制御
弁12を介して第1のアクチュエータ19、第3のアク
チュエータ24のそれぞれに与えられ、第1のアクチュ
エータ19と第2のアクチュエータ23と第3のアクチ
ュエータ24の複合駆動を確実に実施することができ
る。
【0049】このとき、最も低圧である第1のアクチュ
エータ19に供給される流量を制御する第1の流量制御
弁10aの下流圧を制御する第1の圧力制御弁13a
は、第1の圧力信号伝達ライン52を介して与えられる
第2のアクチュエータ23の負荷圧に応じて駆動される
ので、この第1の圧力制御弁13aの絞り量は、最も高
圧である第3のアクチュエータ24の負荷圧が駆動部に
与えられる第2の圧力制御弁13bの絞り量に比べれば
小さくてすみ、これに伴って第1の流量制御弁10aに
連絡される第1の油圧ポンプ25aの吐出圧も第2のア
クチュエータ23の負荷圧よりも若干高い程度の吐出
圧、すなわち、第3のアクチュエータ24の負荷圧より
も低い吐出圧で足る。
【0050】このように構成した第1の実施例にあって
は、上述のように、負荷圧の低い第1のアクチュエータ
19と、負荷圧の高い第2のアクチュエータ23、第3
のアクチュエータ24との複合駆動に際し、あるいは第
2のアクチュエータ23、第3のアクチュエータ24の
いずれか一方の負荷圧が他方の負荷圧より低い場合のこ
れら両者の複合駆動に際し、第1のアクチュエータ19
に圧油を供給する油圧ポンプ25a、25bのうちのい
ずれかの油圧ポンプの吐出圧は低くすることができ、こ
れに伴って当該油圧ポンプに過大な仕事が要求されるこ
とがなく、その油圧ポンプの効率が向上し、これに伴っ
て当該油圧ポンプを駆動する原動機の燃費を低減させる
ことができる。
【0051】また、第1のアクチュエータ19に供給さ
れる流量を制御する流量制御弁10a、10bの下流圧
を制御する圧力制御弁13a、13bのいずれかの絞り
量、あるいは第2のアクチュエータ23、第3のアクチ
ュエータ24のいずれか一方の負荷圧が他方の負荷圧よ
り低い場合のこれら両者の複合駆動にあって、流量制御
弁11a、12aの下流圧を制御する圧力制御弁17
a、18bのいずれかの絞り量を緩和することができ、
これに伴って熱の発生を抑制でき、回路のヒートバラン
スを向上させることができ、回路を流れる作動油の高温
になることによる劣化も抑制することができる。
【0052】図2は本発明の建設機械の油圧駆動装置の
第2の実施例の構成を示す回路図である。この第2の実
施例は、第1のアクチュエータ19の駆動方向を制御す
る第1の方向制御弁を、互いに連動する2つの方向制御
弁7a、7bによって構成してあり、方向制御弁7aを
第1の圧力制御弁13aの下流に配置し、方向制御弁7
bを第2の圧力制御弁13bの下流に配置し、方向制御
弁7a、7bと第1の流量制御弁10a、第2の流量制
御弁10bとを連動させるリンク55aを設けてある。
また、第1の油圧ポンプ25aと第2の油圧ポンプ25
bの圧油の合流点61a、61bは、方向制御弁7a、
7bと第1のアクチュエータ19との間に設けてある。
その他の構成は、前述した第1の実施例と同等である。
【0053】このように構成してある第2の実施例にあ
っても、油圧ポンプ25a、25bの圧油の合流点の位
置は前述した第1の実施例と異なるものの、例えば低負
荷圧の第1のアクチュエータ19と高負荷圧の第2のア
クチュエータ23、第3のアクチュエータの複合駆動時
には、低負荷圧に応じて駆動する第2の圧力制御弁13
b、方向制御弁7b、あるいは低負荷圧に応じて駆動す
る第1の圧力制御弁13a、方向制御弁7aを介して吐
出圧の低い第2の油圧ポンプ25b、あるいは第1の油
圧ポンプ25aの圧油を第1のアクチュエータ19に供
給することができ、第1の実施例と同等の効果を奏す
る。
【0054】図3は本発明の建設機械の油圧駆動装置の
第3の実施例の構成を示す回路図である。この第3の実
施例は、切換弁51部分の構成を前述した第1の実施例
と異ならせてある。すなわち、切換弁51は、前述した
第3の流量制御弁11a、第2の方向制御弁11の他
に、これらの第3の流量制御弁11a、第2の方向制御
弁11と連動するようにロッド56a、56bを介して
接続される第5の流量制御弁11bと、この第5の流量
制御弁11bの下流に配置される第5の圧力制御弁17
bを内包しており、第1の油圧ポンプ25a、第2の油
圧ポンプ25bから吐出される圧油の合流点62を、第
3の圧力制御弁17a、第5の圧力制御弁17bと、第
2の方向制御弁11との間に設定してある。また、第5
の流量制御弁11bと第2の油圧ポンプ25bとを連絡
する管路11cを設けてある。なお、第2の圧力信号伝
達ライン53は、第2のアクチュエータ23の負荷圧、
第3のアクチュエータ24の負荷圧のうちの大きい方の
負荷圧を第3の圧力信号として第4の圧力制御弁18
b、第5の圧力制御弁17bのそれぞれに与える第3の
圧力信号伝達ラインを兼ねている。その他の構成は第1
の実施例と同等である。
【0055】このように構成した第3の実施例にあつ
て、例えば負荷圧の最も低いアクチュエータが第1のア
クチュエータ19であり、この第1のアクチュエータ1
9よりも負荷圧の高いアクチュエータが第2のアクチュ
エータ23であり、第3のアクチュエータ24が最も負
荷圧の高いアクチュエータであるとする。第1油圧ポン
プ25a、第2の油圧ポンプ25bの双方を駆動してい
る状態で、例えば第1のアクチュエータ19と第3のア
クチュエータ24の複合駆動を実施する場合は、第2の
アクチュエータ23が停止状態にあり、上述した第1の
実施例と同等の作用が得られる。
【0056】また、例えば第1のアクチュエータ19と
第2のアクチュエータ23と第3のアクチュエータ24
の複合駆動を実施する場合も、基本的には前述した第1
の実施例と同様な作用が得られる。
【0057】すなわち、ロッド54、55を介して第1
の流量制御弁10a、第2の流量制御弁10b、第1の
方向制御弁7を操作し、ロッド56a、56bを介して
第3の流量制御弁11a、第5の流量制御弁、第2の方
向制御弁11を操作し、ロッド57を介して第4の流量
制御弁12a、第3の方向制御弁12を操作すると、第
1のアクチュエータ19の負荷圧、第2のアクチュエー
タ23の負荷圧のうちの高い方の負荷圧、すなわち第2
のアクチュエータ23の負荷圧が第1の圧力信号伝達ラ
イン52を介して第1の圧力制御弁13a、第3の圧力
制御弁17aの駆動部のそれぞれに与えられ、第1のア
クチュエータ19の負荷圧、第2のアクチュエータ23
の負荷圧、第3のアクチュエータ24の負荷圧のうちの
最も高い負荷圧、すなわち第3のアクチュエータ24の
負荷圧が第2の圧力信号伝達ライン53を介して第2の
圧力制御弁13b、第5の圧力制御弁17b、第4の圧
力制御弁18bの駆動部のそれぞれに与えられる。これ
により、第1の圧力制御弁13a、第2の圧力制御弁1
3b、第3の圧力制御弁17a、第4の圧力制御弁18
b、第5の圧力制御弁17bのそれぞれが駆動し、第1
の圧力制御弁13a、第3の圧力制御弁17aの上流
圧、すなわち第1の流量制御弁10a、第3の流量制御
弁11aの下流圧は第2のアクチュエータ23の負荷圧
に等しくなり、このれら第1の流量制御弁10a、第3
の流量制御弁11aの上流圧は第1の油圧ポンプ25a
の吐出圧となり、また、第2の圧力制御弁13b、第5
の圧力制御弁17b、第4の圧力制御弁18bのそれぞ
れの下流圧は第3のアクチュエータ24の負荷圧に等し
くなり、第2の流量制御弁10b、第5の流量制御弁1
1b、第4の流量制御弁12aの上流圧は第2の油圧ポ
ンプ25bの吐出圧となる。
【0058】これに伴って、第1の油圧ポンプ25aの
流量は第1の流量制御弁10a、第3の流量制御弁11
aに分流され、第1の圧力制御弁13a、第3の圧力制
御弁17a、及び第1の方向制御弁7、第2の方向制御
弁11を介して第1のアクチュエータ19、第2のアク
チュエータ23のそれぞれに与えられ、第2の油圧ポン
プ25bの流量は第2の流量制御弁10b、第5の流量
制御弁11b、第4の流量制御弁12aに分流され、第
2の圧力制御弁13b、第5の圧力制御弁17b、第4
の圧力制御弁18b、及び第1の方向制御弁7、第2の
方向制御弁11、第3の方向制御弁12を介して第1の
アクチュエータ19、第2のアクチュエータ23、第3
のアクチュエータ24のそれぞれに与えられ、第1のア
クチュエータ19と第2のアクチュエータ23と第3の
アクチュエータ24の複合駆動を確実に実施することが
できる。
【0059】このとき、前述した第1の実施例における
のと同様に、最も低圧である第1のアクチュエータ19
に供給される流量を制御する第1の流量制御弁10aの
下流圧を制御する第1の圧力制御弁13aは、第1の圧
力信号伝達ライン52を介して与えられる第2のアクチ
ュエータ23の負荷圧に応じて駆動されるので、この第
1の圧力制御弁13aの絞り量は、最も高圧である第3
のアクチュエータ24の負荷圧が駆動部に与えられる第
2の圧力制御弁13bの絞り量に比べれば小さくてす
み、これに伴って第1の流量制御弁10aに連絡される
第1の油圧ポンプ25aの吐出圧も第2のアクチュエー
タ23の負荷圧よりも若干高い程度の吐出圧、すなわ
ち、第3のアクチュエータ24の負荷圧よりも低い吐出
圧で足る。
【0060】そして例えば、第2のアクチュエータ23
と第3のアクチュエータ24の複合駆動を意図して、ロ
ッド56a、56bを介して第3の流量制御弁11a、
第5の流量制御弁11b、第2の方向制御弁11を操作
し、ロッド57を介して第4の流量制御弁12a、第3
の方向制御弁12を操作すると、第1のアクチュエータ
19の負荷圧、第2のアクチュエータ23の負荷圧のう
ちの高い方の負荷圧が第1の圧力信号伝達ライン52を
介して第1の流量制御弁10a、第3の流量制御弁11
aのそれぞれの下流に設けた第1の圧力制御弁13a、
第3の圧力制御弁17aの駆動部にあたえられ、また、
第2のアクチュエータ23の負荷圧、第3のアクチュエ
ータ24の負荷圧のうちの高い方の負荷圧、すなわち第
3のアクチュエータ24の負荷圧が第2の圧力信号伝達
ライン53を介して第2の流量制御弁10b、第5の流
量制御弁11b、第4の流量制御弁12aのそれぞれの
下流に設けた第2の圧力制御弁13b、第5の圧力制御
弁17b、第4の圧力制御弁18bの駆動部のそれぞれ
に与えられる。これにより、第3の圧力制御弁17a、
第5の圧力制御弁17b、第4の圧力制御弁18bが駆
動し、第3の圧力制御弁17aの上流圧すなわち第3の
流量制御弁11aの下流圧は第2のアクチュエータ23
の負荷圧に等しくなり、この第3の流量制御弁11aの
上流圧は第1の油圧ポンプ25aの吐出圧になり、ま
た、第5の圧力制御弁17b、第4の圧力制御弁18b
の上流圧すなわち第5の流量制御弁11b、第4の流量
制御弁12aの下流圧は第3のアクチュエータ24の負
荷圧に等しくなり、これらの第5の流量制御弁11b、
第4の流量制御弁12aの上流圧は第2の油圧ポンプ2
5bの吐出圧になる。
【0061】したがって、第2の油圧ポンプ25bの流
量は第5の流量制御弁11b、第4の流量制御弁12a
に分流され、第5の圧力制御弁17b、第4の圧力制御
弁18b、及び第2の方向制御弁11、第3の方向制御
弁12を介して第2のアクチュエータ23、第3のアク
チュエータ24のそれぞれに与えられ、一方、第1油圧
ポンプ25aの流量は第3の流量制御弁11a、第3の
圧力制御弁17a、第2の方向制御弁11を介して第2
のアクチュエータ23にのみ与えられ、これによって、
第2のアクチュエータ23と第3のアクチュエータ24
の複合駆動を実施できる。このとき、第1の油圧ポンプ
25aの吐出圧は第3のアクチュエータ24の負荷圧に
何ら影響をうけることなく、第2のアクチュエータ23
の負荷圧よりも若干高い程度の比較的低い吐出圧です
む。
【0062】図4は本発明の建設機械の油圧駆動装置の
第4の実施例の構成を示す回路図である。この第4の実
施例は、第1の油圧ポンプ25a、第2の油圧ポンプ2
5bの吐出流量をそれぞれ制御する第1の吐出流量制御
手段、第2の吐出量制御手段を第1の実施例におけるも
のと異ならせてある。すなわち、第1の吐出量制御手段
は、第1の油圧ポンプ25aの吐出管路とタンクとの間
に設けられ、図示しないパイロツト弁によって発生させ
たパイロット圧に応じて駆動する制御弁70aを有する
とともに、第1の油圧ポンプ25aの傾転角を制御する
制御用アクチュエータ28aを上記のパイロット圧によ
って駆動し、これより第1の油圧ポンプ25aの吐出圧
を該当する最大負荷圧よりも若干高くなるように設定す
る構成してあり、同様に第2の吐出量制御手段は、第2
の油圧ポンプ25bの吐出管路とタンクとの間に設けら
れ、図示しないパイロツト弁によって発生させたパイロ
ット圧に応じて駆動する制御弁70bを有するととも
に、第2の油圧ポンプ25bの傾転角を制御する制御用
アクチュエータ28bを上記のパイロット圧によって駆
動するようにし、これにより第2の油圧ポンプ25bの
吐出圧を該当する最大負荷圧よりも若干高くなるように
構成してある。その他の構成は前述した第1の実施例に
おけるのと同等である。
【0063】このように構成した第4の実施例では、第
1の実施例におけるような回路の最大負荷圧に制御用ア
クチュエータ28a、28bが応動して油圧ポンプ25
a、25bの吐出圧を制御する、いわゆるロードセンシ
ング制御をおこなうものではないが、流量制御弁10
a、11aの上流圧は第1の油圧ポンプ25aの吐出圧
に保たれ、下流圧は第1の圧力信号伝達ライン52を含
む分流システムにより等しく保たれるものであり、同様
に、流量制御弁10b、12aの上流圧は第2の油圧ポ
ンプ25bの吐出圧に保たれ、下流圧は第2の圧力信号
伝達ライン53を含む分流システムにより等しくた保た
れるから、各流量制御弁10a、11a、10b、12
aの前後差圧を第1の実施例におけるものと同等にする
ことができ、油圧ポンプ25a、25bの吐出圧の制御
を除く作用効果は第1の実施例におけるものと同等のも
のが得られる。
【0064】図5及び図6は、本発明の建設機械の油圧
駆動装置の第5の実施例の構成を示す回路図で、図5と
図6とで1つの回路が構成されている。この第5の実施
例は、前述した図1に示す第1の実施例の構成を油圧シ
ョベルの油圧駆動装置に適用したものである。
【0065】これらの図5、6に示す第3の実施例で
は、アクチュエータ19、20、21、22、23、2
4を設けてあり、これらのアクチュエータ19〜24
は、それぞれバケットシリンダ、アームシリンダ、ブー
ムシリンダ、旋回モータ、左走行モータ、右走行モータ
に割り当てられている。そして、アクチュエータ19の
駆動を制御する切換弁50、アクチュエータ23の駆動
を制御する切換弁51、アクチュエータ24の駆動を制
御する切換弁51aの構成は、前述した第1の実施例に
おけるのと同等である。
【0066】このように構成してある第3の実施例で
は、例えば、アクチュエータ23によって駆動される履
帯が平坦地を走行し、アクチュエータ24によって駆動
される履帯が傾斜地を走行するような本体がわずかに傾
いた状態で走行しながら、土砂の掘削のためにアクチュ
エータ19を操作するような走行とバケットの複合操作
の実施中に、アクチュエータ19が最も低い負荷圧とな
り、アクチュエータ23がアクチュエータ19よりも高
い負荷圧となり、アクチュエータ24が最も高い負荷圧
となったようなとき、第1の実施例で述べたように、第
1の油圧ポンプ25aの吐出圧はアクチュエータ24の
負荷圧よりも低いアクチュエータ23の負荷圧よりも若
干高い程度の比較的低い吐出圧ですみ、このとき、アク
チュエータ19の流量を制御する流量制御弁10aの下
流圧を制御する圧力制御弁13aはアクチュエータ23
の負荷圧に応じて駆動するので、アクチュエータ24の
負荷圧に応じて駆動する圧力制御弁13bの絞り量に比
べてその絞り量を緩やかにすることができ、第1の実施
例において述べたのと同等の作用効果を奏する。
【0067】なお、上記した各実施例における油圧ポン
プ25a、25bを1つの原動機で駆動し、原動機の出
力を油圧ポンプ25a、25bの出力が越えないよう
に、圧力が高いときに該当する油圧25a、25bの最
大傾転角を減らす機構を設けてもよい。
【0068】このように構成した場合でも、低負荷圧の
アクチュエータと高負荷圧のアクチュエータの複合駆動
に際し、低負荷圧のアクチュエータに流量を供給する該
当する油圧ポンプ25a、25bのいずれかの吐出圧を
低くすることができるので、油圧ポンプ25a、25b
の吐出圧を共に高くしなければならない場合に比べて大
きな流量をアクチュエータに供給することができ、これ
によりアクチュエータの作動速度を速くすることがで
き、作業能率を向上させることができる。
【0069】
【発明の効果】本発明は以上のように構成してあること
から、複合駆動時に低圧側のアクチュエータに供給され
る流量を制御する流量制御弁の下流圧を制御する圧力制
御弁の絞り量を従来に比べて緩和することができ、これ
により、当該圧力制御弁における圧力損失を少なくする
ことができ、これに伴って熱の発生を抑制でき、回路の
ヒートバランスを向上させることができ、回路を流れる
作動油の昇温による劣化を抑えることができ、また、低
圧側のアクチュエータに流量を供給する油圧ポンプの吐
出圧を低く設定することができ、これにより、低圧側の
アクチュエータに流量を供給する油圧ポンプの効率が向
上し、当該油圧ポンプを駆動する原動機の燃費を低減さ
せることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の油圧駆動装置の第1の実施
例の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の建設機械の油圧駆動装置の第2の実施
例の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の建設機械の油圧駆動装置の第3の実施
例の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の建設機械の油圧駆動装置の第4の実施
例の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の建設機械の油圧駆動装置の第5の実施
例の構成を示す回路図であり、図6とともに1つの回路
を形成する回路図である。
【図6】本発明の建設機械の油圧駆動装置の第5の実施
例の構成を示す回路図であり、図5とともに1つの回路
を形成する回路図である。
【図7】従来の建設機械の油圧駆動装置の一例を示す回
路図である。
【符号の説明】
7 第1の方向制御弁 7a 方向制御弁 7b 方向制御弁 10a 第1の流量制御弁 10b 第2の流量制御弁 11 第2の方向制御弁 11a 第3の流量制御弁 11b 第5の流量制御弁 11c 管路 12 第3の方向制御弁 12a 第4の流量制御弁 13a 第1の圧力制御弁 13b 第2の圧力制御弁 17a 第3の圧力制御弁 17b 第5の圧力制御弁 18b 第4の圧力制御弁 19 第1のアクチュエータ 23 第2のアクチュエータ 24 第3のアクチュエータ 25a 第1の可変容量油圧ポンプ 25b 第2の可変容量油圧ポンプ 26a アンロード弁 26b アンロード弁 27a 絞り 27b 絞り 28a 制御用アクチュエータ 28b 制御用アクチュエータ 31a 管路 31b 管路 50 第1の切換弁 51 第2の切換弁 51a 第3の切換弁 52 第1の圧力信号伝達ライン 53 第2の圧力信号伝達ライン(第3の圧力信号伝
達ライン) 54 ロッド 55 ロッド 55a リンク 56 ロッド 56a ロッド 56b ロッド 57 ロッド 61 合流点 61a 合流点 61b 合流点 62 合流点 70a 制御弁 70b 制御弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−191121(JP,A) 実開 昭59−10362(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 3/43,9/20 - 9/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの油圧ポンプと、これら
    の油圧ポンプから供給される圧油によって駆動する複数
    のアクチュエータと、上記油圧ポンプと上記アクチュエ
    ータの間に配置され、上記アクチュエータの作動を選択
    的に制御する切換弁とを備え、この切換弁は、流量制御
    弁、圧力制御弁、方向制御弁をこの順に配置されるよう
    に内包し、上記圧力制御弁は閉じ方向に付与される圧力
    信号に応じて上記流量制御弁の下流圧を制御する建設機
    械の油圧駆動装置において、第1の油圧ポンプを第1の
    流量制御弁、第1の圧力制御弁、方向制御弁を介して第
    1のアクチュエータに接続し、第2の油圧ポンプを第2
    の流量制御弁、第2の圧力制御弁、上記方向制御弁を介
    して上記第1のアクチュエータに接続するとともに、上
    記第1の油圧ポンプを、第3の流量制御弁を介して第2
    のアクチュエータに、上記第1のアクチュエータと並列
    して接続してあり、上記第2の油圧ポンプを、第4の流
    量制御弁を介して第3のアクチュエータに、上記第1の
    アクチュエータと並列して接続してあり、上記第1の圧
    力制御弁の駆動部に、上記第1のアクチュエータの負荷
    圧及び上記第2のアクチュエータの負荷圧のうちの高い
    方の負荷圧を第1の圧力信号として導く第1の圧力信号
    伝達ラインと、上記第2の圧力制御弁の駆動部に、上記
    第1のアクチュエータの負荷圧及び上記第3のアクチュ
    エータの負荷圧のうちの高い方の負荷圧を第2の圧力信
    号として導く第2の圧力信号伝達ラインとを設けたこと
    を特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 第2の油圧ポンプを、第5の流量制御弁
    を介して第2のアクチュエータに、第1のアクチュエー
    タと並列して接続するとともに、第4の流量制御弁、第
    5の流量制御弁のそれぞれの下流に圧力制御弁を設け、
    これらの圧力制御弁の駆動部に、第2のアクチュエータ
    の負荷圧及び第3のアクチュエータの負荷圧のうちの高
    い方の負荷圧を第3の圧力信号として導く第3の圧力信
    号伝達ラインを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    建設機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 第1の油圧ポンプから吐出される圧油と
    第2の油圧ポンプから吐出される圧油の合流点を、圧力
    制御弁と方向制御弁との間に設定したことを特徴とする
    請求項1または2記載の建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 第1の油圧ポンプから吐出される圧油と
    第2の油圧ポンプから吐出される圧油の合流点を、方向
    制御弁とアクチュエータの間に設定したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の建設機械の油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 第1の油圧ポンプの吐出圧力が第1の圧
    力信号よりも高くなるようにその吐出量を制御する第1
    の吐出量制御手段と、第2の油圧ポンプの吐出圧力が第
    2の圧力信号よりも高くなるようにその吐出量を制御す
    る第2の吐出量制御手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の建設機械の油圧駆動装
    置。
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