JP2864597B2 - ディジタル演算回路 - Google Patents

ディジタル演算回路

Info

Publication number
JP2864597B2
JP2864597B2 JP33731889A JP33731889A JP2864597B2 JP 2864597 B2 JP2864597 B2 JP 2864597B2 JP 33731889 A JP33731889 A JP 33731889A JP 33731889 A JP33731889 A JP 33731889A JP 2864597 B2 JP2864597 B2 JP 2864597B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carry
output
sum
input
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33731889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03196712A (ja
Inventor
清一郎 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP33731889A priority Critical patent/JP2864597B2/ja
Publication of JPH03196712A publication Critical patent/JPH03196712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2864597B2 publication Critical patent/JP2864597B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ディジタルフィルタ等の積和演算に適用
できるディジタル演算回路に関する。
〔発明の概要〕
請求項(1)の発明は、2進数の第1の入力とキャリ
ーである第2の入力とサムである第3の入力とが供給さ
れる全加算器と、第2の入力に対して設けられ、下位か
らのキャリーを全加算器に供給すると共に、上位へキャ
リーを渡すためのキャリー接続手段と、全加算器から出
力されるキャリー及びサムをクロックに同期してホール
ドする手段と、ホールド手段からのキャリーをキャリー
接続手段を介して上位へ供給すると共に、サムの出力を
全加算器に帰還する帰還路とからなり、ゲート数が少な
い構成とできる。
請求項(2)の発明は、少なくとも2個の第1及び第
2の乗算器と第1及び第2の乗算器の出力を加算する加
算器とからなるディジタル演算回路であって、第1及び
第2の乗算器は、被乗数と乗数の分割されたデータとの
部分積を形成し、キャリー及びサムに分割した形態で部
分積を累加算する構成とされ、加算器は、第1及び第2
の乗算器の夫々のサム及びキャリーを順次選択するセレ
クタを有し、セレクタの出力信号を累加算する構成とさ
れたもので、ゲート数が少ない積和演算回路の構成とで
きる。
〔従来の技術〕
nタップのFIRディジタルフィルタは、入力系列をxi
とし、出力系列をyiとし、インパルス応答をh0〜hn-1
する時、 なる演算を行うものである。オーディオ信号のディジタ
ルフィルタ処理では、乗算器と累加算器を各1個持ち、
プログラムで上述の演算を制御する構成(所謂DSP)が
用いられている。しかしながら、サンプリング周波数が
高い画像データのリアルタイム処理では、乗算器及び累
加算器に時分割処理をさせる時間的余裕がない。従っ
て、第5図に示すように、上述の演算処理と対応して回
路を排した構成が用いられていた。第5図は、(n=
4)の例である。第5図の構成は、第6図のように表現
することができる。即ち、シフトレジスタ部31と乗算部
32と加算トリー部33とからなる。
上述のディジタルフィルタに使用される乗算器とし
て、部分積加算回路を並列に並べた並列乗算器が通常、
使用されている。第7図は、本願出願人の提案にかかわ
るブースの乗算アルゴリズムを使用した並列乗算器の一
例を示している(特開昭64−86270号公報参照)。但
し、第7図では、1ビット分の回路構成を示しており、
10ビットの乗数(係数)を想定して5個の部分積を加算
する構成とされている。
シフトレジスタ部のタップから取り出された入力デー
タの1ビットがフリップフロップ34を介してセレクタ3
5、36、37、38、39とビット接続回路40、41、42、43、4
4に夫々供給される。セレクタ35〜39には、係数、即
ち、乗数の2ビット毎に形成された3ビットの制御信号
が図示せずブースのデコーダから供給される。このデコ
ーダには、係数の注目する2ビットとその下位の1ビッ
トの合計3ビットが供給される。セレクタ35〜39は、2
次のブースのアルゴリズムに基づいて、入力の1ビット
の±2倍と±1倍と0倍とを選択する。入力の±2倍の
データは、ビット接続回路40〜44により下位のビットを
選択することで実現される。即ち、1ビットシフトで2
倍の値が形成される。
45、46、47、48は、1ビットの全加算器(フルアダ
ー)で、3入力が供給され、キャリーcとサムsの2ビ
ットを出力する。全加算器46、47及び48のキャリー入力
としてビット接続回路49、50、51を夫々介して下位から
のキャリーが供給される。キャリー接続回路49、50、51
は、桁上げのためのキャリーを上のビットプレーンの回
路に接続することと、下のビットプレーンの回路からの
桁上げキャリーを受け入れることを行うことを示してい
る。
通常の並列乗算器では、最後にキャリーも加算してし
まうのであるが第7図の構成では、加算トリーの後でキ
ャリーの加算を行う前提で、キャリー及びサムの2ビッ
トの冗長2進数の形態の出力をフリップフロップ52及び
53から出力している。この場合、加算トリー部として、
第8図に示すように、入力側のフリップフロップ54を介
された6本の入力を4段の全加算器55、56、57、58で順
次加算し、出力側のフリップフロップ59及び60を介して
出力する構成を使用できる。第8図も、1ビット分のみ
の構成を示している。第8図から明らかなように、1ビ
ットのデータを全てキャリーcとサムsの2本で扱って
いる点が通常の構成と異なっている。この第8図は、FI
Rディジタルフィルタの3タップ分の部分積の加算の例
である。
通常の構成とは、1ビットフルアダーの場合、第9図
Aに示すように、A及びBの入力と下位からのキャリー
入力ciとが供給され、加算出力sと上位へのキャリー出
力coとが発生することを意味する。これに対して、上述
の第8図の構成は、演算出力では、冗長2進数として扱
い、全ての演算が済んだ後で、冗長2進数を普通の2進
数にする考え方に基づいている。つまり、第9図Bに示
すように、A、B、Cの同じビット桁の3本の入力を加
算して2本の同じビット桁の出力s1及びs2を出力してい
る。この考え方では、多数の同じビット桁の入力が、最
後に1ビットにつき2本の出力まで減らせるが、1本に
することができない。従って、第9図Cに示すように、
多数の全加算器を直列に接続して、ビット毎に1本の通
常の2進数の出力を形成することが必要である。
しかしながら、この第9図Cに示す構成は、キャリー
が多段に伝播して低速な演算回路である。かかる加算回
路を高速とする方法として、キャリー先見(キャリール
ックアヘッド)とかキャリーセレクトとかが知られてい
る。しかしながら、これらの方法は、ゲート数が増大す
る欠点がある。従って、第5図におけるディジタルフィ
ルタを構成する各乗算器や各加算トリー毎にこのような
加算回路を設けることは、高速化の障害となる。そこ
で、先の出願では、各乗算器や各加算器では、1ビット
当り2本の演算途中で止めて、次の演算に入り、全ての
演算の後で第7図の高速化したもので、冗長2進数から
普通の2進数に変換している。
第8図は、乗算部の1ビットプレーン分を示したもの
で、nビットの乗算器とするには、第10図のように、重
ねてnプレーンにする必要がある。第10図では、簡単の
ために、乗数により語長が延びることは、加味されてい
ない。第9図も、加算トリー部の1ビットプレーンを示
すもので、nビット分とするには、第10図のように、重
ねてnプレーンとする必要がある。第10図において、MP
Yが第7図の構成に対応しており、ATが第8図の構成に
対応している。また、第10図において、接続線は、簡単
のため最上位ビットのプレーンについてのみ示してある
が、他のビットプレーンについて同様に接続される。
〔発明が解決しようとする課題〕
先に提案されている構成では、第7図及び第8図のよ
うに、フリップフロップとフリップフロップとの間に全
加算器等のゲート回路が多数挟まれていた。つまり、パ
イプラインレジスタの間にゲート回路が多数段直列にな
ったものが挟まっている構成である。かかる構成は、各
ゲート回路が働いている時間が僅かで、クロックサイク
ルの大半が休んでいるために、効率が悪い回路と言え
る。かかる効率の悪さを改善しないと、画像信号処理用
の高速な演算回路が大規模となり、消費電力の増大、コ
ストの増大が生じる。
かかる効率の悪さを解決するためには、ゲート回路を
なるべく小規模の形でパイプラインレジスタ間に挟めば
良いので、第11図に示すように、全加算器61の入力側及
び出力側に夫々フリップフロップ62及び63が設けられ
る。しかしながら、第11図のように、全加算器単位或い
はブースのセレクタ単位でパイプライン化することは、
クロックを3倍の周波数に上げることができるが、フリ
ップフロップが増えてゲート数が増大する問題を生じ
る。
従って、この発明の目的は、ゲート数が少なく、ま
た、ゲートが無駄に遊ぶことがないように、改良された
ディジタル演算回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
請求項(1)の発明は、2進数の第1の入力とキャリ
ーである第2の入力とサムである第3の入力とが供給さ
れる全加算器(16)と、 第2の入力に対して設けられ、下位からのキャリーを
全加算器(16)に供給すると共に、上位へキャリーを渡
すためのキャリー接続手段(18)と、 全加算器(16)から出力されるキャリー及びサムをク
ロックに同期してホールドする手段(17)と、 ホールド手段(17)からのキャリーをキャリー接続手
段(18)を介して上位へ供給すると共に、サムの出力を
全加算器(16)に帰還する帰還路と からなるディジタル演算回路である。
請求項(2)の発明は、少なくとも2個の第1及び第
2の乗算器(8A、8B)と第1及び第2の乗算器(8A、8
B)の出力を加算する加算器(9)とからなるディジタ
ル演算回路であって、 第1及び第2の乗算器(8A、8B)は、被乗数と乗数の
分割されたデータとの部分積を形成し、キャリー及びサ
ムに分割した形態で部分積を累加算する構成とされ、 加算器(9)は、第1及び第2の乗算器(8A、8B)の
夫々のサム及びキャリーを順次選択するセレクタ(20)
を有し、セレクタ(20)の出力信号を累加算する構成と
されたディジタル演算回路である。
〔作用〕
請求項(1)の発明において、1個の全加算器16とそ
の入力及び出力側のパイプライン用のフリップフロップ
15、17とにより、乗数のビット数の1/2の個数の部分積
の加算結果を時分割動作で得ることができる。
請求項(2)の発明では、ディジタルフィルタのよう
な積和演算を行う時に、乗算部8A及び8Bと加算トリー9
が共に、キャリー及びサムの2本の信号の形態で処理を
行う。加算トリー9は、乗算部8A及び8Bからの4本の入
力をセレクタ20で順に選択して累加算を行う。従って、
ゲート数を少なくでき、また、全加算器等の回路が無駄
に遊ぶことを防止できる。
〔実施例〕
以下、この発明を4タップのFIRディジタルフィルタ
に適用した一実施例について図面を参照して説明する。
第1図は、この一実施例の全体的な構成を示す。入力デ
ータは、その1サンプルが例えば8ビット並列のもの
で、2を補数とするコードである。但し、第1図では、
1ビットプレーンに関しての構成のみが示されている。
第1図において、1、2、3及び4は、夫々入力デー
タのサンプリング周期と等しい遅延時間を有する単位遅
延素子例えばフリップフロップである。フリップフロッ
プ1(第1タップ)の出力データaが乗算部8Aに供給さ
れる。フリップフロップ2(第2タップ)の出力データ
及びフリップフロップ3(第3タップ)の出力データが
2τ(τ:クロックの周期)の遅延量の遅延回路5及び
6に夫々供給され、遅延回路5及び6の出力データb′
及びc′が乗算部8B及び8Cに夫々供給される。フリップ
フロップ4(第4タップ)の出力データdが4τの遅延
回路7に供給され、遅延回路7の出力データd′が乗算
部8Dに供給される。
乗算部8A〜8Dは、2次のブースのアルゴリズムによ
り、係数と各タップのデータとの乗算を行うものであ
る。即ち、(X×Y)(X:被乗数(データ)、Y:乗数
(係数))の乗算を行う時に、乗数の相続く符号のパタ
ーンによって、(0、+X、−X、+2X、又は−2X)の
演算を行うことにより乗算を行うものである。従って、
各乗算部8A〜8Dに夫々設けられたブースのセレクタに
は、係数の相続く3ビットがブースのデコーダに供給さ
れることで形成された制御信号が供給される。これらの
0、±X、±2Xが部分積と称される。
また、乗算部8A〜8Dは、フリップフロップ1、2、3
及び4からなるシフトレジスタ部からの入力データにつ
いて、係数語長の1/2に相当する数の部分積をクロック
サイクル毎に累積する。この部分積は、2ビットの桁ず
れを有している必要がある。従って、シフトレジスタ部
の出力は、4クロックサイクル毎に右シフトするだけで
なく、クロックサイクル毎に2ビットシフトを行う。こ
のシフトの方法としては、乗算部8A〜8Dの夫々の入力側
にセレクタを設けたり、乗算部8A〜8Dの夫々の入力を記
憶し、ビット桁を上げる方向にシフトできるシフトレジ
スタを設ける等を採用できる。
乗算部8Aの出力eと乗算部8Bの出力fとが加算トリー
9Aに供給される。乗算部8Cの出力gと乗算部8Dの出力h
とが加算トリー9Bに供給される。加算トリー9A及び9Bの
夫々の出力i及びjが加算トリー10に夫々供給される。
これらの加算トリー9A、9B及び10では、キャリーとサム
の2組分の4ビットを累加算する。
加算トリー10の出力(キャリー及びサム)kがフリッ
プフロップ11及び12に供給され、フリップフロップ11及
び12から出力lが得られる。図示せずも、この出力l
は、冗長2進数であり、累加算器の構成により、1ビッ
トが1本の普通の2進数に変換される。
第2図は、第1図に示す回路の動作を示すタイミング
チャートである。乗算部8A〜8D、加算トリー9A、9B、10
の動作クロックは、入力データのサンプリング周波数の
4倍の周波数である。つまり、入力データのサンプリン
グ周期をTとし、クロックの周期をτで表すと、(T=
4τ)の関係にある。x1、x2、・・・は、並列化された
入力データの同一の桁(MSB、LSB等)の1ビットを夫々
表している。
フリップフロップ1の出力データaに対して、フリッ
プフロップ2の出力データb、フリップフロップ3の出
力データc、フリップフロップ4の出力データdは、
T、2T、3T夫々遅れている。遅延回路5の出力データ
b′は、bに対して、2τの遅れを持ち、遅延回路6の
出力データc′は、cに対して、2τの遅れを持ち、遅
延回路7の出力データd′は、dに対して4τの遅れを
持つ。
乗算部8Aの出力e、乗算部8の出力f、乗算部8Cの出
力g、乗算部8Dの出力hの夫々において、tnは、入力デ
ータのxnと係数の乗算結果が得られるタイミングを示し
ている。例えば乗算部8Aの出力eにおいて、t4は、x4と
第1タップの係数との乗算結果が得られるタイミングで
ある。
加算トリー9Aの出力i及び加算トリー9Bの出力jにお
いて、tmnは、係数及びxmの積と係数及びxnの積の和が
得られるタイミングを示している。例えば加算トリー9A
の出力iにおいて、t54は、x5と第1タップの係数の積
(乗算出力eにおいてt5で示すタイミングで得られる)
と、x4と第2タップの係数の積(乗算fにおいてt4てで
示すタイミングで得られる)との和が得られるタイミン
グを示している。
更に、加算トリー10の出力kにおいて、tmnopは、tm
n及びtopで夫々得られた和出力の和が得られるタイミン
グを示す。例えばt4321は、加算トリー9Aの出力iでt43
のタイミングで発生する加算出力と、加算トリー9Bの出
力jでt21のタイミングで発生する加算出力との和が得
られるタイミングを示している。フリップフロップ11及
び12では、元のサンプリング周波数のクロックで加算ト
リー10の出力がサンプリングされ、フィルタ演算出力l
がフリップフロップ11及び12から得られる。
上述の乗算部8Aは、第3図に示す構成を有している。
第3図において、13がブースのセレクタを示し、セレク
タ13は、第1タップに対する係数をブースのデコーダに
供給することで得られた3ビットの制御信号で制御され
る。セレクタ13は、係数の2ビット毎の制御信号に応じ
て入力データの0倍、±1倍、±2倍の信号を選択的に
出力する。このセレクタ13には、キャリー接続回路14を
介された下位からのキャリーと入力データaとの2ビッ
トが供給される。キャリー接続回路14からの下位のキャ
リーが選択される時には、2倍の出力が発生することを
意味する。また、2を補数とするコードの場合には、
“0"と“1"とを反転して、最下位ビットに“1"を足すこ
とで極性の反転が実現される。
セレクタ13の出力がフリップフロップ15を介して全加
算器16に供給される。全加算器16のキャリーc及びサム
sの2ビットがフリップフロップ17を介して出力される
と共に、全加算器16の入力側に帰還される。この帰還路
により累加算器(アキュムレータ)が構成される。この
累加算器の構成で、部分積の加算が時分割処理でなされ
る。前述のように、サンプリング周波数の4倍のクロッ
クでセレクタ13、フリップフロップ15及び17、全加算器
16が動作する。
入力データaの1ビット例えばx4が供給されると、第
1タップの係数(8ビット)の2ビット毎に部分積がセ
レクタ13から生じる。合計4個の部分積が全加算器16に
より、4クロック周期で累加算され、第2図の乗算部8A
の出力eにおいて、t4で示すタイミングでx4と係数の乗
算出力が得られる。各累加算に先行してフリップフロッ
プ17がクリアされるか、又は帰還路にANDゲートを挿入
して初期化がなされる。この累加算の時に発生したキャ
リーがキャリー接続回路18を介して上位の桁の全加算器
に供給され、また、下位の桁のキャリーがキャリー接続
回路18を介して全加算器15に供給される。
上述の乗算部8Aは、1ビット分の入力をキャリーcと
サムsとの2ビットで表現する形で累加算を行う。乗算
部8B、8C、8Dも第3図に示す乗算部8Aと同一の構成とさ
れている。
加算トリー9Aの詳細を第4図に示す。乗算部8A及び8B
からは、上述のように、キャリーとサムの2ビットの出
力e及びfが発生するので、この2ビットの加算をする
ことができる構成が必要とされる。
第4図において、20は、乗算部8A及び8Bからの入力e
及びf(合計4個の入力)を切り替えるためのセレクタ
である。遅延回路5が挿入されているので、加算すべき
入力e及びfの間には、2クロック周期の遅延がある。
これらの入力のキャリーに関しては、キャリー接続回路
21及び22が挿入されている。また、サムの入力に関して
のみフリップフロップ23及び24が挿入され、夫々の入力
e及びfにおいて、キャリーに対してサムが1クロック
周期遅れてセレクタ20に供給される。従って、セレクタ
20に対しては、入力eのキャリー、入力eのサム、入力
fのキャリー、入力fのサムが4クロック周期で順番に
供給され、セレクタ20は、これらの1ビットを順番に選
択して出力する。
セレクタ20で選択された一つの入力がフリップフロッ
プ25に供給される。フリップフロップ25、全加算器26、
フリップフロップ27は、乗算部8A〜8Dと同様の累加算器
を構成している。この累加算器でフリップフロップ25を
介された4個の入力が累加算される。従って、入力eが
供給されたタイミングから(4+1+1=6)クロック
周期後に、フリップフロップ27から加算トリー9Aの出力
iが得られる。例えば第2図における入力eのタイミン
グt4から6クロック周期後のタイミングt43が加算トリ
ー9Aの出力iが得られるタイミングである。
加算トリー9B及び10も第4図と同一の構成を有してい
る。加算トリーA及び9Bを設けずに、1個の加算トリー
10のみで、加算処理を行うことができる。但し、その場
合には、セレクタが8入力の一つを順次選択し、繰り返
し加算の回数が8回に増えるので、回路の演算速度が第
4図の構成の2倍の必要がある。
また、フィルタのタップ数、語長、累加算器の語長等
は、上述の実施例に限定されるものではない。特に、累
加算器の語長は、1ビットのものが最も高速であるが、
nビットの語長に拡張しても良い。更に、この発明は、
ディジタルフィルタに限らず、FFT,コサイン交換等の積
和演算に対しても適用できる。
〔発明の効果〕
この発明は、全加算器及び帰還路からなる累加算器が
パイプライン構成とされており、少ないゲート数で加算
或いは乗算器を行うことができると共に、ゲートが無駄
に遊ぶことを防止できる。また、フィルタ演算のような
積和演算を行う場合、乗算部及び加算トリーでの処理が
冗長2進数で行うことができ、乗算部及び加算トリーの
夫々でキャリーの桁上げの加算を行う必要がなくなり、
演算速度が低下することを防止できる。更に、この発明
では、累加算器のように同じ回路構成のものが多いの
で、IC化に適している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の全体のブロック図、第2
図はこの一実施例の動作を示すタイミングチャート、第
3図は乗算部の一例の構成を示すブロック図、第4図は
加算トリーの一例の構成を示すブロック図、第5図及び
第6図はFIRディジタルフィルタの説明に用いるブロッ
ク図、第7図及び第8図は先に提案されている乗算器及
び加算トリーを夫々示すブロック図、第9図は加算処理
の説明のための略線図、第10図はビットプレーン間の接
続関係を示す略線図、第11図は全加算器毎にパイプライ
ン化する構成を示すブロック図である。 図面における主要な符号の説明 8A〜8D:乗算部、 9A、9B、10:加算トリー、 13:ブースのセレクタ、 16、26:全加算器、 20:セレクタ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2進数の第1の入力とキャリーである第2
    の入力とサムである第3の入力とが供給される全加算器
    と、 上記第2の入力に対して設けられ、下位からのキャリー
    を上記全加算器に供給すると共に、上位へキャリーを渡
    すためのキャリー接続手段と、 上記全加算器から出力されるキャリー及びサムをクロッ
    クに同期してホールドする手段と、 上記ホールド手段からのキャリーを上記キャリー接続手
    段を介して上位へ供給すると共に、上記サムの出力を上
    記全加算器に帰還する帰還路と からなるディジタル演算回路。
  2. 【請求項2】少なくとも2個の第1及び第2の乗算器と
    上記第1及び第2の乗算器の出力を加算する加算器とか
    らなるディジタル演算回路であって、 上記第1及び第2の乗算器は、被乗数と乗数の分割され
    たデータとの部分積を形成し、キャリー及びサムに分割
    した形態で上記部分積を累加算する構成とされ、 上記加算器は、上記第1及び第2の乗算器の夫々のサム
    及びキャリーを順次選択するセレクタを有し、上記セレ
    クタの出力信号を累加算する構成とされたことを特徴と
    するディジタル演算回路。
JP33731889A 1989-12-26 1989-12-26 ディジタル演算回路 Expired - Fee Related JP2864597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33731889A JP2864597B2 (ja) 1989-12-26 1989-12-26 ディジタル演算回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33731889A JP2864597B2 (ja) 1989-12-26 1989-12-26 ディジタル演算回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03196712A JPH03196712A (ja) 1991-08-28
JP2864597B2 true JP2864597B2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=18307502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33731889A Expired - Fee Related JP2864597B2 (ja) 1989-12-26 1989-12-26 ディジタル演算回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2864597B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3241043B2 (ja) * 1991-07-01 2001-12-25 富士通株式会社 積和演算装置
JPH09307403A (ja) * 1996-05-14 1997-11-28 Mitsubishi Electric Corp ディジタルフィルタ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
電子情報通信学会論文誌 vol.J71−A,No.2(1988−2)pp.320−326

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03196712A (ja) 1991-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6131105A (en) Calculation of a scalar product in a direct-type FIR filter
CN100573440C (zh) 一种并行-串行乘加器
JPS62286307A (ja) 多重ステージデジタル信号乗算加算装置
JPH039471A (ja) 移動平均処理装置
EP0373468B1 (en) A pipelined processor for implementing the least-mean-squares algorithm
JPH0474219A (ja) 高速乗算器
JP3277089B2 (ja) 乗算器及び積和演算装置
JP2864597B2 (ja) ディジタル演算回路
US6157939A (en) Methods and apparatus for generating multiplicative inverse product
EP0464678B1 (en) Input-weighted transversal filter
JPH10509011A (ja) 改良されたディジタルフィルタ
JPH0816903B2 (ja) 積和演算回路
Shilparani et al. FPGA implementation of FIR filter architecture using MCM technology with pipelining
JPH05174046A (ja) 演算回路
JP2864598B2 (ja) ディジタル演算回路
EP0129039B1 (en) Improved multiplier architecture
KR0154792B1 (ko) 비트 시리얼 기법을 이용한 미분기
KR19990067409A (ko) 디지털 트랜스버셜 필터의 다중적 사용을 위한 회로 장치 및방법
JPH05108693A (ja) Iirデジタルフイルタ装置
Singh et al. A wave digital filter three-port adaptor with fine grained pipelining
KR0140805B1 (ko) 에프아이알 필터의 비트 직렬 연산장치
JP3412368B2 (ja) ビットシリアル2乗演算回路
JPH0541632A (ja) Firデジタルフイルタ装置
JPH01293007A (ja) 非巡回形ダウンサンプリングフィルタ
JPH0795671B2 (ja) デイジタルフイルタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees