JP2864021B2 - エンドキャップ式ボールねじ - Google Patents

エンドキャップ式ボールねじ

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JP2864021B2
JP2864021B2 JP13017689A JP13017689A JP2864021B2 JP 2864021 B2 JP2864021 B2 JP 2864021B2 JP 13017689 A JP13017689 A JP 13017689A JP 13017689 A JP13017689 A JP 13017689A JP 2864021 B2 JP2864021 B2 JP 2864021B2
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盛展 西浦
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、エンドキャップによってボールを掬い上
げ、ボールを循環させるようにした、いわゆるエンドキ
ャップ式ボールねじに関する。
従来技術及びその課題 従来のエンドキャップ式ボールねじを例示すると、実
公昭37−7107号公報及び実開昭59−67662号公報に開示
されるものがある。これらのボールねじ10は、第3図乃
至第5図に示されるように、螺旋溝24aが設けられたね
じ軸20aと、この螺旋溝24aと対向する螺旋溝を内周に、
ボール戻り穴を軸方向にそれぞれ形成したボールナット
25と、両螺旋溝の間を転動する複数のボール26と、ボー
ルナット25の両端に固着されねじ軸の螺旋溝24aからボ
ールを掬うボール掬い部22が形成された一対のエンドキ
ャップ21,21を有してなる。
第4図に示されるように、上記エンドキャップ21は、
ねじ軸20aの外径D3より若干大きい内径D2の同心孔21b
を、ねじ軸20a及びボールナット25の中心C2と同心上に
有する。内周にはボール掬い部22があり、そこから螺旋
状に延びるねじ山23が形成されており、このボール掬い
部22及びねじ山23がねじ軸20aの螺旋溝24aに嵌合するよ
うになっている。
第6図及び第7図に示すねじ軸20a,20bの場合は、一
方の端部27a,27bにはねじ軸20a,20bを支承する軸受B,B
が嵌合される縮径部28a,28bが突設されている。この第
6図及び第7図は片持支持の場合を示しているが、ねじ
軸20a,20bの他方の端部にも軸受B,B(又はB)が嵌合さ
れる縮径部を突設させて両端支持にする場合もある。な
お、第6図は螺旋溝24aがその端部27aにまで延びてい
る、いわゆる「切り通し」の場合を示し、第7図は螺旋
溝24bがその端部まで延びていない、いわゆる「切り上
がり」の場合を示す。
そして、ねじ軸20aの一方の端部27a又はねじ軸20bの
他方の端部又はねじ軸の両端部が「切り通し」の場合
は、エンドキャップ21の挿入時にボール掬い部22及びね
じ山23が螺旋溝24a,24bに嵌合するから、ボールねじを
組み立てることができる。
しかし、第8図に示すように、ねじ軸20bの他方の端
部27cも切り上がっている、すなわち、両端部が「切り
上がり」の場合には、エンドキャップ21の挿入時に、ボ
ール掬い部22及びねじ山23がねじ軸20bの端部27b,27cと
干渉して、ボールねじを組み立てることができないとい
う問題がある。
さらに、第9図に示すように、ねじ軸20dの一方の端
部が「切り上がり」の状態で、他方の端部27dに螺旋溝2
4dの谷底径D4より大きい直径D5の拡径部28dが設けられ
ている場合も、エンドキャップ21の挿入時にボール掬い
部22及びねじ山23がねじ軸20dの端部と干渉して、ボー
ルねじを組み立てることができないという問題がある。
そこで、このような問題に対処するには、エンドキャ
ップを2分割にする方法、エンドキャップの内径をねじ
軸に挿通しうるまで大きくする方法が考えられる。とこ
ろが、前者では、加工困難、組付困難及び強度不足とい
う問題、後者では、エンドキャップのボール案内溝(第
1図の符号14参照。)は、ボールナット内周の螺旋溝の
案内を外れたボールを保持する機能を果たすものである
から、この案内溝を削除する結果となるようなエンドキ
ャップの内径拡大は、ボールねじの機能上できないとい
う問題がある。
本発明の目的は、このような従来の問題を解決したエ
ンドキャップ式ボールねじを提供することである。
課題を解決するための手段 本発明は、上記のようなエンドキャップ式ボールねじ
において、エンドキャップに、ボール掬い部と対向する
側に偏心部を形成してねじ軸を挿通させうるようにする
という構成により、前記課題を解決したものである。
作用 ボール掬い部はボールねじの機能上必要不可欠である
が、このボール掬い部は、エンドキャップをねじ軸へ挿
通する際には邪魔になる部分である。本発明によるエン
ドキャップは、ボール掬い部を従来と同様に形成した上
で、その対向する側に偏心部を形成してねじ軸を挿通で
きるようにしたものであるから、エンドキャップは、前
記のような端部に拡径部分のあるねじ軸であっても、こ
の偏心部を利用して何ら問題なく装着することができる
のである。
実施例 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明によるエンドキャップ11の正面図で
ある。理解を助けるため、従来のエンドキャップの内周
面が仮想線で示されている。
本実施例のエンドキャップ11は、第4図に示した従来
のエンドキャップ21と略々同じ構造であり、エンドキャ
ップ11の内周には、ボール掬い部12、ねじ山13及びボー
ル案内溝14が形成されている。
このエンドキャップ11は、ねじ軸及びボールナットと
同じ中心C2の内周面21aを持つ同心孔21bを有する点で
は、従来の第4図のものと同じであるが、前記中心C2か
ら斜め方向に偏心した中心C1の偏心部15を有する点が相
違している。
偏心部15の中心C1は、ボール掬い部12の対向側に偏心
しており、その直径D1は挿入されるねじ軸の最大外径よ
りわずかに大きい。このように偏心部15が形成される結
果、ねじ山13及び中心C2の内周面21aは一部切り欠かれ
ることになるが、エンドキャップのボール案内機能、ボ
ール掬い機能及びボール循環機能に支障を与えることは
ない。この構造により、このエンドキャップ11は、第8
図及び第9図のようなねじ軸20c,20dであっても挿入さ
れうるのである。
なお、偏心する方向は、ボール掬い部12と180°対向
する方向が普通であるが、その方向は、必ずしもボール
掬い部12と180°対向する方向である必要はない。
ボールねじ10を組み立てるには、ボールナットとねじ
軸を組合せた後、半径方向にエンドキャップ11をずら
し、偏心部15を利用してねじ軸に挿入し、次に、ボール
ナットの両端部でボール掬い部12及びねじ山13をねじ軸
の螺旋溝に嵌入させてエンドキャップ11をボールナット
に固定した後ボールを充填する。
なお、本実施例では、ボール案内溝14が完全に元の形
状を残しているので、エンドキャップ11内でのボールの
案内は確実である。また、偏心部15を(偏心)円周面と
したことにより、加工も容易である。そして、既存のエ
ンドキャップに加工することにより、本発明のエンドキ
ャップに改造することもできる。
なお、エンドキャップの偏心部は、ねじ軸の最大外径
部を挿通させることができればよいのであるから、その
形状は、必ずしも円周面でなくてもよいことは当然であ
る。
発明の効果 本発明は以上の構成であるから、次のような効果を奏
する。
(1)ねじ軸の両端部が「切り上がり」の場合、又はね
じ軸の一方の端部が「切り上がり」で他方の端部に螺旋
溝の谷底径より大きい拡径部が形成されている場合であ
っても、エンドキャップをそのねじ軸に装着することが
できる。
(2)機能上必要な部分の形状及び構造を変更すること
がないから、ボールねじの性能が何ら低下することがな
い。
(3)既存のエンドキャップに加工を加えることにより
容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるエンドキャップの正面図、第2図
は第1図の2−2線断面図、第3図はボールねじの軸方
向断面図、第4図は従来のエンドキャップの正面図、第
5図は第4図の5−5線断面図、第6図は「切り通し」
のねじ軸の正面図、第7図は「切り上がり」のねじ軸の
正面図、第8図は第7図の他方の端部の正面図、第9図
は端部に拡径部を有するねじ軸の正面図である。 C1……偏心孔の中心 C2……同心孔の中心 D1……偏心孔の直径 D2……同心孔の直径 10……ボールねじ 11……エンドキャップ 12……ボール掬い部、13……ねじ山 15……偏心部 20a,20b,20c,20d……ねじ軸 21a……同心孔の内周面 21b……同心孔 24a,24c,24d……螺旋溝 25……ボールナット、26……ボール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋溝が設けられたねじ軸と、該螺旋溝と
    対向する螺旋溝を内周に形成したボールナットと、前記
    両螺旋溝の間を転動する複数のボールと、前記ボールナ
    ットの両端に配置され前記ねじ軸の螺旋溝からボールを
    掬うボール掬い部が形成された一対のエンドキャップを
    有してなるエンドキャップ式ボールねじにおいて、 前記エンドキャップに、前記ボール掬い部と対向する側
    に偏心部を形成して前記ねじ軸を挿通させうるようにし
    たことを特徴とする、 エンドキャップ式ボールねじ。
JP13017689A 1989-05-25 1989-05-25 エンドキャップ式ボールねじ Expired - Lifetime JP2864021B2 (ja)

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