JP3096243B2 - 樹脂製ラジアル軸受及びワイパピボットホルダ - Google Patents

樹脂製ラジアル軸受及びワイパピボットホルダ

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JP3096243B2
JP3096243B2 JP08249131A JP24913196A JP3096243B2 JP 3096243 B2 JP3096243 B2 JP 3096243B2 JP 08249131 A JP08249131 A JP 08249131A JP 24913196 A JP24913196 A JP 24913196A JP 3096243 B2 JP3096243 B2 JP 3096243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製ラジアル軸
受及びワイパピボットホルダに関し、特に、油溝を有す
る樹脂製ラジアル軸受及びワイパピボットホルダに関す
る。
【0002】
【発明の背景】図3(A)は、車両用ワイパに用いられ
る従来のピボットホルダを示す平面図であり、図3
(B)は、そのIII−III線断面図である。
【0003】同図に示すように、ピボットホルダ100
は軸受部110を有し、図示しないピボットシャフトを
支持するようになっている。軸受部110には、軸の長
手方向に沿って、180度ずれた位置で2つの溝112
が形成されている。溝112には、潤滑油としてのグリ
スを溜めるようになっている。
【0004】このピボットホルダ100は、樹脂にて成
形されるので、成形後に収縮するものである。その収縮
量を、軸受部110についてみてみると、溝112の付
近では収縮量が少なく、溝112から離れた領域では収
縮量が多い。したがって、収縮量が均等ではないため、
軸受部110が楕円形となってしまい、内径精度を確保
できない。そこで、従来は、リーマ加工を施して仕上げ
を行うことが必要であった。
【0005】あるいは、実開昭64−17859号公報
又は実開平4−49555号公報に開示されるように、
シャフトにグリス溜めとしての加工を施すことも考えら
れるが、いずれにしても工程が増えることに変わりはな
い。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、仕上げ工程を増やさずに、内径精度を確保できる油
溝付の樹脂製ラジアル軸受及びワイパピボットホルダを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、樹脂製ラジアル軸受におい
て、内周面に油溝が形成され、かつ、前記油溝を避ける
領域において肉壁内に中空部が形成される筒状の軸受部
を有することを特徴とする。
【0008】本発明によれば、軸受部には、油溝を避け
て肉壁に中空部が形成されているので、この中空部が形
成される領域も肉厚が薄くなっている。したがって、油
溝の形成される領域以外の肉壁の、成形後の収縮量が小
さくなる。そして、油溝の形成領域と、それ以外の領域
との収縮量の差が小さくなるので、内径の精度を確保す
ることができる。しかも、油溝を避ける領域の肉厚を単
に薄くしたのではなく、中空にして、内周壁と外周壁と
の二重構造とすることで、強度の低下を防止している。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の樹
脂製ラジアル軸受において、前記油溝は、均等な間隔で
複数形成され、前記中空部は、隣り合う油溝の中間位置
に形成されることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、油溝及び中空部が、均等
に形成されているので、成形後の収縮量も均等になっ
て、内径の精度を一層向上させることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の樹脂製ラジアル軸受において、前記中空部の
外側に、補強用のリブが一体的に形成されることを特徴
とする。
【0012】本発明によれば、リブが中空部の外側に形
成されているので、成形後にリブが収縮しても、中空部
によって軸受部の内径の変形を防止することができる。
すなわち、リブの収縮による引けを、中空部の外側に形
成される外周壁のみで吸収して、内径を規定する内周壁
に影響を与えないようにすることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3のいずれかに記載の樹脂製ラジアル軸受を含むこと
を特徴とする。
【0014】上記樹脂製ラジアル軸受は、例えば、ワイ
パピボットホルダに適用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1(A)は、本実施
形態に係る車両用のワイパピボットホルダを示す平面図
で、図1(B)は、そのI−I線断面図である。
【0016】ワイパピボットホルダ1は、樹脂にて製造
され、軸受部10の構造及びリブ20の取り付け位置に
特徴を有する。これ以外は、従来のワイパピボットホル
ダと同様であるので説明を省略する。
【0017】軸受部10のシャフト挿入孔10aを規定
する内周面には、潤滑油としてのグリスを溜める油溝1
2が形成されている。油溝12は、内周面に沿って均等
な間隔あるいは均等な角度で、8個形成されている。各
油溝12は、軸受部10の軸方向に沿って形成されてい
る。なお、シャフト挿入孔10aの開口端は、テーパ状
をなして、図示しないシャフトを挿入しやすくなってい
る。
【0018】また、軸受部10は、肉壁11に中空部1
4が形成されている。中空部14は、隣り合う油溝12
の中間に形成され、かつ、肉壁11の外周面及び内周面
の中間に形成されている。中空部14が形成されること
で、軸受部10は、内周壁11aと外周壁11bとの二
重構造となる。また、中空部14は、図1(B)に示す
ように、軸受部10の両端部に形成されており、両端に
連通しないようになっている。
【0019】本実施形態における軸受部10によれば、
中空部14を形成したことによって、その形成領域の肉
壁11の厚みが薄くなる。そして、油溝12の形成領域
においても、それ以外の領域においても、肉壁11の厚
みが同等になるため、成形後の収縮量が均等になる。こ
うして、成形加工のみで、シャフト挿入孔10aの内径
精度を確保することができる。
【0020】しかも、中空部14を形成した領域におい
て、肉壁11は単に薄くなったのではなく、シャフト挿
入孔10aを規定する内周壁11aと、その外周壁11
bとの二重構造になるので、強度の低下を防ぐことがで
きる。
【0021】なお、中空部14は、軸受部10の両端部
に形成されているので、この両端部において上記効果を
得ることができる。また、図1(B)に示すように、リ
ブ20が軸受部10の一方(図において右側)の端部に
のみ至るように形成されている場合には、リブ20の形
成されない側の端部では、引けの影響が小さい。したが
って、リブ20の形成される側の端部のみに中空部14
を形成してもよい。
【0022】次に、リブ20は、上記中空部14の外側
に対応する位置で、8個形成されている。このように、
リブ20を中空部14の外側に形成すると、リブ20が
成形後に収縮しても、中空部14の外側の壁のみに対し
て引けが生じ、内側の壁に対しては引けが生じない。
【0023】つまり、中空部14によって、リブ20の
収縮による影響がシャフト挿入孔10aに及ぶことを遮
断できるので、この点でも、シャフト挿入孔10aの精
度を確保することができる。そして、リブ20によって
強度を上げることができる。
【0024】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、種々の変形が可能である。例えば、図2は、本
実施形態の変形例を示す図である。同図に示すワイパピ
ボットホルダ2において、軸受部30の内周面に、4個
の油溝32が等間隔で形成され、中空部34も4個形成
されている。各油溝32は等間隔で形成され、中空部3
4も隣り合う油溝32の中間に形成されている。そし
て、各中空部34の外側にリブ40が一体的に形成され
ている。
【0025】このように、グリスの必要量、強度及びリ
ブの数に応じて、油溝の数を変えても本発明の効果を達
成することができる。
【0026】ただし、軸受部の均等な収縮を確保するた
めには、油溝及び中空部は少なくとも2個ずつ形成され
ることが好ましい。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本実施形態に係る車両用のワイ
パピボットホルダを示す平面図で、図1(B)は、その
I−I線断面図である。
【図2】本実施形態の変形例を示す図である。
【図3】図3(A)は、車両用ワイパに用いられる従来
のピボットホルダを示す平面図であり、図3(B)は、
そのIII−III線断面図である。
【符号の説明】
1、2 ワイパピボットホルダ 10、30 軸受部 11 肉壁 12、32 油溝 14、34 中空部 20、40 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−17821(JP,A) 特開 平7−293568(JP,A) 特開 平4−203528(JP,A) 特開 平7−121894(JP,A) 実開 昭64−17859(JP,U) 実開 平4−49555(JP,U) 実開 昭56−30626(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 17/00 - 17/26 F16C 33/00 - 33/28 B60S 1/34 B29D 31/02 B29L 31:04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製ラジアル軸受において、 内周面に油溝が形成され、かつ、前記油溝を避ける領域
    において肉壁内に中空部が形成される筒状の軸受部を有
    することを特徴とする樹脂製ラジアル軸受。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂製ラジアル軸受にお
    いて、 前記油溝は、均等な間隔で複数形成され、前記中空部
    は、隣り合う油溝の中間位置に形成されることを特徴と
    する樹脂製ラジアル軸受。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の樹脂製ラジ
    アル軸受において、 前記中空部の外側に、補強用のリブが一体的に形成され
    ることを特徴とする樹脂製ラジアル軸受。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の樹脂製ラジアル軸受を含むことを特徴とするワイパピ
    ボットホルダ。
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