JP2862753B2 - チオフェン−シロ−ル共重合体およびその製造方法 - Google Patents

チオフェン−シロ−ル共重合体およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はπ電子共役系有機化合物
であるチオフェン共重合体およびその製造方法に関し、
特に、可視領域に光吸収帯を有する、新規なチオフェン
−シロール共重合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】π電子共役系有機化合物の例としては、従
来からポリアセチレン、ポリチオフェン及びポリピロー
ルなど安定性のかなり高い化合物がいくつか報告されて
いる。また、近年では、ホモポリマー以外にもチオフェ
ンとピリジンの組み合わせなどによる共重合体も各種合
成されており、それらは電子の分子内供与−受容構造の
寄与などによる特異な紫外吸収スペクトルを示すことか
ら、新たな機能性素材になりうるものとして注目されて
いる。一方、シロール骨格は電子供与体としても電子受
容体としても働きうる構造であるところからポリマーへ
の展開が図られていたものの、未だ十分な検討は行われ
ていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、ポリチオフェンにシロール骨格を導入することを試
みた結果、可視光領域に吸収帯を有する、安定な、チオ
フェン−シロール共重合体を得ることができることを見
いだし、本発明に到達した。従って、本発明の第1の目
的は、光機能性材料への可能性を有する新規なチオフェ
ン−シロール共重合体を提供することにある。本発明の
第2の目的は、新規なチオフェン−シロール共重合体の
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、下記化5で表されるチオフェン−シロール共重合体
及びその製造方法によって達成された。
【化5】 但し、化5中のRは炭素原子数が1〜7の一価の炭化水
素基または水素原子、A及びBはアルキル基、芳香族
基、アルケニル基又はAとBが結合して環を形成する脂
肪族基を表し、m及びpは1以上の整数、nは0以上の
整数、Xは水素原子又はハロゲン原子、及びYは水素原
子、ハロゲン原子またはチオフェンである。
【0005】本発明のチオフェン−シロール共重合体
は、一般構造式が下記化6で示される化合物と、一般構
造式が下記化7で示される化合物とをニッケルまたはパ
ラジウムの金属錯体存在下に反応させることによって容
易に得ることができる。
【化6】 式中のR、A及びBは化5のものと同一であり、X’は
ハロゲン原子、Y’はハロゲン原子または水素原子であ
る。又、a及びbは0以上の整数である。
【0006】
【化7】 式中のR、A及びBは化5のものと同一であり、MはS
nR3 、B(OH)2、BX2 、MgX又はZnX、
M’はSnR3 、B(OH)2 、BX2 、MgX、Zn
Xまたは水素原子である。又、c及びdは0以上の整数
であり、mはa+c、nはb+dであり、Xは水素原子
又はハロゲン原子である。
【0007】ここで、一般式中のRとしてはメチル基、
エチル基、プロピル基、ヘキシル基などのアルキル基の
他、フェニル基、トリル基、ナフチル基、ビニル基、
3,3,3−トリフルオロプロピル基等を挙げることが
できる。又、合成し易さの観点から、A及び/又はB
は、アルコール、エステル、アミド若しくはアミン等の
官能基を有することが好ましく、本発明の共重合体の溶
解性を良好なものとする観点からは、特に脂肪族系の基
を有することが好ましい。
【0008】AとBとが互いに結合して5員環を形成す
る場合には特に優れた性質が発揮される。このような場
合の具体例としては、例えば、下記化8のものを挙げる
ことができる。
【化8】 但し、化8中のRは化5中のRと同じであり、R’は炭
素原子数が1〜12の一価の有機基または有機基で置換
されたケイ素基でありn’は0以上の整数である。
【0009】一般式中におけるハロゲン原子としては、
塩素、臭素、よう素の各原子が挙げられるが、取り扱い
の容易さ及び反応性の点から臭素原子が最も好ましい。
前記したMは三置換の錫基であり、トリメチルスタニル
基、トリブチルスタニル基、トリフェニルスタニル基等
が例示される。例えば、前記化8の化合物は、対応する
2,5−ジチエニルシロールをN−臭化こはく酸イミド
等で処理した下記化9等で表される臭化物と、2,5−
ジチエニルシロールをn−ブチルリチウムと反応させた
後、塩化トリアルキル錫などを加える等の公知の方法で
得られた下記化10等で表される錫化合物とを反応させ
ることにより、容易に得ることができる。
【0010】
【化9】
【化10】
【0011】パラジウムまたはニッケルの金属錯体は、
本発明の前記化5の化合物を得るために不可欠な触媒で
あって、その例としては、一般式X2 M(PR1 3 2
又はX2 M(R2 2 PQPR3 2 )その他で示されるも
のを挙げることができる。但し、ここでMはPd又はN
i、XはCl、Br又はI、R1 、R2 及びR3 はアル
キル又はフェニル、置換フェニル等のアリール基であ
る。
【0012】前者の具体例としては、Cl2 Pd(PM
3 2 、Cl2 Pd(PEt3 2 、Cl2 Pd(P
Bu3 2 、Cl2 Pd(PPh3 2 、Cl2 Pd
(P(OMe)3 2 、Cl2 Pd(P(OEt)3
2 ;Cl2 Ni(PMe3 2、Cl2 Ni(PE
3 2 、Cl2 Ni(PBu3 2 、Cl2 Ni(P
Ph3 2 、Cl2 Ni(P(OMe)3 2 、Cl2
Ni(P(OEt)3 2 等があり;
【0013】二価の配位子を有する後者の具体例として
は、Cl2 Pd(Ph2 P(CH24 PPh2 )、C
2 Pd(Ph2 P(CH2 3 PPh2 )、Cl2
d(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセ
ン)、Cl2 Ni(Ph2 P(CH2 3 PPh2 )、
Cl2 Ni(Ph2 P(CH2 4 PPh2 )等を挙げ
ることができる。
【0014】又、その他の例としてPd(PP
3 4 、(PhCH2 )PdCl(PR1 3 2 、C
2 Pd(MeCN)2 、Cl2 Pd(PhCN)2
Cl2 Pd(MeCN)PR3 、Cl2 Pd(PhC
N)PR3 、〔Pd(π−C3 3 )Cl〕3 及びNi
(acac)2 が挙げられる。PdCl2 、Pd(OA
c)2 又はPd2 (DBA)4 とR1 3 P又はR2 2PQ
PR3 2とを組み合わせて使用することも効果的である。
更に、Ph3 Asも使用することができる。但し、上式
中のMeはメチル基、Etはエチル基、Buはブチル基
及びPhはフェニル基、acacはアセチルアセトネー
ト及びDBAはジベンザルアセトンを表す。
【0015】ところで本発明によって得られるオリゴマ
ーをポリチオフェンオリゴマーと比較すると、シロール
環1個の導入によってチオフェン環3個に匹敵する紫外
吸収スペクトルの長波長シフトを引き起こすことが確認
された。これは本発明の共重合体が電子供与性のチオフ
ェンと電子受容性のシロールとを組み合わせたことに由
来するものである。このように、本発明の新規化合物
は、π電子系の特異的な相互作用による吸収帯を可視光
領域に有するので、光機能性材料への展開が期待され
る。
【0016】
【発明の効果】本発明の新規な共重合体は可視領域に特
異的な光吸収帯を有するので、光応答性材料やエネルギ
ー貯蔵材料など、将来の光機能性材料として有望であ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。但
し、化11〜化17中のMeはメチル基、Phはフェニ
ル基を表し、化16中のBuはC4 9 を表す。
【0018】合成例1.冷却基、滴下ロート、攪拌子を
取り付けた200mlのフラスコに、構造式が下記化1
1で表される2,5−ジチエニルシロール(以下TST
と略す)1.45gとテトラヒドロフラン40mlを入
れた後、N−臭化こはく酸イミド0.85gのジメチル
ホルムアミド溶液20mlを滴下した。
【化11】
【0019】ジメチルホルムアミド溶液の滴下終了後1
0分後に、水100mlを入れて反応を終了させ、ヘキ
サン100mlで三回抽出した。有機層を集めて水及び
食塩水で洗った後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液;ヘキサン/塩化メチレン=10/1、Rf=0.
38)を用いて、下記化12で表される1.2gの2臭
化物を得た。
【0020】
【化12】 得られた臭化物は、融点が145〜147℃の黄色の結
晶であった。又、元素分析の結果は炭素原子が55.3
6%、水素原子が6.02%であり、C41522 2
Si3 Br2 とした場合の夫々の計算値55.64%及
び5.92%と良く一致した。
【0021】又、1 HNMR(200MHz、CDCl
3 溶媒)の測定結果δは、0.03(s,12H)、
0.89(s,18H)、2.59(s,4H)、3.
56(s,4H)、6.52(d,J=3.9Hz,2
H)、6.81(d,J=3.9Hz,2H)、7.1
0−7.50(m,6H)、7.60−7.70(m,
4H)であり、13CNMR(50MHz、CDCl3
の測定結果δは、5.46、18.34、25.94、
36.02、52.66、65.45、111.46、
124.23、126.21、128.40、130.
14、130.47、131.61、135.79、1
44.63、158.64であった。
【0022】尚、TSTは下記化13のようにして合成
した。
【化13】
【0023】合成例2.N−臭化こはく酸イミドの反応
量を1当量とした他は、合成例1と全く同様にして製造
した、構造式が下記化14であるジチエニルシロール8
1mgの乾燥エーテル溶液中に、窒素雰囲気下−70℃
でn−ブチルリチウムの1.67モルヘキサン溶液12
0μlを加えた。−70℃で1時間攪拌した後クロロト
リブチル錫60μlを入れ、室温に戻るまで更に1時間
攪拌した。
【化14】
【0024】このようにして得られた分散液に、更に、
前記化14のジチエニルシロール86mgの乾燥テトラ
ヒドロフラン溶液4mlとCl2 Pd(PPh3 2
μgを加えた。65℃に加温して5日間攪拌した後、セ
ライトを用いて濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルカ
ラムを通す(溶離液;ヘキサン/塩化メチレン=3/
1)ことによって、下記化15で表される化合物を10
9mg得た。
【化15】
【0025】紫外−可視吸収スペクトルのデータから、
得られた化合物は505nmに最大吸収波長を有するこ
とが判明した。又、元素分析の結果は、炭素原子が6
7.71%、水素原子が7.29%であり、C82106
4 4 Si6 についての夫々の計算値、67.81%
及び7.36%と良く一致した。
【0026】更に、1 HNMR(200MHZ 、CDC
3 )の測定値δは、0.03(s,24H)、0.9
0(s,36H)、2.68(br.s,8H)、3.
60(s,8H)、6.68(d,J=3.9HZ ,2
H)、6.82(dd,J=1.0及び3.7HZ ,2
H)、6.89(d,J=3.9HZ ,2H)、6.8
9(dd,J=3.7及び5.1HZ ,2H)、7.1
8(dd,J=1.0及び5.1HZ ,2H)、7.3
0−7.48(m,12H)、7.64−7.74
(m,8H)であり;
【0027】13CNMR(50MHZ 、CDCl3 )の
測定値δは、−5.42、18.37、25.97、3
6.34、52.66、65.47、123.17、1
24.07、124.55、127.21、127.8
1、128.34、130.33、132.10、13
5.92、136.42、137.87、142.3
4、158.48であった。
【0028】合成例3.合成例2と同様の方法で、化1
4/化12=2/1の比で反応させることにより、下記
化16で表される化合物を得た。
【化16】
【0029】紫外−可視吸収スペクトルのデータから、
得られた化合物は549nmに最大吸収波長を有するこ
とが判明した。又元素分析の結果は、炭素原子が67.
58%、水素原子が7.33%であり、C120 158
6 6 Si9 についての夫々の計算値、67.84%及
び7.31%と良く一致した。
【0030】更に、1 HNMR(200MHZ 、CDC
3 )の測定値δは、0.02(s,36H)、0.8
9(s,54H)、2.67(br.s,12H)、
3.59(br.s,12H)、6.67(d,J=
3.9HZ ,4H)、6.81(br.d,J=2.7
Z ,2H)、6.83−6.86(m,6H)、7.
18(dd,J=1.0及び5.1HZ ,2H)、7.
28−7.48(m,18H)、7.64−7.74
(m,12H)であり;
【0031】13CNMR(50MHZ 、CDCl3 )の
測定値δは、−5.41、18.36、25.97、3
6.25、52.55、65.40、123.61、1
24.27、124.37、124.64、127.2
6、127.36、127.41、128.28、13
2.11、132.19、135.93、136.7
9、142.15、143.10、158.36であっ
た。
【0032】合成例4.合成例1で使用した無置換のジ
チエニルシロール(化13)495mgの乾燥ヘキサン
溶液に、室温でN,N,N’,N’−テトラメチルエチ
レンジアミン0.4ml及びn−ブチルリチウムの1.
67モルヘキサン溶液1.6mlを順次添加して1時間
攪拌した。次に、クロロトリブチル錫を0.81ml滴
下した後更に1時間攪拌し、合成例1で合成した2臭化
物(化12)602mgの乾燥テトラヒドロフラン溶液
12mlとCl2 Pd(PPh3 2 52mgを加え
た。
【0033】反応混合液を65℃で一週間攪拌し、溶媒
を留去した後、残りを50mlのクロロホルムに溶かし
た。クロロホルム溶液を27ミリモルのシアン化カリウ
ム水溶液で2度、水で2度洗浄した後、硫酸ナトリウム
で乾燥した。濾過した後溶媒を留去して得た固体を少量
のクロロホルムに溶解した後ヘキサンで再沈を行って濾
過し、ヘキサン洗浄を経て、下記化17で表される濃い
赤紫色のポリマーを650mg得た。
【化17】
【0034】重量平均分子量は12,600、数平均分
子量は7,700であった。紫外−可視吸収スペクトル
のデータから、得られた化合物は594nm及び615
nmに極大吸収波長を有することが判明した。又、元素
分析の結果は、炭素原子が64.61%、水素原子が
7.03%であり、(C41522 2 Si3 n につ
いての夫々の計算値は67.90%及び7.23%及び
(C4 9 3 Sn(C41522 2 Si3 10Br
についての夫々の計算値は66.50%及び7.23%
であった。
【0035】更に、1 HNMR(200MHZ 、CDC
3 )の測定値δは、0.03(s,12H)、0.8
9(s,18H)、2.67(s,4H)、3.59
(s,4H)、6.78(br.d,J=3.7HZ
2H)、6.88(br.d,J=3.7HZ ,2
H)、7.30−7.48(m,6H)、7.64−
7.76(m,4H)であり;13CNMR(50M
Z 、CDCl3 )の測定値δは、−5.43、18.
34、25.95、36.31、52.61、65.3
3、123.62、124.42、127.42、12
8.30、130.26、132.04、135.8
7、136.82、142.10、158.34であっ
た。
【0036】実施例1 1ミリリットルのTHF中に35mg(0.138モ
ル)のNi(acac)2 を溶解し、次いで、41μリ
ットル(0.276ミリモル)のPEt3 とDIBAH
の1モルヘキサン溶液(DIBAHで0.28ミリリッ
トル、これは0.28ミリモルに相当)を室温で添加し
て30分間攪拌し、ニッケル触媒溶液を調製した。
【0037】次に、下記化18のジイン、HMe2 Si
SiMe2 Hで表されるジシラン33mg(0.276
ミリモル)及び乾燥THF3ミリリットルの混合物に上
記のニッケル溶液を滴下し、17時間還流下で攪拌し
た。
【化18】 シリカゲルを用いたMPLC(ヘキサン/CH2 Cl2
=5/1、Rf=0.41)によって精製したところ、
41%の収率で、92mg(56μモル)の赤紫色の固
体TS’−TS’−TS’−Tオリゴマーを得た。得ら
れたオリゴマーの紫外線最大吸収波長は表1に示した通
りである。
【0038】
【表1】
【0039】実施例2〜5.合成例の方法を応用して、
夫々、H(─TS’T─)11H(実施例2)、H(─T
TS’T─)27H(実施例3)、H(─TTS’TT
─)41H(実施例4)及びH(─TST─)11H(実施
例5)を合成し、夫々について分子量、紫外線の最大吸
収波長、及び電導度が一定になるまでヨウ度をドーピン
グした後の導電率を測定した。結果は上記表1に示した
通りである。尚、前記Tはチオフェンを表し、S及び
S’は下記化19及び化20の通りである。
【0040】
【化19】
【化20】 S’はTSTの合成で使用したチオフェン含有ジインと
ジヒドロテトラメチルシランとを、ニッケル触媒を用い
て分子内環化させることにより、容易に合成することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 61/00 - 61/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で表されるチオフェン−シロー
    ル共重合体; 【化1】 但し、化1中のRは炭素原子数が1〜7の一価炭化水素
    基または水素原子;A及びBはアルキル基、芳香族基、
    アルケニル基又はAとBが結合して環を形成する脂肪族
    基を表し、m及びpは1以上の整数、nは0以上の整
    数、Xは水素原子又はハロゲン原子、及びYは水素原
    子、ハロゲン原子またはチオフェンである。
  2. 【請求項2】 一般構造式が下記化2で示される化合物
    と、一般構造式が下記化3で示される化合物とを、ニッ
    ケルまたはパラジウムの金属錯体存在下に反応させるこ
    とを特徴とする、下記化4で表されるチオフェン−シロ
    ール共重合体の製造方法; 【化2】 式中、Rは炭素原子数が1〜7の一価の炭化水素基また
    は水素原子、A及びBはアルキル基、芳香族基、アルケ
    ニル基又はAとBが結合して環を形成する脂肪族基を表
    し、a及びbは0以上の整数、X’はハロゲン原子、
    Y’はハロゲン原子または水素原子; 【化3】 式中、R、A及びBは化2のものと同じであり、c及び
    dは0以上の整数、MはSnR3 、BX2 、MgX又は
    ZnXであり、M1 はSnR3 、BX2 、MgX、Zn
    Xまたは水素原子; 【化4】 式中のR、A及びBは化2のものと同一であり、Xは水
    素原子又はハロゲン原子、Yは水素原子又はハロゲン原
    子若しくはチオフェン、mはa+c、nはb+dであ
    り、m及びpは1以上の整数であると共に、nは0以上
    の整数である。
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