JP2862460B2 - 低床架台を備えた簡易型作業用電動走行車 - Google Patents

低床架台を備えた簡易型作業用電動走行車

Info

Publication number
JP2862460B2
JP2862460B2 JP5205804A JP20580493A JP2862460B2 JP 2862460 B2 JP2862460 B2 JP 2862460B2 JP 5205804 A JP5205804 A JP 5205804A JP 20580493 A JP20580493 A JP 20580493A JP 2862460 B2 JP2862460 B2 JP 2862460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low
floor
work
pedestal
floor pedestal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5205804A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0739206A (ja
Inventor
一 米村
建治 伊藤
善久 百合野
智昭 武内
良雄 岡田
昇 村松
秀男 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KEIJESU KK
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Fukushin Electric Co Ltd
Original Assignee
KEIJESU KK
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Fukushin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KEIJESU KK, Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd, Fukushin Electric Co Ltd filed Critical KEIJESU KK
Priority to JP5205804A priority Critical patent/JP2862460B2/ja
Publication of JPH0739206A publication Critical patent/JPH0739206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2862460B2 publication Critical patent/JP2862460B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農用ハウス、圃場での
農作業や工場、倉庫での荷物搬送等の作業を行うときな
どに使用される低床架台を備えた簡易型作業用電動走行
車に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
野菜や果樹、あるいは草木類の栽培に際し、これらを畝
に栽培することが多く、この様な場合、芽欠き作業や収
穫作業等の各種の農作業や、工場、倉庫での荷物搬送の
なかには、作業位置が低いため、作業者が中腰あるいは
しやがみ姿勢を強いられる状態で作業をしながら順次移
動しなければならないものがある。そして、この様な作
業に際し、低床架台を備えた走行機体に電動モータやバ
ツテリ等の駆動源を搭載して自走するように構成し、該
走行機体に作業者が乗り込んで前記作業をすることが作
業性の向上と作業姿勢の改善等のために提唱されてい
る。
【0003】ところで、係る低床架台を備えた作業用走
行車で低所作業を行う場合には、低床架台はできるだけ
低く走行面に近い方が望ましい。この場合に、低床架台
に座した作業者の足に走行輪が当たることがないよう、
前後の走行輪を低床架台の下方に配することが提唱され
るが、この様にすると走行輪は小径にならざるを得ず、
これが駆動輪である場合に、駆動力が小さくなつて機動
性が損なわれてしまうという問題があり、このため、低
床架台の高さをあまり低位にできないという問題があつ
た。そのうえ、低床架台で作業する場合に、地表面近い
作業だけでなく、これよりもやや高い中所作業が必要な
うえ、これら作業の何れにおいても、進行方向前側での
作業だけでなく、左右両側での作業を行うことがあり、
この様な作業をする場合に、体を捻るような作業姿勢を
することは、能率が低下するだけでなく、疲労し易いと
いう問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる低床架台
を備えた簡易型作業用電動走行車を提供することを目的
として創作されたものであつて、走行面に近い低床架台
を備えた簡易型作業用電動走行車において、前記低床架
台の前部下方に左右の前輪を配して、低床架台の前方お
よび左右側方には該低床架台より高く突出するものがな
い構成にする一方、低床架台の後方左右両側方には、低
床架台から段差状に高くなる状態で水平状に延出形成さ
れた左右足載せステツプを配し、該左右足載せステツプ
の下方に左右の駆動用後輪を配し、かつ左右足載せステ
ツプのあいだには足載せステツプより高い後部シートを
配して、前向き作業、左右横向き作業が低床架台および
後部ステツプの何れでもできる構成にしたことを特徴と
するものである。
【0005】そして本発明は、この構成によつて、低床
架台を備えたものにおいて、駆動力が損なわれることな
く、低床架台をできるだけ低い位置とすることができる
ようにしたものである。
【0006】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は作業用電動走行車の走行機
体であつて、該走行機体1の架台(フロア)2は,上面
が略フラツトで走行路面に近い低床架台となるものであ
るが、架台2の腹部下面には、前側にコントロールボツ
クス3が、その後側には減速機構を内蔵した電動モータ
(ギヤドモータ)4がそれぞれ一体的に止着されてい
る。また、5は小径の左右一対の前輪であつて、該前輪
5は前記コントロールボツクス3の前方に位置して架台
2の前部左右一対の隅部下方に配設されている。
【0007】一方、6は前輪5よりも大径の左右一対の
後輪であつて、該後輪6は前記架台2の後端部よりも後
方に配されているが、該後輪6は、その車軸6aと電動
モータ4とのあいだに介装されるチエン方式の動力伝動
機構7を介して電動モータ4と連動連結されていて、電
動モータ4の正逆駆動に基づいて後輪6が回動して走行
できるようになつており、而して後輪6が駆動輪に構成
されている。また、8は後輪6を覆う左右のフエンダ部
であつて、該フエンダ部8は、前記架台2の後端部から
段差状に高くなる状態で後方に向けて延設形成されたも
のであるが、その上面8aは略フラツト状に形成されて
いる。
【0008】また、前記左右のフエンダ部8のあいだに
は、後輪車軸6aの略上方に位置してバツテリ9が配さ
れている。さらに、10はバッテリ9の上方に配される
後部シート(座席部)であつて、該後部シート10は、
その前端部から下方に向けて突設された支持軸10a
が、前記左右フエンダ部8の前部左右方向略中央部位に
設けられたボス筒部11に回動自在かつ上下動自在に差
し込まれていて任意の位置で着脱自在に止着できるよう
になつている。そして、この後部シート10に作業者が
座した場合や高所作業を行う場合に、フエンダ部8に足
を載せて作業できるようになつており、而してフエンダ
部8を足載せステツプに兼用できるようになつている。
因みに、前記実施例では、後部シート10は支持軸10
aにより支持されているが、これに限定されることな
く、図18に示す如く、バツテリ9の両側縁部に4本の
支柱22を立設し、該支柱22に、略四角形箱状に形成
されるシート23の四隅部を取付けるようにしても良
い。そしてこの場合、シート23を、図19(B)、
(C)に示す如く、底面部23aが上側を向く姿勢と、
底面部23aが下側を向く姿勢の何れでも支柱22に着
脱自在に取付けられるようにしておけば、底面部23a
が上側を向く姿勢とした場合にはシート23に作業者が
座して作業を行うことができ、この様にしたときには、
箱状のシート23の側面部23bによつてバツテリ9が
覆われる状態となつて、作業者の足がバツテリ9に当た
つてしまうことを回避できるという利点がある。一方、
底面部23aが下側を向く姿勢とした場合には、シート
23を収穫物等の収納箱として用いることができる。
【0009】一方、12は前記架台2に設置される前部
シートであつて、該前部シート12の底面中央部から突
出するシヤフト12aは、上端側が大径で下端側ほど段
差状に小径となるように形成されているが、実施例にお
いてシヤフト12aは、上側から径寸法d1、d2、d3
が順次小さく(d1>d2>d3)なつた三段状に形成さ
れている。一方、架台2には、径の異なる三つの取付け
孔2aが穿設されているが、これら各取付け孔2aの径
1、D2、D3は、前記シヤフト12aの各径d1
2、d3に対応して順次小さく(D1>D2>D3)なつ
ているが、前記シヤフト12aの各径部が、各該当する
径の取付け孔2aに抜き差し自在に嵌合できるようシヤ
フト径d1、d2、d3よりも彌々大きく設定されてい
る。そして、シヤフト12aを任意の取付け孔2aに差
し込んだ場合に、該取付け孔2aの径に対応する径の部
分までシヤフト12aが取付け孔2aに挿入されること
になり、これによつてシヤフト12aを任意の取付け孔
2aに差し込むだけという極めて簡単な作業で前部シー
ト12の高さ調整を行えるようになつている。因みに、
前部シートの高さ位置の設定は、シヤフト12aの各d
1、d2、d3部分の長さL1、L2、L3を任意の長さに設
定することによつて種々に変化させることができる。ま
た、前記実施例ではシヤフト12aを三段状のものとし
て、前部シート12の高さを三段階に調整できるように
したが、二段階あるいは四段階以上の多段のものとして
も勿論よい。さらに、前部シート12の高さを調整する
手段としては、図20に示す如く、シヤフト12aを上
側が大径d4で下側が小径d5の二段状のものとする一
方、取付け孔2aを、孔入口部側の径D4がシヤフト大
径d部に対応し、孔奥部側の径Dがシヤフト小径d
部に対応する二段状の孔とし、そして架台2に、大径
4部分の孔深さL(L=0を含む)の異なる取付け孔
2aを複数穿設しておけば、シヤフト12aを任意の取
付け孔2aに差し込んだ場合に、シヤフト12aは、そ
の取付け孔2aの大径D4部分の孔深さLまでシヤフト
大径d4部分が挿入されることになり(L=0の取付け
孔2aに差し込んだ場合には、シヤフト小径d5部分の
みが取付け孔2aに挿入されることになる)、このよう
にしても前部シート12の高さ調整を行えることにな
る。また、図21に示す如く、取付け孔2aを有底状の
孔とし、このものに、上下方向中央部よりも上下何れか
に偏位した部位に底面13aが形成された筒形状のアダ
プタ13を上または下向きに内嵌し、そしてアダプタ1
3の底面13aに接当するまでシヤフト12aを挿入す
ることにより、前部シート12の高さ調整を行うように
構成することもできる。この場合には、底面13aの位
置の異なる複数のアダプタ13を用意しておけば、シー
ト高さを何段階にも調整することができるが、さらに、
アダプタ13の上端部が取付け孔2aから僅かに突出す
るよう寸法設定しておけば、アダプタ13の着脱を容易
に行うことができる。さらに前記各実施例において、作
業者が架台2の上に立つて作業を行うような場合に前部
シート12が邪魔になることがあるが、このような場合
には、シヤフト12aを取付け孔2aから抜いて前部シ
ート12を取外せぱ良い。
【0010】また、前記架台2の左右両側部には、前輪
5と後輪6のあいだに位置してサイドステツプ14が左
右方向外方に向けて突設されていて、作業者が前部シー
ト12に座した低所作業姿勢のとき、足を掛けることが
できるように配慮されている。このサイドステツプ14
は、底面部14aの前後両端部から脚部14bが立設さ
れた側面視において略凵字形状のものであり、その前後
両脚部14bの両上端部が架台2に取付支持されていて
強度的に優れるものであるが、さらに前後両脚部14b
によつて、サイドステツプ14に掛けた足が車輪5、6
に不用意に当たつてしまうことを回避できるように配慮
されている。
【0011】さらに、架台2の前側部には、左右前輪5
のあいだに位置してフロントステツプ15が設けられて
いる。該フロントステツプ15は、略冂字形状をした支
持杆15aの左右両脚部15bの先端部に、略長四角形
状をした枠体15cの左右両枠部15dの中間部を、左
右両脚部15bに対して左右荷枠部15dが略垂直状と
なるよう一体的に止着して形成されるものであるが、こ
の左右両脚部15bの左右両枠部15dへの止着部位1
5eは、後述するステツプ姿勢となつた状態で左右両枠
部15dの前後方向中央部位よりも後方側に偏位してい
る。そしてこのフロントステツプ15は、支持杆15a
が架台2の前端部に敢付けられたポス筒部16に回動自
在に貫通せしめられていることで架台2に取付けられて
おり、これによつてフロントステツプ15は、支持杆1
5aのボス筒部16貫通部位を支点として、支持杆両脚
部15bの先端が略真下を向いて作業状態となるステツ
プ姿勢から、架台2の前部を持ち上げる場合に、両脚部
15bの先端が略真上を向く把手姿勢に上下揺動できる
ようになつているが、把手姿勢となつたときに、両脚部
15bが架台2の前端部に接当することでこれ以上の揺
動が規制されるようになつている。そして、フロントス
テツプ15をステツプ姿勢とした場合には、架台2に座
した作業者が、前記止着部位15eよりも前方側の左右
両枠部15d間に支架された平板状の足掛け部15fに
足を掛けることができるようになつており、また把手姿
勢とした場合には、前記止着部位15eよりも前方側の
部位(ステツプ姿勢のときには止着部位15eよりも後
方側となる部位)を、走行機体1の前側を持ち上げて旋
回せしめるときの把手として用いることができるように
なつているが、この把手姿勢とした場合には、止着部位
15eが左右両枠部15dの前後方向中央部位よりも前
方側に位置するため、重心がフロントステツプ15の後
方側にかかつて安定した状態で持ち上げることができる
ように配慮されている。因みに、前記実施例において
は、フロントステツプ15を上下揺動自在に構成してス
テツプ姿勢と把手姿勢とに容易に変姿できるようにした
が、これに限定されることなく、例えぱフロントステツ
プ15を、架台2にステツプ姿勢および把手姿勢で着脱
自在に止着できるようにしても良い。
【0012】また、前記フロントステツプ15の足掛け
部15f、サイドステツプ14の底面部14aの上面お
よび架台2の上面には、前記コントロールボツクス3か
ら引出されたリモコンスイツチ(フツトスイツチ)18
を保持するための保持手段(磁石、マジツクテープ、吸
盤等)が止着されており、これによつて足を任意のステ
ツプ14、15または架台2に乗せて足でリモコン操作
する場合に、リモコンスイツチ18が不用意にずれたり
脱落したりすることを回避できるように配慮されてい
る。
【0013】一方、コントロールボツクス3には、ラン
プ16a付きの電源スイツチ16、停止位置付きの前後
進切換えスイツチ17、前記リモコンスイツチ(フツト
スイツチ)18を押し操作したときのみ走行する状態に
するか、リモコンスイツチ18によらない走行状態にす
るかの切換えをする走行切換えスイツチ19、速度調整
ダイヤル20、バツテリ残量警報ランプ21が設けられ
ている。そしてこの走行機体1では、前記低床架台2に
座しての作業は、地表面に近い低位作業をする場合に適
するが、低床架台2はフラツト状態になつていて、座部
の前方および左右両側方にはハンドルやフレーム等の邪
魔ものが高く突出することがなく、このため図5に示す
ように前向き姿勢での作業、図6に示すように左右横向
き姿勢での作業が無理なくできるようになつている。ま
た、後部シート10に座しての作業は、地表面よりやや
高い中作業に適するものであるが、この後部シート10
も前方および左右両側方に邪魔ものが突出しておらず、
これにより図3に示すような前向き姿勢での作業、図4
に示すような左右横向き姿勢での作業がそれぞれ無理な
くできるように配慮されている。
【0014】さらに、走行機体1の後端部にはヒツチ2
4が設けられており、該ヒツチ24には連結金具25を
介してオプシヨンとして台車26を連結できるようにな
つているが、この連結金具25は、その前後両端部に二
個づつ合計四本の連結ピン25aが前後方向に向けて一
列状に突設されている。一方、走行機体のヒツチ24お
よび台車26のヒツチ26aには、前記連結ピン25a
に対応する二個づつの連結孔24a、26bがそれぞれ
穿設されている。そして、四本の連結ピン25aをすべ
て連結孔24a、26bに挿入せしめた場合には、走行
機体1と台車26とは固定された状態で連結されること
になつて、走行機体1が後進(バツク)するような場合
に都合良く、また、前後の連結ピン25aのうちのそれ
ぞれ一本づつを連結孔24a、26bに挿入せしめた場
合には、走行機体1と台車26とは左右揺動が許容され
た状態で連結されることになつて、走行機体lが前進す
るような場合に都合が良いことになる。さらにこの場合
に、図16(B)に示す如く、走行機体lに対して台車
26が所定角度αだけ左右揺動した場合に、挿入されな
かつた片方の連結ピン25aがヒツチ24、26aの端
縁部に接当するよう寸法設定しておけば、台車26の必
要以上の左右揺動が規制されることになる。因みに、前
記四本全ての連結ピン25aを連結孔24a、26aに
挿入せしめた固定状態において、ある程度の揺動が許容
されるようにしたい場合には、図17に示す如く、二個
づつの連結孔24a、26bのうちの一個づつを左右方
向に長い長孔24b、26cとすれば良い。また、走行
機体1の前端部にヒツチを設けて、台車を機体前方に連
結できるようにしても良いことは勿諭である。
【0015】叙述のごとく構成された本発明の実施例に
おいて、低所作業を行う場合には、低床架台2に備えた
前部シート12に作業者が腰を降ろした状態で乗り込む
ことにより、何ら無理な作業姿勢を強いられることなく
移動を伴いながら行うことができることになるが、この
場合に、前後の走行輪5、6のうち、低床架台2の下方
には小径の前輪5のみが配されており、前輪5より大径
の後輪6は、低床架台2の後端部から段差状に高くなる
状態で後方に向けて延設形成されたフエンダ部8によつ
て覆われていることになる。この結果、低床架台2に座
した作業者が不用意に前後輪5、6に当たつてしまうこ
となく作業することができ、しかも駆動輪である後輪6
を、必要な駆動力を確保すべく前輪5よりも大径にした
ものでありながら、低床架台2の高さ位置を可及的に低
くすることができることになつて、トマト下段部の収穫
等の地上面近くでの低所作業を行う場合の作業性を著し
く向上できる。しかも、前記フエンダ部8は、上面がフ
ラツト状となつていて、後部シートl0に作業者が座し
た場合や高所作業を行う場合に足を載せて作業すること
ができ、別途足載せステヅプを設ける必要がなくなつ
て、部材の兼用化が計れると共に、コンパクト化にも寄
与できる。
【0016】また、前記低床架台2に備えられた前部シ
ート12は、高さ調節自在かつ着脱自在に設けられてい
るため、低所作業や高所作業等の種々の作業姿勢に対応
して用いることができることになるが、さらに、低床架
台2にはフロントステツプ15、サイドステツプ14が
設けられていて、作業者が低床架台2に前向き、横向き
の何れの姿勢で座した場合にもステツプ15または14
に足を掛けることができて、足のやり場に何ら困ること
なく、楽な姿勢で作業を行えることになる。しかもこれ
らステツプ15、14は、左右前輪5のあいだ及び前後
輪5、6のあいだに配されているため、足を掛ける面積
を大きく確保できると共に、これらステツプ15、14
が走行機体1から前方および左右側方に大きく突出して
しまうことなく、コンパクト化にも奇与できることにな
る。しかも、前記フロントステツプ15は、足を掛ける
ステツプ姿勢と、機体前部を持ち上げて旋回せしめると
きに把手となる把手姿勢とに変姿できるようになつてお
り、部材の兼用化を計れるものであるが、さらに、この
様に把手と兼用したものでありながら、単に低床架台2
の上下に突出するステツプ兼把手を設けたもののよう
に、ステツプ姿勢としたときに低床架台2の上方に突出
することがないため、フロントステツプ15が低床架台
2に座した作業者の邪魔になつてしまうことがない。
【0017】そのうえこのものでは、バツテリ9が左右
フエンダ部8間の後輪車軸6a上に配されているため、
バツテリ荷重が駆動輪に直接的働くことになつて、機動
性が増加することになる。さらに、前述したようにフロ
ントステツプ15を把手姿勢として機体前部を持ち上
げ、後輪6のみを接地させた状態で走行機体lを旋回せ
しめるときに、荷重の大きいバツテリ9が後輪車軸6a
上にあるため、軽快かつ容易に行うことができる。しか
も、前記バツテリ9の上方には後部シート10が配され
ていて、該後部シート10によつてバツテリ9の保護を
有効に計れることになるが、さらに後部シートl0は、
その支持軸10aがボス筒部11に回動自在かつ上下動
自在に差し込まれていて任意の位置で着脱自在に止着で
きるようになつているため、後部シート10を回動せし
める等すれぱバツテリ9が露出することになり、これに
よつてバツテリ9の点検等を容易に行えるという利点が
ある。
【0018】しかも本発明が実施されたものにおいて
は、前側に配せられる低い低床架台2およびその後方に
段差状に高く配せられる後部シート10の何れについて
も前方および左右両側方には上方に突出して邪魔ものと
なるものがない開放構成にできる結果、作業者は、これ
ら低床架台2および後部シート10の何れに座して作業
する場合も、前向き姿勢および左右横向き姿勢での作業
が自由にできることになつて、例えば、棚栽培されたト
マトを収穫するような場合に、地上面近くでの低所作業
については低床架台2に座した状態で、地上面より少し
高い中所作業については後部シート10に座した状態
で、それぞれ機体前方および左右両側方を向いての作業
が自在にできることになつて、トマトの収穫等の作業に
おいて従来強制された低所、中所作業を行う場合に無理
な作業姿勢が強いられることを防止できて作業性の向上
が図れる。
【0019】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、低床架台に乗り込むことにより、
移動を伴いながらの低所作業を行うことができるもので
あるが、この場合に、前後の走行輪のうち、低床架台の
下方に前輪が配され、後輪は、低床架台の後端部から段
差状に高くなる状態で後方左右両側方に形成された左右
足載せステツプによつて覆われる。この結果、前側の低
床架台を、駆動用後輪を仮に大型にしてもこれに影響さ
れることなく低くできる許かりでなく、低床架台および
後部シートの何れについても前方および左右側方に邪魔
になるものがない開放構成にでき、これによつて作業者
は、これら低床架台および後部シートの何れについても
前向き姿勢および左右横向き姿勢での作業が必要におい
て自由にできることになつて、例えば、トマトを収穫す
るような場合に、地上面近くでの低所作業については低
床架台に座した状態で、地上面より少し高い中所作業に
ついては後部シートに座した状態で、それぞれ機体前方
および左右両側方を向いての作業が自在にできることに
なつて、トマトの収穫等の作業において従来強制された
低所、中所作業の何れを行う場合においても無理な作業
姿勢が強いられることを防止できて作業性の向上が図れ
る。 このものにおいて、低床架台に、高さ調節自在な側
座席部を着脱自在に設けたものでは、前側座席部を低く
したり高くしたり、あるいは取外すことによつて、低所
作業や中所、高所作業等の種々の作業姿勢に対応でき
る。 さらに、低床架台の左右両側部に、前後輪間に位置
して低床架台より低位で作業時足載せができるサイドス
テツプを設けたものでは、低床架台から座した姿勢で、
足をこのサイドステツプに掛けて作業ができ、足のやり
場に困るようなことが回避できる。 さらにまた、低床架
台の前部には、該低床架台より低位で作業時において足
載せができ、架台前側を持ち上げるときにはとってとな
って把持できるフロントステツプが設けられられている
ものでは、このフロントステツプが、作業時の足掛けと
架台前側を持ち上げ時の把手とに兼用され、構造の簡略
化が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業用電動走行車の全体斜視図である。
【図2】作業用電動走行車の概略側面図である。
【図3】作業用電動走行車の使用状態を示す説明図であ
る。
【図4】作業用電動走行車の使用状態を示す説明図であ
る。
【図5】作業用電動走行車の使用状態を示す説明図であ
る。
【図6】作業用電動走行車の使用状態を示す説明図であ
る。
【図7】前部シートの正面図である。
【図8】(A)、(B)、(C)は前部シートの取付け
状態を示す説明図である。
【図9】(A)はフロントステツプ部の斜視図、(B)
はフロントステツプ部の側面図である。
【図10】(A)はステツプ姿勢のフロントステツプの
使用状態を示す説明図、(B)は把手姿勢のフロントス
テツプの使用状態を示す説明図である。
【図11】リモコンスイツチの取付け例を示す説明図で
ある。
【図12】コントロールボツクスの側面図である。
【図13】走行機体に台車を連結した状態を示す概略平
面図である。
【図14】台車連結部の分解斜視図である。
【図15】固定状態で台車を連結した場合の連結部の側
面図である。
【図16】(A)は左右揺動が許容される状態で台車を
連結した場合の連結部の側面図、(B)はその一部平面
図である。
【図17】他例を示すヒツチ部の平面図である。
【図18】他例の後部シートを取付けた作業用電動走行
車の全体斜視図である。
【図19】(A)は他例を示す後部シートの斜視図、
(B)、(C)はその取付け状態を示す断面図である。
【図20】(A)は他例を示す前部シートの正面図、
(B)、(C)はその取付け状態を示す説明図である。
【図21】(A)、(B)は他例を示す前部シートの取
付け状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 低床架台 5 前輪 6 後輪 8 フエンダ部 9 バツテリ 10 後部シート 12 前部シート 14 サイドステツプ 15 フロントステツプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 建治 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 百合野 善久 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番 地1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 武内 智昭 兵庫県神崎郡福崎町福田447−1 福伸 電機株式会社内 (72)発明者 岡田 良雄 兵庫県神崎郡福崎町福田447−1 福伸 電機株式会社内 (72)発明者 村松 昇 兵庫県神崎郡福崎町福田447−1 福伸 電機株式会社内 (72)発明者 河野 秀男 兵庫県明石市和坂14番地の7 ヰセキカ ワサキサービス販売株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−339303(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01B 75/00 B60P 3/00 B60P 3/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行面に近い低床架台を備えた簡易型作
    業用電動走行車において、前記低床架台の前部下方に左
    右の前輪を配して、低床架台の前方および左右側方には
    該低床架台より高く突出するものがない構成にする一
    方、低床架台の後方左右両側方には、低床架台から段差
    状に高くなる状態で水平状に延出形成された左右足載せ
    ステツプを配し、該左右足載せステツプの下方に左右の
    駆動用後輪を配し、かつ左右足載せステツプのあいだに
    は足載せステツプより高い後部シートを配して、前向き
    作業、左右横向き作業が低床架台および後部ステツプの
    何れでもできる構成にしたことを特徴とする低床架台を
    備えた簡易型作業用電動走行車。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記低床架台には、
    高さ調整自在な前側座席部を着脱自在に設けたことを特
    徴とする低床架台を備えた簡易型作業用電動走行車。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、低床架台の
    左右両側部には、前後輪間に位置して低床架台より低位
    で作業時足載せができるサイドステツプが設けられられ
    ていることを特徴とする低床架台を備えた簡易型作業用
    電動走行車。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、低床架
    台の前部には、作業状態では該低床架台より低位に位置
    して作業時足載せができ、架台前側を持ち上げるときに
    は把持できるフロントステツプが設けられられている
    とを特徴とする低床架台を備えた簡易型作業用電動走行
    車。
JP5205804A 1993-07-28 1993-07-28 低床架台を備えた簡易型作業用電動走行車 Expired - Fee Related JP2862460B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5205804A JP2862460B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 低床架台を備えた簡易型作業用電動走行車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5205804A JP2862460B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 低床架台を備えた簡易型作業用電動走行車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0739206A JPH0739206A (ja) 1995-02-10
JP2862460B2 true JP2862460B2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=16512967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5205804A Expired - Fee Related JP2862460B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 低床架台を備えた簡易型作業用電動走行車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2862460B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002165308A (ja) * 2000-11-21 2002-06-07 Yamaha Motor Co Ltd 電動車両
JP5894403B2 (ja) * 2011-09-21 2016-03-30 関東農機株式会社 腰掛作業用台車

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63132512U (ja) * 1987-02-23 1988-08-30
JPH023994U (ja) * 1988-06-15 1990-01-11

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0739206A (ja) 1995-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6199647B1 (en) Mid-wheel drive power wheelchair
US5042607A (en) Power driven vehicle for disabled
US6220382B1 (en) Powered wheelchair with separating frame
CA2465674C (en) Motorized cart with hub gear motor system
US4768497A (en) Rocking platform for wheelchairs
EP1169000A1 (en) Folding wheelchair with a positioning assembly
KR20170126124A (ko) 농업용 전동 작업차
JP2862460B2 (ja) 低床架台を備えた簡易型作業用電動走行車
JP2508779Y2 (ja) 自走式作業台車
WO2008062408A2 (en) Personal mobility device
GB2307455A (en) Personal transport device for a standing driver
JP2918219B2 (ja) 作業車
US5046571A (en) Vertically adjustable wheel chair
US2452886A (en) Wheel chair
JPH071706U (ja) 低床架台を備えた簡易型作業用走行車
JP2933152B2 (ja) 乗用電動式作業車
KR101424148B1 (ko) 농산물 수확대차
JPH061342Y2 (ja) 多目的作業台
JPS5929452Y2 (ja) 腰掛作業車
JP2001353188A (ja) 作業用車いす
JPH071705U (ja) 低床架台を備えた簡易型の作業用走行車
JPH07298750A (ja) 棚下作業車
JPH0633407U (ja) 乗用電動式作業車
JPH0663582U (ja) 作業台車
KR20220138892A (ko) 자율주행형 전동 편의 작업기

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees