JP2862440B2 - クロスロール圧延機のロールクロス装置 - Google Patents

クロスロール圧延機のロールクロス装置

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JP2862440B2
JP2862440B2 JP17951492A JP17951492A JP2862440B2 JP 2862440 B2 JP2862440 B2 JP 2862440B2 JP 17951492 A JP17951492 A JP 17951492A JP 17951492 A JP17951492 A JP 17951492A JP 2862440 B2 JP2862440 B2 JP 2862440B2
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roll
cross
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cam
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久良 荒神
正一 橋本
一彦 堀江
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下のワークロールま
たは上下のワークロール及びバックアップロールをクロ
スさせるクロスロール圧延機のロールクロス装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】クロスブロックと上下方向の勾配面で係
合するカムブロックを昇降することによって上下のワー
クロールをクロスさせる圧延機の一例として、特公昭6
0−29562号で開示されたものがある。
【0003】このクロスロール圧延機は、図5に示すよ
うに、ハウジング1の開口部2に昇降自在に装設された
双方のカムブロック11,12を油圧シリンダ24、バ
ランスビーム23、ロッド21,22によって互い反対
方向に昇降させ、上クロスブロック13,14と下クロ
スブロック15,16とをロール軸方向と直交する水平
方向の互いに反対方向に移動させる。この移動によっ
て、上ワークロールチョック9及び上ワークロール7と
下ワークロールチョック10及び下ワークロール8と
を、上下ワークロール7,8のクロス点を中心に互いに
反対方向に回動し、上ワークロール7と下ワークロール
8とをクロスさせ、図6に示すようにその両端部のロー
ルギャップgを中央部よりも大きくし、圧延材25の幅
方向の板クラウンの発生を防止するものである。なお、
図中3,4は上下バックアップロールで、5,6は上下
バックアップロールチョックである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の装置
では、その使用回数が多くなると、上下ワークロールチ
ョック9,10の両側面や上下クロスブロック13,1
4,15,16及びカムブロック11,12の係合面が
偏摩耗し、上下ワークロール7,8及び上下ワークロー
ルチョック9,10をハウジング1に設定すると、上ワ
ークロール7と下ワークロール8とにずれが発生した
り、前記いずれかの係合面に隙間によるガタが発生す
る。
【0005】このような状態で、上下ワークロール7,
8をクロスさせた場合には、図6に示すように、そのず
れ量δに応じてクロス点OがO1 に移動し、上ワークロ
ール7の両端部も破線で示すように移動してその各々の
ロールギャップgはg1 ,g 2 のように不均等になり、
圧延材25の板幅方向に板ウェッジが発生する。
【0006】また、前記係合面にガタがあると、圧延中
に、上下ワークロール7,8またはそのいずれかが圧延
方向に振動し、圧延材25の板幅方向厚さが変化して圧
延中の板曲り及び蛇行を誘発するので、圧延材25の品
質不良となるばかりでなく、その通板性が低下し、正常
な圧延操業が不能になることがある。
【0007】そこで、本発明の目的は、簡単な手段によ
り、上下カムブロックの上下方向勾配面と係合する上下
クロスブロックのロール軸方向と直交する水平方向の位
置を調節し得るようにし、上下ワークロールのずれ及び
前記係合部のガタを解消することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、本発明の構成は、上クロスブロック及び下クロスブ
ロックと上下方向の勾配面で係合するカムブロックを昇
降して前記上クロスブロックと下クロスブロックとをロ
ール軸方向と直交する水平方向の互いに反対方向に移動
させ、上ロールチョック及び上ロールと下ロールチョッ
ク及び下ロールとを互いに反対方向に回動して上下のロ
ールをクロスさせるクロスロール圧延機において、前記
上クロスブロックの勾配面と係合する上カムブロック
と、この上カムブロックと水平方向における勾配状の隙
間を形成するように連結して前記下クロスブロックの勾
配面と係合する下カムブロックと、前記勾配状の隙間に
挿入したウェッジスペーサと、このウェッジスペーサの
水平方向位置を調節する手段とを設けて成ることを特徴
とする。
【0009】
【作用】上カムブロックと下カムブロックとの間に形成
された水平方向における勾配状の隙間をウェッジスペー
サの出し入れによって拡大または縮小し、上カムブロッ
クと下カムブロックの上下方向相対距離を調節する。こ
の上下方向相対距離の調節によって、上下カムブロック
の勾配面と係合する上クロスブロックと下クロスブロッ
クのロール軸方向と直交する水平方向における相対位置
を調節する。この水平方向相対位置の調節によって、上
下ロールチョックの前記水平方向のガタを解消し、ま
た、上ロールチョック及び/または下ロールチョックの
前記水平方向の位置を調節して上下ロールの前記水平方
向のずれを解消し、依って圧延材の幅方向の板形状が向
上され、板曲り及び蛇行が防止される。
【0010】
【実施例】以下添付図面に基づいて、本発明の一実施例
を説明する。図1は本発明に係るカムブロック昇降式ワ
ークロールクロス圧延機の要部を破断した正面図、図2
は図1のII−II線断面図、図3は図1の要部を拡大
した破断正面図、図4は図3のIV−IV線断面図であ
る。
【0011】上図において、7は上ワークロール、8は
下ワークロールであり、上下ワークロールチョック9,
10によってそれぞれ支承されているのは従来例を示す
図5と同様である。また、13,14は上クロスブロッ
ク、15,16は下クロスブロックであり、ハウジング
31にロール軸方向と直交する水平方向に移動自在に装
設され、入側Aの上下クロスブロック13,15と出側
Bの上下クロスブロック14,16とによって上下ワー
クロールチョック9,10が挾持されているのも図5と
同様である。
【0012】32,33は上カムブロックであり、ロッ
ド36,37を介してスクリュジャッキ38,39にそ
れぞれ連結され、この各々のスクリュジャッキ38,3
9にはモータ40,41がそれぞれ装着されている。3
4,35は下カムブロックであり、各々の上カムブロッ
ク32,33と勾配状の上部隙間50,51及び下部隙
間52,53を形成するように連結されている。この各
々の上部隙間50,51及び下部隙間52,53には、
上ウェッジスペーサ42,43及び下ウェッジスペーサ
44,45がそれぞれ嵌装され、上アジャストボルト4
6,47及び下アジャストボルト48,49によってそ
れぞれ位置決めされている。31a,31bは、ハウジ
ング31の入側A及び出側Bに穿設された角穴である。
【0013】なお、3は上バックアップロール、4は下
バックアップロールであり、上下バックアップロールチ
ョック5,6によってそれぞれ支承されているのは図5
と同様である。
【0014】次に本装置の作用について説明する。ハウ
ジング31、各々の上下カムブロック32,33,3
4,35、各々の上下クロスブロック13,14,1
5,16等の各摺動部が摩耗してガタが発生すると、上
カムブロック32,33をスクリュジャッキ38,39
によって下降させ、角穴31a,31bから各々の上ア
ジャストボルト46,47を緩めて上ウェッジスペーサ
42,43を所要寸法だけ引出し、各々の下アジャスト
ボルト48,49を締め込んで各々の下ウェッジスペー
サ44,45を所要寸法だけ押込み、下カムブロック3
4,35を上昇させて入側Aの上下カムブロック32,
34の勾配部と出側Bの上下カムブロック33,35の
勾配部との間隔を縮小し、前記ガタを解消する。
【0015】また、例えば、上ワークロールチョック9
の出側Bの側面が偏摩耗したものをハウジング31内に
設定して上ワークロール7の軸心C7 が圧延機中心C或
いは下ワークロール8の軸心C8 からずれると、入側A
の各々の下アジャストボルト48を緩めて各々の下ウェ
ッジスペーサ44を所要寸法だけ引出し、各々の上アジ
ャストボルト46を締め込んで上ウェッジスペーサ42
を所要寸法だけ押込み、これにより下カムブロック34
を下降させ、次いでこの上下カムブロック32,34を
スクリュジャッキ38によって上昇させると共に、出側
Bの上下カムブロック33,35をスクリュジャッキ3
9によって下降して上クロスブロック14を入側Aへ移
動させ、次いで下カムブロック35を、前述と同様の、
上下アジャストボルト47,49及び上下ウェッジスペ
ーサ43,45の操作によって上昇させ、前記ずれを解
消する。
【0016】このようにして上下ワークロール7,8の
位置を修正し、或いはガタを解消すると、この位置をモ
ータ40,41の回転角度の原点として回転し、双方の
スクリュジャッキ38,39によって双方のロッド3
6,37を介して入側Aの上下カムブロック32,34
と出側Bの上下カムブロック33,35とを互いに反対
方向に昇降させ、各々の上下クロスブロック13,1
4,15,16を介して上下ワークロールチョック9,
10及び上下ワークロール7,8をクロス点0を中心に
互いに反対方向に所要のクロス角θでそれぞれ回動し、
上下ワークロール7,8をクロスさせて圧延材25を圧
延する。
【0017】なお、本発明のスペーサの水平方向位置の
調節手段として、アジャストボルトの代りに油圧シリン
ダ等のアクチュエータを用いてもよい。また、本発明の
ロールクロス装置は、ワークロールクロス圧延機だけで
なく、上下のワークロールとバックアップロールとをペ
アでクロスさせるペアクロス圧延機にも適用できるもの
である。
【0018】
【発明の効果】本発明では、上カムブロックと下カムブ
ロックとを水平方向に対する勾配状の隙間を形成して連
結し、この隙間をウェッジスペーサの出し入れによって
拡縮して上カムブロックと下カムブロックの相対距離を
調節することにより、上カムブロック及び下カムブロッ
クの上下方向勾配面と係合する上クロスブロック及び下
クロスブロックのロール軸方向と直交する水平方向の位
置を調節することが可能になり、上下ワークロールのず
れ及び前記係合面のガタを簡単な構造変更で解消するこ
とができる。依って、圧延材の板ウェッジや圧延中の板
曲り及び蛇行を防止することが可能になり、圧延材の品
質や圧延操業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すワークロールクロス圧
延機の要部破断正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】従来例の正面図である。
【図6】ワークロールクロスによる現象を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
7 上ワークロール 8 下ワークロール 9 上ワークロールチョック 10 下ワークロールチョック 13,14 上クロスブロック 15,16 下クロスブロック 25 圧延材 31 ハウジング 32,33 上カムブロック 34,35 下カムブロック 42,43 上ウェッジスペーサ 44,45 下ウェッジスペーサ 46,47 上アジャストボルト 48,49 下アジャストボルト 50,51 上部隙間 52,53 下部隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上クロスブロック及び下クロスブロック
    と上下方向の勾配面で係合するカムブロックを昇降して
    前記上クロスブロックと下クロスブロックとをロール軸
    方向と直交する水平方向の互いに反対方向に移動させ、
    上ロールチョック及び上ロールと下ロールチョック及び
    下ロールとを互いに反対方向に回動して上下のロールを
    クロスさせるクロスロール圧延機において、前記上クロ
    スブロックの勾配面と係合する上カムブロックと、この
    上カムブロックと水平方向における勾配状の隙間を形成
    するように連結して前記下クロスブロックの勾配面と係
    合する下カムブロックと、前記勾配状の隙間に挿入した
    ウェッジスペーサと、このウェッジスペーサの水平方向
    位置を調節する手段とを設けて成ることを特徴とするク
    ロスロール圧延機のロールクロス装置。
JP17951492A 1992-07-07 1992-07-07 クロスロール圧延機のロールクロス装置 Expired - Lifetime JP2862440B2 (ja)

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IT1288933B1 (it) * 1996-06-25 1998-09-25 Danieli Off Mecc Dispositivo per la movimentazione incrociata dei cilindri di laminazione
US7235613B2 (en) 2001-10-18 2007-06-26 Akzo Nobel N.V. Method of gluing wood based materials
CN109127735B (zh) * 2018-10-17 2023-09-12 大连华锐重工集团股份有限公司 一种轧辊轴瓦间隙调整机构

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