JP2861409B2 - チャック用液圧シリンダ装置 - Google Patents

チャック用液圧シリンダ装置

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JP2861409B2
JP2861409B2 JP770891A JP770891A JP2861409B2 JP 2861409 B2 JP2861409 B2 JP 2861409B2 JP 770891 A JP770891 A JP 770891A JP 770891 A JP770891 A JP 770891A JP 2861409 B2 JP2861409 B2 JP 2861409B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主としてワークを旋削す
る工作機械に使用するチャック用液圧シリンダ装置に関
する。
【0002】
【従来技術】従来、チャック用液圧シリンダの往復動方
向への駆動に連動して動作するチャックにワークを把握
保持し、前記液圧シリンダのピストン及びチャックをモ
ータにより回転駆動し、前記ワークを回転させながら旋
削する場合、前記ピストンの回転が高速になるのに伴い
前記チャックに作用する遠心力が大きくなって、チャッ
クによるワークの把握保持力が低下するため、前記液圧
シリンダの液圧回路に電磁比例制御弁を設けて、前記液
圧シリンダへの圧力調整を行っている。
【0003】又、従来、前記液圧シリンダの液圧回路に
外部パイロットチェック弁を設けて、前記ワークをチャ
ッキングしている状態で作業をしている時、前記電磁比
例制御弁の制御系電源が切断された場合や圧力源への電
源が切断された場合、前記パイロットチェック弁に供給
するパイロット圧を開放することにより前記パイロット
チェック弁を閉じて、前記液圧シリンダ内の圧力を保持
し、ワークがチャックから脱落するのを防止できるよう
にしたチャック用液圧シリンダ装置は特開昭62ー22
8307号公報に記載されているように既に知られてい
る。
【0004】この液圧シリンダ装置の基本構成は図3に
示したように、圧力源となる液圧ポンプAと、両ロッド
形ピストンPをもったチャック用液圧シリンダCの各ロ
ッド室とを連通する液圧回路Bに、電気コントローラに
より制御される電磁比例制御弁Dと方向制御弁Eとが介
装されていると共に、前記方向制御弁Eの出口側ライン
には、1対の外部パイロットチェック弁Fを介装し、こ
れら各パイロットチェック弁Fにパイロット通路Gを接
続し、該パイロット通路Gを、前記液圧ポンプAのポン
プラインに連通させて、前記パイロット通路Gに電磁弁
Hを介装している。
【0005】しかして、前記液圧シリンダCにおける各
ロッド室の一方には、液圧ポンプAから前記電磁比例制
御弁Dにより制御された圧力流体が、方向制御弁E及び
パイロットチェック弁Fを経て供給され、前記液圧シリ
ンダCのピストンPが図3において左動又は右動するの
であって、ワークを外側から把握保持する場合、前記ピ
ストンPの左動により、チャックJのウエッジプランジ
ャKが左動し、このウエッジプランジャKに移動自由に
保持したマスタージョーLが把握方向内側に動作してワ
ークを外側から把握保持し、また、ピストンPの右動に
より、前記ウエッジプランジャKが右動し、前記マスタ
ージョーLによるワークの把握保持力が減少して、ワー
クをチャックから取り外すことができるのである。
【0006】そして、前記液圧シリンダCの駆動制御
時、前記電磁比例制御弁D及び電磁弁Hを制御する制御
系の電源が切断された場合や、前記液圧ポンプAへの電
源が切断された場合、前記電磁弁Hにより前記パイロッ
ト通路GをタンクラインTに開放して前記パイロットチ
ェック弁Fが閉じ、前記液圧シリンダC内圧力が降下す
るのを防止し、チャックからワークが脱落するのを防止
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上の如く構成
された前記液圧シリンダ装置は、電磁比例制御弁Dとは
別個に電磁弁Hを用いて、この電磁弁Hの動作によりパ
イロット通路Gのパイロット圧を抜くように構成されて
いるから、液圧シリンダCの駆動制御時、前記電磁比例
制御弁D及び電磁弁Hを制御する制御系の電源が切断さ
れた場合、前記電磁比例制御弁D及び電磁弁Hの応答性
の違いにより、すなわち前記電磁弁Hが動作してパイロ
ット通路Gのパイロット圧が抜ける時間よりも、前記電
磁比例制御弁Dが動作して液圧回路Bの圧力が降下する
時間の方が早くなると、前記パイロットチェック弁Fが
閉じるまでに、前記液圧シリンダC内の圧力が降下し
て、前記ワークの把握保持が補償されなくなり、ワーク
がチャックから脱落する問題がある。
【0008】本発明は以上の点に鑑み発明したもので、
目的は、チャック用液圧シリンダの駆動制御時、液圧回
路の圧力を制御する電磁比例制御弁の制御系電源や、圧
力源への電源が切断された場合でも前記チャックのワー
ク把握保持を確実に補償できるようにする点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明は圧力
源1と、チャック3を動作させるチャック用液圧シリン
ダ2と、前記圧力源1と液圧シリンダ2との間に介装す
る液圧回路4とを備え、この液圧回路4に、バランスば
ね5をもち前記圧力源1から前記液圧シリンダ2に供給
する液体の圧力を制御する電磁比例制御弁6と、該電磁
比例制御弁6の二次側制御ライン4aにあって前記液圧
シリンダ2の作動方向を切換える方向制御弁7と、該方
向制御弁7の出口側にあって前記液圧シリンダ2の駆動
によるチャック3のワーク把握保持を補償するパイロッ
トチェック弁8、8とを介装したチャック用液圧シリン
ダ装置であって、前記電磁比例制御弁6に、前記パイロ
ットチェック弁8の作動制御用パイロット通路9と連通
するパイロットポート64を設けると共に、電源オフ
時、前記バランスばね5の動作で前記パイロットポート
64を、前記液圧回路4の昇圧ポジション6dを経てタ
ンクライン4bに開放し、ワーク把握保持を補償するパ
イロットポジション6bを備えているものである。
【0010】又、圧力指令に基づいて電磁比例制御弁6
に通電する電流値を調整して、液圧回路4における前記
電磁比例制御弁6の二次側に位置する制御ライン4aの
圧力を制御するコントローラ11と、前記制御ライン4
aの圧力を検出して前記コントローラ11に圧力情報を
フィードバックする圧力検出器14とを設けるのが好ま
しい。
【0011】
【作用】前記電磁比例制御弁6に圧力指令に基づく所望
の電流値を通電すると、この電流値に見合う吸引力によ
り、前記電磁比例制御弁6のスプールが前記バランスば
ね5に抗して移動し、圧力源1の流体を制御ライン4a
に供給すると共に、その圧力を制御し、この制御圧で液
圧シリンダ2を駆動するのである。そして、この液圧シ
リンダ2の駆動によりチャック3を動作させて制御圧に
対応する所望の力でワークを把握保持できるのである。
又、停電などにより前記電磁比例制御弁6の制御系電源
や、圧力源1の電源を含む電源がオフになった場合、前
記バランスばね5の動作で前記スプールが復動し、前記
パイロットポート64が、前記電磁比例制御弁6の昇圧
ポジション6dを経てタンクライン4bに開放されるの
で、前記電磁比例制御弁6の二次側制御ライン4aの制
御圧は前記圧力源1の圧力になって、前記制御圧の圧力
低下を防止しながら、パイロットチェック弁8を閉動作
させることにより、前記液圧シリンダ2は前記チャック
3のワーク把握保持を補償できるのである。
【0012】又、前記コントローラ11とこのコントロ
ーラ11に圧力情報をフィードバックする圧力検出器1
4とを設けて前記電磁比例制御弁6を制御することによ
り、前記液圧シリンダ2の駆動制御時、制御ライン4a
の圧力は圧力検出器14により検出され、該圧力検出器
14からコントロ−ラ11に圧力情報が電圧信号として
フィードバックされ、このコントロ−ラ11からソレノ
イド67に通電する電流値を、前記制御ライン4aの圧
力が前記圧力指令値となるように調整することができ、
従って、チャック3のワーク把握保持力を常時圧力指令
に対応した所定値に制御することができるのであって、
前記電磁比例制御弁6の制御系電源がオンの状態におい
ては、チャック3の把握保持を補償できるのである。
【0013】
【実施例】図1において、1は液圧ポンプから成る圧力
源、2はチャックを動作させるチャック用液圧シリンダ
であって、この液圧シリンダ2は、両ロッド形ピストン
21をもち、その一方の右ロッド21aにはチャック3
のウエッジプランジャ31を取付けており、前記液圧シ
リンダ2及びチャック3をもったチャック装置100
は、前記液圧シリンダ2の中心を回転中心として別に設
けるモータなどの回転駆動源(図示せず)により回転駆
動させることができるようにしている。
【0014】そして、圧力源1と、前記液圧シリンダ2
の左ロッド室22a及び右ロッド室22bとを連通連結
する液圧回路4には、バランスばね5をもち前記圧力源
1から前記液圧シリンダ2に供給する液体の圧力を制御
する電磁比例制御弁6と、該電磁比例制御弁6の二次側
にあって前記液圧シリンダ2の作動方向を切換える方向
制御弁7とを介装すると共に、この液圧回路4における
前記方向制御弁7の出口ラインに1対のパイロットチェ
ック弁8を介装し、これらパイロットチェック弁8に一
つのパイロット通路9を接続している。
【0015】前記電磁比例制御弁6は、圧力源1に連通
する圧力ポート61と制御ライン4aを介して方向制御
弁7に連通する制御ポート62と、タンクライン4bに
連通するタンクポート63及びパイロットチェック弁8
のパイロット通路9に連通するパイロットポート64を
もつ4ポート制御弁であって、その具体的構成は図2に
示すように、前記各ポートに連通する弁室をもった弁本
体65の前記弁室にスプール66を移動自由に内装し、
このスプール66と前記弁本体65の一端部との間に前
記バランスばね5を設けると共に、前記弁本体65の他
端側に、圧力指令に基づく電流値により前記スプール6
6を作動させる比例ソレノイド67を設けている。
【0016】この電磁比例制御弁6の前記スプール66
は、4つのランドをもった4ランド形式とし、かつ、該
スプール66が前記バランスばね5の動作で移動したと
き前記制御ポート62を圧力ポート61に対しブロック
するブロックランドから成るポートブロック手段68を
設けている。
【0017】しかして、前記電磁比例制御弁6は、前記
した4つのランドと、ポートブロック手段68とによ
り、前記スプール66の移動に伴い、前記圧力ポート6
1は、制御ポ−ト62及びパイロットポート64に連通
すると共に、前記圧力ポート61に対する前記制御ポー
ト62の開度を調整して、制御ポート62の圧力を減圧
制御する減圧ポジション6aと、前記圧力ポート61に
対し制御ポート62をブロックし、前記パイロットポー
ト64をタンクポート63に開放するパイロットポジシ
ョン6bと、前記制御ポート62をタンクポート63に
開放する降圧ポジション6cとを形成するのであって、
前記減圧ポジション6aとパイロットポジション6bと
の間には、昇圧ポジション6dが形成される。この昇圧
ポジション6dは、前記比例ソレノイド67の励磁によ
り前記スプール66がバランスばね5に抗してパイロッ
トポジション6bから減圧ポジション6aに移動する
間、前記圧力ポート61を制御ポート62に連通させ、
その開度は増大から減少へと制御されるのである。換言
すると、前記電磁比例制御弁6が減圧ポジション6aに
存するとき、比例ソレノイド67の制御系電源が切断す
ると、前記バランスばね5の作用で前記スプール66は
パイロットポジション6bの方向へ移動するが、このと
き、昇圧ポジション6dにて、前記制御ポート62の圧
力ポート61に対する開度が増大し、二次側の制御ライ
ン4aにおける制御圧が昇圧するのである。
【0018】そして、前記パイロットポジション6b
は、前記昇圧ポジション6dにて前記制御圧が圧力源1
の圧力(ポンプ圧)になった後に前記制御ポート62が
圧力ポート61に対し前記ブロック手段68でブロック
されると同時に前記パイロットポート64がタンクポー
ト63に開放され、前記パイロットポート64に連通す
るパイロット通路9をタンクライン4bに開放するので
ある。尚、図1において、6bは前記制御ポート62の
圧力ポート61に対する開度が0%になったときの状態
を示している。
【0019】また、前記パイロットポート64は、前記
パイロットポジション6b及び昇圧ポジション6dで
は、タンクポート63に連通し、前記減圧及び降圧ポジ
ション6a、6cの何れのポジションにおいても、圧力
ポート61に所望の開度で開口しており、前記パイロッ
ト通路9は前記圧力源1に連通している。
【0020】又、前記電磁比例制御弁6のソレノイド6
7は、入力側にスプール移動の指令電圧を入力する入力
部10を接続し、この入力部10から出力される出力値
に基づいて前記ソレノイド67に通電する電流値を調整
して前記制御ライン4aの圧力を制御するコントローラ
11の出力側に接続するのである。また、このコントロ
ーラ11の入力側には、前記制御ライン4aの圧力を検
出して、圧力情報をフィードバックするフィードバック
回路12を演算器13を介して接続している。
【0021】そして、前記フィードバック回路12に
は、前記制御ライン4aの圧力を検出し、その圧力検出
値を電圧信号に変換して出力する圧力検出器14と、こ
の圧力検出器14により検出した圧力情報を電圧値に変
換する圧力・電圧変換器15とを設けて、この変換器1
5で電圧に変換する圧力検出値を、前記フィードバック
回路12から演算器13に入力し、前記入力部10から
出力される出力値と圧力検出値とを演算し、波形調整回
路16、リミット回路17及び電圧・電流変換器18を
介して、前記ソレノイド67に通電する電流値を、前記
制御ライン4aの圧力が前記入力部10から出力される
出力値になるように調整するようにしている。
【0022】又、前記リミット回路17は、前記ソレノ
イド67にバイアス電流を印加して、前記制御ライン4
aの圧力制御時、前記入力部10が負電圧になることが
あっても、前記スプール66が前記減圧ポジション6a
からパイロットポジション6b側に移動するのを防止す
るようにしている。
【0023】又、前記チャック3は、前記ピストン21
の右ロッド21aに連結するウエッジプランジャ31を
移動自由に保持したボディ32と、前記ウエッジプラン
ジャ31に把握方向に移動自由に保持したマスタージョ
ー33と、該マスタージョー33に取付けたトップジョ
ー34とから成り、前記ウエッジプランジャ31とマス
タージョー33との間に、前記ウエッジプランジャ31
の移動方向に向かって径方向に傾斜するガイド溝35
と、該ガイド溝35に係合する係合突起36とを設け
て、前記ウエッジプランジャ31の移動により前記マス
タージョー33を径方向に、即ち、チャックの把握保持
方向に移動させるようになっている。
【0024】本発明は以上のごとく構成するもので、前
記電磁比例制御弁6のソレノイド67が通電されていな
い場合、前記スプール66は、バランスばね5により図
2のごとくパイロットポジション6bに停止している。
【0025】しかして、前記ソレノイド67が通電され
て入力部10からスプール移動の指令信号が出力されて
前記ソレノイド67に所望の電流値が通電されると、該
ソレノイド67の可動鉄芯が固定鉄芯に吸引され、前記
バランスばね5に抗して移動されるのであり、この移動
により前記スプール66が図2において左方向に移動し
て図1のごとく減圧ポジション6aに切換わり、制御ポ
ート62及びパイロットポート64が圧力ポート61に
開口するのである。
【0026】この開口により前記圧力ポート61から圧
力流体が制御ポート62及びパイロットポート64に流
れるのである。そして、図1の方向制御弁7を切換え
て、液圧シリンダ2の右ロッド室22aを前記制御ライ
ン4aに連通し、左ロッド室22bをタンクライン4c
に開放するのである。この状態では、前記液圧回路4の
圧力流体が液圧シリンダ2の右ロッド室22aに供給さ
れるのであって、前記ピストン21は図1において左方
向に移動され、ワークを外側から把握保持するのであ
る。この場合、制御ライン4aの圧力は圧力検出器14
により検出され、該圧力検出器14からコントロ−ラ1
1に圧力情報が電圧信号としてフィードバックされ、こ
のコントロ−ラ11からソレノイド67に通電する電流
値を、前記制御ライン4aの圧力が前記圧力指令値とな
るように調整するのである。従って、チャック3のワー
ク把握保持力は常時圧力指令値に見合う所定値に制御で
き、所定の力でチャック3の把握保持を補償できるので
ある。又、前記電磁比例制御弁6のソレノイド67に
は、バイアス電流が印加されているため、前記入力部1
0が負電圧になることがあっても、前記スプール66を
減圧ポジション6aに位置させることができるのであ
る。
【0027】そして、停電などにより例えば前記電磁比
例制御弁6のソレノイド67が接続される制御系電源が
オフになった場合、前記バランスばね5の動作で前記ス
プール66が図1において右方向に移動し、前記制御ポ
ート62が、減圧ポジション6aで絞られた開度より大
きな開度になって制御ライン4aの圧力が昇圧する昇圧
ポジション6dを経た後、前記スプール66はパイロッ
トポジション6bに切換わって前記パイロットポート6
4がタンクライン4bに開放されるのである。この開放
により、前記パイロット通路9の圧力がタンクライン4
bに抜け、前記パイロットチェック弁8は閉動作するの
である。以上のように、前記電源がオフになった場合、
制御ライン4aの圧力を昇圧させた後、パイロット通路
9の圧力を抜いてパイロットチェック弁8が閉じるよう
にしているため、前記電源がオフになった場合における
前記液圧シリンダ2内圧力の低下を防止でき、前記ピス
トン21の移動を停止できるのである。従って、電源オ
フ時チャック3によるワークの把握保持を補償でき、把
握保持力が低下してワークがチャック3から脱落するの
を確実に防止できるのである。尚、前記電源がオフにな
った場合に、前記制御ライン4aの圧力が昇圧すると、
それだけ前記ピストン21が図1において左方向に余分
に移動し、チャック3の把握保持力が増大することにな
るため、ワークが壊れることもあるが、このワークの壊
れよりも、ワークがチャック3から脱落するのを防止し
て安全性を高める方が好ましいのである。
【0028】尚、以上の実施例において、前記ワークを
内側から把握保持する場合、前記方向制御弁7を図1の
ように切換え、液圧シリンダ2の左ロッド室22bに圧
力流体を供給し、右ロッド室22aをタンクライン4c
に開放して、前記ピストン21を右方向に移動させるの
である。
【0029】また、以上説明した実施例は、圧力検出器
14に検出した圧力情報をフィードバックしてコントロ
ーラ11により前記電磁比例制御弁6の制御をしている
が、この圧力フィードバック制御を行う場合、チャック
の制御時パイロットチェック弁8、8により圧力保持す
る必要がなく、前記チャックによるワークの把握保持を
チャック装置100の回転速度に応じて精度よく制御で
きるので好ましいのであるが、圧力フィードバック制御
を行うことは必ずしも必要でない。
【0030】
【発明の効果】以上の如く本発明は、バランスばね5を
もつ電磁比例制御弁6に、パイロットチェック弁8の作
動制御用パイロット通路9と連通するパイロットポート
64を設けると共に、電源オフ時、前記バランスばね5
の動作で前記パイロットポート64を、液圧回路4の昇
圧ポジション6dを経てタンクライン4bに開放し、ワ
ーク把握保持を補償するパイロットポジション6bを設
けたから、前記電源がオフになった場合に前記液圧シリ
ンダ2内の圧力が低下するのを防止できるのである。従
って、前記電源のオフ時でも、チャック3のワーク把握
保持を確実に補償でき、ワークがチャック3から脱落す
るのを防止でき、安全性を高められるのである。
【0031】又、圧力指令に基づいて電磁比例制御弁6
に通電する電流値を調整して、前記電磁比例制御弁6に
おける制御ライン4aの圧力を制御するコントローラ1
1と、前記制御ライン4aの圧力を検出して前記コント
ローラ11に圧力情報をフィードバックする圧力検出器
14とを設けることにより、前記液圧シリンダ2の駆動
制御時、制御ライン4aの圧力は圧力検出器14により
検出でき、該圧力検出器14からコントロ−ラ11に圧
力情報が電圧信号としてフィードバックし、このコント
ロ−ラ11からソレノイド67に通電する電流値を、前
記制御ライン4aの圧力が前記圧力指令値となるように
調整することができるので、前記駆動制御時、チャック
3のワーク把握保持力を常時圧力指令に対応する所定値
に制御でき、チャック3の把握保持制御時、所望の保持
力を補償できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるチャック用液圧シリンダ装置の
一実施例を示す制御回路図である。
【図2】電磁比例制御弁のみの部分断面図である。
【図3】従来例を示す制御回路図である。
【符号の説明】
1 圧力源 2 チャック用液圧シリンダ 3 チャック 4 液圧回路 5 バランスばね 6 電磁比例制御弁 7 方向制御弁 8 パイロットチェック弁 9 パイロット通路 11 コントローラ 14 圧力検出器 64 パイロットポート 6b パイロットポジション 6d 昇圧ポジション

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力源1と、チャック3を動作させるチャ
    ック用液圧シリンダ2と、前記圧力源1と液圧シリンダ
    2との間に介装する液圧回路4とを備え、この液圧回路
    4に、バランスばね5をもち前記圧力源1から前記液圧
    シリンダ2に供給する液体の圧力を制御する電磁比例制
    御弁6と、該電磁比例制御弁6の二次側制御ライン4a
    にあって前記液圧シリンダ2の作動方向を切換える方向
    制御弁7と、該方向制御弁7の出口側にあって前記液圧
    シリンダ2の駆動によるチャック3のワーク把握保持を
    補償するパイロットチェック弁8、8とを介装したチャ
    ック用液圧シリンダ装置であって、前記電磁比例制御弁
    6に、前記パイロットチェック弁8の作動制御用パイロ
    ット通路9と連通するパイロットポート64を設けると
    共に、電源オフ時、前記バランスばね5の動作で前記パ
    イロットポート64を、前記液圧回路4の昇圧ポジショ
    ン6dを経てタンクライン4bに開放し、ワーク把握保
    持を補償するパイロットポジション6bを備えているこ
    とを特徴とするチャック用液圧シリンダ装置。
  2. 【請求項2】圧力指令に基づいて電磁比例制御弁6に通
    電する電流値を調整して、液圧回路4における前記電磁
    比例制御弁6の二次側に位置する制御ライン4aの圧力
    を制御するコントローラ11と、前記制御ライン4aの
    圧力を検出して前記コントローラ11に圧力情報をフィ
    ードバックする圧力検出器14とを備えている請求項1
    記載のチャック用液圧シリンダ装置。
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