JP2859064B2 - 屋根付き建物ユニット - Google Patents

屋根付き建物ユニット

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JP2859064B2
JP2859064B2 JP5021056A JP2105693A JP2859064B2 JP 2859064 B2 JP2859064 B2 JP 2859064B2 JP 5021056 A JP5021056 A JP 5021056A JP 2105693 A JP2105693 A JP 2105693A JP 2859064 B2 JP2859064 B2 JP 2859064B2
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啓明 伊東
秀雄 干場
賢 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ユニット建物の特定
の部屋部分と屋根部分とを合体させた屋根付き建物ユニ
ットに関し、特に、壁式工法によるユニット建物に適用
して好適である。
【0002】
【従来の技術】建物の工業生産化率を高める一方式とし
て、ユニット建物の方式が知られている。ユニット建物
は、特開昭55−152236号公報等に記載されてい
るように、一棟の建物(図7参照)を、予めいくつかの
ユニットに分けて工場生産し、これらを建築現場におい
て施工・組立する方式の建物である。ユニット建物を構
成するユニットとしては、建物の居間、食堂、寝室等と
なる箱形の建物ユニット11,12,11a,…と、建
物ユニットの上に載置固定される屋根ユニット2a,
2,…とがある。
【0003】これらのユニットは、予め工場で生産さ
れ、建築現場に輸送されて施工・組立される。組立は、
まず、建物ユニット11,11a,…を基礎等の上に据
え付け、次に、据え付けられた建物ユニットの上部に、
対応する大きさの屋根ユニット2a,2,…を据え付け
て行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、図7に示す
ように、下階に出っ張った部分を構成する場合は、小さ
いサイズのユニット11a,2aの数が増え、全体のユ
ニット個数が多くなり、ユニットの上げ下ろしを始めと
する現地施工工数が増大していた。
【0005】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、現地施工の工数を削減できる屋根付き建物ユニ
ットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、床パネルの側縁部に壁パネ
ルを立設してなる輸送可能な略箱形状の建物ユニットに
おいて、壁パネルの上部に上記床パネルの上面の一部を
覆う屋根パネルが予め工場にて設けられてなり、前記屋
根パネルの最高位は建物ユニットの最高位以下になされ
ているようにしたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、上記屋根パ
ネルの下面に天井パネルを設けるようにしたことを特徴
としている。
【0008】
【作用】この発明の構成によれば、上部に設置する屋根
ユニットを予め一体に組み込んであるため、屋根ユニッ
トを別に用意する必要がなくなり、ユニット個数を減ら
すことができる。また、建築現場において、この発明の
建物ユニットを据え付けるだけで、下屋等の屋根ユニッ
トの据付が完了するので、ユニットの上げ下ろしを始め
とする現地での施工工数を削減することができる。加え
て、屋根パネルの下面に予め天井パネルを取り付けるよ
うにすれば、現地施工工数をさらに削減することができ
る。
【0009】また、床パネルの上面の一部を屋根パネル
予め工場にて覆い、屋根パネルの最高位は建物ユニッ
トの最高位以下になされているようにしたので、この屋
根付き建物ユニットは、輸送上の高さ制限の範囲内に納
めることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の一実施例による下屋
付き建物ユニットの構成を模式的に示す斜視図、図2
(a)は、図1のX−X線に沿う水平概略断面図、図2
(b)は、図1のY−Y線に沿う垂直概略断面図、図3
は、同下屋付き建物ユニットを分解して示す分解斜視
図、図4は、同下屋付き建物ユニットを用いて構成され
るユニット建物の分解斜視図、また、図5は、同ユニッ
ト建物の全体的外観を模式的に示す斜視図である。ここ
で、下屋とは、図1に示すように、本屋から突き出した
片流れ屋根3a及びその下の部屋部分3bからなる建物
部分を指称する。
【0011】この例による下屋付き建物ユニット3は、
通常の長さ(広さ)の床パネルに通常の高さの壁パネル
を立設してなる通常の建物ユニットと、この通常の建物
ユニットに隣接して配置され、通常よりも短い(狭い)
床パネルに通常よりも低い壁パネルを立設してなる下屋
用建物ユニット11a(図7参照)と、この下屋用建物
ユニット11aの上部に設置される下屋用屋根ユニット
2a(同図参照)とを一体化してなるものであり、下屋
用建物ユニット11aの床パネルの寸法分だけ縦長に延
長された一枚の床パネル4と、この床パネル4の上にそ
れぞれ設けられた3枚の方形の壁パネル5a,5b,5
cと、一対の台形の壁パネル5d,5dと、下屋の屋根
部分を構成する屋根パネル6と、一対の柱7,7と、大
梁8とから概略構成されている。
【0012】上記床パネル4は、図3に示すように、互
いに平行に通して配置された複数本の床根太41,4
1,…、及び最外縁の側根太42,42の各木口に、端
根太43,43が突き付けられ釘打ちされて長方形の枠
組とされ、さらに、床根太41,41,…及び側根太4
2,42の相互間に、受け材44,44,…が取り付け
られ、端根太43,43及び側根太の下面に土台(頭つ
なぎ)45も取り付けられて床枠組とされ、この床枠組
の上面に構造用合板やパーティクルボード等の床面材4
6が釘等で貼着されて床構面として構成されている。
【0013】なお、上記床根太41,41,…は、ウェ
ブ材(木質合板)と、該ウェブ材の上面と下面とにそれ
ぞれ接合された一対のフランジ材(木質積層材)とから
I型に構成されている。この例においては、床根太4
1,41,…の長さ寸法が、通常の床根太よりも下屋用
建物ユニットの床パネルの寸法分だけ延長されるため
に、単材の床根太だと折れ易くなる。そこで、床根太4
1,41,…を、剪断応力や曲げ応力にも強いI型複合
構成としたのである。
【0014】次に、上記方形の壁パネル5a,5b,5
c及び台形の壁パネル5d,5dは、同図に示すよう
に、いずれも、互いに平行に配設された複数の縦枠51
と、これら縦枠51,51,…の上部木口を連結させた
上枠52と、下部木口を連結させた下枠53とによって
構成される壁枠組を有している。ここで、方形の壁パネ
ル5a,5b,5cには、互いに同寸法の長さの縦枠5
1,51,…が用いられ、上枠52が水平状態に配設さ
れ、一方、台形の壁パネル5d,5dには、互いに長さ
寸法の異なる縦枠51,51,…が用いられ、上枠52
が傾斜状態に配設されている。なお、方形の壁パネル5
bは、他の方形の壁パネル5a,5cに較べて一段と低
い寸法に形成され、その高さ寸法は、壁パネル5d,5
dの(台形の短辺に相当する)一方の側端縁の高さ寸法
に概略一致するように設定されている。
【0015】各壁パネル5a,5b,5c,5d,5d
は、その壁枠組の内外両側に石膏ボードや木片セメント
板等の壁面材54が取付けられて耐力壁とされており、
外側の壁面材54は、床パネルまで延設されている。こ
れらの壁面材54の外側には、内装外装の仕上も施され
ており、各壁パネル5a,5b,5c,5d,5dの内
部には断熱材等も充填され、また、必要に応じて出入
口、窓等の開口部も形成されている。
【0016】方形の壁パネル5a,5bは、床パネル4
の短辺(端根太43,43)側である一対の相対向する
側縁に沿って配置されて、それぞれ床パネル4へ下枠5
3が釘打ちされることにより立設されている。台形の壁
パネル5d,5dは、上枠52,52が正面方向(壁パ
ネル5bの方向)に下り傾斜した状態で、床パネル4の
長辺(側根太42,42)側である一対の相対向する側
縁に沿って、かつ、壁パネル5bと直角に隣接配置され
て、それぞれ床パネル4へ下枠53が釘打ちされること
により立設されている。なお、隣合う壁パネル5bと壁
パネル5d,5dとは、これら壁枠組の最外側の縦枠5
1,51を互に突き合わせて釘打ちされて緊結されてい
る。
【0017】壁パネル5d,5dの(台形の長辺に相当
する)最外側の縦枠51,51には、柱7,7が当接さ
れた状態で、床パネル4に釘打ちされて立設されてい
る。さらに、壁パネル5d,5dの最外側の縦枠51,
51と柱7,7とは互いに釘打ちされて接合されてい
る。また、床パネル4の長辺側である一の側縁の残り部
分に沿って、方形の壁パネル5cが配置されて、床パネ
ル4へ下枠53が釘打ち固定されることにより立設され
ている。なお、隣合う壁パネル5cと、壁パネル5a及
び柱7とは、壁枠組の最外側の縦枠51,51及び柱7
を互に突き合わせて釘打ちされて緊結されている。
【0018】次に、上記屋根パネル6は、複数本のたる
木61,61,…、及び最外側の側たる木62,62の
各一端面に屋根梁63が突き付けられ釘打ちされて接合
され、また、各他端面に鼻隠し64が突き付けられ釘打
ちされて接合されることにより形成された方形の屋根枠
組の上面に、構造用合板やパーティクルボード等の屋根
面材65を釘等で貼着して構成されている。上記屋根梁
63には、屋根パネル6及び上階の建物ユニット12の
荷重を柱7,7に伝えるための大梁8が当接されて接合
されている(図6参照)。なお、各柱7の高さ寸法及び
大梁8の梁成は、両者を合わせると、壁パネル5a,5
cの高さに等しくなるように、設定されている。屋根パ
ネル6は、鼻隠し64が壁パネル6bの上部に当接状態
で釘打ち固定され、さらに、大梁8が柱7,7の各上面
にボルト接合されて架設され、加えて、側たる木62,
62が壁パネル6d,6dの上枠52側面に釘止めされ
ることにより、屋根面が正面方向(壁パネル5bの方
向)に下り傾斜した状態で取付固定されている。
【0019】上記下屋付き建物ユニット3は、図4及び
図5に示すように、通常の建物ユニット1と同様に、建
築現場において基礎の上に据え付けられて、ユニット建
物の下階部分を構成する。このユニット建物は、2階建
ての住宅に係り、複数の建物ユニット1,1,…を上下
及び水平方向に組み合わせ、さらに、対応する建物ユニ
ット1,1の上部に屋根ユニット2,2を載置して構成
されている。
【0020】上記構成の屋根付き建物ユニットによれ
ば、予め隣接する下屋を一体に組み込んであるため、下
屋用屋根ユニット2a(図7)及び下屋用建物ユニット
11a(同図)を別に用意する必要がなくなり、ユニッ
ト個数を減らすことができる。また、建築現場において
この例の屋根付き建物ユニットを据え付けるだけで、下
屋の設置が完了するので、ユニットの上げ下ろしを始め
とする現場施工工数を削減することができる。
【0021】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、一体化の
対象となる屋根ユニットは下屋用屋根ユニットに限らな
い。また、屋根の構成は種々変形が可能であり、片流れ
の屋根構成に限らず、屋根面が二方に流れる切妻屋根の
構成や、屋根面が三方に流れる寄棟屋根の構成としても
良い。また、上述の実施例においては、I型複合構成の
床根太を用いて床パネルを構成する場合について述べた
が、これに代えて、2枚合わせあるいは3枚合わせの床
根太を用いるようにしても良い。なお、複数枚の床パネ
ルを用いて床部分を構成する場合には、各床パネルに
は、単材の床根太を用いても良い。
【0022】また、図6に示すように、屋根パネル6の
下面(たる木61,61,…等)に、野縁91,91,
…を取り付け、さらに、これら野縁91,91,…に交
差する状態で、図示せぬ短野縁を取り付け固定して天井
枠組として、この天井枠組の下面に石膏ボード等の天井
面材92を貼着することにより、天井パネル9を設ける
ようにすれば、現場施工工数をさらに一段と削減するこ
とができる。また、室内の採光性・暖房性を良くするた
めに、屋根パネルに天窓を設けるようにしても良く、こ
のようにすれば、建物外観の意匠性の向上を図ることも
できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の建物ユ
ニットによれば、屋根ユニットを一体に有し、輸送可能
であるので、屋根ユニットを別に用意する必要がなく、
ユニット個数及び現地施工工数の削減化を達成すること
ができる。加えて、屋根パネルの下面に予め天井パネル
を設けるようにすれば、現地施工工数をさらに削減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による下屋付き建物ユニッ
トの構成を示す図である。
【図2】図1のX−X線に沿う水平概略断面図及び同図
のY−Y線に沿う垂直概略断面図である。
【図3】同下屋付き建物ユニットの分解斜視図である。
【図4】同下屋付き建物ユニットを用いて構成されるユ
ニット建物の分解図である。
【図5】同ユニット建物の全体的外観を模式的に示す斜
視図である。
【図6】同実施例の変形例による下屋付き建物ユニット
の一部を示す垂直部分断面図である。
【図7】従来におけるユニット建物の全体的外観を模式
的に示す斜視図である。
【符号の説明】
3 下屋付き建物ユニット(屋根付き建物ユニッ
ト) 4 床パネル 5a,5b,5c,5d 壁パネル 6 屋根パネル 9 天井パネル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パネルの側縁部に壁パネルを立設して
    なる輸送可能な略箱形状の建物ユニットにおいて、前記
    壁パネルの上部に前記床パネルの上面の一部を覆う屋根
    パネルが予め工場にて設けられてなり、前記屋根パネル
    の最高位は建物ユニットの最高位以下になされている
    とを特徴とする屋根付き建物ユニット。
  2. 【請求項2】 前記屋根パネルの下面には天井パネルが
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の屋根付
    き建物ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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