JPH10325180A - 建物の屋根構造 - Google Patents

建物の屋根構造

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JPH10325180A
JPH10325180A JP9135095A JP13509597A JPH10325180A JP H10325180 A JPH10325180 A JP H10325180A JP 9135095 A JP9135095 A JP 9135095A JP 13509597 A JP13509597 A JP 13509597A JP H10325180 A JPH10325180 A JP H10325180A
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昭夫 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに隣接する屋根ユニット1A,1B同士
を接合する鉄骨梁が冷橋となって鉄骨梁自体およびその
下の天井面が結露するのを防止する。 【解決手段】 小壁枠組の内面に石膏ボード等の壁面材
9が張設されてなる妻小壁パネル3aと、この妻小壁パ
ネル3aに支持される屋根パネルとをそれぞれ有してな
る複数の屋根ユニットを互いに隣接して連結してなる建
物の屋根構造において、妻小壁パネル3a,3a同士を
T形綱の鉄骨梁20を介して重合状態で接合すること
で、桁方向にて互いに隣接する屋根ユニット1A,1B
同士を連結すると共に、これら隣接する屋根ユニット1
A,1B間では、各妻小壁パネル3a,3aの下部に壁
面材9,9を設けない開口部30,30を形成し、開口
部30,30を通して鉄骨梁20上を覆う断熱材23を
設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋根構造に
係り、特には、屋根ユニットと隣の屋根ユニットとをを
鉄骨梁で接合した木質系建物の天井の断熱を図った建物
の屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の工業生産化率を高める一方
式として、ユニット建物が広く普及している。このユニ
ット建物は、一棟の建物を、予めいくつかのユニットに
分けて工場生産し、これらを建築現場において施工・組
立する方式の建物である。ユニット建物を構成するユニ
ットとしては、建物の居間、食堂、寝室、子供部屋等の
各部屋部分を構成する各建物ユニットと、建物の軒先
側、棟側等の屋根部分を構成する各屋根ユニットとがあ
る。これらのユニットは、予め工場で生産され、建築現
場に輸送されて、予め準備した基礎の上で施工・組立さ
れる。施工および組立は、まず、各建物ユニットを基礎
の上に据え付けて相互に連結し、次に、据え付けられた
建物ユニット上部に屋根ユニットを据え付けて相互に連
結している。一般に、建物(住宅)の屋根は、図6に示
すように、棟側屋根部分を構成する棟側屋根ユニット1
A,1Bと、軒先側屋根部分を構成する軒先側屋根ユニ
ット2A,2Bとからなっている。棟側屋根ユニット1
A(1B)は、図7に示すように、屋根妻面を構成する
屋根小壁パネル(以下、妻小壁パネルという)3aとト
ラス梁3bと屋根パネル3cとで構成され、妻小壁パネ
ル3aは、下枠4と下枠4に立設した縦枠5と上枠6と
その上枠6に立設した束材7と斜め上枠8と、これらの
小壁枠組D1に張設された硬質木片セメント板や石膏ボ
ード等の壁面材(屋根小壁を構成する面材)9から形成
されている。トラス梁3bは、下弦材10と上弦材12
と両弦10,12間に設けられた束材7と斜め束材11
から形成され、また、屋根パネル3cは、梁材13と棟
梁14と両梁13,14間に設けられた垂木15と、こ
れらの屋根枠組D2に張設された構造用合板等の屋根面
材16から形成されている(例えば、特公昭61−15
85号公報等参照)。なお、前記妻小壁パネル(外気に
触れる耐力壁側)3aから外側に突出した屋根パネル3
cの部分17は、けらばである。
【0003】軒先側屋根ユニット2A(2B)は、図8
に示すように、妻小壁パネル3aと一方に傾斜する屋根
パネル3cで構成され、妻小壁パネル3aは、下枠4と
下枠4に立設する縦枠5と斜め上枠8と、これらの小壁
枠組D3に張設された硬質木片セメント板や石膏ボード
等の壁面材(屋根小壁を構成する面材)9から形成され
ている。前記屋根パネル3cは、軒梁18と梁材19と
両梁18,19間に設けられた垂木15と一方縁の互い
に隣接する垂木15間に設けられたけらば垂木23とこ
れらの屋根枠組D4に張設された構造用合板等の屋根面
材16から形成されている(例えば、特公昭61−15
85号公報)。
【0004】互いに隣接した棟側屋根ユニット1A,1
Bおよび軒先側屋根ユニット2A,2Bは、各屋根ユニ
ット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bの屋根パ
ネル3cに設けられた屋根面材16間をジョイントプレ
ート等(図示せず)で接合されている。また一方、互い
に隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット
2A,2Bは、図9〜11に示すように、建物の天井を
補強する目的で、互いに隣接した屋根ユニット1A,1
B、屋根ユニット2A,2B間の下部に鉄骨梁20が設
けられ、鉄骨梁20と下枠4の間、また鉄骨梁20の両
端と補強用柱27の間をそれぞれ締結用ボルトb1,ボ
ルトb2と、それに螺合するナットm1,ナットm2で
締結され、互いに隣接した屋根ユニット1A,1Bおよ
び屋根ユニット2A,2B間が下部側で接合されて強靭
な屋根構造になっている。ところで、前記屋根ユニット
1A,1Bおよび2A,2Bが設けられた建物(住宅)
には、普通、建物ユニットの天井パネル26aの天井側
野縁21と天井端野縁22からなる枠組内に、グラスウ
ールからなる断熱材23が充填されて室内が保温されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記建
物の屋根は、隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび2
A,2Bの妻小壁パネル3a,3aの間に、軒先等から
外気(冷気)が侵入し、屋根ユニット1A,1Bおよび
2A,2B間を接合している鉄骨梁20に触れ、即ち、
鉄骨梁20上の露出金属面が冷気に晒され、この鉄骨梁
20が冷橋となって、鉄骨梁20自体およびその直下の
天井面に結露が生ずる可能性があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、隣接した屋根ユニットの間を接合する鉄骨
梁が冷橋となって鉄骨梁自体およびその下の天井面が結
露するのを防止する建物の屋根構造を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、小壁枠組の内外両面のうち
少なくとも一方の面に壁面材が張設されてなる屋根小壁
パネルと、該屋根小壁パネルに支持される屋根パネルと
をそれぞれ有してなる複数の屋根ユニットを互いに隣接
して連結してなる建物の屋根構造において、前記屋根小
壁パネル同士を鉄骨梁を介して重合状態で接合すること
で、これら隣接屋根ユニット同士を連結し、前記任意の
隣接屋根ユニット間では、各屋根小壁パネルの下部に壁
面材を設けない開口部を形成し、該開口部を通して前記
鉄骨梁上を覆う断熱材を設けてなることを特徴とする建
物の屋根構造。また、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の建物の屋根構造に係り、前記鉄骨梁は、フランジ
の略中心線に沿ってウェブが垂直に立設されたT形綱か
らなることを特徴としている。また、請求項3記載の発
明は、請求項1又は2記載の建物の屋根構造に係り、前
記鉄骨梁には、締結用ボルトが一体に垂直に立設され、
該締結用ボルトに対応して屋根小壁パネルの下枠にボル
ト挿通孔が穿設されていることを特徴としている。ま
た、請求項4記載の発明は、請求項1記載の建物の屋根
構造に係り、前記小壁枠組は、横桟が互いに隣接した縦
枠間の下部に設けられて、該小壁枠組に張設された壁面
材の下端を支持していることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、互いに隣接した
屋根ユニットの屋根小壁パネルの下部に壁面材を設けな
い開口部を形成し、その開口部を通して鉄骨梁上を覆う
断熱材が設けられているため、屋根ユニットの軒先等か
ら外気(冷気)が隣接した屋根ユニットを接合している
鉄骨梁側に侵入しても、その鉄骨梁上を覆った断熱材に
より冷気が遮断される。つまり、鉄骨梁上の金属面が断
熱材で被覆されているので、冷気に晒されることがなく
なり、従って鉄骨梁自体およびその直下の天井面の結露
が防止される。また、請求項2記載の発明によれば、鉄
骨梁を、フランジの略中心線に沿ってウェブが垂直に立
設されたT形綱とするため、フランジの両側で互いに隣
接して設けられた屋根ユニットの屋根小壁パネルをT字
鋼の鉄骨梁でそれぞれ支持でき、またフランジの略中心
線に沿って設けられたウェブにより、梁に加わる剪断力
を有効に受け止められる。また、請求項3記載の発明に
よれば、鉄骨梁には、締結用ボルトが一体に垂直に立設
され、該締結用ボルトに対応して屋根小壁パネルの下枠
にボルト挿通孔が穿設されているため、建物ユニット上
に屋根ユニットを組付けする際に、鉄骨梁に垂直に立設
された締結用ボルトが案内ピンを兼ね、また対応して穿
設されたボルト挿通孔が案内孔となって、屋根ユニット
の位置決め固定が容易になる。また、請求項4記載の発
明によれば、小壁枠組に張設された壁面材の下端が横桟
に支持されるため、壁面材の下端を横桟に釘打ち等で固
定して横梁で支持でき、壁面材の下端の強度が強化され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。図1〜3は、この発明の一実施例であ
る建物の屋根構造を示す図で、図1はその構成を示す要
部拡大斜視図、図2は図1のA視拡大断面図、図3は図
1のB視拡大端面図である。本実施例の建物の屋根は、
例えば図4に示すようなL字状の壁パネル24a,24
b,24c,24dを有する4個の建物ユニット25
A,25B,25C,25Dが枠組みされた建物枠組上
に設けられている。その4個の建物ユニット25A,2
5B,25C,25Dの建物枠組上には、図1に示すよ
うに、天井側野縁21と天井端野縁22と天井面材32
からなる天井パネル26aが設けられている。天井パネ
ル26a上には、図6に示した互いに隣接して設けられ
た棟側屋根ユニット1A,1Bと、その屋根ユニット1
A,1Bの前後に互いに隣接して設けられた軒先側屋根
ユニット2A,2Bからなる屋根が載置されている。互
いに隣接した屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニッ
ト2A,2B間には、図4に示すように、前述の4個の
L字壁パネル24a〜24dを有する建物ユニット25
A〜25Dの建物枠組上のX点からY点に至ってT形綱
からなる鉄骨梁20が設けられて、天井パネル26が補
強されている。
【0010】棟側屋根ユニット1A(1B)は、従来と
略同様の構成、すなわち、妻小壁パネル3aとトラス梁
3bと屋根パネル3cとで構成され、妻小壁パネル3a
は下枠4と下枠4に立設した縦枠5と上枠6とその上枠
6に立設した束材7と斜め上枠8とこれらの小壁枠組D
1に張設された硬質木片セメント板や石膏ボード等の壁
面材9から形成されている。ここで、壁面材9が、外周
壁を構成するときは、硬質木片セメント板が小壁枠組D
1の外面に張設され、内壁を構成するときは、石膏ボー
ドが小壁枠組D1の内面に張設される。トラス梁3b
は、下弦材10と上弦材12と両弦10,12間に設け
られた束材7と斜め束材11から形成され、屋根パネル
3cは梁材13と棟梁14と両梁13,14間に設けら
れた垂木15とこれらの屋根枠組D2に張設された構造
合板等の屋根面材16から形成されている。また、軒先
側屋根ユニット2A(2B)も、従来と略同様の構成、
すなわち、妻小壁パネル3aと一方に傾斜する屋根パネ
ル3cとで構成されている。小壁パネル3aは、下枠4
と下枠4に立設する縦枠5と斜め上枠8とこれらの小壁
枠組D3に張設された硬質木片セメント板や石膏ボード
等の壁面材9から形成され、壁面材9が、外周壁を構成
するときは、硬質木片セメント板が小壁枠組D3の外面
に張設され、内壁を構成するときは、石膏ボードが小壁
枠組D3の内面に張設される。屋根パネル3cは軒梁1
8と梁材19と両梁18,19間に設けられた垂木15
と一方縁の互いに隣接する垂木15間に設けられたけら
ば垂木23とこれらの屋根枠組D4に張設された屋根面
材16から形成されている。
【0011】前記鉄骨梁20は、フランジ20aとその
中心線に沿って垂直に立設したウェブ20bとを有する
T形綱からなる。その鉄骨梁20で、鉄骨梁20と各屋
根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2Bの
下枠4を、鉄骨梁20のフランジ20aの両側に予め固
定された締結用ボルトb1を下枠4に対応して穿設され
たボルト挿通孔c1に挿入し、そのボルトb1と螺合す
るナットm1の締結により接合して、互いに隣接して設
けられた屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2
A,2Bを支持している。また、この鉄骨梁20の両端
には、建物ユニット25A,25B,25C,25Dの
壁パネル24a〜24dを補強する補強用柱27が、図
4の前記X点,Y点に配置されている。鉄骨梁20は、
図5に示すように、その補強用柱27に予め締結用ボル
トb2を取り付けたコ字金物28を介し、その締結用ボ
ルトb2をフランジ20aに対応して穿設されたボルト
挿通孔c2に挿入し、締結用ボルトb2と螺合するナッ
トm2により締結されて、また、補強用柱27と金物2
8とを締結する締結用ボルトb3と締結用ボルトb3に
螺合するナットm3との締結により接合されて補強用柱
27に支持されている。
【0012】前記建物ユニット25A,25B,25
C,25D上の天井パネル26aには、室内を保温する
ために天井側野縁21と天井端野縁22からなる各枠内
に例えば、グラスウールからなる断熱材23が充填され
ている。前記互いに隣接する各屋根ユニット1A,1B
および屋根ユニット2A,2Bの各妻小壁パネル3a,
3aの小壁枠組D1,D2には、石膏ボード等の壁面材
9が釘打ち等により張設されている。この壁面材9は、
材料規格の関係から大きさが定まっており、これら数枚
を用いて張設されている。また、屋根ユニット1A,1
Bおよび軒側屋根ユニット2A,2Bの各妻小壁パネル
3aの屋根小壁の下部には、壁面材9を設けない開口部
30が形成されている。この開口部30は、断熱材23
を挿入するための挿入孔になっている。その開口部30
がある各妻小壁パネル3aの小壁枠組D1,D2には、
縦枠5の間に横桟29が設けられて壁面材9の下端を支
持している。
【0013】互いに隣接した屋根ユニット1A,1Bお
よび屋根ユニット2A,2Bを接合している鉄骨梁20
は、その上面に開口部30から挿入された断熱材23が
設けられて、鉄骨梁20上の金属面が露出しないように
被覆されている。こうすると、天井パネル26aの全面
が連続する断熱層で覆われた状態になり、天井面が断熱
性のある遮断面となる。このように、各屋根ユニット1
A,1Bおよび2A,2Bの妻小壁パネル3aの下部に
壁面材9を設けない開口部30を通して鉄骨梁20を覆
う断熱材23を設けるため、互いに隣接した屋根ユニッ
ト1A,1Bおよび2A,2B間の軒先等から外気(冷
気)が侵入しても、鉄骨梁20上を覆う断熱材23によ
って冷気が確実に遮断される。即ち、断熱材23によ
り、鉄骨梁20上の金属面が被覆されるので、鉄骨梁2
0が冷橋とはならず、鉄骨梁20自体およびその直下の
天井面の結露が防止される。
【0014】また、この実施例の場合、互いに隣接した
各屋根ユニット1A,1Bおよび屋根ユニット2A,2
Bの鉄骨梁20による接合は、予め締結用のボルトb1
を鉄骨梁20に固定してある。従って、クレーン等を使
用して、建物ユニット25A,25B,25C,25D
上に屋根ユニット1A,1Bおよび2A,2Bを組付け
する際に、鉄骨梁20に垂直に立設された締結用ボルト
b1が案内ピンを兼ね、また対応して下枠4に穿設され
たボルト挿通孔c1が案内孔となって、屋根ユニットの
位置決め固定が簡単になり、屋根の組付け作業が容易に
なり、作業が円滑かつ能率的に行われる。屋根ユニット
1A,1Bの枠組みには、開口部30の他に、小壁パネ
ル3aの両側に縦方向に開口部31が設けられている。
この開口部31は、作業用のスペース穴になっており、
この穴から手を挿入してボルト・ナット等の締結が行わ
れる。なお、通常、縦方向の開口部31および妻小壁パ
ネル3aの下部の開口部30は、建築現場において、ボ
ルト・ナット等の締結が行われた後に、壁面材9で封止
される。
【0015】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限るものでは
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で実施すること
ができる。従って、設計の変更等があってもこの発明に
含まれることは、言うまでもない。例えば、小壁枠組に
張設される壁材は、その外側に張設してもよい。また、
断熱材は、グラスウールに限らず、ロックウール,発砲
スチロール等、その他の断熱材を用いることができる。
また、鉄骨梁は、T形鋼に限らない。また、上述の実施
例では、妻小壁パネル同士を鉄骨梁を介して接合する場
合について述べたが、屋根桁面(長辺側の面)を構成す
る桁小壁パネル同士を鉄骨梁を介して接合する場合にも
勿論適用できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各屋根ユ
ニットの屋根小壁パネルの下部に壁面材を設けない開口
部を通して鉄骨梁上を覆う断熱材を設けたことで、屋根
ユニットの軒先等から外気(冷気)が侵入しても、鉄骨
梁上を覆った断熱材により冷気が有効に遮断される。そ
のため、鉄骨梁上の金属面は冷気に晒されることはな
く、その鉄骨梁が冷橋とはならず、鉄骨梁自体およびそ
の直下の天井面の結露を確実に防止することができる。
従って、結露による天井の染み等の汚れも生じることが
ない。また、請求項2記載の発明によれば、鉄骨梁を、
フランジの略中心線に沿ってウェブが垂直に立設された
T形綱とするため、フランジの両側で互いに隣接して設
けられた屋根ユニットの屋根小壁パネルをそれぞれ支持
でき、またフランジの略中心線に沿って設けられたウェ
ブにより、梁に加わる剪断力を有効に受け止められる。
請求項3記載の発明によれば、鉄骨梁には、締結用ボル
トが一体に垂直に立設され、その締結用ボルトに対応し
て屋根小壁パネルの下枠にボルト挿通孔が穿設されてい
るため、建物ユニット上に屋根ユニットを組付けする際
に、鉄骨梁に垂直に立設された締結用ボルトが案内ピン
を兼ね、また対応して穿設されたボルト挿通孔が案内孔
となって、屋根ユニットの位置決め固定が容易になる。
請求項4記載の発明によれば、小壁枠組に張設された壁
面材の下端が横桟に支持されるため、壁面材の下端を横
桟に釘打ち等で固定して横桟で支持でき、壁面材の下端
の強度が強化される等、本発明による効果は、頗る大で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である建物の屋根構造の要部
を一部破砕して示す一部破砕斜視図である。
【図2】図1のA視拡大断面図である。
【図3】図1のB視拡大端面図である。
【図4】図1の屋根構造を適用する建物の平面図であ
る。
【図5】鉄骨梁と補強柱との接合状態を示す分割斜視図
である。
【図6】一般的な屋根の斜視図である。
【図7】棟側屋根の屋根ユニットの構成を示す斜視図で
ある。
【図8】軒側屋根の屋根ユニットの構成を示す斜視図で
ある。
【図9】従来の屋根構造の要部を一部破砕して示す一部
破砕斜視図である。
【図10】図9のA視拡大断面図である。
【図11】図9のB視拡大端面図である。
【符号の説明】
1A,1B 棟側屋根ユニット(屋根ユニット) 2A,2B 軒先側屋根ユニット(屋根ユニット) 3a 妻小壁パネル(屋根小壁パネル) 3b 屋根パネル 4 下枠 9 壁面材 20 鉄骨梁 23 断熱材 30 開口部 D1,D3 小壁枠組

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小壁枠組の内外両面のうち少なくとも一
    方の面に壁面材が張設されてなる屋根小壁パネルと、該
    屋根小壁パネルに支持される屋根パネルとをそれぞれ有
    してなる複数の屋根ユニットを互いに隣接して連結して
    なる建物の屋根構造において、 前記屋根小壁パネル同士を鉄骨梁を介して重合状態で接
    合することで、任意の隣接屋根ユニット同士を連結する
    と共に、これら隣接屋根ユニット間では、各屋根小壁パ
    ネルの下部に壁面材を設けない開口部を形成し、該開口
    部を通して前記鉄骨梁上を覆う断熱材を設けてなること
    を特徴とする建物の屋根構造。
  2. 【請求項2】 前記鉄骨梁は、フランジの略中心線に沿
    ってウェブが垂直に立設されたT形綱からなることを特
    徴とする請求項1記載の建物の屋根構造。
  3. 【請求項3】 前記鉄骨梁には、締結用ボルトが一体に
    垂直に立設され、該締結用ボルトに対応して屋根小壁パ
    ネルの下枠にボルト挿通孔が穿設されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の建物の屋根構造。
  4. 【請求項4】 前記小壁枠組は、横桟が互いに隣接した
    縦枠間の下部に設けられて、該小壁枠組に張設された壁
    面材の下端を支持していることを特徴とする請求項1記
    載の建物の屋根構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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