JP2852823B2 - 回転霧化頭型静電塗装装置 - Google Patents

回転霧化頭型静電塗装装置

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JP2852823B2
JP2852823B2 JP3131888A JP13188891A JP2852823B2 JP 2852823 B2 JP2852823 B2 JP 2852823B2 JP 3131888 A JP3131888 A JP 3131888A JP 13188891 A JP13188891 A JP 13188891A JP 2852823 B2 JP2852823 B2 JP 2852823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸内を介して塗料
を供給するセンターフィード方式の回転霧化頭型静電塗
装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベル型またはディスク型の回転
霧化頭を用いたセンターフィード方式の静電塗装装置
は、該回転霧化頭を高速回転させると共に回転軸内に設
けたフィードチューブを介して回転霧化頭に帯電塗料を
供給することによって当該塗料を霧化し、霧化された帯
電塗料粒子を電気力線に沿って被塗物に飛行塗着させる
ようになっている。
【0003】そこで、従来技術によるセンターフィード
方式の静電塗装装置について、図3および図4を参照し
つつ述べる。
【0004】まず、図3において、1は静電塗装機、2
は該静電塗装機1のハウジングをなす樹脂材料(例え
ば、ポリアセタール)からなる本体で、該本体2の先端
側は環状のモータホルダ部2Aとなり、後端側には取付
用ブラケット(図示せず)が設けられている。
【0005】3は前記本体2のモータホルダ部2Aに設
けられたタービン型のエアモータを示し、該エアモータ
3は金属材料により円筒状に形成されたモータハウジン
グ4と、該モータハウジング4内の軸方向に穿設され、
軸方向一側に位置して半径方向に円形のタービン室5A
が、中間部付近には大径穴部5Bが形成された軸穴5
と、該軸穴5の大径穴部5Bに位置してモータハウジン
グ4に配設されたラジアル空気軸受6,6と、軸穴5の
タービン室5Aの軸方向前後に設けられたスラスト空気
軸受7,7と、該各スラスト空気軸受7間に位置して配
設され、外周面には多数の羽根(図示せず)が等間隔で
配設されたタービン8とから大略構成されている。
【0006】ここで、前記各ラジアル空気軸受6は軸穴
5に対して後述する回転軸15を非接触状態で支持する
ために、該回転軸15の周囲に位置してモータハウジン
グ4に固着された通気性の金属材からなるスリーブ状の
軸受9と、該軸受9の外周面に位置してモータハウジン
グ4に軸穴5と同心状に形成された空気室10とから構
成されている。そして、前記各空気軸受6は軸受9と空
気室10とによって静圧空気軸受を構成し、後述する如
く空気室10に供給された高圧空気を軸受9から噴出す
ることにより、回転軸15を非接触状態で支持すること
ができる。なお、各ラジアル空気軸受6は軸線方向に所
定間隔を離間させて2個配設するものとして述べたが、
該空気軸受6は1個としてもよく、また3個以上配設し
てもよいものである。
【0007】また、前記各スラスト空気軸受7はタービ
ン室5Aに対してタービン8を非接触状態で支持するた
めに、該タービン8の両側面に位置してモータハウジン
グ4に配設され、タービン8の両側面を挟むようにモー
タハウジング4に固着された通気性の金属材からなる円
環状の軸受11と、該軸受11の背面側に位置してモー
タハウジング4に形成された空気室12とから構成され
る。そして、前記各空気軸受7も軸受11と空気室12
とで静圧軸受を構成し、空気室12に供給された高圧空
気を軸受11に噴出することによりタービン8を非接触
状態で支持することができる。
【0008】13は本体2およびモータハウジング4に
形成されたタービン駆動用空気通路を示し、該タービン
駆動用空気通路13の一端は空気源(図示せず)に接続
され、その他端はタービン室5A内においてタービン8
の羽根の前面に向け開口したノズル口となっている。そ
して、タービン駆動用空気通路13に供給された高圧空
気をタービン8の羽根に噴射することにより、該タービ
ン8を高速回転させるようになる。
【0009】14は本体2およびモータハウジング4に
形成された軸受用空気通路を示し、該空気通路14の一
端は圧気源(図示せず)と接続され、その他端14A,
14A,…は分岐してそれぞれ各空気室10,12に接
続されている。
【0010】15は前記エアモータ3の軸穴5に挿嵌さ
れた金属材料により中空筒状に形成された回転軸を示
し、該回転軸15の基端側はタービン8が固着され、先
端部15Aはエアモータ3外に突出し、かつ途中部分は
各ラジアル空気軸受6によって静圧的にモータハウジン
グ4との間に微小間隙を有して非接触状態で支持されて
いる。
【0011】16は前記エアモータ3外に位置して回転
軸15の先端部15Aに固着されたベル型の回転霧化頭
を示し、該回転霧化頭16は軸方向中間のリム16Aを
挟んで一端側が回転軸15の先端側に取付けられる取付
部16Bとなり、他側が朝顔状に拡開する平滑化面16
Cとなり、該平滑化面16Cの先端は多数のV字状溝が
形成された放出端縁16Dとなっている。そして、前記
回転霧化頭16には平滑化面16Cの途中に位置してハ
ブ部材17が取付けられ、該ハブ部材17は背面側が後
述のフィードチューブ26から塗料ノズル30を介して
塗料、洗浄溶剤等が供給される凸円錐状の塗料供給面1
7Aとなり、周辺部には該塗料供給面17Aからの塗
料、洗浄溶剤を放出端縁16D側に供給する第1のハブ
孔17Bが多数穿設され、かつ中央部にはハブ前面17
Cを洗浄する際に洗浄溶剤を供給する第2のハブ孔17
D,17D,…が穿設されている。
【0012】18は回転霧化頭16の外周を囲むように
して本体2の先端側に設けられた第1のシェーピングエ
アノズル、19は該第1のシェーピングエアノズル18
の外側に設けられた第2のシェーピングエアノズルを示
し、該第2のシェーピングエアノズル19は本体2,エ
アモータ3を覆う本体カバー20に螺着、固定されると
共に、第1のシェーピングエアノズル18をエアモータ
3との間で挟着している。また、シェーピングエアノズ
ル18,19および本体カバー20は絶縁材料(例え
ば、ポリアセタール)により形成されている。
【0013】ここで、前記エアモータ3と本体カバー2
0との間には第1のシェーピングエアチャンバ21が形
成され、該エアチャンバ21には本体2に形成したシェ
ーピングエア供給通路(図示せず)を介してシェーピン
グエアが供給されるようになっている。さらに、前記第
1,第2のシェーピングエアノズル18,19間には第
2のシェーピングエアチャンバ22が形成され、第1,
第2のシェーピングエアチャンバ21,22間は第1の
シェーピングエアノズル18に形成したシェーピングエ
ア通路23を介して連通している。そして、前記第2の
シェーピングエアチャンバ22内のシェーピングエア
は、第1,第2のシェーピングエアノズル18,19の
先端に形成されたリング状エア噴出孔24から、回転霧
化頭16の先端側の外周に噴出され、該回転霧化頭16
から噴霧された塗装パターンを円形状にパターン成形す
る。
【0014】なお、回転霧化頭16の先端側外周面と第
1のシェーピングエアノズル18先端との間にもリング
状エア噴出孔25が形成され、各エア軸受6,7および
タービン8等から流出したエアの一部をシェーピングエ
アとして噴出する。
【0015】26は回転軸15内に同軸に設けられたフ
ィードチューブを示し、該フィードチューブ26は、金
属材料によって筒状に形成された外筒27と内筒28と
からなり、該外筒27の基端側は後述するリング39お
よび保持部材40を介して本体2に取付けられ、先端側
は後述する塗料ノズル30が取付けられるノズル取付部
27Aとなっている。また、前記内筒28の基端側は保
持部材40を介して本体2に取付けられ、先端側は外筒
27のノズル取付部27A近傍に延在し、該内筒28と
外筒27との間を連通する連通部29となっている。
【0016】30は前記外筒27のノズル取付部27A
に設けられ、金属材料により筒状に形成された塗料ノズ
ルを示し、該塗料ノズル30は図4に示す如く、筒部3
0Aと、該筒部30Aの先端側に形成された小径部30
Bと、該小径部30Bの先端面にテーパ状に形成された
吐出部30Cと、基端面に後述する塗料供給弁34の弁
体34Cが着座すべく形成された弁座30Dと、前記筒
部30Aの外周面に形成されたねじ部30Eと、該ねじ
部30Eと弁座30Dとの間に位置し、筒部30Aの外
周面に環状に形成されたOリング31を装着するOリン
グ溝部30Fとから構成されている。また、該塗料ノズ
ル30の内周面は塗料吐出通路30Gとなっている。
【0017】32は前記内筒28内に形成された塗料供
給通路を示し、該塗料供給通路32は外筒27に設けら
れた塗料ノズル30の塗料吐出通路30Gと後述の塗料
供給弁34を介して開閉可能に連通している。33は前
記外筒27と内筒28との間に形成された塗料排出通路
を示し、該塗料排出通路33と塗料供給通路32とは連
通部29の位置で連通している。また、塗料供給通路3
2は図示しない色替え装置に接続され、塗料排出通路3
3は図示しない排液タンクに接続される。
【0018】34は2ポート2位置のスプリングリター
ン型エア切換弁からなる塗料供給弁を示し、塗料供給弁
34は本体2に設けられたアクチュエータ34Aと、内
筒28内に挿通され、基端側が該アクチュエータ34A
によって進退する弁軸34Bと、該弁軸34Bの先端に
設けられ塗料ノズル30の弁座30Dに離着座する弁体
34Cとからなっており、塗料供給通路32と塗料吐出
通路30Gとの間を開閉する。35は同じく2ポート2
位置のスプリングリターン型エア切換弁からなる排液弁
を示し、該排液弁35も本体2に設けられたアクチュエ
ータ35Aと、弁軸35Bと、塗料排出通路33の途中
を開閉する弁体35Cとから構成されている。
【0019】36はエアモータ3の外周面に装着された
環状の導電性リングを示し、該導電性リング36は接続
部材37,高圧抵抗38を介して高圧ケーブル(図示せ
ず)に接続され、該高圧ケーブルは外部に設けられた図
示しない高電圧発生装置に接続されている。
【0020】39,40は本体2とエアモータ3との間
に設けられた金属製のリング,保持部材を示し、該リン
グ39はエアモータ3のモータハウジング4とフィード
チューブ26の外筒27とを電気的に接続し、保持部材
40はフィードチューブ26の外筒27および内筒28
の各基端側を本体2に保持すると共に、モータハウジン
グ4と内筒28とをリング39を介して電気的に接続し
ている。
【0021】そして、高電圧発生装置からの高電圧は高
圧ケーブル,高圧抵抗38,接続部材37および導電性
リング36を介してエアモータ3のモータハウジング4
に供給されると共に、リング39および保持部材40を
介してフィードチューブ26に供給される。
【0022】従来技術はこのように構成されるが、次に
その塗装行程について述べる。
【0023】まず、塗装準備工程において、色替え装置
を駆動させて塗料を塗料供給通路32に充填されている
ものとする。そして、高電圧発生装置から高電圧ケーブ
ル、高抵抗37,接続部材37,導電性リング36を介
して、エアモータ3のモータハウジング4およびリング
39,保持部材40を介して、フィードチューブ26に
高電圧を供給する。また、シェーピングエア供給通路か
らシェーピングエアを供給し、第1のシェーピングエア
チャンバ21、シェーピングエア通路23、第2のシェ
ーピングエアチャンバ22を介して、リング状エア噴出
孔24から当該シェーピングエアを噴出する。この状態
で塗料供給弁34のアクチュエータ34Aに塗装用エア
制御信号を供給し、弁軸34Bと一体に弁体34Cを図
中右方に変位させ開弁する。
【0024】この結果、塗料供給通路32内の塗料は塗
料ノズル30の塗料吐出通路30Gから回転霧化頭16
に設けられたハブ部材17の塗料供給面17Aに向け吐
出される。吐出された塗料は回転霧化頭16の高速回転
によって、第1のハブ孔17Bを通過して平滑化面16
Cを放出端縁16Dに向け流れ、該放出端縁16Dから
液糸として噴霧され、静電霧化されて帯電粒子となる。
この帯電粒子は回転霧化頭16と被塗物との間の電気力
線に沿って飛行し、該被塗物に塗着する。
【0025】このとき、フィードチューブ26には高電
圧が印加されているから、塗料が塗料供給通路32を通
過する間に帯電され、この帯電された塗料が回転霧化頭
16から噴霧されるときに帯電粒子となって、被塗物へ
の塗着効率を向上させるようになっている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、塗料の帯電をフィードチューブ26に高電
圧を印加することによって、塗料を帯電させるようにな
っているが、高圧ケーブルを介して供給される高電圧は
フィードチューブ26に印加されるだけでなく、エアモ
ータ3のモータハウジング4にも供給されているから、
該モータハウジング4も高電圧状態となる。一方、フィ
ードチューブ26を通過する間に高電圧に帯電された塗
料が回転霧化頭16に連続的に噴出されているから、回
転霧化頭16および回転軸15も高電圧となる。しか
し、該回転軸15および回転霧化頭16は各空気軸受
6,7によって、各軸受9,11と微小間隙を有して非
接触状態で支持されているから、高電圧に帯電している
フィードチューブ26およびモータハウジング4とは直
接接触してしない。このため、回転軸15と軸穴5およ
び各軸受9,11との間は微小間隙からなる空気室が存
在するため、この間での異常な電圧差のためにスパッタ
リング現象が発生する。
【0027】この結果、このスパッタリング現象によ
り、軸穴5の内周面および各軸受9,11の金属がイオ
ン化して回転軸15の外周面に蒸着され、図3のように
蒸着物S,S,…が発生する。これにより、この各蒸着
物Sが回転軸15の径方向に成育し、回転軸15が各軸
受9,11および軸穴5と接触するようになり、回転軸
15の回転抵抗となり、回転霧化頭16の回転数を落と
してしまい、塗料の霧化効率を低下させ、塗着効率を低
下させ、ひいては回転霧化頭型静電塗装装置の寿命を短
命にするという問題がある。
【0028】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は長期使用においても塗着効率を
低下させず使用できるようにした回転霧化頭型静電塗装
装置を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は金属材料によって形成されたモータ
ハウジングの軸方向に軸穴が穿設され、該軸穴の周囲に
ラジアル空気軸受が設けられると共に、該軸穴の奥部に
スラスト空気軸受で支持されたタービンが設けられたエ
アモータと、該エアモータの軸穴に挿通されて前記空気
軸受によって支持され、軸方向一端が前記タービンに固
着されると共に他端側がエアモータ外に突出し、前記タ
ービンにより該エアモータに対して非接触状態で回転す
る金属材料からなる回転軸と、該回転軸の他端側に設け
られた回転霧化頭と、前記回転軸内に同軸に挿通され、
一端側が塗料源に連なり、他端側が該回転霧化頭内に延
在する金属材料からなるフィードチューブと、前記エア
モータを介して該フィードチューブに高電圧を印加する
高電圧印加手段とからなる回転霧化頭型静電塗装装置に
おいて、前記フィードチューブまたは回転軸のいずれか
一方には、該フィードチューブから回転軸に高電圧を印
加するスパッタリング防止用ブラシを設けたことを特徴
としている。
【0030】
【作用】上記構成により、高電圧印加手段からエアモー
タに印加された高電圧は、モータハウジングを介してフ
ィードチューブに供給される。そして、フィードチュー
ブに供給された高電圧は、スパッタリング防止用ブラシ
を通じてフィードチューブから回転軸に供給される。こ
れにより、回転軸とエアモータとの間のスパッタリング
を防止できる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図2に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0032】図中、41は外筒27のノズル取付部27
Aに設けられた本実施例の塗料ノズルを示し、該塗料ノ
ズル41は従来技術の塗料ノズル30とほぼ同様に金属
材料により筒状に形成され、該塗料ノズル41は図2に
示す如く、筒部41Aと、該筒部41Aの先端側に形成
された小径部41Bと、該小径部41Bの先端面にテー
パ状に形成された吐出部41Cと、基端面に塗料供給弁
34の弁体34Cが着座すべく形成された弁座41D
と、前記筒部41Aの外周面に形成されたねじ部41E
と、該ねじ部41Eと弁座41Dとの間に位置し、筒部
41Aの外周面に環状に形成されたOリング42を装着
するOリング溝部41Fとから構成されている。また、
該塗料ノズル41の内周面は塗料吐出通路41Gとな
り、前記小径部41Bとねじ部41Eとの間に位置する
筒部41Aには小孔部41Hが形成されている。
【0033】43はスパッタリング防止用ブラシを示
し、該スパッタリング防止用ブラシ43は柔軟性の高い
繊維状の導電性材料(例えば、カーボン繊維)数十本か
らなり、その基端側は前記塗料ノズル41の小孔部41
H内に挿嵌され、先端側は塗料ノズル41に径方向に拡
散するように伸びている。ここで、前記スパッタリング
防止用ブラシ43は小孔部41Hに挿嵌された後、該小
孔部41Hの周囲をポンチで叩くことにより固着される
もので、44,44,…はポンチの打痕である。
【0034】そして、スパッタリング防止用ブラシ43
を備えた塗料ノズル41をフィードチューブ26の外筒
27のノズル取付部27Aに設けることによって、スパ
ッタリング防止用ブラシ43の先端側は回転軸15に接
触するから、フィードチューブ26の外筒27に供給さ
れた高電圧をスパッタリング防止用ブラシ43を介して
回転軸15に印加される。このため、エアモータ3によ
り回転軸15が回転した場合でも、スパッタリング防止
用ブラシ43は回転軸15の回転抵抗にはならずに、常
に回転軸15と接触し、回転軸15に高電圧を印加し続
けている。
【0035】本実施例による静電塗装装置は上述の如き
構成を有するもので、その基本的作動については従来技
術によるものと格別差異はない。
【0036】かくして、本実施例によれば、スパッタリ
ング防止用ブラシ43を有する塗料ノズル41をフィー
ドチューブ26の外筒27のノズル取付部27Aに設け
ることにより、フィードチューブ26の外筒27に供給
された高電圧をスパッタリング防止用ブラシ43を介し
て回転軸15に印加することができ、回転軸15に高電
圧を容易に印加することができる。
【0037】この結果、回転軸15とエアモータ3のモ
ータハウジング4および各軸受9,11との電位差をな
くして同電位として、回転軸15と軸穴5および各軸受
9,11との間に発生するスパッタリング現象を確実に
防止することができる。これにより、回転軸15の外周
面にスパッタリング現象により発生していた蒸着物Sの
発生を効果的に防止することができるから、回転軸15
の回転抵抗を低減することなく、長期に亘って回転軸1
5を定格通りの高回転させることができる。そして、回
転霧化頭16の回転数の低下を防止し、霧化効率を常に
一定に保つことができ、塗着効率の低下を防止できる。
従って、静電塗装装置の寿命を効果的に延ばすことがで
きる。
【0038】なお、前記実施例では、スパッタリング防
止用ブラシ43を塗料ノズル41に設けるものとして述
べたが、本発明はこれに替えて、回転軸15の内周面に
スパッタリング防止用ブラシ43を設けてもよく、また
スパッタリング防止用ブラシ43の形状は繊維状に限ら
ず、回転軸15の回転抵抗にならないものであればよ
い。
【0039】また、フィードチューブ26は外筒27,
内筒28とからなる2重筒状のものを例示したが、例え
ば実公平1−41496号公報に示すように1本のフィ
ードチューブを用いたものでもよい。
【0040】さらに、フィードチューブ26に対して塗
料ノズル41を取付けたものを例示したが、塗料弁を塗
料供給通路の途中に設ける場合には、フィードチューブ
を1本の筒状体とし、塗料ノズルを廃止してもよく、こ
の場合にはフィードチューブの先端にスパッタリング防
止用ブラシを設ければよい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、フ
ィードチューブまたは回転軸のいずれか一方には、該フ
ィードチューブから回転軸に高電圧を印加するスパッタ
リング防止用ブラシを設けるようにしたから、フィード
チューブから回転軸に高電圧を容易に印加することがで
き、従来発生していたエアモータと回転軸間のスパッタ
リング現象を確実に防止することができ、このスパッタ
リング現象により回転軸の外周面に生じていた蒸着物の
発生を効果的に防止でき、回転軸の回転数を長期に亘っ
て定格回転数に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例を示す静電塗装機の要部縦
断面図である。
【図2】本発明による塗料ノズルおよびスパッタリング
防止用ブラシを示す斜視図である。
【図3】従来技術による静電塗装機の要部縦断面図であ
る。
【図4】従来技術による塗料ノズルの斜視図である。
【符号の説明】
1 静電塗装機 3 エアモータ 5 軸穴 6 ラジアル空気軸受 7 スラスト空気軸受 8 タービン 15 回転軸 16 回転霧化頭 26 フィードチューブ 27 外筒 28 内筒 41 塗料ノズル 43 スパッタリング防止用ブラシ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料によって形成されたモータハウ
    ジングの軸方向に軸穴が穿設され、該軸穴の周囲にラジ
    アル空気軸受が設けられると共に、該軸穴の奥部にスラ
    スト空気軸受で支持されたタービンが設けられたエアモ
    ータと、該エアモータの軸穴に挿通され前記空気軸受
    によって支持され、軸方向一端が前記タービンに固着さ
    れると共に他端側がエアモータ外に突出し、前記タービ
    ンにより該エアモータに対して非接触状態で回転する
    属材料からなる回転軸と、該回転軸の他端側に設けられ
    た回転霧化頭と、前記回転軸内に同軸に挿通され、一端
    側が塗料源に連なり、他端側が該回転霧化頭内に延在す
    金属材料からなるフィードチューブと、前記エアモー
    タを介して該フィードチューブに高電圧を印加する高電
    圧印加手段とからなる回転霧化頭型静電塗装装置おい
    て、前記フィードチューブまたは回転軸のいずれか一方
    には、該フィードチューブから回転軸に高電圧を印加す
    るスパッタリング防止用ブラシを設けたことを特徴とす
    る回転霧化頭型静電塗装装置。
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