JP2851711B2 - 電気電子部品の気密封止方法 - Google Patents

電気電子部品の気密封止方法

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JP2851711B2
JP2851711B2 JP3619791A JP3619791A JP2851711B2 JP 2851711 B2 JP2851711 B2 JP 2851711B2 JP 3619791 A JP3619791 A JP 3619791A JP 3619791 A JP3619791 A JP 3619791A JP 2851711 B2 JP2851711 B2 JP 2851711B2
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sealing resin
sealing
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宣広 勝野
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SURIIBONDO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気電子部品の気密封
止方法に関し、特に封止容器に対する樹脂注入による電
気電子部品の気密封止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防水リレースイッチ、ボリュームスイッ
チ、インヒビタスイッチ、フライバックトランス、整流
器、コイル、各種基盤等の電気電子部品の防水、防湿、
防音、防振、固定のために、それら電気電子部品を封止
容器内に装填し、電気電子部品を装填された封止容器内
に所要の性質を有する封止用樹脂を流し込んで、封止用
樹脂により電気電子部品を気密封止することは従来より
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き手法による
電気電子部品の気密封止は、一応、所期の目的を達成す
るが、しかし、封止容器に対する封止用樹脂の注入が流
し込みであるため、封止容器全体に封止用樹脂を注入す
るのに時間がかかり、また空気の巻き込みにより内部に
空気溜りが生じ易く、気密封止の信頼性について問題が
ある。また高粘性の封止用樹脂にあっては、注入硬化後
の外表面の平滑性が悪く、気密封止体の外観を損ねるこ
とになる。
【0004】このため、高度の気密封止の信頼性を必要
とする電気電子部品の気密封止に於いては、空気溜りの
発生を回避するために、真空室にて封止容器に封止用樹
脂を注入することが行われている。しかし、これは、電
気電子部品の気密封止コストを高騰させる原因になり、
しかも一般生産ラインに於ける電気電子部品の気密封止
工程の自動化の妨げになる。
【0005】本発明は、従来の電気電子部品の気密封止
に於ける上述の如き問題点に着目してなされたものであ
り、大気圧下に於いて電気電子部品の気密封止を信頼性
高く、且つ短時間に生産効率よく行う電気電子部品の気
密封止方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、気密封止すべき電気電子部品を容器本体内
に装填し、前記容器本体に蓋体を係合装着して前記容器
本体内部を密閉空間とし、前記容器本体或は前記蓋体に
形成された注入孔より封止用樹脂を射出装置により射出
し、前記密閉空間全体に封止用樹脂を充填することを特
徴とする電気電子部品の気密封止方法によって達成され
る。
【0007】
【作用】本発明による電気電子部品の気密封止方法によ
れば、気密封止すべき電気電子部品を収容して容器本体
と蓋体とにより密閉された空間に封止用樹脂が射出装置
により加圧状態にて射出され、その射出圧をもって封止
用樹脂が密閉空間全体に、速やかに、加圧充填され、空
気の巻き込みがあっても気泡は圧壊される。一方、内部
の空気は注入孔とは反対側の空気抜き孔から容易に外部
に排出される。このとき内部すみずみの空気は引き連れ
られ抜かれるため、内部には空気溜りを生じない。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0009】図1は本発明による電気電子部品の気密封
止方法の実施に用いる気密封止装置を含む電気電子部品
の生産ラインの一実施例を示している。図1に於いて、
符号200は電気電子部品の生産ラインの部品搬送用の
コンベアを示しており、コンベア200は、搬送駆動制
御装置202により搬送作動を制御され、電気電子部品
の封止容器Cを図にて左方へ間欠的に搬送するようにな
っている。
【0010】コンベア200の一側方の一つの作業ステ
ーションには台座204により射出装置206が配置さ
れている。射出装置206は、封止容器C内の電気電子
部品の気密封止のため、図2に示されている如く、封止
容器C内に封止用樹脂を射出するようになっている。
【0011】封止容器Cは、図3に示されている如く、
気密封止すべき電気電子部品Pを収容する上方開口の箱
状の容器本体Cbと、容器本体Cbに係合して容器本体
Cbの上方開口を閉じる蓋体Ccにより構成され、容器
本体Cbと蓋体Ccとにより容器本体内部を密閉空間と
するようになっている。容器本体Cbと蓋体Ccとの接
合部には容器本体Cbの内部に連通する封止用樹脂の注
入孔Ib、Icが形成されている。また容器本体Cbに
は注入孔Ibとは反対側の位置に空気抜き孔Vが形成さ
れている。注入孔Ib、Icの封止容器Cの外壁に対す
る開口端部は後述のノズル本体43の半球状の先端部4
3aに受け入れる半球状凹部Pb、Pcとなっている。
【0012】図4および図5は射出装置206を複液性
の反応硬化型封止用樹脂の射出装置として構成した場合
の詳細構造を示している。射出装置206は、前後進基
板1上に固定されたシリンダ固定基台3を有し、シリン
ダ固定基台3は射出用シリンダ部材5を水平姿勢にて固
定保持している。
【0013】射出用シリンダ部材5は、内部に射出用シ
リンダ室7を構成し、一端部に射出ノズル保持用の先細
のシリンダヘッド部材9を同一軸線上に連接されてい
る。
【0014】射出用シリンダ部材5の射出用シリンダ室
7には射出用スクリュー11が自身の中心軸線の周り回
転可能に且つ軸線方向に移動可能に配置されている。射
出用スクリュー11は、図6〜図8によく示されている
如く、比較的大ピッチで、リード角の大きい三角ねじ状
のスクリューポンプ作用部13と、スクリューポンプ作
用部13より前方に設けられスクリューポンプ作用部1
3に比して小ピッチで、リード角が小さい角ねじ状のミ
キシングスクリュー部15とを有している。ミキシング
スクリュー部15には、その軸線方向全域にねじ高さに
等しい深さの矩形断面の軸線溝17が4個、周方向に互
いに等間隔をおいて設けられている。
【0015】射出用スクリュー11の先端部には、図9
〜図11に示されている如く、スクリューヘツド部材1
9がねじ止め固定されており、またスクリューヘツド部
材19の軸部21にシールリング部材23が軸線方向に
移動可能に外接嵌合している。シールリング部材23は
射出用スクリュー11の先端面がなすシール座面25と
これに対向するスクリューヘツド部材19の端面27と
の間を軸線方向に移動可能であり、図9に示されている
如く、シール座面25に着座することにより射出用シリ
ンダ室7のノズル側とスクリュー側との連通を遮断し、
これに対し図10に示されている如く、端面27に着座
することによりシール座面25との間の間隙29、軸部
21との間の間隙31およびスクリューヘツド部材19
の頭部33に形成された3個の切り溝35をもって射出
用シリンダ室7のノズル側とスクリュー側との連通せし
めるようになっている。軸線溝17と切り溝35の数を
偶数個及び奇数個としたのは、両者の位相をずらせ、混
練りを良好とするためである。
【0016】シーリング部材23の外周には、これの外
周面と射出用シリンダ部材5の射出用シリンダ室内周面
との間のシールのために、Oリング37が二つ互いに軸
線方向に隔置して設けられている。
【0017】シリンダヘッド部材9の先端部には弁付き
ノズル装置39が取り付けられている。弁付きノズル装
置39は、図12によく示されている如く、半球状の先
端部43aを備え、シリンダヘッド部材9の先端孔41
に軸線方向に移動可能に挿入されたノズル本体43と、
射出用シリンダ室7内にてノズル本体43の細軸部45
に軸線方向に相対変位可能に外接嵌合したスプール弁リ
ング47と、細軸部45の後端部に固定された弁座部材
49と、ノズル本体43をシリンダヘッド部材9に対し
閉弁側、即ち図にて左側へ付勢する圧縮コイルばね51
とを有し、ノズル本体43が封止容器Cの外壁とのタッ
チ圧により圧縮コイルばね51のばね力に抗してシリン
ダヘッド部材9に対し図にて右側へ相対移動することに
より、弁座部材49をスプール弁リング47との当接よ
り離間させて細軸部45に径方向に設けられた弁孔53
をシリンダ室7に対し露呈せしめるようになっている。
弁孔53は、ノズル本体43の中心部を軸線方向に延在
する誘導孔55およびこれに連続したノズル孔57と連
通しており、シリンダ室7の射出用封止用樹脂を誘導孔
55を介してノズル孔57へ導くようになっている。
【0018】尚、ノズル本体43の外周にはシール用の
Oリング59が設けられている。
【0019】また、射出用スクリュー11の後端近傍部
には図4及び図5に示されている如く、封止用樹脂の後
方への洩れを防止するためのOリング61が設けられて
いる。
【0020】射出用スクリュー11の後端部にはプラン
ジャ軸63が同軸に固定連結されている。プランジャ軸
63が射出用シリンダ部材5と嵌合している部分の外周
には封止用樹脂が後方へ洩れることを防止するための逆
ねじ65が形成されており、またプランジャ軸63とシ
リンダ固定基台3との間にはメカニカルシール67が設
置されている。
【0021】プランジャ軸63は射出用シリンダ部材5
の後端部より後方へ突出しており、この突出部をシリン
ダ固定基台3に固定のベアリング支持部材69より保持
されたリニアモーションベアリング71により自身の中
心軸線の周り回転可能に且つ軸線方向に移動可能に支持
されている。
【0022】プランジャ軸63の後端近傍部にはフラン
ジ73が設けられており、この部分のプランジャ軸63
の外周には、図5によく示されてる如く、駆動アーム7
5の一端部がプランジャ軸63に固定装着されたエンド
リング77とフランジ73との間にニードルスラストベ
アリング79を挟んで相対回転可能に軸線方向に連結さ
れている。
【0023】駆動アーム75は、図5によく示されてい
る如く、射出用シリンダ部材5の径方向に延在し、先端
部にて空気圧シリンダ装置81のシリンダロッド83の
先端部と連結されている。空気圧シリンダ装置81は、
射出用シリンダ部材5の側方にこれと並行して配置さ
れ、シリンダ固定基台3の側壁に固定されている。
【0024】プランジャ軸63の後端部にはこれの中心
部を軸線方向に延在してプランジャ軸63の後端面に開
口している軸受け入れ孔85が形成されている。軸受け
入れ孔85にはトルク伝達型のリニアモーションベアリ
ング87により回転駆動軸89が抜き差し可能に、換言
すればプランジャ軸63に対しテレスコーピングにトル
ク伝達関係に嵌合している。
【0025】回転駆動軸89は前後進基板1上に固定さ
れた電動機91の出力軸93とカップリング95により
トルク伝達関係に連結されている。
【0026】シリンダ固定基台3には封止用樹脂供給ブ
ロック97が固定されている。封止用樹脂供給ブロック
97には二液性の反応硬化型封止用樹脂の射出のため、
この実施例に於いては、図13によく示されている如
く、計量シリンダを兼ねた封止用樹脂供給チューブ99
が二つ互いに並列に取り付けられている。封止用樹脂供
給チューブ99は各々先端の封止用樹脂吐出口101を
もって封止用樹脂供給ブロック97に設けられた封止用
樹脂通路103に連通している。封止用樹脂通路103
は封止用樹脂供給ブロック97に設けられたロータリ弁
105を介して封止用樹脂供給ブロック97の封止用樹
脂通路107、シリンダ固定基台3の封止用樹脂通路1
09、更に射出用シリンダ部材5の中間部に設けられた
封止用樹脂供給口111に選択的に連通するようになっ
ている。
【0027】ロータリ弁105は、手動レバー113に
より回転操作される手動式のものであり、図4および図
14に示されている如き回動位置に於いては、封止用樹
脂通路103と封止用樹脂通路107との連通を確立
し、図4および図14に示されている如き回動位置より
図にて時計廻りに90度回動された時には封止用樹脂供
給ブロック97に形成された洗浄用溶剤通路115を封
止用樹脂通路103と封止用樹脂通路107とに連通接
続し、図4および図14に示されている如き回動位置よ
り図にて時計廻りに180度回動された時には封止用樹
脂通路103と封止用樹脂通路107との連通を遮断し
て洗浄用溶剤通路115を封止用樹脂通路107に連通
接続し、樹脂通路107との連通を遮断して洗浄用溶剤
通路115を封止用樹脂通路103に連通接続するよう
になっている。
【0028】図14に示されている如く、封止用樹脂供
給チューブ99は各々、先端側に封止用樹脂取入れ口1
17を有しており、封止用樹脂取入れ口117の各々に
は個別の封止用樹脂タンク119より液状の封止用樹脂
が封止用樹脂供給パイプ121、開閉弁123、封止用
樹脂供給パイプ125を介して補給されるようになって
いる。
【0029】洗浄用溶剤通路115は封止用樹脂供給ブ
ロック97に設けられた洗浄用溶剤供給口127に連通
しおり、洗浄用溶剤タンク129より洗浄用溶剤を洗浄
用溶剤供給パイプ131を介して供給されるようになっ
ている。
【0030】封止用樹脂供給チューブ99には、各々、
ピストン133が嵌合しており、ピストン133の図に
て左方への移動により封止用樹脂供給チューブ99内の
封止用樹脂が封止用樹脂吐出口101より封止用樹脂通
路103へ吐出されるようになっている。
【0031】封止用樹脂供給ブロック97には封止用樹
脂圧送用空気圧シリンダ装置135が封止用樹脂供給チ
ューブ99と平行に取り付けられている。封止用樹脂圧
送用空気圧シリンダ装置135はピストンロツド137
の先端に連接プレート139を取り付けられ、連接プレ
ート139には二本のプッシュロッド141の一端が各
々固定連結されている。プッシュロッド141の各々の
先端にはプッシュパッド143が取り付けられており、
プッシュパッド143は各々封止用樹脂供給チューブ9
9のピストン133と当接してこれを図にて左方へ押圧
するようになっている。
【0032】プッシュパッド143にはコの字形の位置
検出用ロッド145が取り付けられており、また封止用
樹脂供給ブロック97には封止用樹脂供給チューブ99
と平行にスイッチ支持ロッド147が取り付けられてい
る。スイッチ支持ロッド147には位置検出用ロッド1
45の先端に取り付けられたスイッチ感応部材153の
近接によりスイッチングを行う近接スイッチ149、1
51が取付位置調整可能に取り付けられている。これに
よりプッシュパッド143、ついては封止用樹脂供給チ
ューブ99のピストン133の軸線方向位置が監視され
る。
【0033】射出用シリンダ部材5が前方側にて外部に
露呈している部分には、射出シリンダ室7内の封止用樹
脂の硬化防止のため、この実施例に於いては、冷却ジャ
ケット159が取り付けられている。
【0034】前後進基板1は、図2によく示されている
如く、台座204上に固定されたロッドレス空気圧シリ
ンダ装置155の移動テーブル157と連結され、ロッ
ドレス空気圧シリンダ装置155により前後進往復移動
されるようになっている。
【0035】図1に示されている如く、射出装置206
の配設位置よりコンベア200の物品搬送方向に見て上
流側には光学的な物品通過センサ208が設けられてい
る。物品通過センサ208は、これの配置位置前方に於
ける封止容器Cの通過を無接触式に検出し、検出信号を
同期制御装置210へ出力するようになっている。
【0036】同期制御装置210はマイクロコンピュー
タを含む電気的な制御装置であってよく、これは、物品
通過センサ208よりの物品通過の検出信号に基き、コ
ンベア200上の封止容器Cの半球状凹部Pb、Pcが
丁度、射出装置206のノズル本体43に整合する位置
にて封止容器Cの搬送を停止すべく搬送停止指令を搬送
駆動制御装置202へ出力し、搬送駆動制御装置202
より搬送停止完了の信号を与えられることによりロッド
レス空気圧シリンダ装置155による射出装置206の
前進移動の指令信号を射出制御装置212へ出力し、射
出制御装置212より射出完了の信号を与えられること
により封止容器Cの搬送を再開すべく搬送再開指令を搬
送駆動制御装置202へ出力するようになっている。
【0037】射出制御装置212は、同期制御装置21
0より起動信号として前進移動指令信号を与えられるこ
とにより予め定められた手順による射出動作のシーケン
ス制御を下記の如く実行し、射出完了時に射出完了信号
を同期制御装置210へ出力するようになっている。射
出制御装置212は、射出装置206の射出用スクリュ
ーウ11のストローク制御による射出量、射出用スクリ
ューウ11の回転速度等を、ユーザにより設定されるパ
ラメータとして、所定の許容範囲内にて自由に変更可能
に設定され得るようになっている。
【0038】尚、封止容器Cがコンベア200により射
出装置206のノズル本体43に整合する位置を通過す
る時には、前処理として、容器本体Cb内に電気電子部
品Pが装填され、また容器本体Cbには蓋体Ccが係合
装着され、容器本体内部が既に電気電子部品Pを収容し
た密閉空間とされている。
【0039】同期制御装置210より射出制御装置21
2が前進移動指令信号を起動信号として入力すると、先
ずロータリ弁105が図4或は図14に示されている如
き回動位置にある状態にて封止用樹脂圧送用空気圧シリ
ンダ装置135が駆動され、プッシュロッド141、プ
ッシュパッド143の各々により各封止用樹脂供給チュ
ーブ99のピストン133が図にて左方へ押圧され、こ
れにより各封止用樹脂供給チューブ99の封止用樹脂が
封止用樹脂通路103、ロータリ弁105、封止用樹脂
通路107、109を通って封止用樹脂供給口111よ
り射出用シリンダ部材5の射出用シリンダ室7内に送ら
れる。またこれに伴い電動機91により回転駆動軸89
が回転駆動され、これの回転がトルク伝達型のリニアモ
ーションベアリング87によりプランジャ軸63、射出
用スクリュー11に伝達される。これによりこれらが自
身の中心軸線廻りに回転し、射出用シリンダ室7内に送
られた封止用樹脂が射出用スクリュー11のスクリュー
ポンプ作用部13によるスクリューポンプ作用により射
出用シリンダ室7内を前方へ、即ちミキシングスクリュ
ー部15の部分へ圧送される。
【0040】ミキシングスクリュー部15には、その軸
線方向全域に軸線溝17が設けられていることから、ミ
キシングスクリュー部15へ圧送された各封止用樹脂供
給チューブ99よりの封止用樹脂は各々、圧縮作用を受
けつつ一部がミキシングスクリュー部15のスクリュー
溝に沿って流れ、残りの封止用樹脂が各軸線溝17を進
む等して、複数個の流れを生じ、そしてこれらが合流
し、分流することが繰り返し生じる。これにより各封止
用樹脂供給チューブ99よりの封止用樹脂の混合が高効
率に満遍なく行われる。
【0041】混合された封止用樹脂は射出用スクリュー
11の先端部に至り、シールリング部材23を図にて左
方へ押圧し、これを押し開いて間隙29、間隙31およ
びスクリューヘツド部材19の切り溝35を通ってシリ
ンダ室7のノズル側へ流れる。
【0042】尚、この時、シールリング部材23はOリ
ング37による抵抗により回転せず、射出用スクリュー
11とスクリューヘツド部材19とが回転するだけで、
シールリング部材23と射出用スクリュー11とが相対
回転する。これによりシールリング部材23が確実に開
き、封止用樹脂通路としての間隙29が確実に確保され
る。
【0043】射出用シリンダ室7のノズル側に封止用樹
脂が充填されることに応じてその反力が射出用スクリュ
ー11に図にて右方の力として作用し、これにより射出
用スクリュー11とプランジャ軸63が図にて右方へ後
退する。この後退はリニアモーションベアリング71に
よる案内の下に低抵抗にて行われ、この後退により回転
駆動軸89の軸受け入れ孔89に対する進入量が増大
し、このプランジャ軸63と回転駆動軸89との軸線方
向の相対移動下に於いても、電動機91による回転駆動
軸89の回転がトルク伝達型のリニアモーションベアリ
ング87により駆動プランジャ軸63、射出用スクリュ
ー11へ滞りなく伝達される。
【0044】またこの時には、射出用スクリュー11の
後退移動を助けるべく、空気圧シリンダ装置81により
射出用スクリュー11がプランジャ軸63と共に軽く駆
動され、射出用スクリュー11に後退力が与えられてよ
い。この場合、プランジャ軸63は回転しているが、駆
動アーム75とプランジャ軸63とはスラストニードル
ベアリング77により相対回転可能になっているから、
プランジャ軸63の回転駆動と軸線方向駆動とが互い支
障なく両立する。
【0045】射出用シリンダ室7内に所定量の封止用樹
脂が充填されると、電動機91による射出用スクリュー
11の回転、空気圧シリンダ装置135による封止用樹
脂供給チューブ99よりの封止用樹脂の吐出が停止さ
れ、次にロッドレス空気圧シリンダ装置155により前
後進基板1が前進移動される。これによりシリンダ固定
基台3、射出用シリンダ部材5、射出用スクリュー11
の全体が前進移動し、ノズル本体43の先端部43a
が、図12に示されている如く、既に前方に位置してい
る封止容器Cの半球状凹部Pb、Pcに嵌合し、ノズル
孔57が封止用樹脂注入孔Ib、Icと連通するように
なる。
【0046】これより更に前後進基板1が前進移動され
ることにより、シリンダヘッド部材9がノズル本体43
に対し前進移動し、これによって弁座部材49がスプー
ル弁リング47との当接より離間して弁孔53が射出用
シリンダ室7に対し露呈し、射出用シリンダ室7が誘導
孔55を介してノズル孔57に対し連通するようにな
る。
【0047】次に空気圧シリンダ装置81により射出用
スクリュー11が前進駆動される。すると、先ず射出用
シリンダ室7内の封止用樹脂の圧力によりシールリング
部材23がスクリューヘッド部材19に対し後退移動し
てシール座面25に着座し、射出用シリンダ室7のノズ
ル側とスクリュー側との連通が遮断される。更に射出用
スクリュー11が前進駆動されることにより、これがピ
ストンとして作用し、空気圧シリンダ装置81による射
出用スクリュー11の前進推力が射出用シリンダ室7内
の封止用樹脂に対しその射出圧力に変換され、射出用シ
リンダ室7内の封止用樹脂が、ノズル孔57より封止用
樹脂注入孔Ib、Icへ射出され、これより封止容器C
の密閉空間内に押し込み充填されるようになる。封止用
樹脂の密閉空間に対する押し込み充填に伴い密閉空間内
の空気は空気抜き孔Vより外部へ射出圧に応じた高い流
速で排出される。そのとき、空間内で隅角部の空気も一
緒に連れて流れこれにより空間内には空気溜りを生じさ
せない。
【0048】この場合、ノズル孔57よりの封止用樹脂
は加圧状態にて封止用樹脂注入孔Ib、Icへ射出さ
れ、その射出圧をもって密閉空間全体に加圧充填され
る。従って封止用樹脂の充填時に空気の巻き込みがあっ
ても気泡は圧壊されて実質的に消滅、或は微小なものに
なり、これが気密封止を実質的に阻害するには至らな
い。この時、射出用シリンダ室7内の封止用樹脂はシー
ルリング部材23の外周と射出用シリンダ部材5の射出
用シリンダ室内周面との間の間隙より後方へ漏洩逆流す
るバックフローを生じようとするが、この間隙はOリン
グ37により封止されていることから、バックフローの
発生が回避される。これにより圧力損失が無くなり、高
い射出圧力が得られるようになる。このことは、低粘度
で流動性が高くバックフローを生じ易い液状封止用樹脂
の射出に於いて特に有用である。
【0049】尚、複液性の反応硬化型の封止用樹脂の射
出に於いては、封止用樹脂通路107、109、封止用
樹脂供給口111、射出用シリンダ室7等に混合された
封止用樹脂が一定時間以上に亘って停滞すると、これが
硬化反応を生じるから、一定時間、射出を休止する様な
場合は、ロータリ弁105を切り換え、洗浄用溶剤供給
口127より洗浄用溶剤タンク129の洗浄用溶剤を封
止用樹脂通路107、109、封止用樹脂供給口11
1、射出用シリンダ室7等に流すことにより、これらが
洗浄用溶剤により洗浄されればよい。
【0050】以上に於ては、本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能で
あることは当業者にとって明らかであろう。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
による電気電子部品の気密封止方法によれば、気密封止
すべき電気電子部品を収容して容器本体と蓋体とにより
密閉された空間に封止用樹脂が射出装置により加圧状態
にて射出され、その射出圧をもって封止用樹脂が密閉空
間全体に加圧充填されるから、空気の巻き込みがあって
も気泡は圧壊され、これにより大気圧下に於いて樹脂注
入による電気電子部品の気密封止が信頼性高く行われ得
るようになり、また電気電子部品の気密封が短時間にて
生産効率よく行われ得るようになり、これらのことから
一般生産ラインに於ける電気電子部品の気密封止工程が
簡便に自動化され得るようになる。また封止用樹脂は容
器内に封入され、外部に露呈しないから、これが気密封
止体の外観を損ねることにはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気電子部品の気密封止方法の実
施に用いる気密封止装置を含む電気電子部品の生産ライ
ンの一実施例を示す平面図。
【図2】図1に示された電気電子部品の生産ラインに於
ける気密封止装置の配置状態を示す側面図。
【図3】本発明による電気電子部品の気密封止方法の実
施に用いる電気電子部品の封止容器の一例を示す斜視
図。
【図4】本発明による電気電子部品の気密封止方法の実
施に用いる気密封止装置を複液性の反応硬化型封止用樹
脂の射出装置として適用した場合の一実施例を一部断面
にて示す側面図。
【図5】図4に示された射出装置のスクリュー部分の平
断面図。
【図6】本発明による電気電子部品の気密封止方法の実
施に用いる気密封止装置に用いられる射出用スクリュー
の一実施例を示す斜視図。
【図7】本発明による電気電子部品の気密封止方法の実
施に用いる気密封止装置に用いられる射出用スクリュー
の一実施例を示す半断面図。
【図8】図7の線VIII-VIII に沿った断面図。
【図9】本発明による電気電子部品の気密封止方法の実
施に用いる気密封止装置に用いられるシールリング部の
一実施例を閉状態について示す拡大断面図。
【図10】図9に示されたシールリング部を開状態につ
いて示す拡大断面図。
【図11】図10の線XI-XI に沿った断面図。
【図12】本発明による電気電子部品の気密封止方法の
実施に用いる気密封止装置に用いられる弁付きノズル装
置の一実施例を示す断面図。
【図13】図4の線XIII-XIII に沿った拡大断面図。
【図14】本発明による電気電子部品の気密封止方法の
実施に用いる気密封止装置の樹脂材料供給部分の一実施
例を示す部分的断面図。
【符号の説明】
206 射出装置 C 封止容器 Cb 容器本体 Cc 蓋体 Ib 樹脂注入孔 Ic 樹脂注入孔
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/56,23/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密封止すべき電気電子部品を容器本体
    内に装填し、前記容器本体に蓋体を係合装着して前記容
    器本体内部を密閉空間とし、前記容器本体或は前記蓋体
    に形成された注入孔より封止用樹脂を射出装置により前
    記注入孔に整合したノズル本体を通して内部に射出する
    と共に前記容器本体或は前記蓋体に前記注入孔とは反対
    側の位置に形成された空気抜き孔より内部の空気を外部
    に排出し、前記密閉空間全体に封止用樹脂を充填するこ
    とを特徴とする電気電子部品の気密封止方法。
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