JP2851075B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2851075B2
JP2851075B2 JP1264503A JP26450389A JP2851075B2 JP 2851075 B2 JP2851075 B2 JP 2851075B2 JP 1264503 A JP1264503 A JP 1264503A JP 26450389 A JP26450389 A JP 26450389A JP 2851075 B2 JP2851075 B2 JP 2851075B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この発明は、電子楽器等の演奏データを記録/再生す
る演奏データ処理装置に関し、特に、パンチイン録音
(記録)機能の改良に関する。
(b)従来の技術 現在、演奏データの記録/再生装置であるシーケンサ
が実用化されている。シーケンサは、実際に電子楽器等
を演奏したときの演奏データをリアルタイムに記録する
ことができ、また、記録された演奏データを電子楽器等
で再生することができる。実際にされた演奏には時にミ
スがあったり、演奏者が不満な部分があったりするた
め、この部分を手直ししたい場合がある。このような場
合、全曲を新たに記録しなおすのでは、演奏の手間が大
変であり、他の部分にまたミス等が発生するおそれがあ
るため、既に記録した曲のうちミスした部分,不満な部
分のみ新たな演奏データに差し換えるいわゆるパンチイ
ン録音機能を有するシーケンサも提案されている。
(c)発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来のシーケンサは、一度パンチイン
録音をしてしまうと、そのとき指定したパンチインタイ
ミングおよびパンチアウトタイミングのセットが解除さ
れてしまうため、一度でパンチイン録音がうまくゆかな
かった場合には、再度そのタイミングを指定しなおさね
ばならない欠点があった。
この発明は、パンチインタイミング・パンチアウトタ
イミングをリアルタイムで設定でき、このタイミングは
パンチイン録音動作では消去されないようにし、上記課
題を解決した演奏データ処理装置を提供することを目的
とする。
(d)課題を解決するための手段 この発明は、所定間隔でクロックを発生するクロック
発生手段と、 発生すべき楽音信号を示すイベントデータと、クロック
の計数値に対応させて前記楽音信号を発生すべきタイミ
ング示すタイミングデータとからなる演奏データを記録
する記録手段を有し、前記クロックに基づき演奏データ
の記録および再生を行う自動演奏装置において、 前記記録手段に記録されている演奏データの再生中
に、パンチインタイミングおよびパンチアウトタイミン
グの指定を受け付けるタイミング指定手段と、 前記タイミング指定手段で受け付けたパンチインタイ
ミングを前記クロックの数を用いて管理するパンチイン
タイミング管理手段と、 前記タイミング指定手段で受け付けたパンチアウトタ
イミングを前記クロックの数を用いて管理するパンチア
ウトタイミング管理手段と、 前記演奏データの再生中に前記パンチインタイミング
から前記パンチアウトタイミングまでの時間、修正演奏
データの入力を受け付け、該修正演奏データを前記演奏
データの前記パンチインタイミングから前記パンチアウ
トタイミングの間に対応する演奏データに換えて、前記
パンチインタイミングの直前の演奏データと前記パンチ
アウトタイミングの直後の演奏データに連結させて前記
記録手段に記録するパンチイン記録手段と、 を設けたことを特徴とする。
また、この発明は、前記記録手段を複数のトラックを
有し前記クロックに基づいて並行して読み出される演奏
データを各々記録する手段とし、前記パンチイン記録手
段を任意に選択された一部または全部のトラックについ
て修正演奏データを受け付ける手段としたことを特徴と
する。
さらに、この発明は、前記タイミング指定手段を複数
のトラックに対して共通にパンチインタイミングおよび
パンチアウトタイミングを指定する手段とし、前記パン
チインタイミング管理手段およびパンチアウトタイミン
グ管理手段を前記タイミング指定手段で受け付けたパン
チインタイミングおよびパンチアウトタイミングを前記
複数のトラックに対して共通に管理する手段としたこと
を特徴とする。
(e)発明の作用 この発明の演奏データ処理装置は、予め記録された演
奏データの再生中にパンチインタイミングおよびパンチ
アウトタイミングの指定を受け付ける。再生中は電子楽
器等から記録された演奏データによる曲が発音されてい
るため、演奏者はこの曲を聴きながらタイミング指定
(スイッチの押下等)を行えばよい。指定されたタイミ
ングは、クロック数で記憶手段に記憶される。クロック
数とは、再生速度の基準となるクロック発振器の出力の
最小単位であるクロック信号のカウント数である。次の
再生時(パンチイン記録モード時)に演奏データを再生
しているとき、パンチインタイミングと同数のクロック
をカウントすると、記録状態となりパンチアウトタイミ
ングになるまで(パンチアウトタイミングのクロック数
をカウントするまで)の間この状態を保持する。この間
にリアルタイムで演奏された演奏データが先に記録され
ていたこの間の演奏データと差し換えられる。このよう
にパンチイン区間がクロック数すなわち時間で管理され
るため、この区間のイベント数が変化してもパンチイン
区間の長さが変化することがなく曲の進行が変化するこ
とがない。特に、複数トラックを並行して読み出して自
動演奏する場合には、各トラックの同期がずれることが
ない。また、パンチインタイミング,パンチアウトタイ
ミングは記憶手段に記憶されているため、パンチイン記
録が上手くゆかなかった場合には、同様の操作を何度で
もやり直すことができる。
また、請求項2の発明では、複数トラックに記録され
た演奏データを並行して読み出すことにより、複数の楽
音を同時に発音させることができる。この場合に、一部
のトラックのみパンチイン記録の修正演奏データを受け
付けることができるため、他のトラックの再生音を聴き
ながらこのパンチイン記録を行うことができ、パンチイ
ン記録を容易且つ正確に行うことができる。さらに、請
求項3の発明では全トラックに共通にパンチイン区間を
指定するようにした。これにより、共通の区間にパンチ
イン記録を行う場合には、1度のパンチイン区間の指定
で全トラックに対してパンチイン区間を指定することが
できる。
(f)実施例 第12図はこの発明の実施例であるシーケンサの制御部
のブロック図(同図(A))および操作パネルの概略図
(同図(B))である。
同図(A)においてこの装置の動作を制御するCPUは
バス2を介して各動作部と接続されている。バス2には
プログラムメモリ3レジスタ群4,自動演奏メモリ5およ
びテンポクロック発振器6,操作パネル7,入出力回路8が
接続されている。プログラムメモリ3はROMで構成さ
れ、レジスタ群4はRAMで構成されている。また自動演
奏メモリ5はバッテリバックアップされたRAMまたはフ
ロッピィディスク装置で構成されている。入出力回路8
はMIDIインターフェイスであり、演奏データをMIDIコー
ドデータとして鍵盤などの演奏装置から取り込むととも
に、記録している演奏データ(ソングデータ)を音源装
置に対して出力する。
同図(B)においてこの装置の操作パネル7には各種
のスイッチ群および表示器が設けられている。設けられ
ているスイッチ群はスタート/ストップスイッチ11,ポ
ーズスイッチ12,巻戻しスイッチ13,速送りスイッチ14,
レコードスイッチ(RECスイッチ)15,フレーズスイッチ
16,パンチイン/アウトスイッチ17,ソングスイッチ18,
テンポスイッチ19,ファンクションスイッチ20,テンポア
ップスイッチ21,テンポダウンスイッチ22、トラックNo.
スイッチ群23およびテンキー24である。また、RUN中
(記録/再生中)のソングデータ(複数トラックからな
る1曲分の演奏データ)の小節数や拍数を表示する表示
器25が設けられているとともにパンチイン/アウトスイ
ッチ17に付随してLED26が設けられている。
第13図は前記自動演奏メモリ5の構成を説明するため
の図である。この自動演奏メモリ5には99曲分のソング
データ(ソングNo.1〜99)を記録することができる。各
ソングデータ記憶エリアには初期テンポ値記憶エリアお
よび10個のトラック(パートデータ記憶エリア:トラッ
クNo.1〜10)が設けられている。各トラックにはそれぞ
れ独立したパートの演奏データを記録することができ、
RUN時には同時進行する。各トラックは演奏データ記憶
エリアと付随的なデータを記憶する空領域およびパンチ
領域から構成されている。パンチ領域はパンチインレコ
ードによって書き込まれた新たな演奏データを一時バッ
ファリングするためのエリアである。以後、本実施例に
おいては、各トラックをPAT(i)(i=1〜10)で識
別される記憶エリア群で表現し、読み出すべき演奏デー
タを曲の進行に従って指し示すポインタをPNT(i)
(i=1〜10)で表現する。
第14図(A)〜(G)は上記トラックに記録される演
奏データのフォーマットを示す図である。同図(A),
(B),(E),(F)は、それぞれキーオン,キーオ
フ,テンポアップ,テンポダウンのイベントデータのフ
ォーマットであり、同図(C),(D)は連続するイベ
ントとイベントの間隔(クロック数)のデータ(デュレ
ーションデータ:クロックデータ)のフォーマットであ
る。同図(D)のロングデュレーションデータは1小節
を超える間隔を記憶するとき用いられる。通常はイベン
トデータとデュレーションデータとが交互に記録される
が、キーボードにおける和音の同時押下等の場合には同
時発生イベントデータがデュレーションデータを挟まず
に記録される。なお、テンポアップ,テンポダウンイベ
ントデータは第10トラックにのみ記録可能である。すな
わち、一般的に第10トラックはリズムパート用に使用さ
れ、リズム・テンポをこのトラックの演奏データでコン
トロールするようになっているからである。
ここで、操作パネル8の各スイッチの機能とともにこ
のシーケンサの機能を説明する。
スタート/ストップスイッチ11は、RUN、すなわち、
自動演奏メモリ5の書き込み/読み出しを開始/停止す
るためのスイッチである。
RUNがスタートしたとき、選択されていたソングNo.の
ソングデータが読み出される。このソングデータのうち
レコードモード(REC(i)=1:後述)が設定されてい
たトラック(i)には演奏データの書き込みが行われ、
プレイモード(PLY(i)=1:後述)が設定されていた
トラック(i)からは記録されている演奏データの読み
出しが行われる。
ポーズスイッチ12はソングデータの読み出し中に一時
停止させたり、この一時停止を解除して読み出しを再開
したりするためのスイッチである。
巻き戻しスイッチ13,速送りスイッチ14はソングデー
タの読み出しを速送りしたり巻き戻ししたりするときに
使用される。実際にはテンポクロックの周波数を上げる
ことによって行われる。
上記ポーズスイッチ12,巻戻しスイッチ13,速送りスイ
ッチ14は、何れかのトラックが書き込み中(REC(i)
=1 and PNT(i)≠−1:後述)のときには機能しな
い。
レコードスイッチ15は、後述のトラックNo.スイッチ
と同時押下され、そのトラックにレコードモード(REC
(i)=1:後述)をセットするとき使用される。
フレーズスイッチ16は曲の途中にフレーズポイントを
セットしたり、セットされているフレーズポイントから
読み出しを開始させたりするためのスイッチである。
ソングデータの読み出し中(曲の自動演奏中)にフレ
ーズスイッチ16とファンクションスイッチとを同時押下
するとそのタイミングにフレーズポイントがセットさ
れ、ソングデータの読み出し前にフレーズスイッチ→テ
ンキー(1〜9)→ポーズキーの順でキー押下をすると
テンキーで示されたフレーズポイントから次のフレーズ
ポイントまでの間のソングデータの読み出しを繰り返し
行う。
パンチイン/アウトスイッチ17は、すでに記録されて
いる演奏データの一部を新たな演奏データに差し換える
とき(パンチインレコードモード)に用いられるスイッ
チであり、ソングデータの読み出し中にこのスイッチを
オンすると、パンチインタイミングが設定され、そのの
ちソングデータの読み出し中に再びオンするとパンチア
ウトタイミングが設定される。パンチインタイミングと
パンチアウトタイミングとの間がパンチイン区間とな
る。このようにパンチイン区間を設定したのち演奏デー
タを差し換えたいトラックにレコードモードをセットし
てRUNさせれば、ソングデータの読み出し中に、この区
間のみレコードモードのトラックが書き込み中になる。
このスイッチに付随して設けられているLED26はパン
チインレコードモードの各段階を表示するための表示器
である。通常は消灯しているが、パンチインタイミング
がセットされると点滅し、パンチアウトタイミングがセ
ットされると点灯する。こののち曲がスタートし、パン
チインレコード時に再度点滅する。パンチイン区間が解
除されると(パンチイン/アウトスイッチの3回目のオ
ンで解除される。)、消灯する。
ソングスイッチ18はソングNo.を選択するためのスイ
ッチである。このスイッチをオンしたのちテンキーから
2桁の数値を入力すればそのソングNo.のソングを選択
したことになる。
テンポスイッチ19はテンキーからテンポデータを入力
するためのスイッチである。このスイッチをオンしたの
ちテンキーから数値(20〜300)を入力するとこの数値
のテンポがセットされる。
また、テンポアップスイッチ21またはテンポダウンス
イッチ22をオンすると、初期に設定されたテンポに基づ
いて所望の値にテンポを設定することができる。
トラックNo.スイッチ23は1〜10の数値が付された10
個のキースイッチからなっており、選択されたソングデ
ータの各トラックに対する、プレイモード/レコードモ
ードの設定/解除をするために用いられる。上述したよ
うにレコードスイッチ15と同時押下すればそのトラック
にレコードモードがセットされ、このスイッチのみを単
独押下すればプレイモードのセット/リセットの反転動
作が行われる。
また、表示器25は再生/録音中の小節数やクロック数
などを表示するために用いられる。
第15図はレジスタ群14に設けられるレジスタを示す図
である。これらのレジスタは以下の用途に用いられる。
なお、第16図〜第18図に各レジスタにどのような値が記
憶されるかを模式的に示している。
SONG:ソングNo.レジスタ=選択されたソングNo.(=
1〜99)を記憶する。
RUN:RUNフラグ=ソングデータの読み出し/書き込み
が行われているときセットする。
PSE:ポーズフラグ=RUN中にクロックが一時停止した
とき(ソングデータの読み出し/書き込みが一時停止し
たとき)セットする。
STP:進行方向レジスタ=読み出しが順方向へ行われて
いるときは“1",逆方向に行われているとき(巻き戻し
時)には“−1"がセットされる。この数値に基づいてジ
ェネラルクロックカウンタGCLK(後述)がカウントされ
る。
FR:早送りフラグ=早送りスイッチ14または巻き戻し
スイッチ13によって順方向または逆方向に高速に送られ
ているときこのフラグがセットされる。
TMP:テンポ値レジスタ=RUN中のテンポを記憶するレ
ジスタである。このデータに基づいてテンポクロック発
振器が制御される。
ITMP:初期テンポ値レジスタ=ソングが選択されたと
きそのソングデータの先頭に記憶されている初期テンポ
値データを代入記憶する。
DTMP:テンポ増減率レジスタ=ソングデータ中に新た
なテンポ値がセットされたとき計算された前記初期テン
ポ値に対する増減率を記憶するレジスタである。このテ
ンポ増減率が第10トラックにテンポアップイベントデー
タ,テンポダウンイベントデータとして記録される。
PRS:フレーズモードフラグ=フレーズモード(指定さ
れたフレーズ区間を繰り返し再生するモード)のときセ
ットするフラグ PNC:パンチモードフラグ=0/1/−1の値をとるスリー
ステートフラグであり、0のときにはパンチイン区間が
セットされていないノーマル状態であることを示し、1
のときにはパンチイン区間が設定済であるがパンチイン
レコード中でないことを示し、−1のときにはそのパン
チインレコード中であることを示している。
GCLK:ジェネラルテンポクロックカウンタ=ソングデ
ータの先頭からのテンポクロックを積算するカウンタ
(第16図参照) PICLK,POCLK:パンチインタイミングクロックレジス
タ,パンチアウトタイミングクロックカウンタ=パンチ
インタイミングおよびパンチアウトタイミングのクロッ
ク値を記憶するレジスタである(第17図参照)。
PNTPI(i),PNTPO(i)(i=1〜10):パンチイ
ンタイミングポインタ,パンチアウトタイミングポイン
タ=パンチインタイミング,パンチアウトタイミングに
おけるポインタPNT(i)(第13図参照)の位置(アド
レス)を記憶する。なお、ポインタPNT(i)は必ずデ
ュレーションデータを指しているため、このPNTPI
(i),PNTPO(i)はパンチインタイミング,パンチア
ウトタイミングのクロック値が属するデュレーションデ
ータを指すことになる(第17図参照)。
TMPI(i):パンチインイベントずれレジスタ=パン
チインタイミングの直前のイベントからのクロック数を
記憶するレジスタ(第17図参照) TMPO(i):パンチアウトイベントずれレジスタ=パ
ンチアウトタイミング直後のイベントまでのクロック数
を記憶するレジスタ(第17図参照) これらTMPI(i),TMPO(i)は、パンチインレコー
ドモード時にパンチイン区間を判断するために用いられ
る。
EVCLK(i):イベントクロックレジスタ=RUN時に次
のイベントのクロック値を記憶するレジスタ。この値が
GCLKと一致したとき次のイベントを実行する(第16図参
照)。
REC(i),PLY(i):レコードモードレジスタ,プ
レイモードレジスタ=ソングデータがRUNしているときR
EC=1(セット)のトラックには書き込みが行われ(PN
C=1の場合を除く)、PLY=1のトラックからは読み出
しが行われる。このモードを組み合わせることにより、
あるトラックの演奏データを再生しながらキーボード等
を演奏し他のトラックに演奏データを書き込んでゆくこ
と(多重録音)もできる。
PRSBUF(n)(n=1〜9):フレーズレジスタ=フ
レーズNo.1〜9に対応するクロック値(GCLK値)を記憶
するレジスタである。RUN中にフレーズスイッチ16がオ
ンされるとそのタイミングに対応するクロック値がフレ
ーズポイントとしてこのレジスタに記憶される。フレー
ズポイントは1〜9の9か所記憶することができ、記憶
ののちクロック値が小さいものから1〜9の順にソート
される。
PRSST,PRSEND:フレーズ開始クロック値レジスタ,フ
レーズ終了クロック値レジスタ=フレーズモードがセッ
トされたとき指定されたフレーズの開始クロック値,終
了クロック値を記憶する。開始クロック値は指定された
フレーズnのPRSBUF(n)に記憶されているクロック値
であり、終了クロック値はPRSBUF(n+1)に記憶され
ているクロック値である(第18図参照)。
STPNT(n,i):フレーズ開始ポインタ=フレーズポイ
ントにおけるポインタPNT(i)(第13図参照)の位置
(アドレス)を記憶する(第18図参照)。
STCLK(n,i):フレーズ開始イベントずれレジスタ=
フレーズポイント直前のイベントからのクロック数を記
憶するレジスタ(第18図参照) なお、STPNT(n,i),STCLK(n,i):は各フレーズポ
イント毎に全トラックについて設定されている。
第1図〜第11図のフローチャートを参照してこのシー
ケンサの動作を説明する。
第1図はメイン処理動作である。このシーケンサの電
源がオンされると、先ずn1で初期設定動作を行う。この
初期設定動作において各レジスタ群はクリアされフラグ
には全て0がセットされる。この状態で各スイッチ群の
オンオフイベントを判断する(n2〜n11)、この動作に
おいていずれかのスイッチのオンイベント(早送りスイ
ッチ/巻き戻しスイッチのみオンオフイベント)を判断
したときそれぞれ対応するサブルーチンを実行する。す
なわちスタート/ストップスイッチのオンイベントを判
断したとき(n2)スタート/スイッチサブルーチン(n1
2:第4図参照)を実行し、入出力回路8からのキー入力
があったときには(n3)キー入力サブルーチン(n13:第
9図参照)を実行する。また、RUNフラグが0のときす
なわちソングデータの書き込み/読み出しが行われてい
ないときに(n4)、ソングスイッチオンイベント(n5)
またはトラックNo.スイッチオンイベント(n6)があっ
たときにはソングセレクトサブルーチン(n14:第2図参
照)トラックセレクトサブルーチン(n15:第3図参照)
を実行する。
また、全トラックにおいて現在書き込み中でない場
合、すなわち、何れのiにおいても、REC(i)=1 and
PNC≠1でない場合には(n7)、ポーズスイッチオンイ
ベント(n8)または早送りスイッチ,巻き戻しスイッチ
のオン/オフイベント(n9)を判断する。ポーズスイッ
チオンイベントが判断されたときにはポーズサブルーチ
ン(n16:第5図参照)を実行し、早送りスイッチ,巻き
戻しスイッチのオン/オフが判断されたときには早送り
/巻き戻し(n15:第8図参照)を実行する。ところで、
REC(i)=1でPNC≠1とはパンチインレコードモード
でパンチイン区間外であることを意味しており、PNCが
1以外であれば、書き込み中であることから早送りやポ
ーズを掛けないようにしている。
一方、全トラックのREC(i)がリセットしている場
合のみフレーズスイッチのオンイベントを受付ける(n1
0,n11)。フレーズスイッチのオンイベントを受け付け
たときにはフレーズサブルーチン(n18:第7図参照)を
実行する。
こののち全ての場合においてテンポ設定サブルーチン
(n19:第10図参照)を実行しメインボリューム制御など
のその他処理を行ったのち(n20)n2に戻り同様の動作
を繰り返し実行する。
第2図はソングセレクトサブルーチンである。この動
作では先ずテンキーから入力された2桁のソングNo.をS
ONGレジスタに格納する(n21)。次に、このソングNo.
で指定されるソングデータを自動演奏メモリ5から読み
出しそのデータの先頭に記憶されている初期テンポ値を
TMPレジスタに記憶するとともにそのテンポでテンポク
ロック発振器6を制御する(n22)。
第3図はトラックセレクトサブルーチンである。ま
ず、オンされたトラックNo.スイッチ(トラックNo.)を
検出してトラックポインタiに格納する(n23)。次に
このトラックNo.スイッチがレコードスイッチと同時に
オンされものであるか否かを判断し(n24)、そうであ
ればこのトラックをレコードモードにするためレコード
フラグREC(i)をセットする(n25)。一方トラックN
o.スイッチのみが単独でオンされた場合にはこのトラッ
クNo.のREC(i)フラグおよびプレイフラグPLY(i)
を判断し、何れかがセットされている場合にはその双方
をリセットして(n27)リターンする。両方ともリセッ
トされているときはPLY(i)をセットして(n28)リタ
ーンする。すなわちトラックNo.スイッチのみのオンを
繰り返すとプレイ/無指定のモードが繰り返しセットさ
れる。
第4図はスタート/ストップサブルーチンである。ス
タート/ストップスイッチがオンされると先ずRUNフラ
グを反転する(n30)。この反転の結果RUNがセット(=
1)されればn32以下の動作を実行し、RUNフラグがリセ
ット(=0)されればn37以下の動作を実行する(n3
1)。
反転の結果RUNフラグが1になっということは書き込
み/読み出しがスタートしたということであるためまず
ジェネラルテンポクロックカウンタGCLKをクリアし(n3
2)、ポインタPNT(i)(i=1〜10)に指定されてい
るソングナンバの各トラックiの先頭アドレスを代入す
る(n33)。次にREC(10)がセットしているか否かを判
断し(n34)、セットしていればテンポの変更設定が行
われるため、TMPレジスタの内容(このときは初期テン
ポ値が記憶されている。)をこのトラックの先頭に書き
込むとともに初期テンポ値レジスタITMPに代入する(n3
5)。こののちフレーズモードフラグPRSをリセットして
(n35)リターンする。n34においてREC(10)がリセッ
トしている場合にはn34から直接n36に進む。
一方n30において反転した結果RUNフラグがリセットし
た場合にはn31→n37に進み、動作終了処理を行う。n37
ではREC(i)=1且つPNC(i)=0となるトラック
(i)の最後、すなわち、PAT(i)(PNT(i))(ト
ラック=パートデータ記憶エリアPAT(i)のうち、ポ
インタPNT(i)が指し示すアドレスエリア)にエンド
コードであるFFHを書き込む。次にパンチインレコード
が終了したトラックを検索し(n38,n39,n41,n42)、パ
ンチインレコードが終了したトラックがあれば先に記録
されていた演奏データとの連結を行う(n40)。パンチ
インレコードが終了しているとはパンチインレコードモ
ード(REC(i)=1且つPNC(i)=1)であり、ジェ
ネラルクロックカウンタのカウント値がパンチアウトタ
イミングクロック値を通過している(POCLK≦GCLK)こ
とである。また、連結動作とは先に記録されているパン
チインタイミング直前までの演奏データにパンチインで
書き込まれた演奏データを接続し、それに続けて先に記
録されているパンチアウトタイミング以降の演算データ
を接続したのち、新たな一貫したアドレスを付加しなお
す動作である。こののちn36に進む。
第5図はポーズサブルーチンである。ポーズスイッチ
がオンされるとPSEフラグを反転する(n43)。反転の結
果PSEがセットすれば(n44)キーオン中のキーに対応す
るキーオフ信号を送出して(n45)リターンする。反転
の結果PSEがリセットされればそのままリターンする。
キーオフ信号を送出するのは、ポーズ中は発音中のキー
に対するキーオフイベントが発生しないため、鳴りっぱ
なしにならないようにである。
第6図はパンチイン/アウトサブルーチンである。パ
ンチイン/アウトスイッチは通常曲の再生(プレイモー
ドにしてソングデータを読み出すこと)中にオンされ
る。パンチイン/アウトスイッチがオンされると先ず現
在書き込み中であるか否かを判断する(n46,n57)。す
なわちレコードモードでPNC≠1であれば現在演奏デー
タの書き込み中であるためこのパンチイン/アウトスイ
ッチのオンは無視してそのままリターンする。また、PN
C=1のときすなわちパンチイン区間設定時にこのスイ
ッチがオンされると(n46→n47,n46→n47→n52)、パン
チインレコードモードを解除する。すなわち、PNCフラ
グに0をセットし、LEDを消灯して(n59)。リターンす
る。
一方、REC(i)=1のトラックがなく(読み出し
中)PNC=0のときには(n46,n47)、パンチインタイミ
ングの設定であるため、パンチイン区間に入ったことを
意味する−1をPNCにセットし(n48)、パンチインタイ
ミングクロックレジスタPICLKにその時のジェネラルテ
ンポクロックカウンタGCLKの値を代入する(n49)。次
にLEDを点滅状態にし(n50)、全トラックのパンチイン
タイミングポインタPNTPI(i)にそのときのポインタP
NT(i)の値を代入し、パンチインイベントずれレジス
タTMPI(i)に直前のイベントからのずれクロック数
(=GCLK−(EVCLK(i)−PAT(i)(PNT(i)))
を記憶して(n51)リターンする。
一方、REC(i)=1のトラックがなく(読み出し
中)PNC=−1のときには(n46,n52)、パンチアウトタ
イミングの設定であるため、パンチイン区間設定完了を
意味する1をPNCにセットし(n53)、パンチアウトタイ
ミングクロックレジスタPOCLKにその時のジェネラルテ
ンポクロックカウンタGCLKの値を代入する(n54)。次
にLEDを点灯状態にし(n55)、全トラックのパンチアウ
トタイミングポインタPNTPO(i)にそのときのポイン
タPNT(i)の値を代入し、パンチアウトイベントずれ
レジスタTMPO(i)に直後のイベントまでのずれクロッ
ク数(=EVCLK(i)−GCLK)を記憶して(n56)リター
ンする。
第7図はフレーズサブルーチンである。フレーズスイ
ッチがオンされるとそれがファンクションスイッチと同
時押下であるか否かを判断する(n60)。同時押下であ
ればフレーズポイント設定動作であるため空いているPR
SBUF(n)にそのときのGCLKの値を代入する(n68)。
代入ののちPRSBUF(n)の内容を小さいものから順に並
び換えて(n69)リターンする。
フレーズスイッチの単独押下であればフレーズモード
のセットであるため、RUNフラグのセット/リセットを
判断する(n61)。RUNフラグがセットしていれば既にデ
ータの書き込み/読み出しが行われていることであるた
め、フレーズモードをセットしないでそのままリターン
する。RUNフラグがリセットしていればn62でテンキーか
らフレーズ番号nの入力を受け付け、入力されればその
キーが0キーであるか否かを判断する(n63)。0が入
力されればそれまでセットされていたフレーズバッファ
PRSBUFを全てクリアする動作であるためn70においてこ
の処理を実行してリターンする。
n=0以外の値が入力された場合にはPRSBUF(n)の
値をGCLKおよびフレーズ開始レジスタPRSSTに代入する
(n64)。PRSBUF(n+1)値をフレーズ終了レジスタP
RSENDに代入する(n65)。次に各トラックにおけるフレ
ーズ最初のデュレーションデータのアドレスをPNT
(i)およびSTPNT(i)に代入する(n66)。これは最
初からデュレーションデータを読み出してゆきPRSSTを
超えたときのデータをアドレスである。こののち、フレ
ードモードフラグPRS,ポーズモードフラグPSEともにセ
ットして(n67)リターンする。
フレーズモードの読み出しを開始するためにはポーズ
スイッチをオンしてポーズを解除すればよい。このとき
スタート/ストップスイッチをオンするとこのフレーズ
サブルーチンによってセットされたアドレスを無視して
曲の先頭から再生が開始される。
第8図は早送り/巻戻しサブルーチンである。この動
作は早送りスイッチまたは巻戻しスイッチのオン/オフ
イベントがあったとき行われる動作である。n70〜n73で
どちらのスイッチのオン/オフがあったかを判断する。
早送りスイッチのオンイベントがあった場合にはn70→n
74に進むFRフラグがリセットしているか否かを判断す
る。FRフラグがセットしていればすでに巻戻しが行われ
ているということであるためこの早送りスイッチのオン
は無視してリターンする。FRフラグがリセットしていれ
ばクロック制御サブルーチン(同図(B)参照)を実行
する(n75)。
ここで、クロック制御サブルーチン同図(B))は、
まずRUNフラグを判断し(n86)、セットしているときに
は読み出し中であるため、聞き取り可能な程度の速度で
早送り/巻き戻しするためクロック周波数を正常周波数
の8倍にセットして(n87)リターンし、RUNフラグがリ
セットしているときは読み出し中でないためクロック周
波数を最高速にセットして(n88)リターンする。
このクロック制御サブルーチンののちFRフラグをセッ
トするとともにSTPレジスターに1を代入して(n76)リ
ターンする。
巻戻しスイッチのオンイベントが発生したときにはn7
1→n77に進み、FRフラグがリセットしているか否かを判
断する。FRフラグがセットしているときにはすでに早送
り動作が行われていることを意味するためこの巻戻しス
イッチのオンイベントは無視して直接リターンする。FR
フラグがリセットしている場合にはn78においてクロッ
ク制御サブルーチンを行い、イベントデータを逆向きに
読み出していくために全てのトラック(i)のイベント
クロックレジスタEVCLKに直前のイベント発生のクロッ
ク値をセットする(n79)。すなわち、それまでEVCLK
(i)は次のイベントのクロックタイミングを記憶して
いたため、PAT(i)(PNT(i))を引いて直前のイベ
ントのクロックタイミングにする。次にFRフラグをセッ
トし、STPレジスタに−1を代入して(n80)リターンす
る。
一方、巻戻しスイッチのオフイベントが発生した場合
にはn71→n81に進み、STPが−1であるか否かを判断す
る。STPが−1でなければ現在巻戻し中でないためこの
オフイベントを無視してリターンする。STPレジスタが
−1であれば巻戻し中でありこれを解除するためn82以
下の動作を実行する。まずイベントクロックに(順方向
の)次のイベントのクロック値をセットするため全ての
EVCLK(i)に現在のPAT(i)(PNT(i))を加算し
(n82)、クロック周波数を正規の値に戻して通常のテ
ンポで読み出しを再開する(n83)。こののち、FRフラ
グをリセットし、STPに1を代入して(n84)リターンす
る。
早送りスイッチのオフイベントが発生すると、 n73→n85に進みSTPが1であるか否かを判断する。STPレ
ジスタが1であれば早送り中でありこれを解除するため
n83に進んで通常の読み出し動作に戻す処理を実行す
る。STPレジスタが1でなければ(−1であれば)巻戻
し動作中であるためこのオフイベントを無視してリター
ンする。
第9図はキー入力サブルーチンである。この動作は演
奏データの修正のため入出力回路8を介して鍵盤などの
演奏装置から演奏データが入力されたときに実行される
動作である。演奏データはMIBIフォーマットに基づいて
入力されるためこのデータにはトラックNo.(チャンネ
ルNo.)などが含まれている。このデータが入力される
と先ずn91で入力されたデータ中のトラックNo.をトラッ
クポインタiにセットする。このトラックが現在書き込
み中(REC=1且つPNC≠1)であればn93以下の動作を
実行する。書き込み中でなければそのままリターンする
(n92)。n93ではEVCLK(i)と現在のGCLKが等しいか
否かを判断する。等しければn96においてPAT(i)(PN
T(i))に入力されたキー情報を書き込み、EVCLK
(i)にGCLKをセットし(n96)、PNT(i)を歩進して
(n97)リターンする。EVCLK(i)と現在のGCLKが等し
くなければn94においてPAT(i)(PNT(i))にイベ
ント間のデュレーションデータとしてGCLK−EVCLK
(i)をセットし(n94)、ポインタPNT(i)を歩進し
たのち(n95)n96に進む。
第10図はテンポ設定サブルーチンである。この動作で
はn100においてTMPレジスタの値に基づいてテンポクロ
ック発振器を制御するが、このときテンポアップキー2
1,テンポダウンキー22またはテンポスイッチ19→テンキ
ーからのテンポ値入力によるTMPの書き換えも実行す
る。トラック(10)が現在書き込み中(REC(10)=1
且つPNC≠1)であればこののちn102以下の動作を実行
し、書き込み中でなければこのままリターンする(n10
1)。n102ではEVCLK(10)=GCLKを判断し、一致した場
合にはこのソングデータの初期テンポ値ITMPに対する今
回のテンポの増減率を計算してDTMPレジスタに記憶する
(n105)。増減率は、 で計算される。DTMPの値が0より大きい場合にはテンポ
アップであるためPAT(10)(PNT(10))にテンポアッ
プイベントデータであるD0H,DTMP(第14図(E)参照)
を書き込んだのち(n107)、ポインタPNT(10)を歩進
させて(n109)リターンする。また、DTMPが負であった
場合にはテンポダウンであるためテンポダウンデータで
あるC0H,−DTMPをPAT(10)(PNT(10))書き込んだの
ち、PNT(10)を歩進させて(n109)リターンする。
n102においてEVCLK(10)とGCLKとが一致しなかった
場合にはデュレーションデータとしてGCLK−EVCLK(1
0)をセットし(n103)、ポインタPNT(10)を歩進した
のち(n104)n105に進む。
第11図はクロック割込みサブルーチンである。この動
作はテンポクロック発振器6の割り込みによって所定タ
イミング毎に実行される。この動作では先ずクロック信
号に基づく読み出し/書き込み等が行われていること、
すなわち、RUN=1且つPSE=0またはFR=1であること
を判断する(n121)。この条件が満たされていなければ
クロック割り込みによる処理動作が不要であるためその
ままリターンする。条件が満たされていればn122以下の
動作を実行する。
n122以下では、まずジェネラルクロックレジスタGCLK
にSTPの値を加えてクロックを更新する(n122)。STPは
通常の読み出し/書き込み時および早送り時には+1で
あるためGCLKは1づつ増加し、巻戻し時には−1である
ためGCLKは1づつ減少する。こののちn123,n126,n131に
おいて、フレーズモードにおける繰り返しポイントであ
るか否か、パンチインタイミングであるか否か、および
パンチアウトタイミングであるか否かを判断する。これ
以外の場合にはn136以下の通常のイベントクロック歩
進,イベントデータ処理動作に進む。
n123でフレーズ繰り返しポイントグであることを判断
した場合にはn124以下の動作に進む。なお、フレーズ繰
り返しポイントはフレーズモードフラグPRS=1かつGCL
K=RPSEND(フレーズ終了レジスタ)で判断することが
できる。n124では発音中の楽音を消音するためそのとき
キーオン中のキーに対応するキーオフ信号を音源装置に
向けて送出し、フレーズの最初から繰り返すためGCLK←
PRSSTをセットし、全てのPNT(i)←STPNT(i),EVCL
K(i)←STCLK(i)をセットして(n125)n150に進
む。
n126でパンチインタイミングであると判断した場合に
はn127以下の動作を実行する。なおパンチインタイミン
グは何れかのトラックにおけるREC(i)=1,PNC(i)
=1且つGCLK=PICLKであることによって判断すること
ができる。n127においてはPNCにパンチインレコード中
であることを示す−1をセットし、LEDを点滅状態にす
る(n128)。こののちREC(i)=1であるトラックi
におけるEVCLK(i)にPICLK−TMPI(i)をセットし、
PNT(i)にパンチイン区間の先頭のアドレスをセット
したのち(n129)、このPNT(i)で指し示されるPAT
(i)(PNT(i))に現在キーオン中のキーに対応す
るキーオフ情報を書き込んだのち(n130)、n150に進
む。
一方、n131でパンチアウトタイミングであることを判
断した場合にはn132以下の動作を実行する。n132ではPN
Cに1をセットする。パンチアウトタイミングであるこ
とは何れかのトラックにおいてREC=1,PNC=−1且つGC
LK=POCLKであることによって判断することができる。
次にn133においてLEDを点灯状態にし、上記の条件を満
たすトラックiにおいてPNT(i)が示すPAT(i)(PN
T(i))にGCLK−EVCLK(i)のデータを記憶し(n13
4)、EVCLK(i)にGCLK+TMPO(i)を書き込みPNT
(i)にPNTPO(i)を書き込んだのち(n135)n150に
進む。
n136以下は通常の各トラック毎のイベントクロック歩
進,イベントデータ処理動作である。まずn136において
トラックポインタiに1をセットし、n137,n138におい
てこのトラックが演奏データ読み出し中(PLY(i)=
1)であるかパンチインレコード中(REC(i)=1且
つPNC=−1)であるか、および、EVCLK(i)=GCLKで
あるか否かを判断する。この条件がみたされた場合には
n139以下の動作を実行する。この条件が満たされない場
合には以下の動作を行う必要がないため145にジャンプ
してiに1を加算し(n145)、iが10を越えるまでn137
以下の動作を繰り返す(n146)。
n139ではSTPを参照してクロックの進行方向の次のク
ロック情報(デュレーションデータ)までポインタPNT
(i)をジャンプする(n139)。このジャンプ動作にお
いて次のクロック情報が存在しなければ曲は終了してい
るとしてn140→n141に進む。次のクロック情報が存在す
る場合には早送り/巻戻しの場合を除き(n142)、この
ときのイベント情報(キーオン・キーオフ等)の処理を
行う(n143)。この処理において順方向再生(STP=
1)の場合にはその内容通りの処理を実行し、逆送り再
生(STP=−1)の場合には逆の内容を持つ処理を実行
する。逆の内容を持つ処理はたとえばキーオンイベント
の場合にはキーオフ処理を行いテンポアップイベントの
場合にはテンポダウン処理を行うなどである。次にn144
においてEVCLK(i)にクロック情報であるPAT(i)
(PNT(i))にSTPを掛けて加算する。これにより巻戻
しの場合にはPAT(i)(PNT(i))減算されることに
なる。こののちn145に進む。
次のクロック情報がなく動作がn141に進んだ場合にお
いてフレーズモードの場合にはn141→n147に進み、フレ
ーズの最初から繰り返すためGCLK←PRSSTをセットし、
全てのPNT(i)←STPNT(i),EVCLK(i)←STCLK
(i)をセットしてn150に進む。これ以外の場合には演
奏を終了のためRUNフラグをリセットし(n148)リター
ンする。
n150においては表示器にその時の書き込み/読み出し
中の小節数およびクロック数を表示する。表示される小
節数はGCCK/32で計算され、クロック数はGCLK.MOD.32で
計算される。この表示ののちリターンする。
(g)発明の効果 以上のようにこの発明の演奏データ処理装置によれ
ば、パンチインタイミングおよびパンチアウトタイミン
グを演奏データの再生中にリアルタイムで指定すること
ができるため、演奏者にとっては演奏と同様のタイミン
グで指定ができ、手間が掛からず、正確なタイミングの
指定が可能になる。指定されたタイミングはクロック数
で記憶されるため、修正演奏データのデータ量がもとの
演奏データのデータ量から変化する場合でも、同じ時間
分のパンチイン記録をすることができる。また、演奏デ
ータが記憶されるアドレスではなく、クロック数でパン
チイン区間を管理しているため、パンチイン記録を行っ
ても消去されず、一度のパンチイン記録が上手くゆかな
かった場合には、何度もやり直しをすることができ、再
設定の手間も掛からない。これによって、シーケンサ等
演奏データ処理装置の操作性を向上することができる。
また、この発明では、複数トラックのうち一部のトラ
ックの再生音を聴きながら他の一部のトラックに対して
パンチイン記録を行うことができるため、容易に且つ正
確にパンチイン記録を行うことができる。さらに、この
発明では、前記複数トラックに対して共通にパンチイン
区間(パンチインタイミングおよびパンチアウトタイミ
ング)を指定することができるため、複数トラックに対
してパンチイン区間を指定する場合の操作が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図はこの発明の実施例であるシーケンサの
動作を示すフローチャートであり、第1図はメイン処理
動作を示し、第2図〜第10図は各キースイッチのオンオ
フ動作に伴って実行されるサブルーチンを示し、第11図
はクロック割り込み動作を示す。第12図は同シーケンサ
の制御部のブロック図および操作パネルを示す図、第13
図は同シーケンサの自動演奏メモリの構成を示す図、第
14図(A)〜(G)は自動演奏メモリに記憶される各種
データのフォーマットを示す図、第15図は同シーケンサ
のレジスタ群の構成を示す図、第16図〜第18図は各種モ
ード時におけるポインタ,クロック各種レジスタにセッ
トされるデータの内容を説明するための図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定間隔でクロックを発生するクロック発
    生手段と、 発生すべき楽音信号を示すイベントデータと、前記クロ
    ックの計数値に対応させて前記楽音信号を発生すべきタ
    イミングを示すタイミングデータとからなる演奏データ
    を記録する記録手段を有し、前記クロックに基づき演奏
    データの記録および再生を行う自動演奏装置において、 前記記録手段に記録されている演奏データの再生中に、
    パンチインタイミングおよびパンチアウトタイミングの
    指定を受け付けるタイミング指定手段と、 前記タイミング指定手段で受け付けたパンチインタイミ
    ングを前記クロックの数を用いて管理するパンチインタ
    イミング管理手段と、 前記タイミング指定手段で受け付けたパンチアウトタイ
    ミングを前記クロックの数を用いて管理するパンチアウ
    トタイミング管理手段と、 前記演奏データの再生中に前記パンチインタイミングか
    ら前記パンチアウトタイミングまでの時間、修正演奏デ
    ータの入力を受け付け、該修正演奏データを前記演奏デ
    ータの前記パンチインタイミングから前記パンチアウト
    タイミングの間に対応する演奏データに換えて、前記パ
    ンチインタイミングの直前の演奏データと前記パンチア
    ウトタイミングの直後の演奏データに連結させて前記記
    録手段に記録するパンチイン記録手段と、 を設けたことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】前記記録手段は、複数のトラックを有し、
    前記クロックに基づいて並行して読み出される演奏デー
    タを各々記録する手段であり、 前記パンチイン記録手段は、任意に選択された一部また
    は全部のトラックについて修正演奏データを受け付ける
    手段である請求項1記載の自動演奏装置。
  3. 【請求項3】前記タイミング指定手段は、複数のトラッ
    クに対して共通にパンチイインタイミングおよびパンチ
    アウトタイミングを指定する手段であり、 前記パンチインタイミング管理手段およびパンチアウト
    タイミング管理手段は、前記タイミング指定手段で受け
    付けたパンチインタイミングおよびパンチインアウトタ
    イミングを、前記複数のトラックに対して共通に管理す
    る手段であることを特徴とする請求項2記載の自動演奏
    装置。
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