JP2849915B2 - 内燃機関の伝動帯張力調整装置 - Google Patents

内燃機関の伝動帯張力調整装置

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JP2849915B2
JP2849915B2 JP1032279A JP3227989A JP2849915B2 JP 2849915 B2 JP2849915 B2 JP 2849915B2 JP 1032279 A JP1032279 A JP 1032279A JP 3227989 A JP3227989 A JP 3227989A JP 2849915 B2 JP2849915 B2 JP 2849915B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、クランク軸、動弁カム軸およびバランサ軸
が軸線を平行にして回転自在に支承される機関本体に、
クランク軸および動弁カム軸間の動力伝達用無端状第1
伝動帯に摺接する第1テンショナと、クランク軸および
バランサ軸間の動力伝達用無端状第2伝動帯に摺接する
第2テンショナとが支承される内燃機関の伝動帯張力調
整装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、2つの無端状伝動帯の張力をそれぞれ調整する
ための一対のテンショナを同軸上に配置し、それにより
テンショナ配置をコンパクト化したものが、たとえば特
開昭63−285338号公報等により知られている。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところが、上述のように一対のテンショナを同軸上に
配置したものでは、それらのテンショナを支承する共通
な支軸に大きな負荷がかかるので、支軸の強度を増大し
なければならず、特に張力が大きい方の伝動帯張力調整
用テンショナを、前記支軸の先端側で支承した場合に
は、支軸の基端支持部にかかる負荷が大きくなる。
ところで、動弁カム軸を駆動するためのベルト張力
は、該カム軸の軸受部における摩擦力に加えてカム側か
らの反力が作用することになるので、バランサ軸を駆動
するためのベルト張力よりも大きい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、
2つのテンショナを共通の支軸で支承してコンパクトな
配置を可能とするとともに、支軸にかかる負荷を小さく
抑え得るようにした内燃機関の伝動帯張力調整装置を提
供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために請求項1の発明の特徴によ
れば、クランク軸と平行な支軸が基端を機関本体に螺合
されて機関本体より突出し、該支軸には、第1テンショ
ナを支軸の基端側に配置して第1および第2テンショナ
が共通に支承され、その第1および第2テンショナは、
第1および第2伝動帯にそれぞれ摺接する第1および第
2外輪と、支軸が挿通される第1および第2内輪と、各
外輪および各内輪間にそれぞれ外装される複数の転動体
とから成り、第2内輪の軸方向外端面に当接するロック
ナットが、第2テンショナから突出した支軸の先端部に
螺合され、機関本体に螺合すべく支軸基端に設けられる
第1ねじ部の直径は、ロックナットを螺合すべく支軸先
端に設けられる第2ねじ部の直径よりも大きく設定さ
れ、また請求項2の発明の特徴によれば、請求項1の発
明の前記特徴に加えて、支軸の基端寄り部分には、機関
本体に当接すべく半径方向外方に張出すフランジ部が設
けられ、更に請求項3の発明の特徴によれば、請求項1
又は2の発明の前記特徴に加えて、支軸の基端を螺合す
べく機関本体に設けられるねじ孔は、機関本体に設けら
れる水ジャケット内に連通され、支軸はシール部材を機
関本体との間に介在させてねじ孔に螺合される。
また請求項4の発明の特徴によれば、クランク軸と平
行な支軸が基端を機関本体に螺合されて機関本体より突
出し、該支軸には、第1テンショナを支軸の基端側に配
置して第1および第2テンショナが共通に支承され、そ
の第1および第2テンショナは、第1および第2伝動帯
にそれぞれ摺接する第1および第2外輪と、支軸が挿通
される第1および第2内輪と、各外輪および各内輪間に
それぞれ介装される複数の転動体とから成り、第2内輪
の軸方向外端面に当接するロックナットが、第2テンシ
ョナから突出した支軸の先端部に螺合され、ロックナッ
トの少なくとも操作部は、機関本体に取付けられて第1
および第2伝動帯を覆うサイドカバーから外方に突出さ
れ、また請求項5の発明によれば、クランク軸と平行な
支軸が基端を機関本体に螺合されて機関本体より突出
し、該支軸には、第1テンショナを支軸の基端側に配置
して第1および第2テンショナが共通に支承され、その
第1および第2テンショナは、第1および第2伝動帯に
それぞれ摺接する第1および第2外輪と、支軸が挿通さ
れる第1および第2内輪と、各外輪および各内輪間にそ
れぞれ介装される複数の転動体とから成り、第2内輪の
軸方向外端面に当接するロックナットが、第2テンショ
ナから突出した支軸の先端部に螺合され、機関本体に取
付けられて第1および第2伝動帯を覆うサイドカバーに
は、第1および第2テンショナに対応する部分にメンテ
ナンス用開口部が設けられ、そのメンテナンス用開口部
を覆うメンテナンス用カバーがねじ部材により支軸先端
に着脱可能に取付けられる。
(2) 作用 本発明によれば、第1及び第2テンショナが共通の支
軸で支承されるため、テンショナ配置のコンパクト化が
可能となり、しかも支軸先端側の第2テンショナから支
軸にかかる負荷は、支軸基端側の第1テンショナから支
軸にかかる負荷に比べて小さいことから、それだけ支軸
先端側の荷重負担が軽減される。
また特に請求項1の発明によれば、機関本体に螺合さ
れる支軸基端の第1ねじ部が、ロックナットを螺合させ
る支軸先端の第2ねじ部よりも大径であるため、ロック
ナットを緩める際に小径の第2ねじ部の方が緩み易く、
第1ねじ部は緩みにくい。
また特に請求項2の発明によれば、第1および第2テ
ンショナを案内する支軸を、その基端寄りに設けたフラ
ンジ部を側壁外面に当接させるようにして機関本体に螺
合させることができるため、該支軸は一旦取付けられる
と軸線の傾きがなく、従ってロックナットを緩めて第1
および第2テンショナの調整を行なった後、ロックナッ
トを再度締付けるときにも第1および第2テンショナが
傾くことはない。
また特に請求項3の発明によれば、支軸を螺合するた
めに機関本体側に設けられるねじ孔が水ジャケットに通
じているので、支軸が水ジャケット内の水により冷却さ
れ、第1および第2テンショナも効率よく冷却される。
また上記ねじ孔が水ジャケットに通じていても、支軸と
機関本体間のシール部材により該ねじ孔からの漏水が抑
えられる。
また特に請求項4の発明によれば、ロックナットはサ
イドカバーの外方から操作可能であるので、第1および
第2テンショナによる張力調整が極めて容易に行える。
また特に請求項5の発明によれば、サイドカバー全体
を外さなくてもメンテナンス用カバーを外せば、両テン
ショナの目視チェックが可能となり、しかもそのメンテ
ナンス用カバーを剛性の強い支軸に取付けることにより
メンテナンス用カバーに対する支持剛性が高くなり、そ
の閉鎖状態が確実に維持される。
(3) 実施例 以下、図面により本発明をDOHC型直列四気筒内燃機関
に適用したときの実施例について説明する。
先ず第1図ないし第11図を参照しながら本発明の第1
実施例を説明するが、第1図、第2図、第3図および第
4図において、機関本体Eは、シリンダブロック1の上
部にシリンダヘッド2を結合して構成され、シリンダブ
ロック1の下部にはオイルパン3が、またシリンダヘッ
ド2の上部にはヘッドカバー4がそれぞれ結合される。
シリンダブロック1は、上半のシリンダバレル部1a
と、下半のクランクケース部1bとを有してアルミニウム
合金から成るものである。シリンダバレル部1aには、直
列に並ぶ4つのシリンダボア5…が設けられており、こ
れらのシリンダボア5…内にピストン6がそれぞれ摺動
自在に嵌合される。またクランクケース部1bには、各シ
リンダボア5…の配列方向に沿って複数のジャーナル軸
受7…が隔設されており、各ジャーナル軸受7…の下面
にそれぞれ固着される軸受キャップ8…と、前記各ジャ
ーナル軸受7…とによりクランク軸9が回転自在に支承
され、該クランク軸9のクランクピン9a…と、前記各ピ
ストン6…とはコンロッド10…を介して連結される。ま
た前記各軸受キャップ8…は、ブリッジ部材11により一
体に結合される。
クランク軸9の軸方向一端側で、シリンダブロック1
の側壁外面1cには、クランク軸9で駆動されるオイルポ
ンプ12が配設される。このオイルポンプ12は、シリンダ
ブロック1の前記側壁外面1cに取付けられるポンプケー
ス13内にクランク軸9に固定されるロータ14が収納され
て成るものであり、ポンプケース13に設けられる吸込み
口15には、吸込み管16を介してオイルストレーナ17が接
続される。またポンプケース13に設けられる吐出口19
は、クランク軸9と平行にしてシリンダブロック1に穿
設された潤滑油路19に接続される。またクランク軸9の
軸方向他端はシリンダブロック1の他端側側壁からわず
かに突出され、このクランク軸9の他端には、図示しな
いクラッチを介して変速機が連結される。
第5図および第6図を併せて参照して、クランク軸9
の上方には、該クランク軸9の軸線を通る鉛直面に関し
てほぼ対称な位置に一対のバランサ軸21,22がクランク
軸9と平行にして回転自在に配置される。これらのバラ
ンサ軸21,22は、機関の二次振動を抑えるものであり、
軸方向一端をシリンダブロック1の側壁外面1cから突出
させながらシリンダブロック1に挿通配置される。而し
て両バランサ軸21,22は、それらの軸方向他端寄りに相
互間に間隔をあけた偏心重錘部21a,21b;22a,22bを有す
るものであり、シリンダブロック1には、一方のバラン
サ軸21の軸方向他端寄りの部分を支承する一対の軸受孔
23,24が設けられるとともに、他方のバランサ軸22の軸
方向他端寄りの部分を支承する一対の軸受孔25,26およ
びバランサ軸22の軸方向一端寄りの部分を支承する軸受
孔27が設けられる。
クランク軸9の一端はオイルポンプ12のポンプケース
13から突出されるものであり、このクランク軸9の突出
端部には、第1巻掛伝動系T1の第1駆動プーリ28が固着
されるとともに、第1駆動プーリ28よりもシリンダブロ
ック1から遠ざかる側に第2巻掛伝動系T2の第2駆動プ
ーリ29が固着される。而してそれらの駆動プーリ28,29
は、第2図の矢印で示す方向に回転駆動される。
第1巻掛伝動系T1は、吸気側動弁機構を駆動すべくク
ランク軸9と平行にしてシリンダヘッド2に回転自在に
支承される吸気側動弁カム軸30と、排気側動弁機構を駆
動すべくクランク軸9と平行にしてシリンダヘッド2に
回転自在に支承される排気側動弁カム軸31と、シリンダ
ブロック1の側壁外面1cに取付けられるウォータポンプ
32とを駆動するための調時伝動系であり、第1駆動プー
リ28と、両カム軸30,31にそれぞれ固着されるカム軸駆
動用被動プーリ33,34と、ウォータポンプ32のポンプ軸3
2aに固着されるウォータポンプ駆動用被動プーリ35と、
各プーリ28,33,34,35に懸回される無端状第1伝動帯と
しての第1タイミングベルト36とから構成される。
また第2巻掛伝動系T2は、一対のバランサ軸21,22を
駆動するための伝動系であり、前記第1巻掛伝動系T1よ
りもシリンダブロック1から遠ざかる側に配置される。
而してこの第2巻掛伝動系T2は、第2駆動プーリ29と、
一方のバランサ軸21に連動、連結される逆転駆動用被動
プーリ37と、他方のバランサ軸22の正転駆動用被動プー
リ38と、各プーリ29,37,38に懸回される無端状第2伝動
帯としての第2タイミングベルト39とから構成される。
第7図および第8図を併せて参照して、バランサ軸21
に対応する部分で、ポンプケース13には、該ポンプケー
ス13の一部を覆うギヤケース42が取付けられる。すなわ
ち該ギヤケース42は、ボルト43によりポンプケース13と
ともにシリンダブロック1に取付けられる。前記逆転駆
動用被動プーリ37は、バランサ軸21と平行にしてギヤケ
ース42に回転自在に支承された回転軸44のギヤケース42
からの突出端に固着される。しかもバランサ軸21の一端
部は、ポンプケース13で回転自在に支承されながらギヤ
ケース42内に突入しており、ポンプケース13およびギヤ
ケース42間で、バランサ軸21の端部に固着されるギヤ41
と、前記回転軸44の内端に一体に設けられたギヤ40とが
相互に噛合される。したがってバランサ軸21には、前記
逆転用被動プーリ37からの動力が、相互に噛合するギヤ
40,41を介して伝達される。すなわち両バランサ軸21,22
は相互に逆方向に回転駆動されることになる。
第9図を併せて参照して、クランク軸9の上方におい
て、シリンダブロック1の側壁外面1cには、該シリンダ
ブロック1に設けられる水ジャケット94内に通じるねじ
孔95がクランク軸9と平行にして設けられており、該ね
じ孔95に支軸45が螺合される。すなわち支軸45は、前記
ねじ孔95に螺合する基端側の第1ねじ部45aと軸部45bと
が、半径方向外方に張出すフランジ部45dを介して同軸
に連設されて成るものであり、軸部45bの先端には第1
ねじ部45aよりも小径の第2ねじ部45cが設けられる。
この支軸45は、フランジ部45dを側壁外面1cに当接す
るようにして第1ねじ部45aをねじ孔95に螺合すること
によりシリンダブロック1に植設される。しかも前記側
壁外面1cおよびフランジ部45d間には、水ジャケット94
からの漏水を防止すべく環状のシール部材96が介装され
る。
シリンダブロック1に植設された支軸45には、第1巻
掛伝動系T1における第1タイミングベルト36の張力を調
整するための第1テンショナ46が嵌挿されるとともに、
第2巻掛伝動系T2における第2タイミングベルト39の張
力を調整するための第2テンショナ47が嵌挿される。
第10図および第11図において、第1テンショナ46は、
第1内輪48と、第1タイミングベルト36の外面に圧接す
る第1外輪49との間に複数の第1転動体としての複数の
第1ボール50が介装されて成るものであり、第1ブラケ
ット51を介してシリンダブロック1に揺動可能に支承さ
れる。
第1内輪48はシリンダブロック1側に開放した有底円
筒状に形成されるものであり、第1内輪48の内端面すな
わち開放端側端面と、シリンダブロック1との間にワッ
シャ97が介装される。しかも第1内輪48の軸方向外端面
は、第1外輪49の軸方向外端面よりも内方側に配置され
る。また前記ワッシャ97は、シリンダブロック1を構成
する材料たとえばアルミニウム合金よりも座屈強度の高
い材料たとえば鉄系材料により形成されるものである。
第1ブラケット51は、第1内輪48の基端部外面に圧入
固着される短円筒状の本体51aと、該本体51aのシリンダ
ブロック1側端部から半径方向外方に向けて突設される
突部51bと、軸線に関して前記突部51bとほぼ対称な位置
で本体51aのシリンダブロック1側端部から外方に向け
て延設される腕部51cとを備える。本体51aは、その一部
を第1テンショナ46における第1外輪49内に収納配置す
るようにして第1内輪48に圧入固着される。また突部51
aには支持孔52が穿設されており、シリンダブロック1
に植設された支持ピン53が該支持孔52に挿通されること
により第1ブラケット51すなわち第1テンショナ46が揺
動可能にしてシリンダブロック1に支承されることにな
る。
第1内輪48における軸方向外端部すなわち閉塞端部に
は、前記支持ピン53を中心とする円弧状の長孔54が穿設
されており、該長孔54に前記支軸45の軸部45bが挿通さ
れる。また腕部51cには、一端をシリンダブロック1に
係合した第1テンションばね55の他端が係合され、この
第1テンションばね55のばね力により第1テンショナ46
の第1外輪49が、第1タイミングベルト36にその外側か
ら圧接され、それにより第1タイミングベルト36に一定
の張力が付与される。
第1ブラケット51における腕部51cの先端には、前記
支持ピン53を中心とする円弧に沿って仮締用長孔98が設
けられる。一方、シリンダブロック1の側壁外面1cに
は、仮締用長孔98を貫通して外方に突出するねじ軸99が
植設されており、該ねじ軸99に仮締用ナット100を螺合
して締付けることにより、第1ブラケット51すなわち第
1テンショナ46の揺動位置を仮に固定することができ
る。
第2テンショナ47は、第2内輪56と、第2タイミング
ベルト39に圧接される第2外輪58との間に複数の第2転
動体としての第2ボール57が介装されて成る。第2内輪
56はシリンダブロック1側に開放した有底円筒状に形成
されており、この第2内輪56の軸方向内端面すなわち開
放端面は、第1テンショナ46における第1外輪49内に挿
入配置されるようにして第1内輪48の軸方向外端面に当
接され、これにより第1および第2テンショナ46,47
は、支軸45の軸線と直交する平面内での相対摺動を可能
として配置されることになる。
この第2テンショナ47の第2内輪56には、またクラン
ク軸9と平行な軸線まわりに揺動可能としてシリンダブ
ロック1に支承された第2ブラケット59が固着される。
この第2ブラケット59は、長手方向中間部でシリンダブ
ロック1に支承されながら一端をシリンダブロック1の
側壁外面1cに近接配置すべく屈曲成形されるとともに第
1および第2タイミングベルト36,39を避けて配置され
るものであり、第2テンショナ47の第2内輪56における
外端部が第2ブラケット59の他端に圧入固着される。
第2ブラケット59を揺動可能に支承すべくシリンダブ
ロック1の側壁外面1cには円柱状の支持突部101が突設
されており、第2ブラケット59の中間部は該支持突部10
1の先端に摺動板102を介して当接される。しかも第2ブ
ラケット59および摺動板102を貫通して支持突部101に螺
合されるボルト60により第2ブラケット59が揺動可能に
支承される。
第2内輪56の中央部には、前記ボルト60を中心とする
円弧状の長孔61が穿設されており、該長孔61に支軸45の
軸部45bが挿通される。さらに第2ブラケット59の他端
とシリンダブロック1との間には第2テンションばね62
が張架されており、この第2テンションばね62のばね力
により第2外輪58が第2タイミングベルト39にその外側
から圧接され、それにより第2タイミングベルト39に一
定の張力が付与される。この第2テンショナ7において
第2外輪58の幅は第1テンショナ46における第1外輪49
の幅よりも小さく設定されている。
第9A図において、第1内輪48の外径D1は第2内輪56の
外径D2よりも大きく(D1>D2)設定される。また第2内
輪56の外径D2に対する第2外輪58の外径D4の比(D4/D
2)が、第1内輪48の外径D1に対する第1外輪49の外径D
3の比(D3/D1)よりも大きく(D4/D2>D3/D1)設定され
るものであり、そのような関係に基づいてたとえば第1
外輪49の外径D3は第2外輪58の外径D4よりも小さく(D3
<D4)設定され、第1ボール50が配置される仮想円直径
D5は第2ボール57が配置される仮想円直径D6よりも大き
く(D5>D6)設定されている。
このようにして、第1巻掛伝動系T1における第1タイ
ミングベルト36は、第1駆動プーリ28およびウォータポ
ンプ駆動用被動プーリ35間の緩み側を第1テンショナ46
で外側から内側に向けて押圧されることにより内方側に
深く彎曲することになり、それの彎曲により生じた空き
スペースにギヤケース42が配設される。しかも第1テン
ショナ46による第1タイミングベルト36の押圧方向と、
第2テンショナ47による第2タイミングベルト39の押圧
方向とがなす角度αは、90度以上好ましくは120度以上
に設定される。
第1巻掛伝動系T1および第2巻掛伝動系T2は、サイド
カバー65により覆われるものであり、前記支軸45の先端
が該サイドカバー65を貫通して外方に突出されるととも
にロックナット66も外方からの操作を可能とすべくサイ
ドカバー65から外方に突出される。すなわち支軸45にお
ける先端の第2ねじ部45cに螺合して第2テンショナ47
における第2内輪56の外端面に当接するロックナット66
が、その操作部をサイドカバー65の外方に配置すべくサ
イドカバー65に回転自在に係合されており、サイドカバ
ー65の外方からロックナット66を回転操作することがで
きる。而して該ロックナット66の締付けにより第1およ
び第2テンショナ46,47の内輪48,56が支軸45の軸線に直
交する平面内での相対移動可能にして相互に当接され
る。
クランク軸9には前記サイドカバー65から外方に突出
する回転輪67が固着されており、この回転輪67には、第
3巻掛伝動系T3の第3駆動プーリ68が軸方向内方側で一
体に設けられるとともに、第4巻掛伝動系T4の第4駆動
プーリ69が軸方向外方側で一体に設けられる。
第3巻掛伝動系T3は、シリンダブロック1に取付けら
れるACジェネレータ70および空気調和装置用コンプレッ
サ71を駆動するための伝動系であり、第3駆動プーリ68
と、ACジェネレータ70の入力軸に固着されたACジェネレ
ータ駆動用被動プーリ72と、空気調和装置用コンプレッ
サ71の入力軸に固着されたコンプレッサ駆動用被動プー
リ73と、各プーリ68,72,73に懸回される無端状ベルト74
とから構成される。また第4巻掛伝動系T4は、シリンダ
ヘッド2に取付けられるパワーステアリング用油圧ポン
プ75を駆動するための伝動系であり、第4駆動プーリ69
と、前記油圧ポンプ75の入力軸に固着された油圧ポンプ
駆動用被動プーリ76と、両プーリ69,76に懸回される無
端状ベルト77とから構成される。
次に潤滑給油系の構成について説明すると、シリンダ
ブロック1に設けられた潤滑油路19にオイルポンプ12か
ら供給された潤滑油は、配列方向に沿う内方側の2つの
シリンダボア5,5間に位置するジャーナル軸受7に対応
する部分でシリンダブロック1の側面に取付けられたオ
イルフィルタ80に導かれる。しかもシリンダブロック1
には、該オイルフィルタ80からの潤滑油を、上方の動弁
機構側に導く油路81と、下方に導く油路82とが穿設され
る。
一方、各軸受キャップ8…を相互に連結するブリッジ
部材11には、クランク軸9に対応する中央油路83と、そ
の中央油路83の両側で各バランサ軸21,22にそれぞれ対
応する側方油路84,85とが、クランク軸9と平行に穿設
される。またブリッジ部材11には、前記各油路83,84,85
を相互に連通させる連絡油路86が、前記各油路83〜85の
長手方向中間部で各油路83〜85と直交するようにして穿
設される。
ブリッジ部材11および各軸受キャップ8…には、クラ
ンク軸9の支承部分に潤滑油を給油すべく中央油路83に
下端を連通させて上方に延びる給油路87がそれぞれ穿設
される。またバランサ軸21の軸受孔23,24に対応する部
分で、ブリッジ部材11、軸受キャップ8およびシリンダ
ブロック1には、下端を側方油路84に連通させるととも
に上端を軸受孔23,24にそれぞれ連通させる給油路88,88
が穿設され、さらにクランク軸9の軸方向一端側でブリ
ッジ部材11、軸受キャップ8およびシリンダブロック1
には、下端を側方油路84に連通させる給油路89が上下に
延びて穿設され、該給油路89は、ポンプケース13に穿設
された給油路90に連通される。この給油路90は、ポンプ
ケース13でのバランサ軸21支承部に連通するとともに、
ギヤケース42での回転軸44支承部にも連通する。バラン
サ軸22の軸受孔25,26,27に対応する部分で、ブリッジ部
材11、軸受キャップ8およびシリンダブロック1には、
下端を側方油路85に連通させるとともに上端を軸受孔2
5,26,27にそれぞれ連通させる給油路91がそれぞれ穿設
される。
オイルフィルタ80からの潤滑油を下方に導く油路82
は、軸受孔24に対応する部分で給油路88の中間部に連通
されており、したがってオイルフィルタ80からの潤滑油
は、給油路88を介してブリッジ部材11の各油路83,84,85
に供給されることになる。
次にこの実施例の作用について説明すると、クランク
軸9の回転により第1〜第4巻掛伝動系T1〜T4がともに
駆動される。これにより第1巻掛伝動系T1では動弁カム
軸30,31がクランク軸9に対する1/2の減速比をもって駆
動されるとともにウォータポンプ32が駆動される。また
第2巻掛伝動系T2では両バランサ軸21,22がクランク軸
9に対する2/1の増速比をもって相互に逆方向に駆動さ
れる。
而して第1巻掛伝動系T1における第1タイミングベル
ト36の張力を調整するための第1テンショナ46と、第2
巻掛伝動系T2における第2タイミングベルト39の張力を
調整するための第2テンショナ47とが共通の支軸45で案
内されているので、テンショナ配置をコンパクトにする
ことができる。しかも第1巻掛伝動系T1では大きな駆動
トルクを要する動弁カム軸30,31およびウォータポンプ3
2を駆動するため、第2巻掛伝動系T2よいも大きな駆動
負荷が作用するが、第1テンショナ46を第2テンショナ
47よりも軸方向内方側にして支軸45で支承するようにし
たので、支軸45の先端側にかかる負荷を極力小さくする
ことができる。
また第1および第2テンショナ46,47は、支軸45の軸
線と直交する平面内で相対移動可能であるので、第1お
よび第2巻掛伝動系T1,T2の配置自由度を大きくするこ
とができ、両テンショナ46,47の対応するタイミングベ
ルト36,39への押圧力を個別に設定することができるの
で張力設定が安定化する。しかも第1および第2テンシ
ョナ46,47による押圧方向のなす角度αを90度以上好ま
しくは120度以上に設定することにより、支軸45にかか
る荷重方向をずらせて全体負荷を小さく抑えることがで
き、上述の第1および第2テンショナ46,47の配置と相
俟って支軸45にかかる負荷をより小さく抑えることがで
きる。また第1および第2テンショナ46,47は第1およ
び第2タイミングベルト36,39の外周面に、その外方側
から圧接されるものであり、これは両テンショナ46,47
の両側のプーリすなわち第1駆動プーリ28およびウォー
タポンプ駆動用被動プーリ35、ならびに逆転駆動用被動
プーリ37および正転駆動用被動プーリ38への第1および
第2タイミングベルト36,39の巻付け角を増大する方向
であり、動力伝達上有利となる。
さらに第2巻掛伝動系T2の負荷が第1巻掛伝動系T1の
負荷よりも小さいので、第2テンショナ47における外輪
58の幅を第1巻掛伝動系T1の外輪49の幅よりも小さくす
ることが可能であり、それにより支軸45のシリンダブロ
ック1からの突出量を小さくし、機関全体のコンパクト
化に寄与することができる。また第1テンショナ46にお
ける第1外輪49内に一部を収納配置するようにして第1
ブラケット51が第1内輪48に固着され、第2内輪56は第
1外輪49内に少なくとも一部を挿入するようにして第1
内輪48の外端面に摺接するので、第1および第2タイミ
ングベルト36,39の必要な幅を確保しながら第1および
第2テンショナ46,47の軸方向全体長さを極力小さくす
ることができ、これによってもコンパクト化が達成され
る。
ところで、第2テンショナ46,47において第1内輪48
の外径D1は第2内輪56の外径D2よりも大きく設定されて
おり、ロックナット66の締付けによる締付力増加に伴う
第1内輪48の軸方向内端面とワッシャ97との当接面面圧
の増加を緩和することができるとともに、第1および第
2テンショナ46,47の相対位置変化を許容して第2内輪5
6を第1内輪48により安定して支持することができる。
しかも第1および第2タイミングベルト36,39から各テ
ンショナ46,47にかかる荷重によって生じるモーメント
により第1内輪46からシリンダブロック1側に局部的に
大きな荷重がかかる。このため軽量化を図るべくアルミ
ニウム合金製としたシリンダブロック1に第1内輪48を
直接当接させていたのでは、シリンダブロック1に陥没
およびフレッティング等の塑性変形が生じてロックナッ
ト66の緩みが生じるおそれがあるが、第1内輪48および
シリンダブロック1間に座屈強度の高い材料から成るワ
ッシャ97を介装しているので、シリンダブロック1の前
記塑性変形が防止され、したがってロックナット66が緩
むことはない。
ところで、第2巻掛伝動系T2における第2タイミング
ベルト39の走行速度は、第1巻掛伝動系T1における第1
タイミングベルト36の走行速度よりも大きい(第2
倍)。しかるに、第1および第2テンショナ46,47にお
いて、第2内輪56の外径D2に対する第2外輪58の外径D4
の比が、第1内輪48の外径D1に対する第1外輪49の外径
D3の比よりも大きく(D4/D2>D3/D1)設定されるもので
あり、特に第1外輪49の外径D3が第2外輪58の外径D4よ
りも小さく設定されており、第1ボール50の仮想円直径
D5は第2ボール57の仮想円直径D6よりも大きく設定され
ている。したがって第2タイミングベルト39の走行速度
が速いのにもかかわらず第2外輪58の回転速度を抑え、
かつ第2ボール57をコンパクトに配置して耐久性を向上
することができる。
第1および第2テンショナ46,47を案内する支軸45
は、その中間部に設けたフランジ部45dを側壁外面1aに
当接させるようにしてシリンダブロック1に螺合されて
いるので、一旦取付けられると軸線の傾きがなく、ロッ
クナット66を緩めて第1および第2テンショナ46,47の
調整を行なった後、ロックナット66を再度締付けるとき
にも第1および第2テンショナ46,47が傾くことはなく
安定した張力設定が可能となる。しかもシリンダブロッ
ク1に螺合される第1ねじ部45aがロックナット66を螺
合する第2ねじ部45cよりも大径であるので、ロックナ
ット66を緩める際に、第1ねじ部45aが緩む心配はな
い。さらに支軸45を螺合するためのねじ孔95は水ジャケ
ット94に通じているので、支軸45が水ジャケット94内の
水により冷却され、第1および第2テンショナ46,47も
効率よく冷却される。さらにロックナット66はサイドカ
バー65の外方から操作可能であるので、第1および第2
テンショナ46,47による張力調整を極めて容易に行なう
ことができる。
さらに第1および第2テンショナ46,47の組付時に、
第1テンショナ46は仮締用ナット100を締付けることに
より固定可能である。したがって両テンショナ46,47を
同時に組付ける必要はなく、第1テンショナ46を組付け
て仮固定した後に第2テンショナ47の組付けを行なうこ
とができるようになり、組付作業性が向上する。而して
第2テンショナ47の組付完了後、仮締め用ナット100を
外すとともにロックナット66を緩めることにより両テン
ショナ46,47が第1および第2タイミングベルト36,39に
弾発的に圧接するようになる。
以上の第1実施例では第2ブラケット59を第2テンシ
ョンばね62で回動付勢するようにしたが、第2テンショ
ナ47による第2タイミングベルト39の張力を定めた後
に、第2ブラケット59を固定するようにしてもよい。
第12図および第13図は本発明の第2実施例を示すもの
であり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照
符号を付す。
第1テンショナ46における第1内輪48のシリンダブロ
ック1寄り外面には、円形以外の横断面形状たとえば小
判形に形成される嵌合部48aが設けられ、第1テンショ
ナ46を支承するための第1ブラケット51′には該嵌合部
48aに嵌合する嵌合孔103が設けられる。
このようにすると、第1ブラケット51を第1内輪48に
圧入固着するようにしていた上記第1実施例に比べる
と、第1ブラケット51′との連結のために必要な第1内
輪48の軸方向長さが短縮され、その分だけ第1および第
2テンショナ46,47をシリンダブロック1側に近接させ
てコンパクト化に寄与することができる。
第14図は本発明の第3実施例を示すものであり、上記
各実施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
サイドカバー65には、第1および第2テンショナ46,4
7に対応する部分にメンテナンス用開口部104が設けら
れ、該開口部104を閉塞するメンテナンス用カバー105が
ねじ部材106により支軸45の先端に着脱可能に取付けら
れる。
この第3実施例によれば、サイドカバー65全体を外さ
なくてもメンテナンス用カバー105を外すだけで、第1
および第2テンショナ46,47の目視チェックが可能とな
り、しかも比較的剛性の弱いサイドカバー65ではなく剛
性の強い支軸45に取付けることによりメンテナンス用カ
バー105の閉鎖状態を確実に維持することができる。
第15図および第16図は本発明の第4実施例を示すもの
であり、第1実施例の第10図および第11図で示したよう
な仮締用長孔98を有する腕部51cを廃止した第1ブラケ
ット51により第1テンショナ46を揺動自在に支承するよ
うにしてもよい。
第17図は本発明の第5実施例を示すものであり、上記
各実施例に対応する部分には同一の参照符号を付す。
この第5実施例は、第1および第2テンショナ46,47
の第1および第2タイミングベルト36,39への押圧方向
を同一方向に定め得る場合のものであり、第1テンショ
ナ46の第1内輪48と、第2テンショナ47の第2内輪56と
が一体に形成される。しかも第1内輪48および第2内輪
56には、支軸45にかかる力を分散させるために同一方向
に長く延びる長孔54,61が設けられ、支軸45はそれらの
長孔54,61に挿通される。しかも第1および第2テンシ
ョナ46,47は同一方向にかつ一体的に移動するので、上
記各実施例で用いられた第2ブラケット59は不要であ
り、上記第14図および第15図で用いたブラケット51が第
1内輪48に固着される。
この第5実施例によれば、第12および第2テンショナ
46,47をシリンダブロック1に同時に組付けることがで
き、組付け性が向上する。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、第1および第2テンシ
ョナを共通の支軸で支承するようにしたので、テンショ
ナ配置のコンパクト化が可能となり、しかも支軸先端側
の第2テンショナから支軸にかかる負荷は、支軸基端側
の第1テンショナから支軸にかかる負荷に比べて小さい
ので、支軸先端側にかかる負荷を小さく抑えることが可
能となり、支軸の荷重負担が効果的に軽減される。
また特に請求項1の発明によれば、機関本体に螺合さ
れる支軸基端の第1ねじ部が、ロックナットを螺合させ
る支軸先端の第2ねじ部よりも大径であるため、ロック
ナットを緩める際に第1ねじ部の緩みが効果的に防止で
き、支軸が機関本体から外れたり緩んだりすることがな
い。
また特に請求項2の発明によれば、第1および第2テ
ンショナを案内する支軸を、その基端寄りに設けたフラ
ンジ部を側壁外面に当接させるようにして機関本体に螺
合させることができるため、セット状態での支軸の傾き
が効果的に回避され、従ってロックナットを緩めて第1
および第2テンショナの調整を行なった後、ロックナッ
トを再度締付けるようなときにも第1および第2テンシ
ョナが傾くことはないから、安定した張力設定が可能と
なる。
また特に請求項3の発明によれば、支軸を螺合するた
めに機関本体側に設けられるねじ孔が水ジャケットに連
通しているので、支軸や両テンショナを水ジャケット内
の水により効果的に冷却することができ、また上記ねじ
孔が水ジャケットに連通していても、支軸と機関本体と
の間に介装したシール部材により該ねじ孔からの漏水が
回避される。
また特に請求項4の発明によれば、ロックナットはサ
イドカバーの外方から操作可能であるので、第1および
第2テンショナによる張力調整を極めて容易に行なうこ
とができる。
また特に請求項5の発明によれば、サイドカバー全体
を外さなくてもメンテナンス用カバーを外すだけで、第
1および第2テンショナの目視チェックが可能となり、
しかもそのメンテナンス用カバーを比較的剛性の弱いサ
イドカバーではなく剛性の強い支軸に取付けることによ
り、メンテナンス用カバーの閉鎖状態を確実に維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図は本発明の第1実施例を示すもの
で、第1図は縦断側面図、第2図は第1図のII−II線矢
視図、第3図は第1図のIII−III線断面図、第4図は第
1図および第5図のIV−IV線断面図、第5図は第3図の
V−V線断面図、第6図は第3図のVI−VI線断面図、第
7図は第3図のVII−VII線断面図、第8図は第3図のVI
II−VIII線断面図、第9図は第2図のIX−IX線拡大断面
図、第9A図は第1および第2テンショナの寸法関係を示
すための第9図の要部拡大図、第10図は第1テンショナ
の平面図、第11図は第10図のXI−XI線断面図、第12図お
よび第13図は本発明の第2実施例を示すものであり、第
12図は第9図に対応する横断平面図、第13図は第12図の
XIII−XIII線断面図、第14図は本発明の第3実施例の第
9図に対応する横断平面図、第15図および第16図は本発
明の第4実施例を示すものであり、第15図は第10図に対
応する平面図、第16図は第15図のXVI−XVI線断面図、第
17図は本発明の第5実施例の第9図に対応する断面図で
ある。 9……クランク軸、21,22……バランサ軸、30,31……動
弁カム軸、36……第1伝動帯としての第1タイミングベ
ルト、39……第2伝動帯としての第2タイミングベル
ト、45……支軸、45a……第1ねじ部、45c……第2ねじ
部、45d……フランジ部、46……第1テンショナ、47…
…第2テンショナ、48……第1内輪、48a……嵌合部、4
9……第1外輪、50……第1転動体としての第1ボー
ル、51,51′……ブラケット、56……第2内輪、57……
第2転動体としての第2ボール、58……第2外輪、65…
…サイドカバー、66……ロックナット、94……水ジャケ
ット、95……ねじ孔、96……シール部材、97……ワッシ
ャ、104……メンテナンス用開口部、105……メンテナン
ス用カバー、106……ねじ部材、 E……機関本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−165405(JP,A) 特開 昭62−27412(JP,A) 実開 昭64−7940(JP,U) 実開 昭58−65453(JP,U) 実開 昭62−165405(JP,U) 実開 昭62−126656(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F02B 67/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸、動弁カム軸およびバランサ軸
    が軸線を平行にして回転自在に支承される機関本体に、
    クランク軸および動弁カム軸間の動力伝達用無端状第1
    伝動帯に摺接する第1テンショナと、クランク軸および
    バランサ軸間の動力伝達用無端状第2伝動帯に摺接する
    第2テンショナとが支承される内燃機関の伝動帯張力調
    整装置において、 クランク軸と平行な支軸が基端を機関本体に螺合されて
    機関本体より突出し、該支軸には、第1テンショナを支
    軸の基端側に配置して第1および第2テンショナが共通
    に支承され、その第1および第2テンショナは、第1お
    よび第2伝動帯にそれぞれ摺接する第1および第2外輪
    と、支軸が挿通される第1および第2内輪と、各外輪お
    よび各内輪間にそれぞれ介装される複数の転動体とから
    成り、第2内輪の軸方向外端面に当接するロックナット
    が、第2テンショナから突出した支軸の先端部に螺合さ
    れ、機関本体に螺合すべく支軸基端に設けられる第1ね
    じ部の直径は、ロックナットを螺合すべく支軸先端に設
    けられる第2ねじ部の直径よりも大きく設定されること
    を特徴とする、内燃機関の伝動帯張力調整装置。
  2. 【請求項2】支軸の基端寄り部分には、機関本体に当接
    すべく半径方向外方に張出すフランジ部が設けられるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の伝動帯張
    力調整装置。
  3. 【請求項3】支軸の基端を螺合すべく機関本体に設けら
    れるねじ孔は、機関本体に設けられる水ジャケット内に
    連通され、支軸はシール部材を機関本体との間に介在さ
    せてねじ孔に螺合されることを特徴とする、請求項1又
    は請求項2に記載の内燃機関の伝動帯張力調整装置。
  4. 【請求項4】クランク軸、動弁カム軸およびバランサ軸
    が軸線を平行にして回転自在に支承される機関本体に、
    クランク軸および動弁カム軸間の動力伝達用無端状第1
    伝動帯に摺接する第1テンショナと、クランク軸および
    バランサ軸間の動力伝達用無端状第2伝動帯に摺接する
    第2テンショナとが支承される内燃機関の伝動帯張力調
    整装置において、 クランク軸と平行な支軸が基端を機関本体に螺合されて
    機関本体より突出し、該支軸には、第1テンショナを支
    軸の基端側に配置して第1および第2テンショナが共通
    に支承され、その第1および第2テンショナは、第1お
    よび第2伝動帯にそれぞれ摺接する第1および第2外輪
    と、支軸が挿通される第1および第2内輪と、各外輪お
    よび各内輪間にそれぞれ介装される複数の転動体とから
    成り、第2内輪の軸方向外端面に当接するロックナット
    が、第2テンショナから突出した支軸の先端部に螺合さ
    れ、ロックナットの少なくとも操作部は、機関本体に取
    付けられて第1および第2伝動帯を覆うサイドカバーか
    ら外方に突出されることを特徴とする、内燃機関の伝動
    帯張力調整装置。
  5. 【請求項5】クランク軸、動弁カム軸およびバランサ軸
    が軸線を平行にして回転自在に支承される機関本体に、
    クランク軸および動弁カム軸間の動力伝達用無端状第1
    伝動帯に摺接する第1テンショナと、クランク軸および
    バランサ軸間の動力伝達用無端状第2伝動帯に摺接する
    第2テンショナとが支承される内燃機関の伝動帯張力調
    整装置において、 クランク軸と平行な支軸が基端を機関本体に螺合されて
    機関本体より突出し、該支軸には、第1テンショナを支
    軸の基端側に配置して第1および第2テンショナが共通
    に支承され、その第1および第2テンショナは、第1お
    よび第2伝動帯にそれぞれ摺接する第1および第2外輪
    と、支軸が挿通される第1および第2内輪と、各外輪お
    よび各内輪間にそれぞれ介装される複数の転動体とから
    成り、第2内輪の軸方向外端面に当接するロックナット
    が、第2テンショナから突出した支軸の先端部に螺合さ
    れ、機関本体に取付けられて第1および第2伝動帯を覆
    うサイドカバーには、第1および第2テンショナに対応
    する部分にメンテナンス用開口部が設けられ、そのメン
    テナンス用開口部を覆うメンテナンス用カバーがねじ部
    材により支軸先端に着脱可能に取付けられることを特徴
    とする、内燃機関の伝動帯張力調整装置。
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