JPH02217646A - 内燃機関のバランサ軸駆動装置 - Google Patents

内燃機関のバランサ軸駆動装置

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Publication number
JPH02217646A
JPH02217646A JP3581789A JP3581789A JPH02217646A JP H02217646 A JPH02217646 A JP H02217646A JP 3581789 A JP3581789 A JP 3581789A JP 3581789 A JP3581789 A JP 3581789A JP H02217646 A JPH02217646 A JP H02217646A
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JP
Japan
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case member
shaft
gear
case
balancer shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP3581789A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Horiuchi
大資 堀内
Masami Hiraoka
平岡 昌巳
Toshiya Sonoda
園田 俊也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02217646A publication Critical patent/JPH02217646A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A1発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、偏心重錘部を有するバランサ軸が機関本体に
回転自在に支承され、機関本体に取付けられる第1ケー
ス部材と、第1ケース部材に取付けられる第2ケース部
材との間にギヤ室が形成され、バランサ軸の一端に固着
される被動ギヤと、バランサ軸と平行にして第2ケース
部材に回転自在に支承される回転軸の内端に設けられて
前記被動ギヤに噛合する駆動ギヤとが前記ギヤ室に収納
され、第2ケース部材から突出する回転軸の外端に固着
される逆転駆動用被動輪を含む巻掛伝動系を介して回転
軸がクランク軸に連動、連結される内燃機関のバランサ
軸駆動装置に関する。
(2)従来の技術 従来、クランク軸からの駆動力を一対のギヤを介してバ
ランサ軸に伝達するようにしたものは、たとえば実開昭
56−608/11号公報等により公知である。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、かかる装置では、機関本体に固着される第1
ケース部材と、第1ケース部材に取付けられる第2ケー
ス部材との間に一対のギヤを配置するようにしており、
クランク軸に対する逆転駆動用被動輪の相対位置精度を
向上するためには、第2のケース部材の機関本体に対す
る位置精度を向上させる必要がある。そのような位置精
度向上のためには、機関本体に対して第1ケース部材を
複数のノック部材により位置決めするとともに、第1ケ
ース部材に対して第2ケース部材を複数のノック部材に
より位置決めすることが考えられる。
しかるに、そのように機関本体および第1ケース部材間
、ならびに第1ケース部材および第2ケース部材間でそ
れぞれ位置決めするようにすると、機関本体に対する第
2ケース部材の位置決め誤差は、機関本体に対する第1
ケース部材の位置決め誤差と、第1ケース部材に対する
第2ケース部材の位置決め誤差が重なったものとなり、
多くのノック部材を用いるにもかかわらず位置決め精度
が優れたものとは言い難い。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、機
関本体に対する第2ケース部材の位置決め精度を容易に
向上し、かつ第1および第2ケース部材の機関本体への
取付は剛性を向上させた内燃機関のバランサ軸駆動装置
を提供することを目的とする。
B5発明の構成 (1)課題を解決するための手段 本発明の第1の特徴によれば、バランサ軸と平行な軸線
を有して第1ケース部材を貫通する複数の円筒状ノック
部材の両端部が、第2ケース部材および機関本体にそれ
ぞれ嵌合され、第2ケース部材に係合してノック部材を
貫通するボルトが機関本体に螺合される。
また本発明の第2の特徴によれば、第1ケース部材には
バランサ軸を回転自在に支承するための軸受孔が設けら
れ、第2ケース部材は第1ケース部材よりも熱膨張率の
小さな材料により形成される。
(2)作用 上記第1の特徴の構成によれば、第1および第2ケース
部材が共通なノック部材により機関本体に対して位置決
めされ、しかも共通のボルトで機関本体に取付けられる
また上記第2の特徴の構成によれば、駆動ギヤが設けら
れる回転軸を支承する第2ケース部材の熱膨張量が、バ
ランサ軸を支承する第1ヶ一部材の熱膨張量よりも小さ
く、したがって温度上昇により駆動ギヤおよび被動ギヤ
のバックラッシ変化を小さく抑えることが可能となる。
(3)実施例 以下、図面により本発明をDOHC型直列4気筒内燃機
関のバランサ軸駆動装置に適用したときの一実施例につ
いて説明すると、先ず第1図、第2図、第3図および第
4図において、機関本体Eは、シリンダブロック1の上
部にシリンダへノド2を結合して構成され、シリンダブ
ロック1の下部にはオイルパン3が、またシリンダヘッ
ド2の上部にはヘッドカバー4がそれぞれ結合される。
シリンダブロック1は、上半のシリンダバレル部1aと
、下半のクランクケース部1bとを存してアルミニウム
合金から成るものである。シリンダバレル部1aには、
直列に並ぶ4つのシリンダボア訃・・が設けられており
、これらのシリンダボア5・・・内にピストン6がそれ
ぞれ摺動自在に嵌合される。またクランクケース部1b
には、各シリンダボア5・・・の配列方向に沿って複数
のジャーナル軸受7・・・が隔設されており、各ジャー
ナル軸受7・・・の下面にそれぞれ固着される軸受キャ
ップ8・・・と、前記各ジャーナル軸受7・・・とによ
りクランク軸9が回転自在に支承され、該クランク軸9
のクランクビン9a・・・と、前記各ピストン6・・・
とはコンロッド10・・・を介して連結される。また前
記各軸受キャップ8・・・は、ブリッジ部材11により
一体に結合される。
クランク軸9の軸方向一端側で、シリンダブロックlの
側壁外面ICには、クランク軸9で駆動されるオイルポ
ンプ12が配設される。このオイルポンプ12は、シリ
ンダブロック1の前記側壁外面ICに取付けられる第1
ケース部材としてのアルミニウム合金製ポンプケース1
3内にクランク軸9に固定されるロータ14が収納され
て成るものであり、ポンプケース13に設けられる吸込
み口15には、吸込み管16を介してオイルストレーナ
17が接続される。またポンプケース13に設けられる
吐出口18は、クランク軸9と平行にしてシリンダブロ
ックlに穿設された潤滑油路19に接続される。またク
ランク軸9の軸方向他端はシリンダブロックlの他端側
側壁かられずかに突出され、このクランク軸9の他端に
は、図示しないクラッチを介して変速機が連結される。
第5図および第6図を併せて参照して、クランク軸9の
上方には、該クランク軸9の軸線を通る鉛直面に関して
ほぼ対称な位置に第1バランサ軸21および第2バラン
サ軸22がクランク軸9と平行にして回転自在に配置さ
れる。これらのバランサ軸21.22は、機関の二次振
動を抑えるものであり、軸方向一端をシリンダブロック
1の側壁外面ICから突出させながらシリンダブロック
1に挿通配置される。而して両バランサ軸21゜22は
、それらの軸方向他端寄りに相互間に間隔をあけた偏心
重錘部21a、21bH22a、22bを有するもので
あり、シリンダブロックlには、第1バランサ軸21の
軸方向他端寄りの部分を支承する一対の軸受孔23,2
4が設けられるとともに、第2バランサ軸22の軸方向
他端寄りの部分を支承する一対の軸受孔25.26およ
び第2バランサ軸22の軸方向一端寄りの部分を支承す
る軸受孔27が設けられる。
クランク軸9の一端はオイルポンプ12のポンプケース
13から突出されるものであり、このクランク軸9の突
出端部には、第1巻掛伝動系TIの第1駆動ブーIJ2
8が固着されるとともに、第1駆動プーリ28よりもシ
リンダブロック1から遠ざかる側に第2巻掛伝動系T2
の第2駆動プー1J29が固着され、両駆動ブーIJ2
B、29は第2図の矢印で示す方向に回転駆動される。
第1巻掛伝動系T1は、吸気側動弁機構を駆動すべくク
ランク軸9と平行にしてシリンダヘッド2に回転自在に
支承される吸気側動弁カム軸30と、排気側動弁機構を
駆動すべくクランク軸9と平行にしてシリンダへラド2
に回転自在に支承される排気側動弁カム軸31と、シリ
ンダブロックlの側壁外面1cに取付けられるウォータ
ポンプ32とを駆動するための調時伝動系であり、第1
駆動プーリ28と、両カム軸30.31にそれぞれ固着
されるカム軸駆動用被動プーリ33,34と、ウォータ
ポンプ32のポンプ軸32aに固着されるウォータポン
プ駆動用被動プーリ35と、各プーリ2B、33.34
.35に懸回される第1タイミングベルト36とから構
成される。
第2巻掛伝動系T2は、第1および第2バランサ軸21
,22を駆動するための伝動系であり、第2駆動プーリ
29と、第1バランサ軸21に連動、連結される逆転駆
動用被動輪としての逆転駆動用被動プーリ37と、第2
バランサ軸22に設けられる正転駆動用被動プーリ38
と、各プーリ29.37.38に懸回される無端状第2
タイミングベルト39とから構成される。
第8図および第9図を併せて参照して、第1バランサ軸
21に対応する部分で、ポンプケース13には、該ポン
プケース13の一部を覆う第2ケース部材としてのギヤ
ケース42が取付けられる。
該ギヤケース42は、ポンプケース13よりも熱膨張率
の小さな材料たとえば鋳鉄により形成されるものであり
、ボルト43によりポンプケース13とともにシリンダ
ブロック1に取付けられる。
しかもポンプケース13およびギヤケース42のシリン
ダブロック1に対する位置を定めるために、バランサ軸
21と平行な軸線を有する複数の円筒状ノック部材95
がポンプケース13を貫通して配置され、それらのノッ
ク部材95の両端部がシリンダブロック1およびギヤケ
ース42にそれぞれ嵌合される。而して前記ボルト43
は、その頭部をギヤケース42に係合しながら各ノック
部材95を貫通してシリンダブロック1に螺合されるも
のである。
ポンプケース13およびギヤケース42間にはギヤ室9
4が形成される。前記逆転駆動用被動プーリ37は、第
1バランサ軸21と平行にしてギヤケース42に回転自
在に支承された回転軸44のギヤケース42からの突出
端に固着される。しかも第1バランサ軸21の一端部は
、ポンプケース13で回転自在に支承されながらギヤ室
94内に突入される。すなわちシリンダブロック1の側
壁外面1cに取付けられるポンプケース13には、第1
バランサ軸21の一端部を回転自在に支承するための軸
受孔13aが穿設されており、該軸受孔13aからポン
プケース13およびギヤケース42間のギヤ室94内に
第1バランサ軸21の一端が突入される。而してギヤ室
94内で、第1バランサ軸21の端部に固着される被動
ギヤ41と、前記回転軸44の内端に一体に設けられた
駆動ギヤ40とが相互に噛合される。したがって第1バ
ランサ軸21には、前記逆転駆動用被動プーリ37から
の動力が、相互に噛合するギヤ40.41を介して伝達
される。すなわち両バランサ軸21゜22は相互に逆方
向に回転駆動されることになる。
また駆動ギヤ40の軸方向に沿う歯幅DIは被動ギヤ4
1との噛合による動力伝達に必要な値以上に設定されて
おり、被動ギヤ41の軸方向に沿う歯幅D2は、前記歯
幅D1よりも大きく設定される。しかも前記歯幅D2は
、@輻D1に対応する歯幅の両側に余裕幅D2a、D2
bがあるように設定される。
第9図を併せて参照して、クランク軸9の上方において
、シリンダブロック1には、クランク軸9と平行な支軸
45が植設される。該支軸45は、基端側の大径ねじ部
45aと、大径ねじ部45aよりも小径の雄ねじ45c
を先端側に有する軸部45bとがフランジ部45dを介
して同軸に連設されて成るものであり、フランジ部45
dを側壁外面1cに当接するようにして大径ねじ部45
aを螺合することによりシリンダブロック1に植設され
る。
この支軸45には、第1巻掛伝動系T1における第1タ
イミングベルト36の張力を調整するための第1テンシ
ゴナ46が支承されるとともに、第1テンシヨナ46よ
りも軸方向外方側で、第2巻掛伝動系T2における第2
タイミングベルト39の張力を調整するための第2テン
シツナ47が支承される。
第1O図および第11図において、第1テンシヨナ46
は、支軸45の軸部45bで支承される内輪48と、第
1タイミングベルト36の外面に摺接する外輪49との
間に複数のポール50が介装されて成るものであり、内
輪48の基端部外面に圧入固着されるリング状支持部材
51には、−対の突部51a、51bが一直径線上で外
方に向けて突設される。一方の突部51. aには支持
孔52が穿設されており、該支持孔52を貫通してシリ
ンダブロック1に固着される軸53により第1テンシヨ
ナ46が揺動可能に支持される。而して内輪48には、
前記軸53を中心とする円弧状の長孔54が穿設されて
おり、該長孔54に前記支軸45の軸部45bが挿通さ
れる。また他方の突部51bには、一端をシリンダブロ
ック1に保合した第1テンシヨンばね55の他端が係合
され、この第1テンシヨンばね55のばね力により第1
テンシヨナ46の外輪49が、第1タイミングベルト3
6にその外側から圧接され、それにより第1タイミング
ベルト36に一定の張力がイ1与される。
第2テンシヨナ47は、内輪56と、第2タイミングベ
ルト39に摺接される外輪58との間に複数のボール5
7が介装されて成る。またクランク軸9と平行にしてシ
リンダブロック1に固着された軸60により揺動自在に
軸支されたテンションアーム59の一端が前記内輪56
に固着される。
しかも内輪56の中央部には、前記軸60を中心とする
円弧状の長孔61が穿設されており、該長孔61に支軸
45の軸部45bが挿通される。さらにテンションアー
ム59の他端とシリンダブロック1との間には第2テン
シヨンばね62が張架されており、この第2テンシヨン
ばね62のばね力により外輪58が第2タイミングベル
ト39にその外側から圧接され、それにより第2タイミ
ングベルト39に一定の張力が付与される。この第2テ
ンシヨナ47において外輪58の幅は第1テンシヨナ4
6における外輪49の幅よりも小さく設定されている。
而して、第1巻掛伝動系T1における第1タイミングベ
ルト36は、第1駆動プーリ28およびウォータポンプ
駆動用被動ブー1135間の緩み側を第1テンシヨナ4
6で外側から内側に向けて押圧されることにより内方側
に深く彎曲することになり、それの彎曲により生じた空
きスペースにギヤケース42が配設される。しかも第1
テンシヨナ46による第1タイミングベルト36の押圧
方向と、第2テンシヨナ47による第2タイミングベル
ト39の押圧方向とがなす角度αは、90度以上好まし
くは120度以上たとえば130度に設定される。
第1巻掛伝動系T1および第2巻掛伝動系T2は、サイ
ドカバー65により覆われるものであり、前記支軸45
の先端は該サイドカバー65を貫通して外方に突出され
る。しかも支軸45における先端の雄ねじ45cに螺合
して第2テンシヨナ47の内輪端面に当接するナツト6
6がサイドカバー65に回転自在に係合されており、サ
イドカバー65の外方からナツト66を回転操作するこ
とができる。而して該ナツト66の締付けにより第1お
よび第2テンシッナ46.47の内輪4856が支軸4
5の軸線に直交する平面内での相対移動可能にして相互
に当接される。
クランク軸9には前記サイドカバー65から外方に突出
する回転輪67が固着されており、この回転輪67には
、第3巻掛伝動系T3の第3駆動プーリ68が軸方向内
方側で一体に設けられるとともに、第4巻掛伝動系T4
の第4駆動プーリ69が軸方向外方側で一体に設けられ
る。
第3巻掛伝動系T3は、シリンダブロック1に取付けら
れるACジェネレーク70および空気調和装置用コンプ
レッサ71を駆動するための伝動系であり、第3駆動プ
ーリ68と、ACジェネレータ70の人力軸に固着され
たACジェネレータ駆動用被動プーリ72と、空気調和
装置用コンプレッサ71の入力軸に固着されたコンプレ
ッサ駆動用被動プーリ73と、各プーリ68,72.7
3に懸回される無端状ベルト74とから構成される。ま
た第4@掛伝動系T4は、シリンダヘッド2に取付けら
れるパワーステアリング用油圧ポンプ75を駆動するた
めの伝動系であり、第4駆動ブーIJ69と、前記油圧
ポンプ75の入力軸に固着された油圧ポンプ駆動用被動
プーリ76と、両プーリ69.76に懸回される無端状
ベルト77とから構成される。
次に潤滑給油系の構成について説明すると、シリンダブ
ロック1に設けられた潤滑油路19にオイルポンプ12
から供給された潤滑油は、配列方向に沿う内方側の2つ
のシリンダボア5,5間に位置するジャーナル軸受7に
対応する部分でシリンダブロックlの側面に取付けられ
たオイルフィルタ80に導かれる。しかもシリンダブロ
ック1には、該オイルフィルタ80からの潤滑油を、上
方の動弁機構側に導く油路81と、下方に導く油路82
とが穿設される。
一方、各軸受キャップ8・・・を相互に連結するブリッ
ジ部材11には、クランク軸9に対応する中央油路83
と、その中央油路83の両側で各バランサ軸21.22
にそれぞれ対応する側方油路84.85とが、クランク
軸9と平行に穿設される。
またブリッジ部材11には、前記各油路83,84.8
5を相互に連通させる連絡油路86が、前記各油路83
〜85の長手方向中間部で各油路83〜85と直交する
ようにして穿設される。
ブリッジ部材11および各軸受キャップ8・・・には、
クランク軸9の支承部分に潤滑油を給油すべく中央油路
83に下端を連通させて上方に延びる給油路87がそれ
ぞれ穿設される。またバランサ軸21の軸受孔23,2
4に対応する部分で、ブリッジ部材11、軸受キャップ
8およびシリンダブロック1には、下端を側方油路84
に連通させるとともに上端を軸受孔23,24にそれぞ
れ連通させる給油路88.88が穿設され、さらにクラ
ンク軸9の軸方向一端側でブリッジ部材111軸受キヤ
ツプ8およびシリンダブロック1には、下端を側方油路
84に連通させる給油路89が上下に延びて穿設され、
該給油路89は、ボンブケ−ス13に穿設された給油路
90に連通される。
この給油路90は、ポンプケース13でのバランサ軸2
1支承部に連通ずるとともに、ギヤケース42での回転
軸44支承部にも連通ずる。バランサ軸22の軸受孔2
5,26.27に対応する部分で、ブリッジ部材11、
軸受キャップ8およびシリンダブロック1には、下端を
側方油路85に連通させるとともに上端を軸受孔25,
26.27にそれぞれ連通させる給油路91がそれぞれ
穿設される。
オイルフィルタ80からの潤滑油を下方に導く油路82
は、軸受孔24に対応する部分で給油路88の中間部に
連通されており、したがってオイルフィルタ80からの
潤滑油は、給油路88を介してブリッジ部材11の各油
路83,84.85に供給されることになる。
再び第7図および第8図を参照して、第2巻掛伝動系T
2の逆転駆動用被動プーリ37が固着される回転軸44
は、円筒状軸受メタル96を介してギヤケース42に回
転自在に支承される。この軸受メタル96および回転軸
44間に給油路90から潤滑油が供給されており、回転
軸44および軸受メタル96から流出した潤滑油がギヤ
ケース42の軸方向外端から洩れることを防止するため
に、軸受メタル96よりも軸方向外方位置でギヤケース
42および回転軸44間にオイルシール97が介装され
る。
軸受メタル96および回転軸44間からオイルシール9
7側に流出した潤滑油は、ギヤケース42に設けられる
油路98を介してギヤ室94内に戻される。また軸受メ
タル96および回転軸44間からギヤ室94内に直接流
入する潤滑油もあり、さらに第1バランサ軸21をポン
プケース13で支承している部分からもギヤ室94内に
潤滑油が流入する。このようにギヤ室94内に流入した
潤滑油を排出するために、ポンプケース13にはギヤ室
94内の下部に通じる潤滑油排出孔99が穿設され、シ
リンダフロック1にも該潤滑油排出孔99をシリンダブ
ロック1内に通じさせる潤滑油排出孔101が穿設され
る。
さらにポンプケース13には、前記潤滑油排出孔99よ
りも上方で両ギヤ40.41の噛合部近傍、たとえば両
ギヤ40.41の噛合開始位置に対応する部分でギヤ室
94内に通じる空気導入孔100が穿設され、該空気導
入孔100はシリンダブロックl内に連通ずる。すなわ
ちポンプケース13を取付けるべきシリンダブロック1
の側壁には、第1バランサ軸21を挿通すべく、前記軸
受孔23.24と同軸上に挿通孔102が穿設されてお
り、該挿通孔102に前記空気導入孔100が連通せし
められる。
次にこの実施例の作用について説明すると、クランク軸
9の回転により第1〜第4巻掛伝動系T1〜T4がとも
に駆動される。これにより第1巻掛伝動系T1では動弁
カム軸30.31がクランク軸9に対する1/2の減速
比をもって駆動されるとともにウォータポンプ32が駆
動される。また第2巻掛伝動系T2では両バランサ軸2
1.22がクランク軸9に対する2/1の増速比をもっ
て相互に逆方向に駆動される。
而して第1巻掛伝動系T1における第1タイミングベル
ト36の張力を調整するための第1テンシヨナ46と、
第2巻掛伝動系T2における第2タイミングベルト39
の張力を調整するための第2テンシヨナ47とが共通の
支軸45で支承されているので、テンショナ配置をコン
パクトにすることができる。しかも第1巻掛伝動系T1
では大きな駆動トルクを要する動弁カム軸30.31お
よびウォータポンプ32を駆動するため、第2巻掛伝動
系T2よりも大きな駆動負荷が作用するが、第1テンシ
ヨナ46を第2テンシヨナ47よりも軸方向内方側にし
て支軸45で支承するようにしたので、支軸45の先端
側にかかる負荷を極力小さくすることができる。
また第1および第2テンシジナ46.47による押圧方
向のなす角度αを90度以上好ましくは120度以上に
設定することにより、支軸45にかかる荷重方向をずら
せて全体負荷を小さく抑えることができ、上述の第1お
よび第2テンシヨナ46.47の配置と相俟って支軸4
5にかかる負荷をより小さく抑えることができる。
さらに第2巻掛伝動系T2の負荷が第1巻掛伝動系T1
の負荷よりも小さいので、第2テンシゴナ47における
外輪58の幅を第1巻掛伝動系T1の外輪49の幅より
も小さくすることが可能であり、それにより支軸45の
シリンダブロック1からの突出量を小さくし、機関全体
のコンパクト化に寄与することができる。
しかも、ポンプケース13およびギヤケース42は複数
のノック部材95によりシリンダブロック1に対して位
置決めされるものであり、比較的少ない部品点数でギヤ
ケース42のシリンダブロックlに対する位置、すなわ
ちクランク軸9に設けられる第2駆動プーリ29に対す
る逆転駆動用被動プーリ37の位置精度を向上すること
ができる。またポンプケース13およびギヤケース42
は、各ノック部材95を貫通するボルト43によりシリ
ンダブロック1に取付けられるので、シリンダブロック
1に対する締結剛性を向上することができ、回転軸44
に第2タイミングベルト39から作用する荷重に対して
も、ポンプケース13およびギヤケース42間のシール
面の口開き等が生じることを防止することができる。
さらに軽量化を図るためにアルミニウム合金製としたシ
リンダブロック1およびポンプケース13に対してギヤ
ケース42は鋳鉄製となっているので、温度上昇による
第1バランサ軸21および回転軸44の軸間距離の変化
を小さく抑えることが可能であり、駆動ギヤ40および
被動ギヤ41のバックラッシ変化を最小にしてギヤ音の
増大を回避することができる。
また被動ギヤ41の歯幅D2には、該歯幅D2内に駆動
ギヤ40の歯幅D1を収める余裕幅D2a、D2bが与
えられるので、駆動ギヤ40および被動ギヤ41が軸方
向に多少相対移動しても両ギヤ40.41の有効当たり
幅を確実に確保することができる。さらに、上記有効当
たり幅の確保にあたって駆動ギヤ40の歯幅D1を被動
ギヤ41の歯幅D2よりも小さく設定したので、回転軸
44のギヤケース42による支承部分を比較的長くして
安定した支持を得ることが可能となる。
さらにギヤ室94内には、空気導入孔100がら空気が
導入されるので、ギヤ室94内の潤滑油が下方の潤滑油
排出孔99から円滑に排出され、両ギヤ40.41によ
る潤滑油の攪拌抵抗が極めて小さく抑えられ、第1バラ
ンサ軸21を駆動するための動力を小さく抑えることが
できる。
ところで、駆動ギヤ40および被動ギヤ41の噛合部近
傍では、ポンプケース13に空きスペースが生じており
、この空きスペースに空気導入孔100が配置される。
したがってポンプケース13の大型化を回避しながら空
気導入孔100を配設することができる。しかも空気導
入孔100をシリンダブロック1の挿通孔102に連通
させるようにしたので、シリンダブロック1に特別に孔
を設けることが不要となる。
C0発明の効果 以上のように本発明の第1の特徴によれば、バランサ軸
と平行な軸線を有して第1ケース部材を貫通する複数の
円筒状ノック部材の両端部が、第2ケース部材および機
関本体にそれぞれ嵌合され、第2ケース部材に係合して
ノック部材を貫通するボルトが機関本体に螺合されるの
で、比較的少ない部品点数で第2ケース部材の機関本体
に対する位置決め精度を向上し、かつ第1および第2ケ
ース部材の機関本体に対する締結剛性を向上することが
できる。
また本発明の第2の特徴によれば、第1ケース部材には
バランサ軸を回転自在に支承するための軸受孔が設けら
れ、第2ケース部材は第1ケース部材よりも熱膨張率の
小さな材料により形成されるので、温度変化によるバラ
ンサ軸および回転軸の軸間距離変化を抑え、駆動ギヤお
よび被動ギヤのバクラッシ変化を抑えてギヤ音増大を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は縦断側
面図、第2図は第1図の■−■線矢視図、第3図は第1
図のI[l−111線断面図、第4図は第1図および第
5図のIV−IV線断面図、第5図は第3図の■−v線
断面図、第6図は第3図のVl−Vl線断面図、第7図
は第3図の■−■線拡線断大断面図8図は第3図の■−
■線拡線断大断面図9図は第2図のIX−IX線断面図
、第10図は第1テンシヨナの平面図、第11図は第1
0図のXI−XI線断面図である。 9・・・クランク軸、13・・・第1ケース部材として
のポンプケース、13a・・・軸受孔、21・・・バラ
ンサ軸、21a、21b・・・偏心重錘部、37・・・
逆転駆動用被動輪としての逆転駆動用被動プーリ、40
・・・駆動ギヤ、41・・・被動ギヤ、42・・・第2
ケース部材としてのギヤケース、43・・・ボルト、4
4・・回転軸、94・・・ギヤ室、95・・・ノック部
材、E・・・機関本体、T2・・・巻掛伝動系第9図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)偏心重錘部を有するバランサ軸が機関本体に回転
    自在に支承され、機関本体に取付けられる第1ケース部
    材と、第1ケース部材に取付けられる第2ケース部材と
    の間にギヤ室が形成され、バランサ軸の一端に固着され
    る被動ギヤと、バランサ軸と平行にして第2ケース部材
    に回転自在に支承される回転軸の内端に設けられて前記
    被動ギヤに噛合する駆動ギヤとが前記ギヤ室に収納され
    、第2ケース部材から突出する回転軸の外端に固着され
    る逆転駆動用被動輪を含む巻掛伝動系を介して回転軸が
    クランク軸に連動、連結される内燃機関のバランサ軸駆
    動装置において、バランサ軸と平行な軸線を有して第1
    ケース部材を貫通する複数の円筒状ノック部材の両端部
    が、第2ケース部材および機関本体にそれぞれ嵌合され
    、第2ケース部材に係合してノック部材を貫通するボル
    トが機関本体に螺合されることを特徴とする内燃機関の
    バランサ軸駆動装置。
  2. (2)第1ケース部材にはバランサ軸を回転自在に支承
    するための軸受孔が設けられ、第2ケース部材は第1ケ
    ース部材よりも熱膨張率の小さな材料により形成される
    ことを特徴とする第(1)項記載の内燃機関のバランサ
    軸駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0789164A1 (en) * 1996-02-06 1997-08-13 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Balancer shaft supporting structure in engine
KR100643952B1 (ko) * 2004-07-29 2006-11-10 현대자동차주식회사 밸런스샤프트모듈의 노이즈 저감구조

Cited By (3)

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US5743230A (en) * 1996-02-06 1998-04-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Balancer shaft supporting structure in engine
KR100643952B1 (ko) * 2004-07-29 2006-11-10 현대자동차주식회사 밸런스샤프트모듈의 노이즈 저감구조

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