JP2847533B2 - 金属複合積層板の製造方法 - Google Patents

金属複合積層板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリント配線板等に用いられる金属複合積
層板を簡単にして強度的に優れ、しかも、寸法精度良好
に製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
プリント配線板等の金属複合積層板を製造する方法と
しては、第7図の側断面図で示す如く、加熱・加圧装置
2を備えている真空チャンバー1内に、貫通孔4を穿設
してある金属板3及びその両面にエポキシ樹脂含浸ガラ
ス繊維布等の絶縁樹脂シート5を重ね合せ、これら金属
板3及び絶縁樹脂シート5を銅箔等の被覆材6により挟
み、更に化粧板7を介在させて装入する。しかる後、真
空チャンバー1の内部の空気を排出して減圧し、加熱・
加圧装置2により加熱加圧することによって、上記金属
板3、絶縁樹脂シート5及び被覆材6を積層一体化する
方法が、従来から知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来の方法においては、金属板や絶縁樹脂シート
等の層間に存在している空気は減圧により脱気されるも
のの、ガラス繊維材や樹脂内部に含有されている空気ま
でも完全に脱気することは困難である。通常、減圧後の
適当な時点で加熱・加圧装置2を閉じて加熱加圧するこ
とが行われているが、これであると加熱加圧中に内在し
ている上記の空気が成長し、特に減圧の影響を受けやす
い金属複合積層板の周辺部に集中して肉眼で見える大き
さの気泡(ボイド)となり、これが金属複合積層板の肉
厚変動、積層材の剥離及び強度低下の原因になるという
問題点を有していた。
本発明は上述のような問題点に鑑みなされたものであ
り、金属板等の周辺にゴム弾性を有する耐熱シール材を
介装することによって、金属板等の層間の空気の脱気は
勿論、樹脂内部等に存在している空気が肉眼で見える大
きさの気泡に成長することを防止し、強堅で寸法制度も
良好な金属複合積層板を簡単に製造することができる方
法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る金属複合積層板の製造方法は、加熱・加
圧装置を備えている真空チャンバー内に、金属板と該金
属板の両面に重ね合せた絶縁樹脂シートとを装入し、真
空チャンバー内の空気を排出しつつ、加熱加圧すること
により、上記金属板及び絶縁樹脂シートを積層一体化す
るもので、上記絶縁樹脂シートの上下両面に銅箔や離型
フィルム等の被覆材を重ね合せると共に、金属板及び絶
縁樹脂シートの周辺には、耐熱シール材を介装する。耐
熱シール材は離型性及びゴム弾性を有し、かつ、製造す
る金属複合積層板の厚みよりも若干肉厚になっている。
この耐熱シール材を金属板等の周辺に介装し、真空チャ
ンバー内の加熱・加圧装置により加熱加圧成形すること
を特徴としている。
〔発明の作用〕
本発明においては、真空チャンバー内の空気を排出し
て減圧しつつ加熱加圧すると、耐熱シール材によって囲
繞される内部空間(以下「シール空間」という)が真空
チャンバー全体の内部空間と分離され、当該シール空間
の減圧進行が停止する。更に加熱加圧することにより絶
縁樹脂シート中の樹脂が溶融してシール空間全体に亘り
充填される。これにより一定の減圧下にあるシール空間
の空気圧が逆に増圧状態に転ずるために、絶縁樹脂シー
ト中の樹脂やガラス繊維等の基材、金属板からの空気が
成長して肉眼で見える大きさの気泡となることが防止で
きる。また引き続いての加熱加圧により樹脂内圧が更に
増加するので、微小な気泡がさらに小さく潰されて消失
するようになる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を添附の図面において詳述する。
第1図は側断面図、第2図は初期の加熱加圧状態の側
断面図、第3図は耐熱シール材を介装した状態の一部切
欠平面図、第4図は最終加熱加圧状態の断面図、第5図
は離型状態の断面図、第6図は製造された金属複合積層
板の断面図である。
本発明は、第1図に示す如く、加熱・加圧装置2を備
えている真空チャンバー1の内部に、貫通孔4を有する
金属板3及びこの金属板3の上下両面に絶縁樹脂シート
5、さらに必要であれば銅箔や離型フイルム等の被覆材
6を重ね合せて装入する。金属板3にはアルミニウム
板、銅板、鋼板、ケイ素鋼板、インバー板等があり、用
途により貫通孔を有しないものも使用できる。絶縁樹脂
シート5はガラス繊維や紙等を基材とし、これに熱硬化
性樹脂を含浸したものが好適に使用でき、熱硬化性樹脂
としてはエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹
脂及び不飽和ポリエステル樹脂等がある。さらに基材に
熱可塑性樹脂や耐熱エンプラ樹脂からなるシートを重ね
て使用してもよく、熱可塑性樹脂としてはポリアミド樹
脂、ポリオレフィン樹脂等がある。また、耐熱エンプラ
樹脂にはポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテ
ルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等がある。
これらいずれかの樹脂を上記ガラス繊維等の基材に対し
て樹脂量を40重量%以上使用してなる絶縁樹脂シート5
を金属板3の両面に重ね合せて装入し、第3図に示す如
く、金属板3及び絶縁樹脂シート5の外周には耐熱シー
ル材8を介装する。耐熱シール材8はパーフルオロエー
テルゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレンゴゴム
等のフッ素系ゴム、シリコーンゴムやフルオロシリコー
ンゴム等のシリコーン系ゴム、フォスファゼン系フッ素
ゴム等のフォスファゼン系ゴム、アクリルゴムやエチレ
ンアクリルゴム等のアクリル系ゴム等からなり、離型性
及びゴム弾性を有している。しかも、耐熱シール材8の
厚みは製造する金属複合積層板の厚みよりも若干肉厚
で、好ましくは0,5mm程度厚い方が良い。この耐熱シー
ル材8は方形の枠状を呈し、上記金属板3及び絶縁樹脂
シート5の四周辺を囲繞するようになっているものを例
示してある。更に耐熱シール材8及び絶縁樹脂シート5
の上下面に被覆板6及び化粧板7を介装し、それらを真
空チャンバー1の内部に装入する。次いで真空チャンバ
ー1内の空気を排出して減圧を開始し、一定の減圧条件
になった時点で加熱・加圧装置2により加熱加圧する。
そうすると加圧前は耐熱シール材8により囲まれている
シール空間も真空チャンバー1の内部と同様に減圧され
るが、第2図に示す如く、耐熱シール材8と被覆板6と
が密着状態になった時点において、シール空間が真空チ
ャンバー1全体の内部空間と分離され、真空チャンバー
1全体の内部空間の減圧が続行していてもシール空間の
減圧進行は停止する。更に加熱加圧を続けると、第4図
に示す如く、耐熱シール材8が弧状に折曲し、絶縁樹脂
シート5中の樹脂が溶融流動してシール空間全体に充填
されるようになる。耐熱シール材8と被覆板6が密着状
態になった後は一定の減圧下にあるシール空間の空気圧
が逆に増圧状態に転ずるために、絶縁樹脂シート5中の
樹脂や基材、金属板3から微小な気泡が発生したり、成
長しないようになる。なお、この状態に達した時は真空
チャンバー1全体の減圧は不要になるので、そのまま減
圧下においても、大気圧下においても、いずれでも良
い。しかし、大気圧下においた方が真空ポンプ9等の作
動が不必要となるので、省エネルギーのためにも好まし
い。また引き続く加熱加圧により樹脂圧力が更に増加す
るので、樹脂内の微小な気泡がさらに小さく潰されて消
失するようになる。そして上記加圧状態を保ち、絶縁樹
脂シート5の樹脂として熱硬化性樹脂を使用した場合は
それが硬化するまで、また熱可塑性樹脂の場合は冷却、
固化するまで放置し、第5図に示す如く、離型する。更
に、第6図に示す如く、側縁部を切除して金属複合積層
板を製造するものである。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、製造された金属複合積
層板は全体に亘って樹脂が充填され、特にその周辺部に
樹脂が充分に充填される他、加熱加圧時における微小な
気泡の発生や成長を防げるため、積層板の周辺部に気泡
の存在しない強堅な金属複合積層板が製造される。
また、金属板及び絶縁樹脂シートの周辺に介装する耐
熱シール材が離型性及びゴム弾性を有するので、加熱加
圧時の厚みに追従でき、反り、ねじれの存在しない寸法
精度良好な金属複合積層板が得られる他、被覆板や化粧
板の損傷及び溶融樹脂の漏洩を防ぎ、離型も容易であ
り、耐熱シール材の再利用も可能である等幾多の効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は側断面図、第2図は初期の加熱加圧状態の側断
面図、第3図は耐熱シール材を介装した状態の一部切欠
平面図、第4図は最終加熱加圧状態の断面図、第5図は
離型状態の断面図、第6図は製造された金属複合積層板
の断面図、第7図は従来方法の側断面図である。 図中1は真空チャンバー、2は加熱・加圧装置、3は金
属板、4は金属板の貫通孔、8は耐熱シール材を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:34 (56)参考文献 特開 昭63−299928(JP,A) 特開 昭63−283911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 43/18 - 43/20,43/56,43/32 H05K 1/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱・加圧装置を備えている真空チャンバ
    ー内に、金属板と該金属板の両面に重ね合せた絶縁樹脂
    シートとを装入し、真空チャンバー内の空気を排出しつ
    つ、加熱加圧することにより、上記金属板及び絶縁樹脂
    シートを積層一体化して金属複合積層板を製造するにあ
    たり、上記絶縁樹脂シートの上下両面に銅箔や離型フイ
    ルム等の被覆材を重ね合せると共に、金属板及び絶縁樹
    脂シートの周辺には、離型性及びゴム弾性を有し、か
    つ、製造する金属複合積層板の厚みよりも肉厚の耐熱シ
    ール材を介装して加熱加圧成形することを特徴とする金
    属複合積層板の製造方法。
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