JP2847393B2 - 永久磁石型回転子 - Google Patents
永久磁石型回転子Info
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- JP2847393B2 JP2847393B2 JP1207202A JP20720289A JP2847393B2 JP 2847393 B2 JP2847393 B2 JP 2847393B2 JP 1207202 A JP1207202 A JP 1207202A JP 20720289 A JP20720289 A JP 20720289A JP 2847393 B2 JP2847393 B2 JP 2847393B2
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- Japan
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- permanent magnet
- gap
- resin
- magnet piece
- magnet pieces
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば圧縮機等を駆動する電動機の永久磁
石型回転子に関する。
石型回転子に関する。
圧縮機等に使用される永久磁石型回転子（以下回転子
と称す）は。中心部にシャフト孔を有するドーナツ状薄
鉄板を複数積層して厚肉円筒状のヨークを形成し、この
ヨークの外周部に円弧状の永久磁石片を複数個環状に配
置し、この各永久磁石片の外周部を非磁性の筒体によっ
て覆い、また各永久磁石片の軸方向両端部をリング状の
非磁性の端板によって覆って構成される。
と称す）は。中心部にシャフト孔を有するドーナツ状薄
鉄板を複数積層して厚肉円筒状のヨークを形成し、この
ヨークの外周部に円弧状の永久磁石片を複数個環状に配
置し、この各永久磁石片の外周部を非磁性の筒体によっ
て覆い、また各永久磁石片の軸方向両端部をリング状の
非磁性の端板によって覆って構成される。
従来、特開昭58−151855号公報に開示されるように、
アルミニウム等のダイキャストによって上記端板を形成
すると共に、各永久磁石片周囲の隙間もダイキャスト材
によって同時に埋めて回転子を形成するものが製作され
ているが、回転子各所の隙間に侵入したダイキャスト材
に電動機の運転に伴う過電流が発生して、電動機の特性
を著しく低下させてしまうといった問題が存在した。
アルミニウム等のダイキャストによって上記端板を形成
すると共に、各永久磁石片周囲の隙間もダイキャスト材
によって同時に埋めて回転子を形成するものが製作され
ているが、回転子各所の隙間に侵入したダイキャスト材
に電動機の運転に伴う過電流が発生して、電動機の特性
を著しく低下させてしまうといった問題が存在した。
上記構成に代わるものとして、例えば特開昭61−2731
54号公報に開示される構造は、カシメピンによってヨー
クの薄鉄板相互を固定すると共に、別途形成した端板を
ヨークに固定するものであり、これにより、回転子全体
にダイキャストを施すものに比べて電動機の特性に優れ
た回転子を構成することができる。このカシメピンによ
る固定構造を採用した回転子の一般的な例を第４図及び
第５図に基いて説明すると、１はヨーク、２は永久磁石
片、３は非磁性の筒体、５及び６は非磁性金属により形
成された端板、４はヨーク１及び端板5,6を貫通してか
しめられたカシメピンである。また７はヨーク１の外周
部に等配状に備えられたヨークの突起部であり、永久磁
石片２の周方向の位置決めを行うものである。また各永
久磁石片２の安定した固定を目的として、各永久磁石片
２の相互間の隙間８、各永久磁石片２と端板5,6間等に
生じる隙間（図示せず）等の永久磁石片周囲の隙間には
樹脂17を充填して構成するものであり、端板５及び６に
樹脂注入孔９及びガス抜孔10をそれぞれ配設して、イン
ジェクション成形等により樹脂17を注入、硬化させて構
成する 〔発明が解決しようとする課題〕 上記のように構成される回転子においては、樹脂注入
時に各永久磁石片２が瞬間的に周方向に不規則に移動し
易く、この結果生じる永久磁石片相互間の各隙間８のう
ち、断面積が小さくて流動抵抗が極端に大きな箇所への
樹脂のまわりが悪くなってしまう。そしてこの樹脂まわ
りの悪い隙間８には空隙部18が生じて、回転子の固着強
度を低下させ、品質上の信頼性を低下させるものであっ
た。
54号公報に開示される構造は、カシメピンによってヨー
クの薄鉄板相互を固定すると共に、別途形成した端板を
ヨークに固定するものであり、これにより、回転子全体
にダイキャストを施すものに比べて電動機の特性に優れ
た回転子を構成することができる。このカシメピンによ
る固定構造を採用した回転子の一般的な例を第４図及び
第５図に基いて説明すると、１はヨーク、２は永久磁石
片、３は非磁性の筒体、５及び６は非磁性金属により形
成された端板、４はヨーク１及び端板5,6を貫通してか
しめられたカシメピンである。また７はヨーク１の外周
部に等配状に備えられたヨークの突起部であり、永久磁
石片２の周方向の位置決めを行うものである。また各永
久磁石片２の安定した固定を目的として、各永久磁石片
２の相互間の隙間８、各永久磁石片２と端板5,6間等に
生じる隙間（図示せず）等の永久磁石片周囲の隙間には
樹脂17を充填して構成するものであり、端板５及び６に
樹脂注入孔９及びガス抜孔10をそれぞれ配設して、イン
ジェクション成形等により樹脂17を注入、硬化させて構
成する 〔発明が解決しようとする課題〕 上記のように構成される回転子においては、樹脂注入
時に各永久磁石片２が瞬間的に周方向に不規則に移動し
易く、この結果生じる永久磁石片相互間の各隙間８のう
ち、断面積が小さくて流動抵抗が極端に大きな箇所への
樹脂のまわりが悪くなってしまう。そしてこの樹脂まわ
りの悪い隙間８には空隙部18が生じて、回転子の固着強
度を低下させ、品質上の信頼性を低下させるものであっ
た。
各永久磁石片２の周方向の位置決めとしては前述のヨ
ークに設けられる突起部７が存在するのであるが、尚且
つ各永久磁石片の周方向位置が定まらないのは、永久磁
石片の寸法上のばらつきが大きいことと、突起部７の突
出寸法を長くできないこととに起因している。
ークに設けられる突起部７が存在するのであるが、尚且
つ各永久磁石片の周方向位置が定まらないのは、永久磁
石片の寸法上のばらつきが大きいことと、突起部７の突
出寸法を長くできないこととに起因している。
つまり、永久磁石片として多用されるフェライト磁石
等の焼成品は仕上がり精度が悪く、従って上記突起部７
の幅は当然永久磁石片の寸法上の最大値を考慮して設定
され、この結果ほとんどの場合において、ヨークの突起
部７と永久磁石片２との間には永久磁石片が周方向に移
動し得るかなりの隙間が生じることになる。さらにフェ
ライト磁石等は機械的強度に脆いため、特にコーナー部
分が欠け易く、従って永久磁石片のコーナー部分には第
４図に示すように、直線カット状あるいは円弧状の面取
り部11を設けることが必要とされ、この面取り部11の寸
法上のばらつきによっても、上記永久磁石片の移動し得
る隙間が拡張されていた。
等の焼成品は仕上がり精度が悪く、従って上記突起部７
の幅は当然永久磁石片の寸法上の最大値を考慮して設定
され、この結果ほとんどの場合において、ヨークの突起
部７と永久磁石片２との間には永久磁石片が周方向に移
動し得るかなりの隙間が生じることになる。さらにフェ
ライト磁石等は機械的強度に脆いため、特にコーナー部
分が欠け易く、従って永久磁石片のコーナー部分には第
４図に示すように、直線カット状あるいは円弧状の面取
り部11を設けることが必要とされ、この面取り部11の寸
法上のばらつきによっても、上記永久磁石片の移動し得
る隙間が拡張されていた。
これに対して、ヨークの突起部７の突出寸法を長くし
て、各永久磁石片の周方向端部の直線部12によって周方
向の位置決めを行えば、上記面取り部11の寸法上のばら
つきによる影響分は回避できるのであるが、ヨークの突
起部７は鉄材であるため、一般にこの突起部７を経由し
て磁束の漏洩が生じており、従って突起部７の突出寸法
を長くすることは磁束の漏洩をますます助長して電動機
の性能を著しく低下させてしまうものである。
て、各永久磁石片の周方向端部の直線部12によって周方
向の位置決めを行えば、上記面取り部11の寸法上のばら
つきによる影響分は回避できるのであるが、ヨークの突
起部７は鉄材であるため、一般にこの突起部７を経由し
て磁束の漏洩が生じており、従って突起部７の突出寸法
を長くすることは磁束の漏洩をますます助長して電動機
の性能を著しく低下させてしまうものである。
また樹脂注入前に接着剤によって各永久磁石片をヨー
ク１又は筒体３に固着しておくことによって、樹脂注入
時の永久磁石片の移動を防止できるが、この場合は製造
工数が増加して多大なコストアップとなってしまい、実
用的な手段ではない。
ク１又は筒体３に固着しておくことによって、樹脂注入
時の永久磁石片の移動を防止できるが、この場合は製造
工数が増加して多大なコストアップとなってしまい、実
用的な手段ではない。
本発明は、永久磁石片相互間の隙間に臨む各永久磁石
片のコーナー部分を外径側よりも内径側を大きく面取り
し、端板に永久磁石片相互間へ突出して各永久磁石片の
周方向端部の直線部と対向する突起部と、この突起部に
よって維持される永久磁石片相互間の隙間へ連通する樹
脂孔とを配置して構成するものである。
片のコーナー部分を外径側よりも内径側を大きく面取り
し、端板に永久磁石片相互間へ突出して各永久磁石片の
周方向端部の直線部と対向する突起部と、この突起部に
よって維持される永久磁石片相互間の隙間へ連通する樹
脂孔とを配置して構成するものである。
端板に設けた突起部が各永久磁石片の周方向端部の直
線部と対向することにより、永久磁石片相互間に所定幅
の隙間が確実に形成され、またこの隙間に臨む各永久磁
石片の内径側コーナー部分の面取りによって上記隙間の
面積が拡大され、上記突起部に並設された樹脂孔が上記
隙間へ連通することにより、この樹脂孔より注入される
樹脂の流動抵抗が小さく抑えられる。
線部と対向することにより、永久磁石片相互間に所定幅
の隙間が確実に形成され、またこの隙間に臨む各永久磁
石片の内径側コーナー部分の面取りによって上記隙間の
面積が拡大され、上記突起部に並設された樹脂孔が上記
隙間へ連通することにより、この樹脂孔より注入される
樹脂の流動抵抗が小さく抑えられる。
本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第１図及び第２図において、1aはヨークであり、中心
部にシャフト孔13を有するドーナツ状薄鉄板を複数積層
して厚肉円筒状に形成されている。2aはフェライト磁石
等よりなる円弧状の永久磁石片であり、ヨーク1aの外周
部に複数個環状に配置される。３は例えばステンレス管
等の非磁性の筒体であり、永久磁石片2aに外嵌されてい
る。5a,6aは永久磁石片2aの軸方向両端部を覆うリング
状の端板であり、亜鉛等の軟質非磁性金属により予めダ
イキャスト形成されている。４はヨーク1a及び端板5a,6
aを貫通してかしめられたカシメピンであり、これによ
り各部品が一体化されている。
部にシャフト孔13を有するドーナツ状薄鉄板を複数積層
して厚肉円筒状に形成されている。2aはフェライト磁石
等よりなる円弧状の永久磁石片であり、ヨーク1aの外周
部に複数個環状に配置される。３は例えばステンレス管
等の非磁性の筒体であり、永久磁石片2aに外嵌されてい
る。5a,6aは永久磁石片2aの軸方向両端部を覆うリング
状の端板であり、亜鉛等の軟質非磁性金属により予めダ
イキャスト形成されている。４はヨーク1a及び端板5a,6
aを貫通してかしめられたカシメピンであり、これによ
り各部品が一体化されている。
上記端板5a,6aには、各永久磁石片相互間へ突出する
突起部14が、等配状に永久磁石片2aと同数設けられてい
る。この突起部14は、ダイキャストにより端板5a,6aと
一体形成されるものであり、第３図に示すように、周方
向に薄い板状に形成されており、周方向の平面15が各永
久磁石片の周方向端部の直線部12と対向することによ
り、各永久磁石片2aの位置決めがなされるものである。
従って、各永久磁石片2aの相互間には最低限突起部14の
幅分の隙間８が生じるように設計されている。また端板
5a,6aには樹脂孔9a,9bが各突起部14の内側に並設してあ
り、これら樹脂孔は、端板を貫通して永久磁石片相互間
の隙間８へ開口している。
突起部14が、等配状に永久磁石片2aと同数設けられてい
る。この突起部14は、ダイキャストにより端板5a,6aと
一体形成されるものであり、第３図に示すように、周方
向に薄い板状に形成されており、周方向の平面15が各永
久磁石片の周方向端部の直線部12と対向することによ
り、各永久磁石片2aの位置決めがなされるものである。
従って、各永久磁石片2aの相互間には最低限突起部14の
幅分の隙間８が生じるように設計されている。また端板
5a,6aには樹脂孔9a,9bが各突起部14の内側に並設してあ
り、これら樹脂孔は、端板を貫通して永久磁石片相互間
の隙間８へ開口している。
また各永久磁石片2aな、隙間８に臨むコーナー部分に
面取り部11a,11bが設けられて、永久磁石片の欠け防止
がなされると共に、その外径側の面取り部11bよりも内
径側の面取り部11aを大きく面取りして、隙間８の内周
部の面積を拡大している。この場合面取り幅は、外径側
の面取り部11bにおいては、永久磁石片の欠け防止上必
要最小限の幅とし、内径側の面取り部11aにおいては、
永久磁石片の強度上の関係から、永久磁石片の径方向厚
みの半分以下を目安として適宜設定する。尚、この面取
り部11a,11bは、図示の直線カット状に限らず、円弧状
に形成してもよい。
面取り部11a,11bが設けられて、永久磁石片の欠け防止
がなされると共に、その外径側の面取り部11bよりも内
径側の面取り部11aを大きく面取りして、隙間８の内周
部の面積を拡大している。この場合面取り幅は、外径側
の面取り部11bにおいては、永久磁石片の欠け防止上必
要最小限の幅とし、内径側の面取り部11aにおいては、
永久磁石片の強度上の関係から、永久磁石片の径方向厚
みの半分以下を目安として適宜設定する。尚、この面取
り部11a,11bは、図示の直線カット状に限らず、円弧状
に形成してもよい。
そして各永久磁石片相互間の間隔８等の永久磁石片2a
の周囲の隙間には、樹脂17が充填されて各部品の固定が
なされている。この樹脂は、例えば圧縮機に使用される
回転子の場合であればPPS（ポリフェニレンサルファイ
ド）樹脂等の耐冷媒性樹脂が用いられ、端板5a及び6aに
それぞれ配設された樹脂孔9a又は9bを注入口として、イ
ンジェクション成形により注入、硬化される。
の周囲の隙間には、樹脂17が充填されて各部品の固定が
なされている。この樹脂は、例えば圧縮機に使用される
回転子の場合であればPPS（ポリフェニレンサルファイ
ド）樹脂等の耐冷媒性樹脂が用いられ、端板5a及び6aに
それぞれ配設された樹脂孔9a又は9bを注入口として、イ
ンジェクション成形により注入、硬化される。
樹脂孔9a及び9bが連通する永久磁石片相互間には、突
起部14によって隙間８が維持されており、また永久磁石
片の内径割の面取り部11aによって、隙間８における樹
脂孔9a,9bとの対向部分の面積が拡大されているため、
所要樹脂流路が確保されて、流動抵抗が極端に大きな箇
所は生じない。この結果例えば樹脂孔9aより注入された
樹脂は、各永久磁石片2aと端板5aとの間の微小な隙間を
充填すると同時に、各隙間８を充填して反対側端板6aに
達し、各永久磁石片2aと端板6aとの間の微小な隙間を充
填する。このとき端板6aの樹脂孔9bにも樹脂17が充填さ
れるため、これら樹脂孔9bを充填し樹脂17が端板6aの外
側から目視できて、樹脂充填の良否が確認できる。
起部14によって隙間８が維持されており、また永久磁石
片の内径割の面取り部11aによって、隙間８における樹
脂孔9a,9bとの対向部分の面積が拡大されているため、
所要樹脂流路が確保されて、流動抵抗が極端に大きな箇
所は生じない。この結果例えば樹脂孔9aより注入された
樹脂は、各永久磁石片2aと端板5aとの間の微小な隙間を
充填すると同時に、各隙間８を充填して反対側端板6aに
達し、各永久磁石片2aと端板6aとの間の微小な隙間を充
填する。このとき端板6aの樹脂孔9bにも樹脂17が充填さ
れるため、これら樹脂孔9bを充填し樹脂17が端板6aの外
側から目視できて、樹脂充填の良否が確認できる。
本発明によれば、非磁性体の端板に突起部を設けたこ
とにより、磁束の漏洩を生じることなく、この突起部が
各永久磁石片の周方向端部の直線部と対向して各永久磁
石片の位置決めがなされ、特に永久磁石片コーナー部分
の面取り部の寸法上のばらつきによる影響を受けること
がないため、樹脂充填時の永久磁石片の周方向への移動
が少なくなり、永久磁石片相互間に安定した隙間が維持
され、回転子のバランスが向上して振動等の低減効果を
生じるものである。
とにより、磁束の漏洩を生じることなく、この突起部が
各永久磁石片の周方向端部の直線部と対向して各永久磁
石片の位置決めがなされ、特に永久磁石片コーナー部分
の面取り部の寸法上のばらつきによる影響を受けること
がないため、樹脂充填時の永久磁石片の周方向への移動
が少なくなり、永久磁石片相互間に安定した隙間が維持
され、回転子のバランスが向上して振動等の低減効果を
生じるものである。
また永久磁石片相互間の隙間に臨む各永久磁石片のコ
ーナー部分の内径側コーナーを大きく面取りしたことに
よって、この大きな面取り部分が端板の樹脂孔と対向す
る隙間面積を拡大させて、この樹脂孔より注入される樹
脂のまわりが良好となり、この結果回転子の固着強度を
高め、品質上の信頼性が向上されるものである。また樹
脂注入時に内径側コーナー部分に圧力がかかるため、永
久磁石片を外径方向へ押圧して、筒体に張力を供与して
筒体による締め付けを強固となし、同時に外径切削等を
行い易くする効果も奏するものである。そして外径側コ
ーナーの面取りは小さいままとしたので、固定子に近接
する側の永久磁石面積が縮小されることがないため、磁
気的な悪影響を生じることなく樹脂充填のための隙間を
得ることができる。
ーナー部分の内径側コーナーを大きく面取りしたことに
よって、この大きな面取り部分が端板の樹脂孔と対向す
る隙間面積を拡大させて、この樹脂孔より注入される樹
脂のまわりが良好となり、この結果回転子の固着強度を
高め、品質上の信頼性が向上されるものである。また樹
脂注入時に内径側コーナー部分に圧力がかかるため、永
久磁石片を外径方向へ押圧して、筒体に張力を供与して
筒体による締め付けを強固となし、同時に外径切削等を
行い易くする効果も奏するものである。そして外径側コ
ーナーの面取りは小さいままとしたので、固定子に近接
する側の永久磁石面積が縮小されることがないため、磁
気的な悪影響を生じることなく樹脂充填のための隙間を
得ることができる。
第１図乃至第３図は本発明の実施例を示し、第１図は永
久磁石型回転子の平面断面図、第２図は第１図のものを
Ｐ−Ｑ−Ｒ線にて切断した正面断面図、第３図は端板の
斜視図、第４図及び第５図は従来例を示し、第４図は永
久磁石型回転子の平面断面図、第５図は第４図のものを
Ａ−Ｂ−Ｃ線にて切断した正面断面図である。 1,1a……ヨーク、2,2a……永久磁石片、３……筒体、４
……カシメピン、5,5a,6,6a……端板、８……永久磁石
片相互間の隙間、14……突起部、16……カシメピン貫通
孔、17……樹脂。
久磁石型回転子の平面断面図、第２図は第１図のものを
Ｐ−Ｑ−Ｒ線にて切断した正面断面図、第３図は端板の
斜視図、第４図及び第５図は従来例を示し、第４図は永
久磁石型回転子の平面断面図、第５図は第４図のものを
Ａ−Ｂ−Ｃ線にて切断した正面断面図である。 1,1a……ヨーク、2,2a……永久磁石片、３……筒体、４
……カシメピン、5,5a,6,6a……端板、８……永久磁石
片相互間の隙間、14……突起部、16……カシメピン貫通
孔、17……樹脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H02K 1/27 501 - 502 H02K 15/03
Claims (1)
- 【請求項１】ヨーク外周部に複数の永久磁石片を環状に
配置し、前記永久磁石片の外周部を筒体によって、また
軸方向両端部を端板によってそれぞれ覆い、しかる後前
記永久磁石片周囲の隙間に樹脂を充填して構成する永久
磁石型回転子において、前記永久磁石片相互間の隙間に
臨む各永久磁石片のコーナー部分を外径側よりも内径側
を大きく面取りし、前記端板に永久磁石片相互間へ突出
して各永久磁石片の周方向端部の直線部と対向する突起
部と、この突起部によって維持される永久磁石片相互間
の隙間へ連通する樹脂孔とを配設したことを特徴とする
永久磁石型回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1207202A JP2847393B2 (ja) | 1989-08-10 | 1989-08-10 | 永久磁石型回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1207202A JP2847393B2 (ja) | 1989-08-10 | 1989-08-10 | 永久磁石型回転子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0374151A JPH0374151A (ja) | 1991-03-28 |
| JP2847393B2 true JP2847393B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=16535929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1207202A Expired - Lifetime JP2847393B2 (ja) | 1989-08-10 | 1989-08-10 | 永久磁石型回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2847393B2 (ja) |
Families Citing this family (24)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| LU88056A1 (de) * | 1992-01-24 | 1993-08-17 | Paul Wurth S.A. | Vorrichtung zur medienversorgung einer blaslanze |
| JP2795576B2 (ja) * | 1992-02-28 | 1998-09-10 | ファナック株式会社 | 同期電動機のロータ |
| JPH08205437A (ja) * | 1995-01-23 | 1996-08-09 | Toyota Motor Corp | 同期電動機 |
| JP3598635B2 (ja) * | 1996-02-27 | 2004-12-08 | 富士電機システムズ株式会社 | 回転電機の磁石付回転子 |
| JP3734566B2 (ja) * | 1996-05-13 | 2006-01-11 | 株式会社明電舎 | 回転電機の回転子 |
| BR9705306B1 (pt) * | 1997-10-24 | 2010-08-10 | rotor de motor elétrico. | |
| JPH11196555A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-21 | Isuzu Ceramics Res Inst Co Ltd | 永久磁石を用いた発電・電動機 |
| JP2000166144A (ja) * | 1998-11-26 | 2000-06-16 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 磁石モータおよび圧縮機 |
| JP2002112478A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-12 | Isuzu Ceramics Res Inst Co Ltd | 永久磁石式発電・電動機のローター構造 |
| DE10131117A1 (de) * | 2001-06-28 | 2003-01-23 | Siemens Linear Motor Systems G | Vergossenes Sekundärteil für Elektromotoren |
| ATE418809T1 (de) * | 2002-07-26 | 2009-01-15 | Ms Technologie Gmbh | Hochgeschwindigkeitsrotor |
| KR20070066089A (ko) * | 2005-12-21 | 2007-06-27 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 영구자석 및 로터 코어 고정용 고정판이 구비된 영구자석형직류전동기 |
| JP2007215342A (ja) * | 2006-02-10 | 2007-08-23 | Magx Co Ltd | マグネット及びその製造方法 |
| JP5509535B2 (ja) * | 2008-04-15 | 2014-06-04 | 三菱電機株式会社 | 磁石埋込型回転子 |
| JP5505281B2 (ja) * | 2010-11-25 | 2014-05-28 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機のロータ |
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-
1989
- 1989-08-10 JP JP1207202A patent/JP2847393B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0374151A (ja) | 1991-03-28 |
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