JP2846631B2 - 制動装置の手動開放装置 - Google Patents
制動装置の手動開放装置Info
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Description
開放装置に関する。
動装置としては、電源がOFFの時に、電磁石部内のス
プリングの弾発力によってブレーキシューがディスクを
挾圧して、制動し、他方、電源がONすれば、このスプ
リングの弾発力に抗して電磁石部が作動して、ブレーキ
シューがディスクから遊離した非制動状態(開放状態)
となる構造であった。
た場合、昇降機等が停止し、制動装置を非制動状態(開
放状態)に(ゆっくりと)切換えようとしても、電気が
通じなければ、不可能である。
解決するため、制動装置の電磁石部のガイドピンに連結
離脱自在な連結軸と、上記電磁石部の固定鉄心の外端面
に当接する当接面を一面に有すると共に軸心方向から見
て花びら状に配設された浅い円錐状の凹部を有するボー
ル保持面を他面に有する固定盤と、上記連結軸に間接又
は直接に外嵌状として取付けられると共に上記固定盤の
上記ボール保持面と対面すると共に軸心方向から見て花
びら状に配設された浅い円錐状の凹部を有するボール保
持面を備えかつ手動レバーが突設された回転操作盤と、
対面する上記ボール保持面の間に介装されて回転操作盤
の回動により上記凹部とその間の山部の間を移動して上
記ボール保持面の間の間隙寸法を変化させて上記回転操
作盤を軸心方向に往復動させるボールと、を具備する。
ジ孔が形成され、該ネジ孔に螺着される雄ネジ部を連結
軸の先端に設け、該連結軸をガイドピンに連結離脱自在
とした。また、固定盤の当接面と、固定鉄心の外端面と
が、相互に当接する部位に、凹凸廻り止め機構が設けら
れている。また、凹凸廻り止め機構が、固定鉄心の外端
面から突出したボルト頭部と、該ボルト頭部が嵌合する
ように固定盤の当接面に形成された凹窪部と、から成
る。
本発明を詳説する。図1に示す平面図は、本発明に係る
手動開放装置A(図5参照)が適用される巻上機の一例
を示し、2は巻胴(巻上ドラム)であって、図外のモー
タ,減速機,カップリング等を介してこの巻胴2が回転
駆動される。
て回転自在に枢支されている。第1軸受8は、上述の駆
動側へ接続される入力軸部7aを枢支し、第2軸受9は
他方の突出軸部7bを枢支する。
1では左端)に、円環平板状のディスク11が固着され、
また、キャリパー12と電磁石部13とから成るユニット14
を、微小寸法の浮遊可能に取付部材15に取付ける。図例
ではこの取付部材15は、軸受9のボディ自体から構成し
ている。(勿論、別部材をもって取付部材15を形成して
も良い。)17はフローティングピンである。ユニット14
全体は、このフローティングピン17によって、矢印B方
向に微小寸法だけ移動可能に保持されている。なお、図
1の図例では、ユニット14,14を2個設けているが、こ
れを単数とすることも自由である。
具体的に例示し、キャリパー12は、ディスク11の外周縁
が差込まれる凹溝部19を有し、この凹溝部19内に、一対
のブレーキシュー20,20が配設され、このブレーキシュ
ー20,20は前記ディスク11をその両面から挾圧して制動
する。
は、ロックナット付き調整ネジ25が、他側面には電磁石
部13のプッシュロッド26が、各々配設される。求心継手
27等を介して、首振可能に各ブレーキシュー20が、上記
調整ネジ25・プッシュロッド26の先端に、取付けられて
いる。なお、プッシュロッド26は、電磁石部13の可動鉄
心28に固着されて一体に往復作動する。また、このプッ
シュロッド26は、キャリパー本体12aの貫孔に遊嵌状に
挿通されている。
鉄心28を有し、固定鉄心33には電磁コイル34が巻設さ
れ、また、複数本の取付ボルト35…にて、固定鉄心33と
コイル34は、キャリパー本体12aに連結固定され、相対
的に動かない。
可能としてガイドピン37が挿入され、このガイドピン37
に、プッシュロッド26及び可動鉄心28が一体状に固着さ
れる。図3と図4に於て、プッシュロッド26には小径軸
部が(同図の左方へ)突設されかつこの小径軸部の先端
(同図の左端)に雄ネジが形成され、この雄ネジを、ガ
イドピン37の一端の雌ネジ孔29に螺着することによっ
て、プッシュロッド26がガイドピン37に連結固定され、
かつ、可動鉄心28が挾着状に固着されている。
面)にはネジ孔30が形成されている。38a,38bは制動
用スプリングであり、固定鉄心33内に収納され、可動鉄
心28を矢印E方向へ弾発付勢する。一方のスプリング38
aは固定式であり、他方のスプリング38bは調整自在で
あり、ブレーキ力調整ネジ39にて制動力を調整できる。
電磁コイル34に通電すれば、可動鉄心28が吸引されて矢
印G方向に移動し、ブレーキシュー20,20(のパット
部)がディスク11から遊離し、非制動状態となる。
路によって)電磁コイル34がOFFとなり、制動用スプ
リング38a,38bの弾発付勢力によってブレーキシュー
20,20がディスク11を挾圧して、制動しており、逆に、
電源がONすれば同時に電磁コイル34が励磁(通電)さ
れ、可動鉄心28が矢印G方向へ移動して、非制動状態
(開放状態)となる(この作動は従来と同様である)。
図4〜図7に示すように、連結軸40と固定盤41と回転操
作盤42とボール43…及び固定筒体48等を備えている。連
結軸40は、上述の制動装置3の電磁石部13のガイドピン
37に連結離脱自在に、取付けられるものであって、(図
3〜図7に示した)図例では、ガイドピン37の端面に形
成されたネジ孔30に螺着される雄ネジ部40aを設けて、
この雄ネジ部40aをネジ孔30に連結離脱自在に、取付け
る構造(ボルト)である。
12に示すように、電磁石部13の固定鉄心33の外端面33a
に当接する当接面44を一面に有すると共に、他面にボー
ル保持面45を有する。このボール保持面45は、軸心F方
向から見て花びら状に配設された、浅い円錐状の凹部46
…を有する。さらに言えば、固定盤41の他面に浅い円形
凹窪部47が形成され、この凹窪部47の底面に相当する面
に、6個の凹部46…を配設して、ボール保持面45として
いる。
通される孔部49を中心に有し、かつ、当接面44と、固定
鉄心33の外端面33aとが、相互に当接する部位に、凹凸
廻り止め機構Hが設けられる(図4参照)。具体的には
この凹凸廻り止め機構Hは、固定鉄心33の外端面33aか
ら突出したボルト35の頭部35aと、このボルト頭部35a
が嵌合するように固定盤41の当接面44に形成された凹窪
部50と、から成る。
F廻りに円周等配で4個配設された円形(半楕円形)を
中心の大円で連結して丸味のある十文字型の連結凹所を
形成している。固定鉄心33の外端面33aに突設したボル
ト頭部35a…は、2個又は4個であれば、図12に示した
ような形状の凹窪部50…が好適である。
に、連結軸40に間接に───固定筒体48等を介すること
を間接にと呼ぶ───外嵌状として取付けられるもので
あり、手動レバー51が突設される。つまり、図4〜図9
に示すように、この回転操作盤42は、軸心貫孔52を有
し、これに固定筒体48が挿通され、摩擦力低減用の小ボ
ール53…(図4参照)を介して固定鉄心33側へ押圧状と
して取付けられる。手動レバー51はその基端に雄ネジを
有し、かつ、回転操作盤42にはネジ孔が設けられてい
て、両者の螺合にて手動レバー51が取付けられている。
ール保持面45と対面する側に、ボール保持面54を有す
る。このボール保持面54は前述のボール保持面45と同様
に、軸心F方向から見て、花びら状に配設された凹部55
…を有する。凹部55は(図8のように)浅い円錐状であ
る。
る上述のボール保持面45,54の間に介装されて、回転操
作盤42の回動───図4と図5中の矢印M参照───に
より、凹部46,55とその間の山部56,57の間を移動し
て、図13に示す如く、ボール保持面45,54の間の間隙寸
法を、変化させて、回転操作盤42・固定筒体48・連結軸
40を軸心Fの方向に往復動させる。
ール43…の球心を全て含む円筒面に沿って展開して示し
た図である。図13の(イ)では、ボール43は浅い円錐状
の凹部46,55間に位置し、制動装置3は制動状態にあ
る。レバー51を手で矢印M方向に回動すると、図13の
(ロ)のように、ボール43が凹部46,55から山部56,57
へ乗り上げてゆき、これに伴って回転操作盤42が矢印J
方向に移動し、小ボール53を介して、筒体48・連結軸40
・ガイドピン37も同方向に移動して、可動鉄心28が矢印
G方向へ移動し、ディスク11からブレーキシュー20,20
のパット部が遊離した非制動状態に(手動力にて)切換
される。手動レバー51から手を離せば、スプリング38
a,38bの弾発力によって、図13の(ロ)から(イ)の
状態に復元し、制動状態にもどる。
には、筒体48の鍔部が嵌込まれる浅い凹所58が形成さ
れ、かつ、図4に示した小ボール53…用の凹周溝59が形
成されている。
して、連結軸40を構成するも自由である(図示省略)。
この場合は、回転操作盤42が、直接に、連結軸40に外嵌
状として、取付けられることとなる。なお、本発明に係
る手動開放装置Aは、巻上機の近傍に配置しておいて、
停電発生時に緊急で制動をOFFとしたいときに、着脱
自在に取付けて、使用するものである。
大な効果を奏する。
於て電気的に制動装置3をOFFできない場合、簡単に
(必要に応じて)ガイドピン37に取付けて、手動にて非
制動状態に切換可能となり、緊急用に役立つものであ
る。 (請求項1によれば、)浅い円錐状の凹部46,55と
ボール43…によって、軽い操作力(回転トルク)にて、
非制動状態に切換が可能である。 (請求項1によれば、)コンパクトでかつ軽量とな
り、簡単に、巻上機の近傍に配置しておくことができ
る。
に部品を付加することが必要でなく、単にネジ孔30が存
在すれば、簡単かつ迅速に、連結及び離脱することがで
きる。
定鉄心33の外端面33aに対して、回転しないので、確実
なレバー操作が可能となる。
心33から突出しているボルト頭部35a…を有効活用し
て、簡単に廻り止めできる。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 制動装置3の電磁石部13のガイドピン37
に連結離脱自在な連結軸40と、上記電磁石部13の固定鉄
心33の外端面33aに当接する当接面44を一面に有すると
共に軸心F方向から見て花びら状に配設された浅い円錐
状の凹部46…を有するボール保持面45を他面に有する固
定盤41と、上記連結軸40に間接又は直接に外嵌状として
取付けられると共に上記固定盤41の上記ボール保持面45
と対面すると共に軸心F方向から見て花びら状に配設さ
れた浅い円錐状の凹部55…を有するボール保持面54を備
えかつ手動レバー51が突設された回転操作盤42と、対面
する上記ボール保持面45,54の間に介装されて回転操作
盤42の回動により上記凹部46,55とその間の山部56,57
の間を移動して上記ボール保持面45,54の間の間隙寸法
を変化させて上記回転操作盤42を軸心方向に往復動させ
るボール43…と、を具備することを特徴とする制動装置
の手動開放装置。 - 【請求項2】 電磁石部13のガイドピン37の端面にはネ
ジ孔30が形成され、該ネジ孔30に螺着される雄ネジ部40
aを連結軸40の先端に設け、該連結軸40をガイドピン37
に連結離脱自在とした請求項1記載の制動装置の手動開
放装置。 - 【請求項3】 固定盤41の当接面44と、固定鉄心33の外
端面33aとが、相互に当接する部位に、凹凸廻り止め機
構Hが設けられている請求項1又は2記載の制動装置の
手動開放装置。 - 【請求項4】 凹凸廻り止め機構Hが、固定鉄心33の外
端面33aから突出したボルト頭部35aと、該ボルト頭部
35aが嵌合するように固定盤41の当接面44に形成された
凹窪部50と、から成る請求項3記載の制動装置の手動開
放装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7904997A JP2846631B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 制動装置の手動開放装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7904997A JP2846631B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 制動装置の手動開放装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250993A JPH10250993A (ja) | 1998-09-22 |
JP2846631B2 true JP2846631B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=13679052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7904997A Expired - Fee Related JP2846631B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 制動装置の手動開放装置 |
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JP (1) | JP2846631B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP5824149B2 (ja) * | 2012-06-13 | 2015-11-25 | 株式会社日立製作所 | エレベータの電磁ブレーキ解放装置 |
-
1997
- 1997-03-12 JP JP7904997A patent/JP2846631B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10250993A (ja) | 1998-09-22 |
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