JP2846044B2 - クラッチフェーシング材料 - Google Patents

クラッチフェーシング材料

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JP2846044B2 JP7208390A JP7208390A JP2846044B2 JP 2846044 B2 JP2846044 B2 JP 2846044B2 JP 7208390 A JP7208390 A JP 7208390A JP 7208390 A JP7208390 A JP 7208390A JP 2846044 B2 JP2846044 B2 JP 2846044B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主として乾式クラッチディスクに使用され
る軽量なクラッチフェーシング材料に関する。
[従来の技術・課題] 従来、クラッチフェーシングは石綿繊維、ガラス繊
維、カーボン繊維、ロックウールなどからなるヤーン
状、ロービング状、テープ状、クロス状の基材にゴムモ
ールドを含浸あるいはワニス含浸処理により成形されて
いた。
しかし、近年の石綿公害の問題で、代替繊維として各
種繊維の検討が続けられている。中でも、ガラスロービ
ング、ロックウールが広く使用されているが、いずれも
摩擦特性上の問題と比重の大きな物性のためにクラッチ
フェーシング材料を軽量化できないという技術的課題が
残されている。
一方、車両の性能動向としては軽量高性能化、高馬力
化、イージードライブ特性への要求がある中で、クラッ
チ機構としては、クラッチフェーシング材料の重量が重
いためにクラッチ切れ不良、発進時の不快なジャダー現
象、ギア操作性の不具合等の発生が大きな問題となって
おり、摩擦特性を損なわずに軽量化されたクラッチフェ
ーシングの開発が熱望されている。
従って、本発明の目的は、上記のような従来技術に伴
う問題点を解決するために一番必要とされていた軽量化
クラッチフェーシング材料を提供することにあり、それ
によってクラッチとしての摩擦要求特性を損なわずに、
クラッチフェーシング材料の重量が原因で発生していた
クラッチの不具合を解消することを可能にするクラッチ
フェーシング材料を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は有機繊維20〜60重量%、結合剤10〜30
重量%、軽量骨材25〜40重量%及び充填材5〜30重量%
を含んでなり且つ比重が1.4以下であることを特徴とす
るクラッチフェーシング材料に係る。
更に、本発明は有機繊維20〜60重量%、結合剤10〜30
重量%、無機繊維10〜30重量%、軽量骨材25〜40重量%
及び充填材5〜30重量%を含んでなり且つ比重が1.4以
下であることを特徴とするクラッチフェーシング材料に
係る。
[作用] 本発明のクラッチフェーシング材料に使用する有機繊
維としてはアラミド繊維が好ましい。有機繊維の添加配
合量は20〜60重量%である。該添加配合量が20重量%未
満の場合には比重低下効果が不十分となるため好ましく
なく、また、60重量%を超えると比重低下効果は得られ
るものの結合剤の量が不十分となるために結合力が低下
して好ましくない。なお、有機繊維は連続ヤーンとして
用いることが好ましい。
本発明のクラッチフェーシング材料に無機繊維を使用
する場合、無機繊維としては例えばガラス繊維、ロック
ウール等を使用することができる。無機繊維の添加配合
量は10〜30重量%である。該添加配合量が10重量%未満
の場合には耐熱補強効果が不充分なために好ましくな
く、また、30重量%を超えると比重が増大し、クラッチ
のフィーリング等の悪化を生ずるために好ましくない。
なお、無機繊維を使用する場合には前記有機繊維に各種
無機繊維を撚り合わせて撚糸状(紐状)として用いるこ
とが好ましい。
なお、本発明では、有機繊維または有機繊維と無機繊
維に、0.1〜0.3mm程度の金属線を撚り合わせて使用する
こともできる。金属線としては真ちゅう、銅、亜鉛等の
伸線を用いることができる。
本発明のクラッチフェーシング材料に使用する結合剤
としては例えばゴム成分、熱硬化性樹脂等を使用するこ
とができる。ゴム成分としては例えばSBR、NBRなどの合
成ゴムや、天然ゴムを使用することができる。また、熱
硬化性樹脂としては例えばフェノール樹脂、各種変成フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が使用で
きる。結合剤の添加配合量は10〜30重量%である。該添
加配合量が10重量%未満であると結合力が不充分なため
好ましくなく、また、30重量%を超えると耐フェード性
が低下するため好ましくない。なお、ゴム成分と熱硬化
性樹脂は単独で使用しても、併用してもよい。
本発明のクラッチフェーシング材料に使用する軽量骨
材は、シラスバルーン、シリカアルミナバルーン、ガラ
スバルーン等の耐圧中空無機発泡粒、またはフェノール
バルーンのような有機発泡粒、または熱分解発泡剤等か
ら選択される。軽量骨材の添加配合量は25〜40重量%で
ある。該添加配合量が25重量%未満では十分な軽量化効
果が得られず、また、40重量%を超えるとクラッチフェ
ーシング材料の成形性が阻害され且つ充分な材料強度が
得られないために好ましくない。
更に、本発明のクラッチフェーシング材料には充填材
を配合する。充填材はゴム用の加硫剤、粉末摩擦調整剤
等として作用する成分であり、例えばカシューダスト、
グラファイト、銅、真ちゅう、硫酸バリウムなどから選
択される。充填材の添加配合量は5〜30重量%程度であ
る。
本発明のクラッチフェーシング材料は上述の成分を原
料として慣用の方法により製造することができる。
上述の成分配合をもつ本発明のクラッチフェーシング
材料は1.4以下の比重、好ましくは1.2以下の比重をもつ
ことにより特徴付けられる。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明のクラッチフェーシング
材料を更に説明する。
実施例1 以下の第1表に記載する配合割合によりクラッチフェ
ーシング材料を作製した。
まず、アラミド繊維に、軽量骨材、フェノール樹脂、
ゴム成分並びに粉末充填剤を加えてニーダーで良く混練
してモールドを付着させ乾燥する。得られた繊維を円盤
状に巻き取ってから金型に入れ、加熱加圧成形し、更
に、熱処理(アフタキュア)後、研磨してクラッチフェ
ーシング材料とした。なお、加熱加圧成形条件は成形寸
法:200mmφ、成形温度:170℃、成形圧力:150kg/cm2、成
形時間:3分である。また、熱処理時条件は180℃、4時
間である。
なお、得られたクラッチフェーシング材料の諸特性を
第1表に併記する。
◎試験条件 バースト強度: 200℃雰囲気フェーシング単体バースト強度、フェーシ
ング寸法200mmφ×130×3.5t摩擦係数・摩耗厚み 200℃フルサイズテスト結果、フェーシング寸法200mmφ
×130×3.5t、慣性体 0.118kgms2、エンゲージサイクル10,000回 ジャダー性能 台上ジャダーテスターによるトルク変動幅平均値 実施例2 以下の第2表に記載する配合によりアラミド成形とガ
ラス繊維を併用した以外は実施例1と同様の操作により
クラッチフェーシング材料を得た。
得られたクラッチフェーシング材料の諸特性を第2表
に記載する。
[発明の効果] 本発明に係るクラッチフェーシング材料は比重1.4以
下と超軽量化された物性値を有するために、従来からク
ラッチフェーシング材料の重量に起因して発生していた
クラッチの切れ不良、発進時の不快なジャダー現象、ギ
ア操作の不具合等を解消できる効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤池 寿彦 山梨県西八代郡市川大門町1488 株式会 社アスク内 (72)発明者 斎藤 斎 山梨県西八代郡市川大門町1488 株式会 社アスク内 (56)参考文献 特開 昭63−140134(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/14 F16D 69/00 - 69/02 WPI/L(QUESTEL)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機繊維20〜60重量%、結合剤10〜30重量
    %、軽量骨材25〜40重量%及び充填材5〜30重量%を含
    んでなり且つ比重が1.4以下であることを特徴とするク
    ラッチフェーシング材料。
  2. 【請求項2】有機繊維20〜60重量%、結合剤10〜30重量
    %、無機繊維10〜30重量%、軽量骨材25〜40重量%及び
    充填材5〜30重量%を含んでなり且つ比重が1.4以下で
    あることを特徴とするクラッチフェーシング材料。
JP7208390A 1990-03-23 1990-03-23 クラッチフェーシング材料 Expired - Lifetime JP2846044B2 (ja)

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