JP2845778B2 - 棒状化粧料容器 - Google Patents
棒状化粧料容器Info
- Publication number
- JP2845778B2 JP2845778B2 JP7180908A JP18090895A JP2845778B2 JP 2845778 B2 JP2845778 B2 JP 2845778B2 JP 7180908 A JP7180908 A JP 7180908A JP 18090895 A JP18090895 A JP 18090895A JP 2845778 B2 JP2845778 B2 JP 2845778B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation
- sleeve
- base cylinder
- dead center
- storage tray
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A45—HAND OR TRAVELLING ARTICLES
- A45D—HAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
- A45D40/00—Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
- A45D40/02—Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement
- A45D40/04—Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement effected by a screw
Landscapes
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、部品点数を極力少なく
した安価な螺旋繰り出し式棒状化粧料容器の、回転繰り
出し操作時の回転制御機構に関するものである。
した安価な螺旋繰り出し式棒状化粧料容器の、回転繰り
出し操作時の回転制御機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より実開昭５１−７０６８９号公報
および実開平３−３５０７７号公報によって、棒状化粧
料を保持した保持皿の側面に雄ネジを螺設し、この保持
皿を内装する筒体の内壁に保持皿の雄ネジと螺合する雌
ネジを螺設し、この筒体の下端に回転筒を回転自在に連
結し、この回転筒と収納皿の間に、伸縮可能で回転筒の
回転を収納皿に伝える事の可能な蛇腹等の伝動体の両端
を止着した構成が提案されている。この種の構成の場
合、収納皿、伝動体、回転筒を一体で成形する事が可能
であり、筒体と合わせて最小２部品で螺旋繰り出し式の
棒状化粧料容器を提供できた。したがって、極めて安価
に棒状化粧料容器が作成する事ができた。
および実開平３−３５０７７号公報によって、棒状化粧
料を保持した保持皿の側面に雄ネジを螺設し、この保持
皿を内装する筒体の内壁に保持皿の雄ネジと螺合する雌
ネジを螺設し、この筒体の下端に回転筒を回転自在に連
結し、この回転筒と収納皿の間に、伸縮可能で回転筒の
回転を収納皿に伝える事の可能な蛇腹等の伝動体の両端
を止着した構成が提案されている。この種の構成の場
合、収納皿、伝動体、回転筒を一体で成形する事が可能
であり、筒体と合わせて最小２部品で螺旋繰り出し式の
棒状化粧料容器を提供できた。したがって、極めて安価
に棒状化粧料容器が作成する事ができた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一般的な螺旋繰り出し
機構の場合、筒体の雌ネジ端部に収納皿の雄ネジが当接
する事によって、収納皿の上昇限および下降限が決めら
れていた。しかし、前述した種類の構成は、収納皿の上
昇限および下降限で更に回転筒を回転させてしまうと、
収納皿の摺動が阻止された状態で回転を伝達する伝動体
に回転が伝達されるため、伝動体にネジりが加わり、伝
動体が破損してしまう危険性があった。
機構の場合、筒体の雌ネジ端部に収納皿の雄ネジが当接
する事によって、収納皿の上昇限および下降限が決めら
れていた。しかし、前述した種類の構成は、収納皿の上
昇限および下降限で更に回転筒を回転させてしまうと、
収納皿の摺動が阻止された状態で回転を伝達する伝動体
に回転が伝達されるため、伝動体にネジりが加わり、伝
動体が破損してしまう危険性があった。
【０００４】更に、伝動体は収納皿の摺動に伴って伸縮
するため、ナイロン、ポリプロピレン等の繰返し曲げに
強い合成樹脂により成形されるが、収納皿の上昇限、お
よび下降限の位置では伝動体が最も伸びた状態、若しく
は最も縮んだ状態となるため、伝動体は復元しようとす
る復原力が働いてしまい、収納皿を上昇限若しくは下降
限の位置に保持するのは困難であった。
するため、ナイロン、ポリプロピレン等の繰返し曲げに
強い合成樹脂により成形されるが、収納皿の上昇限、お
よび下降限の位置では伝動体が最も伸びた状態、若しく
は最も縮んだ状態となるため、伝動体は復元しようとす
る復原力が働いてしまい、収納皿を上昇限若しくは下降
限の位置に保持するのは困難であった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】棒状化粧料１を収嵌保持
し、側壁に雄ネジ５を螺設した収納皿２と、該収納皿２
を上下摺動自在に回動可能に内装し、内壁に前記雄ネジ
５と螺合する雌ネジ４を螺設したスリーブ３と、該スリ
ーブ３の下端に回動自在に脱落不能に保持された基筒６
と、該基筒６の上面と収納皿２下面に両端が止着され、
伸縮可能で且つ基筒６の回転を収納皿２に伝達する事の
可能な回動伝達片１０と、よりなる構成に於いて、前記
回動伝達片１０の自由長を、上死点の収納皿２下面と基
筒６上面の距離よりも長く構成する。前記スリーブ３が
嵌合する基筒６の連結部７側壁には、収納皿２の上死点
より下死点までのスリーブ３の回転角度と同じ範囲で回
動制御溝１１を刻設し、スリーブ３の外方向より内方向
に向かって制御突部１２を突設して回動制御溝１１に係
合させる。該回動制御溝１１の、繰り下げ方向の回動制
御溝１１の一方の端部は、溝深さが他の部分に比べて深
く刻設し、回動制御溝１１上方に変形可能な鍔状部１３
を構成する。該鍔状部１３下面に前記制御突部１２が乗
り越える事の可能な感応突部１４を突設する。本発明は
以上構成の棒状化粧料繰り出し容器である。
し、側壁に雄ネジ５を螺設した収納皿２と、該収納皿２
を上下摺動自在に回動可能に内装し、内壁に前記雄ネジ
５と螺合する雌ネジ４を螺設したスリーブ３と、該スリ
ーブ３の下端に回動自在に脱落不能に保持された基筒６
と、該基筒６の上面と収納皿２下面に両端が止着され、
伸縮可能で且つ基筒６の回転を収納皿２に伝達する事の
可能な回動伝達片１０と、よりなる構成に於いて、前記
回動伝達片１０の自由長を、上死点の収納皿２下面と基
筒６上面の距離よりも長く構成する。前記スリーブ３が
嵌合する基筒６の連結部７側壁には、収納皿２の上死点
より下死点までのスリーブ３の回転角度と同じ範囲で回
動制御溝１１を刻設し、スリーブ３の外方向より内方向
に向かって制御突部１２を突設して回動制御溝１１に係
合させる。該回動制御溝１１の、繰り下げ方向の回動制
御溝１１の一方の端部は、溝深さが他の部分に比べて深
く刻設し、回動制御溝１１上方に変形可能な鍔状部１３
を構成する。該鍔状部１３下面に前記制御突部１２が乗
り越える事の可能な感応突部１４を突設する。本発明は
以上構成の棒状化粧料繰り出し容器である。
【０００６】
【作用】棒状化粧料１が容器内に収納されている場合、
スリーブ３の制御突部１２は基筒６の回動制御溝１１の
感応突部１４に係合し、回動伝達片１０が伸長しようと
する復原力に抗して棒状化粧料１を下死点に保持してい
る。ここで、スリーブ３を保持して基筒６を回転操作す
ると、回動制御溝１１の感応突部１４にスリーブ３の制
御突部１２が乗り越えようとする応力が働く。その結
果、感応突部１４が突出した鍔状部１３が変形し、制御
突部１２が感応突部１４を乗り越え、基筒６が回転操作
可能となる。基筒６が回転すると、回動伝達片１０が基
筒６の回転を収納皿２に伝達し、収納皿２も基筒６の回
転に従動して回転する。収納皿２の雄ネジ５は回転しな
いスリーブ３の内壁に螺設された雌ネジ４に螺合してい
るため、螺合作用により上昇する。収納皿２の上昇につ
れ回動伝達片１０は伸長しながら基筒６の回転を収納皿
２に伝達し続ける。そして、スリーブ３の制御突部１２
が基筒６の回動制御溝１１のもう一方の端部に当接する
事によって、基筒６の回転が阻止され、収納皿２の上死
点となる。収納皿２が上死点に位置しても、回転制御片
の無負荷の状態の自由長は、収納皿２の上死点の位置の
収納皿２下面と基筒６上面との間の距離よりも長く構成
されているため、収納皿２を押し上げる方向に回動伝達
片１０の復原力が働き、棒状化粧料１の使用時に不用意
に収納皿２が繰り下がってしまうようなことはない。
スリーブ３の制御突部１２は基筒６の回動制御溝１１の
感応突部１４に係合し、回動伝達片１０が伸長しようと
する復原力に抗して棒状化粧料１を下死点に保持してい
る。ここで、スリーブ３を保持して基筒６を回転操作す
ると、回動制御溝１１の感応突部１４にスリーブ３の制
御突部１２が乗り越えようとする応力が働く。その結
果、感応突部１４が突出した鍔状部１３が変形し、制御
突部１２が感応突部１４を乗り越え、基筒６が回転操作
可能となる。基筒６が回転すると、回動伝達片１０が基
筒６の回転を収納皿２に伝達し、収納皿２も基筒６の回
転に従動して回転する。収納皿２の雄ネジ５は回転しな
いスリーブ３の内壁に螺設された雌ネジ４に螺合してい
るため、螺合作用により上昇する。収納皿２の上昇につ
れ回動伝達片１０は伸長しながら基筒６の回転を収納皿
２に伝達し続ける。そして、スリーブ３の制御突部１２
が基筒６の回動制御溝１１のもう一方の端部に当接する
事によって、基筒６の回転が阻止され、収納皿２の上死
点となる。収納皿２が上死点に位置しても、回転制御片
の無負荷の状態の自由長は、収納皿２の上死点の位置の
収納皿２下面と基筒６上面との間の距離よりも長く構成
されているため、収納皿２を押し上げる方向に回動伝達
片１０の復原力が働き、棒状化粧料１の使用時に不用意
に収納皿２が繰り下がってしまうようなことはない。
【０００７】繰り下げ操作する場合も、基筒６を回転操
作して回動伝達片１０の復原力に抗して繰り下げる。収
納皿２が下死点に近づくとスリーブ３の制御突部１２が
基筒６の回動制御溝１１の感応突部１４に当接する。こ
の状態で更に繰り下げ操作を行うと、感応突部１４が突
出した鍔状部１３が変形し、制御突部１２が感応突部１
４を乗り越え、制御突部１２が感応突部１４に係合し、
収納皿２の下死点となる。
作して回動伝達片１０の復原力に抗して繰り下げる。収
納皿２が下死点に近づくとスリーブ３の制御突部１２が
基筒６の回動制御溝１１の感応突部１４に当接する。こ
の状態で更に繰り下げ操作を行うと、感応突部１４が突
出した鍔状部１３が変形し、制御突部１２が感応突部１
４を乗り越え、制御突部１２が感応突部１４に係合し、
収納皿２の下死点となる。
【０００８】
【実施例】口紅、アイシャドウ等の棒状化粧料１の下端
を保持した収納皿２は、スリーブ３内に上下摺動自在に
回動自在に内装されている。このスリーブ３の内壁に
は、全周に細かい溝がローレット状に刻設され、この溝
が内壁を螺旋状に回って、多条雌ネジ４が構成されてい
る。また、前記収納皿２の外側壁には、スリーブ３の多
条雌ネジ４と螺合する多条雄ネジ５が螺設され、スリー
ブ３と収納皿２が相対回転する事によって多条雌ネジ４
と多条雄ネジ５との螺合作用によって収納皿２及び棒状
化粧料１が昇降動するようになっている。
を保持した収納皿２は、スリーブ３内に上下摺動自在に
回動自在に内装されている。このスリーブ３の内壁に
は、全周に細かい溝がローレット状に刻設され、この溝
が内壁を螺旋状に回って、多条雌ネジ４が構成されてい
る。また、前記収納皿２の外側壁には、スリーブ３の多
条雌ネジ４と螺合する多条雄ネジ５が螺設され、スリー
ブ３と収納皿２が相対回転する事によって多条雌ネジ４
と多条雄ネジ５との螺合作用によって収納皿２及び棒状
化粧料１が昇降動するようになっている。
【０００９】この多条雌ネジ４の下方は、多条雌ネジ４
が螺設されておらず、内径が多条雌ネジ４の谷径よりも
僅かに拡大している。このスリーブ３の下端は、基筒６
の上部に設けられた連結部７に回動自在に嵌合してい
る。この基筒６の連結部７側壁には、係合溝８が刻設さ
れ、スリーブ３の下端には、この係合溝８に係合する係
合リブ９を外方向より内方向に突設し、スリーブ３と基
筒６を回動自在に脱落不能に連結している。
が螺設されておらず、内径が多条雌ネジ４の谷径よりも
僅かに拡大している。このスリーブ３の下端は、基筒６
の上部に設けられた連結部７に回動自在に嵌合してい
る。この基筒６の連結部７側壁には、係合溝８が刻設さ
れ、スリーブ３の下端には、この係合溝８に係合する係
合リブ９を外方向より内方向に突設し、スリーブ３と基
筒６を回動自在に脱落不能に連結している。
【００１０】また収納皿２の下端および基筒６の上面の
間には、板状の回動伝達片１０の両端が止着されてい
る。この回動伝達片１０は、ナイロン、ポリプロピレン
等の繰返し曲げに強い合成樹脂より成形され、交互にヒ
ンジ状に山折、谷折され折り畳まれている。その結果、
基筒６とスリーブ３を相対回転させる事によって、基筒
６と回動伝達片１０で連結した収納皿２も基筒６に従動
し、スリーブ３と、スリーブ３の多条雌ネジ４に螺合し
た収納皿２が相対回転するため、螺合作用によって収納
皿２が上下摺動するようになっている。尚、この回動伝
達片１０の無負荷の状態の長さ、つまり自由長は、収納
皿２が上死点の位置での、収納皿２下面と基筒６上面と
の間の距離よりも長く構成されている。したがって、収
納皿２の上死点の位置では、回動伝達片１０は伸びる方
向に復原力を有しているため、使用時の塗布圧で収納皿
２が降下してしまうようなことはない。
間には、板状の回動伝達片１０の両端が止着されてい
る。この回動伝達片１０は、ナイロン、ポリプロピレン
等の繰返し曲げに強い合成樹脂より成形され、交互にヒ
ンジ状に山折、谷折され折り畳まれている。その結果、
基筒６とスリーブ３を相対回転させる事によって、基筒
６と回動伝達片１０で連結した収納皿２も基筒６に従動
し、スリーブ３と、スリーブ３の多条雌ネジ４に螺合し
た収納皿２が相対回転するため、螺合作用によって収納
皿２が上下摺動するようになっている。尚、この回動伝
達片１０の無負荷の状態の長さ、つまり自由長は、収納
皿２が上死点の位置での、収納皿２下面と基筒６上面と
の間の距離よりも長く構成されている。したがって、収
納皿２の上死点の位置では、回動伝達片１０は伸びる方
向に復原力を有しているため、使用時の塗布圧で収納皿
２が降下してしまうようなことはない。
【００１１】更に、基筒６の係合溝８上方側壁には、回
動制御溝１１が刻設されている。この回動制御溝１１
は、収納皿２の上死点より下死点までのスリーブ３の回
転角度と同じ範囲で刻設されている。この回動制御溝１
１には、スリーブ３の外方向より内方向に向かって突設
した制御突部１２が係合し、スリーブ３の回転角度を収
納皿２の上死点より下死点までの範囲で限定している。
また、スリーブ３の制御突部１２が収納皿２の下死点で
位置する回動制御溝１１の一方の端部は、溝深さが他の
部分に比べて深く刻設され、回動制御溝１１上方に変形
可能な鍔状部１３を構成している。この鍔状部１３下面
には、鍔状部１３が変形して制御突部１２が乗り越える
事の可能な感応突部１４を突設している。その結果、制
御突部１２が下死点に位置すると、鍔状部１３が変形し
て制御突部１２が感応突部１４を乗り越え、制御突部１
２が感応突部１４に係合して、回動伝達片１０の復原力
に抗して収納皿２を下死点に保持できる。
動制御溝１１が刻設されている。この回動制御溝１１
は、収納皿２の上死点より下死点までのスリーブ３の回
転角度と同じ範囲で刻設されている。この回動制御溝１
１には、スリーブ３の外方向より内方向に向かって突設
した制御突部１２が係合し、スリーブ３の回転角度を収
納皿２の上死点より下死点までの範囲で限定している。
また、スリーブ３の制御突部１２が収納皿２の下死点で
位置する回動制御溝１１の一方の端部は、溝深さが他の
部分に比べて深く刻設され、回動制御溝１１上方に変形
可能な鍔状部１３を構成している。この鍔状部１３下面
には、鍔状部１３が変形して制御突部１２が乗り越える
事の可能な感応突部１４を突設している。その結果、制
御突部１２が下死点に位置すると、鍔状部１３が変形し
て制御突部１２が感応突部１４を乗り越え、制御突部１
２が感応突部１４に係合して、回動伝達片１０の復原力
に抗して収納皿２を下死点に保持できる。
【００１２】本発明の棒状化粧料容器は以上構成である
ため、上述した構成のみで棒状化粧料１が交換可能なカ
ートリッジ式棒状化粧料容器のカートリッジ容器として
利用可能である。また、基筒６を上部に蓋体１５が抜脱
可能に嵌合する嵌合部１６を設けた外筒１７内に止着し
て棒状化粧料容器とする事も可能である。なお、収納皿
２、回動伝達片１０、及び基筒６は、一体に成形する事
が可能である。この場合、棒状化粧料繰り出し容器を２
パーツで構成する事ができる。
ため、上述した構成のみで棒状化粧料１が交換可能なカ
ートリッジ式棒状化粧料容器のカートリッジ容器として
利用可能である。また、基筒６を上部に蓋体１５が抜脱
可能に嵌合する嵌合部１６を設けた外筒１７内に止着し
て棒状化粧料容器とする事も可能である。なお、収納皿
２、回動伝達片１０、及び基筒６は、一体に成形する事
が可能である。この場合、棒状化粧料繰り出し容器を２
パーツで構成する事ができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明は以上のように、棒状化粧料１を
保持した収納皿２と、スリーブ３に回動自在に連結した
基筒６とを伸縮可能で且つ回動を伝達可能な回動伝達片
１０で連結して繰り出し機構を構成したため、棒状化粧
料容器を最小で２パーツで構成でき、極めて安価に棒状
化粧料容器を提供できる。しかも、棒状化粧料１の上死
点及び下死点は、スリーブ３の制御突部１２が係合した
回動制御溝１１により制御されるため、上死点若しくは
下死点の位置で無理に回転操作を続行したとしても、回
動伝達片１０に無理な応力が加わって回動伝達片１０を
破損してしまうようなことはない。
保持した収納皿２と、スリーブ３に回動自在に連結した
基筒６とを伸縮可能で且つ回動を伝達可能な回動伝達片
１０で連結して繰り出し機構を構成したため、棒状化粧
料容器を最小で２パーツで構成でき、極めて安価に棒状
化粧料容器を提供できる。しかも、棒状化粧料１の上死
点及び下死点は、スリーブ３の制御突部１２が係合した
回動制御溝１１により制御されるため、上死点若しくは
下死点の位置で無理に回転操作を続行したとしても、回
動伝達片１０に無理な応力が加わって回動伝達片１０を
破損してしまうようなことはない。
【００１４】また、回動伝達片１０の無負荷の状態の自
由長を収納皿２の上死点の位置の収納皿２下面と基筒６
上面との距離よりも長く構成しているため、棒状化粧料
１繰り出し時に収納皿２には繰り出そうとする回動伝達
片１０の復原力が働き、棒状化粧料１塗布時の塗布圧に
よって棒状化粧料１が不用意に繰り下がってしまうこと
を防いでいる。同様に、回動制御溝１１の溝深さを深く
して変形可能な鍔状部１３を構成し、この鍔状部１３に
収納皿２が下死点の時にスリーブ３の制御突部１２が係
合する感応突部１４を設けたため、収納皿２が下死点の
時伸長しようとする回動伝達片１０の復原力に抗して収
納皿２を保持でき、棒状化粧料１が不用意に繰り上がっ
てしまうのを防いでいる。しかも、制御突部１２が感応
突部１４を乗り越える時の抵抗が手に伝わるため、収納
皿２の下死点係合及び係合解除の合図となり、無理な回
転操作の防止にもつながる。
由長を収納皿２の上死点の位置の収納皿２下面と基筒６
上面との距離よりも長く構成しているため、棒状化粧料
１繰り出し時に収納皿２には繰り出そうとする回動伝達
片１０の復原力が働き、棒状化粧料１塗布時の塗布圧に
よって棒状化粧料１が不用意に繰り下がってしまうこと
を防いでいる。同様に、回動制御溝１１の溝深さを深く
して変形可能な鍔状部１３を構成し、この鍔状部１３に
収納皿２が下死点の時にスリーブ３の制御突部１２が係
合する感応突部１４を設けたため、収納皿２が下死点の
時伸長しようとする回動伝達片１０の復原力に抗して収
納皿２を保持でき、棒状化粧料１が不用意に繰り上がっ
てしまうのを防いでいる。しかも、制御突部１２が感応
突部１４を乗り越える時の抵抗が手に伝わるため、収納
皿２の下死点係合及び係合解除の合図となり、無理な回
転操作の防止にもつながる。
【００１５】また、本発明実施例で説明したように、ス
リーブ３の内壁に浅く幅の狭い螺旋条を無数にローレッ
ト状に螺設した多条雌ネジ４を利用すると、収納皿２の
雄ネジ５が複数の雌ネジ４と螺合するため、雄ネジ５と
雌ネジ４の引っ掛かりを少なくでき、従来の１条若しく
は２条の螺旋溝の場合に比較して太い棒状化粧料１が収
納できる。更に、スリーブ３内壁全周に雌ネジ４が螺設
されているため、雌ネジ４に収納皿２の雄ネジ５を螺合
させる際の位置合わせが必要なく組み立てでき、組み立
てコストの低減、組み立ての自動化が図れる。
リーブ３の内壁に浅く幅の狭い螺旋条を無数にローレッ
ト状に螺設した多条雌ネジ４を利用すると、収納皿２の
雄ネジ５が複数の雌ネジ４と螺合するため、雄ネジ５と
雌ネジ４の引っ掛かりを少なくでき、従来の１条若しく
は２条の螺旋溝の場合に比較して太い棒状化粧料１が収
納できる。更に、スリーブ３内壁全周に雌ネジ４が螺設
されているため、雌ネジ４に収納皿２の雄ネジ５を螺合
させる際の位置合わせが必要なく組み立てでき、組み立
てコストの低減、組み立ての自動化が図れる。
【図１】本発明実施例棒状化粧料容器の正面断面図。
【図２】本発明実施例の棒状化粧料塗布時の正面断面
図。
図。
【図３】本発明その他実施例棒状化粧料容器の正面断面
図。
図。
【図４】収納皿下死点時の基筒の斜視図。
【図５】収納皿上死点時の基筒の斜視図。
１ 棒状化粧料 ２ 収納皿 ３ スリーブ ４ 雌ネジ ５ 雄ネジ ６ 基筒 ７ 連結部 １０ 回動伝達片 １１ 回動制御溝 １２ 制御突部 １３ 鍔状部 １４ 感応突部
フロントページの続き 審査官 渋谷 善弘 (56)参考文献 実開 平３−35077（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭51−70689（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−3916（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−76212（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−181205（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−25924（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A45D 40/04 A45D 40/12
Claims (1)
- 【請求項１】 棒状化粧料１を収嵌保持し、側壁に雄ネ
ジ５を螺設した収納皿２と、該収納皿２を上下摺動自在
に回動可能に内装し、内壁に前記雄ネジ５と螺合する雌
ネジ４を螺設したスリーブ３と、該スリーブ３の下端に
回動自在に脱落不能に保持された基筒６と、該基筒６の
上面と収納皿２下面に両端が止着され、伸縮可能で且つ
基筒６の回転を収納皿２に伝達する事の可能な回動伝達
片１０と、よりなる構成に於いて、 前記回動伝達片１０の自由長を、上死点の収納皿２下面
と基筒６上面の距離よりも長く構成し、前記スリーブ３
が嵌合する基筒６の連結部７側壁には、収納皿２の上死
点より下死点までのスリーブ３の回転角度と同じ範囲で
回動制御溝１１が刻設され、スリーブ３の外方向より内
方向に向かって制御突部１２を突設して回動制御溝１１
に係合させ、該回動制御溝１１の、繰り下げ方向の回動
制御溝１１の一方の端部は、溝深さが他の部分に比べて
深く刻設され、回動制御溝１１上方に変形可能な鍔状部
１３を構成し、該鍔状部１３下面に前記制御突部１２が
乗り越える事の可能な感応突部１４を突設したことを特
長とする棒状化粧料繰り出し容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7180908A JP2845778B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 棒状化粧料容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7180908A JP2845778B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 棒状化粧料容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09345A JPH09345A (ja) | 1997-01-07 |
| JP2845778B2 true JP2845778B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=16091407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7180908A Expired - Fee Related JP2845778B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | 棒状化粧料容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2845778B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2781134B1 (fr) * | 1998-07-17 | 2001-08-10 | Demellier Joulia | Perfectionnement pour mecanisme d'etui tournant |
| JP2001299444A (ja) * | 2000-04-27 | 2001-10-30 | Hidan:Kk | 化粧料容器 |
| ATE515959T1 (de) * | 2005-05-10 | 2011-07-15 | Chanel Parfums Beaute | Behälter für ein flüssiges, festes, dickflüssiges oder pulverartiges kosmetikprodukt, mit ausziehbarem applikator |
| CN106723879A (zh) * | 2016-12-09 | 2017-05-31 | 王益彬 | 一种按压式口红 |
-
1995
- 1995-06-23 JP JP7180908A patent/JP2845778B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09345A (ja) | 1997-01-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6688796B1 (en) | Brush for make-up | |
| US20030057236A1 (en) | Device for packaging and distributing a substance | |
| US20110206443A1 (en) | Stick-shaped cosmetic material feeding container | |
| JP2845778B2 (ja) | 棒状化粧料容器 | |
| JP3080421B2 (ja) | 化粧料塗布具 | |
| US7293926B2 (en) | Device comprising a mechanism for driving a stick or a moving piston in a base portion | |
| EP1262119A2 (en) | Container for stick type cosmetic material | |
| US5048991A (en) | Structure of driving ball refill for a ball point pen | |
| US7789582B2 (en) | Applicator device | |
| JP3068433B2 (ja) | 刷子付き化粧用具 | |
| JP2003159119A (ja) | 棒状化粧材繰出容器 | |
| JP3808783B2 (ja) | 棒状化粧料容器 | |
| JP2002262936A (ja) | 棒状化粧材繰出容器 | |
| JP2999135B2 (ja) | 液状化粧料の付着量調整容器 | |
| JPH0747053Y2 (ja) | 液状化粧料容器 | |
| US20040253036A1 (en) | Packaging and dispensing device with disengaging mechanism | |
| JPH08275823A (ja) | 棒状化粧料容器 | |
| JPH084893Y2 (ja) | 口紅等の収納容器 | |
| JP2707485B2 (ja) | 繰り出し機構 | |
| JP3088435U (ja) | 棒状化粧料容器 | |
| JP2596108Y2 (ja) | 口紅等の収納容器 | |
| WO2020145324A1 (ja) | 棒状材繰出容器 | |
| JP2999142B2 (ja) | カートリッジ式繰出容器 | |
| CN113243651B (zh) | 一种化妆品容器的机构和包括这种机构的容器 | |
| US3273031A (en) | Direct travel trimmer capacitor |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |