JP2844779B2 - 膜形成方法 - Google Patents

膜形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、シリコンやセラミック等の基材の表面に
金属膜層,金属窒化物膜層,金属酸化物膜層を形成する
膜形成方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の膜形成方法としては、一般に下記に記述する方
法が行われている。
金属の真空蒸着とイオンビーム照射とを併用して膜
を形成するイオン蒸着薄膜形成法。
活性気体中で膜を構成する材料の高周波プラズマを
発生させて、基材にバイアス電圧を印加して膜を形成す
るイオンプレーティング法。
プラズマCVD,熱CVD等の各種CVD法。
不活性ガスのイオンビームをターゲット材に照射し
てスパッタ効果により膜を形成するイオンビームスパッ
タ法。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記のような方法では、つぎのような問
題がある。
イオン蒸着薄膜形成法やイオンビームスパッタ法で
は、蒸着金属のエネルギを広範囲に渡って制御すること
は不可能である。また、一般の真空蒸着では、基材に蒸
着させる蒸発物質がCOSnθ則に依存した分布をもって蒸
発し基材に対して収束性がないために高価な蒸着物質
(金,白金等)を蒸着する場合は不経済である。
イオンプレーティング法は、ガス圧力が10-2〜10-3To
rrと低いために形成する膜に不純物を多く含有し易い。
また、高周波プラズマで得られるエネルギは、高々数eV
と小さく金属元素のエネルギの制御性が悪い。
さらに、各種CVD法は、結晶性の良い膜を得るために
は、基材を高温に加熱する必要があり利用できる基材材
料に制限がある。
この発明の目的は、膜形成の材料の金属イオンビーム
および気体イオンビームの照射エネルギの制御性が良
く、結晶性の良い膜を経済的にかつ低温で形成すること
のできる膜形成方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の請求項(1)の膜形成方法は、カウフマン
型やカスプ磁場を用いたバケット型の金属イオン源によ
る金属イオンビームおよび気体イオンビームを、同時ま
たは交互に基材に照射して膜形成を行うものである。
請求項(2)の膜形成方法は、請求項(1)記載の膜
形成方法において、金属イオンビームの照射エネルギを
10KeV以下、気体イオンビームの照射エネルギを40KeV以
下とし、イオンビームの少なくともいずれか一方の基材
に照射する入射角を基材の法線に対して60゜以下とする
ものである。
請求項(3)の膜形成方法は、請求項(1)または
(2)記載の膜形成方法において、気体イオンビームの
気体が不活性ガスであり、形成される膜が金属膜のもの
である。
請求項(4)の膜形成方法は、請求項(1)または
(2)記載の膜形成方法において、気体イオンビームの
気体が窒素であり、形成される膜が金属窒化物膜のもの
である。
請求項(5)の膜形成方法は、請求項(1)または
(2)記載の膜形成方法において、気体イオンビームの
気体が酸素であり、形成される膜が金属酸化物膜のもの
である。
〔作用〕 この発明の膜形成方法の請求項(1)の構成による
と、金属イオンビームおよび気体イオンビームを同時ま
たは交互に基材に照射することにより、各イオンビーム
の照射エネルギを個別かつ広範囲に制御することがで
き、イオンビームの照射は方向性が良いので材料の無駄
がなく経済的であり、基材を高温に加熱する必要がな
い。
請求項(2)の構成によると、金属イオンビームの照
射エネルギを10KeV以下、気体イオンビームの照射エネ
ルギを40KeV以下とし、イオンビームの少なくともいず
れか一方の基材に照射する入射角を基材の法線に対して
60゜以下にすることにより、形成される膜のスパッタ効
果を小さくすることができる。
請求項(3)の構成によると、気体イオンビームに用
いられる気体を不活性ガスにすることにより、形成され
る膜を金属膜にすることができる。
請求項(4)の構成によると、気体イオンビームに用
いられる気体を窒素にすることにより、形成される膜を
金属窒化物膜にすることができる。
請求項(5)の構成によると、気体イオンビームに用
いられる気体を酸素にすることにより、形成される膜を
金属酸化物膜にすることができる。
〔実施例〕
この発明の膜形成方法の一実施例を第1図に基づいて
説明する。
この実施例では、IC基板に用いるAl2O3に熱伝導性の
良いAlN膜を形成した。
内部の真空度を8×10-5Torr以上の高真空に排気した
真空装置内(図示せず)において、ホルダ1に基材2を
固定した。この基材2は、IC回路基板となるAl2O3セラ
ミック材料である。そして、この基材2の下方にはカウ
フマン型やカスプ磁場を用いたバケット型の金属イオン
源4と気体イオン源5とが設けられている。この金属イ
オン源4は金属を、気体イオン源5は気体をイオン化し
て基材2の表面に照射する装置である。さらに、基材2
の前部側方には基材2の表面に形成される膜の膜厚を測
定する膜厚計3が設けられている。
上記のような構成において、室温(約23℃)の条件下
で、基材2の表面に金属イオン源4からアルミニウム
(Al)のAlイオンビーム4′と気体イオン源5から窒素
(N2)の窒素イオンビーム5′とを基材2の表面の法線
に対して各々0゜,10゜の角度にして1KeVの照射エネル
ギで照射した。なお、このときAlイオンビーム4′と窒
素イオンビーム5′とは同時に照射して、その照射量の
比は、Al/N=1とした。そして、基材2の表面に膜厚が
10000Åの窒化アルミニウム(AlN)の膜を形成した。
このようにして高真空度,低温度の条件下で、基材2
となるAl2O3セラミック材料との密着性が良く、良好な
結晶性で熱伝導性の良いAlN膜を形成することができ
た。
〔発明の効果〕
この発明の請求項(1)の膜形成方法は、金属イオン
ビームおよび気体イオンビームを同時または交互に基材
に照射することにより、各イオンビームの照射エネルギ
を個別かつ広範囲に制御することができ、イオンビーム
の照射は方向性が良いので材料の無駄がなく経済的であ
り、基材を高温に加熱する必要がなく、形成される膜の
不純物を少なくして組成を良くすることができる。
請求項(2)の膜形成方法は、金属イオンビームの照
射エネルギを10KeV以下、気体イオンビームの照射エネ
ルギを40KeV以下とし、イオンビームの少なくともいず
れか一方の基体に照射する入射角を基材の法線に対して
60゜以下にして各イオンビームを同時または交互に基材
に照射することにより、照射エネルギの制御性が良く、
形成される膜のスパッタ効果を小さくすることができ
る。
請求項(3)の膜形成方法は、基体イオンビームに用
いられる気体を不活性ガスにすることにより、基材の表
面に金属膜を形成することができる。
請求項(4)の膜形成方法は、気体イオンビームに用
いられる気体を窒素にすることにより、基材の表面に金
属窒化物膜を形成することができる。
請求項(5)の構成によると、気体イオンビームに用
いられる気体を酸素にすることにより、基材の表面に金
属酸化物膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の膜形成方法を説明するための膜形成
装置の概念図である。 2……基材、3……膜厚計、4……金属イオン源、4′
……Alイオンビーム、5……気体イオン源、5′……窒
素イオンビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23C 14/48,14/06 - 14/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カウフマン型やカスプ磁場を用いたバケッ
    ト型の金属イオン源による金属イオンビームおよび気体
    イオンビームを、同時または交互に基材に照射して膜形
    成を行なう膜形成方法。
  2. 【請求項2】前記金属イオンビームの照射エネルギを10
    KeV以下、前記気体イオンビームの照射エネルギを40KeV
    以下とし、前記イオンビームの少なくともいずれか一方
    の前記基材に照射する入射角を前記基材の法線に対して
    60゜以下とする請求項(1)記載の膜形成方法。
  3. 【請求項3】前記気体イオンビームの気体が不活性ガス
    であり、形成される前記膜が金属膜である請求項(1)
    または(2)記載の膜形成方法。
  4. 【請求項4】前記気体イオンビームの気体が窒素であ
    り、形成される前記膜が金属窒化物膜である請求項
    (1)または(2)記載の膜形成方法。
  5. 【請求項5】前記気体イオンビームの気体が酸素であ
    り、形成される前記膜が金属酸化物膜である請求項
    (1)または(2)記載の膜形成方法。
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