JP2844293B2 - アセテート繊維含有織編物の加工方法 - Google Patents
アセテート繊維含有織編物の加工方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アセテート繊維含有織
編物の加工方法に係わり、さらに詳しくはアセテート繊
維含有織編物の構成糸条に捲縮を付与し柔軟で良好な風
合いを与えるアセテート繊維含有織編物の加工方法に関
する。
編物の加工方法に係わり、さらに詳しくはアセテート繊
維含有織編物の構成糸条に捲縮を付与し柔軟で良好な風
合いを与えるアセテート繊維含有織編物の加工方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】近年、衣料用繊維分野においては、消費
者ニーズの多様化、高級化の流れにより、各種の天然、
化学繊維で様々な改質や改良が行われている。そして、
アセテート繊維についても、繊維断面、表面、糸形態等
を変化させ、光沢感や風合いの改良がなされてきてい
る。特にアセテート繊維糸条において捲縮を形成する手
法としては、高速度の仮撚スピンドル及びヒーターによ
って連続的に加撚、熱セット、解撚を行う方法が主とし
て採用されている。しかしながら、仮撚による方法で
は、繊維強度等が限定要因となり、超微細な捲縮を形成
させることが困難である。また、仮撚による方法以外の
捲縮を発現させる方法として、特公昭４７−３７２０５
号公報に予備延伸後、膨潤剤水溶液に傾斜角をもたせて
浸漬してランダム捲縮を生じさせる方法が開示されてい
るが、この方法でも大きな捲縮は得られるが、非常に微
細な捲縮を得ることは不可能である。
者ニーズの多様化、高級化の流れにより、各種の天然、
化学繊維で様々な改質や改良が行われている。そして、
アセテート繊維についても、繊維断面、表面、糸形態等
を変化させ、光沢感や風合いの改良がなされてきてい
る。特にアセテート繊維糸条において捲縮を形成する手
法としては、高速度の仮撚スピンドル及びヒーターによ
って連続的に加撚、熱セット、解撚を行う方法が主とし
て採用されている。しかしながら、仮撚による方法で
は、繊維強度等が限定要因となり、超微細な捲縮を形成
させることが困難である。また、仮撚による方法以外の
捲縮を発現させる方法として、特公昭４７−３７２０５
号公報に予備延伸後、膨潤剤水溶液に傾斜角をもたせて
浸漬してランダム捲縮を生じさせる方法が開示されてい
るが、この方法でも大きな捲縮は得られるが、非常に微
細な捲縮を得ることは不可能である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アセテート
繊維を織編物の構成糸条の一つとし、織編物の状態でそ
の構成糸条に微細な捲縮を付与する方法を提供すもの
で、本発明の目的は、織編物を構成するアセテート繊維
糸条に超微細な捲縮を形成し、滑らかな光沢と絹様の手
触りの風合いを有するアセテート繊維含有織編物を得る
ことにある。
繊維を織編物の構成糸条の一つとし、織編物の状態でそ
の構成糸条に微細な捲縮を付与する方法を提供すもの
で、本発明の目的は、織編物を構成するアセテート繊維
糸条に超微細な捲縮を形成し、滑らかな光沢と絹様の手
触りの風合いを有するアセテート繊維含有織編物を得る
ことにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、アセテート繊
維糸条と他の繊維糸条とから構成した織編物をアルカリ
化合物にて処理して含有するアセテート繊維の表面を鹸
化した後、セルロースの分解酵素若しくは抜蝕剤にて処
理して該鹸化部の一部または全部を分解除去し、次いで
９６℃以上の温度の湿熱下で加熱処理することを特徴と
する新規なアセテート繊維含有織編物の加工方法にあ
る。
維糸条と他の繊維糸条とから構成した織編物をアルカリ
化合物にて処理して含有するアセテート繊維の表面を鹸
化した後、セルロースの分解酵素若しくは抜蝕剤にて処
理して該鹸化部の一部または全部を分解除去し、次いで
９６℃以上の温度の湿熱下で加熱処理することを特徴と
する新規なアセテート繊維含有織編物の加工方法にあ
る。
【０００５】本発明における織編物とは、酢化度が４５
〜５９．５％のジアセテート繊維および酢化度が５９．
５％を超えるトリアセテート繊維から選ばれるアセテー
ト繊維糸条と、他の繊維糸条とから構成してなる織編物
をいい、他の繊維としては、ポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維、アクリル繊維等の合成繊維が好ましく用いら
れる。特に、本発明においては、経糸または緯糸の一方
をアセテート繊維糸条で構成し、他方を他の繊維糸条で
構成した織物を用いることが好ましい。また、織編物に
おけるアセテート繊維糸条は、アセテート繊維のみの糸
条でも、他の繊維を含む糸条であってもよい。織編物で
のアセテート繊維の比率は、織編物強度とアセテート繊
維の捲縮付与効果等を考慮し任意に設定しうる。
〜５９．５％のジアセテート繊維および酢化度が５９．
５％を超えるトリアセテート繊維から選ばれるアセテー
ト繊維糸条と、他の繊維糸条とから構成してなる織編物
をいい、他の繊維としては、ポリエステル繊維、ポリア
ミド繊維、アクリル繊維等の合成繊維が好ましく用いら
れる。特に、本発明においては、経糸または緯糸の一方
をアセテート繊維糸条で構成し、他方を他の繊維糸条で
構成した織物を用いることが好ましい。また、織編物に
おけるアセテート繊維糸条は、アセテート繊維のみの糸
条でも、他の繊維を含む糸条であってもよい。織編物で
のアセテート繊維の比率は、織編物強度とアセテート繊
維の捲縮付与効果等を考慮し任意に設定しうる。
【０００６】本発明においては、かかるアセテート繊維
織編物をアルカリ化合物にて処理する必要がある。この
アルカリ処理に用いられるアルカリ化合物としては、苛
性ソーダ等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム
等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ソーダ等のアルカ
リ金属塩が挙げられる。
織編物をアルカリ化合物にて処理する必要がある。この
アルカリ処理に用いられるアルカリ化合物としては、苛
性ソーダ等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム
等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ソーダ等のアルカ
リ金属塩が挙げられる。
【０００７】アルカリ処理は、繊維の種類、捲縮付与の
程度即ち求める風合いの程度等により異なるが、織編物
をアルカリ化合物１〜４０ｗｔ％の水溶液に浸漬し、室
温〜１３０℃の加温下で５〜１２０分処理し、織編物に
含まれる少なくともアセテート繊維の繊維表面を鹸化す
る。また、このアルカリ処理の際、公知の減量促進剤を
併用することも可能である。
程度即ち求める風合いの程度等により異なるが、織編物
をアルカリ化合物１〜４０ｗｔ％の水溶液に浸漬し、室
温〜１３０℃の加温下で５〜１２０分処理し、織編物に
含まれる少なくともアセテート繊維の繊維表面を鹸化す
る。また、このアルカリ処理の際、公知の減量促進剤を
併用することも可能である。
【０００８】次いで、本発明においては、アルカリ処理
された織編物を、セルロース分解酵素処理若しくはセル
ロース抜蝕剤処理することにより、織編物中のアセテー
ト繊維表面の鹸化により生成するセルロースを分解除去
する。
された織編物を、セルロース分解酵素処理若しくはセル
ロース抜蝕剤処理することにより、織編物中のアセテー
ト繊維表面の鹸化により生成するセルロースを分解除去
する。
【０００９】酵素処理に用いられるセルロース分解酵素
としては、セルロースを加水分解するセルラーゼであ
り、糸状菌のトリコデルマ属、アスペルギルス属等の起
源のものがあり、オノズカＲ−１０（ヤクルト社製）、
メイセラーゼ（明治製菓社製）、セルクラスト１．５Ｌ
（ノボ社製）等の商品名で容易に入手しうる。
としては、セルロースを加水分解するセルラーゼであ
り、糸状菌のトリコデルマ属、アスペルギルス属等の起
源のものがあり、オノズカＲ−１０（ヤクルト社製）、
メイセラーゼ（明治製菓社製）、セルクラスト１．５Ｌ
（ノボ社製）等の商品名で容易に入手しうる。
【００１０】酵素処理は、アルカリ処理でのアセテート
繊維の鹸化の程度、求める風合いの程度等により異なる
が、アルカリ処理された織編物を酢酸等によるｐＨ３．
５〜７．０のセルロース分解酵素１〜５０ｇ／ｌの水溶
液に浸漬し、２０〜６５℃で２〜２４０分処理する。こ
の酵素処理の程度により織編物中のアセテート繊維の鹸
化部の一部または全部が分解除去され減量化が行われ
る。織編物に付着残留した酵素は、８０℃以上の熱水中
に浸漬する等加熱することにより容易に失活させること
ができる。
繊維の鹸化の程度、求める風合いの程度等により異なる
が、アルカリ処理された織編物を酢酸等によるｐＨ３．
５〜７．０のセルロース分解酵素１〜５０ｇ／ｌの水溶
液に浸漬し、２０〜６５℃で２〜２４０分処理する。こ
の酵素処理の程度により織編物中のアセテート繊維の鹸
化部の一部または全部が分解除去され減量化が行われ
る。織編物に付着残留した酵素は、８０℃以上の熱水中
に浸漬する等加熱することにより容易に失活させること
ができる。
【００１１】また、セルロース抜蝕剤処理する場合に
は、用いられる抜蝕剤としては、セルロースを炭化、加
水分解する酸類が好ましく、硫酸、塩酸等の無機酸、硫
酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸第二鉄、硫
酸アンモニウム、硫酸亜鉛、硫酸第一錫等の硫酸塩、塩
化第一鉄、塩化第二鉄、塩化アルミニウム、塩化マグネ
シウム、塩化亜鉛、塩化コバルト、塩化第一銅、塩化第
二銅、塩化ニッケル、塩化第一錫、塩化第二錫等の塩化
物、塩素酸ナトリウム、塩素酸アルミニウム、塩素酸カ
リウム、亜塩素酸ナトリウム等の塩素酸塩類、硝酸クロ
ム、硝酸銅、硝酸亜鉛等の硝酸塩、蓚酸第一鉄、蓚酸第
二鉄、蓚酸第一錫等の蓚酸塩、酢酸亜鉛等の酢酸塩、燐
酸亜鉛等の燐酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸等の
有機酸が挙げられる。
は、用いられる抜蝕剤としては、セルロースを炭化、加
水分解する酸類が好ましく、硫酸、塩酸等の無機酸、硫
酸水素ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸第二鉄、硫
酸アンモニウム、硫酸亜鉛、硫酸第一錫等の硫酸塩、塩
化第一鉄、塩化第二鉄、塩化アルミニウム、塩化マグネ
シウム、塩化亜鉛、塩化コバルト、塩化第一銅、塩化第
二銅、塩化ニッケル、塩化第一錫、塩化第二錫等の塩化
物、塩素酸ナトリウム、塩素酸アルミニウム、塩素酸カ
リウム、亜塩素酸ナトリウム等の塩素酸塩類、硝酸クロ
ム、硝酸銅、硝酸亜鉛等の硝酸塩、蓚酸第一鉄、蓚酸第
二鉄、蓚酸第一錫等の蓚酸塩、酢酸亜鉛等の酢酸塩、燐
酸亜鉛等の燐酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸等の
有機酸が挙げられる。
【００１２】抜蝕剤処理は、繊維の種類、抜蝕剤の種
類、捲縮付与の程度即ち求める風合いの程度により異な
るが、アルカリ処理された織編物を抜蝕剤０．５〜２０
ｗｔ％の水溶液に浸漬し、或いはさらに加温する。この
抜蝕剤処理により織編物中のアセテート繊維の鹸化部の
一部または全部が分解除去される。
類、捲縮付与の程度即ち求める風合いの程度により異な
るが、アルカリ処理された織編物を抜蝕剤０．５〜２０
ｗｔ％の水溶液に浸漬し、或いはさらに加温する。この
抜蝕剤処理により織編物中のアセテート繊維の鹸化部の
一部または全部が分解除去される。
【００１３】一般に抜蝕剤の酸類は、アセテート繊維も
侵蝕するが、セルロースが酸類の作用に極めて鋭敏なた
めに、抜蝕剤水溶液の濃度、温度のコントロールにより
容易に鹸化部のセルロースのみを分解除去しうる。
侵蝕するが、セルロースが酸類の作用に極めて鋭敏なた
めに、抜蝕剤水溶液の濃度、温度のコントロールにより
容易に鹸化部のセルロースのみを分解除去しうる。
【００１４】さらに、本発明においては、セルロース分
解酵素処理若しくはセルロース抜蝕剤処理された織編物
を、９６℃以上の温度の湿熱下で加熱処理する。加熱方
法としては、スチーム加熱、熱水中への浸漬等が用いら
れ、アセテート繊維糸条に捲縮を発現させるためには水
分を含む雰囲気下で加熱することが必須であり、乾熱下
では捲縮が発現しない。また、湿熱下であっても９６℃
未満の温度では捲縮が発現しない。特に、超微細な捲縮
を発現させるには、９９℃以上の熱水中に浸漬すること
が好ましく、処理時間は２分以上であることが好まし
い。
解酵素処理若しくはセルロース抜蝕剤処理された織編物
を、９６℃以上の温度の湿熱下で加熱処理する。加熱方
法としては、スチーム加熱、熱水中への浸漬等が用いら
れ、アセテート繊維糸条に捲縮を発現させるためには水
分を含む雰囲気下で加熱することが必須であり、乾熱下
では捲縮が発現しない。また、湿熱下であっても９６℃
未満の温度では捲縮が発現しない。特に、超微細な捲縮
を発現させるには、９９℃以上の熱水中に浸漬すること
が好ましく、処理時間は２分以上であることが好まし
い。
【００１５】かかる加熱処理により、織編物を構成する
アセテート繊維糸条に非常に微細な捲縮が形成され、そ
の繊維軸方向に５０００個／ｍ以上のランダムな捲縮が
付与される。
アセテート繊維糸条に非常に微細な捲縮が形成され、そ
の繊維軸方向に５０００個／ｍ以上のランダムな捲縮が
付与される。
【００１６】本発明の加工方法においては、アルカリ処
理と酵素処理若しくは抜蝕剤処理および湿熱加熱処理に
より、織編物の状態でその構成アセテート繊維糸条に超
微細な捲縮を形成させることができ、形成された超微細
な捲縮により新規な風合いを有する織編物を得ることが
できる。
理と酵素処理若しくは抜蝕剤処理および湿熱加熱処理に
より、織編物の状態でその構成アセテート繊維糸条に超
微細な捲縮を形成させることができ、形成された超微細
な捲縮により新規な風合いを有する織編物を得ることが
できる。
【００１７】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 （実施例１） 酢化度５６．９％のジアセテート長繊維（ブライト７５
ｄ／２１ｆ）を経糸に、ポリエステル長繊維の仮撚加工
糸（セミダル７５ｄ／３６ｆ）を緯糸に用い、経密度２
００本／インチ、緯密度８３本／インチの５枚朱子織物
に製織し、精練、乾燥した。この織物を液流染色機を用
いて、ジアセテート長繊維に対し９ｗｔ％の苛性ソーダ
水溶液に浸漬し８０℃で６０分処理した後、常温で清水
で洗浄しアルカリを除去し、風乾した。このアルカリ処
理によりジアセテート長繊維の減量率が９．５ｗｔ％で
ある織物を得た。
る。 （実施例１） 酢化度５６．９％のジアセテート長繊維（ブライト７５
ｄ／２１ｆ）を経糸に、ポリエステル長繊維の仮撚加工
糸（セミダル７５ｄ／３６ｆ）を緯糸に用い、経密度２
００本／インチ、緯密度８３本／インチの５枚朱子織物
に製織し、精練、乾燥した。この織物を液流染色機を用
いて、ジアセテート長繊維に対し９ｗｔ％の苛性ソーダ
水溶液に浸漬し８０℃で６０分処理した後、常温で清水
で洗浄しアルカリを除去し、風乾した。このアルカリ処
理によりジアセテート長繊維の減量率が９．５ｗｔ％で
ある織物を得た。
【００１８】次いで、このアルカリ処理織物を、セルク
ラスト１．５Ｌ（ノボ社製）５ｇ／ｌ、バイオアシスト
ＭＴ（森六社製ノニオン系浸透剤）５ｇ／ｌを含むｐＨ
４．８、５３℃、浴比１：１００の水溶液に１２０分浸
漬、攪拌した後、水洗した。続いて、１００℃の熱水中
にフリーな状態で１０分浸漬した後、乾燥した。得られ
た織物は、そのジアセテート長繊維からなる経糸に繊維
軸方向に５８００個／ｍの超微細な捲縮を有し、ふくら
みのある滑らかな光沢を有し、絹様の手触りを有するも
のであった。
ラスト１．５Ｌ（ノボ社製）５ｇ／ｌ、バイオアシスト
ＭＴ（森六社製ノニオン系浸透剤）５ｇ／ｌを含むｐＨ
４．８、５３℃、浴比１：１００の水溶液に１２０分浸
漬、攪拌した後、水洗した。続いて、１００℃の熱水中
にフリーな状態で１０分浸漬した後、乾燥した。得られ
た織物は、そのジアセテート長繊維からなる経糸に繊維
軸方向に５８００個／ｍの超微細な捲縮を有し、ふくら
みのある滑らかな光沢を有し、絹様の手触りを有するも
のであった。
【００１９】（実施例２）実施例１で得られたアルカリ
処理織物を、硫酸水素ナトリウム・１水和物（硫酸とし
て３４〜３７％）を抜蝕剤として用い、その５ｗｔ％水
溶液に浸漬し、ニップして液量で９０ｗｔ％含浸させた
後、１３０℃で１０分間スチーミングして鹸化部のセル
ロースを分解し、水中で攪拌し分解物を脱落除去して水
洗後、乾燥した。次いで、１００℃の熱水中にフリーの
状態で１０分浸漬した後、乾燥した。得られた織物は、
そのジアセテート長繊維からなる経糸に繊維軸方向に６
２００個／ｍの超微細な捲縮を有し、ふくらみのある滑
らかな光沢を有し、絹様の手触りを有するものであっ
た。
処理織物を、硫酸水素ナトリウム・１水和物（硫酸とし
て３４〜３７％）を抜蝕剤として用い、その５ｗｔ％水
溶液に浸漬し、ニップして液量で９０ｗｔ％含浸させた
後、１３０℃で１０分間スチーミングして鹸化部のセル
ロースを分解し、水中で攪拌し分解物を脱落除去して水
洗後、乾燥した。次いで、１００℃の熱水中にフリーの
状態で１０分浸漬した後、乾燥した。得られた織物は、
そのジアセテート長繊維からなる経糸に繊維軸方向に６
２００個／ｍの超微細な捲縮を有し、ふくらみのある滑
らかな光沢を有し、絹様の手触りを有するものであっ
た。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、アセテート繊維と他の
繊維を複合化することによる機能性や意匠性或いは風合
いの改良と共に、織編物を構成するアセテート繊維糸条
に超微細な捲縮の形成により、ふくらみのある滑らかな
光沢を有し、絹様の手触りを有する織編物が得られ、し
かも、アセテート繊維の優れた発色性も併せ有する織編
物が得られる。
繊維を複合化することによる機能性や意匠性或いは風合
いの改良と共に、織編物を構成するアセテート繊維糸条
に超微細な捲縮の形成により、ふくらみのある滑らかな
光沢を有し、絹様の手触りを有する織編物が得られ、し
かも、アセテート繊維の優れた発色性も併せ有する織編
物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保永 博美 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目１番60 号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究 所内 (56)参考文献 特開 平２−216282（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−51376（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) D06M 11/00 - 16/00
Claims (3)
- 【請求項１】 アセテート繊維糸条と他の繊維糸条とか
ら構成した織編物をアルカリ化合物にて処理して含有す
るアセテート繊維の表面を鹸化した後、セルロースの分
解酵素若しくは抜蝕剤にて処理して該鹸化部の一部また
は全部を分解除去し、次いで９６℃以上の温度の湿熱下
で加熱処理することを特徴とするアセテート繊維含有織
編物の加工方法。 - 【請求項２】 加熱処理を９９℃以上の温度の湿熱下で
行う請求項１記載のアセテート繊維含有織編物の加工方
法。 - 【請求項３】 織編物として経糸または緯糸の一方をア
セテート繊維糸条で構成し、他方を他の繊維糸条で構成
した織物を用いる請求項１または請求項２記載のアセテ
ート繊維含有織編物の加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5148237A JP2844293B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | アセテート繊維含有織編物の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5148237A JP2844293B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | アセテート繊維含有織編物の加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06341066A JPH06341066A (ja) | 1994-12-13 |
| JP2844293B2 true JP2844293B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15448318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5148237A Expired - Fee Related JP2844293B2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | アセテート繊維含有織編物の加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2844293B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100469011B1 (ko) * | 2002-06-21 | 2005-02-02 | 주식회사 유상실업 | 폴리에스테르 섬유의 번 아웃 가공방법 |
| KR100615668B1 (ko) * | 2005-05-11 | 2006-08-25 | 주식회사 유상실업 | 번 아웃 가공방법 |
| KR101398742B1 (ko) * | 2012-09-12 | 2014-05-27 | 한국섬유개발연구원 | 스트레치성이 우수하고 물세탁이 가능한 셀룰로오스 디아세테이트／나일론 혼섬 직물의 제조방법 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02216282A (ja) * | 1988-10-27 | 1990-08-29 | Kanebo Ltd | セルロース系繊維構造物の減量加工方法 |
| JPH0351376A (ja) * | 1989-07-18 | 1991-03-05 | Daido Maruta Senko Kk | セルロース系繊維の酵素改質方法 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP5148237A patent/JP2844293B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06341066A (ja) | 1994-12-13 |
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