JP2844108B2 - スライド式長円形走行クレーン - Google Patents

スライド式長円形走行クレーン

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JP2844108B2
JP2844108B2 JP15246890A JP15246890A JP2844108B2 JP 2844108 B2 JP2844108 B2 JP 2844108B2 JP 15246890 A JP15246890 A JP 15246890A JP 15246890 A JP15246890 A JP 15246890A JP 2844108 B2 JP2844108 B2 JP 2844108B2
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秀雄 立松
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、建物等の建築における資材類の垂直運搬
(揚重)と水平運搬及び鉄骨材の組立て用などとして、
又は倉庫や工場などにおいて各種物品の移動(物流)を
行なう天井クレーンの如き用途に広く使用される、水平
な周回運動と直線的なスライド運動との自在な組合せで
クレーン作業を行なえるスライド式長円形走行クレーン
に関する。
従来の技術 従来、建築用にはタワークレーンやジブクレーン、移
動式クレーンなどが多く使用されている。また、工場や
倉庫では物流用として天井クレーン類が多く使用されて
いる。前者は旋回運動のみ又は旋回と俯仰によるクレー
ン作業を行なうものであり、後者は水平な縦、横の直線
的移動によってクレーン作業を行なうものである。
要するに従来、水平な周回運動と直線的スライド運動
とを自在に組合せて広範囲のクレーン作業を行なうもの
は見当らない。
本発明が解決しようとする課題 I) タワークレーン、ジブクレーン等は、旋回運動の
み又は旋回運動と俯仰によるクレーン作業を行える構成
であり、旋回範囲(ブームが届く範囲)内のクレーン作
業のみ可能でしかなく、作業範囲が割合に小さい。した
がって、広範囲のクレーン作業をするためには、旋回範
囲が一部重複する配置で多数のクレーンを設置しなけれ
ばならない。また、旋回範囲内であっても旋回中心部付
近のクレーン作業は、ブームの俯仰との関係で比較的不
自由である。さらに、旋回範囲内ではあっても、クレー
ン作業の自由さ、能率を発揮させるためには、ジブ又は
ブームの俯仰角の自由度が必要であるから、水平及び垂
直方向に十分に広い立体的作業空間を必要とし、適用条
件が制約される。例えば建物の地下構造の構築にあた
り、地面上に据えたジブクレーン等で資材類の運搬や組
立てを行なうため、ブーム又はジブの自由な旋回、俯仰
動作を確保すると、地面上の上部構造の組み立てに支障
を来たす。逆だとクレーン作業が制約されることが多
い。
あるいは高層建物の建築にあたり、同建物の頂部と中
層部付近に旋回クレーンを設置して、さらに云えば建物
各階に旋回クレーンを設置して建築作業を進めること
は、従来のクレーンの構成ではとうてい不可能であっ
た。
II) 従来、工場や倉庫などで物流用に使用されている
天井クレーン等は、水平面における縦、横方向への2次
元移動によるクレーン作業は行えるが、周回機能は持っ
ていないので、クレーン作業の自由度が低い欠点があ
る。
以上が本発明の解決するべき課題になっている。
課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、こ
の発明に係るスライド式長円形走行クレーンは、図面に
実施例を示したように、 イ) 横架材100などの下面に略水平に取り付け固定さ
れた長円形のレール1及び前記長円形レール1の長軸線
の位置に取り付け固定された真直ぐなセンターレール10
と、 ロ) 前記長円形レール1及びセンターレール10の下面
側に、長円形レール1と直交する配置とし長円形レール
1上を周回走行する電動トロリー4等の自走型支持機及
びセンターレール10上を直進走行するトロリー11によっ
て吊設され、特に前記トロリー11による吊設部位に旋回
軸8をもつ直線状の周回レール2と、 ハ) 前記周回レール2の下面側に同周回レール2と略
平行な配置とし周回レール2上を走行する電動トロリー
5等の自走型支持機によって移動自在に吊設された直線
状のスライドレール3と、 ニ) 前記スライドレール3上をその全長にわたり走行
自在に設置されたホイスト6等の自走型吊り上げ機と、 より成ることを特徴とする。
上記のスライド式長円形走行クレーンはまた、第1
に、センターレール10上を直進走行する前後2台のトロ
リー11,11をセンターレール10の下側で連結した連結枠1
3とその下側に配置された旋回枠14とが各々の中央部を
旋回軸8で旋回自在に結合され、旋回枠14の両端に対称
的配置で倒立形トロリー12,12が設置され、倒立形トロ
リー12,12の車輪12a,12aによって周回レール2の上部フ
ランジの下面が移動自在に支持されていること(第6
図)、 第2に、周回レール及びスライドレールは、それぞれ
所定の間隔で平行に配置された2本のレール2,2と3,3を
つなぎ材2a又は3aで剛結して成り、2本のスライドレー
ル3、3上に1台ずつ合計2台のホイスト6,6の如き自
走型吊り上げ機が各々走行自在に設置されていること
(第5図)、 第3に、倉庫等の天井梁、又は建物構築用の昇降式作
業ステージの桁材111、又は先行して建物上層に組み立
てられた大梁などが、長円形レール1及びセンターレー
ル10を取り付ける横架材とされること、 もそれぞれ特徴とする。
作用 横架材100が当該スライド式長円形走行クレーンの取
付対象である。横架材100が、例えば垂直方向に昇降す
る作業ステージの桁材111(第8図)であれば、このス
ライド式長円形走行クレーンは昇降式となる。横架材10
0として、先行して組み立てられた建物頂部又は中層部
の大梁を利用すると、このスライド式長円形走行クレー
ンは建物構築用として使用できる。建物の地上1階の大
梁を横架材100として利用すると、同建物の地下構造の
構築用に使用できる。工場又は倉庫などの天井の梁材を
横架材100として利用すると、このスライド式長円形走
行クレーンは工場内又は倉庫の物流用として使用でき
る。
長円形レール1上を電動トロリー4が周回走行する
と、直線部分(第1図のA部)では電動トロリー4に吊
設された周回レール2は同長円形レール1に対し直角な
配置のまま直進する。このときセンターレール10上のト
ロリー11は周回レール2を介してけん引される形とな
る。電動トロリー4が半円と直線(接線)の接合点(第
1図のC−C線)の位置から円弧部(第1図のB部)に
至ると、センターレール10上のトロリー11は停止したま
まで、周回レール2は旋回軸8を中心とする旋回を含む
周回移動をする。180゜周回して再び直線部分に至った
時の動作は前述のとおりである。
倒立形トロリー12が周回レール2を移動自在に支持し
ている(第6図)ので、周回レール2は第1図の円弧部
分Bにおける旋回を含む周回移動をスムースに行なう。
従って、基本的には長円形レール1の長径及び短径の
大きさが旋回範囲となるが、周回レール2の外端が長円
形レール1の外方へ突き出ていれば、その周回軌道が旋
回範囲となる。
電動トロリー4は長円形レール1上をエンドレスに周
回走行できるから、周回レール2も必要なら1周以上の
周回が可能である。
直線状の前記周回レール2上を電動トロリー5が走行
すると、同電動トロリー5に吊設されたスライドレール
3は、周回レール2に沿って第3図A,Bのようにスライ
ドするが如く直線的に移動する。したがって、スライド
レール3の先端部が周回レール2の旋回範囲の外へ有効
ストローク分の長さだけ突き出ると、突き出た端部の周
回軌道が、拡大されたクレーン作業範囲(第9図のD参
照)となる。
ホイスト6は、前記スライドレール3の全長にわたり
走行してフック9の移動を行なう。従って、スライドレ
ール3の長さがフック移動範囲である(第3図A,B参
照)。ホイスト6はスライドレール3の有効長さの範囲
内においては、どの位置においても下方から資材類を吊
り上げ(揚重)、スライドレール3の長さの限度に水平
運搬することができる。従って、スライドレール3が旋
回範囲から突き出ておれば、旋回範囲内から外方への揚
重及び水平運搬を、又は旋回範囲外から範囲内への資材
類の揚重及び水平運搬を行なうことができる。
2本のスライドレール3,3に1台ずつ設置された合計
2台(又は2台以上でも可)のホイスト6,6を使用する
と、運搬する資材類、例えば鉄骨梁材101とか鉄骨柱材1
03などの2点吊り、多点吊りが出来、それらの重心位置
を考慮した操作によって空中での姿勢制御も可能となる
(第8図参照)。
実 施 例 次に、図示した本発明の実施例を説明する。
まず、第1図と第2図は、本発明の実施例であるスラ
イド式長円形走行クレーンの構成原理図と動作を示し、
第4図〜第6図はその具体的な実施例を示している。
水平な横架材100の下面に平面形状が長径16m、単径5m
位の長円形をなすレール1が略水平に取り付け固定され
ている。その取付部詳細の図示は省略したが、例えば鉄
骨材である横架材100のフランジ下面に長円形レール1
の上部フランジを当接させ、ボルト、ナット締結式の取
付金具により締め付け固定する公知の手段が実施され
る。長円形レール1には、大きさが300×150mm位のI形
材が使用されている。
長円形レール1の長軸線の位置に、真直ぐなセンター
レール10が、やはり横架材100に取り付け固定されてい
る。このセンターレール10には、前記長円形レール1と
同じ大きさのI形材が使用されている。センターレール
10を横架材100へ取り付け固定する方法も、前記長円形
レール1の場合と同じである。センターレール10の長さ
は、第1図のC−C線の位置から半円側へ若干の余裕長
さが突き出るくらいとされている。
上記長円形レール1及びセンターレール10の下面側
に、長円形レール1に対して直交する配置とされた直線
状の周回レール2(第1図参照)が、長円形レール1を
周回走行する電動トロリー4(但し、これと同様に自走
機能と懸垂支持機能をもつ自走型支持機であれば可、以
下同じ)と、前記センターレール10上を直進走行するト
ロリー11とによって2箇所を吊設されている。特にトロ
リー11による吊設部位には、旋回軸8を設けることによ
って周回可能に吊設されている。周回レール2は、例え
ば第5,6図でわかり易いように、大きさが300×150mm
位、長さは前記長円形レール1の短径よりも少し大きい
6m位のI形鋼を2本使用して各々を1.5m位の間隔で平行
に並べ、数本の横つなぎ材2a…(第4図)で一体的に剛
結した構成とされている。電動トロリー4は、2本の周
回レール2,2と同じ1.5mの間隔で前後する2台が使用さ
れている(第5図)。
電動トロリー4による周回レール2の吊設位置は、第
3図A,Bのとおり、周回レール2の一端側である。その
吊設構造の詳細は、第4図と第5図に示したとおり、長
円形レール1の下部フランジの上に乗る駆動輪4a及びこ
れを回転駆動するブレーキ付モータ4bが、レールウェブ
の両側に対称的に配置され共通なトロリーヨーク4dに設
置されている。各トロリーヨーク4dの下部に懸垂金具31
を介して2本の溝形鋼から成る吊り枠15が懸垂支持さ
れ、この吊り枠15の両端部に周回レール2が取り付けら
れている。前記電動トロリー4の定格吊り荷重は5トン
程度に設定されている。
トロリー11による周回レール2の吊設位置は、第3図
A,Bのとおり、周回レール2の略中央部である。その吊
設構造の詳細は、第4図と第6図に示したとおり、セン
ターレール10の下部フランジの上に乗る車輪11aがレー
ルウェブの両側に対称的に配置され、トロリーヨーク11
bに設置されている。トロリー11も、センターレール10
上で約0.85m位の間隔で前後する2台が使用されてい
る。2台のトロリー11,11のトロリーヨーク11b,11bは、
センターレール10の下側に同センターレール10と平行に
配置された2本の溝形鋼による連結枠13を介して連結
し、2台のトロリー11,11は一体的に走行する構成とさ
れている。第6図で明らかなように、前記連結枠13の中
央部には、カンザシピン16で止着された旋回軸8が垂直
下向きに設置されている。他方、連結枠13の下側に略平
行に配置された旋回枠14の中央部に軸受7が設けられ、
この軸受7に前記旋回軸8が通され、ロックナット17で
止めて旋回枠14が旋回自在に吊設(結合)されている。
旋回枠14は、大きさが150×75mm、長さが1.8m位の2本
の溝形鋼より成り、その両端部の下面に周回レール2,2
と同じ間隔(1.5m)で左右対称に懸垂金具32,32が取り
付け固定されている。各懸垂金具32にカンザシピン33で
懸垂された倒立形のトロリー12,12の車輪12aによって、
周回レール2の上部フランジの下面が移動自在に吊り支
持されている。第6図中12bはフランジサイドのガイド
輪である。要するに、周回レール2は、センターレール
10上を直進走行するトロリー11で吊り支持された位置に
対して旋回すること、及びレール軸線方向に移動するこ
とが可能である。
従って、上述した長円形レール1上を周回走行する電
動トロリー4を押ボタン式の操作ボックスによる有線
(又は無線)の遠隔操作により前進、後進、停止の制御
を行なうと、周回レール2は長円形レール11の直線部分
A(第1図)では、センターレール10上のトロリー11を
けん引して直進する。そして、半円部分Bでは、センタ
ーレール10上のトロリー11が停止した状態のまま旋回軸
8を中心に旋回する。周回レール2は、電動トロリー4
の定格速度6〜24m/min位で周回走行する。エンドレス
に必要な回数、必要な角度まで周回させることも可能で
ある。
周回レール2が倒立形トロリー12による吊り位置に対
し軸方向に移動可能であるが故に、長円形レール1の半
円部分Bにおける旋回動作を円滑に行えることは勿論の
こと、場合によっては長円形レール1の平面形状を、短
径が漸変する楕円形とし、又はセンターレール10を対称
軸とする例えば瓢箪形状とか長円形を2等分するか又は
長円形の直線部分だけか半円部分だけにしたような形状
で実施することも可能であり、本発明で云う長円形には
前記した形状をも含む。
次に上記周回レール2の下面側に、やはり直線状のス
ライドレール3が、前記周回レール2上を走行する電動
トロリー5と従動トロリー18との2台によって移動自在
に吊設されている(第3図A,B)。このスライドレール
にも、第3図と第5図のとおり、大きさが350×150mm
位、長さは6m位のI形鋼を使用した2本のレール3,3を
使用し、これら2本のレール3,3は上記周回レール2,2と
同じ1.5mの間隔で平行に並べ、数本の横つなぎ材3a…
(第4図)で一体的に剛結した構成とし、周回レール2
の真下の位置に平行に配置される。したがって、このス
ライドレール3を完全に収縮させた状態は、第3図Aの
ように、周回レール2と上下にほぼ対称な配置となり、
長円形レール1の周回範囲内に納まる。
第3図A,Bで明らかなように、従動トロリー18はスラ
イドレール3の一端部を吊設し、電動トロリー5が従動
トロリー18からは、1.5・m位中央寄りの位置を吊設
し、もってスライドレール3は最大約3m位周回レール2
の端部の外方へ突き出る構成とされている。
電動トロリー5によりスライドレール3を吊設する構
造の詳細は、第4図と第5図に示したとおりである。上
記周回レール2の下部フランジの上面に乗って走行する
駆動輪5a及び該駆動輪5aを回転駆動するブレーキ付モー
タ5bをレールウェブの両側に対称的配置でトロリーヨー
ク5cに設置した電動トロリー5が使用されている。トロ
リーヨーク5cに真下のスライドレール3が懸垂金具34に
よって吊られ支持されている。この電動トロリー5の定
格吊り荷重は5トン、定格速度は6〜24m/minである。
他方、従動トロリー18は、第4図のとおり、周回レー
ル2の下部フランジの上面に乗って走行する車輪18aを
レールウェブの両側に対称的配置でトロリーヨーク18b
に設置した構成である。そのトロリーヨーク18bの下部
に垂下金具35を介してスライドレール3が吊られ支持さ
れている。
したがって、電動トロリー5のモータ5bを押ボタン式
の操作ボックスによる有線(又は無線)の遠隔操作によ
って前進、後進、停止の制御を行なうことにより、周回
レール2が停止した周回角の位置において、スライドレ
ール3の突き出し又は収縮及び位置決め停止の動作が迅
速に行なわれる。ちなみに上述した各寸法仕様におい
て、スライドレール3の前端は、旋回範囲を形成する周
回レール2の片側端部から最大約3m位突き出す(第3図
B)。従って、第9図でわかるように、長円形レール1
の周回範囲の外側に3mずつ拡大された範囲までクレーン
作業を可能とする。
第4図中36はスライドレール3の突き出し時に発生す
る曲げモーメントを、上側の周回レール2へ伝えて反力
をとるためスライドレール3の後端部に設置された浮き
上り防止輪である。
上記2本のスライドレール3,3には、その有効全長
(約6m)にわたり走行自在なホイスト6(又はこれと同
様に自走機能と揚重機能及び揚重能力をもつ自走型吊り
上げ機であれば可、以下同じ)が、1本のレール3に1
台ずつ(又は必要に応じて2台以上ずつでも可)合計2
台設置されている。ホイスト6は、第7図に詳示したよ
うに電動トロリー60と電動チェンブロック61との組合せ
で構成され、両者はフレーム62を介して一体的に組み立
てられている。電動トロリー60は、第5図に示したとお
りスライドレール3の下部フランジの上面に乗る駆動輪
6A及びこれを回転駆動するブレーキ付モータ6bをレール
ウェブの両側に対称的配置でトロリーヨーク6cに設置し
て成る。そのトロリーヨーク6cの下部にフレーム62及び
電動チェンブロック61から繰り出されたチェン63のガイ
ドシーブ64が取り付けられている。この電動トロリー60
の定格走行速度は6〜24m/min位である。
電動チェンブロック61は、モータで駆動される電動式
であり、チェンバケット66が付設されている。電動チェ
ンブロック61は、第7図のようにスライドレール3の下
部フランジの上面に乗る自由輪6eと、この自由輪6eをレ
ールウェブの両側に対称的配置で設置したヨーク6f等よ
り成る従動トロリー67の下に吊設されている。電動チェ
ンブロック61の定格吊り荷重は1.5トン、揚程は15m、巻
上げ速度は2.6m〜7.9m/minぐらいである。
したがって、押ボタン式の操作ボックスによる有線
(又は無線)の遠隔操作により、電動トロリー60のモー
タ6bを前進、後進、停止の制御をすることにより、ホイ
スト6はスライドレール3の全長にわたる横行を行な
い、それがフック移動範囲(第3図A,B)となる。ま
た、電動チェンブロック61のモータを巻上げ、巻下し、
停止の制御を行なうことにより、フック9に吊った資材
類の揚重を行なうことができる。
このスライド式長円形走行クレーンは、横架材100の
下面からスライドレール3の下部フランジの下面までの
高さ寸法がおよそ1.3m位である。
その他の実施例 上記のスライド式長円形走行クレーンは、第3図A,B
で明らかなとおり、スライドレール3が周回レール2の
一端部側(図中右側)にのみ突き出る片スライド形式で
構成されている。しかし、スライドレール3が周回レー
ル2の両端方向へ突き出る両スライド形式として構成し
実施することも可能である。
また、上記実施例のスライド式長円形走行クレーンと
全く同様に、長円形レール1と、周回レール2及びスラ
イドレール3の組合せで構成する場合でも、特に周回レ
ール2とスライドレール3とを略同じ高さに構成し、も
ってフック9による吊荷の位置を高くできる構成で実施
することも可能である。
使用の態様 (その1) 第8図には、建物建築用として、かつ上下
方向への移動機能をもつクレーンとして使用されるスラ
イド式長円形走行クレーンを示している。要するに、こ
の場合の横架材としては、建物の構築に先行して上昇す
るガーダ又は作業ステージの桁材111が利用されてい
る。支柱105の頂部に架台106を設置し、この架台106の
上に垂直下向きに設置した数基のジャッキ107,107の長
いピストンロッド108の下端に、前記の桁材111が結合さ
れている。
したがって、ジャッキ107の制御によってピストンロ
ッド108を上昇させ(又は下降させ)ると、桁材111と共
に当該スライド式長円形走行クレーンを上昇移動させ
(又は下降移動させ)ることができ、クレーンの垂直移
動機能を与えることができる。
(その2) 上記第8図のように建物建築用として使用
する場合に、第9図に示したように、建物平面200の形
状及び大きさに基づいて、既知のタワークレーンを配置
する場合と同様に、長円形レール1の旋回範囲及びスラ
イドレール3が突き出ることにより拡大されるクレーン
作業範囲Dをもつスライド式長円形走行クレーンを適正
に配置すると、建物平面200の全ての領域におけるクレ
ーン作業をカバーする態様の実施ができる。
(その3) 図示することは省略したが、上記スライド
式長円形走行クレーンは、倉庫又は工場等における物流
用として従来の天井クレーンに替えて使用することが可
能である。その場合には倉庫等の建屋の天井梁を横架材
として利用し、その下面に長円形レール1及びセンター
レール10を取り付け固定すればよい。
要するに、本発明のスライド式長円形走行クレーン
は、適用対象又は条件に応じて様々な使用の態様を実施
することが可能である。
本発明が奏する効果 本発明に係るスライド式長円形走行クレーンは、既存
の各種クレーンが具備している旋回機能に替わる周回機
能のほか、スライド機能を具備し、長円形レール1の周
回範囲の外周に、スライドレール3が突き出た長さ分だ
け拡大されたクレーン作業範囲D(第9図)をもつの
で、極めて広い範囲でのクレーン作業が可能である。そ
こで例えば長円形レール1の直線部分Aの長さ(第1
図)を必要なだけ長くする等の使用により、第9図のよ
うに建物平面200の全部をカバーする場合にクレーンの
台数を減らすことに貢献する。
しかも、スライド機能を有するが故に、旋回中心部
(旋回軸8)付近のクレーン作業も、他の部位と全く同
一の自由度でクレーン作業を迅速に行え操作性と作業能
率が優れている。
また、本発明のスライド式長円形走行クレーンは、長
円形レール1からスライドレール3までの高さが約60cm
からせいぜい1.3m位の範囲に構成され使用できるので、
例えば建物内等において特に階高が小さい場所での使用
にすこぶる便利である。例えばこのスライド式長円形走
行クレーンは、極端に云えば建物各階の大梁の下に設置
して使用できるほか、倉庫や工場における天井の梁下に
設置して使用できるなど、使用態様のバリエーションに
富み、適用範囲がすこぶる広いという特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明に係るスライド式長円形走行ク
レーンの原理構造を示した平面図と正面図、第3図A,B
は同第1実施例の詳しい構成を第2図と同様な視点でス
ライドレールの異なる位置移動を示した正面図である。
第4図は第3図Bの4−4線矢視部分の拡大した正面
図、第5図と第6図は第3図Bの5−5線及び6−6線
矢視の拡大した詳細図、第7図はホイストの正面図であ
る。第8図と第9図は本発明のスライド式長円形走行ク
レーンを建物建築用に使用した場合の簡単化した正面図
と平面図である。 100……横架材、1……長円形のレール 10……センターレール、4,5……電動トロリー 11……トロリー、2……周回レール 3……スライドレール、6……ホイスト 13……連結枠、8……旋回軸 14……旋回枠、12……倒立形トロリー 12a……車輪、2a,3a……つなぎ材
フロントページの続き (72)発明者 清水 治二 愛知県名古屋市中区錦1丁目18番22号 株式会社竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 阿部 茂信 愛知県名古屋市中区錦1丁目18番22号 株式会社竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 山喜多 柾巳 愛知県名古屋市中区錦1丁目18番22号 株式会社竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 山田 守男 愛知県名古屋市中区錦1丁目18番22号 株式会社竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 飯沼 繁夫 愛知県名古屋市中区錦1丁目18番22号 株式会社竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 三井 健 愛知県名古屋市中区錦1丁目18番22号 株式会社竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 宮口 正夫 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 谷口 四郎 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 岩佐 義輝 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 室 英治 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 萩原 忠治 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 久木野 慶紀 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 藤井 卓美 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 森田 真弘 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 長谷部 斎 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 永井 彰典 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 立松 秀雄 愛知県小牧市大字小牧原新田2235番地 土井産業株式会社小牧営業所内 (72)発明者 大竹 隆 愛知県名古屋市中区丸の内3丁目7番7 号 チサン丸の内ビル305号 有限会社 大竹技研内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 5/00 - 7/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イ) 横架材などの下面に略水平に取り付
    け固定された長円形のレール及び前記長円形レールの長
    軸線の位置に取り付け固定された真直ぐなセンターレー
    ルと、 ロ) 前記長円形レール及びセンターレールの下面側に
    長円形レールと直交する配置とされ長円形レール上を周
    回走行する電動トロリー等の自走型支持機及びセンター
    レール上を直進走行するトロリーによって吊設され、特
    に前記トロリーによる吊設部位に旋回軸をもつ直線状の
    周回レールと、 ハ) 前記周回レールの下面側に同周回レールと略平行
    な配置とされ周回レール上を走行する電動トロリー等の
    自走型支持機によって移動自在に吊設された直線状のス
    ライドレールと、 ニ) 前記スライドレール上をその全長にわたり走行自
    在に設置されたホイスト等の自走型吊り上げ機と、 より成ることを特徴とするスライド式長円形走行クレー
    ン。
  2. 【請求項2】センターレール上を直進走行する前後2台
    のトロリーをセンターレールの下側で連結した連結枠と
    その下側に配置された旋回枠とが各々の中央部を旋回軸
    での中央部に旋回軸が旋回自在に結合され、旋回枠の両
    端に対称的配置で倒立形のトロリーが設置され、この倒
    立形トロリーの車輪によって周回レールの上部フランジ
    の下面が移動自在に支持されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載したスライド式長円形走行ク
    レーン。
  3. 【請求項3】周回レール及びスライドレールは、それぞ
    れ所定の間隔で平行に配置された2本のレールをつなぎ
    材で剛結して成り、2本のスライドレール上に1台ずつ
    合計2台のホイストの如き自走型吊り上げ機が各々走行
    自在に設置されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載したスライド式長円形走行クレーン。
  4. 【請求項4】倉庫等の天井梁、又は建物構築用の昇降式
    作業ステージ、又は先行して建物上層に組み立てられた
    大梁などが、長円形レール及びセンターレールを取り付
    ける横架材とされていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載したスライド式長円形走行クレーン。
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