JP2843239B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2843239B2
JP2843239B2 JP26663993A JP26663993A JP2843239B2 JP 2843239 B2 JP2843239 B2 JP 2843239B2 JP 26663993 A JP26663993 A JP 26663993A JP 26663993 A JP26663993 A JP 26663993A JP 2843239 B2 JP2843239 B2 JP 2843239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッド等の発
熱体で穿孔されたマスタを巻装して印刷を行う孔版印刷
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方法として、デジタ
ル式感熱孔版印刷が知られている。これは、微細な発熱
素子が一列に配置されたサーマルヘッドを感熱孔版マス
タ(以下、「マスタ」という)に接触させ、パルス的に
発熱素子に通電させながらマスタを搬送することで画像
情報に応じてマスタを溶融穿孔し、このマスタを多孔性
の円筒状版胴の外周面に巻装した後、穿孔した部分より
インキを透過させて用紙に転移させることにより印刷画
像を形成するものである。
【0003】この印刷に用いられる孔版印刷装置では、
版胴外周面上に巻装された使用済みマスタを剥離して排
版ボックスに廃棄する排版動作、サーマルヘッドでマス
タを溶融穿孔しつつプラテンローラーで搬送する製版動
作、製版済みマスタを版胴に巻装する給版動作、給紙装
置によって給送された印刷用紙に対して印刷画像を形成
する印刷動作等の一連の動作を経て印刷が行われる。
【0004】従来、孔版印刷装置での印刷は、装置のオ
ペレーターが装置本体に原稿をセットし、製版開始スイ
ッチを投入してから排版動作が開始され、排版動作完了
後に製版動作が開始され、製版動作と並行して給版動作
が行われ、給版動作完了後に印刷動作が行われる。
【0005】しかしこの装置では、排版動作が完了した
後に製版動作が行われるため、次版の製版に際して排版
動作の完了を待たねばならず、オペレーターが製版開始
スイッチを投入してから一連の動作を経て最初の印刷物
が排出されるまでの時間であるファースト・プリント・
タイム(以下、「FPT]という)が長くなってしまう
という問題点があった。
【0006】そこで、製版済みマスタを貯留するマスタ
ストック手段を設け、排版動作と並行して製版動作を行
う技術が特開昭61−287781号公報に、類似の技
術が特開昭61−261088号公報及び特開昭62−
25080号公報にそれぞれ開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭6
1−287781号公報、特開昭61−261088号
公報及び特開昭62−25080号公報にそれぞれ開示
された技術では、印刷装置においてマスタストック手段
が大きなスペースを占有し、装置が大型化してしまうと
いう問題点がある。また、上記各公報にそれぞれ開示さ
れた技術では、マスタ送り込み手段とマスタ送り出し手
段との間に案内板が存在しないため、オペレーターが装
置に新しいマスタをセットする場合には、オペレーター
自らの手でプラテンローラー、マスタ送り込み手段を経
てマスタ送り出し手段までの長距離にわたりマスタを引
き出してセットしなくてはならないという問題点があ
る。
【0008】さらに、上記各公報にそれぞれ開示された
技術では、マスタストック手段において、製版済みマス
タをその自重のみでメアンダ状に貯留するため、製版済
みマスタがマスタストック手段内においてジャムし易
く、これを回避すべくマスタストック手段に特開昭61
−287781号公報第3図または第4図に開示されて
いる技術を適用し、強制的に製版済みマスタを貯留する
場合には、マスタストック手段の機構が複雑となり、コ
ストアップを招くという問題点がある。
【0009】本発明は、上記各問題点を解決し、排版動
作と製版動作とを並行して行うことによってFPTを短
縮し、かつ製版済みマスタのジャムを防止し、省スペー
スでマスタストック長さを十分に確保できる孔版印刷装
置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
外周面に製版済みマスタの一端を係止するクランプ手段
を有する多孔性で回転自在な版胴と、ロール状に巻成さ
れたマスタを貯容するマスタ貯容手段と、前記マスタ貯
容手段からのマスタを画像情報に応じて選択的に加熱穿
孔する製版手段と、前記マスタを切断する切断手段と、
前記版胴と前記切断手段との間に配設され、前記製版済
みマスタを搬入する開口を下部に有し、その内部に前記
製版済みマスタを貯留するマスタストック手段と、前記
切断手段と前記マスタストック手段との間に配設され、
前記マスタストック手段に前記製版済みマスタを搬送す
るマスタ送り込み手段と、前記版胴と前記マスタストッ
ク手段との間に設けられ、前記クランプ手段に向けて前
記製版済みマスタを搬送するマスタ送り出し手段とを具
備した孔版印刷装置であって、前記マスタ送り込み手段
と前記マスタ送り出し手段との間であって、前記開口の
下方に配設され、前記製版済みマスタをガイドする案内
板と、前記案内板上に搬送される前記製版済みマスタ
を、前記開口から前記マスタストック手段に導入する導
入手段とを具備することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記マスタストック手段は
実質的に箱型であり、その上部に開閉可能な蓋を具備し
たことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに前記マスタストック手段
が、その内部の空間を上下方向に少なくとも2以上に分
割するガイド板を具備することを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明によれば、マスタの初期セ
ット時において、マスタはマスタ送り込み手段で搬送さ
れ、案内板上を通りマスタ送り出し手段まで到達し、マ
スタ貯留時において、導入手段が製版済みマスタのマス
タストック手段への導入を幇助する。
【0014】請求項2記載の発明によれば、蓋の開閉に
よりマスタストック手段の内部を外部より確認すること
ができる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、ガイド板が
マスタストック手段内の空間を分割するので、製版済み
マスタが互いに重なり合うことが防止される。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を示す図1において、図示
されない駆動手段で回転駆動される版胴1は、その外周
部にマスタの先端部を係止するクランプ手段としてのク
ランパー2を有している。クランパー2は軸2aで版胴
1の外周面に枢着され、図示しない開閉手段により駆動
力を伝達されて回動自在となっている。版胴1の内部に
は、図示しない周知のインキ供給手段が配設されてい
る。
【0017】版胴1の右上方には、マスタ貯容手段3、
製版手段4、切断手段5、マスタストック手段6、マス
タ送り込み手段7、マスタ送り出し手段8、案内板9が
配設されている。マスタ貯容手段3は、ケース10、マ
スタロール11、マスタ支持部材12等から主に構成さ
れている。ケース10は、孔版印刷装置本体に取り付け
られている。マスタロール11は、その芯部をマスタ支
持部材12に支持されており、マスタ支持部材12はケ
ース10の図示しない側板に回転自在に支持されてい
る。
【0018】マスタロール11の配設位置より左方に
は、サーマルヘッド13とプラテンローラー14とから
なる製版手段4が配設されている。サーマルヘッド13
は、孔版印刷装置本体の図示しない側板に取り付けられ
ており、マスタロール11より引き出されたマスタ11
aに対して溶融穿孔を行い、製版済みマスタ11bを形
成する。プラテンローラー14は、孔版印刷装置本体の
側板に回転自在に支持されており、図示しない駆動手段
で回転駆動され、マスタ11aをサーマルヘッド13に
押圧しつつ下流側へと搬送する。
【0019】製版手段4のマスタ搬送方向下流側には、
可動刃15、固定刃16からなる切断手段5が配設され
ている。この切断手段5は、可動刃15が固定刃16に
対して回転移動し、製版済みマスタ11bを切断する。
切断手段5のマスタ搬送方向下流側には、送り込み駆動
ローラー17、送り込み従動ローラー18からなるマス
タ送り込み手段7が配設されている。送り込み駆動ロー
ラー17及び送り込み従動ローラー18は、孔版印刷装
置本体の側板に回転自在に支持されており、送り込み駆
動ローラー17は図示しない駆動手段で回転駆動され
る。送り込み従動ローラー18は、送り込み駆動ローラ
ー17と連れ回りする。
【0020】マスタ送り込み手段7のマスタ搬送方向下
流側には、送り出し駆動ローラー19、送り出し従動ロ
ーラー20、マスタガイド板21からなるマスタ送り出
し手段8が配設されている。送り出し駆動ローラー19
及び送り出し従動ローラー20も上記各ローラーと同様
に孔版印刷装置本体の側板に回転自在に支持されてい
る。送り出し駆動ローラー19は図示しない駆動手段で
回転駆動され、送り出し従動ローラー20は送り出し駆
動ローラー19と連れ回りする。マスタガイド板21は
孔版印刷装置本体の側板に固設され、マスタ送り出し手
段8より搬送される製版済みマスタ11bをクランパー
2へと案内する。マスタ送り込み手段7とマスタ送り出
し手段8との間には、案内板9が配設されている。案内
板9は、マスタ送り込み手段7とマスタ送り出し手段8
とを連絡すべく、孔版印刷装置本体の側板に固着されて
いる。
【0021】切断手段5、マスタ送り込み手段7、マス
タ送り出し手段8、案内板9の上方には、マスタストッ
ク手段6が配設されている。マスタストック手段6は、
図3に示すように、筐体22、ガイド板23、撓みセン
サー24、導入手段としての吸引ファン25等から主に
構成される。筐体22は、金属板や樹脂板等で形成さ
れ、版胴1側寄りの側板22eが開放された箱型を呈し
ており、孔版印刷装置の側板に取り付けられている。筐
体22の上板22aは、その略中央部で分割され、蝶番
等で回動自在に支持されて蓋22bが形成されている。
蓋22bはマスタ貯容手段側から版胴側へ、図3の実線
矢印のように開閉自在となっている。上板22aと蓋2
2bの筐体内面側には、フィン22cが設けられてい
る。このフィン22cは、後述する吸引ファン25が作
動して筐体22内に発生する空気流に対して並行となる
ように複数配設されている。また、筐体22の下部であ
って案内板9と対向する位置には、製版済みマスタ11
bを筐体22の内部へ導入するための開口22dが、筐
体22の略全幅にわたって形成されている。
【0022】開口22dの版胴1側寄りには、ガイド板
23が取り付けられている。ガイド板23は曲折された
板材であり、その幅は筐体22の内部全幅にわたって形
成されている。ガイド板23は、マスタ送り込み手段7
で搬送された製版済みマスタ11bが送り出し駆動ロー
ラー19の上部へと逃げないように、かつ製版済みマス
タ11bが筐体22の内部へ円滑に送り込まれるよう
に、送り出し駆動ローラー19の上方よりマスタ貯容手
段3側に筐体22の内部上方へ向かって延出するよう設
けられている。また、ガイド板23の略中央部には、版
胴1側へ略水平に延出するように取付板23aが固着さ
れており、この取付板23aには、製版済みマスタ11
bが筐体22の内部へ送り込まれたことを検知する、光
電センサーからなる撓みセンサー24が取り付けられて
いる。なお、ガイド板23には、撓みセンサー24の光
軸が通過する図示しない孔が形成されている。
【0023】側板22eの版胴1側には、その開放部を
覆うように吸引ファン25を支持するカバー25aが取
り付けられている。カバー25aにはスリットや網目状
の小孔等からなる図示しない排気口が設けられており、
吸引ファン25が内蔵された駆動手段で回転駆動された
ときに、図3に一点鎖線矢印で示す方向に発生する空気
流を、この排気口より筐体22の外部へと排気する。
【0024】版胴1の右方であってマスタ貯容手段3の
下方には、給紙装置26が配設されている。給紙装置2
6は、給紙トレイ27、給紙ローラー28、分離ローラ
ー29、レジストローラー対30、ガイド板31、32
等から主に構成されている。排紙トレイ27は、その上
に印刷用紙Pを積載され、給紙装置本体26aに上下動
自在に支持されている。排紙トレイ27は、印刷用紙P
の増減と連動して上下動される。給紙ローラー28と分
離ローラー29とは、最上位の印刷用紙Pと当接するよ
うに設けられており、各ローラーは図示しない駆動手段
で回転駆動される。分離ローラー29の印刷用紙搬送方
向下流側には、レジストローラー対30が配設されてい
る。レジストローラー対30は、搬送された印刷用紙P
の先端をくわえ込み、タイミングをとって版胴1の外周
面と後述するプレスローラーとの間に搬送する。ガイド
板31,32は孔版印刷装置本体の側板に固着されてお
り、印刷用紙Pの給紙をガイドする。
【0025】版胴1の下方近傍には、給紙装置26から
搬送された印刷用紙Pを版胴1の外周面に押圧するプレ
スローラー33、及び版胴1の外周面より印刷済み用紙
を剥離する剥離爪34が配設されている。プレスローラ
ー33は、孔版印刷装置本体の側板に揺動自在に支持さ
れた支軸33aに固着されており、揺動手段33bで揺
動される。剥離爪34も孔版印刷装置本体の側板に揺動
自在に支持された支軸34aに固着されており、図示し
ない揺動手段で揺動される。
【0026】版胴1の左下方には、排紙装置35が配設
されている。排紙装置35は、従動ローラー36、駆動
ローラー37、ベルト38、ファン39、排紙トレイ4
0等から主に構成されている。従動ローラー36と駆動
ローラー37とは排紙装置本体35aの側板に回転自在
に支持されており、各ローラー間には、表面に複数の開
孔を有するベルト38が掛け渡されている。駆動ローラ
ー37は図示しない駆動手段で回転駆動され、この回転
力はベルト38を介して従動ローラー36に伝達され
る。各ローラー36,37の間であって排紙装置本体3
5aの下部には、ファン39が配設されている。ファン
39は、その回転により図において下向きの空気流を発
生させ、ベルト38の表面に印刷済み用紙を吸引する。
駆動ローラー37の印刷用紙搬送方向下流側には、印刷
済み用紙を積載する排紙トレイ40が、排紙装置本体3
5aと一体的に形成されている。
【0027】版胴1の左上方には、排版装置41が配設
されている。排版装置41は、上部排版ローラー42、
下部排版ローラー43、排版ボックス44等から主に構
成されている。上部排版ローラー42は、図示しない駆
動手段で回転駆動される駆動ローラー45と従動ローラ
ー46、及び各ローラー間に掛け渡されたゴムベルト4
7とから構成されている。下部排版ローラー43は、駆
動ローラー45と図示しないギヤによって連結され回転
駆動される駆動ローラー48と従動ローラー49、及び
各ローラー間に掛け渡されたゴムベルト50とから構成
されている。また、下部排版ローラー43は、駆動ロー
ラー45の中心軸を中心に左右方向に移動自在となって
おり、図示しない移動手段で移動される。下部排版ロー
ラー43の移動により、駆動ローラー48の外周面は版
胴1の外周面と接離自在となっている。排版ボックス4
4は、排版装置本体41に対して着脱自在に設けられて
いる。
【0028】以下、動作を説明する。オペレーターが製
版開始スイッチを投入すると、その外周面に前版のマス
タを巻装している版胴1は、図示しない駆動手段により
反時計廻り方向に回転を開始する。そして版胴1が、そ
の外周面に巻装した前版のマスタの後端が駆動ローラー
48と対向する、所定の排版位置に到達すると、図示し
ない移動手段と駆動手段とが作動し、駆動ローラー48
を回転させると共に下部排版ローラー43を版胴1側に
移動させる。駆動ローラー48の外周面が版胴1の外周
面上のマスタと当接したとき版胴1は反時計廻り方向に
回転し続けており、駆動ローラー48と当接してすくい
上げられたマスタは、下部排版ローラー43と上部排版
ローラー42とで挟持され、版胴1の外周面より剥離さ
れる。剥離されたマスタは下部排版ローラー43と上部
排版ローラー42とで搬送され、排版ボックス44の内
部に廃棄される。
【0029】版胴1の外周面より前版のマスタが全て剥
離されると、版胴1はさらに回転して、図1に示す給版
位置に停止する。版胴1が給版位置に停止すると、図示
しない開閉手段が作動してクランパー2を時計廻り方向
に回動させ、版胴1は図1に示す給版待機状態となり、
排版動作が完了する。
【0030】上記の排版動作と並行して、製版手段4で
は製版動作が行われる。オペレーターが製版開始スイッ
チを投入すると、プラテンローラー14、送り込み駆動
ローラー17、送り出し駆動ローラー19がそれぞれ図
示しない駆動手段で回転駆動される。マスタ11aはプ
ラテンローラー14、マスタ送り込み手段7に搬送され
つつ、サーマルヘッド13で穿孔製版されて搬送され
る。プラテンローラー14を駆動する図示しない駆動手
段に設けられたステッピングモーターのステップ数よ
り、製版された製版済みマスタ11bの先端が案内板9
に案内されてマスタ送り出し手段8に搬送され、送り出
し駆動ローラー19と送り出し従動ローラー20とで挟
持されたと判断すると、送り出し駆動ローラー19の回
転が停止される。
【0031】先端をマスタ送り出し手段8に挟持された
製版済みマスタ11bの未製版部分であるマスタ11a
には、引き続きサーマルヘッド13での穿孔製版が行わ
れる。そして先端をマスタ送り出し手段8に挟持された
製版済みマスタ11bは、その後続部をプラテンローラ
ー14及びマスタ送り込み手段7でさらに搬送されるこ
とにより、その中間部が案内板9上より上方に向かって
凸状に撓み、マスタストック手段6の開口22dからマ
スタストック手段6の内部に搬送される。このときには
吸引ファン25が回転し、筐体22内部の空気を図3の
一点鎖線矢印方向に流動させ、製版済みマスタ11bは
ガイド板23の先端部を回り込むようにマスタストック
手段6の内部に導入され、図1に破線で示すようにマス
タストック手段6の内部に貯留される。製版済みマスタ
11bが筐体22の内部上面に沿って移動する際には、
フィン22cの働きにより、空気流による振動を防止さ
れているので、筐体22の内部におけるジャムの発生が
抑制されている。製版済みマスタ11bが、案内板9上
よりジャムすることなくマスタストック手段6の内部に
搬送されたか否かは、撓みセンサー24がオンすること
により確認される。また、マスタストック手段6の製版
済みマスタストック長さは、排版装置41が排版動作を
行っている間に製版手段4によって製版される製版済み
マスタ11bの長さに対して、十分なストック長さであ
ることはいうまでもない。
【0032】排版動作が完了し、版胴1が給版待機状態
となると、給版動作が開始される。停止していた送り出
し駆動ローラー19は再び回転を開始し、製版済みマス
タ11bは、マスタガイド板21に案内されてクランパ
ー2へと搬送され、クランパー2が閉じることによりそ
の先端部を版胴1の外周面に係止される。次に版胴1は
図1の時計廻り方向に回転し、その外周面に製版済みマ
スタ11bを巻装する。この巻装時においても吸引ファ
ン25は作動しており、マスタストック手段6の内部の
製版済みマスタ11bには適度の張力が継続して付与さ
れているので、ジャムの発生が抑制されている。
【0033】巻装が進行し、マスタストック手段6の内
部に貯留された製版済みマスタ11bが全て版胴1へと
搬送されて撓みセンサー24がオフすると、版胴1及び
送り出し駆動ローラー19の回転が一時停止される。こ
の間にも製版手段4ではマスタ11aに対する製版が継
続して行われており、プラテンローラー14及び送り込
み駆動ローラー17は回転しているので、案内板9上に
搬送された製版済みマスタ11bは再びマスタストック
手段6の内部に搬送され、撓みセンサー24をオンさせ
る。撓みセンサー24がオンすると、停止していた版胴
1及び送り出し駆動ローラー19が再び回転し、マスタ
ストック手段6の内部に貯留された製版済みマスタ11
bを版胴1の外周面に巻装する。このように撓みセンサ
ー24のオン−オフ動作に伴って、版胴1及び送り出し
駆動ローラー19が間欠的に回転して、版胴1外周面へ
の製版済みマスタ11bの給版動作が進行する。
【0034】プラテンローラー14を駆動する図示しな
い駆動手段に設けられたステッピングモーターのステッ
プ数より、1版分の製版済みマスタ11bが巻装された
と判断すると、プラテンローラー14、送り込み駆動ロ
ーラー17、送り出し駆動ローラー19、版胴1の回転
がそれぞれ停止され、切断手段5が製版済みマスタ11
bを切断する。その後、再び版胴1が回転して製版済み
マスタ11bを巻装して、給版動作が完了する。上記一
連の動作を図2に示す。
【0035】給版動作完了後、給紙トレイ27上の1枚
の印刷用紙Pが給紙ローラー28と分離ローラー29と
で分離給送される。その後印刷用紙Pはガイド板31,
32に案内されて給送され、レジストローラー対30に
よりタイミングをとられた後、プレスローラー33と版
胴1の外周面との間に給送される。印刷用紙Pは、プレ
スローラー33で版胴1の外周面に押圧されて、その表
面には製版済みマスタ11bの製版画像が転写される。
製版画像が転写された印刷済み用紙は、剥離爪34で版
胴1の外周面より剥離され、下方に位置するベルト38
上に排出される。ベルト38上の印刷済み用紙は、ファ
ン39でベルト38上に吸引されつつ駆動ローラー37
の回転によって搬送され、排紙トレイ40上に排出され
て版付動作が完了する。
【0036】上記実施例において、製版動作に先立って
オペレーターがマスタロール11をマスタ貯容手段3に
セットする場合、あるいは多数回の製版でサーマルヘッ
ド13が汚れ、これを清掃するためにプラテンローラー
14を印刷装置本体より取り外し、清掃後に再びプラテ
ンローラー14を装着した場合等には、オペレーターが
手作業によってマスタロール11の先端を引き出し、こ
のマスタ11aをサーマルヘッド13とプラテンローラ
ー14との間に挟み込まなければならない。この後、印
刷用紙Pに転写される製版画像の印刷用紙Pに対する位
置を一定とするため、すなわちマスタ11aの先端部か
ら製版開始位置までの長さを一定とするために、製版と
は無関係に、1度マスタ11aを切断する必要がある。
この際に、プラテンローラー14、送り込み駆動ローラ
ー17、送り出し駆動ローラー19をそれぞれ回転さ
せ、プラテンローラー14及び送り込み駆動ローラー1
7によりマスタ11aを搬送し、マスタ11aの先端部
が送り出し駆動ローラー19と送り出し従動ローラー2
0との間に挟持された時点で送り出し駆動ローラー19
を停止させる。プラテンローラー14と送り込み駆動ロ
ーラー17とは回転を継続させ、マスタ11aが適当な
長さ搬送された後に各ローラーを停止させ、切断手段5
によりマスタ11aを切断する。マスタ11aの切断
後、図3に二点鎖線で示すように、切断されたマスタ1
1cの後端部が開口22dの直下の位置となるように、
また、図3に破線で示すように、切断により生じたマス
タ11aの新たな先端部が案内板9上の所定位置となる
ように、プラテンローラー14と送り込み駆動ローラー
17とを再び回転させた後、各ローラーを停止させる。
各ローラーの停止と同時に吸引ファン25を作動させる
と、図3に一点鎖線で示すように、マスタストック手段
6の内部に発生した空気流が、切断されたマスタ11c
の後端部をガイド板23の自由端部上面へと移動させ
る。このときに吸引ファン25の作動を停止させると、
オペレーターは蓋22bを開放して、図3に白抜き矢印
で示す方向に、手で容易に切断されたマスタ11cを除
去することができる。
【0037】図4は、上記実施例の変形例を示すマスタ
ストック手段51周辺部の側断面図である。このマスタ
ストック手段51は、上記実施例におけるマスタストッ
ク手段6と比較すると、筐体22に代えて筐体52を用
いた点、吸引ファン25の取付位置を変更した点、ガイ
ド板53を有する点において相違する。
【0038】筐体52は、金属板や樹脂板等で形成さ
れ、マスタ貯容手段側寄りの側板52eの上部が開放さ
れた箱型を呈しており、孔版印刷装置の側板に取り付け
られている。この筐体52は、筐体22と比較すると、
その高さが大きく形成されている。筐体52の上板52
aは、その略中央部で分割され、蝶番等で回動自在に支
持されて蓋52bが形成されている。蓋52bは版胴側
からマスタ貯容手段側へ開閉自在となっている。上板5
2aと蓋52bの筐体内面側には、フィン52cが設け
られている。また、筐体52の下部であって案内板9と
対向する位置には、製版済みマスタ11bを筐体52の
内部へ導入するための開口52dが、筐体52の略全幅
にわたって形成されている。
【0039】側板52eの開放部の直下部には、ガイド
板53が取り付けられている。ガイド板53は曲折され
た板材であり、その幅は筐体52の内部全幅にわたって
形成されている。ガイド板53は、筐体52の内部を略
水平に、版胴側に向かって延出するよう設けられてい
る。側板52eのマスタ貯容手段側には、吸引ファン2
5が取り付けられている。
【0040】このように構成されたマスタストック手段
51を用いると、さらに長い製版済みマスタ11bを貯
留することができる。
【0041】さらに他の変形例として、図5に示すマス
タストック手段54、案内板56、送風ファン57を有
する構成としてもよい。このマスタストック手段54
は、一側部に設けられた複数の開口55aと、上部に設
けられた蓋55bと、開口55dとを有する筐体55を
用いた点と、吸引ファン25を具備しない点で上記実施
例と相違する。案内板56は複数の開口56aを有する
点で上記実施例と相違し、導入手段は吸引ファン25に
代えて送風ファン57を案内板56の下方に配設した点
において上記実施例と相違する。この変形例において
は、送風ファン57より開口56aを通して送られる空
気流によって製版済みマスタ11bを開口55dよりマ
スタストック手段54の内部に導入する点で上記実施例
と相違し、他の構成及び動作は同様である。
【0042】上記実施例及び各変形例において、製版手
段4としてサーマルヘッド13とプラテンローラー14
とを用いたが、マスタ11aを選択的に加熱穿孔するも
のであれば、他の手段を用いてもよい。他の手段として
はレーザー製版、フラッシュ製版等が挙げられる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、マスタの
初期セット時において、マスタはマスタ送り込み手段で
搬送され、案内板上を通りマスタ送り出し手段まで到達
するので、マスタセット時の作業効率が向上し、マスタ
貯留時において、導入手段が製版済みマスタのマスタス
トック手段への導入を幇助するので、製版済みマスタが
マスタストック手段内に速やかに搬送されることによ
り、排版動作と並行して製版動作を行うことでFPTを
短縮することができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、蓋の開閉に
よりマスタストック手段の内部を外部より確認すること
ができるので、マスタストック手段内での製版済みマス
タの状態を簡単に確認できると共に、マスタストック手
段内の清掃やマスタストック手段内からのマスタの除去
を簡単に行うことができる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、ガイド板が
マスタストック手段内の空間を分割し、製版済みマスタ
が互いに重なり合うことが防止されるので、マスタスト
ック手段内での製版済みマスタのジャムが防止されると
共に、ストック長さを大きくとることができるので、製
版済みマスタの貯容量を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するフローチャートで
ある。
【図3】本発明の一実施例を説明するマスタストック手
段周辺部の側断面図である。
【図4】本発明の一実施例の変形例を説明するマスタス
トック手段周辺部の側断面図である。
【図5】本発明の一実施例の他の変形例を説明するマス
タストック手段周辺部の側断面図である。
【符号の説明】
1 版胴 2 クランプ手段(クランパー) 3 マスタ貯容手段 4 製版手段 5 切断手段 6,51,54 マスタストック手段 7 マスタ送り込み手段 8 マスタ送り出し手段 9,56 案内板 11a マスタ 11b 製版済みマスタ 22b,52b,55b 蓋 22d,52d,55d 開口 23,53 ガイド板 25 導入手段(吸引ファン) 57 導入手段(送風ファン)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に製版済みマスタの一端を係止する
    クランプ手段を有する多孔性で回転自在な版胴と、 ロール状に巻成されたマスタを貯容するマスタ貯容手段
    と、 前記マスタ貯容手段からのマスタを画像情報に応じて選
    択的に加熱穿孔する製版手段と、 前記マスタを切断する切断手段と、 前記版胴と前記切断手段との間に配設され、前記製版済
    みマスタを搬入する開口を下部に有し、その内部に前記
    製版済みマスタを貯留するマスタストック手段と、 前記切断手段と前記マスタストック手段との間に配設さ
    れ、前記マスタストック手段に前記製版済みマスタを搬
    送するマスタ送り込み手段と、 前記版胴と前記マスタストック手段との間に設けられ、
    前記クランプ手段に向けて前記製版済みマスタを搬送す
    るマスタ送り出し手段とを具備した孔版印刷装置であっ
    て、 前記マスタ送り込み手段と前記マスタ送り出し手段との
    間であって、前記開口の下方に配設され、前記製版済み
    マスタをガイドする案内板と、 前記案内板上に搬送される前記製版済みマスタを、前記
    開口から前記マスタストック手段に導入する導入手段と
    を具備することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】前記マスタストック手段は実質的に箱型で
    あり、その上部に開閉可能な蓋を具備したことを特徴と
    する請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】前記マスタストック手段が、その内部の空
    間を上下方向に少なくとも2以上に分割するガイド板を
    具備することを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装
    置。
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