JP2842011B2 - 画像データ生成装置 - Google Patents

画像データ生成装置

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JP2842011B2
JP2842011B2 JP3086792A JP3086792A JP2842011B2 JP 2842011 B2 JP2842011 B2 JP 2842011B2 JP 3086792 A JP3086792 A JP 3086792A JP 3086792 A JP3086792 A JP 3086792A JP 2842011 B2 JP2842011 B2 JP 2842011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データ生成装置に
係り、特にコンピュータ等で作成された描画データに基
づきラスターイメージデータを生成し、画像データを生
成する画像データ生成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像データ生成装置で
は、装置内の半導体記憶装置上に、例えば印刷すべき2
次元ラスターイメージデータの1ページ分の容量の記憶
領域を割り当て、コンピュータから送出された文字コー
ド等のデータに基づいて、前記記憶領域にラスターイメ
ージデータを展開して画像データの生成を行っていた。
ここに、ラスターイメージデータとは、印刷用の1ライ
ン分のデータを、個々の画素に対応させて作成されたデ
ータをいう。
【0003】しかし、近年、プリンタ装置の高解像度化
・高画質化に伴い1ページ分のラスターイメージデータ
量が極端に増大したため、半導体記憶装置コストの増大
に起因する装置価格の上昇を招くばかりでなく、消費電
力や半導体の電気的な駆動能力、CPUの扱えるデータ
量の上限等の制約により、プリンタ装置を現実に製作す
ることが不可能にさえなってしまっていた。更に、大型
の印刷出力をプリントしたい場合には、半導体記憶装置
が大型化するようになっていた。
【0004】また、かかる膨大な半導体記憶装置(メモ
リ)にラスターイメージデータを展開するに際し、非常
に長時間を要していた。例えば、A4サイズの印刷出力
をプリントする場合、従来の白黒レーザプリンタのよう
に1ピクセル当り1ビットのデータを必要とし、その解
像度が12ピクセル/mm程度であれば、必要な半導体
記憶装置は1メガバイト程度であった。しかし、出力サ
イズA0、解像度12ピクセル/mm、1ピクセル当り
1670万色(24ビット/ピクセル)では、少なくと
も500メガバイトものメモリを必要とし、装置のコス
トおよび展開時間が飛躍的に増大し、実用に供し得る装
置を製作することができなかった。
【0005】そこで、本願出願人は、同一ラスター内の
連続する同一色のイメージデータを1つの線分データと
して保持することによりデータの圧縮が可能なことに着
目した発明を提案した(特願平4−9511号)。
【0006】即ち、前記発明は、印刷データから同一ラ
スター内における印刷すべき線分の長さ・位置・色等か
らなる線分データを生成し、この線分データに基づきラ
スターイメージデータを作成し、少量の半導体記憶装置
により画像データの生成を行うようにしていた。前記発
明の長所は、同一ラスター内における隣接する同一色の
ラスターイメージデータを1個の線分情報として纏める
ため、円・矩形等のグラフィック描画データの場合、同
一ラスターに同一色値を持つドットが連続し、それを1
個の線分情報として纏めることができるので1個の線分
データにより長い範囲のドット列を表現でき、半導体記
憶装置の使用量を少なくできる点である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自然画
・風景写真等のビットイメージデータ(イメージ描画デ
ータ)の場合、同一ラスター内における同一色値を持つ
ドットが連続する可能性が低いので、短い線分が多数存
在し、そのため線分データの数が増加する。その結果、
ビットイメージデータから2次元ラスターイメージデー
タを生成すると、半導体記憶装置の使用量が逆に増加
し、半導体記憶装置のコストの増大および処理速度の低
下を招く等の問題点があった。
【0008】また、画像変換処理(例えば、拡大処理)
を短時間に実施できれば、装置全体の処理時間が短縮さ
れ、大変便利である。そこで、本発明は、前記課題を解
決するためになされたものであり、半導体記憶装置の使
用量が少なく、大型サイズ・高解像度・高画質の画像デ
ータを高速に生成し、短時間の画像処理が可能な画像デ
ータ生成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の画像データ生成装置は、コンピュータ等で作
成された描画データを、ラスター方向に対する位置と長
さを有する線分データに変換し、この線分データを同一
ラスターの線分データから構成される線分データ群にま
とめて外部記憶装置に格納し、出力時に、前記線分デー
タ群を前記外部記憶装置から読出し、その線分データを
印刷可能なラスターイメージデータに変換し、出力装置
に出力する画像データ生成装置であって、前記描画デー
タを、グラフィック描画データまたはイメージ描画デー
タに識別する描画データ識別手段と、この描画データ識
別手段により識別されたグラフィック描画データに基づ
き、前記線分データにグラフィック描画データであるこ
とを示すイメージフラグ等を付加した第1線分情報デー
タを生成するグラフィック展開手段と、前記描画データ
識別手段により識別されたイメージ描画データに基づ
き、前記線分データにイメージ描画データであることを
示すイメージフラグおよび2次元画像データの位置情報
等を付加した第2線分情報データを生成し、かつ、所望
の拡大縮小倍率情報および出力装置に対する色補正処理
情報等からなるイメージ情報データを生成するイメージ
展開手段と、前記イメージ情報データ内の指示に応じて
画像変換する画像変換手段とを備え、出力時には、前記
第1線分情報データに基づいて前記グラフィック描画デ
ータを出力すべきラスターイメージデータに変換すると
共に、前記第2線分情報データおよびイメージ情報デー
タの指示に応じた位置決め・画像変換を実施して前記イ
メージ描画データを出力すべきラスターイメージデータ
に変換して出力するように構成した。
【0010】
【作用】画像データ生成装置は、描画データ識別手段
が、描画データをグラフィック描画データかイメージ描
画データかに識別する。前記グラフィック描画データ
は、グラフィック展開手段により1ラスター内における
{印刷すべき線分の長さ・位置・色・「オフ」のイメー
ジフラグ等}からなるイメージ管理情報である第1線分
情報データを生成する。また、前記イメージ描画データ
によりイメージ展開手段は、{前記線分の長さ・位置・
色・「オン」のイメージフラグ・位置情報等}からなる
イメージ管理情報である第2線分情報データと、拡大縮
小倍率・色補正処理情報等からなるイメージ情報データ
とを、分離して生成する。そして、出力する場合には、
前記第1線分情報データに基づいてグラフィック描画デ
ータに対応したラスターイメージデータを生成し、前記
第2線分情報データとイメージ情報データとに基づいて
イメージ描画データを所定の画像変換したラスターイメ
ージデータを生成し、これらのラスターイメージデータ
を合成して、例えば原画像を拡大して印刷装置に出力
し、印刷媒体に拡大画像を印刷する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の画像データ生成装置の実施例
を図面を参照して説明する。先ず、図1に本発明の画像
データ生成装置の機能ブロック図を示す。
【0012】図1に示すように、描画データ1は、描画
データ識別手段2によりグラフィック描画データ3とイ
メージ描画データ4に識別される。グラフィック展開手
段5は、グラフィック描画データ3を{印刷すべき線分
の長さ・位置・色・「オフ」のイメージフラグ等}から
なるイメージ管理情報である第1線分情報情報データ7
aに展開する。イメージ展開手段6は、イメージ描画デ
ータ4を{前記線分の長さ・位置・色・「オン」のイメ
ージフラグ・イメージ描画データを管理するイメージI
D等}からなるイメージ管理情報である第2線分情報情
報データ7bと縦横2次元のイメージ画素データ等から
なるイメージ管理情報であるイメージ情報データ8に展
開する。画像変換手段9は、イメージ情報データ8から
画像変換したラスターイメージデータ10を生成する。
ラスターデータ生成手段11は、前記第1および第2線
分情報データ7a,7bとラスターイメージデータ10
に基づきラスターデータ12を生成する。
【0013】次に、本発明を具体化した画像データ生成
装置を印刷制御装置に組み込んだ実施例を図面を参照し
て説明する。図2に前記印刷制御装置の実施例の外部接
続の模式図を示す。
【0014】図2に示すように、コンピュータ100と
印刷制御装置300間において、印刷命令の授受が可能
なように、コンピュータ100の外部コネクタ101と
印刷制御装置300の第1インターフェイスコネクタ3
01が、第1ケーブル401により接続されている。ま
た、印刷制御装置300からインクジェットプリンタ2
00へ、1ライン分のデータであるラスターイメージデ
ータを送出可能なように、印刷制御装置300の第2イ
ンターフェイスコネクタ302とインクジェットプリン
タ200のインターフェイスコネクタ201が、第2ケ
ーブル402により接続されている。
【0015】次に、図3を参照して前記印刷制御装置3
00の構成を、より詳細に説明する。図3に示すよう
に、コンピュータ100からデータが入力される第1イ
ンターフェイスコネクタ301には、そのデータを受け
取る第1インターフェイス回路303が接続されてい
る。同様に、第2インターフェイスコネクタ302に
は、データを送信可能なように第2インターフェイス回
路350が接続されている。両インターフェイス回路の
他端には、第1CPU305との間でデータの授受が可
能なように第1バス313が接続されている。また、前
記第1バス313には、データを蓄積するための第1ダ
イナミックメモリ306、ハードディスクドライブ30
9とのインターフェイスを行なう為の第3インターフェ
イス回路307、後述する第2CPU310との間の通
信を行なう為の、2つのポートを持ち両ポートから同一
メモリセルにアクセスが可能なデュアルポートメモリ3
08の第1のポート、それらデバイス間でダイレクトメ
モリ転送を行なうためのDMAC314が接続されてい
る。
【0016】一方、第2CPU310の第2バス312
には、前記デュアルポートメモリ308の第2のポー
ト、データ蓄積の為の第2ダイナミックメモリ311が
接続されている。なお、図3にはおいては、アドレスバ
スやチップセレクト信号等の各種コントロール信号の図
示を省略している。
【0017】図4を参照しつつ前記第2インターフェイ
ス回路350の構成を詳細に説明する。図4に示すよう
に、第1CPU305等からのデータ書き込みが可能な
ようにファーストインファーストアウトメモリ装置(以
下、FIFOと記す)351のデータ入力端が第1バス
313に接続されている。FIFO351のデータ出力
端には、前記第2インターフェイスコネクタ302へデ
ータを出力するためのドライバ352が接続されてい
る。第2インターフェイスコネクタ302からのレディ
ー信号を受け取り、コントロール回路354に入力させ
るために、レシーバ353が配設されている。前記FI
FO351のリード信号359と、第2インターフェイ
スコネクタ302へドライバ352を介して出力される
データクロック信号356とを生成するために、コント
ロール回路354が配設され、このコントロール回路3
54のタイミングを制御するクロック信号360を生成
するためのクロック生成回路355が配設されている。
FIFO351のエンプティフラグ357は、コントロ
ール回路354に入力されている。
【0018】次に、前記インクジェットプリンタ200
の構成を図5を参照して詳細に説明する。図5に示すよ
うに、インターフェイスコネクタ201には、入力され
たデータ及びデータクロック信号221を、FIFO2
05のデータ入力端及びインターフェイスコントロール
回路204に入力するためのレシーバ202が接続され
ている。前記インターフェイスコネクタ201には、イ
ンターフェイスコントロール回路204で生成されたレ
ディー信号220およびオフライン信号231を出力す
るためのドライバ203が接続されている。FIFO2
05のオーバーフローを防止するために、このFIFO
205のフルフラグ信号223がインターフェイスコン
トロール回路204に接続されている。データをFIF
O205に書き込むために、インターフェイスコントロ
ール回路204からライト信号222が接続されてい
る。
【0019】FIFO205のデータ出力端には、CP
U206がデータを読み取れるようにバス230が接続
され、また、バス230には相互にデータの授受が可能
なように、データ蓄積のたのダイナミックメモリ20
7、後述する印刷データを格納する第1データメモリ2
09、第2データメモリ210、第3データメモリ21
1、第4データメモリ212がそれぞれ接続されてい
る。前記第1データメモリ209のデータ出力端は、第
1ヘッド制御回路213に印刷データ224を送出でき
るように接続され、その読み出しを制御するためにデー
タ読出制御回路208のリード信号228が、第1デー
タメモリ209に接続されている。
【0020】一方、第1ヘッド制御回路213は、ノズ
ル256からのインクの噴出量が制御可能なように、ヘ
ッド制御信号229がインクジェットヘッド251に接
続され、インクジェットヘッド251にはインクポンプ
(図示せず)からインクが供給されるように、パイプ2
60が接続されている。第2〜第4データメモリ21
0,211,212の場合も、前記第1データメモリ2
09からの場合と同様に接続されている。各インクジェ
ットヘッド251〜254には、各パイプ260〜26
3を介して、例えば、ブラック、イエロー、マジェン
タ、シアンの4色のインクが供給される。
【0021】前記4個のインクジェットヘッド251〜
254に対向して、紙264が巻回されたドラム269
が軸265の回りに回転可能に配設され、軸265には
回転のタイミング信号を、データ読出制御回路208に
送出可能なエンコーダ266が取り付けられている。前
記軸265には、モータ267の回転を伝達するための
ベルト268が掛け渡されている。前記4個のインクジ
ェットヘッド251〜254は、図示しない1つのベッ
ド上に配設され、ドラム269の軸方向に一体として移
動可能なように構成されている。
【0022】次に、以上の構成の印刷制御装置300の
一連の印刷動作を図2乃至図17を参照して説明する。
第1CPU305(図2参照)は、コンピュータ100
から印刷すべきコマンド群を受け取ると、先ずそのコマ
ンド群をハードディスクドライブ309に格納する。こ
の際、コマンド群を無解釈のまま受け取るのでコンピュ
ータ100を通信から早く解放でき、また、ハードディ
スクドライブ309に格納しているので、コマンド群を
格納するダイナミックメモリ306の容量を少なくでき
る。コンピュータ100(図3参照)からのコマンド群
が全て入力されると、第1CPU305はデュアルポー
トメモリ308に、このコマンド群を解釈するように第
2CPU310に指示する指令を書き込む。
【0023】一方、第2CPU310は前記指令を受け
取ると、そのコマンド群をハードディスクドライブ30
9から読み出しデュアルポートメモリ308に書き込む
ように、第1CPU305に指示する指令をデュアルポ
ートメモリ308に書き込む。コマンド群がデュアルポ
ートメモリ308に書き込まれると、第2CPU310
はその解釈を開始し、その結果を第2ダイナミックメモ
リ311に格納していく。
【0024】しかし、近年、プリンタ装置の高解像度化
・高画質化に伴い1ページ分のラスターイメージデータ
量が極端に増大したため、半導体記憶装置コストの増大
に起因する装置価格の上昇を招くばかりでなく、消費電
力や半導体の電気的な駆動能力、CPUの扱えるデータ
量の上限等の制約により、プリンタ装置を現実に製作す
ることが不可能にさえなってしまっていた。更に、大型
の印刷出力をプリントしたい場合には、半導体記憶装置
が大型化するようになっていた。
【0025】また、かかる膨大な半導体記憶装置(メモ
リ)にラスターイメージデータを展開するに際し、非常
に長時間を要していた。例えば、A4サイズの印刷出力
をプリントする場合、従来の白黒レーザプリンタのよう
に1ピクセル当り1ビットのデータを必要とし、その解
像度が12ピクセル/mm程度であれば、必要な半導体
記憶装置は1メガバイト程度であった。しかし、出力サ
イズA0、解像度12ピクセル/mm、1ピクセル当り
1670万色(24ビット/ピクセル)では、少なくと
も500メガバイトものメモリを必要とし、装置のコス
トおよび展開時間が飛躍的に増大し、実用に供し得る装
置を製作することができなかった。
【0026】前記解釈の手順を図6〜図13を参照して
詳細に説明する。図6にコマンド群を順次解釈し印刷デ
ータに展開するまでの手順の機能を示す機能ブロック図
を示す。
【0027】この解釈の手順は、コマンド群と同様にハ
ードディスク309(図3参照)に格納されている。外
部ホストコンピュータ100(図2参照)からの指令に
基づき第1CPU305が起動され、第3インタフェー
ス回路307によりハードディスク309上に格納され
た展開手順が読み出され、デュアルポートメモリ308
に書き込まれる。この展開手順が第2ダイナミックメモ
リ311に書き込まれ、コマンドに先立って第2CPU
310により逐次実行されコマンドの到着を待つ。解釈
の対象となるコマンドは、直線・円等の図形およびその
座標値で現される「グラフィックデータ(グラフィック
描画データ)」と、写真等をイメージスキャナ装置等に
よりスキャンしデジタル化した「ビットイメージデータ
(イメージ描画データ)」が含まれている。
【0028】前記デュアルポートメモリ308に書き込
まれたコマンド群は、コマンド解釈部401により1個
ずつのコマンドに分解され、コマンド辞書403により
正当なコマンドか否かが検査される。コマンド実行部4
02が第2ダイナミックメモリ311上の作業領域40
4を一時的なバッファとして使用し、グラフィックデー
タは線分の長さ・位置・色を有する「線分データ」に変
換され、線分データ記憶部405に記憶される。ビット
イメージデータは、ビットイメージデータの「位置情
報」が線分データ記憶部405に記憶され、「イメージ
の画素データ」等はイメージ情報データ記憶部406に
記憶される。記憶されたイメージ情報データは、画像変
換部407により画像変換(例えば、拡大・縮小)され
たラスターイメージデータに変換され、ラスターイメー
ジデータ記憶部408に記憶される。線分データ記憶部
405とラスターイメージデータ記憶部408に記憶さ
れた各データは、印刷データ展開部409により印刷デ
ータに展開される。
【0029】図7(A),(B)に前記コマンド群を順
に解釈し、「線分データ」を作成する様子を示す図を示
す。図7(A),(B)に示すように、コマンドの発生
順にビットイメージデータ601・長方形602・円形
603であり、新しい図形は旧い図形に対して上書きさ
れ、下の図形が透視されることはない。任意のラスター
iにおける前記図形601.602,603の「線分デ
ータ」を符号604に示す。
【0030】グラフィックデータの場合、円形603を
例にとると始点Cs から終点Ce まで同一色値Cc を持
つドットが連続しているので、「線分データ」によるデ
ータの保持は記憶容量を少なくできるので有利である。
これに対し、ビットイメージデータでは、同一色値を持
つドットが連続する可能性は低く、線分データにすると
反ってデータ量が増大する。
【0031】かかる不都合を解決するため本実施例で
は、前記線分データ604にイメージ管理情報514
(図9参照)を付加し、イメージが配置されている位置
情報とイメージフラグとイメージIDのみを「線分デー
タ」に記録して「線分情報データ」とする。一方、図1
0に示すように、イメージの左上の座標(図7における
符号P1 )521とイメージの画素の幅と高さ522と
色値523と2次元画素データ524とイメージを描画
するときのイメージの拡大縮小処理・色変換のイメージ
変換情報526等を「イメージ情報データ」として生成
する。このようにすると、「グラフィックデータ(グラ
フィック描画データ)」と「ビットイメージデータ(イ
メージ描画データ)」を効率よく保持することが可能と
なり、後述する印刷データの展開までビットイメージデ
ータを特別扱いする必要がなく、処理の簡略化に寄与す
る。また、解釈する図形が縦横n倍になった場合、1ペ
ージ分の記憶装置を用いる方式では,nの2乗倍の容量
を必要とするが、本方式ではn倍の容量増加に抑制でき
る。
【0032】図8にコマンド群の例を示す。図8に示す
ように、描画を指示する描画コマンドは、コマンドの出
現順を示すコマンドIDを識別するコマンドID識別部
501とコマンドの内容をなすコマンドデータ部502
とからなる。矩形を描くグラフィック描画コマンド50
3は、矩形描画コマンドID・矩形の左上座標・矩形の
幅と高さ・矩形の色により構成される。円を描くグラフ
ィック描画コマンド504は、円描画コマンドID・円
の中心座標・円の色により構成される。
【0033】写真等のイメージを描くイメージ描画コマ
ンド505は、イメージコマンドID・イメージの左上
座標・イメージの画素幅と高さ・イメージの画素情報・
イメージの拡大縮小率を含むイメージの画像変換情報等
により構成される。描画データ識別手段2(図1参照)
は、前記描画コマンドの各種コマンドIDを調べること
により、グラフィック描画データ3とイメージ描画デー
タ4とを識別する。
【0034】図9に前記線分情報データ7(図1参照)
のデータ構造を示す。1個の線分データのデータ構造
は、始点位置511・終点位置512・色513・イメ
ージフラグ・イメージID等のイメージ管理情報514
の4個のフィールドを持つ線分データからなり、前記デ
ータ構造はグラフィック描画データに対応した「第1線
分情報データ7a」と、イメージ描画データに対応した
「第2線分情報データ7b」とで共通している。線分情
報データは、描画エリアの全ラスターの数分に区切られ
た線分データバッファ515に解釈順に順序付けられ対
応するラスター毎に格納される。また、バッファ管理情
報516には、線分情報データの登録数をカウントする
線分データカウンタが設けられている。線分データ補助
バッファ517は、線分データバッファ515に格納し
きれなくなったときに使用され、補助バッファ管理情報
518で管理される。
【0035】図10にイメージ情報データ8(図1参
照)の構成を示す。イメージ情報データ8は、入力され
たコマンド群に含まれる1個のイメージに対し、イメー
ジの左上座標521・イメージの幅と高さの画素数52
2・画素の色値523が順序立てられて配列された2次
元画素データ524・複数のイメージがコマンド群に含
まれた場合、その各々が区別できるようにイメージ管理
情報として付加されるイメージID525とイメージの
画像変換情報としてイメージの拡大縮小率526とから
構成される。
【0036】図11に「グラフィック描画コマンド」を
解釈した結果の「線分情報データ」の格納方法を説明す
る図を示す。図11に示すように、解釈されるコマンド
群は、第1コマンド710と第2コマンド711の2個
のコマンドにより構成される。第1コマンド710は、
前記図8に示した矩形描画コマンド503を具体化した
ものであり、左上の座標値がAx ,Ay であり、幅と高
さがAw ,Ah の矩形を斜線で描画を行うコマンドであ
る。第2コマンド711は、図8の円描画コマンド50
4を具体化したものであり、中心座標がBx ,By であ
り、半径がBr の円を格子線により描画を行うコマンド
である。
【0037】これら第1,第2描画コマンド710,7
11による印刷イメージは、符号712で示すようにな
り、第1コマンド710により座標Ax ,Ay を左上座
標とする斜線を施した矩形が描かれ、その上に座標
x ,By を中心座標とする格子線の円が描かれる。こ
れら第1,第2描画コマンド710,711による線分
データの格納結果は、線分データバッファ714と線分
データバッファ管理情報の1つである線分データカウン
タ713になる。格納されるべき線分データは、線分デ
ータバッファ714に線分の始点・線分の終点・線分の
色・イメージ管理情報の1つのイメージフラグ(イメー
ジコマンドによる線分データの時のみオン)である。即
ち、イメージ描画データの場合にイメージフラグが「オ
ン」にされ、グラフィック描画データの場合にイメージ
フラグが「オフ」にされる。
【0038】第1ラインL1 は、描画をする必要のない
線分データの格納結果を示す。第1ラインL1 は線分デ
ータカウンタ713が「0」であり、線分データバッフ
ァ714には線分データが何も記憶されていない。
【0039】第2ラインL2 は、矩形コマンドによる描
画が行われた線分データの格納結果を示す。この第2ラ
インL2 は線分データカウンタ713が「1」であり、
線分データバッファ714には、開始y座標がAy、終
了y座標がAy+Aw−1、色値が斜線でイメージフラ
グが「オフ」の線分データが記憶されている。
【0040】第3ラインL3 は、矩形コマンドと円コマ
ンドによる描画が行われた円の中心位置での線分データ
の格納結果を示す。第3ラインL3 は線分データカウン
タ713が「2」であり、線分データバッファ714に
は、開始y座標がAy、終了y座標がAy+Aw−1、
色値が斜線でイメージフラグが「オフ」の線分データと
共に、開始y座標がBy−Br、終了y座標がBy+B
r、色値が格子線でイメージフラグが「オフ」の線分デ
ータとが記憶されている。
【0041】図12はイメージ描画コマンド505(図
8参照)を解釈した結果の「線分情報データ」の格納方
法と「イメージ情報データ」の格納方法を説明する図で
ある。
【0042】図12に示すように、解釈されるコマンド
群は、第1コマンド721と第2コマンド722の2つ
のコマンドで構成されている。第1コマンド721は、
図8に示したイメージ描画コマンド505の一例であ
り、左上の座標がCx、Cyで、イメージ画素の幅と高
さがCw、Chの縦縞のイメージを描画するコマンドデ
ータである。第2コマンド722は、図8示したイメー
ジ描画コマンド505の他の例であり、左上の座標がD
x、Dyで、イメージ画素の幅と高さが[6]と「5」
のチェック模様のイメージを描画するコマンドデータで
ある。これら描画コマンド721,722による印刷イ
メージは、符号723になり、第1コマンド721によ
り、Cx、Cyを左上の座標とする縦縞のイメージが描
かれ、その上に第2コマンド722によるチェックのイ
メージが描かれている。
【0043】線分データバッファ724と線分データバ
ッファ管理情報の1つである線分データカウンタ725
は、コマンドの解釈結果である。イメージ画素データ7
26は、第1コマンド721に基づきより作成され、イ
メージ画素データ727は、第2コマンドにより作成さ
れる。格納されるべき「線分データ」は、線分データバ
ッファ724に線分の始点、線分の終点、線分の色、イ
メージ管理情報にあるイメージフラグ(イメージコマン
ドによる線分データの時のみ「オン」)とイメージID
(イメージ描画コマンドの出現番号)である。
【0044】第1ラインL11は、描画のない線分データ
の格納結果を示す。第1ラインL11は線分データカウン
タ725が「0」であり、線分データバッファ724に
は線分データが何も記憶されていない。
【0045】第2ラインL12は、第1コマンド721に
よるイメージ描画が行われた線分データの格納結果を示
す。第2ラインL12は、線分データカウンタ725が
「1」であり、線分データバッファ724に開始y座標
がCy、終了y座標がCy+Cw×3−1、色値が0で
イメージフラグが「オン」、イメージIDが「1」の線
分データが記憶されている。
【0046】第3ラインL13は、第1コマンド721と
第2コマンド722による描画が行われた線分データの
格納結果を示す。第3ラインL13は線分データカウンタ
725が「1」であり、線分データバッファ724に開
始y座標がCy、終了y座標がCy+Cw×3−1、色
値が0でイメージフラグが「オン」、イメージIDが1
の線分データと、線分データバッファ724に開始y座
標がDy、終了y座標がDy+6×4−1、色値が0で
イメージフラグが「オン」、イメージIDが「2」の線
分データが記憶されている。
【0047】図13に線分データの格納方法の概略フロ
ーチャートを示す。図13に示すように、先ず、線分デ
ータバッファ515(図9参照)の使用率及び空きエリ
アの位置を保持するバッファ管理情報516を参照し
(ステップS701)、線分データバッファ515に線
分データが書き込み可能か否か判定する(ステップS7
02)。バッファフルにより書き込みが不可能であれ
ば、線分データ補助バッファ517の使用率及び線分デ
ータバッファ515との接続情報を保持する補助バッフ
ァ管理情報518を参照し(ステップS703)、線分
データバッファ515の内容の一部を線分データ補助バ
ッファ517に転送し(ステップS704)、補助バッ
ファ管理情報518を更新する(ステップS705)。
次いで、線分データを線分データバッファ515に書き
込み(ステップS706)、バッファ管理情報516を
更新する(ステップS707)。尚、線分データ補助バ
ッファ517はハードディスクドライブ309上に形成
され、ステップS705ではデータの転送単位をハード
ディスクドライブ309のセクター長の整数倍にするこ
とによりデータの転送レイトを最大にすることができ
る。また、通常記憶容量1ビット当りのコストは、ハー
ドディスクが半導体メモリの100分の1程度であり、
半導体メモリとハードディスクを併用すること及びデー
タの転送単位を最適化することにより、大幅な速度低下
を伴わずに大容量で低価格のバッファを実現できる。
【0048】以上のようにコマンド解釈が終了して、
「線分情報データ」と「イメージ情報データ」を生成す
ると図6に示した印刷データ展開部409が以下のよう
に起動される。即ち、第2CPU310はデュアルポー
トメモリ308に指令を出し、印刷の開始を通知する。
第1CPU305はその指令を受け取ると第2インター
フェイス回路350に、インクジェットプリンタ200
の起動コマンドを書き込む。第2インターフェイス制御
回路350は、レディー信号358が真であるならば、
FIFO351からコマンドを1バイトずつ読みだし、
データクロック信号を1パルスずつ送出する。インクジ
ェットプリンタ200内のインターフェイスコントロー
ル回路204は、そのデータクロック信号に同期して上
記コマンドをFIFO205に取り込む。上記動作は印
刷制御装置300内のFIFO351がエンプティにな
るか、インクジェットプリンタ200内のFIFO20
5がフルになるまで中断されることはない。また、イン
ターフェイスコントロール回路204はFIFO205
にデータが入力されていることをCPU206に知らせ
る。CPU206は、そのデータを順次読みだし、起動
コマンドであることを認識すると、機構制御回路(図示
せず)によりモータ267を起動させ、ドラム269を
回転させる。
【0049】続いて第2CPU310は、第1CPU3
05に指令を出し最初の印刷データを読み込ませる。
「印刷データ」は、線分データバッファ505及び線分
データ補助バッファ507に格納された「グラフィック
データ」と、ハードディスクドライブ309に格納され
た「ビットイメージデータ」とを再構成することによっ
て作成する。再構成の手順は先にコマンド群を解釈する
ために第2ダイナミックメモリ311に転送されてお
り、第2CPU310によって実行される。
【0050】次に、図14乃至図17を参照して前記印
刷データの構成方法を説明する。図14は、印刷データ
を展開構成するためのデータ構成図である。印刷データ
を展開するバッファは第2ダイナミックメモリ311上
に形成され、印刷データを格納するラインバッファ80
1、ドットフラグ列802及びドットカウンタ803よ
り成る。ドットフラグ列802は1つのラスター内の全
てのドットに対応する数だけ存在し、対応するドットに
書き込みが行なわれるとオンにセットされる。ドットカ
ウンタ803はラスター内に書き込みが行なわれたドッ
トの数をカウントするカウンタである。
【0051】図15は、一つのラスターを「印刷デー
タ」に構成する方法を示すフローチャートである。先
ず、前記ラインバッファ801、ドットフラグ列802
及びドットカウンタ803を初期化する(ステップS9
01)。次に該当するラスターに線分データがあるか判
定し(ステップS902)、線分データが無ければ終了
し、あればデータを一つ読み出す(ステップS90
3)。線分データの読み出しは最新のものから古いもの
に向かって行なう。即ち、逆順に読出す。次いで、読み
出した線分データの始点位置をドット位置ポインタにセ
ットする(ステップS904)。ここで、ドットカウン
タと印字幅が等しいか否かを判定し(ステップS90
5)、等しければ終了する。次に現在のドットポインタ
に対応するドットフラグを判定し(ステップS90
6)、オンであればステップS912に飛ぶ。線分デー
タのイメージフラグを判定し(S907)、オンであれ
ば線分データのID番号を持つイメージ情報データのイ
メージ画像変換情報であるイメージの拡大縮小率に従っ
て画像変換を行ったラスターイメージデータを作成し
(ステップS908)、そのラスターイメージデータ中
の展開するラインの位置にあるビットイメージデータを
ラインバッファの対応するドットに書き込む(ステップ
S910)。イメージでない場合は現在の線分データの
色値をラインバッファに書き込む(ステップS90
9)。ドットカウンタを更新し、ドットフラグをオンに
セットする(ステップS911)。次いで、ドット位置
ポインタを更新する(ステップS912)。ドット位置
カウンタが線分データの終点位置と等しければステップ
S902に戻り、等しく無ければステップS905に戻
る(ステップS913)。
【0052】上述したように線分データの印刷データの
展開にはステップS902と、ステップ905と2つの
終了条件があるが、ステップS902は該当するラスタ
ーに線分データが無くなった場合であり、通常の終了条
件である。ステップS905はドットカウンタが印字幅
と等しくなった場合、即ちラインバッファの全てのドッ
トに書き込みを終了したが線分データが残っている状態
である。この状態では残りの線分データが長方形602
のように新しい線分データの下に隠れてしまって展開の
必要が無くなっている。従って無用の処理を行なうこと
がなくなり、展開処理の高速化に一役買っている。尚、
詳述しないが、ステップS902とステップS908で
はハードディスクドライブ309からデータの読み出し
が行なわれる。ステップS902では線分データ補助バ
ッファから必要な線分データの読み出しが、ステップS
908では線分データから分離されているビットイメー
ジデータの読み出しが行なわれる。
【0053】次に、図16および図17に基づいて本発
明の実施例におけるラインバッファへの展開方法を更に
詳しく説明する。図16は、前記図11で作成した線分
データからラインバッファに展開構成する手順を説明す
るための図である。
【0054】第1ラインL21は、描画のないラインバッ
ファ913の格納結果を示す。第2ラインL22は、矩形
コマンドによる描画のみが行われたラインバッファ91
4の格納結果を示す。これは、線分情報データ912よ
りラインバッファ914にy座標値のAyからAy+A
w−1までを斜線の色値で書き込んでいる。
【0055】第3ラインL23は、矩形コマンドと円コマ
ンドによる描画が行われた円の中心位置におけるライン
バッファ915の格納結果を示す。これは、線分情報デ
ータ912よりラインバッファ915にy座標値のBy
−BrからBy+Brまでを格子線の色値で書き込み、
その後でy座標値のAyからAy+Aw−1までのうち
まだ色値が書き込まれていないy座標値のBy+Brか
らAy+Aw−1を斜線の色値で書き込んでいる。
【0056】図17は、前記図12で作成した線分デー
タからラインバッファに展開構成する部分を示した図で
ある。第1ラインL31は、描画のないラインバッファ9
23の格納結果を示す。
【0057】第2ラインL32は、第1コマンドによるイ
メージ描画のみが行われたラインバッファ924の格納
結果を示す。これは、線分情報データバッファ922よ
りラインバッファ924にy座標値のCyからCy+C
w×3−1までに、イメージ情報データ726内にある
イメージ画素データ926を3倍拡大したラスターイメ
ージデータ927の第2ラインL32の位置にある画像デ
ータを書き込んでいる。第3ラインL33は、第1コマン
ドと第2コマンドによるイメージ描画が行われたライン
バッファ925の格納結果を示す。これは、線分情報デ
ータバッファ922に従ってラインバッファ925にy
座標値のDyからDy×4−1までにイメージ情報デー
タ727内にあるイメージ画素データ930を4倍拡大
したラスターイメージデータ931の第3ラインL33
位置にある画像データを書き込み、次に、y座標値のC
yからCy+Cw×3−1までのうちまだ色値が書き込
まれていないy座標値のDy+6×4−1からCy+C
w×3−1までにイメージ情報データ726内にあるイ
メージ画素データ928を3倍拡大したラスターイメー
ジデータ929の第3ラインL33の位置にある画像デー
タを書き込んでいる。このように、前記図12において
説明したイメージ情報データの格納処理および図17で
説明したラインバッファの展開処理を、元のイメージ画
素データ(例えば、サービスサイズのカラー写真)に対
して直接画像処理(例えば、拡大処理)を実施している
ので、変換処理時間が短くて済み、装置全体の処理時間
を短縮できる。なお、本実施例におけるイメージ画像情
報データの2次元画素情報データの拡大縮小方法の具体
例については、後に詳述する。
【0058】以上のようにラインバッファ923〜92
5を展開し、第1CPU305は、その展開されたデー
タをダイナミックメモリ207に格納し、DMAC31
4にそのデータをインターフェイス回路B350に書き
込みに行くように指令する。この時必要なダイナミック
メモリの容量は、最低で1ラスター分のデータ量であ
り、展開データを1ページ分持つ場合に比して、著しく
少なくてもよい。DMAC314はFIFO351がフ
ルになると書き込みを中断し、前記FIFO351がエ
ンプティになると再び書き込みを開始する。このダイレ
クトメモリ転送が中断している間に、第1CPU305
は、次の線分データを第2CPU310側にハードディ
スクドライブ309より転送することが可能であるし、
また展開し終わったデータをダイナミックメモリ207
の別の領域に格納することが可能である。
【0059】また、第2CPU310はバス230が使
用中であるか否かには関係なく、展開作業を継続して続
けることが出来るので高速な処理が可能である。DMA
C314によりFIFO351にデータが書き込まれる
と、起動コマンドの送出の部分で説明したと同様に、そ
のデータはインクジェットプリンタ200に送られ、C
PU206はそのデータをダイナミックメモリ207に
一時的に格納する。更にCPU206はその内、シアン
のデータ成分のみをデータメモリ212に1ラスター分
順次格納し、格納し終えるとデータ読みだし制御回路2
08に1ラスター分の印刷を行なわせるように指令を出
す。データ読みだし制御回路208は、その指令を受け
取ると、エンコーダ266の出力信号に同期させて、第
4データメモリ212の内容を第4ヘッド制御回路21
6に送出させる。第4ヘッド制御回路216は、そのデ
ータに基づいて、駆動量を決定しヘッド254を駆動す
る。ヘッド254は駆動量に応じたインク量を紙264
に噴出する。それによりドラム269上の紙264にシ
アンの1ラスターイメージが印刷される。CPU206
は、次にヘッドを1ラスター分軸方向に移動させ、次の
シアンの1ラスターイメージに関しても上記の動作を繰
り返させる。そして、ヘッド253が最初のシアンのラ
スター位置にきたところで、次からはマジェンタとシア
ンのデータに関して、同様の事を繰り返させる。もし必
要なデータがダイナミックメモリ207上にないときに
は、データが入力されるまで待つ。
【0060】以上をイエロー、ブラックに関しても繰り
返し、更に印刷データの終わりでは逆にシアンから順次
ラスターの印刷を止めていくことにより、紙264上に
フルカラーの印刷を行なうことが出来る。この時インク
ジェットプリンタ200内のダイナミックメモリに必要
な容量は、各ヘッド間の間隔を印刷するために記憶して
おくメモリ容量の和であり、1ページ分のラスターイメ
ージメモリに対して極端に少ないメモリ量で同じ印刷物
を得ることが可能である。
【0061】次に、本実施例における画像変換機能の例
として画像の拡大縮小方法を説明する。拡大・縮小処理
方法には、例えば、線間補間により原画像の画素間を補
間して新たな画素を発生させる方法が知られている。
【0062】図18を参照して線間補間について説明す
る。図18に示すように、原画像の水平・垂直方向に隣
接する4画像Qi,j 、Qi+1,j 、Qi,j +1 、Qi +
1,j +1 を制御点931とすると、図中の斜線で示す正
方形の面Pi,j 932は次式で表される。
【0063】
【数1】 この式に現れる係数マトリックスNL の要素は、0、
1、−1だけで構成されているので、Pi,j の演算にお
いてCPUに負担がかかることはない。この式のu,v
に0≦u≦1、0≦v≦1の範囲で任意の実数を代入す
れば、面Pi,j 932上の新たな画素の値が求められ
る。例えば、原画像を水平・垂直方向に7倍に拡大した
い場合は、u,vの値を各々0.0 、0.143 、0.286 、0.
429 、0.571、0.714 、0.857 として上式に代入して演
算すれば、合計49点の画素値を得ることができる。
【0064】なお、本実施例の画像変換手段により変換
されるイメージ画像変換情報は、拡大・縮小等の収縮情
報・色補正に限られるものではなく、色の反転・ミラー
表示・イメージの回転等の様々の応用が可能である。
【0065】また、本発明は前記実施例に限られるもの
ではなく、様々な応用が可能である。例えば、出力装置
は昇華型熱転写方式プリンターでもビデオディスプレイ
装置でも良いし、ハードディスクドライブのかわりに光
磁気ディスク装置やテープドライブ装置を用いてもよ
い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、「グラフィックの描画データ」につい
ては、記憶容量が少なくてすむ「線分データ」に変換し
て記憶し、「イメージの描画データ」については、記憶
容量が少なくてすむイメージ画素データに変換して記憶
し、イメージの描画位置を「線分データ」として記憶さ
せることにより、線分データをラスター毎に順次展開し
ながら画像データの生成を行なうので、必要とするメモ
リ量を著しく小さくできる。従って、大きいサイズ、高
精細、高画質の画像を生成することの出来る画像データ
生成装置を安価に提供できる。
【0067】また、本発明の画像データ生成装置を印刷
装置に組み込んだ場合、画像データの展開を印刷と同時
に行なうことにより、迅速に印刷を行なうことが可能に
なる。
【0068】更に、イメージ画素データについては、画
像変換処理(例えば、拡大処理)をラスターイメージデ
ータに変換する以前に実施しているので、装置全体の処
理時間を大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例を適用した印刷制御装置と外部
との接続の模式図である。
【図3】前記実施例の印刷制御装置のブロック図であ
る。
【図4】前記実施例におけるインターフェイス制御回路
のブロック図である。
【図5】前記実施例におけるインクジェットプリンタの
内部ブロック図である。
【図6】前記実施例におけるコマンド群を解釈し、線分
データとイメージ情報を記憶し、その後印字データに展
開する手順の機能ブロック図である。
【図7】(A),(B)は、前記実施例における線分デ
ータ記憶部に記憶されるデータ構造を示す図である。
【図8】前記実施例における描画コマンドの構成を示す
図である。
【図9】前記実施例における線分情報データの構成を示
す図である。
【図10】前記実施例におけるイメージ情報データの構
成を示す図である。
【図11】前記実施例におけるグラフィック描画コマン
ドを解釈した結果の線分情報データの格納方法を説明す
る図である。
【図12】前記実施例におけるイメージ描画コマンドを
解釈した結果の線分情報データの格納とイメージ情報デ
ータの格納方法を説明する図である。
【図13】前記実施例における線分データの格納方法の
概略を示すフローチャートである。
【図14】前記実施例における印刷データを構成するた
めのバッファを示す図である。
【図15】前記実施例における1つのラスターを印刷デ
ータに構成するためのフローチャートである。
【図16】前記実施例において線分データからラインバ
ッファに展開構成する部分を示した図である。
【図17】前記実施例において線分データからラインバ
ッファに展開構成する部分を示した他の場合の図であ
る。
【図18】前記実施例において画像処理の一例の線間補
間による拡大・縮小処理を示す図である。
【符号の説明】
1…描画データ 2…描画データ識別手段 3…グラフィック描画データ 4…イメージ描画データ 5…グラフィック展開手段 6…イメージ展開手段 7a…第1線情報分データ 7b…第2線分情報データ 8…イメージ情報データ 9…ラスターデータ生成手段 10…ラスターデータ 100…コンピュータ 200…インクジェットプリンタ 300…印刷制御装置 401…コマンド解釈部 402…コマンド実行部 403…コマンド辞書部 404…作業領域 405…線分データ記憶部 406…イメージ情報記憶部 407…印刷データ展開部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 博幸 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー工業株式会社内 (72)発明者 坂 嘉之 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー工業株式会社内 (72)発明者 村松 喜世治 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー工業株式会社内 (72)発明者 小宮 量平 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−166497(JP,A) 特開 昭59−121536(JP,A) 特開 昭62−218158(JP,A) 特開 平3−216361(JP,A) 特開 昭63−276965(JP,A) 特開 平2−164562(JP,A) 特開 昭62−293886(JP,A) 特開 平5−46151(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 5/30 B41J 3/407 G06T 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ等で作成された描画データ
    を、ラスター方向に対する位置と長さを有する線分デー
    タに変換し、この線分データを同一ラスターの線分デー
    タから構成される線分データ群にまとめて外部記憶装置
    に格納し、出力時に、前記線分データ群を前記外部記憶
    装置から読出し、その線分データを印刷可能なラスター
    イメージデータに変換し、出力装置に出力する画像デー
    タ生成装置であって、 前記描画データを、グラフィック描画データまたはイメ
    ージ描画データに識別する描画データ識別手段と、 この描画データ識別手段により識別されたグラフィック
    描画データに基づき、前記線分データにグラフィック描
    画データであることを示すイメージフラグ等を付加した
    第1線分情報データを生成するグラフィック展開手段
    と、 前記描画データ識別手段により識別されたイメージ描画
    データに基づき、前記線分データにイメージ描画データ
    であることを示すイメージフラグおよび2次元画像デー
    タの位置情報等を付加した第2線分情報データを生成
    し、かつ、所望の拡大縮小倍率情報および出力装置に対
    する色補正処理情報等からなるイメージ情報データを生
    成するイメージ展開手段と、前記イメージ情報データ内
    の指示に応じて画像変換する画像変換手段とを備え、 出力時には、前記第1線分情報データに基づいて前記グ
    ラフィック描画データを出力すべきラスターイメージデ
    ータに変換すると共に、前記第2線分情報データおよび
    イメージ情報データの指示に応じた位置決め・画像変換
    を実施して前記イメージ描画データを出力すべきラスタ
    ーイメージデータに変換して出力するようにしたことを
    特徴とする画像データ生成装置。
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