JP2841894B2 - リアスポイラの製造方法 - Google Patents

リアスポイラの製造方法

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JP2841894B2
JP2841894B2 JP3042056A JP4205691A JP2841894B2 JP 2841894 B2 JP2841894 B2 JP 2841894B2 JP 3042056 A JP3042056 A JP 3042056A JP 4205691 A JP4205691 A JP 4205691A JP 2841894 B2 JP2841894 B2 JP 2841894B2
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泰庸 寺本
知明 小宮山
昭二 室田
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リアスポイラの製造方
法に関し、詳しくは中空状のリアスポイラの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の後部には、高速走行により自動
車に発生する揚力を抑制し、自動車に押下力を与えて走
行安定性や車輪の接地摩擦の向上を図ることを目的とし
て、リアスポイラが装備されることがある。従来の一般
的なリアスポイラは、軽量化等の要請から単一の合成樹
脂で中空状に形成される場合、熱変形温度が高く、比重
が小さく、吸水による寸法変化が小さく、また耐酸・耐
アルカリ性の耐薬品性、特に耐加水分解性に優れること
等から、主として変性ポリフェニレンオキシド(変性P
PO)により形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、変性PPOの
みにより形成された中空状のリアスポイラは、内部が空
洞になっているため、衝撃によって外壁が振動すればそ
の振動が内部の空気で共鳴し、打音が高く、自動車の高
級感を損なうという欠点があった。本発明は、上記従来
の欠点に鑑みてなされたものであって、ある程度軽量で
ありながら、打音が低く、自動車の高級感を向上させる
ことのできるリアスポイラを製造することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のリアスポイラの
製造方法は、熱可塑性樹脂を主とするパリソンの両端部
を溶着し、該パリソン内にブロー空気とともにビーズ状
のプラスチックフォームを吹き込み、該パリソンを熱軟
化させつつ膨張させて該パリソンと該パリソン内に充填
保持された該プラスチックフォームとによりリアスポイ
ラを構成することを特徴とするものである。
【0005】パリソンとしては、一般的な熱可塑性樹
脂、一般的な熱可塑性樹脂とガラス繊維(GF)等との
複合材料、例えば従来と同様に変性PPOからなるもの
を採用することができる。変性PPOとしては、ポリフ
ェニレンオキシド(PPO)にポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ナイロン、ポリスチレン等を混合したもの、例
えばノリル樹脂(GE社)を採用することができる。こ
のパリソンは、ブロー空気の吹き込み前に両端部が溶着
される。
【0006】ビーズ状のプラスチックフォームとして
は、ポリスチレンフォーム、ASフォーム、ABSフォ
ーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォー
ム、ポリ塩化ビニルフォーム、ポリビニルアルコールフ
ォーム、ポリアミドフォーム、ポリウレタンフォーム、
フェノール樹脂フォーム、ユリア樹脂フォーム、エポキ
シ樹脂フォーム、アクリル樹脂フォーム、シリコーンフ
ォーム、ピラニル樹脂フォーム、ポリイソシアヌレート
フォーム、ポリイミドフォーム等を採用することができ
る。このビーズ状のプラスチックフォームはブロー空気
により搬送され、ブロー空気とともに両端部が溶着され
たパリソン内に吹き込まれる。
【0007】ブロー空気の吹き込み時、ブロー成形機の
ブロー成形用金型を所定温度に保持することにより、パ
リソンを熱軟化させつつ膨張させ、パリソンとパリソン
内に充填保持されたプラスチックフォームとによりリア
スポイラを構成する。この際、プラスチックフォームを
略最密充填させ、各プラスチックフォーム間にブロー空
気による空気が存在する状態とされる。
【0008】
【作用】本発明のリアスポイラの製造方法では、パリソ
ンの内部にビーズ状のプラスチックフォームが充填され
たリアスポイラが得られるため、衝撃による外壁の振動
が内部で共鳴しにくいと考えられる。このため、この製
造方法により製造されるリアスポイラは、ある程度軽量
でありながら、従来の中空状のリアスポイラと比較し
て、打音が低くなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。まず、変性PPOとしてノリル樹脂
(GE社製、商品番号:EBN9003)を用意し、こ
のノリル樹脂を用いて押し出し機により筒状のパリソン
を製造した。また、ビーズ状のプラスチックフォームと
して平均粒径2mmのポリスチレンフォームをタンク内
に用意した。
【0010】そして、図2に示すように、樹脂温度23
0〜250℃のパリソン3を型温度50〜60℃のブロ
ー成形用金型5に装備した。この後、図3に示すよう
に、ブロー成形用金型5を閉じてパリソン3の両端部を
挟み込むことにより溶着するとともに、タンク及びエア
ー配管と接続されたブロー成形用金型5内のブロー針5
1をパリソン3に差し込み、パリソン3の内部にポリス
チレンフォーム4を搬送させつつブロー空気を吹き込ん
だ。この際、ブロー空気及びポリスチレンフォーム4に
よりパリソン3を熱軟化させつつ膨張させ、同時にポリ
スチレンフォーム4の略最密充填を阻害する余分な空気
のみを排出させるようにした。しかる後にブロー成形用
金型5を水冷した。こうして、図1に示すように、板厚
4mmのパリソン3の内部にポリスチレンフォーム4を
略最密充填させ、各ポリスチレンフォーム4間にブロー
空気による空気が存在する状態とされたリアスポイラを
得た。
【0011】このリアスポイラは、図4に示すように、
自動車Cの後部に取り付けられる両端部1、1と、各両
端部1、1を翼状に連結するウイング部2とからなる。
そして、同一板厚の変性PPOからなり、中空状でかつ
内部が空洞の従来のリアスポイラを用意し、このリアス
ポイラをその従来のリアスポイラと比較した。発明者ら
が拳により両者のウイング部を軽く叩いたところ、この
リアスポイラは、従来のリアスポイラと比較して、低い
打音を生じるものであった。また、このリアスポイラで
は、パリソン3の内部がポリスチレンフォーム4により
全て充填されているため、使用時の熱によってウイング
部2等が凹むことも防止できた。さらに、このリアスポ
イラは、表面の材質自体は従来のリアスポイラと変わら
ないものであるため、耐熱性、耐薬品性等がほぼ等しか
った。
【0012】したがって、このリアスポイラを図4に示
すように自動車Cの後部に装備すれば、走行安定性や車
輪の接地摩擦の向上という本来の機能の他に、自動車C
の高級感を向上させるという極めて重要な効果を奏する
ことがわかる。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のリアスポ
イラの製造方法では、パリソンの内部にビーズ状のプラ
スチックフォームを充填させることにより、ある程度軽
量でありながら、打音が低く、自動車の高級感を向上さ
せることのできるリアスポイラを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例により得られたリアスポイラの幅方向の
断面図である。
【図2】実施例によりリアスポイラを得るブロー成形用
金型等を示す断面図である。
【図3】図2のブロー成形用金型を閉じた状態を示す断
面図である。
【図4】実施例により得られたリアスポイラを自動車に
装備した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…両端部 2…ウイング部 3…
パリソン 4…ポリスチレンフォーム(ビーズ状のプラスチックフ
ォーム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 卓二 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−12735(JP,A) 特開 平3−293113(JP,A) 特公 昭53−10217(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂を主とするパリソンの両端部
    を溶着し、該パリソン内にブロー空気とともにビーズ状
    のプラスチックフォームを吹き込み、該パリソンを熱軟
    化させつつ膨張させて該パリソンと該パリソン内に充填
    保持された該プラスチックフォームとによりリアスポイ
    ラを構成することを特徴とするリアスポイラの製造方
    法。
JP3042056A 1991-03-07 1991-03-07 リアスポイラの製造方法 Expired - Fee Related JP2841894B2 (ja)

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