JP2841820B2 - 慣性飛び込み式始動装置 - Google Patents

慣性飛び込み式始動装置

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JP2841820B2
JP2841820B2 JP27430590A JP27430590A JP2841820B2 JP 2841820 B2 JP2841820 B2 JP 2841820B2 JP 27430590 A JP27430590 A JP 27430590A JP 27430590 A JP27430590 A JP 27430590A JP 2841820 B2 JP2841820 B2 JP 2841820B2
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pinion
clutch
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helical spline
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雅治 加藤
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Denso Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はエンジン側のリングギヤとの噛み合いの際
に発生する衝撃を吸収する機能を有する慣性飛び込み式
始動装置に関するものである。
[従来技術] 従来、慣性飛び込み式始動装置においては、始動時に
おけるクラッチの大きな慣性によりクラッチに結合され
ているピニオンが急激に前方に飛び出し、エンジン側の
リングギヤに衝突し、軸方向の衝撃を伴ってリングギヤ
と噛み合っている。このためピニオンギヤとリングギヤ
とは衝突により破損が生じ易く、又早く摩耗して始動装
置の耐久性を縮める原因となっている。又ピニオンとリ
ングギヤとが噛み合った後、エンジンを駆動する時、特
に圧縮工程時及び逆回転現象のけっちん発生時などには
ピニオンにかかる負荷が大きくなり、ピニオンとリング
ギヤとの歯面間で大きな衝撃が発生するため、ピニオン
及びリングギヤが摩耗し、更に始動装置のシャフトが折
損するなどの恐れがあった。
なお、本願の先行技術資料として特開昭59−18265号
公報がある。
[発明が解決しようとする課題] この発明はピニオンとリングギヤの噛合時及びこの噛
合後のエンジン駆動時に発生する衝撃を吸収し、従って
ピニオンの歯面の摩耗が少なく耐久性の優れた慣性飛び
込み式始動装置の提供を課題とする。
[課題を解決するための技術的手段] 上記の課題を解決するためこの発明は、モータにより
駆動されるシャフトとクラッチアウタとが第1のヘリカ
ルスプラインにより嵌合し、リングギヤに噛合可能のピ
ニオンを有する筒状部材が前記シャフトに回動及び摺動
可能に外嵌され、クラッチアウタに一方向クラッチを介
して連結されたクラッチインナと前記筒状部材とが前記
第1のヘリカルスプラインとは螺旋方向が逆の第2のヘ
リカルスプラインにより嵌合し、筒状部材とクラッチア
ウタとの間に筒状部材を前方に付勢する弾性部材が介装
されている構成を有している。
[作用] シャフトの回転により第1のヘリカルスプラインを介
してクラッチアウタが慣性飛び込み作用により前進し、
クラッチ全体も前進する。クラッチ全体の前進によりピ
ニオンがリングギヤに衝突し、第1のヘリカルスプライ
ンの作用によりクラッチはシャフトと同方向に回転す
る。ピニオンがリングギヤと衝突状態にあるので、第2
のヘリカルスプラインは第1のヘリカルスプラインと逆
方向に回転し、これにより筒状部材は一旦後退し、次い
で弾性部材の作用で前進し、ピニオンはリングギヤに押
圧される。ピニオンがクラッチの回転により回転しリン
グギヤと適切に噛み合う位置に来ると、筒状部材はふた
たび前進し、ピニオンとリングギヤとの噛み合いが完了
する。以上のようにピニオンとリングギヤとが衝突した
瞬間に筒状部材が後退するので軸方向の衝撃が吸収さ
れ、更に回転方向の衝撃も第2のヘリカルスプラインに
より筒状部材が軸方向に摺動するため吸収される。
[実施例] 以下実施例を示す第1図によりこの発明を説明する。
シャフト1は図示しないモータにより回転させられ、そ
のギヤ1aはドライブギヤ7と噛み合っている。ドライブ
ギヤ7のセレーション71はシャフト2のセレーション22
と嵌合しており、これによりシャフト1の回転はシャフ
ト2に伝達される。シャフト2には第1のヘリカルスプ
ライン21が形成されており、一方向クラッチの一部を構
成するクラッチアウタ5のヘリカルスプライン51が前記
シャフト2の第1のヘリカルスプライン21と噛み合って
いる。クラッチアウタ5はほぼ椀形状を有しその内側に
は図示しないスプリングとローラ8の適数個が配置さ
れ、更にその内側にはクラッチインナ4が配置されてい
る。クラッチアウタ5の底部には凹部52が設けられ、こ
こに弾性部材6が収納されている。クラッチインナ4の
内面には第1のヘリカルスプライン21とは螺旋方向が逆
の第2のヘリカルスプライン41が形成されており、筒状
部材3の後端部(第1図では右端部)外周面に形成した
ヘリカルスプライン31と嵌合している。又筒状部材3の
前端部外周面には図示しないエンジン側のリングギヤと
噛み合い可能のピニオン32が形成されている。前記弾性
部材6は筒状部材3の後端とクラッチアウタ5との間に
介装されていて筒状部材3を前方に付勢している。前記
ローラ8及び図示しないスプリングは平ワッシャ10によ
りクラッチアウタ5から脱落しないように軸方向の動き
を規制され、クラッチインナ4及び筒状部材3は半割れ
ワッシャ11によりローラ8の内側から抜けないように規
制され、カバー9でかしめにより固定されている。筒状
部材3の内周面にはピニオンメタル33が配置され、これ
により筒状部材3はシャフト2に対し回動及び軸方向の
摺動が可能である。シャフト2の前端部にはピニオンス
トッパ12が装着されている。このピニオンストッパ12は
シャフト2に設けた溝23と同溝23に嵌着するスナップリ
ング13とにより抜け止めされている。ピニオンストッパ
12と筒状部材3との間にはリターンスプリング14が装着
され、クラッチ全体を後方に付勢している。
上記の構成において、図示しないモータによりシャフ
ト1が回転し、シャフト1の回転はギヤ13を介してドラ
イブギヤ7に伝達され、ドライブギヤ7にセレーション
嵌合しているシャフト2が回転を開始する。シャフト2
の回転開始により第1のヘリカルスプライン21、51を介
してクラッチアウタ5が慣性飛び込み作用によりリター
ンスプリング14の弾性力に抗して前進し、又クラッチ全
体が前進して図示しないリングギヤにピニオン32が衝突
する。ピニオン32がリングギヤに衝突すると相互に嵌合
する第1のヘリカルスプライン21、51によりクラッチは
シャフト2と同方向に回転する。ピニオン32がリングギ
ヤに衝突した状態では、筒状部材3は第2ヘリカルスブ
ライン31、41によりシャフト2とは逆方向に回転し、一
旦後方に移動するが、直ちに弾性部材6の弾発力により
前方に押されるのでピニオン32はリングギヤに押圧され
る。このためピニオン32がクラッチの回転によりリング
ギヤと適切に噛み合う位置に来ると筒状部材3は再び前
進し、ピニオン32とリングギヤとの噛合いが完了する。
以上説明したようにピニオン32がリングギヤに衝突し
た瞬間に筒状部材3が後退するので筒状部材3の軸方向
の衝撃が吸収される。又筒状部材3の回転方向の衝撃は
筒状部材3が第2ヘリカルスプライン31,41の作用によ
り軸方向に摺動するので吸収される。更にけっちん発生
時の衝撃も上記と同様に吸収される。
[効果] この発明は上記の構成を有するので次のような優れた
効果を有する。
(イ)リングギヤとピニオンとの噛合時に筒状部材に発
生する軸方向及び回転方向の衝撃が吸収される。
(ロ)リングギヤとピニオンとが噛み合った後でのエン
ジン駆動時、特に圧縮工程及び逆回転現象のけっちん発
生時における衝撃を吸収する。
(ハ)従ってピニオンギヤの歯面の摩耗が少なくなり、
始動装置の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は上半分を断面で示した一実施例の正面図を示
す。 2……シャフト 3……筒状部材 4……クラッチインナ 5……クラッチアウタ 6……弾性部材 21、51……第1のヘリカルスプライン 31、41……第2のヘリカルスプライン 32……ピニオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−18265(JP,A) 特開 昭58−20962(JP,A) 特開 平2−119675(JP,A) 特開 昭52−87606(JP,A) 特開 昭63−5160(JP,A) 特開 平2−86962(JP,A) 特開 平1−275921(JP,A) 実開 昭62−47770(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02N 11/00 F02N 15/02 F02N 15/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータにより駆動されるシャフトとクラッ
    チアウタとが第1のヘリカルスプラインにより嵌合し、
    リングギヤに噛合可能のピニオンを有する筒状部材が前
    記シャフトに回動及び摺動可能に外嵌され、クラッチア
    ウタに一方向クラッチを介して連結されたクラッチイン
    ナと前記筒状部材とが前記第1のヘリカルスプラインと
    は螺旋方向が逆の第2のヘリカルスプラインにより嵌合
    し、筒状部材とクラッチアウタとの間に筒状部材を前方
    に付勢する弾性部材が介装されていることを特徴とする
    慣性飛び込み式始動装置。
JP27430590A 1990-10-11 1990-10-11 慣性飛び込み式始動装置 Expired - Lifetime JP2841820B2 (ja)

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JPH04148060A JPH04148060A (ja) 1992-05-21
JP2841820B2 true JP2841820B2 (ja) 1998-12-24

Family

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