JP2841114B2 - 積層体からのシート状物品の送り出し装置 - Google Patents

積層体からのシート状物品の送り出し装置

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JP2841114B2 JP2226924A JP22692490A JP2841114B2 JP 2841114 B2 JP2841114 B2 JP 2841114B2 JP 2226924 A JP2226924 A JP 2226924A JP 22692490 A JP22692490 A JP 22692490A JP 2841114 B2 JP2841114 B2 JP 2841114B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば紙器用紙や紙器用打抜ブランクとい
ったシート状物品を積重ねた積層体から、そのシート状
物品を送り出す装置に関する。
(従来の技術) 例えば、印刷打抜機により印刷を施されると共に所定
形状に打抜かれた打抜ブランクは、一旦積み重ねて積層
体とされ、しかる後にサックマシンに送り込まれて紙器
に成形される。
その積層体から打抜ブランクをサックマシンに送り込
む場合、打抜ブランクは一枚ずつ送り込む必要がある。
しかし、積み重ねられた打抜ブランクは、互いに密着
して容易に一枚ずつ送り出すことができない。
また、積層体を人手によりほぐし、一枚ずつ送り出し
易いようにすることも一部で行われているが、多数の打
抜ブランクを積重ねた積層体は大重量で手作業でほぐす
ことは困難である。
そこで従来は、第9図に示すように、打抜ブランク20
1を上下に積重ねた積層体202を載置するベルトコンベア
203と、このベルトコンベア203の送り出し方向(図中矢
印A方向)前方側で積層体202に接するドクター204とを
備えた送り出し装置が用いられていた。
これにより、そのドクター204とベルトコンベア203と
の上下間から打抜ブランク201を、下方側の打抜ブラン
ク201ほど送り出し方向前方側に位置するように、互い
に送り出し方向にずらして重合した状態で送り出してい
た。
このように、打抜ブランク201を一旦互いにずらした
状態で送り出すことにより、各打抜ブランク201の間に
空気を入り込ませて密着状態を解除し、サックマシンへ
の打抜ブランク201の一枚ずつの送り込みを容易に行え
るようにしたものである。
(発明が解決しようとする課題) 従来の送り出し装置にあっては、ベルトコンベア203
とドクター204との上下間に打抜ブランク201が喰い込ん
でしまうことがあった。
そうすると、打抜ブランク201の表面がドクター204に
より押さえ付けられて傷や凹みが生じたり、あるいは、
打抜ブランク201がベルトコンベア203とドクター204と
の上下間を通過できずに座屈を生じてめくれ上がって破
損してしまい、製品価値がなくなってしまい、ひいては
円滑な送り出しが阻害されてしまうという問題があっ
た。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記従来技術の問題点を解決できる積層体
からのシート状物品の送り出し装置を提供することを目
的とする。
本発明の特徴とするところは、シート状物品の積層体
の積層方向一方側に接するコンベアと、積層体の送り出
し方向前方側に接するドクターとを備え、このドクター
と前記コンベアとの間からシート状物品を、積層方向一
方側のシート状物品ほど送り出し方向前方側にずらした
状態で送り出す装置において、積層体の積層方向一方側
のシート状物品の送り出し方向前方側が、積層方向に動
き得る空間を、ドクターの送り出し方向後方位置で形成
するように、コンベアの送り方向が、積層体の送り出し
方向前方側の位置で、ドクターに近接するにつれて積層
体から積層方向に離反する方向とされている点にある。
(作用) まず、第9図に示す従来の送り出し装置において、ド
クター204とベルトコンベア203との間から打抜ブランク
201を、下方の打抜ブランク201ほど送り出し方向前方側
に位置するように、互いに送り出し方向にずらして重合
した状態で送り出せるのは、次の作用による。
いま、ドクター204とベルトコンベア203との上下間か
らは、既に打抜ブランク201が、送り出し方向に互いに
ずれた状態で重合して送り出されている状態であるとす
る(なお、送り出し開始当初は、打抜ブランク201が送
り出し方向に互いにずれた状態で送り出されるように、
ドクター204を上下させてベルトコンベア203との間隔を
調節する。) このドクター204とベルトコンベア203との上下間から
送り出されている打抜ブランク201の重合体の上下寸法
は、各打抜ブランク201が送り出し方向に互いにずれて
いることから、そのずれ量に対応した間隔ごとに最大寸
法となり、その最大寸法間では送り出し方向後方に向か
うに従い小さくなるものである。
よって、ドクター204の下面と、ドクター204とベルト
コンベア203との上下間から送り出されている打抜ブラ
ンク201の重合体の上面との間隙は、漸次変化すること
になる。
一方、積層体202の最下層の打抜ブランク201−1の送
り出し方向後方側部分201aは、ベルトコンベア203に接
し、その送り出し方向後方側部分201aとベルトコンベア
203との間に作用する送り出し方向の摩擦力は、打抜ブ
ランク201相互の間に作用する送り出し方向の摩擦力よ
りも大きい。よって、最下層の打抜ブランク201−1
は、ベルトコンベア203により送り出し方向に押される
ことになる。
そして、最下層の打抜ブランク201−1は、ドクター2
04の下面と、ドクター204とベルトコンベア203との上下
間から送り出されている打抜ブランク201の重合体の上
面との間隙が、一枚の打抜ブランク201が通過可能な寸
法より小さい時には、ドクター204により送り出しが規
制され、その間隙が一枚の打抜ブランク201が通過可能
な寸法より大きくなった時点で、ドクター204とベルト
コンベア203との上下間から送り出されることになる。
次に、最下層であった打抜ブランク201−1が送り出
し方向に移動すると、最下層から2番目の打抜ブランク
201−2が新たに最下層の打抜ブランク201−1となり、
その送り出し方向後方側部分201aがベルトコンベア203
に接することになり、上記動作を繰り返すことになる。
これにより、下方の打抜ブランク201ほど送り出し方
向前方側に位置して、互いに送り出し方向にずれた状態
で送り出されていく。
上記従来の送り出し装置にあっては、積層体202の最
下層の打抜ブランク201−1は、ベルトコンベア203によ
り送り出し方向に押されると共に、その送り出し方向前
方側は、積層体202の重量により押し下げられている。
そのため、最下層の打抜ブランク201−1の送り出し
方向前端は、常にベルトコンベア203とドクター204との
間に押し込まれようとされ、かつ、他に逃げ場所はない
ものとされている。
そうすると、ドクター204の下面と、ドクター204とベ
ルトコンベア203との上下間から送り出されている打抜
ブランク201の重合体の上面との間隙が、一枚の打抜ブ
ランク201が通過可能な寸法より大きくなる前の時点
で、打抜ブランク201自身の変形やベルトコンベア203の
弾性変形等により、最下層の打抜ブランク201−1の送
り出し方向前端がベルトコンベア203とドクター204との
間に喰い込むことになる。
その喰い込みにより、打抜ブランク201はドクター204
により押さえ付けられ、その表面に傷や凹みが生じる。
また、その喰い込みにより、ベルトコンベア203とドク
ター204との間に打抜ブランク201が詰まってしまい、こ
の詰まった状態でベルトコンベア203により送り出し方
向に押されるため、座屈を生じてまくれ上がってしま
う。
上記のような従来の送り装置に対し、本発明による送
り出し装置によれば、ドクターの送り出し方向後方位置
に、積層体の積層方向一方側かつ送り出し方向前方側が
積層方向に動き得る空間が形成されている。
これにより、最も積層方向一方側のシート状物品は、
その送り出し方向前方側がコンベアに押されてドクター
とコンベアとの間に押し込まれようとしても、その間の
間隙がシート状物品一枚の厚みに対し大きくない場合
は、当該空間の存在により積層方向に撓み変形し、ドク
ターとコンベアとの間へ喰い込むことはない。すなわ
ち、積層方向一方側のシート状物品の送り出し方向前方
側が、積層方向に逃べるように変形するのを当該空間が
許容することで、シート状物品がドクターとコンベアと
の間へ喰い込むのが防止される。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第5図は、紙器用打抜ブランク1を、上下に積重ねた
ブロック状の積層体2を、紙器成形用サックマシンに送
り込むプレフィーダー3を示す。
その打抜ブランク1は、図外印刷打抜機により印刷を
施されると共に、所定形状に打抜かれたものである。そ
して、各打抜ブランク1は印刷面を下方として積重ねら
れて積層体2とされている。
そして、プレフィーダー3は、積層体2を構成する各
打抜ブランク1の密着状態を解除してサックマシンに搬
送するものであり、積層体2から複数の打抜ブランク1
が密着状態でまとまってサックマシンに送り込まれるの
を防止する。
そのプレフィーダー3は、フレーム4、搬入コンベア
5、昇降コンベア6、搬送装置7、送り出し装置8、送
り出しコンベア9、補助コンベア18及びストックコンベ
ア11を備えている。
そして、その送り出しコンベア9の出口側に、サック
マシンのフィーダー110が配置されている。このフィー
ダー110は、サックマシンベルト111とこのサックマシン
ベルト111の上方のホッパー112とを備えている。
その搬入コンベア5は、積層体2を昇降コンベア6に
送り込むベルトコンベアである。
その昇降コンベア6は、搬入コンベア5あるいはスト
ックコンベア11から搬入された積層体2を昇降させると
共に、積層体2を搬送装置7に送り込むベルトコンベア
である。
その搬送装置7は、昇降コンベア6から送り込まれた
積層体2を送り出し装置8に落下搬送するものである。
そして、送り出し装置8は、積層体2から打抜ブラン
ク1を、最下層の打抜ブランク1ほど送り出し方向前方
側(図中左方側)に位置するように、互いに送り出し方
向にずらして重合した状態で送り出しコンベア9に送り
出すものである。
その送り出しコンベア9は、送り出し装置8から送り
出された打抜ブランク1を挟み込んでサックマシンフィ
ーダー110に搬入するものである。
そして、サックマシンフィーダー110のホッパー112
に、送り出しコンベア9から搬出された打抜ブランク1
が供給され、このホッパー112内の打抜ブランク1が、
サックマシンベルト111の周回駆動により、1枚ずつ図
外サックマシン本体に供給される。
なお、ストックコンベア11は、補助コンベア18を介し
て搬入コンベア5から搬入された積層体2を一時ストッ
クするものである。
上記送り出し装置8は、第1図乃至第4図に示すよう
に、積層体2の下方側に接するベルトコンベア19と、積
層体2の送り出し方向前方側に接する長方形板状のドク
ター20とを備えている。
そのベルトコンベア19は、フレーム4に対しブラケッ
ト25を介し取付けられてモータ21により駆動される駆動
軸22と、フレーム4にブラケット26を介し取付けられる
従動軸23と、その駆動軸22と従動軸23に巻掛けられる複
数のベルト24とを備えている。
そのベルト24は、駆動軸22の軸方向に位置変更自在と
され、種々の形状や大きさの積層体2を搬送できるもの
とされている。また、ベルト24の外周面の摩擦係数は、
ベルト24と打抜ブランク1との間に作用する送り出し方
向の摩擦力が、打抜ブランク1相互の間に作用する送り
出し方向の摩擦力よりも大きくなるものとされている。
そのドクター20は、本実施例では一対備えられ、上下
方向、送り出し方向、送り出し方向と直交する横方向
に、図外位置決め手段を介し、フレーム4に位置変更自
在に取付けられている。これにより、ドクター20は種々
の大きさや形状の積層体2の送り出し方向前方側に接す
ることができ、また、ベルトコンベア19との上下間隔が
調節自在とされている。
また、フレーム4には4本のガイドロッド27が、送り
出し方向と直交する横方向に、止めネジ28により位置変
更調節自在に取付けられている。その各ガイドロッド27
には上下軸心のボルト29が、止めネジ30と台座31とを介
し、送り出し方向に位置変更調節自在に取付けられてい
る。その各ボルト29には取付用ブロック32が、ナット33
を介し上下方向に位置変更調節自在に取付けられてい
る。
そして、一対の取付用ブロック32には、それぞれ積層
体2の位置決め片34がボルト35とナット36を介して取付
けられている。この一対の位置決め片34が、積層体2の
送り出し方向に直交する各側面に接することで、積層体
2の送り出し方向に直交する横方向の位置決めがなされ
る。
また、一対の取付用ブロック32には、それぞれ押付ベ
ルト機構37が取付けられている。
この押付ベルト機構37は、ベース板38と、このベース
板38に取付けられた駆動プーリ39および上下一対の従動
プーリ42と、この駆動プーリ39、従動プーリ42に巻掛け
られたベルト40、および駆動プーリ39の駆動モータ41と
により構成されている。
そのベルト40は、積層体2の送り出し方向後方側であ
って、送り出し方向に沿う側面の下方寄りの部分に接す
るものとされ、第4図中矢印方向に周回駆動される。こ
のベルト40の周回により、ベルト40に接する積層体2の
送り出し方向後方側が下方に押し下げられ、最下層の打
抜ブランク1の送り出し方向後方側部分1aが、前記ベル
トコンベア19のベルト24の上面に押付け可能とされてい
る。
そして、第1図に示すように、上記ベルトコンベア19
の送り方向は、このベルトコンベア19に載置された積層
体2の送り出し方向前方側の位置で、ドクター20に近接
するにつれて、その積層体2から積層方向下方に離反す
る方向とされている。
すなわち、ベントコンベア19の駆動軸22と従動軸23と
に巻掛けられたベルト24の内周側に、駆動軸22と平行な
軸中心に遊転する中間ローラ43が設けられ、この中間ロ
ーラ43は、ベルト24に載置される積層体2の重心位置よ
りも送り方向前方側において、ベルト24を押し上げるも
のとされている。なお、中間ローラ43は、フレーム4に
図外位置決め手段を介し、送り出し方向と上下積層方向
とに位置変更調節自在に取付けられている。
これにより、ベルトコンベア19の送り方向は第1図中
矢印で示すように、中間ローラ43より送り方向後方側で
は、積層体2の底面に沿うと共に、中間ローラ43よりも
送り出し方向前方側では、ドクター20に近接するにつれ
て積層体2から下方に離反する。
なお、中間ローラ43の具体的な送り出し方向の位置や
上下方向の位置は、打抜きブランク1の大きさ、形状、
材質等に応じて適宜定める。
次に、上記送り出し装置8の作用を説明する。
いま、ドクター20とベルトコンベア19との上下間から
は、既に打抜ブランク1が、送り出し方向に互いにずれ
た状態で重合して送り出されている状態であるとする
(なお、送り出し開始当初は、打抜ブランク1が送り出
し方向に互いにずれた状態で送り出されるように、ドク
ター20や中間ローラ43の位置を調節する。) このドクター20とベルトコンベア19との上下間から送
り出されている打抜ブランク1の重合体の上下寸法は、
各打抜ブランク1が送り出し方向に互いにずれているこ
とから、そのずれ量に対応した間隔ごとに最大寸法とな
り、その最大寸法間では送り出し方向後方に向かうに従
い小さくなるものである。
よって、ドクター20の下面と、ドクター20とベルトコ
ンベア19との上下間から送り出されている打抜ブランク
1の重合体の上面との間隙は、漸次変化することにな
る。
一方、ベルトコンベア19を駆動すると、積層体2の最
下層の打抜ブランク1−1の送り出し方向後方側部分1a
は、ベルトコンベア19に接し、その送り出し方向後方側
部分1aとベルトコンベア19との間に作用する送り出し方
向の摩擦力は、打抜ブランク1相互の間に作用する送り
出し方向の摩擦力よりも大きい。よって、最下層の打抜
ブランク1−1は、ベルトコンベア19により送り出し方
向に押されることになる。
そして、本発明による送り出し装置8によれば、ベル
トコンベア19の送り方向は、積層体2の送り出し方向前
方側の位置で、ドクター20に近接するにつれて積層体2
から下方に離反するものとされている。これにより、積
層体2の下方側の打抜ブランク1の送り出し方向前方側
が、上下に動き得る空間44が、ドクター20の送り出し方
向後方位置に形成されている。
そうすると、最下層の打抜ブランク1−1の送り出し
方向前方側は、送り出し方向に押されてドクターに押し
当てられ、その空間44内で曲げ変形することで第1図中
仮想線で示す位置から実線位置に下がり、ドクター20と
ベルトコンベア19との間に入り込もうとする。
そして、最下層の打抜ブランク1−1は、ドクター19
の下面と、ドクター19とベルトコンベア20との上下間か
ら送り出されている打抜ブランク1の重合体の上面との
間隙が、一枚の打抜ブランク1が通過可能な寸法より小
さい時には送り出しが規制され、その間隙が、一枚の打
抜ブランク1が通過可能な寸法より大きくなった時点
で、ドクター20とベルトコンベア19との上下間から送り
出されことになる。
次に、最下層であった打抜ブランク1−1が送り出し
方向に移動すると、最下層から2番目の打抜ブランク1
−2が新たに最下層の打抜ブランク1−1となり、その
送り出し方向後方側部分1aがベルトコンベア19に接する
ことになり、上記動作を繰り返すことになる。
これにより、下方の打抜ブランク1ほど送り出し方向
前方側に位置して、互いに送り出し方向にずれた状態で
送り出されていく。
そして、上記送り出し装置8によれば、最下層の打抜
ブランク1−1の送り出し方向前方側は、ベルトコンベ
ア19に押されてドクター20とベルトコンベア19との間に
押し込まれようとしても、その間の間隙が一枚の打抜ブ
ランク1の厚みよりも大きくない場合には、前記空間44
内において第1図中破線で示すように積層方向への逃げ
変形を許容され、ドクター20とベルトコンベア19との間
に喰い込むのが防止される。
この喰い込みの防止により、打抜ブランク1の傷つ
き、めくれ上がり、送り出しが円滑でなくなるといった
問題が生じることはない。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。
例えば、第6図に示すように、ドクター20の下端の送
り方向後方側の面を、下方に向かうに従い送り方向前方
に向かう傾斜面45とすることで、打抜ブランク1の送り
出しの円滑化を図ってもよい。
なお、この場合に打抜ブランク1の材質が可撓性の大
きいようなものであると、第6図に示すように、最下層
の打抜ブランク1−1だけでなく、その上方の複数枚の
打抜ブランク1の送り出し方向前方側もまとまって曲げ
変形して下がる場合がある。この場合でも、そのまとま
って下がった打抜ブランク1と、その上方の打抜ブラン
ク1との間に空間44が形成される。この空間44の存在に
より、最下層の打抜ブランク1−1は、その上方のまと
まって下方に下がった打抜ブランク1と共に積層方向の
変形が許容されることから、打抜ブランク1がドクター
20とベルトコンベア19との間に喰い込むのが防止され
る。
また、上記実施例では、積層体2の下方にベルトコン
ベア19を配置して積層体2の下方側から打抜ブランク1
を送り出す送り出し装置に本発明を適用したが、第7図
に示すように、積層体2の上方にベルトコンベア19を配
置し、積層体2を昇降台46によりベルトコンベア19に押
し付け、積層体2の上方側から打抜ブランク1を送り出
す送り出し装置8に本発明を適用してもよい。この場
合、ベルトコンベア19の送り方向は、積層体2の送り出
し方向前方側(図中左方)で、ドクター20に近接するに
つれて積層体2から積層方向上方に離反する方向とされ
る。
また、打抜ブランクの積層方向が横方向とされ、積層
体の側方にベルトコンベアを配置し、積層体の側方から
打抜ブランクを送り出す送り出し装置にも本発明は適用
できる。
また、打抜ブランク以外のシート状物品の送り出し装
置にも本発明は適用できる。
さらに、ベルトコンベアにかえて、例えばローラコン
ベアによりシート状物品を送り出すものでもよい。
本発明による送り出し装置8は、第8図に示すような
形状のフラップ47,48,49を有する打抜ブランク1の送り
出しに適したものである。
すなわち、第8図に示す打抜ブランク1のフラップ47
とフラップ48とは、送り出し方向(図中矢印A方向)に
関し、互いに対向する縁部47a,48aを有する。
また、フラップ47とフラップ49とは、同様に送り出し
方向に対向する縁部47b,49bを有する。
そうすると、下層の打抜ブランク1のフラップ48,49
が反り返って、上方の打抜ブランク1のフラップ47と送
り出し方向に関して重合するような場合、下層の打抜ブ
ランク1が送り出される際に、下層の打抜ブランク1の
フラップ48,49の前記縁部48a,49bが、上層の打抜ブラン
ク1のフラップ47の縁部47a,47bに引っ掛かり破損す
る。
これを防ぐため、第2図に仮想線で示すように、ドク
ター20とベルトコンベア19との間の僅かに上方位置で、
フラップ48,49に接する押下げ用回転体50を設け、この
回転体50を第2図中矢印方向に回転駆動させることによ
り、下層の打抜ブランク1のフラップ48,49を押し上
げ、上層の打抜ブランク1のフラップ47との引っ掛かり
を防止することが考えられる。
この際、空間44が形成されていない従来の送り出し装
置にあっては、ベルトコンベアのベルトの張力に抗して
フラップを押し下げる必要があるが、ベルトの張力は大
きいために殆ど押し下げることができない。
これに対し、本発明による送り出し装置8によれば、
空間44の存在により容易にフラップ48,49を押し下げる
ことができ、前記引っ掛かりによる打抜ブランク1の破
損を防止できる。
また、上記実施例では、押付けベルト機構37を駆動す
れば、ベルト40が積層体2の送り出し方向後方側を押し
下げることにより、最下層の打抜ブランク1−1の送り
出し方向後方側部分1aをベルトコンベア19のベルト24の
上面に押付けることができる。
これにより、その最下層の打抜ブランク1の送り出し
方向後方側部分1aとベルトコンベア19との間に作用する
送り出し方向の摩擦力が、積極的に増大されることにな
り、最下層の打抜ブランク1を確実にベルトコンベア19
と同行して送り出すことができ、打抜ブランク1の材質
が摩擦係数の小さいものであるような場合に有効であ
る。
上記プレフィーダー3は、図外制御装置により作動制
御される。以下、プレフィーダー3の動作を説明する。
まず、搬入コンベア5に積層体2を載置する。この
際、シャッター12をガイドとして積層体2の搬送方向前
端を揃える。
次に、載置完了スイッチ94をONさせる。するとシャッ
ター12が下降し、しかる後に搬入コンベア5と昇降コン
ベア6とが回転駆動される。これにより、積層体2は搬
送されて昇降コンベア6に載置される。
そして、積層体2の搬送方向前端が搬入検知スイッチ
13により検知されると、搬入コンベア5と昇降コンベア
6とが作動停止し、しかる後に、巻上装置14がチェーン
15を巻上げることにより昇降コンベア6は上昇する。
この昇降コンベア6の上昇は上昇検知スイッチ16の検
知により停止する。
次に、昇降コンベア6と、搬送装置7のベルトコンベ
ア71とがタイマーにより一定時間回転駆動され、積層体
2は搬送されて搬送装置7に載置される。
次に、シリンダ53の伸長による搬送装置7の移動によ
って、積層体2は送り出し装置8の上方に位置する。
そして、搬送装置7の図外落下機構によって積層体2
は、送り出し装置8に対し落下搬送される。
これにより、送り出し装置8によって、積層体2から
打抜ブランク1が、互いに送り出し方向にずれて重合し
た状態で送り出される。
そして、送り出し装置8から送り出された出抜ブラン
ク1は、送り出しコンベア9からサックマシンフィーダ
ー110に供給される。
その送り出し装置8から送り出された打抜ブランク1
は、前記サックマシンフィーダー110のホッパー112内で
再び積重ねられて積層体とされるが、この積層体は各打
抜ブランク1の間に空気が入ったほぐし状態にあるた
め、各打抜ブランク1の密着状態は解除され、サックマ
シンベルト111によりサックマシン本体に確実に1枚ず
つ送り込むことができる。尚、この際、ホッパー112内
で、打抜ブランク1の後端は支持片113により支持され
てサックマシンベルト111に接することのないものとさ
れ、サックマシンベルト111は、最下層の打抜ブランク
1の前端と接するようにされている。これにより、ホッ
パー112内の打抜ブランク1は、上層の打抜ブランクと
重合することなく1枚ずつ送り出されるようにされてい
る。
なお、光電スイッチ87により積層体2の高さが一定以
下になったことが検知されるまでは、昇降コンベア6が
上層位置に停止して待機し、補助コンベア18が昇降装置
95により上昇し、補助コンベア18と搬入コンベア5とは
同一高さとされる。
この状態で搬入コンベア5に積層体2を載置して載置
完了スイッチ94をONすると、シャッター12の下降後に搬
入コンベア5と補助コンベア18とが回転駆動され、積層
体2は搬送されて補助コンベア18に載置される。この積
層体2を搬入検知スイッチ13が検知すると、ストックコ
ンベア11が回転駆動され、積層体2は搬送されてストッ
クコンベア11に載置される。この積層体2の搬送方向後
端を、光電スイッチ96が検知すると、積層体2は全体が
ストックコンベア11に載置された状態となり、ストック
コンベア11は停止する。
さらに、昇降コンベア6が待機した状態で、次の積層
体2を搬入するコンベア5に載置して載置完了スイッチ
94をONすると、同様にして積層体2はストックコンベア
11に載置される。
なお、ストックコンベア11の搬送方向前方には、第1
ストック検知スイッチ97が設けられ、側方には第2スト
ック検知スイッチ98が設けられている。
その第1ストック検知スイッチ97はストックコンベア
11に載置された積層体2の搬送方向前端を検知する。
その第2ストック検知スイッチ98は、第1ストック検
知スイッチ97の搬送方向後方に、積層体2の搬送方向寸
法に基づき定められた距離だけ離れて設けられ、ストッ
クコンベア11に載置された積層体2の搬送方向後端を検
知する。
そして、第1ストック検知スイッチ97と第2ストック
検知スイッチ98の双方が積層体2を検知すると、ストッ
クコンベア11がそれ以上積層体2を載置できない満杯状
態であると制御装置は判断し、補助コンベア18が作動し
ないようにインターロックがとられる。この満杯状態
で、搬入コンベア5に積層体2が載置されて載置完了ス
イッチ94がONされると、昇降コンベア6の待機状態が解
除後に昇降コンベア6と補助コンベア18が下降され、そ
の積層体2は前重のように昇降コンベア6から搬送装置
7に搬送される。
なお、第1ストック検知スイッチ97の搬送方向前方に
は、積層体2の落下防止片99が設けられている。
また、前記光電スイッチ96は、ストックコンベア11に
ストックされた積層体2の個数のカウントスイッチを兼
用し、ストック数を制御装置に記憶させている。
また、補助コンベア18が積層体2を搬送中には昇降コ
ンベア6が下降しないようにインターロックがとられ、
その積層体2の搬送方向後端を光電スイッチ96が検知し
た後に、昇降コンベア6と補助コンベア18とが下降可能
とされている。
そして、昇降コンベア6と補助コンベア18とが下降
し、ストックコンベア11に積層体2が載置され(満杯か
否かを問わない)、載置完了スイッチ94がONされず、搬
入コンベア5の側方に設けられた光電スイッチ100が積
層体2を検知していない状態になると、ストックコンベ
ア11と昇降コンベア6とが搬送反対に回転駆動される。
これにより、最後にストックされた積層体2が昇降コン
ベア6に載置され、この積層体2の搬送方向前端が搬入
検知スイッチ13に検知されると昇降コンベア6は停止さ
れる。また、最後から2番目にストックされた積層体2
の搬送方向後端が光電スイッチ96に検知されるとストッ
クコンベア11は停止される。
そして、昇降コンベア6に載置された積層体2は、前
記同様に搬送装置7に搬送される。これを繰返すこと
で、ストックコンベア11にストックされた積層体2が順
次搬送される。そして、ストックした積層体2がなくな
ると、ブザー等により警報が発せられる。
なお、ストックコンベア11からの積層体2の搬出中
に、搬入コンベア5に積層体2を載置して載置完了スイ
ッチ94をONした場合には、その搬出中の積層体2を搬送
装置7に搬送後に、搬入コンベア5に載置した積層体2
の搬送を行なう。また、ストックコンベア11からの積層
体2の搬出動作の開始前にあっては、搬入コンベア5に
載置した積層体2の搬送が優先される。
上記のように、搬送装置7、送り出し装置8、ストッ
クコンベア11を上下に重合して配置することで、上下方
向空間の有効利用が図れ、横方向スペースの制限された
作業場に適したものである。
(発明の効果) 本発明による送り出し装置によれば、積層体からシー
ト状物品を送り出し方向にずれた状態で送り出す場合
に、シート状物品がドクターとコンベアとの間に喰い込
むのを防止でき、シート状物品の傷つきやめくれによる
破損が生じるのを防止し、送り出しを円滑に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第8図は本発明の実施例に係り、第1図及び
第2図は送り出し装置の作用説明用側面図、第3図は送
り出し装置の平面図、第4図は送り出し装置の背面図、
第5図はプレフィーダーの側面図、第6図は異なった実
施例に係る送り出し装置の作用説明用側面図、第7図は
異なった実施例に係る送り出し装置の構成説明用側面
図、第8図は異なった実施例に係る送り出し装置の作用
説明用平面図、第9図は従来例に係る送り出し装置の作
用説明用側面図である。 1……打抜ブランク、2……積層体、19……ベルトコン
ベア、20……ドクター、44……空間。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状物品の積層体の積層方向一方側に
    接するコンベアと、積層体の送り出し方向前方側に接す
    るドクターとを備え、このドクターと前記コンベアとの
    間からシート状物品を、積層方向一方側のシート状物品
    ほど送り出し方向前方側にずらした状態で送り出す装置
    において、積層体の積層方向一方側のシート状物品の送
    り出し方向前方側が、積層方向に動き得る空間を、ドク
    ターの送り出し方向後方位置で形成するように、コンベ
    アの送り方向が、積層体の送り出し方向前方側の位置
    で、ドクターに近接するにつれて積層体から積層方向に
    離反する方向とされていることを特徴とする積層体から
    のシート状物品の送り出し装置。
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