JP2836657B2 - カセットのリッド開放装置 - Google Patents

カセットのリッド開放装置

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JP2836657B2
JP2836657B2 JP3356177A JP35617791A JP2836657B2 JP 2836657 B2 JP2836657 B2 JP 2836657B2 JP 3356177 A JP3356177 A JP 3356177A JP 35617791 A JP35617791 A JP 35617791A JP 2836657 B2 JP2836657 B2 JP 2836657B2
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龍彦 土屋
清行 伊藤
寛治 福井
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ露出部にスライ
ド式のリッドが設けられているカセットが装填されるテ
ーププレーヤに係り、カセットが装填されたときに、前
記リッドを開放させる開放部材がカセットに与える戻し
力を微小にできるようにしたカセットのリッド開放装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテーププレーヤでは、図12に示
すようなテープカセットCaが使用されている。このテ
ープカセットCaはコンパクトカセットテープと称され
ているものであり、磁気テープTの露出部にはリッドが
設けられていない。またこのテープカセットCaのケー
ス本体1には上下面に貫通するリール穴1aと1bが形
成され、この穴1aと1bの内部に供給側と巻取り側の
それぞれのテープリールR1とR2が位置している。さ
らにテープTの露出部の上下面にはそれぞれ突出部1c
が形成されており、この突出部1cに、キャプスタンの
挿入穴1dと、位置決め用のロケータなどが挿入される
挿入穴1eが形成されている。
【0003】例えば上記構成のテープカセットCaを、
開閉式のカセットホルダが設けられている据え置き用の
テーププレーヤに装填する場合、このカセットホルダに
対して前記テープカセットCaが図12に示す矢印方向
から挿入される。このカセットホルダに、テープカセッ
トCaが装填されると、自動または手動にてカセットホ
ルダが閉鎖方向に回動して、テープカセットCaが図示
しないテープの駆動部に装填される。そして、テープ駆
動部に設けられたリール台、キャプスタン、ロケータ
に、リール穴1a,1bおよび各穴1dと1eが装着さ
れる。
【0004】また、最近の音響装置では、図12に示す
テープカセットCaの他に図11に示すテープカセット
Cbを使用することが考えられている。このテープカセ
ットCbは、例えばディジタル記録ならびに再生に使用
されるものであり、カセットケース2の挿入側前面に形
成されているテープ露出穴2aと2bがリッド3により
閉鎖できるようになっている。テープ露出穴のうちの2
aで示しているのは磁気ヘッド挿入穴であり、2bで示
しているのはピンチローラの挿入穴である。リッド3は
スプリングにより常に閉鎖方向((イ)方向)に付勢さ
れており、強制的に(ロ)方向へスライドさせると、テ
ープ露出穴2aならびに2bが開放されるようになって
いる。
【0005】また図11に示すように、カセットケース
2の上面にはリール穴が形成されておらず、ケース2の
下面側にのみリール穴が形成されている。リッド3が
(ロ)方向へ開放されると前記リール穴が露出する。図
12に示す従来のテープカセットCaと図11に示すテ
ープカセットCbは互換性を有するものであり、テープ
リールの中心位置、磁気ヘッドの対向位置、キャプスタ
ンの挿入位置ならびにピンチローラの対向位置は同じと
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、図11と図1
2に示すテープカセットCaとCbを共に装填できるテ
ーププレーヤでは、カセットが挿入される前記カセット
ホルダにリッド3を開放させる機構を設けることが必要
である。また、リッドが設けられていないテープカセッ
トCaが装填された場合には、リッドを開放させる機構
がこのテープカセットCaの装填動作の邪魔となっては
ならないという特有の問題が生じる。そこでテープカセ
ットCbが装填されたときにはリッド3の図示右端が掛
止され、カセット挿入と共にリッド3を開放させる方向
へ回動し、且つテープカセットCaが装填されたときに
はカセットの挿入側全面に押されて逃げるようなアーム
を有するリッド開放機構が考えられる。
【0007】このリッド開放機構では、カセットがカセ
ットホルダから抜かれたときに前記アームを元の位置に
戻す戻しばねが必要である。しかしながら、この戻しば
ねを設けると、テープカセットCaまたはCbを挿入す
るときに戻しばねが挿入方向と対向する反力として作用
する。したがって、このリッド開放機構を設けたカセッ
トホルダでは、テープカセットCaまたはCbをカセッ
トホルダ内にて保持する特別な機構が必要となり、構造
が複雑になる。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、リッドを有するテープカセットが装填されたとき
には、このカセットの挿入力によりリッドを開放できる
開放アームを設け、しかもこの開放アームの戻しばねが
カセット挿入時の反力としてほとんど作用しないカセッ
のリッド開放装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるカセットの
リッド開放装置は、内部に収納された記録媒体を露出さ
せるスライド式のリッドを有するカセットとリッドなし
のカセットの両方を装填可能な装置であって、カセット
が装填される案内部には回動軸と第1の支持点が設けら
れ、前記回動軸に開放凸部を有する開放アームが回動自
在に支持され、前記第1の支持点と前記開放アーム上に
位置する第2の支持点との間に、前記開放アームの開放
凸部にカセット方向への付勢力を与え且つ第1の支持点
と回動軸とを結ぶ線上に第2の支持点が近づくにつれそ
のカセット方向への付勢力が弱まる戻しばねが設けられ
ており、スライド式のリッドを有するカセットが前記案
内部に挿入されるときには、前記開放凸部がリッドに当
接してカセットの挿入力によりリッドが開放され、リッ
ドなしのカセットが挿入されるときには、前記開放凸部
がカセットの端面を摺動し、且つ、カセットの装填が完
了したときに前記第2の支持点が前記第1の支持点と回
動軸とを結ぶ線の近傍に位置し、前記カセット方向への
付勢力が案内部に設けられたカセット保持手段の保持力
よりも小さくなることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記手段では、リッドを有するカセットが案内
部に挿入されると、開放アームに設けられた開放凸部が
リッドの先端に掛止され、カセットの挿入に伴って開放
アームが回動し、開放凸部によりリッドが開放される。
またカセットが案内部から抜き出されるときには、戻し
ばねのカセット方向への付勢力によって開放アームが元
の状態に復帰できる。この戻しばねは、その第1の支持
点と開放アームの回動軸とを結ぶ線上に第2の支持点が
近づくほどカセット方向への付勢力が弱まるものであ
り、よってカセットの装填が完了したときに必要とされ
るカセット保持手段の保持力を小さいものとできる。
た、前記案内部にリッドなしのカセットが挿入された場
合、前記開放凸部をカセットの端面を摺動するものとす
ることで、リッドを開放するための開放アームがリッド
なしのカセットの挿入を阻害することがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明一実施例のリッド開放装置が設けられ
たテーププレーヤの側面図、図2は図1に示すテーププ
レーヤのカセットホルダの平面図、図3は図1に示すカ
セットホルダを示すIII矢視図である。本実施例は据
え置き型のテーププレーヤを例に説明し、これには図1
1に示すテープカセットCbと図12に示すテープカセ
ットCaとの双方が装填可能である。図1に示すテープ
プレーヤには、カセットホルダ10が設けられている。
このカセットホルダ10は、前部ガイド面11と、側部
ガイド面12と、後部ガイド面13を有してカセットが
挿入可能な箱型に形成されており、図1の図示上方向に
挿入口14が形成されている。なお上記後部ガイド面1
3はカセットのリール穴方向が露出できるように両側に
て一定の幅寸法に形成されている。前部ガイド面11の
内側の両側部には、カセットをテーププレーヤの本体シ
ャーシB方向へ付勢する板ばね15が設けられ、カセッ
トホルダ10に挿入されたカセットはこの板ばね15と
後部ガイド面13との間に弾性的に保持される。また前
部ガイド面11の内側の下部にはカセットの挿入側前面
に当たってカセットの挿入位置を決める載置ピン16が
一対設けられている。
【0012】カセットホルダ10は、テーププレーヤの
本体シャーシBに対し軸B1によりX1−X2方向へ回
動自在に支持されている。前記本体シャーシBの前面に
は、テープ駆動部Aが設けられている。カセットホルダ
10がX1方向へ回動するとこのカセットホルダ10が
図示しないロック機構によりロックされる。この状態
で、カセットホルダ10に挿入されたテープカセットは
前記板ばね15によりテープ駆動部Aに押しつけられ
る。上記テープ駆動部Aには、テープカセットCaまた
はCb内のテープリールが嵌着される一対のリール台2
2および23、磁気ヘッドH、キャプスタン(図示しな
い)、ピンチローラ(図示しない)などが装備されてい
る。カセットホルダ10にはリッド開放装置が設けられ
ている。このリッド開放装置は、前記カセットホルダ1
0の前部ガイド面11の外側に回動自在に取付けられた
開放アーム17と、この開放アーム17を前記挿入口1
4方向(カセット送出方向)回動させる付勢力を付与
する戻しばねとしてのコイルスプリング19とから概略
構成されている。
【0013】前記開放アーム17の一端には開放凸部と
しての開放ピン18が固定されており、この開放ピン1
8は、前記前部ガイド面11を貫通して形成された円弧
状の長穴11a内部を回動するようになっている。こ
の長穴11aは、開放アーム17の回動支点となる軸1
7aを中心とした所定半径の円弧状に延びている。この
長穴11aにより開放アーム17の回動範囲が決められ
ており、カセットが挿入されたときの開放アーム17の
反時計方向への回動限界は、図5に示すように、開放ピ
ン18が長穴11aの下端に当接した位置である。開放
ピン18は、前記テープカセットCbに対しては前記リ
ッド3の先端に掛止されこのテープカセットCbとの相
対動作によりリッド3を開放するように機能する(図9
参照)。また、前記テープカセットCaに対してはカセ
ットの挿入側前面を摺動するようになる(図10参
照)。前記アーム17の中間部分には、前記コイルスプ
リング19の一端が掛けられるピン20が設けられてい
る。またコイルスプリング19の他端は、前記前部ガイ
ド面11の側方の延長板11bに固定されたピン21に
掛けられている。
【0014】そして、前記アーム17及びその軸17
a,コイルスプリングの両端が掛けられるピン20及び
21は、それぞれのテープカセットCa(Cb)の挿入
終了時に、カセットに作用する戻し力が微小になる関係
に配置されている。すなわち、図4に示すように、リッ
ド3を有するテープカセットCbがカセットホルダ10
内に挿入され載置ピン16に当った状態では、リッド3
を開放しながら回動した開放アーム17の中心線Oと、
アームを支持する軸17aとピン21を結ぶ仮想線Vと
の成す角度が微小角度αとなる。同様に図5に示すよう
に、リッドを有しないテープカセットCaが挿入されて
載置ピン16に当った状態で、カセットの挿入側前面に
開放ピン18が摺動し、その結果回動した開放アーム1
7の中心線Oと前記仮想線Vとの成す角度βも微小にな
る。さらに開放アーム17の回動支点となる軸17a
と、コイルスプリング19の端部が掛けられたピン21
とを結ぶ前記仮想線Vは、挿入されてくるカセットの挿
入側前面とほぼ並行になるように配置されている。
【0015】その結果、例えば図4に示す状態で開放ア
ームに作用する回転モーメントをM、コイルスプリング
のばね力をF1、前記軸17aからばね力F1の作用線
に降ろした垂線の長さをL1、軸17aから前記開放ピ
ン18までの距離をL0、開放ピン18に作用する回動
接線方向の力をF0とすれば、 M=L1×F1=L0×F0 となる。図4に示す状態では、開放アーム17の中心線
Oと前記仮想線Vとの角度αが微小であるため、L1が
短くなりモーメントMは小さい値となる。さらにL0は
L1に比べて十分に長いため、F0はきわめて小さい力
となる。よってスプリング19の付勢力がテープカセッ
トCbに与える戻し力はわずかであり、図4の状態で
は、カセットホルダ10に設けられた板ばね15による
カセット保持力のみによってカセットを確実に保持で
き、カセットがカセットホルダ10の挿入口14方向へ
抜け出るのを防止できるようになる。
【0016】なお、図5に示すように、リッドを有しな
いテープカセットCaが挿入されたときには、中心線O
と仮想線Vとの成す角度αはさらに微小になるため、テ
ープカセットCaに与えられる挿入口14方向への戻し
力はさらに小さくなる。なお図5の状態で開放ピン18
は前部ガイド面11に形成された長穴11aの最下端に
当たり、開放アーム17はそれ以上回動しない。よって
図5の状態からテープカセットCaが挿入口14から抜
き出されたとき、コイルスプリング19のばね力F1は
開放アーム17を時計方向へ付勢するように作用し、よ
って開放アーム17は図3に示す姿勢に復帰できる。こ
れは図4に示す状態からテープカセットCbが抜き出さ
れたときも同じである。
【0017】次に、図9を参照して前記テープカセット
Cbの構造についてさらに詳しく説明する。図9はリッ
ド3が(ロ)方向ヘスライドして開放され、テープ露出
穴2bが開放された状態を示している。図示右側のテー
プ露出穴2bの縁部上面には溝5が形成されており、図
11に示すようにリッド3が閉鎖された状態では、この
溝5の一部がリッド3の右端側方に露出している。さら
にリッド3を(ロ)方向へスライドさせてテープ露出穴
2bの部分を開放すると、その上部には前記溝5に連続
する斜面6が形成され、さらに溝5の図示左端部には凹
部7が形成されている。そして磁気テープTが露出す
る。
【0018】次に、テープカセットCbの装填動作と上
記リッド開放装置の動作について説明する。テープカセ
ットが装填されていない状態では、カセットホルダ10
は前記シャーシBの方向に移動して、適宜ロック機構に
より閉鎖状態に維持されている。その後、使用者がエジ
ェクト釦等を操作して、このカセットホルダ10をカセ
ットが装填可能な状態になるように図1の姿勢に開放さ
せる。
【0019】カセットホルダ10内にテープカセットC
bが所定寸法分だけ押し込まれると、開放ピン18はテ
ープカセットCbの挿入側前面に接触して摺動した後、
ケース2に形成された溝5内に入りこむ。さらにテープ
カセットCbがカセットホルダ10内に入りこむと、前
記コイルスプリング19により時計方向へ付勢されてい
る開放ピン18が図9に示すケース2の斜面6を摺動
し、そして開放アーム17は軸17aを支点として反時
計方向へ回動する。このテープカセットCbと開放ピン
18との相対動作により、リッド3は(ロ)方向ヘスラ
イドさせられ、リッド3が開放されてテープ露出穴2a
と2bが開放される。さらに開放ピン18がテープ露出
穴2b内の凹部7に入り込み、リッド3は開放された状
態を維持する。
【0020】このとき、図4に示すように、開放アーム
17の中心線Oと、軸17aとピン21とを結ぶ仮想線
Vとの成す角度αが微小になり、テープカセットCbは
排出方向に対し微小な力でしか付勢されない。よってテ
ープカセットCbはカセットホルダ10内に設けられた
板ばね15の弾性力だけで、確実に保持される。テープ
カセットCbがカセットホルダ10内に装填されリッド
が開放された後、カセットホルダ10を閉鎖方向に移動
させ、テープカセットCbがテープ駆動部Aに装填され
る。このときテープカセットCbの下面に開口している
リール穴内にリール台22および他方のリール台23が
入り、またキャプスタンもテープ露出穴2b内にてテー
プTの内方に挿入される。
【0021】テープ再生動作が終了しカセットのイジェ
クト釦等を操作すると、図示しない機構によりカセット
ホルダ10が開放方向に移動される。これに伴いテープ
カセットCbが挿入口14から送出可能な状態になる。
そして、前記テープカセットCbをカセットホルダ10
から抜き出すと、前記開放ピン18が凹部7より抜け出
し、コイルスプリング19の付勢力により開放アーム1
7が時計方向へ回動する。この結果、前記リッド3は
(イ)方向ヘスライドしてテープ露出穴2aならびに2
bが閉鎖され、開放アーム17は図3に示す姿勢に復帰
する。
【0022】次に図12に示すテープカセットCaが装
填される場合について説明する。カセットホルダ10が
図1に示す姿勢に位置した状態で、テープカセットCa
を挿入して押し込むと、開放ピン18はテープカセット
Caのカセットケース1の挿入側前面に接触する。テー
プカセットCaには凹部が形成されていないため、テー
プカセットCaがカセットホルダ10内に入りこむにし
たがって、開放ピン18は大きな抵抗を受けることな
く、テープカセットCaのケース1の前面を摺動する
(図10参照)。
【0023】テープカセットCaが載置ピン16に当る
位置まで挿入されると、図5に示すように、開放ピン1
8がテープカセットCaの前面に当っているため、テー
プカセットCbのときよりも、開放アーム17はさらに
反時計方向へ回動し開放ピン18は長穴11aの下端に
規制される。このとき開放アーム17の中心線Oと前記
仮想線Vとの成す角度は微小値βとなり、テープカセッ
トCaに与えられる戻し力は微小になる。よって、板ば
ね15の力でテープカセットCaはカセットホルダ10
内に保持される。またテープカセットCaをカセットホ
ルダ10から抜き出すと、図5に示すようにコイルスプ
リング19のばね力F1は開放アーム17を時計方向へ
回動させるように作用しているので、開放アーム17は
そのまま図3に示す姿勢に復帰する。
【0024】図6は本発明の第2実施例を示している。
この実施例では、開放アーム17を復帰させる戻しばね
としてトーションスプリング25が使用されている。ト
ーションスプリング25の一端はピン20により開放ア
ーム17に連結され、他端はカセットホルダ10に設け
られたピン21に掛止されているが、このピン21と開
放アーム17の軸17aを結ぶ仮想線Vがカセットの挿
入側前面とほぼ並行に位置している。この実施例におい
ても図6に示すように、テープカセットCbのリッド3
が開かれた時点で、ばね力F1によりモーメントは小さ
くなり、よってテープカセットCbに作用する戻し力は
わずかとなる。
【0025】図7と図8は本発明の第3実施例を示して
いる。前記第1実施例では、図3と図5に示すように、
リッドを有しないカセットCaが載置ピン16に当った
時点で開放ピン18が長穴11aの下端に移動し、この
とき開放アーム17の中心線Oは前記仮想線Vよりもわ
ずかに時計方向に延びて、コイルスプリング19のばね
力F1が開放アーム17を時計方向へ回動させるように
作用している。これに対し、図7と図8の実施例では、
リッドを有するテープカセットCbが載置ピン16に当
る位置まで挿入された時点で、リッド3に掛止されてい
る開放アーム17の中心線Oがほぼ前記仮想線Vに一致
して、コイルスプリング19による戻し力がテープカセ
ットCbにほとんど作用しない。
【0026】またリッドを有しないテープカセットCa
が挿入され載置ピン16に当った時点では、図8に示す
ように、開放アーム17の中心線Oは仮想線Vよりも反
時計方向へ回動し、スプリング19のばね力F1による
モーメントが反転し、開放アーム17は反時計方向へ付
勢される。よって開放ピン18はテープカセットCaか
ら離れ、長穴11aの下端に当って回動限界となる。こ
の図8の状態ではテープカセットCaに対して戻し力は
作用しない。ただし図7と図8の実施例では、カセット
がカセットホルダ10内から抜き出された時点で、開放
ピン17を時計方向へ押して、図3に示す初期姿勢に復
帰させる必要があるが、この機構は例えばカセットホル
ダ10内にカセットを押し上げる機構を設け、この機構
でテープカセットを排出させるときに同時に開放アーム
17を時計方向へ回動させることにより実施できる。な
お上記実施例では、図11に示すテープカセットCbと
図12に示すテープカセットCaの双方が装填される装
置を示したが、図11に示すリッドを有するテープカセ
ットCbのみが装填されるものであってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リッドを
有するカセットとリッドなしのカセットの両方を装填で
き、リッドを確実に開放することができる。また、カセ
ットが装填された状態で開放アームからカセットへ大き
な戻し力が作用することはない。さらにリッドなしのカ
セットの挿入を開放アームが妨げることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のリッド開放装置が設けられ
たテーププレーヤの概略側面図である。
【図2】図1に示すカセットホルダの平面図である。
【図3】図1に示すカセットホルダを示すIII矢視正
面図である。
【図4】リッドを有するカセットが装填されてリッドが
開放された状態を示す部分正面図である。
【図5】リッドを有しないカセットが装填された状態を
示す部分正面図である。
【図6】第2実施例によるリッド開放装置を示す拡大正
面図である。
【図7】第3実施例にてリッドを有するカセットが装填
されてリッドが開放された状態を示す部分正面図であ
る。
【図8】第3実施例にてリッドを有しないカセットが装
填された状態を示す部分正面図である。
【図9】リッドを有するカセットの部分拡大斜視図であ
る。
【図10】リッドが設けられていないテープカセットの
部分拡大斜視図である。
【図11】リッドが設けられているテープカセットの全
体斜視図である。
【図12】リッドを有していないテープカセットの全体
斜視図である。
【符号の説明】
Ca リッドが設けられていないテープカセット Cb リッドが設けられているテープカセット 1 カセットケース 1a,1b リール穴 2 カセットケース 2a,2b テープ露出穴 3 リッド 5 溝 7 凹部 10 カセットホルダ 17 開放アーム 17a 軸 18 開放ピン 19 コイルスプリング 20 ばね支持ピン 21 ばね支持ピン V 仮想線 O 開放アームの中心線
フロントページの続き (72)発明者 岩渕 俊朗 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 柿崎 英一 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 土屋 龍彦 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 伊藤 清行 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 福井 寛治 東京都品川区西五反田1丁目1番8号 アルパイン株式会社内 (72)発明者 大槻 晃 東京都品川区西五反田1丁目1番8号 アルパイン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−166263(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/66 G11B 15/675 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に収納された記録媒体を露出させる
    スライド式のリッドを有するカセットとリッドなしのカ
    セットの両方を装填可能な装置であって、カセットが装
    填される案内部には回動軸と第1の支持点が設けられ、
    前記回動軸に開放凸部を有する開放アームが回動自在に
    支持され、前記第1の支持点と前記開放アーム上に位置
    する第2の支持点との間に、前記開放アームの開放凸部
    にカセット方向への付勢力を与え且つ第1の支持点と回
    動軸とを結ぶ線上に第2の支持点が近づくにつれそのカ
    セット方向への付勢力が弱まる戻しばねが設けられてお
    り、スライド式のリッドを有するカセットが前記案内部
    に挿入されるときには、前記開放凸部がリッドに当接し
    てカセットの挿入力によりリッドが開放され、リッドな
    しのカセットが挿入されるときには、前記開放凸部がカ
    セットの端面を摺動し、且つ、カセットの装填が完了し
    ときに前記第2の支持点が前記第1の支持点と回動軸
    とを結ぶ線の近傍に位置し、前記カセット方向への付勢
    力が案内部に設けられたカセット保持手段の保持力より
    も小さくなることを特徴とするカセットのリッド開放装
    置。
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